シリア軍がアレッポ市北西の反体制派支配地域を完全制圧(2020年2月16日)

アレッポ県では、SANA(2月16日付)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室がシリア・ロシア軍の爆撃・砲撃による攻勢を受けて、マアーッラト・アルティーク村、フライターン市、アナダーン市、ハイヤーン町、バヤーヌーン町、バービース村、カフルダーイル村、フータ村、ジャワーニーヤ村、フータト・バッラーニーヤ村、バシュナトラ村、バシュカーティーン村、カイルーン村、カフルハムラ村、シュワイフナ村、ナビー・ナアマーン丘、バイト・ガーズィー村、ムサイビーン丘、カフルダーイル村アレッポ市北西部郊外の第2電力協会地区、製パン協会地区、アラブ連合協会地区、サマーフ協会地区、アーザール協会地区、マジーナ村、ファンナール協会地区、ハーディー協会地区、キリキア協会地区、退役軍人協会地区、ライラムーン地区、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、裁判所地区、ナアナーイー住宅地区、ザフラー地区から撤退、シリア軍が同地を制圧した。

シリア軍が新たに制圧した町村は、アレッポ市北西に突出していた反体制派の支配地で、15日にシリア・ロシア軍が包囲・制圧に向けた攻撃を本格化させていた。

シリア軍は、同地の制圧に際してシャイフ・アキール山に設置されているトルコ軍監視所を砲撃し、トルコ軍兵士複数人が負傷した。

また、アナダーン市制圧により、シリア軍は同市に設置されているトルコ軍監視所を包囲した。

アレッポ市は、2012年半ば以降、反体制派にその一部を掌握され、2016年12月には東部地区がシリア政府によって奪還されたが、北部および西部郊外では反体制派の支配が続いていた。

今回の戦果によって、アレッポ市はその全域がシリア政府の支配下に復帰した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアリーハー市を爆撃した。

これに対して、トルコ軍は、戦車、装甲車など60輌からなる車列がサルマダー市を派遣した。

一方、ロシア軍部隊は、マアッラト・ヌウマーン市以北のM5高速道路沿線一帯に展開した。

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ダマスカス郊外県では、サウト・アースィマ(2月16日付)によると、東グータ地方のサクバー市・ハッザ町間で、共和国護衛隊の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、乗っていた隊員1人が死亡した。

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シリア人権監視団によると、1月24日以降の戦闘での死者は、シリア軍側が576人(うち「イランの民兵」18人)、反体制武装集団戦闘員が634人に達しているという。

AFP, February 16, 2020、ANHA, February 16, 2020、AP, February 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2020、Reuters, February 16, 2020、SANA, February 16, 2020、Sawt al-‘Asima, February 16, 2020、SOHR, February 16, 2020、UPI, February 16, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍・国民軍がハサカ県、ラッカ県を砲撃(2020年2月15日)

ハサカ県では、ANHA(2月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のタウィーラ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、米軍の大型車輌40輌以上からなる車列がスィーマルカー国境通行所からシリア領に入った。

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ラッカ県では、ANHA(2月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のスライブ村にあるシリア軍の拠点複数カ所を砲撃した。

トルコ軍と国民軍はまた、アフダクー村、クーバルラク村、ビールカヌー村、ハッラーブ・サーリーンジュ村、ビールキータク村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, February 15, 2020、ANHA, February 15, 2020、AP, February 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2020、Reuters, February 15, 2020、SANA, February 15, 2020、SOHR, February 15, 2020、UPI, February 15, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市西の複数町村を新たに制圧、同市北西の反体制派支配地の包囲をめざす(2020年2月15日)

アレッポ県では、SANA(2月15日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構や国民解放戦線などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、アウラム・クブラー町、カフルナーハー村、ラドワーン協会地区、アージル村、ウワイジル村を制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍は反体制武装集団の撤退を受けて同地を制圧したほか、サアディーヤ村、電力協会地区、警察学校地区も制圧した。

一方、ロシア軍戦闘機はカフルハムラ村、アナダーン市、ハイヤーン町、フライターン市を爆撃、シリア軍も、トルコ軍の監視所が設置されているシャイフ・アキール山への攻勢を強めた。

シリア・ロシア軍は、カフルハムラ村、アナダーン市、ハイヤーン町、フライターン市、バヤーヌーン町などアレッポ市北西に突出している反体制派の支配地の包囲・制圧をめざしているという。

ANHA(2月15日付)によると、これに対して、トルコ軍とその支援を受ける「傭兵」(国民解放戦線、シャーム解放機構などのこと)がシーラーワー町近郊のバーシャムリー村を砲撃し、住民2人が負傷した。

バーシャムリー村は、シーア派(12イマーム派)の宗徒が暮らすシリア政府支配下のヌッブル市、ザフラー町の南、アレッポ市北西の反体制派支配地域の北端に位置しており、同地での包囲戦における要衝。

シリア人権監視団によると、トルコ軍はまた、ダーラト・イッザ市東の第111中隊基地、イドリブ県との県境に位置するタルマーニーン村に新たな拠点を設置した。

このほか、SANAによると、シリア軍は工兵部隊がM5高速道路での地雷、爆発物、瓦礫の撤去作業を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とシャーム解放機構、国民解放戦線などからなる「決戦」作戦司令室がシャイフ・ダーミス村一帯で交戦、「決戦」作戦司令室がナイラブ村などのシリア軍の拠点を砲撃した。

一方、シリア軍は、タッル・カラーマ村近郊にある国内避難民(IDPs)のキャンプを砲撃し、1人が死亡した。

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シリア人権監視団によると、一連の先頭でシリア軍兵士21人と反体制武装集団戦闘員28人が死亡した。

