イスラエル軍は首都ダマスカスのマッザ区を再びミサイルで攻撃し、子供と女性を含む民間人7人が死亡、11人が負傷(2024年10月8日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、イスラエル軍が午後8時15分頃、ダマスカス県マッザ区の住宅・商業ビル群(14ビル)の1棟を狙って、占領下ゴラン高原方面からミサイル3発を発射、これによって子供と女性を含む民間人7人が死亡、11人が負傷し、周辺の私有財産などに大きな損害が生じ、現在も救出作業が継続中であると発表した。










この攻撃に関して、外務在外居住者省は声明を出し、「もっとも強い調子」で非難、イスラエルによるこうした行為を抑止するための早急な措置を講じる必要を確認した。

SANA(10月8日付)が伝えた。

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標的となったのは、イラン・イスラーム革命防衛隊やレバノンのヒズブッラーの司令官らが出入りしていたビルと、その前に駐車されていた車1台で、子供1人を含む民間人5人と外国人2人を含む軍関係者4人が死亡、10人以上が負傷した。

狙われたビルは、イラン大使館から500メートルほどの場所にあり、攻撃を受けて、シリア軍部隊がビルに至る道路を封鎖し、厳戒態勢が敷かれた。

シリア人権監視団などによると、その後死者は13人に増加した。

内訳は、シリア私立大学の薬学科で教授を務めるイエメン人医師1人(シャウキー・フサイン・アウディーさん)とその妻と子供3人、若い女性医師1人(ラファフ・アブドゥッラヒーム・カムヒーヤさん)、女性1人とその子供1人、女性1人、男性1人、ヒズブッラーのメンバー2人を含む軍関係者3人。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って104回(うち85回が航空攻撃、19回が地上攻撃)となり、これにより190あまりの標的が破壊され、軍関係者257人が死亡、179人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:45人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):75人
「イランの民兵」の外国人メンバー:24人
シリア軍将兵:56人
外国人2人を含む4人

また、民間人も35人(女性8人と子供3人を含む)が死亡、48人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:44回
ダルアー県:17回
ヒムス県:22回
クナイトラ県:9回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:2回
ハマー県:3回
スワイダー県:1回
ラタキア県:1回

AFP, October 8, 2024、ANHA, October 8, 2024、‘Inab Baladi, October 8, 2024、Reuters, October 8, 2024、SANA, October 8, 2024、SOHR, October 8, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「イランの民兵」がダイル・ザウル県CONOCO油田の米軍基地をロケット弾で攻撃、米軍はシリア政府支配下のダイル・ザウル航空基地一帯を砲撃(2024年10月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に米軍(有志連合)が違法に設置している基地を狙って、「イランの民兵」がロケット弾1発を発射、基地に駐留する米軍部隊がこれを撃破した。

また、基地に駐留する米軍部隊は、報復として、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市のダイル・ザウル航空基地一帯に砲撃を行い、3回の爆発が確認された。

2023年10月19日以降、シリア領内にある米軍基地や米軍施設が狙われたのは、これで143回となった。

内訳は以下の通り:

ウマル油田の基地:36回
シャッダーディー市の基地:17回
CONOCOガス田の基地:46回
ハッラーブ・ジール村の基地:21回
タンフ国境通行所の基地:17回
タッル・バイダル村の基地:2回
ルーバールヤー村の基地:2回
カスラク村の基地:1回
ワズィール休憩所の基地:1回

AFP, October 8, 2024、ANHA, October 8, 2024、‘Inab Baladi, October 8, 2024、Reuters, October 8, 2024、SANA, October 8, 2024、SOHR, October 8, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県各所で地元武装集団とシリア民主軍が交戦(2024年10月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、地元武装集団がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるズィーバーン町で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地複数ヵ所を軽火器、中火器で攻撃し、戦闘となった。

また、地元武装集団は、アブリーハ村にあるシリア民主軍の給水プロジェクトの現場とジーア村にあるシリア民主軍所属の自衛部隊の陣地1ヵ所を機関銃で攻撃した。

これに対して、ハジーン市に駐留するシリア民主軍部隊はユーフラテス川西岸に設置されている地元武装集団の陣地1ヵ所を地対地ミサイルで攻撃した。

AFP, October 8, 2024、ANHA, October 8, 2024、‘Inab Baladi, October 8, 2024、Reuters, October 8, 2024、SANA, October 8, 2024、SOHR, October 8, 2024などをもとに作成。

