ハマー県ガーブ地方に対するシリア軍の砲撃でホワイト・ヘルメットのメンバー1人死亡、3人負傷(2021年6月19日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村、カルクール村、カストゥーン村を砲撃、カストゥーン村ではホワイト・ヘルメットのセンターが標的となり、隊員1人が死亡、3人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/3011805492477172

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を34件(イドリブ県21件、ラタキア県6件、アレッポ県2件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を12件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 19, 2021、ANHA, June 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2021、Reuters, June 19, 2021、SANA, June 19, 2021、SOHR, June 19, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民284人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は676,223人に(2021年6月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月19日付)を公開し、6月18日に難民284人(うち女性85人、子供145人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民284人(うち女性85人、子供145人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は676,223人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者280,975人(うち女性84,449人、子ども143,024人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,755,749人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は905,503人(うち女性271,725人、子供461,515人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は89,490人(うち女性33,284人、子供32,152人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,358,086人(うち女性415,843人、子供675,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2021をもとに作成。

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イスラエル軍がシリア政府支配地域複数カ所に対して特殊作戦を実施し、レバノンのヒズブッラーが監視所として使用していた病院跡を破壊(2021年6月18日)

クナイトラ県では、アイン・シャーム研究センター(6月18日付)によると、イスラエル軍がシリア政府支配地域複数カ所に対して特殊作戦を実施し、レバノンのヒズブッラーが占領下のゴラン高原との境界地帯の監視所として使用していた病院跡を破壊した。

AFP, June 18, 2021、ANHA, June 18, 2021、‘Ayn al-Sham, June 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2021、Reuters, June 18, 2021、SANA, June 18, 2021、SOHR, June 18, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がラッカ県ラサーファ砂漠一帯でダーイシュを狙って15回あまりの爆撃を実施(2021年6月18日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ラサーファ砂漠一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って15回あまりの爆撃を実施した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)が「イランの民兵」を襲撃し、2人を殺害、8人を負傷させた。

AFP, June 18, 2021、ANHA, June 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2021、Reuters, June 18, 2021、SANA, June 18, 2021、SOHR, June 18, 2021などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団は6月6日から15日にかけてシリア国民軍戦闘員11人を殺害したと発表(2021年6月18日)

アフリーン解放軍団は声明を出し、6月6日から15日にかけて、アレッポ県アフリーン市近郊、アアザーズ市近郊などで、トルコの支援を受けるシリア国民軍の戦闘員11人を殺害、13人を負傷させたと発表した。
ANHA(6月18日付)が伝えた。

AFP, June 18, 2021、ANHA, June 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2021、Reuters, June 18, 2021、SANA, June 18, 2021、SOHR, June 18, 2021などをもとに作成。

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アレッポ市バーブ街道地区でシリア民主軍への抵抗を続けるマンビジュ市の住民との連帯、米国とトルコの占領の拒否を訴えるデモ(2021年6月18日)

アレッポ県では、SANA(6月18日付)によると、アレッポ市バーブ街道地区で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への抵抗を続けるマンビジュ市の住民との連帯、米国とトルコの占領の拒否を訴えるデモが行われ、住民らが参加した。

デモでは、連立与党の一つ統一社会民主主義党のアレッポ支部局長を務めるムハンマド・サイード・ヌヌフース氏、野党のシリア・アラブ民族青年党のバースィル・ハッラート氏、パレスチナのファタハ・インティファーダのアレッポ支部書記長を務めるサミール・ナジーブ氏、アスィード部族シャイフのアリー・ラスラーン氏、ナイーム部族シャイフのアフマド・ダッハーム・ハラファーン氏、カイヤール部族シャイフのアリー・アドゥース氏、ムハンマド・マーヒル・ハラビーヤ氏らが演説を行い、抗議の意思を示した。

AFP, June 18, 2021、ANHA, June 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2021、Reuters, June 18, 2021、SANA, June 18, 2021、SOHR, June 18, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で44人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で34人(2021年6月18日)