これにより、1月24日以降の戦闘での死者は、シリア軍兵士542人(うち「イランの民兵」10人)、反体制武装集団戦闘員605人となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を20件(イドリブ県4件、ラタキア県6件、アレッポ県5件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を14件(イドリブ県10件、ラタキア県0件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 15, 2020、ANHA, February 15, 2020、AP, February 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 15, 2020、Reuters, February 15, 2020、SANA, February 15, 2020、SOHR, February 15, 2020、UPI, February 15, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構のジャウラーニー指導者はイドリブ県での戦闘へのトルコ軍の介入を容認(2020年2月14日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者は、地元のメディア関係者との懇談のなかで、イドリブ県での戦闘へのトルコ軍の介入を容認した。


ジャウラーニー指導者は13日に「北部解放区」某所で行われた懇談のなかで、「戦いのなかで何かに賭けたり、依存するかどうかは、我々の内面的な力次第であるとともに、革命における公の利益に資するそれ以外のあらゆる機会に対して投資は行われる」と述べ、トルコ軍の介入を暗に容認した。

ジャウラーニー指導者はまた「解放区にあるエネルギーはこの攻撃を撃退するに十分だ。最近の革命諸派の連携は、これまでになくうまくいっていると明言したい。だが、同時に、我々はさらなる軍事組織を必要としている」と付言した。

イバー・ネット(2月14日付)などが伝えた。

AFP, February 14, 2020、ANHA, February 14, 2020、AP, February 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2020、Reuters, February 14, 2020、SANA, February 14, 2020、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, February 14, 2020、SOHR, February 14, 2020、UPI, February 14, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部、シャーム解放機構支配下のイドリブ県でシリア・ロシア軍の攻撃反対、トルコ軍介入支持を訴えるデモ(2020年2月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアアザーズ市で金曜日の集団礼拝後に抗議デモが行われ、参加者はシリア・ロシア軍の攻撃反対を訴えた。

https://www.facebook.com/syriahro/videos/181385946420768/?t=0

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月14日付)によると、ダーナー市、サルマダー市、カフル・ヤフムール村でも抗議デモが行われ、参加者はトルコ国旗を掲げ、トルコ軍の軍事作戦支持を訴えた。

AFP, February 14, 2020、ANHA, February 14, 2020、AP, February 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2020、Reuters, February 14, 2020、SANA, February 14, 2020、SOHR, February 14, 2020、UPI, February 14, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍・国民軍はハサカ県、ラッカ県を砲撃(2020年2月14日)

ハサカ県では、ANHA(2月14日付)、SANA(2月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のタウィール村タウィール村、タッル・タウィール村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯を砲撃した。

トルコ軍はまた、スッカリーヤ村に設置された通行所からアブー・ラースィーン町方面に車列を侵入させた。

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ラッカ県では、ANHA(2月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊のディブス村、ハーリディーヤ村、アイン・イーサー・キャンプ、M4高速道路沿線を砲撃した。

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アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、トルコ占領下のアアザーズ市に近いカフルハーシル村、カフル・カルビーン村でトルコの支援を受ける国民軍に所属するシャーム戦線、北部自由人の戦闘員3人を殺害したと発表した。

ANHA(2月14日付)が伝えた。

AFP, February 14, 2020、ANHA, February 14, 2020、AP, February 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2020、Reuters, February 14, 2020、SANA, February 14, 2020、SOHR, February 14, 2020、UPI, February 14, 2020などをもとに作成。

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トルコの庇護を受ける国民解放戦線がアレッポ県西部でシリア軍ヘリコプターを撃墜、対するシリア軍はアウラム・スグラー村、アウラム・クブラー町を制圧(2020年2月14日)

アレッポ県では、SANA(2月14日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、アウラム・スグラー村を制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまたアウラム・クブラー町を制圧したという。

これにより、シリア軍はアターリブ市の南東3キロの地点にまで到達した。

これに対して、トルコ軍はアターリブ市に装甲車や兵員輸送車数十両を新たに派遣、同地一帯に部隊を展開させた。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ市西のカブターン・ジャバル村一帯に展開するトルコ軍が「樽爆弾」による爆撃のために同地上空に飛来したシリア軍ヘリコプターを撃墜し、乗組員2人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月14日付)が、複数の現地情報筋の話として伝えたところによると、死者は2人ではなく、ターリク・リヤード・アリー大尉、バッシャール・イーサー大尉、ミーラード・スライマーン軍曹の3人。

これに関して、スプートニク・ニュース(2月14日付)は、アターリブ市一帯に展開するシャーム解放機構が地対空ミサイルを発射し、ヘリコプターを撃墜したと伝えた。

また、RT(2月14日付)は複数の地元筋の話として、ヘリコプターがダーラト・イッザ市近郊のトルコ軍監視所から発射された携帯式の地対空ミサイルによって撃墜されたと伝えた。

だが、その後、トルコの庇護を受ける国民解放戦線が声明を出し、ヘリコプターを撃墜したと発表した。

声明文は以下の通り:

「ヘリコプターと戦闘機が我らが民間人に対して行う虐殺への報復として、そしてまた彼らが爆発性の高い「樽爆弾」で女性、子ども、そして民間人が多くいる町や村を無差別に狙い、何脈万という無垢の人々を死に至らしめているがゆえ、国民解放戦線の防空大隊は犯罪者体制軍のヘリコプター1機をアレッポ市西部郊外上空で狙い、これを撃墜した」。


トルコ軍によるヘリコプター撃墜を受けて、シリア軍は戦闘機・ヘリコプターによる爆撃を中止した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(2月14日付)によると、反体制武装集団は、アレッポ市西部郊外のフルサーン協会、クルトバ丘を奪還した。

