シリア軍がダマスカス郊外県ドゥーマー市一帯の反体制派拠点を爆撃し、数十人が死傷(2015年10月29日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がドゥーマー市など東グータ地方各所を空爆し、数十人が死傷した。

ドゥーマー市では野戦病院が被弾し、少なくとも8人(うち女児1人)が死亡した。

これに対して、反体制武装集団はダーヒヤト・アサド町を砲撃し、1人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ロシア大使館のあるアダウィー地区とマズラア地区に迫撃砲弾約10発が着弾した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町を砲撃した。

一方、SANA(10月29日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ハナースィル市(アレッポ県)・イスリヤー村街道一帯でシャーム自由人イスラーム運動などジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスカイク村を砲撃した。

一方、SANA(10月29日付)によると、シリア軍がスカイク村一帯、カンスフラ村を攻撃し、反体制武装集団の司令拠点を破壊、戦闘員23人を殲滅した。

シリア軍はまた、カフルサジュナ村、マアッラト・ハルマ村でシャームの民のヌスラ戦線拠点を攻撃し、戦闘員11人を殲滅した。

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ダルアー県では、SANA(10月29日付)によると、アトマーン村、ヒルバト・ガザーラ町南部、ダルアー市各所でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(10月29日付)によると、バアス市一帯に侵入しようとしたシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団をシリア軍が人民防衛諸集団とともに撃退し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(10月29日付)によると、シリア軍がアレッポ市サーフール地区、ラームーサ地区、カルム・フーミド地区、カルム・マイサル地区、カルム・タッラーブ地区、シャイフ・ルトフィー村、アーミリーヤ村、マアーッラト・アルティーク村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市東部などでシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)の攻防続く(2015年10月29日)

アレッポ県では、SANA(10月29日付)によると、シリア軍がシャイフ・アフマド村、クワイリス航空基地一帯、ダイル・ハーフィル市、マドユーナ村、航空士官学校一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、サフィーラ市東部、タイバ村、ウンム・アルキーラ村でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(10月29日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにサアド遺跡でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月29日付)によると、ダイル・ザウル航空基地周辺に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)をシリア軍が撃退した。

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クナイトラ県では、クッルナー・シュラカー(10月29日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団幹部のムスタファー・イーサー・ハマド司令官が、ナースィリーヤ村にいたる街道で反体制武装集団に要撃され、死亡した。

AFP, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍と思われる戦闘機がダルアー市を初めて爆撃(2015年10月29日)

ダルアー県では、シリア人権監視団が複数の活動家の話として、ロシア軍と思われる戦闘機がハーッラ市、アンタル丘、カフル・ナースィジュ村、アクラバー村に空爆を行ったと主張した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がフーシュ・ハッジュー村、サアン・アスワド村、タドムル市一帯を空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がタマーニア町を空爆した。

AFP, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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YPGと共闘するラッカ革命家戦線がダーイシュ(イスラーム国)の中心拠点ラッカ市攻略に向け同市を「軍事地区」に指定(2015年10月29日)

ロイター通信(10月29日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のユーフラテスの火山作戦司令室に所属するラッカ革命家戦線(自由シリア軍)のアブー・イーサーを名乗る司令官は、ダーイシュ(イスラーム国)の中心拠点であるラッカ市一帯を「軍事地区」に指定したと発表、ダーイシュのメンバーに対して「5日以内に離反する」よう警告するとともに、ラッカ市住民に支援を呼びかけ、同市攻略への意思を示した。

Kull-na Shuraka', October 29, 2015
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AFP, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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ヒムス県ハウラ地方でアル=カーイダ系武装集団と「穏健な反体制派」が「アッラーの綱につかまり、離れるでない」作戦司令室を結成(2015年10月29日)

ヒムス県のハウラ地方で活動するアル=カーイダ系武装集団と「穏健な反体制派」と目される武装集団が「アッラーの綱につかまり、離れるでない」作戦司令室として糾合した。

「アッラーの綱につかまり離れるでない」作戦司令室に参加したのは以下の武装集団:

シャーム自由人イスラーム運動(ハウラ地方)

タッル・ザハブ・ムジャーヒディーン連合(ファールーク大隊、アッラーの剣大隊、ムラービティーンの旗大隊、ハウラ自由人特殊任務中隊)