保健省は政府支配地域で新たに44人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、6月18日現在の同地での感染者数は計25,035人、うち死亡したのは1,837人、回復したのは21,717人となった。

SANA(6月18日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月18日に新たに34人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、31人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡3人、ハーリム郡0人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡2人、ジャラーブルス郡7人、バーブ郡8人、アフリーン郡1人、アアザーズ郡12人。

これにより、同地での感染者数は計25,092人、うち回復したのは21,850人、死亡したのは704人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1602496699955215/

AFP, June 18, 2021、ACU, June 18, 2021、ANHA, June 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2021、Reuters, June 18, 2021、SANA, June 18, 2021、SOHR, June 18, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県バザーブール村を砲撃、6人負傷(2021年6月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアリーハー村近郊のバザーブール村、ザーウィヤ山地方各所を砲撃し、バザーブール村では女性1人と子供1人を含む6人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

なお、イドリブ県、ハマー県、ラタキア県各所へのシリア軍の砲撃は100回以上に及んだ。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のジューリーン村に近いフールー村、バフサ村を砲撃した。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるズィヤーラ町、ザイズーン村、アンカーウィー村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるトルコマン山地方、クルド山地方のトゥッファーヒーヤ村一帯を砲撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市の入り口に設置されているアサド大統領の看板が何者かによって破壊された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるタスィール町でシリア軍に協力する住民1人が遺体で発見された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県18件、ラタキア県12件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 18, 2021、ANHA, June 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 18, 2021、Reuters, June 18, 2021、SANA, June 18, 2021、SOHR, June 18, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民296人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は675,939人に(2021年6月18日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月18日付)を公開し、6月17日に難民296人(うち女性88人、子供151人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民296人(うち女性88人、子供151人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は675,939人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者280,691人(うち女性84,364人、子ども142,879人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,755,749人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は905,219人(うち女性271,640人、子供461,370人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は89,490人(うち女性33,284人、子供32,152人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,358,086人(うち女性415,843人、子供675,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 18, 2021をもとに作成。

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イドリブ県活動家らがシャーム解放機構、シリア救国内閣の抑圧に抗議する活動をネット上で開始(2021年6月17日)

レヴァント・ニュース(6月17日付)は、イドリブ県中北部のいわゆる「解放区」の軍事治安権限を握るシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と、その委託を受けて自治を行うシリア救国内閣による抑圧に抗議するため、同地の複数の活動家らが、「イドリブを緑に」(إدلب خضرا)と書かれ、「#023」というハッシュタグが付された白い画像をインターネットを通じて拡散していると伝えた。


023はイドリブ県の市街局番。

活動を行う活動家らによると、この抗議キャンペーンは、自由な抗議行動が認められていない状況下で、「本当のイドリブ県のイメージ、同地を支配するジハード主義グループの暗黒に苦しむさま」を見せることが狙いで、「刑務所に収監されている言論半、自由シリア軍の元戦闘員に世界の目を向けたい」としている。

AFP, June 20, 2021、ANHA, June 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2021、Levant News, June 17, 2021、Reuters, June 20, 2021、SANA, June 20, 2021、SOHR, June 20, 2021などをもとに作成。

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米財務省OFACはシリア、イラン、ベネズエラでの新型コロナウイルス感染症対策に関連する活動を認可(2021年6月17日)

米財務省は声明を出し、外国資産管理室(OFAC)が、シリア、イラン、ベネズエラでの新型コロナウイルス感染症対策に関連する活動を認可したと発表した。

財務省の公式ホームページによると、OFACは「シリア一般許可第21号」、「ベネズエラ一般許可第39号」、「イラン一般許可第N号」を発出、シリアに関しては、新型コロナウイルス感染症関連のサービスの輸出、シリア政府、ポリメディックスLLC社、リティーヤー(レティア)社など制裁対象機関ないしは個人が関わる新型コロナウイルス感染症関連の取引が許可された。