一方、ロシア軍はこの間、アウラム・クブラー町、第46中隊基地一帯、マアッラータ村、アターリブ市、カブターン・ジャバル村、ラドワーン協会地区などを爆撃し、マアッラータ村では子ども2人と女性1人を含む5人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコのハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)に近いサルマダー市を砲撃した。

これに対して、トルコ軍の戦車、装甲車など約100輌からなる増援部隊がカフルルースィーン村に違法に設置されている通行所からシリア領内に入り、M4高速道路沿線のアリーハー市近郊に展開するとともに、ザーウィヤ山地方ダイル・サンバル村近郊に新たな拠点を設置した。

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シリア人権監視団によると、一連の戦闘でシリア軍兵士14人、反体制武装集団戦闘員19人が死亡した。

一方、トルコ国防省はイドリブ県とアレッポ県でシリア軍兵士63人を無力化したと発表した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(イドリブ県4件、ラタキア県7件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームによる停戦違反確認の報告はなかった。

AFP, February 14, 2020、ANHA, February 14, 2020、AP, February 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 14, 2020、Reuters, February 14, 2020、SANA, February 14, 2020、SOHR, February 14, 2020、UPI, February 14, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県でシリア民主軍がトルコ軍・国民軍と交戦、国民軍戦闘員16人を殲滅(2020年2月13日)

ラッカ県では、ANHA(2月13日付)、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のシリア正教軍事評議会がタッル・アブヤド市近郊のアフマディーヤ村、アフダクー村一帯で、トルコ軍およびその支援を受ける国民軍と交戦、トルコ軍・国民軍が同地を砲撃した。

シリア民主軍はまた、シャルカラーク村の穀物サイロ一帯でトルコ軍・国民軍と交戦し、国民軍戦闘員7人を殺害、2人を捕捉した。

なお同地では、前日夜にも戦闘が発生、国民軍戦闘員9人が死亡したという。

一方、トルコの占領下にあるタッル・アブヤド市近郊のスルーク町の工業地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

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ハサカ県では、ANHA(2月13日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のクブール・ガラージナ村、ウンム・カイフ村を砲撃した。

一方、シリア民主軍は12日のタッル・タムル町近郊のアリーシャ村、カースィミーヤ村、ダーウーディーヤ村での戦闘で国民軍の戦闘員9人を殺害したと発表した。

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アレッポ県では、ANHA(2月13日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村、シャイフ・イーサー村、マルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、スムーカ村、シャフバー・ダムを砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍憲兵隊がアイン・アラブ市一帯の国境地帯でのパトロールを単独で実施した。

トルコ軍は参加を拒否した。

AFP, February 13, 2020、ANHA, February 13, 2020、AP, February 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2020、Reuters, February 13, 2020、SANA, February 13, 2020、SOHR, February 13, 2020、UPI, February 13, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県カフルジューム村、アレッポ市ムハンディスィーン第1および第2地区を新たに制圧、トルコ軍の砲撃とロシア軍の爆撃続く(2020年2月13日)

アレッポ県では、SANA(2月13日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、カフルジューム村、アレッポ市西部郊外のムハンディスィーン第1および第2地区を制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、アレッポ市郊外のザフラト・マダーイン地区、CHEMCO地区を制圧した。

SANA、シリア人権監視団などによると、シリア軍はアウラム・クブラー町、アウラム・スグラー村一帯で反体制武装集団と戦闘を続けた。

一方ロシア軍戦闘機は、トルコ軍の拠点が新たに設置された第46中隊基地一帯、トルコ軍監視所が設置されているシャイフ・アキール山に近いカブターン・ジャバル村、カフルナーハー村、イッビーン村を爆撃し、カブターン・ジャバル村では住民が負傷した。

シリア軍も第46中隊基地一帯に進軍し、同地を砲撃した。

ロシア・シリア軍の攻勢に対して、第46中隊基地に展開するトルコ軍はカフル・ハラブ村、ミズナーズ村、シャイフ・アリー村にあるシリア軍拠点を砲撃した。

トルコ軍はまた、ジーナ村に新たな拠点を設置した。

シャーム解放機構などからなる反体制武装集団も、トルコ軍の砲撃支援を受けて、シリア軍に反撃、ムハンディスィーン第2地区とアウラム・スグラー村の複数カ所を奪還した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サラーキブ市一帯に展開するトルコ軍が同地のシリア軍拠点を砲撃した。

また、トルコ軍がマアッラトミスリーン市東部に新たな拠点を設置した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県4件、ラタキア県8件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 13, 2020、ANHA, February 13, 2020、AP, February 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 13, 2020、Reuters, February 13, 2020、SANA, February 13, 2020、SOHR, February 13, 2020、UPI, February 13, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町・アブー・ラースィーン町間に展開していたトルコ軍部隊が撤退(2020年2月12日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月12日付)やシリア人権監視団によると、タッル・タムル町・アブー・ラースィーン(ザルカーン)町間の村々に展開していたトルコ軍が部隊を撤退させた。

RT(2月12日付)によると、撤退は、同地で国家情報機関(MIT)のメンバー1人が殺害されたのを受けたものだという。

一方、ANHA(2月12日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊の村々を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(2月12日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイルーニーヤ村、アイン・ダクナ村、マルアナーズ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市で、トルコの支援を受ける武装集団どうしが交戦した。

AFP, February 12, 2020、ANHA, February 12, 2020、AP, February 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2020、Reuters, February 12, 2020、RT, February 12, 2020、SANA, February 12, 2020、SOHR, February 12, 2020、UPI, February 12, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県の3カ村を新たに制圧、ロシア軍の爆撃で住民7人が死亡(2020年2月12日)