アフガード・ウスマーン旅団

第313アクラブ自由人旅団

第114特殊任務旅団

アルブッディーン・アルスラーン旅団

アサーラ・ワ・タンミヤ戦線(ムクダード・ブン・アスワド大隊)

サアド・ブン・ムアーッズ大隊

殉教者マフムード・サアドッディーン大隊

アリー・ビン・アビー・ターリブ大隊

イスラーム・マフディー大隊

ティーバ殉教者大隊

殉教者アフマド・アブドゥルワーヒド大隊

第44ハウラ監視隊

Kull-na Shuraka', October 29, 2015
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AFP, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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カタールのアティーヤ外相は「我が軍がシリア領を踏みにじることはない」と述べ、シリアへの直接軍事介入の可能性を示唆した前言を撤回(2015年10月29日)

カタールのハーリド・アティーヤ外務大臣は、ジャズィーラ・チャンネル(10月29日付)のインタビューで、「我が軍がシリア領を踏みにじることはない…。なぜなら、彼ら(シリアの反体制派)は自分たちの国を自力で解放できるからだ。彼が望んでいるのは資金援助だ。彼らは人々に耳を傾けて欲しいと考えている」と述べ、シリアへの直接軍事介入を否定した。

また、「我々が目の当たりにしていること、そして恐れているのは、アラブ・ペルシャ紛争だ」とも述べた。

アティーヤ外務大臣は米CNN(10月21日付)とのインタビュー「もし軍事介入が、シリア国民を政権の蛮行から守ることになるのなら、我々はそれを行うだろう」と述べていた。

AFP, October 29, 2015、Aljazeera, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「ウィーンでの会談の目的はこの国の政府を代えるかどうかを議論することではない」(2015年10月29日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、オーストリアの首都ウィーンでの米、ロシア、サウジアラビア、トルコ、イラン、エジプト、ヨルダンなどの外相会合に関して、「ウィーンでの会談の目的は、シリアで政治プロセスを開始するための保証することであって、この国の政府を代えるかどうかを議論することではない」と述べた。

一方、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ウクライナ情勢をめぐり欧米諸国がロシアに対して科している制裁をめぐる問題と、シリア領内での軍事作戦とを結びつけて「取引」することはない、と述べた。
『ハヤート』(10月30日付)などが伝えた。

AFP, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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中国の李首相とドイツのメルケル首相はシリアの紛争解決のため包括的対話が必要であることを確認(2015年10月29日)

中国の李克強首相は北京でドイツのアンゲラ・メルケル首相と会談した。

会談ではシリア情勢への対応も話し合われ、李首相は「シリア情勢を解決する必要がこれまで以上に増している…。もっとも重要なのは、政治的解決を実現し、バランスがとれ、包括的で開かれた政治対話を行う機会をつかむことだ」と述べた。

これに対してメルケル首相も「我々は外交的な政治解決を必要としており、解決策を導き出す必要がある。少なくとも、そのために必要なすべての参加者が集う対話の兆候が現れている」と述べた。

ARA News(10月29日付)などが伝えた。

AFP, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内での爆撃を実施せず(2015年10月28日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月28日にイラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して13回の空爆を行ったと発表した。

シリア領内での空爆は行われなかった。

CENTCOM, October 29, 2015などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「シリアのクルド人への西側の支援はテロ支援」(2015年10月28日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、チャンネル24(10月28日付)に対して、シリアのクルド人が自治に固執する場合、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に対して武力を行使する、と述べた。

エルドアン大統領は「トルコは必要だと考えることを行うだろう。そのなかにはシリアのクルド人過激派が、米国と同盟して、ラッカ県のタッル・アブヤド市に自治政体樹立を宣言することを阻止するための軍事作戦の強化も含まれる…これは警告だ。トルコは誰の許可も必要とはしていない。我々は必要なことをするだけだ」と述べた。

エルドアン大統領はまた、「シリアのクルド人を西側が支援すれば、テロを支援することになる」と主張し、人民防衛隊を間接支援する米国を暗に批判した。

さらに、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党が「タッル・アブヤド市一帯での民族浄化」を行っていると主張、「クルド人が立ち去れば…問題はない」と付言した。

AFP, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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最新論考「ロシア軍事介入で液状化するシリア:錯綜する反体制派の相関図」(Janet e-World)

