ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市スーラーン町一帯から撤退か(2015年2月5日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月5日付)がスーラーン・アアザーズ町の住民からの情報として、ダーイシュ(イスラーム国)が同町からの撤退を決定したと伝えた。

撤退の理由は定かではないが、ダーイシュはラッカ市方面へ撤退するものと見られるという。

またクッルナー・シュラカー(2月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市南部郊外で、チュニジア人戦闘員を含むダーイシュ(イスラーム国)メンバー2人を捕捉した。

さらに、ARA News(2月5日付)によると、人民防衛隊はアイン・アラブ市南部のハズィーナ村、タッル・ガザール村、スーフィヤーン村、ダイブリク村、マフラジュ村、マズリー村、アイン・アラブ市東部のターシュルーク村をダーイシュから奪還、制圧した。

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ハサカ県では、SANA(2月5日付)によると、シリア軍がハサカ市東部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地の16村・農場を制圧した。

シリア軍が制圧したのは、ザッラーザ村、シャンマーサ村、タッル・ムハンマド村、タブン村、ハーリド村、フワイディカ村、アークーラー村と9つの農場。

またARA News(2月5日付)によると、米国など有志連合戦闘機4機がシャッダーディー市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを空爆した。

AFP, February 5, 2015、AP, February 5, 2015、ARA News, February 5, 2015、Champress, February 5, 2015、al-Hayat, February 6, 2015、Iraqi News, February 5, 2015、Kull-na Shuraka’, February 5, 2015、al-Mada Press, February 5, 2015、Naharnet, February 5, 2015、NNA, February 5, 2015、Reuters, February 5, 2015、SANA, February 5, 2015、UPI, February 5, 2015などをもとに作成。

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カーター次期米国務長官:「ワシントンにとって中東における最大の脅威はイランとダーイシュ」(2015年2月4日)

アシュトン・カーター次期米国防長官の指名承認公聴会が米上院軍事委員会で行われた。

カーター氏は、イラクにおけるイランの影響力拡大について懸念を表明、「イラクとシリアでのダーイシュ(イスラーム国)に対する戦争の努力と損なう」と述べた。

カーター氏はまた「ワシントンにとって中東における最大の脅威はイランとダーイシュ」と強調した。

ダーイシュ掃討については、イラクにおけるイラク治安部隊の同じように、シリアでもダーイシュを打ち負かせる兵力を組み立てることが必要だとの認識を示した。

提出した書面では、アサド政権退陣よりもダーイシュ掃討を優先させるべきだとの考えを示した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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人権団体発表(2015年2月4日)

シリア人権監視団は、2015年に入って以降、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア国内で捕虜50人を処刑した、と発表した。

同監視団によると、2015年に入って以降、シリア国内各所で捕虜・人質75人(女性4人、外国人7人を含む)が処刑されたという。

うちダーイシュによる処刑は50人、フライターン裁判所による処刑は6人、アブー・アマーラ特殊任務中隊およびアレッポシャリーア法廷による処刑は6人、シャームの民のヌスラ戦線による処刑は4人、アレッポ治安機構による処刑は4人、イスラーム主義武装集団による処刑は2人、タルビーサ市および郊外シャリーア法廷が1人、国民抵抗運動(ハムウ、親政権)による処刑は1人、だという。

なおこれに先立って、シリア人権ネットワークは3日、2014年1月の1ヶ月間で、シリア軍による「虐殺」で241人(うち子供36人)が死亡したと発表した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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EUはリシャーウィー死刑囚らの処刑に否定的(2015年2月4日)

フェデリカ・モゲレーニEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、サージダ・リーシャーウィー死刑囚とジハード・カルブーリー死刑囚に対するヨルダン司法当局の死刑執行に関して、「テロとの戦いと犯罪者の処罰に全力を尽くさねばならないが、(ダーイシュ(イスラーム国)がもたらす)危機への対応は、正義や捕虜尊重といった我々に共通の価値観と合致したものでなければならない…。死刑に反対するというEUの姿勢はこれまで通り変化はない」と述べ、否定的な姿勢を示した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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Raqq-slはダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット処刑場所確定とツイート(2月4日)

Raqqa-sl(2月4日付)はツイッターで、ヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉が処刑された場所を特定したと発表した。

ツイッターの書き込みによると、ダーイシュ(イスラーム国)が刑を執行した場所はラッカ市南部のユーフラテス川沿いのコルニーシュ街道付近で、同地は米国など有志連合による空爆で、女性30人が死亡した場所だという。