アレッポ県では、SANA(2月12日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、M5高速道路の西側に位置するシャイフ・アリー村、アッラーダ村、アルナーズ村を制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、戦車、軍用車輌約100輌からなる増援部隊を、アレッポ市ラーシディーン地区、ハラブ・ジャディーダ地区、M5高速道路沿線に派遣した。

一方、同監視団によると、ロシア軍がイッビーン村、カフル・アンマ村を爆撃し、イッビーン村で住民3人が、カフル・アンマ村で4人が死亡した。

ロシア軍はまた、シャイフ・アリー村、アウラム・クブラー町、カフルナーハー村、カフルタアール村、アスウース村、ジーナ村、アターリブ市、カフル・ヌーラーン村、アレッポ市ムハンディスィーン第1および第2地区、第46中隊基地一帯を爆撃した。

これに対して、反体制武装集団側は、シャーム解放機構がシャイフ・アリー村近郊でシリア軍の拠点に対して爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行った。

また、カフル・ハラブ村、ミズナーズ村一帯でシリア軍への反撃を行った。

なお、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍の攻勢を受けて、過去24時間の間に住民7万人以上が避難した。

これにより、2019年12月初め以降に発生した国内避難民(IDPs)の数は95万人を記録した。

このうちの52万人が1月半ば以降、さらに35万人が1月24日以降に避難を余儀なくされたという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がマアーッラト・ナアサーン村、アレッポ市とバーブ・ハワー国境通行所を結ぶ街道の沿線一帯を爆撃した。

また、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室が、トルコ軍の砲撃支援を受けて、マアーッラト・ナアサーン村一帯でシリア軍と交戦した。

一方、トルコ軍の戦車、装甲車など約350輌からなる増援部隊および特殊部隊がカフルルースィーン村に設置されている国境通行所からシリア国内に数回に分けて入った。

トルコ軍はまた、イドリブ県北のビンニシュ市・トゥウーム村間に新たな拠点を設置した。

これに対して、シリア軍も、戦車、軍用車輌など約100輌からなる増援部隊が県南部に派遣した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を22件(イドリブ県8件、ラタキア県9件、アレッポ県3件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を5件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 12, 2020、ANHA, February 12, 2020、AP, February 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 12, 2020、Reuters, February 12, 2020、SANA, February 12, 2020、SOHR, February 12, 2020、UPI, February 12, 2020などをもとに作成。

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ダルアー県とクナイトラ県でシリア・ロシア軍によるイドリブ県への攻撃の停止や体制打倒を訴えるビラが貼られる(2020年2月11日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナーフタ町、ヤードゥーダ村、タスィール町、ラジャート高原、ウンム・ワラド村、カラク村で、シリア・ロシア軍によるイドリブ県への攻撃の停止を訴えるビラが商店のシャッターや壁に貼られているのが発見された。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、サイダー・ハーヌート村、マクラズ村で「アサトは倒れ、革命は続く…。我々は逮捕者(釈放)を欲する…、クナイトラは自由だ…。イランは出て行け」などとかかれたビラが商店のシャッターや壁に貼られているのが発見された。

AFP, February 11, 2020、ANHA, February 11, 2020、AP, February 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2020、Reuters, February 11, 2020、SANA, February 11, 2020、SOHR, February 11, 2020、UPI, February 11, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はハサカ県タッル・タムル町近郊を激しく砲撃(2020年2月11日)

ハサカ県では、SANA(2月11日付)、ANHA(2月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のスッカリーヤ村に反体制武装集団メンバー数十人を移送、タッル・タムル町近郊のルバイア村、ムジャイビラト・シャッラービーン村、ウンム・ハイル村、トゥワイラ村、ダルダーラ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(2月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のカズアリー村を砲撃した。

AFP, February 11, 2020、ANHA, February 11, 2020、AP, February 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2020、Reuters, February 11, 2020、SANA, February 11, 2020、SOHR, February 11, 2020、UPI, February 11, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍はイドリブ県でシリア軍ヘリコプターを撃墜、アル=カーイダを砲撃支援、対するシリア軍はM5高速道路全線を掌握、イドリブ県バーブ・ハワー国境通行所に至る街道を寸断、ロシア軍もトルコ軍部隊を爆撃(2020年2月11日)

イドリブ県では、SANA(2月11日付)によると、シリア軍ヘリコプター1機が午前11時30分頃、ナイラブ村およびクマイナース村上空で地対空ミサイルを被弾し墜落、乗組員1人が死亡した。

https://youtu.be/uPsvsB0QFJQ

シリア軍ヘリコプターを撃墜したのはトルコ軍で、シリア人権監視団によると、死者は操縦士2人(大佐と大尉)、「樽爆弾」を投下する爆撃手1人の合わせて3人。

また、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構、トルコが後援する国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室が、トルコ軍の砲撃支援を受けて、M4高速道路沿線に位置するナイラブ村に侵攻、シリア軍との戦闘の末、11日午後に同地を制圧した。

これに対して、シリア軍は反撃し、これを奪還した。

一方、シリア軍は早朝にシャイフ・ダーミス村に進攻し、「決戦」作戦司令室との戦闘の末に同地を一時制圧したが、「決戦」作戦司令室はほどなくこれを奪還、シリア軍兵士1人を捕捉した。

また、ロシア軍戦闘機は、トルコ軍と「決戦」作戦司令室が攻勢を強めるナイラブ村一帯やトルコ軍が展開するクマイナース村などM4高速道路沿線一帯を爆撃した。

この爆撃でが死傷が出て、トルコ軍ヘリコプターが負傷者を搬送した。

死傷者がトルコ軍兵士なのか、「決戦」作戦司令室の戦闘員なのかは不明。

シリア軍戦闘機もカフルナブル市、クマイナース村一帯、ビンニシュ市、カファルヤー町、フーア市、イドリブ市、サルミーン市を爆撃、ヘリコプターも同地などに「樽爆弾」を投下した。