AFP, June 18, 2021、ANHA, June 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2021、Reuters, June 18, 2021、SANA, June 18, 2021、SOHR, June 18, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍がクナイトラ県内のレバノンのヒズブッラーの監視拠点1カ所を砲撃(2021年6月17日)

クナイトラ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月17日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、イスラエル軍戦車複数輌が、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市にあるレバノンのヒズブッラーの監視拠点1カ所に対して約10分間にわたって砲撃を加えた。

砲撃が行われた際、同地では、ヒズブッラーの司令官の1人であるジュワード・ハーシム氏がシリア軍第90旅団士官のバッシャル・フサイン氏らとともに視察を行っていた。

AFP, June 17, 2021、ANHA, June 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2021、Reuters, June 17, 2021、SANA, June 17, 2021、SOHR, June 17, 2021などをもとに作成。

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シリア軍第5軍団の士官と兵士2人がラッカ県スィフヤーン村近郊の砂漠地帯で遺体で発見される(2021年6月17日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第5軍団の士官と兵士2人がスィフヤーン村近郊の砂漠地帯で遺体で発見された。

3人は数日前から消息を絶っており、ダーイシュ(イスラーム国)によって殺害されたと見られる。

AFP, June 17, 2021、ANHA, June 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2021、Reuters, June 17, 2021、SANA, June 17, 2021、SOHR, June 17, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で45人、北・東シリア自治局支配地域で24人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で71人(2021年6月17日)

保健省は政府支配地域で新たに45人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者10人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、6月17日現在の同地での感染者数は計24,991人、うち死亡したのは1,832人、回復したのは21,709人となった。

SANA(6月17日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに24人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治したと発表した。

これにより、6月11日現在の同地での感染者数は計18,308人、うち死亡したのは759人、回復したのは1,851人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性15人、女性9人。

また地域の内訳は、ハサカ県のカーミシュリー市3人、マーリキーヤ(ダイリーク)市2人、フール・キャンプ1人、ラッカ県のラッカ市3人、タブカ市6人、アレッポ県のマンビジュ市1人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)4人、ダイル・ザウル県4人。

ANHA(6月17日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月17日に新たに71人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、90人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡6人、ハーリム郡19人、アリーハー郡4人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡2人、バーブ郡23人、アフリーン郡8人、アアザーズ郡6人。

これにより、同地での感染者数は計25,058人、うち回復したのは21,819人、死亡したのは699人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1601045713433647/

AFP, June 17, 2021、ACU, June 17, 2021、ANHA, June 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2021、Reuters, June 17, 2021、SANA, June 17, 2021、SOHR, June 17, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県での戦闘でシリア軍兵士2人、シャーム解放機構戦闘員2人が死亡(2021年6月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村一帯を砲撃し、シリア軍兵士2人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室はまた、ザーウィヤ山地方のルワイハ村一帯、フライフィル村一帯でシリア軍と交戦した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるイフスィム町、バーラ村、イブリーン村、バルシューン村、ジューズィフ村、アブディーター村、アルナバ村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、スフーフン村を砲撃、アブディーター村ではシャーム解放機構の戦闘員2人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原ジューリーン村一帯を砲撃した。

一方、シリア軍は、ガーブ平原のズィヤーディーヤ村で車1台を地対地ミサイルで攻撃、これを破壊した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県16件、ラタキア県11件、アレッポ県0件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 17, 2021、ANHA, June 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 17, 2021、Reuters, June 17, 2021、SANA, June 17, 2021、SOHR, June 17, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民271人と国内避難民(IDPs)359人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は675,643人、2019年以降帰還したIDPsは89,490人に(2021年6月17日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月17日付)を公開し、6月16日に難民271人(うち女性81人、子供138人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民271人(うち女性81人、子供138人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は675,643人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者280,395人(うち女性84,276人、子ども142,728人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,755,749人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は904,923人(うち女性271,552人、子供461,219人)となった。