ただ、3日にダーイシュが公開したビデオの処刑シーンは合成映像であるため、同地で処刑されたか否かを断定することはできない。

Raqqa-sl (Twitter), February 4, 2015をもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット殺害へのシリアの反体制派の反応(2015年2月4日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット、ムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、アサド政権とダーイシュの打倒を進めるべきだと表明した。

ハウジャ代表は、カサースィバ中尉の死に哀悼の意を示しつつ、「この蛮行に異議を唱えるのであれば…、私は、世界の諸国民、政府に対して、(アサド)政権とその継息子であるダーイシュの双方のテロによるシリア国民の苦しみを解消するため、シリア国民を支援するよう呼びかけたい」と述べた。

ハウジャ代表はまた、米国など有志連合による空爆に関して「シリアの反体制勢力との調整、(アサド政権)とダーイシュの双方と戦う自由シリア軍への支援・強化なくしては、テロを根絶できない」と付言した。

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自由シリア軍南部戦線は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、遺族に弔意を示した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット殺害へのシリア政府の反応(2015年2月4日)

シリアの外務在外居住者省は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、遺族とヨルダン国民に哀悼の意を示すとともに、ヨルダン政府に対して「ダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線に代表されるテロとの戦いにおいて協力」を呼びかけた。

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シリアの日刊紙『ワタン』(2月4日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット、ムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、「アンマンが4年にわたるシリア危機を通じて、数千のサラフィー主義者の越境を…促した末に、テロ集団の火がヨルダンを焼き尽くし始めた」と論評した。

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バアス党民族指導部機関紙『バアス』(2月4日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット、ムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、「政府によるテロ支援の結果がヨルダンにもたらされ始めた」と論評した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、al-Ba’th, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015、al-Watan, February 4, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット殺害へのヨルダン政府の反応(2015年2月4日)

ヨルダン内務省は声明を出し、2005年のアンマンでの同時多発テロに関与したとして有罪判決(2006年9月21日)を受けていたサージダ・リーシャーウィー死刑囚(イラク人)の刑を執行、絞首刑に処したと発表した。

内務省はまた、ジハード・カルブーリー死刑囚(2017年3月6日に有罪判決)に対しても刑を執行、絞首刑に処したと発表した。

リーシャーウィー死刑囚、カルブーリー死刑囚ともに、ダーイシュ(イスラーム国)が殺害したヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉との「人質交換」交渉で、ダーイシュが解放を要求していたとされる人物。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)の戦況(2015年2月4日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地周辺でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員6人が死亡した。

またARA News(2月4日付)によると、ダイル・ザウル県マヤーディーン市で、ダーイシュ(イスラーム国)が、ダーイシュのメンバー以外との米ドルへの両替を禁止したことを受け、米ドルが1ドル、110シリア・リラ台から238リラに急騰した。

一方、SANA(2月4日付)によると、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、タウヒード旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(2月4日付)によると、シリア軍がハサカ市南部に位置するワトワーティーヤ村、ジャムウ村、ジャムウ農場、バーブ・ハイル村東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、同地を制圧、治安と安定を回復した。

ARA News(2月5日付)によると、シリア軍がタッル・ハミース市一帯を空爆、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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アレッポ県では、ARA News(2月4日付)によると、アイン・アラブ市南部のシーラーン町で、ダーイシュ(イスラーム国)がシャイフ・サルージー廟を破壊した。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して17回の空爆を行った。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、February 5, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)がヨルダン軍パイロットを火あぶりで殺害:ダーイシュのビデオの構成・内容詳細(2015年2月3日)

ダーイシュ(イスラーム国)は、2014年12月に戦闘中に捕捉したヨルダン軍パイロット、ムアーッズ・カサースィバ空軍中尉を生きたまま焼き殺す映像をインターネット上で公開した。

23分におよぶ映像は「胸の癒やし」と題され、フルカーン広報制作機構のロゴが添付されており、ヨルダン政府による有志連合への参加、イスラエルとの関係などを批判する映像とナレーション、カサースィバ中尉自身による軍事作戦に関する証言、そして処刑シーンから構成されている。

具体的な構成・内容は以下の通り:

1. ダーイシュに対する有志連合への参加を表明するヨルダンのアブドゥッラー2世国王のインタビュー映像

2. アブドゥッラー2世国王とバラク・オバマ米大統領の会談の映像とともに、ヨルダンを「十字軍」に忠誠を誓ってきた、ユダヤ国家を支援してきたなどとするナレーション。