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シリア軍とシャーム解放機構がラタキア県、アレッポ県、イドリブ県、ハマー県で激しく交戦(2024年10月8日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるトゥッファーヒーヤ村一帯を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるアイドゥー村にあるシリア軍陣地複数ヵ所を多連装ミサイルで攻撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村を砲撃した。

シリア軍はまた、自爆型無人航空機1機でバーラ村近郊の1ヵ所を攻撃したほか、4機でマアーッラト・ナアサーン村一帯を攻撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

AFP, October 8, 2024、ANHA, October 8, 2024、‘Inab Baladi, October 8, 2024、Reuters, October 8, 2024、SANA, October 8, 2024、SOHR, October 8, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル民政評議会議長の自宅を襲撃(2024年10月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの2人組がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるスブハ村にある同民政評議会議長の自宅を襲撃した。

AFP, October 7, 2024、ANHA, October 7, 2024、‘Inab Baladi, October 7, 2024、Reuters, October 7, 2024、SANA, October 7, 2024、SOHR, October 7, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構がアレッポ県第46中隊基地一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡(2024年10月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッルバリート村を砲撃し、住民1人が負傷した。

AFP, October 7, 2024、ANHA, October 7, 2024、‘Inab Baladi, October 7, 2024、Reuters, October 7, 2024、SANA, October 7, 2024、SOHR, October 7, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアレッポ県のマンビジュ市近郊、タッル・リフアト市近郊を砲撃(2024年10月7日)

アレッポ県では、ANHA(10月7日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のジャッラード村などを砲撃した。

トルコ軍はまた、タッル・リフアト市近郊のハラービシュ村、マドゥーナ村を砲撃した。

AFP, October 7, 2024、ANHA, October 7, 2024、‘Inab Baladi, October 7, 2024、Reuters, October 7, 2024、SANA, October 7, 2024、SOHR, October 7, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍がヒムス県、ハマー県各所の貯蔵施設を狙って攻撃を繰り返す(2024年10月6日)

国防省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、イスラエル軍が午後8時5分頃、レバノン北部方面からシリア中部の軍事拠点複数ヵ所を航空攻撃し、物的損害が生じたと発表した。

SANA(10月6日付)が伝えた。

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これに関して、スプートニク・アラビア語(10月6日付)は、車の部品を輸送していた大型貨物車輛1輌が被弾し、炎上したと伝えた。
Sputnik Arabic, October 6, 2024

また『ワタン』(10月6日付)は、攻撃された現場の写真を紅海した。

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一方、シリア人権監視団によると、イスラエル軍は、ハスヤー町の工業地区にあるイラン製自動車(シャーム)工場を狙ったもので、レバノンからの避難民を支援するため、イランから食料や医療物資を輸送していた貨物車輛3輌が損害を受け、救援チームのメンバー3人が負傷した。

シリア人権監視団が複数筋から得た情報によると、10月4日と5日、貨物車輛約150輌がダイル・ザウル県ブーカマール市の国境通行所(イラク側はカーイム国境通行所)を通過して、イラクからシリアに入国していた。

イスラエル軍はまた、ハマー県東部にあるシリア軍のミサイル貯蔵施設複ヵ所とヒムス県ヒムス市内にあるシリア軍の貯蔵施設1ヵ所を攻撃した。

イスラエル軍はさらに、ヒムス県南部のシンシャール村近郊の武器庫1ヵ所、シュターイ村の弾薬庫1ヵ所、ハマー県サラミーヤ市西のミサイル貯蔵施設1ヵ所を攻撃した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って106回(うち87回が航空攻撃、19回が地上攻撃)となり、これにより191あまりの標的が破壊され、軍関係者253人が死亡、179人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:45人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):76人
「イランの民兵」の外国人メンバー:24人
シリア軍将兵:55人

また、民間人も30人(女性8人と子供2人を含む)が死亡、48人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:43回
ダルアー県:17回
ヒムス県:24回
クナイトラ県:9回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:2回
ハマー県:1回
スワイダー県:1回
ラタキア県:1回