青山弘之「ロシア軍事介入で液状化するシリア:錯綜する反体制派の相関図(特集Ⅰ・シリアに橋頭堡を築くロシア)」
Janet e-World、2015年10月28日

9月30日、ロシア軍がシリア領内での空爆を開始した。バッシャール・アサド大統領は10月21日に電撃訪問したモスクワでのプーチン大統領との会談で、この空爆がシリア政府の正式な要請に基づく国際法上合法的な軍事支援であり、「ダーイシュ」(「イスラム国」の中東での通称)やアルカイダ系「ヌスラ戦線」といった組織に対する「テロとの戦い」の成果が上がっていると述べ、安定回復への手応えを表明した。しかし、こうした主張とは裏腹に、ロシアの軍事介入は、「内戦」と呼ばれて久しい紛争が、シリア人自身には制御できない問題に変質してしまっているという事実を再認識させるものだった。・・・

Janet e-Worldはこちら

 

29日にウィーンで再開される米・ロシア・サウジアラビア・トルコの外相会談に、アサド大統領の退陣に否定的・消極的なイラン、エジプト、イラク、レバノン外相も参加(2015年10月28日)

『ハヤート』(10月29日付)は、29日にオーストリアのウィーンで再開されるた米・ロシア・サウジアラビア・トルコの外相会談に、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣の出席が確定したと伝えた。

ロシア消息筋によると、イランのほかにも、エジプト、イラク、そしてレバノンの外務大臣も出席を予定しているという。

新規に参加する4カ国はいずれも、シリア政府寄りの立場をとる国。

イランは、アサド大統領の進退などシリアの紛争後のありようが、諸外国ではなくシリア国民に決せられるべきとの立場から、2012年6月のジュネーブ合意を起点とするシリア政府と反体制派の和解に向けたプロセス(いわゆる「ジュネーブ・プロセス」)に参加していなかったが、ウィーンでの外相会談に出席すれば、シリアの紛争和解に関する諸外国の会合に初めて参加することになる。

一方、レバノンは、政府としては、シリア紛争発生当初より「不関与政策」をとっているが、周知の通り、ヒズブッラ-、シリア民族社会党、バアス党レバノン地域指導部といった勢力が、シリア政府を全面支援しており、総じてシリア政府に近い立場をとっている。

また、エジプトも、アブドゥルファッターフ・スィースィー政権発足以降、シリア国内での「テロとの戦い」と紛争解決の重要性を強調し、アサド政権との対話による紛争解決と体制転換をめざしている反体制派の意見集約などに務めるようになっている。

さらに、イラクは、ダーイシュ(イスラーム国)掃討でシリア政府との連携を強めており、9月に入ると、ロシア、イラン、シリアとの戦略的な連携を強化している。

この会談に先立ち、フランス、ドイツ、英国、米国、サウジアラビア、トルコ、湾岸諸国、ヨルダンの外相がパリで会合を持ち、アサド大統領の退陣要求などについて意見を交わしているが、イラン、エジプト、イラク、レバノンの参加により、大統領の処遇をめぐる内政問題をシリア国民(移行期)に委ねるべきだとの声が高まるものと見られる。

AFP, October 28, 2015、AP, October 28, 2015、ARA News, October 28, 2015、Champress, October 28, 2015、al-Hayat, October 29, 2015、Iraqi News, October 28, 2015、Kull-na Shuraka’, October 28, 2015、al-Mada Press, October 28, 2015、Naharnet, October 28, 2015、NNA, October 28, 2015、Reuters, October 28, 2015、SANA, October 28, 2015、UPI, October 28, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダマスカス郊外県マルジュ・スルターン村一帯でジハード主義武装集団に対して猛攻(2015年10月28日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスルターン・マルジュ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がドゥーマー市、タッル・クルディー町農場地帯、ザマルカー町、マルジュ・スルターン村でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍などからなるジハード主義武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', October 28, 2015
Kull-na Shuraka’, October 28, 2015

 

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市郊外、マアルカバ村で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員がジハード主義武装集団と交戦し、ジハード主義武装集団戦闘員10人が死亡した。

シリア軍はまた、タッル・ワースィト村、マンスーラ村、カーヒラ村、ハミーディーヤ村、ズィヤーラ町一帯が砲撃を行った。

一方、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がラターミナ町、マアルカバ村でシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタルビーサ市を砲撃する一方、ジャッブーリーン村一帯、ダール・カビーラ村で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がダイル・フール村一帯、ジャワーリク村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またシリアの警察当局はヒムス市内各所で爆弾テロを行っていた6人を逮捕した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサルマー町一帯を砲撃した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯を砲撃した。