3. イラク戦争などの戦闘シーンと、アフガニスタンやイラクに対する欧米諸国の空爆・侵攻に荷担してきたなどとする映像。

4. グラフィック動画による「胸の癒やし」というタイトルコール。

5. ダーイシュがヨルダン軍戦闘機を撃墜した、とする2014年12月末のアラブ諸国、欧米諸国メディアのニュース。

6. 12月24日の作戦に関するカサースィバ中尉の証言映像。骨子は以下の通り:①12月24日早朝、F16戦闘機に搭乗し、イラク経由でシリアのラッカに向けて出撃、②自身の任務は作戦に参加したサウジアラビア空軍、UAE空軍、モロッコ空軍戦闘機に対するダーイシュ側からの地対空ミサイル攻撃の監視、③任務遂行中に熱誘導ミサイルをエンジン部分に被弾し脱出、④「ムジャーヒディーン」によって捕捉。

7. 有志連合に関するカサースィバ中尉の証言。骨子は以下の通り:①英米仏、カナダ、オーストラリアといった「十字軍」がイラク、シリアにおける空爆に参加、②加えてヨルダン、UAE、サウジアラビア、クウェート、カタール、オマーン、バーレーンも空爆に参加、③ヨルダン、UAE、モロッコ、バーレーンはF16を、サウジアラビアはF15を、クウェートは輸送機を参加させ、カタール、オマーンは基地を提供、④ヨルダン、クウェート、サウジアラビア、バーレーン、トルコ、イラクの空軍基地が戦闘機の発着地、緊急着陸地、⑤有志連合は、無人偵察機、人工衛星、スパイなどを通じて標的に関する情報を収集。

8. カサースィバ中尉によるヨルダン政府批判「ヨルダン国民にメッセージを伝えたい。あなたがたの政府がシオニストの手先だということを知って欲しい…。もし正しくあるのなら、我々はイスラームを防衛したい。なのになぜ、戦闘機を、数百万というイスラーム教徒を殺戮するヌサイリー軍(シリア軍)、そしてユダヤ人に対して向けないのか?」

9. 有志連合戦闘機による空爆シーン、負傷する一般人の映像。

10. カサースィバ中尉の処刑シーン。①廃墟のなかを処刑場に向かって歩くカサースィバ中尉(合成と思われる)、②横一列に並ぶ覆面をした戦闘員の前で牢獄に閉じ込められたカサースィバ中尉に火がかけられる・・・。③ブルドーザで牢獄ごと遺体を遺棄。

11. 有志連合によるダーイシュ拠点空爆に参加したとされるヨルダン軍パイロットらに対する殺害予告、顔写真、個人情報(出身地など)

なおRaqqa-sl.com(2月3日付)によると、ダーイシュが拘束中の人質を焼き殺すのはこれが初めてで、カサースィバ氏処刑については1月8日に、ダーイシュ支持者らのツイッター・アカウントなどで情報が出回っていた。

一方、ヨルダン軍報道官は、カサースィバ中尉が1月3日に殺害されていたとの見方を示した。

Twitter
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AFP, February 3, 2015、AP, February 3, 2015、ARA News, February 3, 2015、Champress, February 3, 2015、al-Hayat, February 4, 2015、Iraqi News, February 3, 2015、Kull-na Shuraka’, February 3, 2015、al-Mada Press, February 3, 2015、Naharnet, February 3, 2015、NNA, February 3, 2015、Raqqa-sl.com, February 3, 2015、Reuters, February 3, 2015、SANA, February 3, 2015、UPI, February 3, 2015などをもとに作成。

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UAE:12月より、シリア領内のダーイシュ(イスラーム国)への爆撃を見合わせ(2月3日)

『ニューヨーク・タイムズ』(2月3日付)は、シリアでのダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆に参加しているアラブ諸国5カ国のうち、UAEが2014年12月以降、空爆への参加を見送っていると報じた。

同紙が、複数の高官の話として伝えたところによると、UAEは、ヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉がダーイシュに捕捉された直後から空爆への参加を見送る旨、米中央軍に通達していたという。

The New York Timesをもとに作成。

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国連事務総長報道官:「モスクワ1」継続に支持を表明(2015年2月3日)

国連のステファン・ドゥジャリク事務総長報道官は、1月末にロシアの主催のもとで行われたシリア政府と反体制派の和平交渉「モスクワ1」に関して、「このプロセスが長く、困難なものだということを皆が理解しなければならない。我々は対話に向け、真に価値のあるかたちを作り出すためのさらなる努力を求めたい」と支持を表明した。