AFP, October 6, 2024、ANHA, October 6, 2024、‘Inab Baladi, October 6, 2024、Reuters, October 6, 2024、SANA, October 6, 2024、SOHR, October 6, 2024などをもとに作成。

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米主導の有志連合所属と見られる所属不明の無人航空機複数機がダイル・ザウル県ユーフラテス川西岸のアイヤーシュ村の「イランの民兵」の貯蔵施設複数棟を攻撃(2024年10月6日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、イナブ・バラディー(10月6日付)によると、所属不明の無人航空機複数機が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のアイヤーシュ村の「イランの民兵」の貯蔵施設複数棟を攻撃、その後、同施設に向けて機銃掃射があった。

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これに関して、スプートニク・アラビア語版(10月6日付)は、米主導の有志連合所属の無人航空機による攻撃だと伝えた。

AFP, October 6, 2024、ANHA, October 6, 2024、‘Inab Baladi, October 6, 2024、Reuters, October 6, 2024、SANA, October 6, 2024、Sputnik Arabic, October 6, 2024、SOHR, October 6, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がヒムス県の砂漠地帯にあるダーイシュの潜伏地を爆撃(2024年10月6日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が東ハイル城、アブー・ファイヤード油田、トゥワイナーン油田、アムール山一帯の砂漠地帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の潜伏地を爆撃した。

AFP, October 6, 2024、ANHA, October 6, 2024、‘Inab Baladi, October 6, 2024、Reuters, October 6, 2024、SANA, October 6, 2024、SOHR, October 6, 2024などをもとに作成。

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イドリブ県、ラタキア県、アレッポ県でのシリア軍との戦闘で、シャーム解放機構のメンバー2人死亡(2024年10月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の自爆型無人航空機4機がシャーム解放機構の支配下にあるマアーッラト・ウルヤー村に設置されているトルコ軍の拠点の周辺を攻撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の県北部への砲撃により、シャーム解放機構のメンバー1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の県西部への砲撃により、シャーム解放機構のウスマーン・ブン・アッファーン旅団のメンバー1人が死亡した。

AFP, October 6, 2024、ANHA, October 6, 2024、‘Inab Baladi, October 6, 2024、Reuters, October 6, 2024、SANA, October 6, 2024、SOHR, October 6, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はヒムス県を無人航空機で2回にわたり攻撃、ダマスカス郊外県を戦車で砲撃(2024年10月5日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の無人航空機1機が、ヒムス市郊外(ヒムス市とハマー県ハマー市を結ぶ街道沿線)のアミーニーヤ地区の通信大隊基地近くを攻撃、シリア軍兵士1人が死亡、シリア人1人と、司令官1人を含む外国人2人が負傷した。

また、この攻撃の数時間後、イスラエル軍の無人航空機1機が再び、クサイル市近郊のフーシュ・サイイド村一帯を攻撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が、シリア軍部隊が展開する県南西部のドゥルブル丘とタンヌーラ丘を戦車で砲撃した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って100回(うち81回が航空攻撃、19回が地上攻撃)となり、これにより186あまりの標的が破壊され、軍関係者252人が死亡、179人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:45人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):75人
「イランの民兵」の外国人メンバー:24人
シリア軍将兵:55人

また、民間人も30人(女性8人と子供2人を含む)が死亡、45人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:43回
ヒムス県:20回
ダルアー県:17回
クナイトラ県:9回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:2回
ハマー県:2回
スワイダー県:1回
ラタキア県:1回

AFP, October 5, 2024、ANHA, October 5, 2024、‘Inab Baladi, October 5, 2024、Reuters, October 5, 2024、SANA, October 5, 2024、SOHR, October 5, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブーカマール市で所属不明の無人航空機1機が「イランの民兵」の車輛1輌を攻撃(2024年10月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるブーカマール市で、所属不明の無人航空機1機が「イランの民兵」の車輛1輌を攻撃し、爆発が発生した。

AFP, October 5, 2024、ANHA, October 5, 2024、‘Inab Baladi, October 5, 2024、Reuters, October 5, 2024、SANA, October 5, 2024、SOHR, October 5, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県バーラ村を砲撃、同地に設置されているトルコ軍の拠点近くに砲弾多数が着弾(2024年10月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村を砲撃、同地に設置されているトルコ軍の拠点近くに砲弾多数が着弾した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、シャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村、カフル・アンマ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍のFPV型無人航空機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるトゥッファーヒーヤ村一帯を攻撃した。