このうち、イドリブ市に対する爆撃は、工業地区、ジャラー地区に対して行われ、子ども6人を含む12人が死亡、少なくとも32人が負傷した。

なお、トルコ国防省はイドリブ県での戦闘に関して声明を出し、シリア軍兵士51人、戦車2輌、対空砲1基、武器庫1棟を無力化したと発表した。

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アレッポ県では、SANA(2月11日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する攻撃の末、ハーン・アサル村、アレッポ市西部郊外のラーシディーン第4地区を制圧した。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア軍が2012年以来初めて、M5高速道路全線を奪還したと発表した。

同監視団によると、シリア軍はまた、アレッポ市とイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を結ぶ街道を寸断することに成功した。

バーブ・ハワー国境通行所は、国連安保理決議第2504号(2020年1月11日)でバーブ・サラーマ国境通行所とともに、クロスボーダーでの人道支援が認められている通行所。

一方、ロシア軍戦闘機は、イッビーン村方面に向かおうとしていたトルコ軍の車列を爆撃した。

ロシア軍戦闘機はまた、トルコ軍が拠点を設置したアレッポ市西部郊外にある第46中隊基地、アターリブ市、アブザムー町、アウラム・クブラー町、マンスーラ村、カフルハムラ村、カフル・ヌーラーン村一帯に対しても爆撃を加えた。

これに対して、トルコ軍部隊は、アターリブ市とジーナ村を結ぶ街道に新たな拠点を設置した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がクルド山を爆撃した。

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シリア人権監視団によると、トルコ軍の戦車、大型トレーラーなど200輌以上からなる増援部隊がイドリブ県カフルルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに入り、M4高速道路沿線やアレッポ県イッビーン村方面に向かった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県15件、ラタキア県8件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 11, 2020、ANHA, February 11, 2020、AP, February 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 11, 2020、Reuters, February 11, 2020、SANA, February 11, 2020、SOHR, February 11, 2020、UPI, February 11, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン市で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、住民3人死亡(2020年2月10日)

アレッポ県では、SANA(2月10日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、住民3人が死亡した。

一方、ANHA(2月10日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・マラーシュ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、マルアナーズ村、マーリキーヤ村、イルシャーディーヤ村、アルカミーヤ村、カフル・アントワーン村、ファイサル穀物粉砕工場、ハルバル村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がダルバースィーヤ市一帯の国境地帯でパトロールを実施した。

トルコ軍は参加しなかった。

AFP, February 10, 2020、ANHA, February 10, 2020、AP, February 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2020、Reuters, February 10, 2020、SANA, February 10, 2020、SOHR, February 10, 2020、UPI, February 10, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県・イドリブ県へのシリア・ロシア軍の爆撃で住民16人市死亡、シリア軍はアレッポ県の複数カ村を新たに制圧(2020年2月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がイッビーン村、アターリブ市を爆撃し、イッビーン村では子ども6人と女性2人を含む9人が、アターリブ市では子ども1人を含む3人が死亡した。

また、シリア軍ヘリコプターがイッビーン村を「樽爆弾」で爆撃し、住民3人が死亡した。

さらにシリア軍戦闘機が、カフル・ハラブ村、カフル・ヌーラーン村、M5高速道路沿線一帯を爆撃した。

これに対し、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団はミーズナーズ村近郊のシリア軍拠点に対して、爆弾を積んだ車で攻撃を行い、シリア軍兵士7人を殺害した。

一方、SANA(2月10日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、カフル・ハラブ村、カナーティル村、カマーリー村を新たに制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまたカフル・ヌーラーン村、ヒルバト・ジャルラーヤー村を制圧した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカフル・アルーク村にある国内避難民(IDPs)キャンプを爆撃し、子ども1人が死亡した。

ロシア軍戦闘機はこのほかにも、イドリブ市西部一帯、サルミーン市一帯、カフルナブル市を爆撃した。

またシリア軍戦闘機も、マアーッラト・ナアサーン村、シャラフ村を爆撃した。

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シリア人権監視団によると、一連の戦闘でシリア軍兵士19人、反体制武装集団戦闘員18人が死亡した。

これにより、1月24日以降の戦闘による死者数はシリア軍兵士445人、反体制武装集団493人となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県6件、ラタキア県12件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(イドリブ県8件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 10, 2020、ANHA, February 10, 2020、AP, February 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 10, 2020、Reuters, February 10, 2020、SANA, February 10, 2020、SOHR, February 10, 2020、UPI, February 10, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊を砲撃(2020年2月9日)

ラッカ県では、ANHA(2月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のスライブ村を砲撃した。

AFP, February 9, 2020、ANHA, February 9, 2020、AP, February 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2020、Reuters, February 9, 2020、SANA, February 9, 2020、SOHR, February 9, 2020、UPI, February 9, 2020などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍はアレッポ県、イドリブ県への爆撃・砲撃を再開し、住民多数が死傷、トルコ軍はM4高速道路沿線に新たな拠点を設置(2020年2月9日)

アレッポ県では、SANA(2月9日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と戦闘の末、M5高速道路西のバウワービーヤ村、カスィービーヤ村、タッル・ハディーヤ村、ズィルバ村、バルクーム村、ICARDA地区を制圧した。

ICARDA地区についてはシリア人権監視団が8日にシリア軍によって制圧されたと発表していた。


一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカフル・ヌーラーン村、シャイフ・アリー村、アウラム・クブラー町を爆撃し、カフルヌーラーン村では女性1人を含む2人が、シャイフ・アリー村では2人が、アウラム・クブラー町では3人が死亡した。

