YPGがダーイシュから奪取したアレッポ県北西部の複数の村をトルコ軍が爆撃、シリア軍発表によると住民150人以上が、トルコ軍発表によると戦闘員160人以上が死亡(2016年10月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、19日深夜、トルコ軍戦闘機が西クルディスタン移行期民政局支配下のアフリーン市郊外にあるシリア民主軍(人民防衛隊、革命家軍など)の拠点複数カ所を空爆した。

これに関して、トルコ軍は人民防衛隊の拠点18カ所に対して26回の空爆を実施し、戦闘員160人から200人を殲滅したと発表した。

ただし、シリア人権監視団によると、空爆による死者は11人、西クルディスタン移行期民政局の高官によると、死者は数十人だったという。

一方、シリア軍武装部隊総司令部は、声明を出し、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ県北西部アフリーン市郊外にあるハサージク村、ワルディーヤ村、ハスィーヤ村、グール・サッルージュ村、シャフバー・ダム、イフラス村、ウンム・フーシュ村をトルコ軍戦闘機が19日に爆撃し、住民150人以上が死亡したと発表した。

なお、西クルディスタン移行期民政局の総合調整局も声明を出し、トルコ軍戦闘機がウンム・フーシュ村、ウンム・クラー村、ハスィーヤ村を空爆したと発表、これを厳しく非難した。

声明によると、トルコ軍の空爆は、シリア民主軍がダーイシュとの戦闘の末にハスィーヤ村、ハサージク村、スムーカ村、クール・サッルージュ村、シャフバー・ダム、ワルディーヤ村、グール農場、フサイニーヤ農場、Syriatelセンターを制圧した直後に行われたという。

AFP, October 20, 2016、AP, October 20, 2016、ARA News, October 20, 2016、Champress, October 20, 2016、al-Hayat, October 21, 2016、Iraqi News, October 20, 2016、Kull-na Shuraka’, October 20, 2016、al-Mada Press, October 20, 2016、Naharnet, October 20, 2016、NNA, October 20, 2016、Reuters, October 20, 2016、SANA, October 20, 2016、UPI, October 20, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領「戦争犯罪者は我々ではなく、イラク、リビアを侵略し、シリアのテロリストを支援する西側の首脳だ」(2016年10月19日)

アサド大統領はスイスのSRF 1テレビ・チャンネルのインタビューに応じた。

インタビューは英語で行われ、その映像は大統領府がYoutube(https://youtu.be/AXqfRfIZXCo)を通じて公開、また英語全文とアラビア語訳はSANA(http://sana.sy/en/?p=91031http://www.sana.sy/?p=447008)が配信した。

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:

SANA, October 19, 2016
SANA, October 19, 2016

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「(アサド大統領の「戦争犯罪」に対する非難に関して)この言葉(戦争犯罪)を定義する際に何が引き合いに出されるかによる…。国際法に準じると…、我々はテロリストから自分たちの国を守っていることになる…。私はこの言葉(戦争犯罪)のもとに置かれるべき筆頭にあげられるべきは西側の首脳だと考える。安保理の承認なしにイラクに侵攻したジョージ・ブッシュに始まり、リビアを侵略したキャメロン、サルコジらだ…。さらに、西側の首脳は、シリアでの5年にわたる戦争でテロリストを支援している」。

「私は大統領として、シリア国民が私をどう見ているかを気にしている…。西側はいつもものごとを個人に帰せることで、自分たちのアジェンダに都合の良い操り人形を大統領に据えようとする。

「私は国民を攻撃していない。私は国民を守っている。人々は二つの理由でシリアから避難している。第1に、人々を直接殺すというテロリストの活動…、第2にシリアの生活を麻痺させようとするテロリストの活動だ…。加えて西側の制裁がある…。これらが主な理由だ…。テロリストの役割とシリア人の暮らしに打撃を与えようとする西側(の役割)は一つだ」。

「真の反体制派は存在し、彼らの草の根はシリア国民のなかに張られている。彼らはフランス、英国、サウジアラビア、トルコといった外国によって作り出された反体制派ではない」。