AFP, October 5, 2024、ANHA, October 5, 2024、‘Inab Baladi, October 5, 2024、Reuters, October 5, 2024、SANA, October 5, 2024、SOHR, October 5, 2024などをもとに作成。

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「イランの民兵」がダイル・ザウル県CONOCOガス田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地を無人航空機1機とロケット弾複数発で攻撃(2024年10月4日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、「イランの民兵」が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地を無人航空機1機とロケット弾複数発で攻撃した。

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2023年10月19日以降、シリア領内にある米軍基地や米軍施設が狙われたのは、これで143回となった。

内訳は以下の通り:

ウマル油田の基地:36回
シャッダーディー市の基地:18回
CONOCOガス田の基地:45回
ハッラーブ・ジール村の基地:21回
タンフ国境通行所の基地:17回
タッル・バイダル村の基地:2回
ルーバールヤー村の基地:2回
カスラク村の基地:1回
ワズィール休憩所の基地:1回

AFP, October 4, 2024、ANHA, October 4, 2024、‘Inab Baladi, October 4, 2024、Reuters, October 4, 2024、SANA, October 4, 2024、SOHR, October 4, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県アブザムー村を砲撃し、女性1人と子供1人が負傷(2024年10月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアブザムー村を砲撃し、女性1人と子供1人が負傷した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はカフル・タアール村一帯で、シリア軍の自爆型無人航空機1機を撃破した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるマジュダリヤー村、マアッルバリート村、ダーディーフ村、カフル・バッティーフ村一帯を砲撃した。

AFP, October 4, 2024、ANHA, October 4, 2024、‘Inab Baladi, October 4, 2024、Reuters, October 4, 2024、SANA, October 4, 2024、SOHR, October 4, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がヒムス県タドムル市一帯の砂漠地帯でダーイシュを狙って3回の爆撃を実施(2024年10月4日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がタドムル市一帯の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)を狙って3回の爆撃を実施した。

AFP, October 4, 2024、ANHA, October 4, 2024、‘Inab Baladi, October 4, 2024、Reuters, October 4, 2024、SANA, October 4, 2024、SOHR, October 4, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍と見られる無人航空機などがラタキア県ジャブラ市一帯、ダマスカス郊外県の国境地帯を攻撃:クナイトラ県もイスラエル軍戦車の砲撃を受ける(2024年10月3日)

ラタキア県では、スプートニク・アラビア語版(10月3日付)によると、シリア軍防空部隊がジャブラ市沖上空に飛来した敵の標的複数発を迎撃したが、1発が同市郊外に着弾し、複数回の爆発が起き、貯蔵施設1棟で火災が発生した。

火災は消防隊の消火作業で鎮火した。

治安筋によると、防空部隊は30分以上にわたり迎撃を行い、ジャブラ市近郊の複数ヵ所を狙った無人航空機とみられる複数の標的に対処した。

シリア人権監視団によると、攻撃がイスラエル軍によるもので、シリア軍防空部隊の迎撃が40分以上にわたった。

標的となった施設は、レバノンのヒズブッラーの貯蔵施設で、これにより電力網が遮断され、ラタキア市とタルトゥース市を結ぶ高速道路が不通となった。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団、シャームFM(10月3日付)によると、イスラエル軍の無人航空機複数機がレバノンのベカーア県バアルベック郡ナビー・シート町南の国境地帯に非公式に設置されているジャンター国境通行所への攻撃を試みたが、シリア軍防空部隊がこれを迎撃し、攻撃を阻止した。

サウト・アースィマ(10月3日付)は、バラダー渓谷を首都ダマスカスを結ぶ街道沿線に設置されているリマール検問所が、イスラエル軍無人航空機を迎撃後、科学研究センターに通じる道を封鎖した。

