トルコ軍と国民軍は北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃、シリア民主軍が応戦(2020年2月4日)

アレッポ県では、ANHA(2月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のカシュタアール村に設置されているロシア軍の拠点を砲撃した。

砲撃による被害状況は不明。

ANHAやシリア人権監視団によると、トルコ軍と国民軍はまた、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、マルアナーズ村、スーガーニカ村、アキーバ村、タッル・マディーク村、シャフバー・ダム、ハルバル村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がジャラーブルス市近郊のムフスィンリー村を砲撃し、子ども1人が負傷した。

また、マンビジュ市西のサイヤード丘一帯でシリア民主軍と国民軍が交戦した。

さらに、国民軍はトゥーハール村一帯でシリア軍兵士を狙撃し、1人を殺害した。

これに対して、シリア民主軍はトルコ占領下のアフリーン市を砲撃し、住民1人が死亡した。

このほか、アフリーン解放軍団は声明を出し、3日にトルコ占領下のシャッラー村近郊のマリーミーン村、マーリア市で反体制武装集団を攻撃し、戦闘員4人を殺害したと発表した。

AFP, February 4, 2020、ANHA, February 4, 2020、AP, February 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2020、Reuters, February 4, 2020、SANA, February 4, 2020、SOHR, February 4, 2020、UPI, February 4, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県サラーキブ市一帯の20カ村以上を新たに制圧(2020年2月4日)

イドリブ県では、SANA(2月4日付)によると、シリア軍は、サラーキブ市一帯でシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)との戦闘を続け、M4およびM5高速道路沿線の22カ村を新たに解放した。

マルディーフ村、タッル・マルディーフ村、トゥワイル・タウィール・ハリーブ村、バリーサ村、ハマーダート村、ウンム・シャルシューフ村、タッル・スルターン村、ミンタール村、ハシャーヒーシュ村、ラーキム丘、ラーキム村、ワスィータ丘、ワスィータ村、タウィール山、放棄された大隊基地、ムシャイリファ村、タウィール・シャイフ村、シューハ村、ラアス・アイン村、フィルドゥース丘など。

一方、シリア人権監視団も、シリア軍が反体制武装集団が撤退した20カ村を新たに制圧したと発表した。

20カ村は以下の通り:シャイフ・イドリース村、ブジュガース村、ライヤーン村、タッル・ルンマーン村、バーリーサー村、ハマーマート村、タッル・スルターン村、ウンム・シャルシューフ村、ハシャーヒーシュ村、タッル・イブラーヒーム村、タウィール山、放棄された大隊基地、バリーサ村、ワスィータ村、クワイリス村、タッル・アガル村、ムシャイリファ村、タウィール・ハリーブ村、ラーキム村、ジュダイダト・ハトラ村。

一方、SANAは、反体制武装集団がワスィータ村、ラーキム村、バリーサ村、タッル・アガル村を奪還したとの一部情報を否定した。

SANAはさらに、シリア軍筋の話として、サラーキブ市およびタッル・トゥーカーン村一帯の解放をめざすシリア軍部隊が、同地の住民の脱出を阻止し続ける武装集団に武器の引き渡し投降するよう最後通告を行ったと伝えた。

なお、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がサルミーン市およびその一帯、サラーキブ市一帯、アリーハー市、ムサイビーン村などを、シリア軍戦闘機がナイラブ村、サルミーン市を、ヘリコプターが同地一帯を爆撃した。

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アレッポ県では、SANA(2月4日付)によると、シリア軍がアレッポ市西部・南部郊外のザフラー協会地区、ラーシディーン第4地区、カースティールー地区、ライラムーン地区、ハーン・アサル村、ズィルバ村で活動を続けるシャーム解放機構などの反体制武装集団に対して重点的な砲撃を行った。

一方、ANHA(2月4日付)は、トルコ軍がアレッポ県アフリーン郡で活動する国民軍の戦闘員をシリア・ロシア軍の攻撃が続くイドリブ県やアレッポ県西部郊外への派遣を続けていると伝えた。

同サイトによると、トルコ軍はまた、アフリーン市やジンディールスなどで活動するサマルカンド大隊の戦闘員ら数十人をアレッポ市西部郊外に派遣したという。

また、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がM5高速道路沿線一帯を爆撃した。

他方、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がシリア軍との戦闘の末、カルアジーヤ村、ハミーラ村を奪還した。

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シリア人権監視団によると、一連の戦闘でシリア軍兵士19人、反体制武装集団26人が死亡した。

これにより、1月24日以降の死者数は、シリア軍347人、「イランの民兵」の外国人戦闘員10人、反体制武装集団戦闘員368人となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県8件、ラタキア県12件、アレッポ県1件、ハマー県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を27件(イドリブ県8件、ラタキア県12件、アレッポ県1件、ハマー県6件)確認した。

AFP, February 4, 2020、ANHA, February 4, 2020、AP, February 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 4, 2020、Reuters, February 4, 2020、SANA, February 4, 2020、SOHR, February 4, 2020、UPI, February 4, 2020などをもとに作成。

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ロシア国防省はホワイト・ヘルメットがアレッポ県西部でシリア軍の化学兵器攻撃を偽装する準備をしていると発表(2020年2月3日)

ロシア国防省はラタキア県フマイミーム航空基地に設置されているロシア当事者和解調整センターがアレッポ県のマアーッラト・アルティーク村の複数の住民から収集した収集した情報として、ホワイト・ヘルメットがシャーム解放機構の支援を受けて、同村で「テロリストの親族」200人あまりを参加させて、シリア軍による有毒ガス攻撃を偽装する準備をしていると発表した。