また、ARA News(10月28日付)によると、旧市街のバーブ・トゥーマ地区に迫撃砲弾3発が着弾し、住民7人が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がアレッポ市サラーフッディーン地区、ライラムーン地区、アアザミーヤ地区、バーシュカウィー村一帯、ハーン・アサル村、ナイラブ航空基地一帯、シャイフ・アフマド村郊外、ハイヤーン町、フライターン市、農業地区北部、アーミリーヤ村、ラームーサ村、ズィーターン村でシャームの民のヌスラ戦線、シリア自由旅団、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がフバイト村で、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がダルアー市内旧税関地区西部など、アトマーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 28, 2015、AP, October 28, 2015、ARA News, October 28, 2015、Champress, October 28, 2015、al-Hayat, October 29, 2015、Iraqi News, October 28, 2015、Kull-na Shuraka’, October 28, 2015、al-Mada Press, October 28, 2015、Naharnet, October 28, 2015、NNA, October 28, 2015、Reuters, October 28, 2015、SANA, October 28, 2015、UPI, October 28, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県サフィーラ市に進攻したダーイシュ(イスラーム国)を撃退(2015年10月28日)

アレッポ県では、SANA(10月28日付)によると、サフィール市一帯(ウンム・ジャナーイン村、サフィール市郊外農場地帯)に進攻(27日)したダーイシュ(イスラーム国)戦闘員数十人をシリア軍が殲滅した。

戦闘員のほとんどは外国人で、SNN(10月28日付)によると、シリア軍は、サフィール市に侵入したダーイシュ戦闘員を殲滅、撃退し、同市を再び完全制圧した。

シリア軍はまた、航空士官学校一帯、ハナースィル市・イスリヤー村街道一帯、ジュッブ・アフマル村、ウンム・アルキーラ村でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がハナースィル市・イスリヤー村街道沿いのティバーラト・サハーナ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(10月28日付)によると、フール町一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦した。

AFP, October 28, 2015、AP, October 28, 2015、ARA News, October 28, 2015、Champress, October 28, 2015、al-Hayat, October 29, 2015、Iraqi News, October 28, 2015、Kull-na Shuraka’, October 28, 2015、al-Mada Press, October 28, 2015、Naharnet, October 28, 2015、NNA, October 28, 2015、Reuters, October 28, 2015、SANA, October 28, 2015、SNN, October 28, 2105、UPI, October 28, 2015などをもとに作成。

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ロイター通信:米オバマ政権はシリアへの特殊部隊投入を検討か(2015年10月28日)

ロイター通信(10月28日付)は、米政府匿名高官2人の情報として、バラク・オバマ米政権が、ダーイシュ(イスラーム国)の掃討作戦で、少数の特殊部隊のシリアへの投入や、イラクへの攻撃ヘリコプターの派遣を検討している、と伝えた。

AFP, October 28, 2015、AP, October 28, 2015、ARA News, October 28, 2015、Champress, October 28, 2015、al-Hayat, October 29, 2015、Iraqi News, October 28, 2015、Kull-na Shuraka’, October 28, 2015、al-Mada Press, October 28, 2015、Naharnet, October 28, 2015、NNA, October 28, 2015、Reuters, October 28, 2015、SANA, October 28, 2015、UPI, October 28, 2015などをもとに作成。

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レバノン・ディベート:トルコ経由で「穏健な反体制派」に米国製の第三世代型携帯式防空ミサイル・システム支給(2015年10月28日)

レバノン・ディベート(10月28日付)は、複数の外交筋の話として、米国の支援を受けているガーブの鷹などをはじめとする「穏健な反体制派」に対して、トルコ経由で米国製の第三世代型携帯式防空ミサイル・システム(POST型スティンガー)が支給されており、これによって戦闘が激化することが予想されると伝えた。

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ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト報道官は、バラク・オバマ米大統領がサウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王と電話会談し、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いとシリアにおける政治的移行に向けて引き続き協力することを確認した、と発表した。

AFP, October 28, 2015、AP, October 28, 2015、ARA News, October 28, 2015、Champress, October 28, 2015、al-Hayat, October 29, 2015、Iraqi News, October 28, 2015、Kull-na Shuraka’, October 28, 2015、Lebanon Debate, October 28, 2015、al-Mada Press, October 28, 2015、Naharnet, October 28, 2015、NNA, October 28, 2015、Reuters, October 28, 2015、SANA, October 28, 2015、UPI, October 28, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍はシリア領内で71回の爆撃を実施し、テロ組織の118の施設を破壊(2015年10月28日)

