シリア軍と「反体制派」の砲撃の応酬でアレッポ市東西双方で子供9人を含む50人が死亡(2016年10月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)の支配下にあるアレッポ市東部の中心に位置するブスターン・バーシャー地区、南部のシャイフ・サイード地区一帯で、シリア軍と反体制武装集団の戦闘が続いた。

またシリア政府支配下のアレッポ市ハムダーニーヤ地区、アアザミーヤ地区、反体制武装集団支配下のサイフ・ダウラ地区が砲撃を受け、子供9人を含む50人が死亡した。

これに関して、SANA(10月9日付)は、反体制武装集団がアレッポ市ナイヤール地区、タラル特を砲撃し、2人が死亡、3人が負傷したと伝えた。

AFP, October 9, 2016、AP, October 9, 2016、ARA News, October 9, 2016、Champress, October 9, 2016、al-Hayat, October 10, 2016、Iraqi News, October 9, 2016、Kull-na Shuraka’, October 9, 2016、al-Mada Press, October 9, 2016、Naharnet, October 9, 2016、NNA, October 9, 2016、Reuters, October 9, 2016、SANA, October 9, 2016、UPI, October 9, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がハマー県北部の複数カ村を反体制武装集団(ジュンド・アクサー機構など)から奪還(2016年10月9日)

ハマー県では、SANA(10月9日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに反体制武装集団(ジュンド・アクサー機構など)と交戦し、カッラーフ村および同地西部の農場地帯および鉄道駅、カッバーリーヤ村を奪還した。

シリア軍はまた、スーラーン市、ムーリク市、タイバト・イマーム市、ラターミナ町、カフルズィーター市で反体制武装集団の拠点を空爆した。

ARA News(10月9日付)によると、シリア軍はまたマアーン村も奪還したという。

ただし、クッルナー・シュラカー(10月9日付)によると、反体制武装集団はマアーン村を奪還した。

SANA, October 9, 2016
SANA, October 9, 2016

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イドリブ県では、SANA(10月9日付)によると、シリア軍が、ファトフ軍の支配下にあるハーン・シャイフーン市、サラーキブ市、タマーニア町および同町北部、ヒーシュ橋、シュグール橋、フライカ村で反体制武装集団の拠点を空爆した。

シリア軍はまた、アブディーター村、ガッサーニーヤ村、マルジュ・アフダル村、アドワーン村、タイイバート村、アーリヤ村、アリーハー市、マアッラト・ヌウマーン市、マアッルディブサ村に対しても空爆を実施した。

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ヒムス県では、SANA(10月9日付)によると、シリア軍がイッズッディーン村、タルビーサ市、ザアフラーナ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点を空爆した。

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ダルアー県では、SANA(10月9日付)によると、シリア軍がイブタア町一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と交戦した。

AFP, October 9, 2016、AP, October 9, 2016、ARA News, October 9, 2016、Champress, October 9, 2016、al-Hayat, October 10, 2016、Iraqi News, October 9, 2016、Kull-na Shuraka’, October 9, 2016、al-Mada Press, October 9, 2016、Naharnet, October 9, 2016、NNA, October 9, 2016、Reuters, October 9, 2016、SANA, October 9, 2016、UPI, October 9, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は6~8日までの3日間でシリア領内で35回の爆撃を実施(2016年10月9日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月6日から8日までの3日間のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

10月6日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(5回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

10月7日はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は13回で、ブーカマール市近郊(3回)、シャッダーディー市近郊(4回)、ラッカ市近郊(3回)、マーリア市近郊(1回)、ワスフィーヤ村近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

10月8日はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は13回で、ブーカマール市近郊(1回)、フール町近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マーリア市近郊(5回)に対して攻撃が行われた。

AFP, October 9, 2016、AP, October 9, 2016、ARA News, October 9, 2016、Champress, October 9, 2016、al-Hayat, October 10, 2016、Iraqi News, October 9, 2016、Kull-na Shuraka’, October 9, 2016、al-Mada Press, October 9, 2016、Naharnet, October 9, 2016、NNA, October 9, 2016、Reuters, October 9, 2016、SANA, October 9, 2016、UPI, October 9, 2016などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がダマスカス郊外県クタイファ市近郊のシリア軍拠点を爆撃(2016年10月8日)

ARA News(10月9日付)は、ダマスカス郊外県の活動家の話として、イスラエル軍と思われる複数の戦闘機が8日夜、ダマスカス郊外県のクタイファ市近郊にあるシリア軍拠点複数カ所に対して空爆を実施、シリア軍兵士複数人が死傷したと伝えた。

ARA News, October 8, 2016をもとに作成。

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親政権活動家はマラソン大会「私はダマスカスが好きだ」で乱舞する若者を厳しく非難(2016年10月8日)

ARA News(10月8日付)は、7日に首都ダマスカスで開催されたマラソン大会「私はダマスカスが好きだ」に関して、政権を支持する複数の活動家の間で「茶番」との批判が上がっていると伝えた。