同センターによると、ホワイト・ヘルメットは、撮影を予定している現場にトラック2台に積んだ化学物質400リットルを搬入したという。

AFP, February 3, 2020、ANHA, February 3, 2020、AP, February 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2020、Reuters, February 3, 2020、SANA, February 3, 2020、SOHR, February 3, 2020、UPI, February 3, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はシリア政府と北・東シリア自治局が共同支配するアレッポ県北部、ラッカ県北部、ハサカ県北部を激しく砲撃(2020年2月3日)

アレッポ県では、ANHA(2月3日付)によると、トルコ軍が早朝から、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市とその近郊(シャフバー地区)のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、アルカミーヤ村、タッル・アジャール村、カフル・アントワーン村、タナブ村、イルシャーディーヤ村、ダイル・ジャマール村、アキーバ村、バイナ村、スーガーニカ村、シャイフ・イーサー村、アイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村、シャイフ・ヒラール村、カフル・ナースィフ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦を複数回にわたって砲撃し、アキーバ村では住民1人が死亡した。

また、砲撃と前後して、トルコ軍の戦闘機複数機が同地上空に飛来した。

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ラッカ県では、ANHA(2月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊のハーリディーヤ村、フーシャーン村シリア軍部隊が進駐する第93旅団基地、M4高速道路沿線一帯を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(2月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村を砲撃した。

AFP, February 3, 2020、ANHA, February 3, 2020、AP, February 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2020、Reuters, February 3, 2020、SANA, February 3, 2020、SOHR, February 3, 2020、UPI, February 3, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はトルコ軍の報復にもかかわらず、イドリブ県の4カ村を新たに制圧、サラーキブ市西1キロの地点でM4高速道路を寸断することに成功(2020年2月3日)

イドリブ県では、SANA(2月5日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍は、サラーキブ市西に展開したトルコ軍を砲撃する一方、同地に対する攻撃を続け、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室の支配下にあったジャウバース村、サーン村、タルナバ村を新たに制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまたナイラブ村も制圧した。

シリア軍はこれによって、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路をサラーキブ市の西1キロの地点で寸断することに成功した。

シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊の進軍を航空支援するかたちで、ロシア軍戦闘機がタフタナーズ市、タフタナーズ航空基地、サラーキブ市、サルミーン市、アリーハー市一帯、ナイラブ村、ビンニシュ市、マストゥーマ村を爆撃した。

また、シリア軍戦闘機はアリーハー市一帯、サルミーン市、サラーキブ市、ナイラブ村、タッル・スルターン村、アーフィス村、クマイナース村を爆撃、ヘリコプターもサラーキブ市およびその一帯、サルミーン市、ナイラブ村、マンタフ村、アリーハー市一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

これに対して、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室はナイラブ村、タルナバ村を制圧したシリア軍部隊に対して砲撃を加えた。

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アレッポ県では、SANA(2月5日付)によると、シリア軍が、シャーム解放機構などの反体制武装集団が活動を続けるアレッポ市西部・南部郊外、マンスーラ村、カフルダーイル村、アターリブ市に対して重点的に砲撃を行った。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアターリブ市、アンジャーラ村一帯、カナーティル村、カマーリー村、アルナーズ村、カフルナーハー村およびその一帯を爆撃した。

ロシア軍の爆撃で、カフルナーハー村では国内避難民(IDPs)が乗っていた車が被弾し、子ども4人と女性3人を含む9人が、アルメニア協会(場所不明)ではIDPsの子ども2人と女性1人が、カフルナーハー村郊外では2人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア・アラブ・テレビ(2月3日付)によると、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地に接近した無人航空機2機をシリア軍防空部隊が撃墜した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で軍事情報局とシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団のメンバーが交戦した。

戦闘は、同市で先日、元メンバー1人が殺害されたことを受けたもの。

また、ムザイリーブ町で武装集団が住民1人を殺害、ダルアー市でもシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団メンバー1人が何者かに撃たれて死亡した。

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シリア人権監視団によると、一連の戦闘でシリア軍兵士30人、反体制武装集団戦闘員34人が死亡した。

これにより、1月24日以降の戦闘での死者はシリア軍兵士328人、「イランの民兵」の外国人戦闘員10人、反体制武装集団342人となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県8件、ラタキア県17件、アレッポ県2件、ハマー県8件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を5件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県5件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 3, 2020、ANHA, February 3, 2020、AP, February 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 3, 2020、Reuters, February 3, 2020、SANA, February 3, 2020、SOHR, February 3, 2020、UPI, February 3, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県ハーリム町近くの国境前で国外避難を求めるIDPsをトルコ国境警備隊は催涙弾と放水で強制排除(2020年2月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーリム市近くの国境の前で、国内避難民(IDPs)が国外への避難を求める抗議デモを行った。

「イドリブからベルリンへ」と銘打ってデモ実施を求めてきた活動家らの呼びかけに呼応したもので、これに対してトルコ国境警備体はシリア領内で抗議を行うIDPsに催涙弾や放水で対応し、デモを強制排除した。

AFP, February 2, 2020、ANHA, February 2, 2020、AP, February 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 2, 2020、Reuters, February 2, 2020、SANA, February 2, 2020、SOHR, February 2, 2020、UPI, February 2, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県の2カ村とイドリブ県の3カ村を新たに制圧、ロシア・シリア軍の爆撃で民間人15人以上死亡(2020年2月2日)

アレッポ県では、SANA(2月2日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、アレッポ市南西部のハラサ村、カラースィー村を制圧した。

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(2月2日付)などは、反体制武装集団がシリア軍による制圧の数時間後にハラサ村とズィーターン村を奪還したと伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアウラム・クブラー町、カマーリー村、ハーン・アサル村、バルクーム村、アターリブ市、M5高速道路沿線を爆撃し、アウラム・クブラー町では住民3人が、アターリブ市では女性1人が死亡した。