ロシア国防省は、ロシア軍が過去24時間で71回出撃し、イドリブ県、ヒムス県、ハマー県、アレッポ県、ダマスカス郊外県、ラタキア県で、ダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織の施設118カ所を破壊したと発表した。

空爆にはSu-24M戦闘爆撃機、Su-34戦闘機、Su-25戦闘機が参加し、ラタキア県サルマー町近郊、アレッポ県タッル・ムルガン(Tel-Mregan)、ダマスカス郊外県ミスラーバー市(イスラーム軍司令拠点)、イドリブ県ガーブ平原、ヒムス県タルビーサ市一帯の反体制武装集団拠点などへの攻撃が行われた。

シリア人権監視団によると、ヒムス県では、ロシア軍は、ジャワーリク村、スナイスィル村、サアン・アスワド村、ガントゥー市、ガルナータ村を空爆した。

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がハイヤーン町を空爆し、反体制メディア活動家1人が死亡した。

ロシア軍と思われる戦闘機はまた、カフルハムラ村、英国人墓地地区(フライターン市近郊)などを空爆した。

一方、シリア自由人旅団総司令部は声明を出し、ロシア軍によってアレッポ市北部郊外の本部を空爆され、メンバー7人が死亡したと発表した。

ロシア攻防省、2015年10月28日
ロシア国防省、2015年10月28日

AFP, October 28, 2015、AP, October 28, 2015、ARA News, October 28, 2015、Champress, October 28, 2015、al-Hayat, October 29, 2015、Iraqi News, October 28, 2015、Kull-na Shuraka’, October 28, 2015、al-Mada Press, October 28, 2015、Naharnet, October 28, 2015、NNA, October 28, 2015、Reuters, October 28, 2015、SANA, October 28, 2015、UPI, October 28, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領はフランス議員使節団と会談:「フランスを含む多くの欧米諸国、中東地域諸国が依然としてテロを支援している」(2015年10月28日)

アサド大統領は、シリアを訪問したキリスト教民主党のジャン・フレデリック・ポワソン党首を団長フランス議員使節団と会談し、シリア情勢、とりわけ「テロとの戦い」への対応などについて意見を交わした。

SANA(10月28日付)によると、アサド大統領は会談で、世界規模で拡がるテロ行為や過激思想に対して協力して対処する必要を強調した。

また、フランスを含む多くの欧米諸国、中東地域諸国が依然としてテロを支援し、シリア国内でのテロ組織の活動を政治的に隠蔽しようとしていると指摘、フランス議会を筆頭とするフランスの様々な機関・組織が、こうしたフランスの政策を是正し、中東地域の安定に向けて行動するべきだと述べたという。

シリア国民の惨状について、アサド大統領は、その主因がテロであると強調した。

これに対して、フランス議員団は、「テロとの戦い」においてすべての国がさらなる努力を重ねることが肝要だとしたうえで、欧米諸国の政策を是正する必要があると答えたという。

SANA, October 28, 2015
SANA, October 28, 2015

 

AFP, October 28, 2015、AP, October 28, 2015、ARA News, October 28, 2015、Champress, October 28, 2015、al-Hayat, October 29, 2015、Iraqi News, October 28, 2015、Kull-na Shuraka’, October 28, 2015、al-Mada Press, October 28, 2015、Naharnet, October 28, 2015、NNA, October 28, 2015、Reuters, October 28, 2015、SANA, October 28, 2015、UPI, October 28, 2015などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県タッル・アブヤド市西部郊外のYPG拠点複数カ所を重火器で攻撃(2015年10月27日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の広報センターは声明を出し、トルコ軍がラッカ県タッル・アブヤド市西部郊外の人民防衛隊拠点複数カ所に対して重火器で攻撃を行った、と発表した。

AFP, October 28, 2015、AP, October 28, 2015、ARA News, October 28, 2015、Champress, October 28, 2015、al-Hayat, October 29, 2015、Iraqi News, October 28, 2015、Kull-na Shuraka’, October 28, 2015、al-Mada Press, October 28, 2015、Naharnet, October 28, 2015、NNA, October 28, 2015、Reuters, October 28, 2015、SANA, October 28, 2015、UPI, October 28, 2015などをもとに作成。