また、防空部隊が、ジュダイダト・シャイバーニー村一帯地域でイスラエル軍の無人航空機複数機への迎撃を試みた、と伝えた。

一方、SANA(10月3日付)は、速報でダマスカス郊外県西上空で爆発音が複数回聞こえたと伝えた。

国営テレビ・チャンネルのイフバーリーヤ(10月3日付)も、ダマスカス郊外県の複数地域で敵の無人航空機を迎撃したと伝えた。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が占領下のゴラン高原からブライカ村とビイル・アジャム村を結ぶ街道沿線を戦車で砲撃した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って96回(うち78回が航空攻撃、18回が地上攻撃)となり、これにより185あまりの標的が破壊され、軍関係者251人が死亡、176人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:45人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):75人
「イランの民兵」の外国人メンバー:24人
シリア軍将兵:54人

また、民間人も30人(女性8人と子供2人を含む)が死亡、45人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:41回
ダルアー県:17回
ヒムス県:18回
クナイトラ県:9回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:2回
ハマー県:2回
スワイダー県:1回
ラタキア県:1回

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、Sawt al-‘Asima, October 3, 2024、Sham FM, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024、Sputnic Arabic, October 3, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県カスル村を砲撃し、男性1人が死亡(2024年10月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカスル村を砲撃し、男性1人が死亡した。

シリア軍はまた、カフル・ヌーラーン村、カフル・タアール村、ダーラト・イッザ市、バフフィース村、マクラビース村を砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、シャイフ・スライマーン村一帯に飛来したシリア軍のFPV型無人航空機2機を撃墜した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村を砲撃した。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がヒムス県、ダイル・ザウル県でダーイシュと交戦する一方、ロシア軍はハマー県、ラッカ県でダーイシュを爆撃(2024年10月3日)

シリア人権監視団によると、シリア軍と親政権民兵は、ヒムス県のアムール山一帯の砂漠地帯、ダイル・ザウル県西部の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、ロシア軍は、ハマー県北部とラッカ県ラサーファ市一帯の砂漠地帯にあるダーイシュの潜伏地複数ヵ所を爆撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、高齢の男性1人がラジャート高原の街道で正体不明の武装集団によって銃で撃たれて、死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のカフルジャンナ村入口で、活動家らがテントを設営し、ハワール・キリス村での北の鷹旅団への人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍合同部隊などによる包囲に抗議、座り込みデモを行った。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍の無人航空機がハサカ県カーミシュリー市とアームーダー市を結ぶ街道で、車1台を攻撃(2024年10月3日)

ハサカ県では、ANHA(10月3日付)によると、トルコ軍の無人航空機1機が、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるカーミシュリー市とアームーダー市を結ぶ街道で、車1台を攻撃し、これを大破させた。

シリア人権監視団によると、この攻撃で、2人が死亡した。

北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)も4日、この攻撃で車に乗っていた男性1人と女性1人が死亡したと発表した。

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アレッポ県では、ANHA(10月3日付)によると、トルコ軍の無人航空機1機がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタナブ村にあるシリア軍の陣地1ヵ所を攻撃した。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、October 4, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍が前日に続いてダマスカス県マッザ区を爆撃、レバノンのヒズブッラーのナスルッラー書記長の娘婿を暗殺(2024年10月2日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、午後3時25分頃、イスラエル軍が占領下ゴラン高原方面からダマスカス県マッザ区の住宅1棟を狙って航空攻撃を行い、民間人3人が死亡、3人が負傷、私有財産に損害が生じたと発表した。


外務在外居住者省は前日に続いて首都ダマスカスがイスラエル軍の攻撃を受けたことを受けて声明を出し、これをもっとも厳しい調子で非難すると表明、国連安保理に対して、沈黙をやめ、イスラエルの占領政策や侵略に歯止めをかけるよう改めて呼びかけた。

SANA(10月2日付)が伝えた。

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アラビーヤ(10月2日付)、スカイ・ニュース・アラビア語版(10月2日付)、ジャヌービーヤ(10月2日付)、シャームFM(10月2日付)、シリア人権監視団などによると、攻撃を受けたマッザ区(西マッゼ・ヴィーラート地区)のムハンマディー・モスク脇の建物は、レバノンのヒズブッラーやイラン・イスラーム革命防衛隊の司令官らが出入りしており、2階部分が狙われた。


この攻撃で、9月27日に殺害されたレバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長の娘ザイナブ・ナスルッラーの夫ハサン・ジャアファル・カスィール氏、ヒズブッラーのメンバー1人、若い女性1人を含む4人が死亡、3人が負傷した(シリア人権監視団によると、3日、重症を負っていた若い女性のきょうだいも死亡、死者は5人となった)。