シリア軍戦闘機およびヘリコプターもアレッポ市西部・南部郊外一帯を爆撃した。

また、SANAによると、アレッポ市西部郊外での戦闘を取材していたイランのアーラム・チャンネルの女性特派員1人とカウサル・チャンネルのカメラマン1人が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(2月2日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、アンカラーティー村、カフルバッティーフ村、ダーディーフ村を制圧した。

カフルバッティーフ村については、シリア人権監視団が1日にシリア軍によって制圧されたと発表していた。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月2日付)によると、シャームか一法機構はアレッポ市南部郊外での戦闘でシリア軍の最新鋭戦車T90を捕獲した。

また、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がサラーキブ市、カフルバッティーフ村一帯、ダーディーフ村を爆撃した。

シリア軍戦闘機も、マストゥーマ村、アルバイーン山、ザーウィヤ山各所、サラーキブ市およびその一帯、ビンニシュ市近郊、M4高速道路沿線を爆撃し、ヘリコプターもサルミーン市を「樽爆弾」で爆撃した。

この爆撃で、マストゥーマ村では住民1人が、ビンニシュ市近郊では子ども1人が、サルミーン市では子ども4人と女性3人を含む8人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市で、医師が何者かによって撃たれて死亡した。

またシャジャラ町でも、シリア政府との和解に応じた元反体制武装集団戦闘員1人が何者かに撃たれて死亡した。

さらに、ナーフィア村でも1人が何者かによって撃たれて死亡した。

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ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのユーリ・ボレンコフ・センター長(中将)は声明を出し、同基地を攻撃しようとした無人航空機複数機を撃破したと発表した。

無人航空機はシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県から飛来してきたという。

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一連の戦闘で、シリア軍兵士26人、反体制武装集団戦闘員47人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を32件(イドリブ県6件、ラタキア県16件、アレッポ県2件、ハマー県8件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を7件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県6件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 2, 2020、ANHA, February 2, 2020、AP, February 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 2, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 2, 2020、Reuters, February 2, 2020、SANA, February 2, 2020、SOHR, February 2, 2020、UPI, February 2, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県カッリー町とザルダナー村でシャーム解放機構に対する抗議デモ(2020年2月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カッリー町でシャーム解放機構の退去を求めるデモが発生した。

また、ザルダナー村では、シャーム解放機構が住民2人(国内避難民(IDPs))を拘束したことに抗議するデモが発生した。

AFP, February 1, 2020、ANHA, February 1, 2020、AP, February 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2020、Reuters, February 1, 2020、SANA, February 1, 2020、SOHR, February 1, 2020、UPI, February 1, 2020などをもとに作成。

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トルコがリビアに派遣したシリア人戦闘員(国民軍)は2,900人に、うち欧州に逃亡したのは64人、死亡したのは72人(2020年2月1日)

シリア人権監視団は、トルコによってリビアの首都トリポリに派遣されたシリア人戦闘員(国民軍戦闘員)の数が2,900人に達していると発表した。

トルコ占領下のアレッポ県北部に設置されている教練キャンプでは1,800人が現在もリビアへの派遣に向けた訓練を受けているという。

リビアに派遣されているのは国民軍に所属するムウタスィム旅団、スルターン・ムラード師団、北部の鷹旅団、ハムザ師団、シャーム軍団、スライマーン・シャー師団、サマルカンド旅団の戦闘員。

また、リビアに派遣された後、欧州に逃亡した戦闘員は64人に、首都トリポリ市近郊での戦闘で死亡下戦闘員は72人に達しているという。

AFP, February 1, 2020、ANHA, February 1, 2020、AP, February 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2020、Reuters, February 1, 2020、SANA, February 1, 2020、SOHR, February 1, 2020、UPI, February 1, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県での戦火を逃れてきた住民220人が北・東シリア自治局支配下のマンビジュ郡に入る(2020年2月1日)

アレッポ県では、ANHA(2月1日付)によると、イドリブ県での戦火を避けて同地から避難してきた住民20世帯、220人以上が、北・東シリア自治局支配下のマンビジュ郡に入った。

国内避難民(IDPs)は、イドリブ県を去った後、トルコ占領下の県北部(「オリーブの枝」および「ユーフラテスの楯」地域)に入り、アウン・ダーダート村に設置された通行所を通って、北・東シリア自治局支配地域に入った。

AFP, February 1, 2020、ANHA, February 1, 2020、AP, February 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2020、Reuters, February 1, 2020、SANA, February 1, 2020、SOHR, February 1, 2020、UPI, February 1, 2020などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍が突如アレッポ県北西のシリア政府支配地域に侵攻、3カ村を制圧、ロシア軍の拠点を占拠(2020年2月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(2月1日付)などによると、トルコ占領下のバーブ市に隣接するシリア政府支配下のターディフ市一帯近郊および同地西部に、トルコの支援を受ける国民軍が攻撃し、シリア軍および親政権民兵と交戦した。

攻撃に参加したのは、国民軍に所属する国民解放戦線、スルターン・ムラード師団、シャーム革命家大隊、東部自由人連合、東部軍、シャーム戦線。

攻撃開始と前後して、アレッポ市東部および北部に展開していた国民軍の部隊がバーブ市方面に転戦していた。

攻撃は、トルコからの直接の指示によるもので、「燃えさかる決意」の戦いと名づけられ、国民軍は戦闘の末にシャッアーラ村、タッル・ラッハール村、ハルバシャー村を制圧し、シリア軍兵士複数を捕捉した。