『ハヤート』(2月4日付)が伝えた。

AFP, February 3, 2015、AP, February 3, 2015、ARA News, February 3, 2015、Champress, February 3, 2015、al-Hayat, February 4, 2015、Iraqi News, February 3, 2015、Kull-na Shuraka’, February 3, 2015、al-Mada Press, February 3, 2015、Naharnet, February 3, 2015、NNA, February 3, 2015、Reuters, February 3, 2015、SANA, February 3, 2015、UPI, February 3, 2015などをもとに作成。

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有志連合、シリア軍、YPGがハサカ県タッル・ハミース、シャッダーディーのイスラーム国(ダーイシュ)に攻勢(2015年2月3日)

ハサカ県では、ARA News(2月3日付)によると、米国など有志連合は、シャッダーディー市東部のグーナ油田近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点、クバイバ油田、クバイバ油田、ティシュリーン油田、フール油田の石油備蓄所および配給所などを空爆した。

またシリア軍も、有志連合の空爆と並行して、タッル・ハミース市一帯のダーイシュ拠点を砲撃した。

一方、ARA News(2月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、シリア軍によるタッル・ハミース市一帯への砲撃や有志連合によるシャッダーディー市一帯への空爆と合わせて、同地一帯への進軍の準備を行っているという。

他方、SANA(2月3日付)によると、タッル・ハミース市、ミールビーヤ村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(2月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)を追撃し、アイン・アラブ市郊外のアウハーン村、カルマラール村、バンダル村、アンザーン村、バスタク村、フーラーキー村、ハラービーサーン村、アイン・バット村を新たに奪還・制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地北部、ジャフラ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地一帯を空爆・砲撃した。

一方、SANA(2月3日付)によると、ジャブラ村、マリーイーヤ村、マヤーディーン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、クッルナー・シュラカー(2月3日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)のハイル州(ダイル・ザウル県)のザカート局長を務めるエジプト人アブー・ウバイド氏が、10億シリア・ポンドを横領し、逃走したと伝えた。

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ラッカ県では、SANA(2月3日付)によると、ラッカ市・タッル・アブヤド市街道沿いに位置するハズィーマ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月3日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(2月4日付)は、イラクのアンバール県の信頼できる複数の消息筋の話として、シリア領内から武装したイスラーム国(戦闘員)数百人がイラク領内に進入した、と伝えた。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回にわたって空爆を行った。

うち2回はアイン・アラブ市一帯、2回はラッカ市郊外に対して行われたという。

AFP, February 3, 2015、AP, February 3, 2015、ARA News, February 3, 2015、Champress, February 3, 2015、al-Hayat, February 4, 2015、Iraqi News, February 3, 2015、Kull-na Shuraka’, February 3, 2015、al-Mada Press, February 3, 2015、Naharnet, February 3, 2015、NNA, February 3, 2015、Reuters, February 3, 2015、SANA, February 3, 2015、UPI, February 3, 2015などをもとに作成。

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「自由シリア軍」がイラン人捕虜と女性の「捕虜交換」をめざす(2015年2月3日)

ロイター通信(2月3日付)は、自由シリア軍南部戦線に所属するシャーム統一戦線の「アブー・アフマド」を名のる司令官の話として、ダルアー県で活動する反体制武装集団が、2014年12月に拘束したイラン人戦闘員と、シリア国内の拘置所に収監されている女性たちとの「捕虜交換」をめざしている、と伝えた。

AFP, February 3, 2015、AP, February 3, 2015、ARA News, February 3, 2015、Champress, February 3, 2015、al-Hayat, February 4, 2015、Iraqi News, February 3, 2015、Kull-na Shuraka’, February 3, 2015、al-Mada Press, February 3, 2015、Naharnet, February 3, 2015、NNA, February 3, 2015、Reuters, February 3, 2015、SANA, February 3, 2015、UPI, February 3, 2015などをもとに作成。

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スウェーデン司法当局:「自由シリア軍」兵士をジュネーブ諸条約違反などで取り調べ(2015年2月2日)

スウェーデン司法当局は、「自由シリア軍」に所属するシリア人反体制活動家が「2012年にシリア軍兵士とされる男性に暴行を加え…ジュネーブ諸条約などの国際法に違反した」との容疑で取り調べ中であることを明らかにした。

この活動家(28歳)は2013年9月からスウェーデンに滞在しており、2012年10月31日に「男性1人を、シリア軍との関係があると特定できなかったにもかかわらず、半ば拷問し」、2013年10月にスウェーデン当局に身柄拘束されたと言う。
AFP(2月2日付)が伝えた。

AFP, February 2, 2015、APal-Hayat, February 3, 2015をもとに作成。

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ヨルダン国家治安裁判所:ヌスラ戦線メンバー、イスラーム国(ダーイシュ)支持者に有罪判決(2015年2月2日)