活動家らは、「数千のシリア軍兵士が国を守ろうと苦しみのなかにあるにもかかわらず、多くの若い男女が着飾り…、半裸になって乱舞し…、大会参加のチケットや記念Tシャツが販売されているのは…不適切で、シリア人が流した血への冒涜だ」と批判しているという。

ARA News, October 7, 2016
ARA News, October 7, 2016

 

AFP, October 8, 2016、AP, October 8, 2016、ARA News, October 8, 2016、Champress, October 8, 2016、al-Hayat, October 9, 2016、Iraqi News, October 8, 2016、Kull-na Shuraka’, October 8, 2016、al-Mada Press, October 8, 2016、Naharnet, October 8, 2016、NNA, October 8, 2016、Reuters, October 8, 2016、SANA, October 8, 2016、UPI, October 8, 2016などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)はネットでの募金活動を通じて過去15日で13万8,000米ドルを集金(2016年10月8日)

クッルナー・シュラカー(10月8日付)は、シャーム・ファトフ戦線(シャーム・ファトフ戦線)やシャーム自由人イスラーム運動といった反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部やイドリブ県で救援活動を続けている民間防衛隊(通称ホワイト・ヘルメット)が、ノーベル平和賞受賞候補として注目をあびるなかでネットを通じた募金活動を展開、過去15日で13万8,000米ドルを集金することに成功したと伝えた。image008

AFP, October 8, 2016、AP, October 8, 2016、ARA News, October 8, 2016、Champress, October 8, 2016、al-Hayat, October 9, 2016、Iraqi News, October 8, 2016、Kull-na Shuraka’, October 8, 2016、al-Mada Press, October 8, 2016、Naharnet, October 8, 2016、NNA, October 8, 2016、Reuters, October 8, 2016、SANA, October 8, 2016、UPI, October 8, 2016などをもとに作成。

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ジュンド・アクサー機構とシャーム自由人イスラーム運動の衝突にシャーム・ファトフ戦線(ヌスラ戦線)が介入(2016年10月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、バーラ村、イブリーン村、ザーウィヤ山一帯で、ジュンド・アクサー機構とシャーム自由人イスラーム運動の戦闘が続いた。

また、住民らによると、カフルサジュナ村では、ジュンド・アクサー機構とシャーム自由人イスラーム運動の戦闘を終息させるためにシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)が派遣した部隊が到着した。

ジュンド・アクサー機構は声明を出し、シャーム自由人イスラーム運動が、シャリーア法廷での紛争解決の試みを拒否していると批判した。

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これに対して、シャーム自由人イスラーム運動のアブー・ユースフ・ムハージル報道官は、自身のツイッターのアカウントで、ジュンド・アクサー機構との対立を軍事的に決着するとの意思を表明した。

AFP, October 8, 2016、AP, October 8, 2016、ARA News, October 8, 2016、Champress, October 8, 2016、al-Hayat, October 9, 2016、Iraqi News, October 8, 2016、Kull-na Shuraka’, October 8, 2016、al-Mada Press, October 8, 2016、Naharnet, October 8, 2016、NNA, October 8, 2016、Reuters, October 8, 2016、SANA, October 8, 2016、UPI, October 8, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市東部での包囲戦への対応を求める二つの国連安保理決議案がロシア、米英仏の反対によりいずれも否決(2016年10月8日)

国連安保理では、アレッポ市東部での戦闘終息に向けた二つの決議案が提出されたが、いずれも否決された。

第1の決議案は、決議案はフランスとスペインの主導のもと56カ国が共同提案、アレッポ市東部でのロシア・シリア両軍による空爆の即時停止、同地上空の軍用機の飛行禁止などを求める安保理決議案の採択が行われた。

しかし、ロシアが拒否権を発動し、廃案となった。

シリア情勢をめぐる安保理決議案にロシアが拒否権を発動したのはこれが5度目。

採決では、ロシアとともにヴェネズエラが反対、中国とアンゴラが棄権した。

第2の決議案は、ロシアが提出、9月19日に破棄された米・ロシアの停戦合意に準じるかたちで、停戦、人道支援、「テロとの戦い」、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表への支援などが求められいた。

採決では、米国、英国、フランスが拒否権を発動、また日本、マレーシア、ニュージーランド、セネガル、スペイン、ウクライナが反対票を投じ、否決された。

賛成は、ロシア、中国、ヴェネズエラ、エジプトの4カ国、アンゴラとウルグアイは棄権した。

AFP, October 8, 2016、AP, October 8, 2016、ARA News, October 8, 2016、Champress, October 8, 2016、al-Hayat, October 9, 2016、Iraqi News, October 8, 2016、Kull-na Shuraka’, October 8, 2016、al-Mada Press, October 8, 2016、Naharnet, October 8, 2016、NNA, October 8, 2016、Reuters, October 8, 2016、SANA, October 8, 2016、UPI, October 8, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュがアレッポ県北部のアフタリーン市を一時制圧するも、トルコ軍と有志連合の支援を受ける反体制武装集団が再奪還(2016年10月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、クッルナー・シュラカー(10月8日付)、ARA News(10月8日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)が早朝アフタリーン市に進攻し、同市およびその近郊のアズィーズィーヤ村、カブターン村、アッラー農場、トゥルクマーン・バーリフ村を再制圧した。