また、東部自由人連合、シャーム戦線、北部特殊任務旅団が、トルコ占領下のバーブ市の南に位置するシリア政府支配下のターディフ市近郊にあるロシア軍の拠点を占拠し、掲げられていたロシア国旗を引きずり降ろした。

戦闘ではシリア軍兵士・民兵7人(国民軍の発表によると12人)と国民軍兵士4人が死亡した。

https://www.facebook.com/syriahro/videos/1026362587741431/

戦闘発生を受けて、ロシア軍戦闘機複数機が同地上空を旋回した。

一方、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊(シャフバー地区)では、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍(東部自由人連合、シャーム戦線)がレーダー塔を砲撃し、アフリーン解放軍団(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)がこれを迎撃した。

トルコ軍と国民軍はその後、再びレーダー塔を攻撃、アフリーン解放軍団とともに戦闘に参加していたシリア軍兵士7人が死亡、国民軍側もシャーム戦線の戦闘員4人が死亡した。

トルコ軍と国民軍はまたハルバル村、マルアナーズ村を砲撃した。

このほか、アフリーン解放軍団は声明を出し、1月30日にシャッラー村近郊のダイル・ワクリー村、カズルバーシャー村間の街道でシャーム軍団の車輌を攻撃し、戦闘員3人を殺害した。

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ラッカ県では、ANHA(2月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊のハーリディーヤ村を砲撃した。

AFP, February 1, 2020、ANHA, February 1, 2020、AP, February 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2020、Reuters, February 1, 2020、SANA, February 1, 2020、SOHR, February 1, 2020、UPI, February 1, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構のジャウラーニー指導者が精鋭のアサーイブ・ハムラー部隊の「死の忠誠」式に出席する映像が公開される(2020年2月1日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)に近いイバー・ネット(2月1日付)はのアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の最新映像(https://videos.ebaa.news/watch/xb7AW5vWSs6lQNY)を配信した。

映像は、シャーム解放機構の精鋭部隊のアサーイブ・ハムラー(赤鉢巻)部隊で行われた「死の忠誠(バイアト・マウト)」式で撮影されたもの。

撮影の日時、詳細な場所は不明だが、映像のタイトルは「ザフラー協会突入直前のアサーイブ・ハムラーの特攻自爆戦闘員(インギマースィー)による死の忠誠」とされていることから、2月1日のアレッポ市ザフラー協会へのシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の攻撃直前に撮影されたと思われる。

映像のなかで、ジャウラーニー指導者はと同じ赤い鉢巻きを着用し、沈黙したまま、壇上で戦闘員を見つめている。

AFP, February 1, 2020、ANHA, February 1, 2020、AP, February 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2020、Reuters, February 1, 2020、SANA, February 1, 2020、SOHR, February 1, 2020、UPI, February 1, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構精鋭のアサーイブ・ハムラー部隊がアレッポ市ザフラー地区に侵攻、爆弾を積んだ車3台で自爆攻撃を行うなどして、マーリーヤ交差点、大使徒モスクなどを制圧する一方、シリア軍はイドリブ県の3カ村を制圧(2020年2月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の精鋭部隊であるアサーイブ・ハムラー(赤鉢巻)部隊をはじめとする反体制武装集団が、アレッポ市ザフラー地区に侵攻、爆弾を積んだ車3台で自爆攻撃を行うなどして、マーリーヤ交差点、大使徒モスクなどを制圧した。

戦闘はまた、アレッポ市南のカルアジーヤ村、ハミーラ村でも発生した。

ANHA(2月1日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がアレッポ大学工学部、同建築工学部、大学寮一帯に着弾した。

ANHA、SANA(2月1日付)によると、シリア軍はシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるのカフルハムラ村、アレッポ市ダフラト・アブドゥラッブフ地区、ライラムーン地区、ハーン・トゥーマーン村一帯、ハーリディーヤ村一帯を砲撃した。
一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がハーン・アサル村、フール村、M5高速道路沿線、フール村にあるフダー病院が被弾し、利用不能となった。

シリア軍ヘリコプターもアレッポ市西部・南部郊外各所を「樽爆弾」で爆撃した。

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イドリブ県では、SANA(2月1日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、ルーフ村、カムハーナ村を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がサラーキブ市、アルバイーン山一帯を、シリア軍戦闘機がサラーキブ市およびその一帯、M5高速道路沿線、M4高速道路沿線、煉瓦工場、アルバイーン山、アリーハー市、マストゥーマ村、タフタナーズ市、ナバーリーズ丘を爆撃し、ナバーリーズ丘では住民1人が死亡した。

シリア軍ヘリコプターもサラーキブ市およびその一帯、アーフィス村を「樽爆弾」で爆撃した。

またシリア軍がサラーキブ市一帯への進攻を続け、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、カフルバッティーフ村を制圧した。

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一連の戦闘により、2月1日の1日だけで、シリア軍兵士56人、反体制武装集団戦闘員42人が死亡した。

これにより1月24日以降の死者は、シリア軍および親政権民兵が261人、「イランの民兵」の外国人戦闘員が6人、反体制武装集団が262人となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を37件(イドリブ県12件、ラタキア県15件、アレッポ県0件、ハマー県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を24件(イドリブ県10件、ラタキア県0件、アレッポ県14件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 1, 2020、ANHA, February 1, 2020、AP, February 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 1, 2020、Reuters, February 1, 2020、SANA, February 1, 2020、SOHR, February 1, 2020、UPI, February 1, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ドゥラル・シャーミーヤは「決戦」作戦司令室諸派の司令官と地元名士を招いた対談を主催(2020年1月31日)