ロシア軍戦闘機はまた、カフル・ハラブ村、アターリブ市、ズィルバ村、第46中隊基地、カフルナーハー村一帯、マンスーラ村を爆撃した。

シリア軍もシャイフ・アリー村でヘリコプターから「樽爆弾」を投下し、子ども1人を含む住民4人が死亡した。

シリア軍戦闘機も、ズィルバ村、ハーン・アサル村、M5高速道路沿線一帯を爆撃、ヘリコプターもズィルバ村に「樽爆弾」を投下した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジスル・シュグール市を砲撃し、住民1人が死亡した。

シリア軍はまた、マルジュ・ズフール村、ズアイニーヤ村、ハムブーシーヤ村、ビダーマー町一帯を砲撃した。

ロシア軍戦闘機も、タフタナーズ市、シャラフ村、マアーッラト・ナアサーン村を爆撃した。

シリア軍戦闘機もタフタナーズ市、マアーッラト・ナアサーン村を投下した。

一方、トルコ軍の装甲車、戦車など約100輌からなる車列が新たにシリア領内に進入し、M4高速道路沿線のクマイナース村に新たな拠点を設置した。

同監視団によると、この1週間でシリア領内に派遣されたトルコ軍の車輌は1,450輌以上、兵員は約6,000人にのぼるという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を20件(イドリブ県8件、ラタキア県10件、アレッポ県0件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を3件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 9, 2020、ANHA, February 9, 2020、AP, February 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 9, 2020、Reuters, February 9, 2020、SANA, February 9, 2020、SOHR, February 9, 2020、UPI, February 9, 2020などをもとに作成。

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米軍が新たな基地を建設するためシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市に車列を派遣(2020年2月8日)

ハサカ県では、ANHA(2月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市に、米軍の車列が入った。

北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ市グワイラーン地区にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の施設に新たな基地を設置することが目的だという。

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トルコ国防省は声明を出し、トルコの占領下にあるシリア北東の「平和の泉」地域(ラッカ県タッル・アブヤド市一帯、ハサカ県ラアス・アイン市一帯)で交通事故が発生、トルコ軍兵士5人が死傷したと発表した。

AFP, February 8, 2020、ANHA, February 8, 2020、AP, February 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2020、Reuters, February 8, 2020、SANA, February 8, 2020、SOHR, February 8, 2020、UPI, February 8, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市と首都ダマスカスを結ぶM5高速道路沿線全域の制圧を完了(2020年2月8日)

アレッポ県では、SANA(2月8日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍が、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の撤退を受けて、クースニヤー村、タッル・バージル村、ラスム・サフリージュ村、バーニス村、ラスム・アイス村、シャイフ・アフマド村、アブー・カンサ村、ジュッブ・カース村、ウンム・アトバ村、アイス村、アイス丘、ICARDA地区を制圧した。

これにより、M5高速道路沿線をイドリブ県から北進してきたシリア軍部隊と、アレッポ県の沿線を南進してきたシリア軍部隊が合流、シリア軍はアレッポ市から首都ダマスカスにいたるM5高速道路沿線全域を制圧した。

なお、アイス村にはトルコ軍監視所が設置されていたが、その処遇は不明。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍の装甲車、戦車などからなる車列が複数回に分けてシリア領内に入り、イドリブ県各所に設置された拠点に向かった。

シリア領内に入った車列は8日だけで625輌以上に達したという。

シリア人権監視団によると、トルコ軍はイドリブ市とアリーハー市を結ぶM4高速道路沿線のバアス前衛キャンプに新たな拠点を設置したという。

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シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍の爆撃は実施されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を20件(イドリブ県6件、ラタキア県11件、アレッポ県0件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(イドリブ県5件、ラタキア県0件、アレッポ県5件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 8, 2020、ANHA, February 8, 2020、AP, February 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 8, 2020、Reuters, February 8, 2020、SANA, February 8, 2020、SOHR, February 8, 2020、UPI, February 8, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県でのトルコ軍・国民軍の戦闘でシリア民主軍傘下のタッル・タムル軍事評議会の戦闘員6人死亡(2020年2月7日)

ハサカ県では、ANHA(2月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のタッル・タムル軍事評議会と交戦、タッル・タムル軍事評議会側の戦闘員6人が死亡した。

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ラッカ県では、ANHA(2月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のビールカヌー村、カズアリー村、クーバルラク村を砲撃した。

AFP, February 7, 2020、ANHA, February 7, 2020、AP, February 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2020、Reuters, February 7, 2020、SANA, February 7, 2020、SOHR, February 7, 2020、UPI, February 7, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県とアレッポ県の4カ村を制圧しM5高速道路沿線で支配地を拡大、トルコ軍は移動式軍事用レーダーをシリア領内に投入(2020年2月7日)

アレッポ県では、SANA(2月7日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、県南部のズィーターン村、バルナ村を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、これにより、シリア軍はアレッポ県内のM5高速道路の沿線全域を制圧した。

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イドリブ県では、SANA(2月7日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、マハーリーム村、タッル・カラーティーン村を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍の装甲車、戦車、そして移動式軍用レーダーなど約100輌からなる車列が、カフルルースィーン村からシリア領内に新たに進入した。