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一方、国内避難民359人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは318人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は89,490人(うち女性33,284人、子供32,152人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,358,086人(うち女性415,843人、子供675,918人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 17, 2021をもとに作成。

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バイデン米大統領はロシアのプーチン大統領との会談で越境(クロスボーダー)人道支援を定めた国連安保理決議第2165号の延長の確約を得ず(2021年6月16日)

ジョー・バイデン米大統領は、スイスのジュネーブで行われたロシアのヴラジミール・プーチン大統領との会談後、記者会見を開いた。

記者会見では、シリア情勢についても言及、以下の通り述べた。

その他にも、我々が時間を費やした多くの論題があった。シリアの人道回廊を維持、再開する火急の必要がある。餓死しかけている人々に食糧と必需品を確保するために。また、イランが核兵器を保有しないことを確実にすることをロシアと米国の双方にとっての利益にするのか。我々と同様にロシアの利益にもなるがゆえに、協力することに合意した。

彼ら(ロシア側)は、なぜシリアの大統領との問題を抱え続けていることを重要だと思っているのかと私に訊いてきた。私はこう答えた。「なぜなら彼(アサド大統領)は、国際規範に違反しているからだ。その規範とは、化学兵器禁止条約だ。信用できない」と。

彼(プーチン大統領)は、我々がある程度平和と安全を維持することを望んでいると言った。これに対して私はこう答えた。「それはあなたと大いに関係がある」。彼はアフガニスタンをめぐって「助ける」用意があると述べた。そのことについて今は詳しく立ち入ることはしないが。イランを「助ける」と言った。これに対して、我々は彼に、シリアとリビアの国民に、ある程度の安定、経済的な安定、あるいは物理的な安全をもたらすために我々が何をしたいと考えているかを説明した。

ロイター通信(6月16日付)は、米高官の話として、バイデン大統領がプーチン大統領との会談で、越境(クロスボーダー)人道支援を定めた国連安保理決議第2165号の延長について確約を得ることはなかったと伝えた。

同高官は、会談でこの問題についての「コミットメントはなかった」としたうえで、「しかし、我々は、シリアをめぐってさらなる協力が行われる場合、この問題がきわめて重要になることを明確に示した」と述べた。

AFP, June 17, 2021、ANHA, June 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2021、Reuters, June 16, 2021、SANA, June 17, 2021、SOHR, June 17, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機とシリア軍ヘリコプターがヒムス県とハマー県の砂漠地帯でダーイシュに対して130回以上の爆撃を実施(2021年6月16日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ヒムス県とハマー県の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って100回以上の爆撃を実施、シリア軍ヘリコプターも同地に「樽爆弾」15発以上を投下した。

過去48時間での爆撃回数は、130回以上に達しているという。

AFP, June 16, 2021、ANHA, June 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2021、Reuters, June 16, 2021、SANA, June 16, 2021、SOHR, June 16, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町近郊に潜入したシリア国民軍がシリア民主軍の返り討ちに遭い、戦闘員1人死亡(2021年6月16日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍に所属するハムザ師団の部隊が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町郊外のアリーシャ村に近い農地に略奪のために潜入しようとしたが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の返り討ちに遭い、戦闘員1人が死亡、4人が負傷した。

AFP, June 16, 2021、ANHA, June 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2021、Reuters, June 16, 2021、SANA, June 16, 2021、SOHR, June 16, 2021などをもとに作成。

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米軍航空機がダイル・ザウル県シュハイル村で空挺作戦を実施し、ダーイシュ・メンバーと思われる住民を拘束(2021年6月16日)

ダイル・ザウル県では、SANA(6月16日付)が複数の住民の話として伝えたところによると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村中心部のシャバカ地区で、米軍航空機が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と連携して空挺作戦を実施し、住宅1棟を急襲、中に居た住民多数を拘束、連行した。