ドゥラル・シャーミーヤ(1月31日付)は、イドリブ県とアレッポ県西部でシリア・ロシア軍に対峙する「決戦」作戦司令室に所属する諸派の司令官と地元名士を招いた対談を主催し、その映像をインターネットを通じて公開した。

https://youtu.be/FWcDqJPnGrI

対談に出席したのは、トルコの後援を受ける国民解放戦線(国民軍所属)のサーリフ・ハウワー司令官、イドリブ県の軍事・治安権限を掌握するシリアのアル=カーイダのシャーム解放機構のアフマド・ハンマーシュ司令官、アレッポ県西部の名士でシャイフのアリー・バカルー氏、北部解放区シューラー評議会メンバーのアブドゥルカリーム・バラカート氏。

対談のなかで、出席者たちは「決戦」作戦司令室に参加する諸派の連携を通じて、イドリブ県とアレッポ県での戦闘に重点を置いていることを確認した。

AFP, January 31, 2020、ANHA, January 31, 2020、AP, January 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 31, 2020、Reuters, January 31, 2020、SANA, January 31, 2020、SOHR, January 31, 2020、UPI, January 31, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はハサカ県、ラッカ県、アレッポ県への砲撃を続ける(2020年1月31日)

ハサカ県では、ANHA(1月31日付)によると、トルコとその支援を受ける国民軍がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊の村々、タッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(1月31日付)によると、トルコとその支援を受ける国民軍がタッル・アブヤド市近郊のアリーダ村、ヒルバト・バカル村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(1月31日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、シャワーリガ村、マーリキーヤ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

AFP, January 31, 2020、ANHA, January 31, 2020、AP, January 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 31, 2020、Reuters, January 31, 2020、SANA, January 31, 2020、SOHR, January 31, 2020、UPI, January 31, 2020などをもとに作成。

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フランス司法当局は学生ビザを取得し入国していたイスラーム軍のイスラーム・アッルーシュ前報道官を拷問、戦争犯罪、強制失踪に対する共謀の容疑で逮捕(2020年1月31日)

AFP(1月31日付)は、フランス司法筋の話として、イスラーム軍のイスラーム・アッルーシュ前報道官(本名マジュディー・ムスタファー・ニウマ)が首都パリで、拷問、戦争犯罪、強制失踪に対する共謀の容疑で検察の捜査を受けていると伝えた。

アッルーシュ前報道官は、エラスムス計画の奨学生として学生ビザを取得し、フランスに入国していたが、マルセイユで逮捕されたという。

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イスラーム・アッルーシュ氏は2017年6月2日に報道官職を辞していた。

AFP, January 31, 2020、ANHA, January 31, 2020、AP, January 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 31, 2020、Reuters, January 31, 2020、SANA, January 31, 2020、SOHR, January 31, 2020、UPI, January 31, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県の6カ村を制圧する一方、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団はアレッポ市西の記者協会地区を奪還(2020年1月31日)

イドリブ県では、SANA(1月31日付)によると、シリア軍がM5高速道路沿線でシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室と交戦、ヒーシュ村、アーミリーヤ村、カフル・マズダ村、タビーシュ村、バラーア村、ジャバーラー村、アルマナーイ丘を新たに制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍がサラーキブ市のホワイト・ヘルメット拠点を爆撃し、複数人が負傷した。

シリア軍ヘリコプターもサラーキブ市を「樽爆弾」で爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がシリア軍との戦闘の末に29日に喪失していたアレッポ市記者協会地区を奪還した。

同地では、シリア軍が拠点としていたビルに対して、シャーム解放機構が爆弾を仕掛けた車で攻撃、その後の戦闘でシャーム解放機構側は記者協会地区を奪還したという。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月31日付)が複数の親政権筋の話として伝えたところによると、記者協会地区での戦闘で、「イランの民兵」の一つであるバーキル旅団のアブー・サイフーを名乗る特殊部隊司令官が要撃を受けて死亡した。

一方、SANA(1月31日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団が、シリア政府支配下のアレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、住宅などが被害を受けた。

これに対して、シリア軍はアレッポ市西部・南部郊外で反体制武装集団に対する攻撃を続けた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を34件(イドリブ県6件、ラタキア県17件、アレッポ県0件、ハマー県11件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(イドリブ県4件、ラタキア県0件、アレッポ県4件、ハマー県2件)確認した。

AFP, January 31, 2020、ANHA, January 31, 2020、AP, January 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 31, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 31, 2020、Reuters, January 31, 2020、SANA, January 31, 2020、SOHR, January 31, 2020、UPI, January 31, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北西部からシャーム解放機構支配地域に増援部隊が派遣される(2020年1月30日)

シャーム解放機構に近いイバー・ネット(1月30日付)は、トルコ占領下のアレッポ県北西部(「オリーブの枝」地域)から、国民軍の増援部隊がガザーウィーヤ村の通行所を経由して、シャーム解放機構支配下のアレッポ県西部およびイドリブ県に派遣されたと伝えた。

増援部隊は、兵力数百人で、軽火器、中火器を携帯、数十輌からなる車列を編成してシャーム解放機構支配地域に入ったという。

AFP, January 30, 2020、ANHA, January 30, 2020、AP, January 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 30, 2020、Reuters, January 30, 2020、SANA, January 30, 2020、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, January 30, 2020、SOHR, January 30, 2020、UPI, January 30, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県タッル・アブヤド市で略奪した穀物を運搬中のトルコ軍車輌が地雷に触れ、兵士2人死亡(2020年1月30日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市の穀物サイロで略奪した穀物を運搬中のトルコ軍車輌が地雷に触れて爆発、トルコ人兵士2人が死亡、5人が負傷した。

一方、ANHA(1月30日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のアリーダ村を砲撃した。

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アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、29日にシャッラー村近郊のクーバリー村でトルコ軍の拠点を攻撃し、トルコ軍士官3人を殺害したと発表した。