だが、その後まもなくトルコ軍と有志連合の支援を受ける反体制武装集団が反撃し、アフタリーン市、カブターン村、アッラー農場、トゥルクマーン・バーリフ村を奪還した。

Kull-na Shuraka', October 8, 2016
Kull-na Shuraka’, October 8, 2016

 

AFP, October 8, 2016、AP, October 8, 2016、ARA News, October 8, 2016、Champress, October 8, 2016、al-Hayat, October 9, 2016、Iraqi News, October 8, 2016、Kull-na Shuraka’, October 8, 2016、al-Mada Press, October 8, 2016、Naharnet, October 8, 2016、NNA, October 8, 2016、Reuters, October 8, 2016、SANA, October 8, 2016、UPI, October 8, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県東部でシリア軍とダーイシュが交戦(2016年10月8日)

アレッポ県では、SANA(10月8日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外の航空士官学校一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, October 8, 2016、AP, October 8, 2016、ARA News, October 8, 2016、Champress, October 8, 2016、al-Hayat, October 9, 2016、Iraqi News, October 8, 2016、Kull-na Shuraka’, October 8, 2016、al-Mada Press, October 8, 2016、Naharnet, October 8, 2016、NNA, October 8, 2016、Reuters, October 8, 2016、SANA, October 8, 2016、UPI, October 8, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県ハーマ町の大部分を制圧する一方、ハマー県北部、イドリブ県で攻勢を強める(2016年10月8日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーマ町の大部分を制圧、同地から反体制武装集団が撤退した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がムーリク市、ラターミナ町、マアーン村を空爆し、同地一帯で反体制武装集団(ジュンド・アクサー機構など)と交戦した。

この戦闘で、シリア軍はカッラーフ村、シュアサ村、トゥライスィーヤ村、カーヒラ村、ジュナイナ村、ハフスィーン村、タッル・アスワド村、ラアス・アイン村、ハイマ村、ナクラ村を奪還した。

Kull-na Shuraka', October 8, 2016
Kull-na Shuraka’, October 8, 2016

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イドリブ県では、ARA News(10月8日付)によると、ロシア軍がヒーシュ村を空爆し、一家5人が死亡した。

AFP, October 8, 2016、AP, October 8, 2016、ARA News, October 8, 2016、Champress, October 8, 2016、al-Hayat, October 9, 2016、Iraqi News, October 8, 2016、Kull-na Shuraka’, October 8, 2016、al-Mada Press, October 8, 2016、Naharnet, October 8, 2016、NNA, October 8, 2016、Reuters, October 8, 2016、SANA, October 8, 2016、UPI, October 8, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市北部のウワイジャ地区一帯を制圧(2016年10月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、パレスチナ人からなるクドス旅団、そして親政権武装勢力が、アレッポ市北部のウワイジャ地区に進軍、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)との戦闘の末に同地を制圧した。

その後、シリア軍はウワイジャ地区に近いジャンドゥール交差点方面に進軍を続け、同交差点を射程圏内に納めた。

また、SANA(10月8日付)によると、シリア軍が支援部隊(パレスチナ人のクドス旅団など)とともに、アレッポ市北部のウワイジャ地区で反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)と交戦し、同地からアレッポ市ジャンドゥール交差点に至る一帯を完全制圧した。

SANA, October 8, 2016
SANA, October 8, 2016

これに対してアレッポ県では、SANA(10月8日付)によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区(西クルディスタン移行期民政局支配地域)とハムダーニーヤ地区(シリア政府支配地域)を反体制武装集団が砲撃し、4人が死亡、9人が負傷した。

AFP, October 8, 2016、AP, October 8, 2016、ARA News, October 8, 2016、Champress, October 8, 2016、al-Hayat, October 9, 2016、Iraqi News, October 8, 2016、Kull-na Shuraka’, October 8, 2016、al-Mada Press, October 8, 2016、Naharnet, October 8, 2016、NNA, October 8, 2016、Reuters, October 8, 2016、SANA, October 8, 2016、UPI, October 8, 2016などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局人民防衛部隊主導のシリア民主軍はダーイシュがアレッポ県北部で化学兵器を使用したと発表(2016年10月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県北部のウンム・フーシュ村(西クルディスタン移行期民政局支配下)一帯を砲撃した。

ARA News(10月7日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属する革命家軍は、ダーイシュがウンム・クラー村、ウンム・フーシュ村に対する攻撃で化学兵器を使用したと発表した。

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ハサカ県では、ARA News(10月7日付)によると、米主導の有志連合がシャッダーディー市近郊のタッル・ジャーイル村の学校を空爆し、男性1人が死亡した。

AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍と有志連合の支援を受ける反体制武装集団はダーイシュの捕虜1人を釈放し、6,500米ドルの身代金を得る(2016年10月7日)