なお、トルコ軍はイドリブ市東、サルミーン市西に新たな拠点を設置した。

トルコ軍が移動式軍用レーダーを投入するのは初めて。

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なお、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍による爆撃、シリア軍による砲撃は実施されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(イドリブ県6件、ラタキア県11件、アレッポ県0件、ハマー県8件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を4件(イドリブ県4件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 7, 2020、ANHA, February 7, 2020、AP, February 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 7, 2020、Reuters, February 7, 2020、SANA, February 7, 2020、SOHR, February 7, 2020、UPI, February 7, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍はアレッポ県北部のシリア政府支配地を砲撃、シリア軍と交戦(2020年2月6日)

アレッポ県では、ANHA(2月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府の支配下にあるヌッブル市、ザフラー町を砲撃した。

トルコ軍と国民軍はまた、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のダイル・ジャマール村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、マルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャフバー・ダム、タッル・マディーク村を砲撃した。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア軍と国民軍がバザーア村一帯で激しく交戦したと発表した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、2月4日にシャッラー村近郊のマリーミーン村で反体制武装集団の拠点を攻撃、また5日にはマーリア市で武装集団を攻撃し、戦闘員2人を殺害した。

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ハサカ県では、SANA(2月6日付)によると、タッル・タムル町の「20/66/KF」変電所がトルコ軍が砲撃によって利用不能となった。

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ラッカ県では、ANHA(2月6日付)によると、トルコの「平和の泉」作戦に伴う国内避難民(IDPs)を収容しているアイン・イーサー市のキャンプで爆発が発生し、住民2人が負傷した。

またタッル・アブヤド市近郊のカズアリー村に対して、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が砲撃を行った。

AFP, February 6, 2020、ANHA, February 6, 2020、AP, February 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2020、Reuters, February 6, 2020、SANA, February 6, 2020、SOHR, February 6, 2020、UPI, February 6, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がサラーキブ市を制圧、ロシア・シリア軍の爆撃で住民多数死亡、トルコの砲撃支援を受けるアル=カーイダが反撃(2020年2月6日)

イドリブ県では、SANA(2月6日付)によると、シリア軍地上部隊がサラーキブ市内に突入し、市内で地雷や爆発物の撤去作業を開始した。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア軍地上部隊がイドリブ市内に入り、2011年の「アラブの春」は旧以来初めて同市を完全制圧したと発表した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がイドリブ市を爆撃し、子ども2人を含む住民10人が死亡した。

また、シリア軍戦闘機がタフタナーズ市を爆撃し、子ども1人が死亡した。

両軍の爆撃は、クマイナース村、ナイラブ村一帯、サルミーン市、ムサイビーン村、サラーキブ市一帯、イドリブ市一帯、ビンニシュ市にも及んだ。

シリア軍はさらに地上部隊がイドリブ市を砲撃し、住民1人が死亡した。

これに対して、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室は、トルコ軍の砲撃支援を受けて、ナイラブ村一帯のシリア軍に対して激しい攻撃を加えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月6日付)によると、シャーム解放機構は爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行い、シリア軍の第1防衛戦と第2防衛戦を突破することに成功したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がハイヤーン町を爆撃し、女性1人が死亡した。

ロシア軍はまたシリア軍戦闘機とともに、ズィルバ村、ズィーターン村、ハラサ村、M5高速道路沿線を爆撃した。

シリア軍はさらに、地上部隊がアウラム・クブラー町、アナダーン市を砲撃し、アウラム・クブラー町では女性1人を含む4人が死亡、アナダーン市ではアナダーン医療センターが利用不能となった。

一方、SANA(2月6日付)によると、シリア軍がハラサ村一帯、カルアジーヤ村一帯、アナダーン市、フライターン市で活動を続けるシャーム解放機構などからなる反体制武装集団への砲撃を続けた。

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なお、シリア人権監視団によると、一連の戦闘でシリア軍兵士15人、反体制武装集団戦闘員20人が新たに死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県7件、ラタキア県14件、アレッポ県0件、ハマー県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を13件(イドリブ県6件、ラタキア県14件、アレッポ県0件、ハマー県10件)確認した。

AFP, February 6, 2020、ANHA, February 6, 2020、AP, February 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 6, 2020、Reuters, February 6, 2020、SANA, February 6, 2020、SOHR, February 6, 2020、UPI, February 6, 2020などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍シャーム戦線が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるアレッポ県マンビジュ市一帯地域へのイドリブ県の住民の避難を阻止(2020年2月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍を主導するシャーム戦線が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるマンビジュ市一帯地域とトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の境界に位置するアブー・ジルード村に設置された通行所に展開、トルコ占領地からマンビジュ市方面に入ろうとするイドリブ県からの国内避難民(IDPs)の通行を妨害・阻止した。

AFP, February 5, 2020、ANHA, February 5, 2020、AP, February 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2020、Reuters, February 5, 2020、SANA, February 5, 2020、SOHR, February 5, 2020、UPI, February 5, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がハサカ県北部、ラッカ県北部を砲撃し、シリア軍兵士1人死亡(2020年2月5日)

ハサカ県では、ANHA(2月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のタッル・タウィール村、ヒルバト・シャイール村にあるシリア軍の拠点を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

トルコ軍と国民軍はまた、タッル・タムル町一帯に対しても砲撃を行った。

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ラッカ県では、ANHA(2月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、フーシャーン村、M4高速道路沿線のサクル・レストラン一帯を砲撃した。

一方、トルコ占領下のタッル・アブヤド市で国民軍に所属するマジド軍団とシャーム戦線が衝突、シャーム戦線が密輸に関与していたマジド軍団の戦闘員多数を拘束した。

AFP, February 5, 2020、ANHA, February 5, 2020、AP, February 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2020、Reuters, February 5, 2020、SANA, February 5, 2020、SOHR, February 5, 2020、UPI, February 5, 2020などをもとに作成。