ANHA(1月30日付)が伝えた。

AFP, January 30, 2020、ANHA, January 30, 2020、AP, January 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 30, 2020、Reuters, January 30, 2020、SANA, January 30, 2020、SOHR, January 30, 2020、UPI, January 30, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県、イドリブ県で6カ村を新たに制圧する一方、ロシア軍はイドリブ県アリーハー市などを爆撃、10人を殺害、病院を破壊(2020年1月30日)

アレッポ県では、SANA(1月30日付)によると、シリア軍がアレッポ市西部・南部郊外、ハーン・トゥーマーン村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の拠点に対する攻撃を続けた。

シリア人権監視団によると、シリア軍と「イランの民兵」がアレッポ市南部郊外でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する攻勢を続け、ハーリディーヤ村、ハーン・トゥーマーン村およびその近郊のブルグル工場を制圧した。

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イドリブ県では、SANA(1月30日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、アブー・ズフール町近郊のサワーティル丘、ハルタミーヤ村を制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、M5高速道路沿線で北進を続け、タッル・マルディーフ村、ジャウバース村、カムハーナ村を制圧し、サラーキブ市から2キロの地点に到達した。

一方、同監視団によると、ロシア軍戦闘機がアリーハー市、カフルラーター村、サラーキブ市近郊を爆撃し、アリーハー市では女性5人と子ども1人を浮く無住民7人が、カフルラーター村では子ども1人が、サラーキブ市近郊では男性1人が死亡した。

死亡したのは、ジューズィフ村から避難してきた国内避難民(IDPs)。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月30日付)によると、ロシア軍戦闘機はまた、アリーハー市中心街のシャーミー病院を燃料気化爆弾で爆撃し、病院は利用不能となった。

なお、シリア人権監視団によると、イドリブ県での戦闘激化を受けて、30日だけで住民4万人以上がサラーキブ市、アリーハー市などから避難した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を42件(イドリブ県13件、ラタキア県19件、アレッポ県0件、ハマー県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を14件(イドリブ県2件、ラタキア県2件、アレッポ県10件、ハマー県0件)確認した。

AFP, January 30, 2020、ANHA, January 30, 2020、AP, January 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 30, 2020、Reuters, January 30, 2020、SANA, January 30, 2020、SOHR, January 30, 2020、UPI, January 30, 2020などをもとに作成。

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トルコの要請を受け、国民軍に所属するヌールッディーン・ザンキー運動が戦闘員数百人をシャーム解放機構支配下のアレッポ市西部郊外に派遣することを決定(2020年1月29日)

シリア人権監視団は、トルコの支援を受ける国民軍に所属するヌールッディーン・ザンキー運動が、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の戦闘が続くアレッポ市西部郊外に戦闘員数百人を援軍として派遣する決定を下したと発表した。

この決定は、トルコの国家情報機関(MIT)の要請に基づくもので、戦闘員約500人からなる第一陣は30日にシャーム解放機構の支配地域に入るという。

同監視団によると、援軍派遣に際して、シャーム解放機構は、支配地域内の村ではなく前線のみに展開すること、同地の行政、治安・警察活動には関与しないこと、組織としてではなくシャーム解放機構の作戦司令室の直接指揮下に配属されること、を条件として示したという。

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一方、シャーム解放機構は声明を出し、トルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡(「オリーブの枝」地域)から、シリア・ロシア軍の攻撃が続くアレッポ市西部・南部郊外やイドリブ県への戦闘員の移動をシャーム解放機構が阻止しているとする情報に関して、これを「事実無根」と否定した。

AFP, January 29, 2020、ANHA, January 29, 2020、AP, January 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2020、Reuters, January 29, 2020、SANA, January 29, 2020、SOHR, January 29, 2020、UPI, January 29, 2020などをもとに作成。

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SANAはシリア軍が解放したダイル・シャルキー村(イドリブ県)にあるウマイヤ朝第5代カリフのウマル・ブン・アブドゥルアズィーズの廟が略奪・放火され、大きく損傷したと伝える、反体制派系メディアはシリア軍の犯行と断じる(2020年1月29日)

SANA(1月29日付)は、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、1月24日に解放したイドリブ県ダイル・シャルキー村にあるウマイヤ朝第8代カリフのウマル・ブン・アブドゥルアズィーズ(ウマル2世)の廟が略奪・放火され、大きく損傷したと伝え、その写真を公開した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(1月29日付)などの反体制派系メディアは、シリア軍の進攻前に村で火災は発生しておらず、廟の破壊はシリア軍によるものだと伝えた。

AFP, January 29, 2020、ANHA, January 29, 2020、AP, January 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2020、Reuters, January 29, 2020、SANA, January 29, 2020、SOHR, January 29, 2020、UPI, January 29, 2020などをもとに作成。

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シリア米医療協会(SAMS)はシャーム解放機構が接収したイドリブ中央病院での活動を停止したと発表(2020年1月29日)

イドリブ県内でホワイト・ヘルメットとともに医療活動を行うシリア米医療協会(SAMS)は、現地で活動する医療スタッフとともに共同声明を出し、イドリブ中央病院での医療活動を停止したと発表した。

医療活動の停止は、シャーム解放機構が同病院を接収したことを受けたもの。

AFP, January 29, 2020、ANHA, January 29, 2020、AP, January 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2020、Reuters, January 29, 2020、SANA, January 29, 2020、SOHR, January 29, 2020、UPI, January 29, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で国民軍を構成するシャーム自由人イスラーム運動とスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦(2020年1月29日)

ハサカ県では、ANHA(1月29日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で国民軍を構成するアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動とスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦した。