また、米軍航空機は、シリア民主軍への従軍を拒否してシリア政府支配地に避難しようとする若者たちがユーフラテス川を渡河するのを阻止するために、両岸を結ぶ水上通行所を砲撃した。

シリア人権監視団によると、米軍が拘束したのは、バーグーズ村出身のダーイシュ(イスラーム国)・メンバー1人。

この作戦で、米軍はバーグーズ村出身の別の男性1人を殺害した。

AFP, June 16, 2021、ANHA, June 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2021、Reuters, June 16, 2021、SANA, June 16, 2021、SOHR, June 16, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で42人(2021年6月16日)

保健省は政府支配地域で新たに42人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者9人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、6月16日現在の同地での感染者数は計24,946人、うち死亡したのは1,826人、回復したのは21,699人となった。

SANA(6月16日付)が伝えた。

AFP, June 16, 2021、ANHA, June 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2021、Reuters, June 16, 2021、SANA, June 16, 2021、SOHR, June 16, 2021などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県内のトルコ軍拠点一帯を砲撃、トルコ軍が応戦(2021年6月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のサルジャ村近郊(タルアーン村)に設置されているトルコ軍の拠点一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、バーラ村、フライフィル村、アイン・ラールーズ村、ファッティーラ村、バイニーン村、スフーフン村を砲撃した。

これに対して、トルコ軍はシリア政府の支配下にあるカフルナブル市などを砲撃し、応戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、ズィヤーラ町を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッラト・ハルマ村を砲撃した。

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ダルアー県では、HFL(6月16日付)によると、シリア政府支配下のダイル・アダス村近郊で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、乗っていた政治治安局のメンバー複数が死傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を36件(イドリブ県16件、ラタキア県12件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 16, 2021、ANHA, June 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2021、HFL, June 16, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 16, 2021、Reuters, June 16, 2021、SANA, June 16, 2021、SOHR, June 16, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民264人と国内避難民(IDPs)2人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は675,372人、2019年以降帰還したIDPsは89,172人に(2021年6月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月16日付)を公開し、6月15日に難民264人(うち女性79人、子供135人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民264人(うち女性79人、子供135人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は675,372人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者280,124人(うち女性84,195人、子ども142,590人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,755,749人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は904,652人(うち女性271,471人、子供460,081人)となった。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は2人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は89,172人(うち女性33,126人、子供32,068人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,357,768人(うち女性415,685人、子供675,834人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 16, 2021をもとに作成。

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反体制派系サイトのジスル:北・東シリア自治局が米国の圧力に応じるかたちで大規模な組織改編を準備(2021年6月15日)

反体制派系サイトのジスル(6月15日付)は、独自筋の話として、北・東シリア自治局が米国の圧力に応じるかたちで大規模な組織改編を準備していると伝えた。

変革は、北・東シリア自治局傘下の民政評議会や地元評議会がそれぞれの支配地を分権的に統治を行っている現在のジャズィーラ地方での支配のありようを変革することが目的。

このプロセスには、一部の反体制活動家も参加する見込みだという。

北・東シリア自治局の執行評議会が6月10日に「北・東シリア自治局の社会契約および基本検証を改編するための委員会の枠組み」の承認を発表し、12日に執行評議会議長府が、ジャズィーラ地域とユーフラテス地域の選挙監視委員会元メンバーが会合を開き、2021年中の地方選挙の実施について協議したのも、この動きの一環をなしているという。

AFP, June 19, 2021、ANHA, June 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2021、Jisr, June 15, 2021、Reuters, June 19, 2021、SANA, June 19, 2021、SOHR, June 19, 2021などをもとに作成。

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トルコの治安当局がシリア領内でダーイシュ・トルコ州のワーリーを逮捕(2021年6月15日)

アナトリア通信(6月15日付)は、トルコの治安当局が、国境近くでダーイシュ(イスラーム国)トルコ州のワーリー(統治者)でアブー・ウサーマ・トゥルキーを名乗る男性(本名:カセム・ギュロル)を逮捕したと伝えた。