「(アレッポ市で空爆の被害にあったとされる子供たちについて)彼らを含む子供たちについて話すのであれば…、テロリストの役割、そしてこれらのテロリストを支援するカタール、トルコ、サウジアラビアの役割…、そしてプロパガンダを通じてこれらを支援する西側諸国の役割について説明しなければならない」。

「(シリア軍がアレッポ市で病院を攻撃しているとの情報について)はっきり言うと、こうした話は真実ではない…。もちろんすべての戦争とは悪しきもので、どの戦争でも、無実の市民が犠牲者となり…、代償を払うものだ。しかし、それでも我々はテロと戦わねばならない…。逆に、アル=カーイダ、ヌスラ戦線、ダーイシュは市民を守り、我々政府が市民を殺している、というのか? そんな話誰が信じるのか? 誰も信じない」。

「シリアで殺された人の大多数は、テロリストが撃った迫撃砲によって殺されており…、それは空爆とは無関係だ」。

「アレッポ市の状況を変えることが、我々の使命だ…。我々は国民を守らねばならず、アレッポからテロリストを掃討しなければならない」。

「(アレッポ市東部で瓦礫の中から救出された幼児に関して)何よりもまず言っておきたいことがある。私とのインタビューが終わったらインターネットに向かい、同じ幼児がその姉ととともに、西側が言うところの「ホワイト・ヘルメット」、つまりアレッポにおけるヌスラ戦線の「美容整形」版によって救出された写真を見てもらいたい。彼らは別の事件で2度救出され、その一部がホワイト・ヘルメットで公開されているだけだ。こうした事件はいずれも真実ではない。操作されているのだ…。私はそのことを示す写真をあなたに送ろう。いずれもインターネットで公開されているもので、それを見ればねつ造されたものだということが分かるはずだ」。

「アレッポをめぐる西側のニステリーには理由がある。それはアレッポが(シリア軍によって)包囲されているからではなく、アレッポが過去4年間にわたりテロリストによって包囲されてきたにもかかわらず、西側のジャーナリストはそこで起こっていることに何の疑問も持たなかったからだ…。彼らが最近になってアレッポについて言及するようになったのは、テロリストの形勢が悪いからだ…。米国、そして英国やフランスといったその同盟国は、シリアでのテロという最後のカードを失いつつある」。

「危機に際しての政策の主軸とはテロと戦うことにあり、私はこれを正しいことだと思っている…。また(第2に)シリア人どうしの対話…、そして第3に対話…。これらが政策の主軸だ。この政策に間違いはない。もし政策実施における間違いについて言及するとすれば、それは個人に関わる問題だろう」。

「彼ら(アレッポ市東部の住民)の大多数はテロリストに掌握されている地域から去りたいと考えているが、テロリストがそれを許さない。彼らがこの地域から去ろうとすると、テロリストは彼らを撃つか、その家族を殺害する」。

「(化学兵器使用に関する)国連の報告書は決して信用できない。なぜなら、国連の報告書は、裏付けのない証言、それ以外の方向所、ねつ造された報告書に基づいているからだ」。

「樽爆弾について言うと…、それは西側が民間人を無差別に殺害する無差別爆弾があると言うための単語だ…。しかし、矛盾している…。他の地域で西側は、我々が病院を意図的に爆撃していると主張する…。我々は無差別に爆撃しているのか、それとも高性能の爆弾を保有しているのか、どちらなのか…? 彼らは常に矛盾しており、それが西側の現状なのだ…。しかし、質問に答えるのであれば、我々は無差別爆弾を保有していない。もし我々が国民を無差別に殺しているのであれば、それは我々が負けるということを意味する…。私にはシリア国民を殺すことはできない」。

「私はシリア国内で私の写真を貼るように誰にも頼んでいない…。誰かを独裁者と言うのであれば、まず国民に訊かねばならない」。

AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領とロシアのプーチン大統領が電話会談を行い、シリア国内での「テロとの戦い」の進捗について意見を交わす(2016年10月19日)