同地ではまた、トルコの支援を受ける警察と武装集団が交戦した。

AFP, January 29, 2020、ANHA, January 29, 2020、AP, January 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2020、Reuters, January 29, 2020、SANA, January 29, 2020、SOHR, January 29, 2020、UPI, January 29, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がアレッポ県タッル・リフアト市などを砲撃し、子ども1人が死亡する一方、所属不明の戦闘機がハサカ県北のトルコ占領地を爆撃し、国民軍の戦闘員8人死亡(2020年1月29日)

ハサカ県では、ANHA(1月29日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のシリア正教軍事評議会が、シリア政府支配と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・ハイル村、ウンム・カイフ村に侵攻しようとしたトルコ軍およびその支援を受ける国民軍を撃退し、戦闘員3人を殺害した。


また、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機複数機が、タッル・タムル町近郊のハリータ村とカースィミーヤ村にある国民軍の拠点複数カ所を爆撃し、戦闘員8人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(1月29日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市、同市近郊(北・東シリア自治局シャフバー地区)のスーガーニカ村、アキーバ村、イルシャーディーヤ村、タッル・マラーシュ村、シャワーリガ村、タナブ村、シャイフ・ヒラール村、カフル・ナーヤー村を砲撃した。

これにより、タッル・リフアト市では5歳の男の子1人が死亡、住民1人が負傷した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、27日にアフリーン市でトルコ軍と国民軍に対して特殊作戦を実施し、車輌1輌を破壊、28日にアフリーン市近郊のヴィーラート・カーディー村・バラーディー村間でトルコ軍の無人偵察機(ドローン)を撃墜したと発表した。

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ラッカ県では、ANHA(1月29日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のアリーダ村を砲撃した。

AFP, January 29, 2020、ANHA, January 29, 2020、AP, January 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2020、Reuters, January 29, 2020、SANA, January 29, 2020、SOHR, January 29, 2020、UPI, January 29, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市西のラーシディーン第5地区、マアッラータ村、イドリブ県のマアッルディブサ村、ハーン・スブル村などを新たに制圧(2020年1月29日)

アレッポ県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、アレッポ市西のラーシディーン第5地区、マアッラータ村、燃料倉庫、武器集積基地(ジャンドゥール地区近郊)、ハーン・トゥーマーン倉庫を制圧した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハーン・トゥーマーン村、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦し、ハーン・トゥーマーン倉庫、アレッポ市ラーシディーン第5地区、記者協会地区、マアッラータ村を制圧した。

シリア軍ヘリコプターはアレッポ市南部郊外一帯を「樽爆弾」で爆撃したという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカフルラーター村、ブサクラー村、ハーッス村、カフルナブル市、アリーハー市、カフルアミーム村、マアッルズィーター村を爆撃し、カフルラーター村では子ども1人を含む住民10人が、アリーハー市では住民2人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月29日付)によると、カフルラーター村で死亡したのは国内避難民(IDPs)だという。

シリア軍戦闘機もサラーキブ市を爆撃し、住民1人が死亡した。

さらに、シリア軍ヘリコプターがカフルアミーム村を「樽爆弾」で爆撃した。

一方、シリア軍地上部隊はサラーキブ市に向けて進軍を続け、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室と交戦、マアッルディブサ村、ハーン・スブル村、カーヒリーヤ村、ジャッラーダ村、ルハイワ村を新たに制圧した。

これにより、シリア軍はサラーキブ市から7キロ地点に到達した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がサルマーニーヤ村を爆撃した。

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シリア人権監視団によると、1月24日以降の戦闘での死者数は、シリア軍側が163人、反体制武装集団側が179人。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を47件(イドリブ県17件、ラタキア県19件、アレッポ県0件、ハマー県11件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を26件(イドリブ県0件、ラタキア県4件、アレッポ県19件、ハマー県3件)確認した。

AFP, January 29, 2020、ANHA, January 29, 2020、AP, January 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 29, 2020、Reuters, January 29, 2020、SANA, January 29, 2020、SOHR, January 29, 2020、UPI, January 29, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構、国民解放戦線などとの戦闘の末、M5高速道路上に位置するイドリブ県第2の都市マアッラト・ヌウマーン市とカフルルーマー村を制圧(2020年1月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市、カフルルーマー村、ハーッス村、カフルナブル市を爆撃した。

シリア軍も戦闘機がアリーハー市、ザーウィヤ山などを爆撃、ヘリコプターがM5高速道路上に位置するイドリブ県第2の都市マアッラト・ヌウマーン市、アルバイーン山を「樽爆弾」で爆撃した。

さらにシリア軍地上部隊がザーウィヤ山、ハーン・スブル、ジスル・シュグール市、カフルラーター村を砲撃、マアッラト・ヌウマーン市一帯で「決戦」作戦司令室と激しく交戦し、カフルルーマー村を制圧した。

シリア軍地上部隊はその後、マアッラト・ヌウマーン市に進軍を続け、同市に突入、「決戦」作戦司令室と激しく交戦、「決戦」作戦司令室は数時間にわたる戦闘の末、マアッラト・ヌウマーン市を放棄、同地から撤退した。

SANA(1月28日付)によると、これにより、シリア軍はマアッラト・ヌウマーン市の街区のほとんどを制圧した(シリア人権監視団はシリア軍がマアッラト・ヌウマーン市を完全掌握したと発表した)。

なお、一連の戦闘では、カフルラーター村でシリア軍の砲撃で住民2人が死亡した。

また、シリア軍および親政権民兵の兵士21人、反体制武装集団戦闘員14人が死亡した。

これにより、1月24日以降の戦闘でのシリア軍側の死者数は147人、反体制武装集団側は151人となった。

なお、シリア・ロシア軍の進攻と戦闘を避けるために避難した住民の数は14万人に達しているという。

https://youtu.be/2ejd0chyEj4

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がハーン・トゥーマーン村、アレッポ市記者協会地区、穀物集積拠点地区、アンジャーラ村を爆撃、同地でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と激しく交戦し、アンジャーラ村での爆撃では女児1人が死亡した。