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米国主導の有志連合はシリアでの爆撃を行わず(2015年10月27日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月27日にイラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回の空爆を行ったと発表した。

シリア領内での空爆は行われなかった。

CENTCOM, October 28, 2015をもとに作成。

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ハサカ県マアバダ町で西クルディスタン移行期民政局の教育政策に反対するデモ発生(2015年10月27日)

クッルナー・シュラカー(10月27日付)によると、ハサカ県マアバダ(カルキールキー)町で、西クルディスタン移行期民政局の教育政策に反対するデモが発生し、多くの住民が参加した。

デモは、シリア・クルド国民評議会を構成するシリア・クルディスタン民主党、シリア・クルド・イェキーティー党、西クルディスタン民主学生青年連合、クルド女性連合、クルディスタン女性連合といった団体が呼びかけたという。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合はロシア軍の爆撃で民間人1,511人が死亡したと主張(2015年10月27日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、9月30日のロシア軍によるシリア領内での空爆開始以降、ロシア軍の攻撃により、民間人1,511人が死亡していると主張した。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)はアレッポ市東部に位置するサフィーラ市のシリア軍拠点を奇襲(2015年10月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市内のシリア軍拠点に対して奇襲をかけた。

両者はサフィーラ市北東部やティヤーラ村一帯で激しく交戦したという。

またダーイシュが兵站路を遮断したハナースィル市・イスリヤー村街道一帯では、シリア軍、国防隊、クドス旅団がダーイシュとの戦闘を続けた。

このほか、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、重武装した車輌10台と戦闘員多数をラッカ県から、シリア軍との激戦が続くアレッポ県北西部に派遣したという。

一方、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がクワイリス航空基地南部のシャイフ・アフマド村、ハナースィル市・イスリヤー村街道沿いのティバーラト・サハーナ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(10月27日付)によると、スィッリーン町一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が砲撃戦を行った。

また、ARA News(10月28日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がジャラーブルス市南部で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、イスリヤー村に通じる県東部のサラミーヤ市郊外に位置するシャイフ・ヒラール村一帯で、ダーイシュとシリア軍の戦闘が再び激化した。

一方、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がシャイフ・ヒラール村、ラスム・ティーナ村、ラスム・アムーン村、タナーフジュ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外の柑橘農園、カルヤタイン市、ガズィーラ村、ウンム・サフリージュ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して集中的な空爆を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、アシュハイブ丘でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハウィーカ地区でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(10月27日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・ブラーク町、タッル・ハミース市の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点を砲撃した。

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ラッカ県では、ARA News(10月28日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・イーサー市一帯で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、October 28, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県、ハマー県で、シリア軍と反体制武装集団の戦闘続く(2015年10月27日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がムーリク市でシリア軍の車輌を米国製TOW対戦車ミサイルで破壊した。

またマアルカバ村一帯で、ジハード主義武装集団はシリア軍、国防隊と交戦した。

SNN(10月27日付)によると、ロシア軍戦闘機がラターミナ町を空爆し、住民10人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がカフルナブル市、アーミリーヤ村を空爆した。

またロシア軍戦闘機がマアッル・シャマーリーン村東部各所を空爆した。

一方、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がザーウィヤ山のマアッラーター村の反体制武装集団拠点を空爆し、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー旅団の外国人戦闘員ら50人が死亡、車輌10輌が破壊された。

シリア軍はまた、スィンジャール町で反体制武装集団の車輌2台を破壊したほか、タマーニア町で特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殲滅した。

さらに、カフルナブル市ではファトフ軍の拠点を攻撃、破壊した。

この他、イドリブ県では、ARA News(10月28日付)は、反体制武装集団がスカイク村を奪還したと伝えた。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジュャバーター・ハシャブ村、ハミーディーヤ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアンタル丘一帯(カフルシャムス町北部)、ダイル・アダス村、ヌアイマ村を空爆・攻撃した。

一方、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がイズラア市上空を飛行する小型無人偵察機7機を撃墜した。

これらの偵察機はブスル・ハリール市、ないしはラジャート高原から発進したと思われるという。

シリア軍は10月11日にも同様の小型無人偵察機9機を撃墜しているという。

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ダマスカス郊外県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がアルバイン市南部、ミスラーバー市農場地帯、ハラスター市、ダーライヤー市でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シャームの剣旅団は、ジュダイダト・アルトゥーズ町に向かう街道沿いのカウカブ丘にある「闘争中隊」施設入り口で爆弾を仕掛けた車を爆発させ、兵士6人を殺害したと発表した。

