レバノンのハリーリー首相が辞表を提出(2019年10月29日)

レバノンのサアド・ハリーリー(サアドッディーン・ハリーリー)首相が辞表を提出した。

ハリーリー首相は首都ベイルート中心部にある首相官邸から国民に向けて声明を発表、そのなかで「街頭に出ている多くのレバノン人の要求に応え、内閣の辞表を提出するためにバアブダー宮殿(大統領府)に向かう」と述べた。

ハリーリー首相はまた「今日、我々が果たすべき責任は、レバノンを守り、経済を再興させる道を探すことだ…。無駄にできない重大な機会だ。私は大統領、そしてすべてのレバノン国民に対して辞表を提出する」と付言した。

10月17日から約2週間にわたって各地で続いていた抗議デモを受けたもの。

デモでは、2020年の国家予算案における歳入確保のために、ハリーリー内閣がWhatsAppなどのアプリを介した通話への課税を決定したことに抗議するかたちで自然発生し、拡大していた。

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ハリーリー首相は、2017年のサウジアラビア訪問中にも、ヒズブッラーによる地域の不安定化に異議を唱えるかたちで辞意を表明していた。

だが、内閣は総辞職しないまま、国民議会選挙(2018年5月)に突入、これによって自身が指導するムスタクバル潮流および同組織が主導する会派(ブロック)は大幅に議席を減らしたが、2019年1月に首相に再任されていた。

AFP, October 29, 2019、ANHA, October 29, 2019、AP, October 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2019、Reuters, October 29, 2019、SANA, October 29, 2019、SOHR, October 29, 2019、UPI, October 29, 2019などをもとに作成。

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