ARA News(10月7日付)は、ダイル・ザウル県の複数の消息筋の話として、トルコ軍と有志連合の支援を受けアレッポ県北部で「ユーフラテスの盾」作戦に参加する反体制武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)の捕虜1人を釈放し、6,500米ドルの身代金をダーイシュから得た、と伝えた。

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ドゥラル・シャーミーヤ(10月8日付)によると、反体制武装集団(シャーム戦線など)はまた、ダーイシュ(イスラーム国)と捕虜交換を行い、戦闘員11人を釈放し、戦闘員10人を取り戻した。

AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍戦闘機がアレッポ県北部のアフタリーン市一帯を6回にわたり爆撃(2016年10月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍と有志連合の支援を受けた反体制武装集団も、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のバーブ市、ラーイー村一帯の村を砲撃した。

ARA News(10月7日付)によると、反体制武装集団はヤフムール村をダーイシュより奪取、これを制圧したという。

またトルコ軍の発表によると、トルコ軍戦闘機が県北部一帯でダーイシュの拠点18カ所を空爆、また有志連合も空爆を実施した。

ARA News(10月7日付)によると、トルコ軍による空爆は6回におよび、アフタリーン市、バッル村、ジャッカ村のダーイシュ拠点が標的となったという。

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ハサカ県では、ARA News(10月7日付)によると、トルコ軍国境警備隊がダルバースィーヤ市近郊でトルコ領内に越境しようとしたシリア人に発砲、子供1人を殺害した。

AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県グータ地方で今度は、イスラーム軍に対して共闘してきたヌスラ戦線とラフマーン軍団が交戦(2016年10月7日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東グータ地方のアルバイン市一帯で、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)とラフマーン軍団が交戦し、双方に被害が出た。

ヌスラ戦線とラフマーン軍団は東グータ地方一帯で共闘し、イスラーム軍に対峙していたが、同監視団によると、交戦の理由は不明だという。

AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。

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イドリブ県でシャーム自由人イスラーム運動とジュンド・アクサー機構の戦闘が激化、ファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属の武装集団はこぞってシャーム自由人イスラーム運動との連帯を表明(2016年10月7日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月7日付)などによると、ハーン・シャイフーン市一帯で、シャーム自由人イスラーム運動とジュンド・アクサー機構が交戦し、双方に複数の死傷者が出た。

ARA News(10月7日付)によると、この戦闘でシャーム自由人イスラーム運動はマアッラト・ヌウマーン市、ハーミディーヤ町、ジャルジャナーズ町、サルマダー市、マストゥーマ村にあるジュンド・アクサー機構の拠点を掌握した。

これに対して、シャーム軍のシャリーア法廷におけるジュンド・アクサー機構の代表を務めるサイード・フサイン氏は、同法廷からの離任を発表するとともに、ジュンド・アクサー機構が捕捉中のシャーム自由人イスラーム運動メンバー全員を処刑したと発表した。

戦闘は、ジュンド・アクサー機構が、シャーム自由人イスラーム運動の治安部門責任者のアリー・アイス氏がサラーキブ市の自宅で拘束、これに対してシャーム自由人イスラーム運動がジュンド・アクサー機構メンバー複数人を捕捉し、捕虜交換を要求したことを受けて発生したという。

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ARA News(10月7日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動とジュンド・アクサー機構の衝突に対して、シャーム軍団、イスラーム軍、ムジャーヒディーン軍、「命じられるまま正しく」進め、アンサール・シャーム、イスラーム覚醒大隊、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、ヌールッディーン・ザンキー運動は、シャーム自由人イスラーム運動との連帯を表明したという。

AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線(ヌスラ戦線)はアレッポ市東部からの退去を拒否(2016年10月7日)

シャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)のフサーム・シャーフィイー報道官は、ヌスラ戦線にアレッポ市東部から武器を携帯したまま退去するよう呼びかけたスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表の発言を拒否すると表明した。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月7日付)が伝えたところによると、シャーフィイー報道官は「シリア革命における武装部隊の主柱の一つであるムジャーヒディーン部隊は、イスラーム教徒の民を決して失望させない…。国際社会はバッシャール・アサドの主張に迎合し、ムジャーヒディーン部隊を分断し、スンナの民を引き渡し…、アレッポから武装勢力を排除しようとしている。ファトフ戦線に対するデミストゥラの提案はこの文脈においてなされている…。デミストゥラはアレッポで1時間たりとも停戦を実現できなかったし、彼が活動している側から支援物資を派遣することもできなかった。彼が成功したことと言えば、スンナ派住民を排除することだけだ」と批判した。

AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外相「ヌスラ戦線が武器を携帯したままアレッポ市東部から退去できるようシリア政府に呼びかける用意がある」(2016年10月7日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)にアレッポ市東部から武器を携帯したまま退去するよう呼びかけたスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表の発言を受け、シリア政府に対して、ヌスラ戦線の退去を認めるよう呼びかける用意があると述べた。

タス通信(10月7日付)が伝えた。

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ロシア連邦議会下院は、ラタキア県のフマイミーム航空基地へのロシア航空部隊の無期限駐留を定めたシリア政府との合意を450人中446人の賛成で承認した。