ハサン・ジャアファル・カスィール氏は、10月1日の首都ベイルートのジャナーフ地区に対するイスラエル軍の爆撃で死亡したムハンマド・ジャアファル・カスィール氏(ハーッジ・ファーディー)の弟。

ハサン・ジャアファル・カスィール氏にはまた、アフマド、ムーサー、ラビーウという3人の兄がいたが、アフマド氏は1982年、ムーサー氏は1996年、ラビーウ氏は2006年にいずれも戦死している。

レバノンの南部県ティール郡のダイル・カーヌーン・ナフル村出身。20年あまりにわたって、シリアとレバノンを往来し、シリア軍の支援を受けて、イランからの武器密輸に関与していたとされる兄とともに活動していたと見られる。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って93回(うち76回が航空攻撃、17回が地上攻撃)となり、これにより184あまりの標的が破壊され、軍関係者250人が死亡、178人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):24人
ヒズブッラーのメンバー:43人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):75人
「イランの民兵」の外国人メンバー:23人
シリア軍将兵:54人
身元不明者:3人

また、民間人も29人(女性7人と子供2人を含む)が死亡、45人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:40回
ダルアー県:17回
ヒムス県:18回
クナイトラ県:8回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:2回
ハマー県:2回
スワイダー県:1回

AFP, October 2, 2024、Alarabia, October 2, 2024、ANHA, October 2, 2024、‘Inab Baladi, October 2, 2024、Janubiya, May 18, 2019, October 2, 2024、Reuters, October 2, 2024、SANA, October 2, 2024、Sham FM, October 2, 2024、Sky News Arabia, October 2, 2024、SOHR, October 2, 2024、October 3, 2024などをもとに作成。

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イランの支援を受ける武装集団がハサカ県シャッダーディー市に米軍(有志連合)が違法に設置している基地にロケット弾複数発を発射、1発が基地近くの住宅に着弾(2024年10月2日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、イランの支援を受ける武装集団が、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシャッダーディー市に米軍(有志連合)が違法に設置している基地にロケット弾複数発を発射、1発が基地近くの住宅に着弾した。

これを受けて、米軍戦闘機が基地一帯を爆撃した。

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2023年10月19日以降、シリア領内にある米軍基地や米軍施設が狙われたのは、これで142回となった。

内訳は以下の通り:

ウマル油田の基地:36回
シャッダーディー市の基地:18回
CONOCOガス田の基地:44回
ハッラーブ・ジール村の基地:21回
タンフ国境通行所の基地:17回
タッル・バイダル村の基地:2回
ルーバールヤー村の基地:2回
カスラク村の基地:1回
ワズィール休憩所の基地:1回

AFP, October 2, 2024、ANHA, October 2, 2024、‘Inab Baladi, October 2, 2024、Reuters, October 2, 2024、SANA, October 2, 2024、SOHR, October 2, 2024などをもとに作成。

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イランの支援を受ける地元武装集団がダイル・ザウル県ジュナイナ村を巡回中のシリア民主軍のパトロール部隊を機関銃で攻撃(2024年10月2日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イランの支援を受ける地元武装集団が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるジュナイナ村を巡回中の人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のパトロール部隊を機関銃で攻撃した。

AFP, October 2, 2024、ANHA, October 2, 2024、‘Inab Baladi, October 2, 2024、Reuters, October 2, 2024、SANA, October 2, 2024、SOHR, October 2, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県マンビジュ市近郊、ラッカ県タッル・アブヤド市西を砲撃(2024年10月2日)

アレッポ県では、ANHA(10月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のムフスィンリー村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(10月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が、トルコ占領下のタッル・アブヤド市の西に位置する北・東シリア地域民主自治局の支配下のカズアリー村を砲撃した。

AFP, October 2, 2024、ANHA, October 2, 2024、‘Inab Baladi, October 2, 2024、Reuters, October 2, 2024、SANA, October 2, 2024、SOHR, October 2, 2024などをもとに作成。

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ハマー県、イドリブ県、アレッポ県、ラタキア県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が激しく交戦(2024年10月1日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がガーブ平原のアムキーヤ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村一帯、イシュタブリク村、シャイフ・スィンドヤーン村を砲撃した。