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ヒムス県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍が国防隊とともに、ティールマアッラ村、ジャワーリク村、ガントゥー市、ファルハーニーヤ村、ウンム・シャルシューフ村、タルビーサ市でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(10月27日付)によると、ロシア軍戦闘機がシリア軍戦闘機とともにタルビーサ市、サアン村、ティールマアッラ村、ガルナータ村、ガントゥー市を空爆した。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、October 28, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、SNN, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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シリア大統領府声明:早期大統領選挙実施をめぐる報道に関して、テロ撲滅を優先すると強調(2015年10月27日)

シリア大統領府は声明を出し、「最近話題になっているアイデアやイニシアチブ、そしてシリア人が将来合意し得る問題に関して、アサド大統領はこれまでの演説やメディアのインタビューにおいて、再三にわたり、全土においてテロが根絶され、治安と安定が回復することなく、いかなるイニシアチブもアイデアも成功し得ないと明言している」と発表した。

この声明は、シリアを訪問していたロシア議員団が、26日のアサド大統領との会談後に、「アサド大統領は人民議会選挙と大統領選挙を任期終了前に前倒しで実施する用意がある」と発言したことを受けたもの。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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イラン革命防衛隊副司令官「シリア軍再編のために顧問の数を増員した」:イラク人民兵組織アブー・ファドル・アッバース旅団の戦闘員1,100人がアレッポ県に派遣(2015年10月27日)

『ハヤート』(10月28日付)は、イラン・イスラーム革命防衛隊のホセイン・サラーミー副司令官(准将)がイランの第1チャンネルのインタビューで、シリア政府の要請に基づき、シリア軍の再編が数ヶ月前からイランの支援のもとで開始されている、と述べた。

サラーミー副司令官はまた、シリア軍再編のために、シリアに派遣している顧問の数、そしてレベルを向上させたと付言、「我々の顧問は閉ざされた部屋のなかに座っていることなどできない。戦死者が増加するなかで、戦地に赴かねばならない」と強調した。

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ARA News(10月27日付)は、イラク人戦闘員約1,100人が、イラン・イスラーム革命防衛隊クドス軍団のカースィム・スライマーン司令官の命令を受け、アレッポ県に派遣された、と伝えた。

シリア人権監視団によると、派遣されたのは、ダマスカス郊外県に駐留し、サイイダ・ザイナブ廟の防衛にあたっていたアブー・ファドル・アッバース旅団の戦闘員だという。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュ(イスラーム国)戦闘員500人以上が、トルコ、カタールなどの航空機で、イエメンに移送され、サウジアラビア軍の指揮のもとに各地に配置されたと発表(2015年10月27日)

シリア・アラブ軍報道官は声明を出し、ロシア軍の空爆を受けてシリアからトルコに撤退したダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員500人以上が、トルコ、カタール、UAEの航空機でイエメンへと移送されたとする情報を得たと発表した。

ダーイシュ戦闘員を移送したのは、トルコ航空の航空機2機、カタール航空の航空機1機、エミレーツ航空の航空機1機の合わせて4機で、戦闘員はいずれもイエメン南部のアデンの飛行場に着陸、同地でサウジアラビア軍の士官によって三つの部隊に分けられ、第1の部隊はバブ・エル・マンデブ海峡に、第2の部隊はマアリブ市に、そして第3の部隊は、サウジアラビア軍などからなる地上部隊と合流するためサウジアラビアのアスィール州、ジーザーン州に派遣されたという。

https://youtu.be/lj-OlKs8sH0

SANA, October 27, 2015
SANA, October 27, 2015

 

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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ロシアのラブロフ外相「シリア政府との和平交渉を行う反体制派の統一代表団を発足させるため、エジプトと連絡を取り合っている」(2015年10月27日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、シリア政府との和平交渉を行う反体制派の統一代表団を発足させるため、エジプトと連絡を取り合っていることを明らかにした。

ラブロフ外務大臣は「モスクワで、反体制派と何度も会合を行ってきた。またカイロは反体制派のさまざまな代表者たちの会合を招致してきた。我々は、エジプトと連絡を取り続けており、こうした努力を通じて、より代表性の高い反体制派の代表団の発足をめざしている」と述べた。