ヨルダン国家治安裁判所は、ザルカー県で救援活動を行っていた米国人1人を誘拐しようとしたシリア人3人に対して「テロ未遂」で懲役3年の有罪判決を下した。

3人のうち1人は、2014年12月22日の公判で、シャームの民のヌスラ戦線メンバーであることを自供、罪を認めていたという。

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またヨルダン国家治安裁判所は、ヨルダン人男性2人に大使、「ダーイシュの活動を奨励し…王国を敵対行為の危機にさらした」との罪で金庫2年の有罪判決を下した。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍とヌスラ戦線が、イスラーム国(ダーイシュ)に忠誠を誓った武装集団戦闘員を拘束(2015年2月2日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月2日付)によると、「自由シリア軍」部隊とシャームの民のヌスラ戦線が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓ったとされるサワーリー連隊大隊と抵抗中隊のサクバー市内の拠点を襲撃、戦闘員40人近くを拘束した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市郊外での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊による攻勢が続き、ダーイシュ(イスラーム国)は同市周辺10キロの一帯から完全に撤退した。

一方、反体制武装集団は、アフティームッラート村のダーイシュ拠点複数カ所を砲撃した。

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ラッカ県では、ARA News(2月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、ムハージリーン(外国人戦闘員)の負傷者治療のため、県内のすべての野戦病院、養護施設を接収する一方、タブカ市にあるタブカ国立病院を「背教者の資金援助を受けている」との理由で閉鎖した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハワーイジュ・ズィヤーブ村にあるダーイシュ(イスラーム国)の検問所を空爆、またダイル・ザウル航空基地周辺でのダーイシュとの戦闘で、フランス人戦闘員が死亡した。

ダイル・ザウル県では、SANA(2月2日付)によると、ジャフラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を行った。

うちアイン・アラブ市一帯への空爆は7回に及んだ。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

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イラン:シリアへの支援の見返りに「主権に関わる保証」を要求か?(2015年2月2日)

『ハヤート』(2月3日付)は、複数の消息筋の話として、2013年12月のワーイル・ハルキー首相によるテヘラン訪問時にシリア側から要求された47億米ドル相当の支援に対して、イラン政府が「主権に関わる保証」を求めていたと報じた。

「主権に関わる保証」とは、イランがこれまでに行った総額200億米ドル相当の支援に対して、「将来国庫、ないしは国財からの完済」を意味し、シリアの財務大臣、人民議会に債務履行を確約させることだという。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

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米上院議員「アサド政権打倒後にイスラーム国根絶に専念すべき」(2015年2月1日)

ビル・ネルソン米上院議員(軍事委員会)は、CNN(2月1日付)に「自由シリア軍に武器供与し、シリアのバッシャール・アサド大統領の問題を終わらせ、その体制を根絶したうえで、イスラーム国根絶に専念すべきだ」と述べた。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、CNN, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国による日本人殺害後のヨルダンの動き:パイロット解放に向けた努力継続(2015年2月1日)

『ハヤート』(2月1日付)は、ヨルダンの複数の高官筋からの情報として、ヨルダン政府がダーイシュ(イスラーム国)との連絡チャンネルを閉ざすことなく、ムアーッズ・カサースィバ空軍中尉の解放に向けた努力を継続している、と伝えた。

ダーイシュが脅迫メッセージに矛盾するかたちで、カサースィバ空軍中尉ではなく、日本人の後藤健二さんをまず処刑したことに関して、カサースィバ空軍中尉の解放をめざす危機管理チーム内では、少尉がすでに殺害されているとの見方が強まっている一方、殺害の証拠が示されない限りは、交渉を継続する必要があるとの立場も強いという。

こうした方針を受け、危機管理チーム高官はトルコにとどまり、部族のチャンネルを通じて、ダーイシュとの接触継続を試みているという。

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ヨルダンのアブドゥッラー2世国王は、ダーイシュ(イスラーム国)による後藤健二さん殺害をめぐって、安倍晋三内閣総理大臣と電話会談を行った。

会談で、アブドゥッラー2世は、「国際法、慣習が拒否する卑劣な犯罪行為を激しく非難する」としたうえで、「テロと過激主義に対抗する国際的な努力を続ける重要性」を強調したという。

またムハンマド・ムーマニー内閣報道官(メディア担当大臣)は、「ヨルダンは(後藤さんの)声明と解放に向けて努力を惜しまなかった。友好国である日本政府と本件に関して継続的な連絡調整を行ってきた…。ダーイシュは日本人人質解放にかかる関係当局のあらゆる試みを拒んだ」と述べた。