この合意は2015年8月26日にシリア政府とロシア政府によって交わされていた。

AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、TASS, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県、ダイル・ザウル市、ハマー県でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年10月7日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市郊外の穀物サイロ一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

ダーイシュの戦果を喧伝するアアマーク通信によると、この戦闘でダーイシュはシリア軍の検問所3カ所を制圧したと発表した。

一方、SANA(10月7日付)によると、シリア軍が西ハイル城近郊、シャーイル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ヘリコプター(所属明示せず)が、ダイル・ザウル市郊外のサルダ山一帯に展開するシリア軍守備隊拠点に物資を投下した。

またダイル・ザウル市工業地区、ハウィーカ地区では、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

さらに、戦闘機(所属明示せず)がダイル・ザウル市のスィヤーサ橋を再び空爆した。

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ハマー県では、SANA(10月7日付)によると、サラミーヤ市東部郊外のアイドゥーン村北部でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。

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SANAは米主導の有志連合が6日、ダイル・ザウル市スィヤーサ橋を爆撃したと伝える(2016年10月7日)

SANA(10月7日付)は、ダイル・ザウル県の特派員の話として、ダイル・ザウル市スィヤーサ橋を空爆で破壊したのが、米主導の有志連合だと伝えた。

SANA, October 7, 2016
SANA, October 7, 2016

 

AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県北部の反体制派(ジュンド・アクサー機構、シャーム自由人イスラーム運動)への反転攻勢を強化(2016年10月7日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラターミナ町、ズラーキーヤート村一帯を空爆した。

一方、SANA(10月7日付)によると、シリア軍が県北部のズラーキーヤート村、カッバーリーヤ村、スーラーン市、マアーン村、トゥライスィーヤ村、スカイク村一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団(ファトフ軍)と交戦、同地一帯を空爆した。

Kull-na Shuraka', October 7, 2016
Kull-na Shuraka’, October 7, 2016

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がジスル・シュグール市一帯、タマーニア町、スカイク村を空爆した。

一方、SANA(10月7日付)によると、シリア軍がダーナー市東部で反体制武装集団の教練キャンプを空爆した。

シリア軍はまた、マアッラト・ヌウマーン市にあるシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の基地を空爆した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が県西部のサアラ航空基地内のシリア軍拠点に対して砲撃を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイル町、イブタア町を砲撃、ホワイトヘルメット(民間防衛隊)の隊員1人が死亡した。

一方、SANA(10月7日付)によると、シリア軍がダルアー市旧税関地区西部、電力会社東部、ワーディー・ザイディーなどでシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(10月7日付)によると、シリア軍がラスタン市、ダイル・フール村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点を空爆した。

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ラタキア県では、SANA(10月7日付)によると、シリア軍がカブア峰、ナージア村、カフルサンドゥー村一帯で、反体制武装集団の拠点を空爆した。

ARA News(10月7日付)によると、これに対してイスラーム軍はスルンファ町のシリア軍拠点を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(10月7日付)によると、シリア軍がハーマ町に突入し、町内の複数拠点を制圧した。

AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ東部を見下ろすことができる南部の戦略的要衝シャイフ・サイード丘を完全制圧(2016年10月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部のシャイフ・サイード地区一帯に進攻したシリア軍、親政権武装組織とファトフ軍などからなる反体制武装集団が交戦し、同地一帯を奪還、シリア軍兵士ら10人以上を殺害、イラク人民兵組織のジュジャバー運動のメンバーと思われる5人を捕捉した。

しかし、SANA(10月7日付)によると、シリア軍が予備部隊(パレスチナ人のクドス旅団、レバノンのヒズブッラー戦闘員、イラク人民兵など)とともに、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)支配下のアレッポ市東部(アーミリーヤ地区、スッカリー地区)を見下ろすことのできる戦略的要衝のシャイフ・サイード丘(アレッポ市南部)を完全制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、反体制武装集団支配下のアレッポ市東部(サラーフッディーン地区一帯、ブスターン・バーシャー地区一帯、スライマーン・ハラビー地区一帯)、ブライジュ村一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦し、同地を砲撃した。

シリア軍はこのほかにも、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区を砲撃した。

さらに、戦闘機(所属明示せず)は、アレッポ市ラーシディーン地区、第1070集合住宅地区一帯を空爆した。

これに対して、SANA(10月7日付)は、アレッポ市マイダーン地区を反体制武装集団が砲撃し、6人が死亡、複数が負傷したと伝えた。

このほか、SANA(10月7日付)によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部にとどまっていた住民数十人が、県当局によって指定された回廊を経由して、シリア政府支配下のアレッポ市西部に避難した。

SANA, October 7, 2016
SANA, October 7, 2016

AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。

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首都ダマスカスでマラソン大会「私はダマスカスが好き」が実施され約2,000人が参加(2016年10月7日)

シリアの首都ダマスカスでは、第4次中東戦争先勝記念日(10月6日)に合わせて、ダマスカス県、スポーツ総連合、地元青年団体主催のマラソン大会「私はダマスカスが好き」が開かれ、約2,000人が参加した。