同通信社によると、トルコ諜報機関は、アブー・ウサーマがシリアからトルコに潜入し、領内で攻撃を実行しようとしているとの情報を入手し、シリア領内で逮捕に踏み切ったという。

AFP, June 15, 2021、Anadolu Ajansı, June 15, 2021、ANHA, June 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2021、Reuters, June 15, 2021、SANA, June 15, 2021、SOHR, June 15, 2021などをもとに作成。

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カーミシュリー市近郊のファルファラ村住民と国防隊が村に入ろうとした米軍パトロール部隊に投石、退却させる(2021年6月15日)

ハサカ県では、シリア人権監視団が複数の活動家から得た情報によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町北東に位置するファルファラ村で、住民と国防隊が、村に入ろうとした米軍装甲車複数輛と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌1輌からなるパトロール部隊に向けて投石を行うなどして抵抗し、進入を阻止した。

同地では、米軍部隊が連日巡回を行っている。

SANA(6月15日付)によると、住民の抵抗を受けた部隊が退却を余儀なくされた。

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ハサカ県では、SANA(6月16日付)によると、シリア領内に違法に基地を設置し駐留を続ける米軍が、県内で盗奪した小麦をトレーラー32輌に積んで、ワリード国境通行所からイラク領内に持ち出した。

車列にはシリア民主軍の車輌も同行し、護衛にあたった。
http://www.sana.sy/wp-content/uploads/2021/06/0-129.jpg

AFP, June 15, 2021、ANHA, June 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2021、Reuters, June 15, 2021、SANA, June 15, 2021、SOHR, June 15, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアフリーン市近郊で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、2人死亡、4人負傷(2021年6月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のカフルジャンナ村で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、2人が死亡、4人が負傷した。

SANA(6月15日付)によると、死傷したのは「トルコ体制の傭兵テロリスト」(シリア国民軍戦闘員)。

AFP, June 15, 2021、ANHA, June 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2021、Reuters, June 15, 2021、SANA, June 15, 2021、SOHR, June 15, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で44人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で153人(2021年6月15日)

保健省は政府支配地域で新たに44人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、6月15日現在の同地での感染者数は計24,904人、うち死亡したのは1,821人、回復したのは21,690人となった。

SANA(6月15日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月15日に新たに153人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、33人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡5人、イドリブ郡22人、ハーリム郡68人、アリーハー郡5人、アレッポ県スィムアーン山郡2人、ジャラーブルス郡5人、バーブ郡23人、アフリーン郡11人、アアザーズ郡12人。

これにより、同地での感染者数は計24,941人、うち回復したのは21,642人、死亡したのは692人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1599715370233348/

AFP, June 15, 2021、ACU, June 15, 2021、ANHA, June 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2021、Reuters, June 15, 2021、SANA, June 15, 2021、SOHR, June 15, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県各所を砲撃し1人死亡(2021年6月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、フライフィル村、マアッルザーフ町、カンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃し、マアッルザーフ町では住居に砲弾が直撃し、1人が死亡、複数が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県23件、ラタキア県6件、アレッポ県3件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 15, 2021、ANHA, June 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 15, 2021、Reuters, June 15, 2021、SANA, June 15, 2021、SOHR, June 15, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民317人と国内避難民(IDPs)359人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は675,108人、2019年以降帰還したIDPsは89,170人に(2021年6月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月15日付)を公開し、6月14日に難民317人(うち女性95人、子供162人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民317人(うち女性95人、子供162人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は675,108人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者279,860人(うち女性84,116人、子ども142,255人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,755,749人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は904,388人(うち女性271,392人、子供460,946人)となった。

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一方、国内避難民359人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは325人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は4人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は89,170人(うち女性33,126人、子供32,068人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,357,766人(うち女性415,685人、子供675,834人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 15, 2021をもとに作成。

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