そのうえで「パイロット問題を担当する危機対策チームは、拘束されたその日に招集されている…。ヨルダンはムアーッズ氏の消息が確認されるのを期待している。彼が家族、そして祖国のもとに戻ることなく、サージダ・リーシャーウィー死刑囚を政府が引き渡すことはない」と付言した。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:YPG、シリア軍の攻勢続く(2015年2月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イスラーム国がアイヤーシュ村で、男性8人を「武器を隠し持ち、イスラーム国への引き渡しを行わなかった」容疑で逮捕された。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、マリーイーヤ村の一部を制圧、治安と安定を回復した。

シリア軍はまた、サルダ山、ダイル・ザウル市フワジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(2月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、アイン・アラブ市周辺のカッラ・カウィー村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、同地を制圧した。

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ハサカ県では、ARA News(2月1日付)によると、シリア軍がタッル・ハミース市のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍はダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末、ラッド・シャクラ村、ハシュファート村、マスール村、ダーウーディーヤ村、アブー・サアド農場を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(2月1日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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シリア外務省:イスラーム国による日本人人質2人の殺害を非難(2015年2月1日)

シリア外務在外居住者省高官は、ダーイシュ(イスラーム国)による後藤健二さん、湯川遥菜さん殺害に関して、「この野蛮な犯罪は世界全体、そして各国民にテロの危険を投げかけるもので、こうしたテロ集団への武器、資金供与、教練を行う一部の周知の国や勢力による(テロ)支援を停止させる必要がある」と述べた。

同高官はまた「シリアは犠牲者2人、そして日本国民に哀悼の意を表す。また、「テロとの戦い」が世界全体による真摯な協力を必要とすることを強調するとともに、シリアが、国連安保理決議第2170号の枠組みのなかで、国際法、国家主権、内戦不干渉といった原則を尊重しつつ、こうした危険を根絶するための努力を行うことを確認する」と付言した。

SANA(2月1日付)が伝えた。

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ワーイル・ハルキー首相は、シリア・アラブ・テレビ(2月1日付)のインタビューで、「すべてのテロリストを領内から放逐することが基本目的だ」としたうえで、「シリア政府は領内の武装集団との戦いのため諸外国と協調」する意思があると述べた。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合暫定国防大臣「6万人からなり、シリアの革命的軍事勢力が参加する統合国民軍設置に向けた行動を開始した」(2015年2月1日)

シリア革命反体制勢力国民連立のサリーム・イドリース暫定政府国防大臣(自由シリア軍参謀委員会前議長)は、「6万人からなり、シリアの革命的軍事勢力が参加する統合国民軍設置に向けた行動を開始した」と述べた。

スィラージュ・プレス(2月1日付)などが伝えた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は、トルコ国内での活動家らとの会談で、トルコ政府およびアフマド・トゥウマ暫定内閣とともに「戦略的協力評議会」を設置することに合意したと述べた。

「戦略的協力評議会」は、シリア革命反体制勢力国民連立、トルコ政府代表、暫定政府の6時間におよぶ会合の末に設置が決定され、閣僚間のハイレベルでの協調が行われるのだという。

『ハヤート』(2月1日付)が報じた。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、Siraj Press, January 27, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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ヒズブッラーのイマード・ムグニーヤ氏暗殺(2008年)に米国関与か?(2015年1月31日)

『ワシントン・ポスト』(1月31日付)は、米元諜報機関高官の話として、2008年にダマスカス県内で発生したヒズブッラーのイマード・ムグニーヤ氏暗殺事件に関して、イスラエルのモサドと米国のCIAが関与・実行したと伝えた。

AFP, January 31, 2015、AP, January 31, 2015、ARA News, January 31, 2015、Champress, January 31, 2015、al-Hayat, February1, 2015、Iraqi News, January 31, 2015、Kull-na Shuraka’, January 31, 2015、al-Mada Press, January 31, 2015、Naharnet, January 31, 2015、NNA, January 31, 2015、Reuters, January 31, 2015、SANA, January 31, 2015、UPI, January 31, 2015、The Washington Post, January 31, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の活動家、住民「戦闘員逃走は日に日に増しており、イスラーム国崩壊は時間の問題」(2015年1月31日)

ラッカ県では、ARA News(1月31日付)によると、ラッカ市で、トルコ人女性戦闘員とチュニジア人女性戦闘員の2人が、ダーイシュ(イスラーム国)の女性部隊「ハンサー大隊」を離反し、トルコ領内に逃走した。