アサド大統領はロシアのヴラジミール・プーチン大統領と電話会談を行い、シリア国内での「テロとの戦い」や危機解決に向けた政治的取り組みの進捗について意見を交わした。

会談で、プーチン大統領はシリア国内で「テロとの戦い」を継続すると述べる一方、アサド大統領は、国際法や主権尊重の原則に基づいて、シリアへの干渉を続ける諸外国に対して国際社会の場で圧力をかけるようプーチン大統領に要請した。

AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は電話会談で、シャーム・ファトフ戦線のアレッポ市東部からの退去で合意(2016年10月19日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談、シリア情勢について意見を交わした。

『ハヤート』(10月20日付)によると、この会談で両首脳は、アレッポ市東部からのシャーム・ファトフ戦線を退去させることで合意した。

AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線報道官は声明でアレッポ市東部からの退去を拒否、「我々は民を引き渡さない」と述べ、住民を人間の盾として利用する意思を表明(2016年10月19日)

シャーム・ファトフ戦線は声明を出し、アレッポ市東部からの反体制武装集団の退去を条件に同地への空爆を停止するとしたロシア側の姿勢を拒否した。

フサーム・シャーフィイー報道官は、「敵前降伏は敵を増長させる」としたうえで「我々は民を引き渡さないし…、彼らが流した血を裏切らない…。体制を打倒するまでジハードを貫徹する」と宣言し、住民を人間の盾として利用する意思を表明した。

シャーム・ファトフ戦線は、アレッポ市東部で抵抗を続けるアレッポ・ファトフ軍作戦司令室には所属しない。

だが、同地には、400人から900人のシャーム・ファトフ戦線のメンバーがおり、戦闘に参加している。

AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県のムウダミーヤト・シャーム市で停戦が成立し、反体制武装集団戦闘員620人が退去、またイスラーム軍の本拠地ドゥーマー市も停戦で原則合意(2016年10月19日)

ダマスカス郊外県では、SMART News(10月19日付)などによると、シリア政府とムウダミーヤト・シャーム市で籠城を続けてきた反体制武装集団が停戦に合意、反体制武装集団戦闘員数百人が家族とともに、シャーム・ファトフ戦線が主導するファトフ軍の支配下にあるイドリブ県に向けて退去した。

退去したのは、戦闘員620人とその家族3,000人で、シリア政府が用意した大型バスに分乗してムウダミーヤト・シャーム市を後にしたという。

シリア政府はまた、退去を希望しなかった戦闘員の投降の期限を19日早朝に設定し、多くの戦闘員が投降したという。

ムウダミーヤト・シャーム市は、2015年10月26日にシリア軍によって完全包囲されていた。

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一方、ARA News(10月19日付)は、ドゥーマー市内で活動する複数の活動家の話として、シリア政府と反体制武装集団が、ドゥーマー市での停戦で原則合意したと伝えた。

停戦交渉は10月13日にドゥーマー市郊外の農場で開かれ、シリア政府の代表、イスラーム軍の代表(およびドゥーマー市住民)が協議、戦闘停止、逮捕者・捕虜の釈放などが確認されたという。

また、クッルナー・シュラカー(10月19日付)によると、シリア赤新月社と赤十字国際委員会の支援チームが、イスラーム軍などの反体制武装集団が籠城するドゥーマー市に人道支援物資(輸送トラック45輌分)を搬入した。

AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、SMART News, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がアレッポ県北部の複数の村・農村をダーイシュから奪取する一方、トルコ軍は西クルディスタン移行期民政局支配地域を砲撃(2016年10月19日)

アレッポ県では、ARA News(10月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ハスィーヤ村、ハサージク村、スムーカ村、クール・サッルージュ村、シャフバー・ダム、ワルディーヤ村、グール農場、フサイニーヤ農場、Syriatelセンターを制圧した。

これに対して、トルコ軍が西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアフリーン市郊外のハマーム村とダイル・バッルート村を砲撃した。

AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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ヒムス県東部でシリア軍とダーイシュが交戦(2016年10月19日)