SANA(10月7日付)によると、参加者は「私はダマスカスが好き」と書かれたTシャツを着て、「テロとの戦い」でのシリアの勝利を訴えながら、コースに指定された県内の街道を進んだという。

SANA, October 7, 2016
SANA, October 7, 2016

AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍と思われる戦闘機がダーイシュによって掌握されていたダイル・ザウル市東部のスィヤーサ橋を爆撃し破壊(2016年10月6日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(10月6日付)によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)によって掌握されていたダイル・ザウル市東部に架かるスィヤーサ橋を爆撃、これを破壊した。

ARA News, October 6, 2016
ARA News, October 6, 2016

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ヒムス県では、SANA(10月6日付)によると、シリア軍がシャーイル油田およびジャズル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)を攻撃した。

AFP, October 6, 2016、AP, October 6, 2016、ARA News, October 6, 2016、Champress, October 6, 2016、al-Hayat, October 7, 2016、Iraqi News, October 6, 2016、Kull-na Shuraka’, October 6, 2016、al-Mada Press, October 6, 2016、Naharnet, October 6, 2016、NNA, October 6, 2016、Reuters, October 6, 2016、SANA, October 6, 2016、UPI, October 6, 2016などをもとに作成。

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アル=カーイダ系二組織、ジュンド・アクサー機構とシャーム自由人イスラーム運動が声明で非難の応酬(2016年10月6日)

ハマー県で、「マルワーン・ハディードの戦い」を主導するジュンド・アクサー機構は声明を出し、9月27日にシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)とともに同作戦に正式参加したシャーム自由人イスラーム運動に関して「敵対的扇動的行動を続けており、それは作戦を破綻、停止させようとしているようにしか理解できない」と批判した。

この声明で、ジュンド・アクサー機構はまた、イドリブ県のサラーキブ市とザーウィヤ山の間に位置する検問所で、シャーム自由人イスラーム運動がジュンド・アクサー機構の負傷した戦闘員2人を拉致しようとしたと指摘、こうした行為を行わないよう警告した。

Kull-na Shuraka', October 6, 2016
Kull-na Shuraka’, October 6, 2016

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これに対して、シャーム自由人イスラーム運動も声明を出し、10月4日に同運動の治安局がダーイシュ(イスラーム国)と直接つながりがあるテロ分子を摘発したと発表した。

声明によると、この「テロ分子」は、ダーイシュとつながりのある治安関連のグループで、ジュンド・アクサー機構の保護を受けていたという。

ARA News, October 6, 2016
ARA News, October 6, 2016

AFP, October 6, 2016、AP, October 6, 2016、ARA News, October 6, 2016、Champress, October 6, 2016、al-Hayat, October 7, 2016、Iraqi News, October 6, 2016、Kull-na Shuraka’, October 6, 2016、al-Mada Press, October 6, 2016、Naharnet, October 6, 2016、NNA, October 6, 2016、Reuters, October 6, 2016、SANA, October 6, 2016、UPI, October 6, 2016などをもとに作成。

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トルコ国境でのダーイシュの自爆攻撃でヌスラ戦線と共闘するシャーム自由人、シャーム軍団の戦闘員ら29人が死亡(2016年10月6日)

イドリブ県では、『ハヤート』(10月7日付)などによると、トルコ国境のアティマ村にある国境通行所で、トルコ軍と有志連合の支援を受ける反体制武装集団の拠点に対して自爆攻撃が行われ、武装集団戦闘員29人が死亡した。

ARA News, October 6, 2016
ARA News, October 6, 2016

事件発生後、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を喧伝するアアマーク通信がダーイシュ(イスラーム国)のインギマースィー(自爆戦闘員)による攻撃だと報じた。

Kull-na Shuraka', October 6, 2016
Kull-na Shuraka’, October 6, 2016

これに関して、シリア人権監視団は、自爆攻撃で死亡した戦闘員の多くは、「穏健な反体制派」ではなく、シャーム自由人イスラーム運動メンバーだったと発表した。

また、犠牲者のなかには、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の戦闘員が含まれているという。

シャーム自由人イスラーム運動、シャーム軍団はいずれも、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)とともにファトフ軍を構成、共闘している。

さらに、ロイター通信(10月6日付)によると、犠牲者のなかには反体制武装集団支配下のアレッポ市の司法委員会の議長を務めるハーリド・サイイド氏らウラマー複数人が含まれているという。

AFP, October 6, 2016、AP, October 6, 2016、ARA News, October 6, 2016、Champress, October 6, 2016、al-Hayat, October 7, 2016、Iraqi News, October 6, 2016、Kull-na Shuraka’, October 6, 2016、al-Mada Press, October 6, 2016、Naharnet, October 6, 2016、NNA, October 6, 2016、Reuters, October 6, 2016、SANA, October 6, 2016、UPI, October 6, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍と有志連合の支援を受ける武装集団がダービク村に近い要衝アフタリーン市をダーイシュから奪取(2016年10月6日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(10月6日付)によると、トルコ軍と有志連合の支援を受ける反体制武装集団がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ダービク村に近い戦略的要衝のアフタリーン市を制圧した。