シリア軍はまたサルミーン市の住居複数棟を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村、ウスース村、ハッルーズ村、ダーラト・イッザ市、カスル村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部のトゥッファーヒーヤ村一帯を砲撃した。

AFP, October 1, 2024、ANHA, October 1, 2024、‘Inab Baladi, October 1, 2024、Reuters, October 1, 2024、SANA, October 1, 2024、SOHR, October 1, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍が首都ダマスカス、ダルアー県、スワイダー県を爆撃、シリア・アラブ・テレビのアナウンサーのサファー・アフマドさんが爆撃の破片で死亡(2024年10月1日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、イスラエル軍が午前2時5分、占領下ゴラン高原方面から有人および無人航空機で、ダマスカス県の複数ヵ所を狙って攻撃を行い、シリア軍防空部隊がこれを迎撃、ミサイルと無地攻撃機のほとんどを撃破したが、民間人3人が死亡、9人が負傷、私有財産に甚大な被害が生じたと発表した。


シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は2回にわたって行われ、マッザ区のフランス公園近くとレバノン大使館のビル近くに停車していた車2台、マッザ航空基地とダマスカス郊外県キスワ市一帯に配備されている対空ミサイル発射装置複数基が標的となった。

これにより、メディア関係者1人を含む民間人3人、「イランの民兵」とともに活動するシリア人1人と外国人2人が死亡、9人が負傷、複数の自動車、商店などが損害を受けた。

死亡したメディア関係者とは、放送テレビ機構(シリア・アラブ・テレビ)のアナウンサーのサファー・アフマドさん。



 

アフマドさんは死亡する直前にフェイスブックの自身のアカウント(https://www.facebook.com/profile.php?id=100001169990311)に、「ダマスカス上空で大きな音が聞こえます」と綴っていた。

放送テレビ機構(10月1日付)によると、アフマドさんはマッザ区にある自宅で、爆撃による破片で死亡した。

記者連合は声明を出し、サファー・アフマドさんに弔意を示した。

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一方、SANA(10月1日付)によると、ダマスカス県のムハンマド・ターリク・カリーシャーティー知事は、ムーサー・ジャースィム県警察署長とともに、負傷者が搬送されたムワーサー大学病院を慰問した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団、ダルアー24(10月1日付)などによると、イスラエル軍戦闘機はその数時間後にも、サナマイン市・カニーヤ村間にあるシリア軍第79防空旅団に所属するレーダー大隊基地、イズラア市の農業用空港をミサイルで攻撃した。

これに対して、シリア軍防空部隊が迎撃を行い、ミサイル2発を撃破したが、ミサイル複数発が着弾した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団、スワイダー24(10月1日付)などによると、イスラエル軍戦闘機がサアラ航空基地、ハールーフ丘に配備されている防空部隊のレーダー1基をミサイル攻撃し、シリア軍兵士複数人が負傷した。


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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って92回(うち75回が航空攻撃、17回が地上攻撃)となり、これにより183あまりの標的が破壊され、軍関係者247人が死亡、174人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):24人
ヒズブッラーのメンバー:41人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):75人
「イランの民兵」の外国人メンバー:23人
シリア軍将兵:54人
身元不明者:2人

また、民間人も28人(女性6人と子供2人を含む)が死亡、45人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:39回
ダルアー県:17回
ヒムス県:18回
クナイトラ県:8回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:2回
ハマー県:2回
スワイダー県:1回

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外務在外居住者省は声明を出し、1日未明のダマスカス県に対するイスラエル軍の攻撃に関して、民間人に対する野蛮な攻撃と、シリアおよび地域諸国の主権に対する度重なる侵害を非難、国際社会に対して、地域および国際の平和と安全を脅かそうとするイスラエルの行動に終止符を撃つよう呼びかけた。

SANA(10月1日付)が伝えた。

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ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は声明を出し、イスラエル軍による首都ダマスカスへの攻撃に関して、シリア政府への差し迫った脅威とは見ていないとしつつも、「主権国家に対するこうした攻撃を非難する」と述べた。