一方、ダーイシュは、アレッポ市・ラッカ市・ハサカ市を結ぶ国際幹線道路に位置するガーズィリー村で離反した戦闘員約50人を拘束し、カンタリー村に移送した。

こうした動きに関して、ARA News(1月31日付)は、シリア国内の複数の活動家、住民の話として、シリア国のダーイシュ(イスラーム国)戦闘員の「逃亡は日に日に増しており…、組織の崩壊は時間の問題だ」と伝えた。

他方、米国など有志連合は、ラッカ市からタッル・アブヤド市に向かって移動していたダーイシュ(イスラーム国)車輌を空爆した。

シャーム自由人イスラーム運動のアブー・ウマル・サルムーディーを名のる活動家によると、ダーイシュの車列は15台からなり、タッル・アブヤド市を経由してアイン・アラブ市に向かおうとしていたのだという。

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アレッポ県では、ARA News(1月31日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市郊外のシャカファ村、ダッリー村、スィフティク村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員11人を殲滅、同地を解放した。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)は、自らの通信部門であるアアマーク通信からビデオ映像を配信し、アイン・アラブ市からの撤退の理由を明らかにした。

ビデオには、チュニジア人戦闘員、サウジアラビア人戦闘員が登場し、「アイン・イスラーム市」(アイン・アラブ市)からの撤退が、「激しい空爆がなされ、同胞が殺害されたことが理由だ」などと述べた。

ARA News(1月31日付)が伝えた。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月31日付)によると、シューラ村、マヤーディーン市、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、カバージブ村、ジャフラ村、アイヤーシュ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アッシリア人権ネットワークは、ハサカ市内の活動家の情報として、ダーイシュ(イスラーム国)がハサカ県内のアッシリア教徒に対して、教会の十字架を下ろすよう要請していると発表した。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回にわたって空爆を行った。

AFP, January 31, 2015、AP, January 31, 2015、ARA News, January 31, 2015、Champress, January 31, 2015、al-Hayat, February1, 2015、Iraqi News, January 31, 2015、Kull-na Shuraka’, January 31, 2015、al-Mada Press, January 31, 2015、Naharnet, January 31, 2015、NNA, January 31, 2015、Reuters, January 31, 2015、SANA, January 31, 2015、UPI, January 31, 2015などをもとに作成。

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レバノンの動き:ナスルッラー書記長「イスラエルとの交戦規定を気にせず…いつでも、どこでも報復する」(2015年1月30日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はベイルート郊外(ダーヒヤ)のサイイド・シュハダー集会場で開催された「クナイトラ殉教者追悼集会」でテレビ演説を行い、「イスラエルとの交戦規定を気にせず…いつでも、どこでも」報復すると述べた。

集会は、18日にイスラエルがシリア領ゴラン高原アマル農園でヒズブッラーの車輌に対して行った越境空爆の犠牲者を追悼するためのもので、ナスルッラー書記長は「我々は戦争を望まない」としつつ、「レジスタンスが戦争を恐れている…とイスラエルが思っているのなら、敵に言っておこう。我々が戦争を恐れず、反撃を躊躇せず、我々がそうすることを強いられたときは、我々が勝利するということを知るがよい」と述べた。
W460

AFP, January 30, 2015、AP, January 30, 2015、ARA News, January 30, 2015、Champress, January 30, 2015、al-Hayat, January 31, 2015、Iraqi News, January 30, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015、al-Mada Press, January 30, 2015、Naharnet, January 30, 2015、NNA, January 30, 2015、Reuters, January 30, 2015、SANA, January 30, 2015、UPI, January 30, 2015などをもとに作成。

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アイン・アラブ一帯でイスラーム国の勢力減退(2015年1月30日)

アレッポ県では、ARA News(1月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市郊外のマナーズ村、マズリー・アブルーシュ村、アルバルール村、クールビーンカール村、ムーマーン村からダーイシュ(イスラーム国)を放逐、同地を制圧した。

なお、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)は過去数日間の戦闘でアイン・アラブ市周辺の16カ村を西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に奪われ、同地で衰退を見せていると発表した。

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ハサカ県では、ARA News(1月30日付)によると、タッル・ブラーク町郊外のフバイラート村で、ダーイシュ(イスラーム国)が、人民議会議員邸宅などシリア政府支持者の住居を爆破、破壊した。

一方、SANA(1月30日付)によると、タッル・ブラーク町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月30日付)によると、ジャフラ村、マリーイーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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有志連合合同司令部は、米国などからなる有志連合軍が、シリアとイラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回にわたって空爆を行ったと発表した。

うちアイン・アラブ市一帯に対する空爆は5回に及んだという。

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『ワシントン・ポスト』(1月30日付)は、シリアとイラク国内で活動するダーイシュ(イスラーム国)の外国人戦闘員の数が2万人に達していると報じた。