Kull-na Shuraka', October 6, 2016
Kull-na Shuraka’, October 6, 2016

 

AFP, October 6, 2016、AP, October 6, 2016、ARA News, October 6, 2016、Champress, October 6, 2016、al-Hayat, October 7, 2016、Iraqi News, October 6, 2016、Kull-na Shuraka’, October 6, 2016、al-Mada Press, October 6, 2016、Naharnet, October 6, 2016、NNA, October 6, 2016、Reuters, October 6, 2016、SANA, October 6, 2016、UPI, October 6, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市東部のブスターン・バーシャー地区の半分以上を制圧(2016年10月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)およびアレッポ・ファトフ軍作戦司令室を構成する反体制武装集団が、シリア軍および親政権民兵とアレッポ市ブスターン・バーシャー一帯で激しく交戦し、シリア軍側が同地区内の医療養老院、学校、スポーツ学院などを掌握、同地区の半分以上を制圧した。

シリア軍によるブスターン・バーシャー地区の部分奪還は、2013年に反体制武装集団の手に落ちて初めてで、これにより、シリア軍はスライマーン・バーシャー地区の水道供給センターへの包囲を強化、マイダーン地区への進攻のための橋頭堡を確保した。

また戦闘機(所属明示せず)が、マジュバル地区、ブライジュ村一帯を空爆した。

このほか、アレッポ市南部および南西部(第1070集合住宅地区)で、シリア軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(10月6日付)によると、シリア軍が支援部隊とともに反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)の支配下にあるアレッポ市東部で反体制武装集団との戦闘を続け、ブスターン・バーシャー地区にある建物群複数カ所(スポーツ学院、および同学院寮、若手研究者育成学校)、サーフール交差点北部にある電力会社鉄塔一帯、市北東部のブライジュ村南西に位置するハラブ丘を制圧した。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市ジュマイリーヤ地区、スライマーニーヤ地区(いずれもシリア政府支配下)を砲撃し、8人が死亡、55人以上が負傷した。

SANA, October 6, 2016
SANA, October 6, 2016

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ダルアー県では、ARA News(10月6日付)によると、シリア軍がタファス市を砲撃した。

一方、SANA(10月6日付)によると、シリア軍がダルアー市ダム街道地区、ブスラー交差点東部、電力会社南部、カラク貯水場東部、ヌアイマ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(10月6日付)によると、シリア軍がハーマ町を「樽爆弾」などで激しく攻撃した。

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ヒムス県では、SANA(10月6日付)によると、シリア軍がジャウラト・ハスヤーン村、アブー・アナズ農場、サアン・アスワド村、ガントゥー市、ザアフラーナ村、アブー・サナースィル丘、マシュタル・ディーク村、ウンム・シャルシューフ村一帯で反体制武装集団と交戦した。


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アサド大統領「穏健な反体制派」とは神話に過ぎない。政治的解決に至るにはまず「テロとの戦い」が必要だ。テロリストがシリア国内一部であっても支配することは受け入れられない」(2016年10月6日)

アサド大統領はデンマークのTV2のインタビューに応じた。

インタビューは英語で行われ、SANAがその映像(http://www.sana.sy/?p=440153)、英語全文(http://sana.sy/en/?p=89763)、アラビア語訳全文(http://www.sana.sy/?p=440096)を公開した。

インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り:

SANA, October 6, 2016
SANA, October 6, 2016

 

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「アレッポ市東部の惨状について話したいというのなら、それは政府ではなく、テロリストが原因だ。しかし、彼らが同地に何年もいたが、「惨状」という言葉は、最近になって西側メディアで耳にするようになっただけだ…。現地の状況について話したいというのなら、我々は医療物資、食糧物資などがアレッポ市東部に搬入するのを阻止したことなどない。「禁輸措置」など科してはない…。我々政府の役割はアレッポ市全土を解放するためにテロリストを包囲することだ」。

「政治的プロパガンダにふさわしい子供たちの(悲惨な)写真数枚が、シリア政府を非難することが目的の西側メディアで…取り上げられているだけだ…。しかし彼ら(テロリスト)は毎日アレッポ市東部から砲撃を行い、アレッポ市西部で殺戮と破壊を行っている…・しかし西側はそのことには一切触れない」。

「(病院への空爆に関して)どの病院について話しているのかということへの答えを持ち合わせていない。なぜなら、我々は事実を把握しているのではなく、そうして主張がなされているということを把握しているだけだからだ…。写真は物語を語ってはいない。ビデオさえもだ。すべてが最近では操作されている。そうした攻撃が行われていないなどとは言わないが、政府として言うのなら、我々は病院や学校といった施設を破壊する政策を打つことはない…。なぜなら、何よりもまず道徳的な理由でだ。また、もしそのようなことをすれば、武装集団に温床を与えることになるからだ…。それは自分で自分の足を撃つようなものだ…。(病院を攻撃しても)ロシアは何も得られない…。軍が意図的に病院を攻撃するという発想は危うい論理に基づいている」。