ラブロフ外務大臣はまた、シリア国内でテロとの戦いを続ける「穏健な反体制派」と連絡経路確保に向けた努力を継続していると付言した。

一方、パリでのドイツ、英国、米国、サウジアラビア、トルコ、湾岸諸国、ヨルダンの外相会合については、「パリの会議については何も知らされていない…。誰も我々を招いていないし、会合の詳細も伝えられてはいない」と述べた。

『ハヤート』(10月29日付)が伝えた。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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ロシア大統領府報道官は、ウィーンでの米・ロシア・サウジアラビア・カタールの外相会合でロシアがアサド大統領の再出馬制限などを骨子とする和平案を提案したとの報道を否定(2015年10月27日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシアがウィーンでの米・ロシア・サウジアラビア・カタールの外相会談でアサド大統領の再出馬制限などを骨子とする和平案を提案したとする『シャルク・アウサト』の記事に関して、「この点の報道には通常はコメントしない。こうした情報の価値はゼロを超えるものではない」と述べ、強く否定した。

『シャルク・アウサト』(10月23日付)は、23日にオーストリアのウィーンで開催された米・ロシア・サウジアラビア・カタールの外相会談で、ロシアが、アサド大統領の再出馬制限などを骨子ととする和平案を提示した、と伝えていた。

中東調査会の「中東かわら版 No.109 シリア:紛争を巡る外交動向」(10月27日付、http://www.meij.or.jp/kawara/2015_109.html)がまとめたところによると、外相会談でのロシアの提案の内容は以下の通り:

1.各国の間でシリア領内での攻撃対象リストを共有する。紛争の政治解決を受け入れない武装勢力は攻撃対象とする。

2.政府軍と「自由シリア軍」との戦闘を全ての戦線で凍結する。

3.シリア政府、内外の反体制派、「自由シリア軍」を含む対話会議を開催する。対話では、以下の諸点について成果を得ることを想定する。

(1)恩赦
(2)全ての囚人の釈放
(3)議会選挙
(4)大統領選挙
(5)全当事者を代表する挙国一致政府の編成
(6)(レバノンの例に倣って)大統領の権限の複数を集合的政府に移譲するための憲法改正

4.ロシアのプーチン大統領は、アサド大統領が上記の選挙に立候補しないことを個人的に約束する。ただし、この約束は同大統領に近しい者やシリア政府の者が選挙に立候補することを妨げるものではない。

5.親政府の民兵を政府軍に統合した後、「自由シリア軍」の諸部隊を政府軍に統合する方策を見出す。

6.ロシアは、反体制派がアサド大統領や政府要人を将来訴追しないこと、彼らがシリアにとどまるか離れるかを選択することを受け入れるならば、恩赦が武装した者を含む内外の反体制派全てを含むことを約束する。

7.反体制派が政府の支配地域への封鎖を解除し、各国が反体制派への武器援助を凍結するならば、政府軍は各地の封鎖を解除する。

8.ロシアは安保理決議に基づいてシリア領内の軍事基地を維持する。

9.ロシアは、アサド大統領が軍やその他の武装部隊への統制を失うことを懸念し、同大統領が選挙に参加するか否かの問題を含む、合意の一部を非公開とすることを条件とする。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、al-Sharq al-Awsat, October 23, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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トルコのダウトオール首相はトルコ軍がシリア領内のYPG拠点を2度にわたって攻撃したことを認める(2015年10月27日)

トルコのアフメト・ダウトオール首相は、Aハベル・チャンネル(10月27日付)とのインタビューで、トルコ軍が2度にわたりシリア領内の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点を攻撃したと認めた。

ダウトオール首相は「我々は民主統一党の戦闘員(人民防衛隊)に、ユーフラテス川西岸に渡らないよう警告し、2度にわたり攻撃を行った」と述べた。

ユーフラテス川西岸は、米トルコ両政府がダーイシュ(イスラーム国)排除のために設置合意した「安全地帯」内に位置する。

この「安全地帯」は西クルディスタン移行期民政局がハサカ、アレッポ両県に設置したジャズィーラ地区、コバネと、アレッポ県北西部のアフリーン地区を分断かたちで設定されている。

西クルディスタン移行期民政局は最近になって、ジャズィーラ地区とコバネを結ぶかたちでラッカ県北部にタッル・アブヤド地区を新設している。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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