タス通信(10月1日付)が伝えた。

AFP, October 1, 2024、ANHA, October 1, 2024、Daraa 24, October 1, 2024、‘Inab Baladi, October 1, 2024、Reuters, October 1, 2024、SANA, October 1, 2024、SOHR, October 1, 2024、、Suwayda 24, October 1, 2024、TASS, October 1, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はダマスカス郊外県を3回爆撃:ヴィシェグラード24はこの爆撃でマーヒル・アサド少将が死亡したとの情報を拡散(2024年9月30日)

ポーランド人コンテンツクリエイターが創設したSNSアカウントのヴィシェグラード24はX(旧ツイッター(https://x.com/visegrad24/)を通じて以下のポストを発信した。

速報
イスラエル空軍が本日ダマスカス近郊の別荘を爆撃したことを受けて、体制はシリアの独裁者バッシャール・アサドの弟マーヒルとの連絡が取れなくなった。
別送では、イランの指導者らとの会談が行われていた。マーヒルはシリア軍第4師団の司令官である。

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これを受け、オンライン・ニュース・サイトのマルサド(9月30日付)などは、マーヒル・アサド少将がイスラエル軍の爆撃で暗殺されたとの情報が流れていると伝えた。

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また、シリア人権監視団は、イスラエル軍の無人航空機1機が、ヤアフール町近郊にあるシリア軍第4師団の別荘(ヴィラ)を高性能爆発ミサイル複数発で攻撃したと発表した。

複数筋によると、この別荘には、ヒズブッラーやイラン・イスラーム革命防衛隊の司令官らが度々訪れていたという。

複数の信頼できる筋によると、第4師団の司令官を務めるマーヒル・アサド少将は、師団の兵器がレバノンに搬入された場合、イスラエル軍の攻撃の標的に含まれることになるとの警告を度々受けていたという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機複数機が29日深夜から30日未明にかけて、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所近くの建物1棟を爆撃し、シリア人2人と外国人5人が負傷した。

イスラエル軍はその数時間後にもディーマース町近郊の1ヵ所を無人航空機1機で攻撃した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って89回(うち72回が航空攻撃、17回が地上攻撃)となり、これにより163あまりの標的が破壊され、軍関係者221人が死亡、164人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):24人
ヒズブッラーのメンバー:43人
イラク人:19人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):59人
「イランの民兵」の外国人メンバー:17人
シリア軍将兵:52人
身元不明者:6人
パレスチナ人:1人

また、民間人も24人(女性5人と子供1人を含む)が死亡、36人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:39回
ダルアー県:16回
ヒムス県:20回
クナイトラ県:8回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:2回
ハマー県:4回

AFP, September 30, 2024、ANHA, September 30, 2024、‘Inab Baladi, September 30, 2024、al-Marsad, September 30, 2024、Reuters, September 30, 2024、SANA, September 30, 2024、SOHR, September 30, 2024などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ラタキア県、アレッポ県各所を自爆型無人航空機で攻撃(2024年9月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるサルミーン市の住居複数棟を狙って砲撃し、2人が死亡、3人が負傷した。

シリア軍はまた、ザーウィヤ山地方のバイニーン村一帯を自爆型無人航空機7機で攻撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原を砲撃、「決戦」作戦司令室のメンバー1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配官あるラシュー丘を砲撃し、シリア軍兵士1人が負傷した。

「決戦」作戦司令室はまた、ナフシャッバー村一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

これに対して、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるトゥッファーヒーヤ村一帯を4機の自爆型無人航空機で攻撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村、ウスース村一帯を4機の自爆型無人航空機で攻撃した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市で何者かが30代の男性を銃で撃ち殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市で武装集団に所属するとされるメンバー1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, September 30, 2024、ANHA, September 30, 2024、‘Inab Baladi, September 30, 2024、Reuters, September 30, 2024、SANA, September 30, 2024、SOHR, September 30, 2024などをもとに作成。

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シリア民主軍がダイル・ザウル県シュハイル村で強襲作戦を実施、ダーイシュのメンバーと見られる1人を殺害、1人を逮捕(2024年9月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合の無人航空機1機の支援を受け、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるシュハイル村で2回にわたって強襲作戦を実施、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと見られる1人を殺害、1人を逮捕した。

AFP, September 30, 2024、ANHA, September 30, 2024、‘Inab Baladi, September 30, 2024、Reuters, September 30, 2024、SANA, September 30, 2024、SOHR, September 30, 2024などをもとに作成。

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