同紙によると、外国人戦闘員の数は2014年10月以降急増しているのだという。

AFP, January 30, 2015、AP, January 30, 2015、ARA News, January 30, 2015、Champress, January 30, 2015、al-Hayat, January 31, 2015、Iraqi News, January 30, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015、al-Mada Press, January 30, 2015、Naharnet, January 30, 2015、NNA, January 30, 2015、Reuters, January 30, 2015、SANA, January 30, 2015、UPI, January 30, 2015、The Washington Post, January 30, 2015などをもとに作成。

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「モスクワ1」をめぐる動き(2015年1月30日)

モスクワで29日に閉幕したシリア政府と反体制派の和平交渉(「モスクワ1」)に関して、政府側代表団を率いたバッシャール・ジャアファリー国連代表大使は記者会見で、シリア政府側が「友好国ロシアの要望に応え…協議のテーブルにおいて積極的且つ開放的だった」と自賛するとともに、政府側と反体制派の間に意見の相違が生じたとの一部報道を否定、「意見の相違は反体制派どうしの間で生じた」と主張した。

また政府側は「テロとの戦い」への対応を中心に審議を進めたことを明らかにした。

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ロシア外務省は声明を出し、29日に閉幕したシリア政府と反体制派の和平交渉(「モスクワ1」)に関して、「シリア人とシリア人のあらゆる連絡手段への貢献を継続する用意がある」と表明した。

SANA(1月30日付)が伝えた。

AFP, January 30, 2015、AP, January 30, 2015、ARA News, January 30, 2015、Champress, January 30, 2015、al-Hayat, January 31, 2015、Iraqi News, January 30, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015、al-Mada Press, January 30, 2015、Naharnet, January 30, 2015、NNA, January 30, 2015、Reuters, January 30, 2015、SANA, January 30, 2015、UPI, January 30, 2015などをもとに作成。

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イスラエル軍がレバノン・シリア領(シャブアー農場、ゴラン高原)を砲撃(続報、2015年1月29日)

イスラエルのモシェ・ヤアロン国防大臣は、28日のヒズブッラーとイスラエル双方による攻撃に関して「我々は…彼ら(ヒズブッラー)にとってこの事件は終わった、とのメッセージをUNIFILを通じて受け取った」と異例の発言をし、ヒズブッラー、イスラエル双方が事態の悪化を望んでいないことを明らかにした。

一方、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ヒズブッラーの攻撃で死亡したイスラエル兵の葬儀で「昨日の攻撃の責任はイランにある」と主張、ヒズブッラーによる攻撃が核開発をめぐる米国などとの合意を反故しようとするイランの意思の表れだとの見方を示した。
ナハールネット(1月29日付)が伝えた。

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米国務省のジェーン・サキ報道官は、27日のヒズブッラーによるイスラエル軍攻撃を「違反行為」と非難、「イスラエルの自衛権を支持し、シリアの危機によってもたらされた地域の不安定を懸念している」としたうえで、「すべての当事者に自制」を求めた。

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国連安保理は、27日のイスラエルによるレバノン領への越境砲撃によってUNIFILスペイン部隊隊員が死亡した件に関して臨時会合を開き、隊員殺害をもっとも強い調子で非難する一方、当事者に自制を求めたた。

スペインの国連代表大使は、本件に関して「暴力がエスカレートしたためであり、それはイスラエル側からのものである」と強く批判する一方、潘基文事務総長は、「最大限の自制」を呼びかけた。

ナハールネット(1月29日付)が報じた。

AFP, January 29, 2015、AP, January 29, 2015、ARA News, January 29, 2015、Champress, January 29, 2015、al-Hayat, January 30, 2015、Iraqi News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 29, 2015、al-Mada Press, January 29, 2015、Naharnet, January 29, 2015、NNA, January 29, 2015、Reuters, January 29, 2015、SANA, January 29, 2015、UPI, January 29, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き(2015年1月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が支配するバーブ市を空爆し、住民8人が死亡、女性・子供を含む数十人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がダイル・ザウル航空基地の東部および南部農場地帯、空港南部の国際幹線道路一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を制圧した。

AFP, January 29, 2015、AP, January 29, 2015、ARA News, January 29, 2015、Champress, January 29, 2015、al-Hayat, January 30, 2015、Iraqi News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 29, 2015、al-Mada Press, January 29, 2015、Naharnet, January 29, 2015、NNA, January 29, 2015、Reuters, January 29, 2015、SANA, January 29, 2015、UPI, January 29, 2015などをもとに作成。

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