「犠牲となった子供たちを見るときに、その理由を考えるだろう。なぜテロリストがそんなことをしたのか、なっぜカタール、サウジアラビア、トルコはこうした罪を犯したのか、ということをだ。私も、なぜ米国や欧州諸国がシリアで罪を犯すテロリストを支援してきたのかと考えている…。また大統領として、どのようにシリア国民、そしてシリアの子供たちを守ろうかと考えている」。

「過去2ヶ月の間にアレッポ市で何人の子供が殺されたか知っていますか? 数百人の子供が反体制派に殺されたのだ。問題は、なぜ西側メディアでそのことを耳にすることはないのかということだ…。民間人が犠牲になっていないなどと言うつもりはない。しかし、反体制派が意図的に砲撃を行うとき、我々はその罪についても言及しなければならない」。

「(アレッポ市東部の住民を退去させるための人道回廊を設置しようとしているのかとの問いに対して)その通りだ…。なぜなら我々は市民がテロリストのもとから退去することを望んでいるからだ…。我々は市民を守るため、テロリストがその地域から去ることを許してきた…。もちろん、彼ら(テロリスト)が従わなければ、我々は市民にこの地域での攻撃を行うと告げ、彼らがそこから避難できるようにする。しかし最善策はテロリストに退去させることだ」。
「反体制派がアレッポから去るまで、戦い続ける。それ以外に選択肢はない。我々はテロリストがアレッポだけでなく、シリアの一部であっても支配すること受け入れない。これが我々の任務であり、目標であり、次のステップだ」。

「もし、他の地域で和解などの選択肢が用意されれば、それこそが最善の策だ…。だから我々は、彼ら(テロリスト)に、和解に応じ、恩赦を受けるか、武器をもってアレッポ市外に退去し、市民の安全を保障するかのいずれかを認めている」。

「(米国とロシアが和平プロセスをめぐる二国間協議を停止したことについて)遺憾だ。しかし、それがうまくいかないと以前から分かっていた。なぜなら…、米国にはいかなる合意をも行う意思がないことを知っていたからだ。(9月9日の)停戦合意の主眼は、米国や国連がテロ組織に指定するシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)への攻撃を行うことにある。しかし、シリアの紛争においてヌスラ戦線は米国のカードだ。ヌスラ戦線なしに、米国はシリアという場において、いかなる具体的且つ効果的なカードを持っていない」。

「穏健な反体制派」とは神話だ。存在しないものと存在するものを区別などできない。それらすべては、4、5年前から「自由シリア軍」と呼ばれてきた同根の組織で、ヌスラ戦線になり、ダーイシュ(イスラーム国)になっただけだ。同根の組織があるグループから別のグループになっただけであるがゆえに、区別など出来ない。しかも米国はそれすらも望んでない…。米国が「穏健な反体制派」が存在すると主張し続けたので、ロシアは「分かった、もし「穏健な反体制派」がいるのなら、彼らと過激派を区別しよう」と言ったが、それはうまく行かなかった。なぜなら存在しないからだ」。

「(あなたは現下の戦争の原因の一つだと思うか、との問いに対して)いいえ、私はこの戦争の原因ではない。もし原因だったら、戦争は2011年ではなく、私が大統領になった2000年に起こっていたはずだ。2011年に、カタールから資金が注ぎ込まれ、米国は自分たちに合わない政府や大統領を転覆させることを決心したのだ…。テロリストには責任がなく、平和的な人々だということになるのか。カタール、サウジアラビア、トルコからの資金は合法的で当然なのか」。

「犠牲者の大多数は…反体制派ではなく政府を支持していた」。

「もし、私が政治的解決の実現を信じているのに、テロに直面していれば、政治的解決を実現できない。なぜなら混乱がもたらされているからだ…。つまり、政治的解決に至るためには、まずテロとの戦いが必要となる。現実において、二つの方法をとらねばならない。一つは軍事的な方法、そしてもう一つは外交、ないしは政治的方法だ…。テロリストについてだが、軍事的解決だけではなく…、西側諸国が彼らへの支援を止めるかどうかにかかわっている。もし、欧米諸国がテロリストの支援を止めれば、軍事的解決は周縁化する…。欧米諸国が支援を増やせば、逆のことが起こり、政治的解決は…周縁に追いやられるだろう。私はすべてが政治的に解決できることを望んでいるし、私の考えが適切であることを願っている。だが、私が何を願おうと、問題は現場で起こっている事実にかかわっている」。

AFP, October 6, 2016、AP, October 6, 2016、ARA News, October 6, 2016、Champress, October 6, 2016、al-Hayat, October 7, 2016、Iraqi News, October 6, 2016、Kull-na Shuraka’, October 6, 2016、al-Mada Press, October 6, 2016、Naharnet, October 6, 2016、NNA, October 6, 2016、Reuters, October 6, 2016、SANA, October 6, 2016、UPI, October 6, 2016などをもとに作成。

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