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シリア人権監視団はシリア軍がM5、M4高速道路が交わる県東部サラーキブ市を制圧したと発表、新興のアル=カイダ系組織のアンサール・タウヒードはこれを否定(2020年2月5日)

シリア人権監視団は、M5、M4高速道路が交わる県東部の要衝のサラーキブ市をシリア軍が制圧したと発表した。

サラーキブ市で活動を続けていた反体制武装集団がシリア軍の包囲を恐れて同市から撤退を開始、これを受け、シリア軍地上部隊が同市に突入したのだという。

ただし、同監視団は、反体制武装集団がイドリブ市内に突入したシリア軍に応戦、これを撃退したとも発表している。

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新興のアル=カーイダ系組織の一つであるアンサール・タウヒードはドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)の取材に応え、イドリブ県サラーキブ市から反体制派が撤退し、同地がシリア軍によって制圧されたとの一部報道を否定した。

アンサール・タウヒードの軍事筋によると、アンサール・タウヒード、「信者を煽れ」作戦司令室(フッラース・ディーン機構、アンサール・タウヒードが参加する作戦司令しれ室)、そしてシャーム解放機構に所属するアリー軍がサラーキブ市内に展開し、シリア軍に対して抵抗を続けているという。

AFP, February 5, 2020、ANHA, February 5, 2020、AP, February 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2020、Reuters, February 5, 2020、SANA, February 5, 2020、SOHR, February 5, 2020、UPI, February 5, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県タッル・トゥーカーン村を制圧し、同地のトルコ軍監視所を包囲(2020年2月5日)

イドリブ県では、SANA(2月5日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、県東部のタッル・トゥーカーン村、イスラーミーン村、ライヤーン村を制圧した。

これにより、シリア軍はタッル・トゥーカーン村に設置されていたトルコ軍監視所を包囲するとともに、サラーキブ市を射程圏内に収めた。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、ラサーファ村、シャイフ・マンスール村、ドゥワイラ村、アーフィス村、アブー・ハッシャ村、ジャラース村を制圧した。

一方、シリア軍はヘリコプターでタフタナーズ市およびその一帯を爆撃、女児1人が死亡した。

ロシア軍戦闘機もイドリブ市一帯を爆撃し、住民3人が死亡した。

また、イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)によると、ロシア軍がアリーハー市を爆撃し、メディア活動家のアムジャド・アクタラーティー氏(通称アムジャド・アブー・ジャウド)と有事のファーディー・ラッハール氏が死亡した。

アクタラーティー氏は1989年生まれで、西側メディアに写真などを提供していた。

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アレッポ県では、SANA(2月5日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、ジャズラーヤー村、ザンマール町を制圧した。
https://www.sana.sy/wp-content/uploads/2020/02/tanker-660×330.jpg

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、シリア政府支配下のアレッポ市ハムダーニーヤ地区を砲撃し、子ども1人を含む住民4人が死亡、7人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がアンジャーラ村を砲撃し、住民1人が死亡した。

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シリア人権監視団によると、一連の戦闘でシリア軍兵士19人、反体制武装集団戦闘員7人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(イドリブ県8件、ラタキア県11件、アレッポ県0件、ハマー県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を15件(イドリブ県4件、ラタキア県0件、アレッポ県11件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 5, 2020、ANHA, February 5, 2020、AP, February 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 5, 2020、Reuters, February 5, 2020、SANA, February 5, 2020、SOHR, February 5, 2020、UPI, February 5, 2020などをもとに作成。

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トルコがリビアに派遣したシリア人戦闘員(自由シリア軍)が4,700人に達する(2020年2月4日)

シリア人権監視団は、トルコによってリビアの首都トリポリに派遣されたシリア人戦闘員(国民軍戦闘員)の数が4,700人に達していると発表した。

トルコ占領下のアレッポ県北部に設置されている教練キャンプでは1,800人が現在もリビアへの派遣に向けた訓練を受けているという。

リビアに派遣されているのは国民軍に所属するムウタスィム旅団、スルターン・ムラード師団、北部の鷹旅団、ハムザ師団、シャーム軍団、スライマーン・シャー師団、サマルカンド旅団の戦闘員。

また、リビアに派遣された後、首都トリポリ市近郊での戦闘で死亡下戦闘員は80人に達しているという。

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また、ANHA(2月4日付)は、トルコ軍がアレッポ県アフリーン郡で活動する国民軍の戦闘員をシリア・ロシア軍の攻撃が続くイドリブ県やアレッポ県西部郊外に派遣する一方で、リビアにも戦闘員を派遣していると伝えた。

同サイトによると、ジンディールス町一帯で活動するシャームの民連合、ヌールッディーン・ザンキー運動の戦闘員をリビアに派遣されているという。

AFP, February 4, 2020、ANHA, February 4, 2020、AP, February 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2020、Reuters, February 4, 2020、SANA, February 4, 2020、SOHR, February 4, 2020、UPI, February 4, 2020などをもとに作成。

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シリア軍地上部隊はアレッポ市西部郊外に新設されたトルコ軍監視所一帯を砲撃、ハマー県に残されているトルコ軍監視所一帯から反体制派がシリア軍拠点を砲撃(2020年2月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハーン・トゥーマーン村近郊のM5高速道路沿線に新たに設置されたトルコ軍開始所一帯を砲撃した。

この砲撃と前後して、トルコ軍戦闘機複数機が国境地帯に飛来したという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シール・マガール村のトルコ軍拠点一帯に残留する反体制武装集団がジュッブ・ラムラ町一帯、サルハブ市一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

AFP, February 4, 2020、ANHA, February 4, 2020、AP, February 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2020、Reuters, February 4, 2020、SANA, February 4, 2020、SOHR, February 4, 2020、UPI, February 4, 2020などをもとに作成。

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