シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県で砲撃戦(2022年1月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所で砲撃戦を行った。

これに対して、「決戦」作戦司令室も同地各所やマアーッラト・ナアサーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原各所で砲撃戦を行った。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカフル・ヌーラーン村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反6件(イドリブ県5件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反2件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 11, 2022、ANHA, January 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 11, 2022、Reuters, January 11, 2022、SANA, January 11, 2022、SOHR, January 11, 2022、January 12, 2022などをもとに作成。

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