一方、SANA(1月28日付)によると、シリア軍がハーン・トゥーマーン村一帯、マンスーラ村、カフルナーハー村、カフルダーイル村、アレッポ市ラーシディーン地区一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の拠点に対して重点的に砲撃を行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室の支配下にあるフドル丘、タルディーン村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を62件(イドリブ県26件、ラタキア県21件、アレッポ県2件、ハマー県13件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を22件(イドリブ県4件、ラタキア県21件、アレッポ県2件、ハマー県13件)確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 28, 2020をもとに作成。

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トルコ軍・国民軍はシリア軍の監視所が設置されているラッカ県タッル・アブヤド市近郊の村を砲撃(2020年1月28日)

ラッカ県では、ANHA(1月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、トルコ占領下にあるタッル・アブヤド市近郊に位置し、シリア軍の監視所が設置されているクール・ハサン村、カフィーフ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(1月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した。

AFP, January 28, 2020、ANHA, January 28, 2020、AP, January 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2020、Reuters, January 28, 2020、SANA, January 28, 2020、SOHR, January 28, 2020、UPI, January 28, 2020などをもとに作成。

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トルコからリビアに派遣されたシリア人戦闘員は英日刊紙に「カネのために来た…。シリアには何もない」と証言(2020年1月27日)

英『インヴェスティガティヴ・ジャーナル』誌(1月27日付)は、トルコからリビアに派遣されたシリア人戦闘員のインタビュー記事を掲載した。

「私はカネのために来た」と題されたリンズィー・スネル氏による記事は、アレッポ県アフリーン郡でTFSA(Turkish-backed Free Syrian Army)、すなわち国民軍の司令官1人とリビアの首都トリポリに実際に送り込まれた「傭兵」1人(仮称アフマド)に対して行ったインタビューに基づくもの。

記事のなかで、アフリーン郡の司令官は「シリアではだいたい1,000ドルで、そこ(リビア)では2,000ドル。彼ら(戦闘員)にとって簡単な選択だ」と証言している。

リビア行きの戦闘員の募集は、シリア・ロシア軍が奪還をめざすイドリブ県内およびその周辺で重点的に行われており、募集に応じた戦闘員は「ホームレスで、(レジェップ・タイイップ・)エルドアン(大統領)は彼らの家族の生活を立て直すためだとして、彼らをそそのかしている」のだという。

この司令官はまた、「リビア行きを望んでいない戦闘員に対して、TFSAは数百ドルのボーナスを支払い、トルコ行きを奨励している」だけでなく、「送り込まれているのは戦闘員だけではない…。貧乏でリビアに行きたいという民間人もだ…。これまでのところ、リビアに向かったTFSAメンバーの数はおおよそ3,000人になる」と述べた。

一方、傭兵のアフマド氏は「トルコ軍兵士もいる。司令官だけではない。たくさんのトルコ軍兵士がいるが、それと同じくらい多くのシリア人もいる。彼らは別々に居住し、トルコ軍の方が我々よりも良い待遇を受けている」と証言した。

彼はまた、一部のシリア人戦闘員がイタリアに逃亡したとの報道については、これを否定、「トルコ人はそうしたことが起きないように我々を数えに来ている」と述べた。

アフマド氏は、70人ほどのグループとしてリビアに派遣されたという。

このグループは、地上部隊、狙撃手などに振り分けられたうえで、「いくつものキャンプにいた…。我々はいつものような教練は受けず…、ゲリラ戦…、接近戦のくれんを受けた。だが、実際に武器を持たされることはなかった」という。

シリア人戦闘員はまた、ハリーファ・ハフタル司令官が率いるリビア国民軍が保有する武器や戦闘方法についての説明も受けていないという。

アフマド氏のグループは、いまだ戦闘には参加していないが、すでに戦死者も出ている。

アフマド氏は「我々はただ食べて、スポーツをして、キャンプに座っているだけだ。キャンプから出ることは禁じられている。彼らは食糧とタバコを届けてくれる…。我々は何もしなくても2,000ドルもらえるのだ…。私はカネのために来たのだ…。シリアの状況が悪いからだ。ドルがひどいことになってるからだ(シリア・ポンドが下落しているため)…。アレッポ出身者もれば、グータ、ヒムスの出身者もいる。みな家を追われて何も残っていない。家もない。何もない。木1本だって持ってはいない。それでも養わなければならない家族がいる。傭兵とでも何とでも呼べばいい。でもどうすればいいというのだ? シリアに何か残している者なんていやしない」と述べている。

AFP, January 27, 2020、ANHA, January 27, 2020、AP, January 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2020、The Investigative Journal, January 27, 2019、Reuters, January 27, 2020、SANA, January 27, 2020、SOHR, January 27, 2020、UPI, January 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2020年1月27日)

アレッポ県では、ANHA(1月27日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、23日にトルコ占領下のラーイー村近郊のタッル・バッタール村で国民軍憲兵隊を攻撃し、戦闘員2人を殺害、また25日にジンディールス町近郊のカフルサフラ村でサマルカンド旅団(国民軍所属)を攻撃し、戦闘員2人を殺害したと発表した。

AFP, January 27, 2020、ANHA, January 27, 2020、AP, January 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2020、Reuters, January 27, 2020、SANA, January 27, 2020、SOHR, January 27, 2020、UPI, January 27, 2020などをもとに作成。

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