ヒムス県では、SANA(10月19日付)によると、マフル油田一帯から進攻したダーイシュ(イスラーム国)をシリア軍が迎撃した。

AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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ロシア・シリア両軍の爆撃が停止されたアレッポ市東部で散発的戦闘が続く(2016年10月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア・シリア両軍による人道停戦の前倒しを受け、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)支配下のアレッポ市東部に対する空爆は実施されなかった。

しかし、ホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)のイブラーヒーム・アブー・ライス氏は、AFP(10月19日付)に対して、空爆はないが、砲撃は加えられているとしたうえで、「住民は政権とロシアを信用していないので、いまだに恐れている」と述べた。

これに関して、シリア人権監視団によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市旧市街で、シリア軍と反体制武装集団が交戦、またシリア政府支配下のマシャーリカ地区、反体制武装集団支配下のマルジャ地区が砲撃を受けた。

さらに、アレッポ市南西部の第1070集合住宅地区一帯でも戦闘が発生した。

一方、SANA(10月19日付)の特派員は、武装集団戦闘員多数が武器を棄ててアレッポ市東部から退去する一方、負傷者、病人、老人の一団も同地からアレッポ市北部郊外に非難したと伝えた。

彼らはいずれもシリア軍がロシア軍との調整して設置した通行所を経由して移動したという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がスカイラビーヤ市を砲撃する一方、戦闘機(所属明示せず)がラターミナ町を空爆、子供4人が死亡した。

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ヒムス県では、ARA News(10月19日付)によると、シリア軍がタルビーサ市、ラスタン市を空爆した。

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イドリブ県では、SANA(10月19日付)によると、シリア軍がタマーニア町でシャーム・ファトフ戦線の拠点を空爆した。

SANA, October 19, 2016
SANA, October 19, 2016

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ダルアー県では、SANA(10月19日付)によると、シリア軍がダルアー市難民キャンプ地区一帯、カラク貯水場一帯、ビラール・ハバシー・モスク西部、アッバースィーヤ地区、ヌアイマ村などでシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍参謀本部は、国連の要請を受け、シリア国内での爆撃中止を3時間延長し、8カ所人道回廊を開通させると発表(2016年10月19日)

ロシア軍参謀本部機動総局のセルゲイ・ルドスコイ局長は、アレッポ市東部からの民間人の非難の安全を確保するため、18日に前倒しで開始していた空爆中止措置の終了時間を当初予定していた午後7時から3時間延長し、午後10時に変更したと発表した。

またアレッポ市東部と外界を結ぶ人道回廊8カ所(うち6カ所は住民、病院、負傷者搬出のための通行所)を開通させ、『ハヤート』(10月20日付)によると、ロシア軍航空機が通行所上空で監視飛行を開始したという。

AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はロシア国防省の発表に準じて、20日から22日まで人道停戦を行い、アレッポ市東部への爆撃を中止すると発表(2016年10月19日)

軍武装部隊総司令部は声明を出し、ロシア国防省の発表に準じるかたちで、10月20日の午前8時から22日の午後19時までの3日間、アレッポ市東部で人道停戦を実施、同地での戦闘を中止すると発表した。

総司令部はまた、アレッポ市東部に籠城するすべての武装集団に対して、武器を棄てるよう呼びかけた。

SANA(10月19日付)が伝えた。

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外務在外居住者省は、SANA(10月19日付)に対して、シリア政府はアレッポ市の事態収拾と人道支援に最大限の努力を行うとしたうえで、アレッポ市東部からの住民や負傷者の移送と、戦闘員の武器を携帯したままでの退去に向けた準備を完了した、と述べた。


AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はハーブール川、ユーフラテス川に架かる橋を爆撃で破壊(2016年10月19日)

ダイル・ザウル県では、SANA(10月19日付)によると、米主導の有志連合はスーラ町を流れるハーブール川に架かる橋とブサイラ市を流れるユーフラテス川に架かる橋を空爆により破壊した。

AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は18日にシリア領内で8回の爆撃を実施(2016年10月19日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月18日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ブーカマール市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)、ワフスィーヤ村近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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