アラビー・ジャディード:シリア民主軍が管理していたアレッポ県北西部のマンナグ航空基地をシリア軍が掌握(2022年7月10日)

アラビー・ジャディード(7月10日付)は、シリアの反体制派の監視追跡部隊で活動しているという複数筋の話として、「イランの民兵」、ロシア軍、シリア軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマンナグ航空基地に部隊を派遣、増強し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が駐留していた同基地は、シリア軍の管理下に置かれていると伝えた。

記事は「イランの民兵」(親政権民兵)がマンナグ航空基地を掌握したとしているが、増派されたのはシリア軍部隊。

トルコがシリア北部への新たな軍事侵攻作戦の実施を計画していることを受けた動きで、アサド大統領の弟であるマーヒル・アサド少将が実質指揮するシリア軍第4師団の部隊を派遣し、基地一帯に拠点や陣地を設置したことで、シリア軍が基地を掌握したという。

増派されたのは2個大隊(600人)、戦車15輌、BMS装甲車複数輌、BM-21グラート自走多連装ロケット・システム複数基、Golan-1000短距離自走式多連装ロケット・システム複数基で、うち60%が第4師団、40%が第1師団と第2師団だという。

AFP, July 11, 2022、ANHA, July 11, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, July 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2022、Reuters, July 11, 2022、SANA, July 11, 2022、SOHR, July 11, 2022などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機がダイル・ザウル県にある「イランの民兵」の拠点を爆撃する一方、「イランの民兵」はドローン訓練用基地を新たに建設(2022年7月10日)

ダイル・ザウル県では、トルコのイスタンブールを拠点とする反体制系サイトのシリア・テレビ(7月10日付)によると、所属不明の戦闘機複数機がシリア政府の支配下にあるブー・カマール市近郊の国境地帯に設置されている「イランの民兵」の拠点複数カ所を爆撃した。

爆撃は、イラク領内からブーカマール市近郊のハリー村の鉄道の国境通行所を経由して、武器弾薬を積んだ貨物車輌複数輌がシリア領内に入った数時間後に行われた。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月10日付)は、複数の地元メディア筋の話として、「イランの民兵」は無人航空機(ドローン)を使用した訓練を行うための新たな軍事基地を建設したと伝えた。

同筋によると、基地が建設されたのは、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯に位置するラフバ城で、今週初め、イラン・イスラーム革命防衛隊がイラン製のドローン15機を配備したという。

AFP, July 10, 2022、ANHA, July 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2022、Reuters, July 10, 2022、SANA, July 10, 2022、SOHR, July 10, 2022、Syria TV, July 10, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプでダイル・ザウル県からのIDPsの男性1人の他殺体が発見(2022年7月10日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第3区でダイル・ザウル県からの国内避難民(IDPs)の男性1人の他殺体が発見された。

AFP, July 10, 2022、ANHA, July 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2022、Reuters, July 10, 2022、SANA, July 10, 2022、SOHR, July 10, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構はトルコの諜報機関の要請を受け、アンサール・アビー・バクル連隊のメンバー9人を新たに逮捕(2022年7月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関がイドリブ市、ダーナー市、アティマ村、サルキーン市、ハーリム市、ジスル・シュグール市一帯各所で、アンサール・アビー・バクル連隊のメンバー9人を新たに逮捕した。

逮捕はトルコの諜報機関の要請を受けたもので、逮捕者の数は15人以上にのぼっている。

AFP, July 10, 2022、ANHA, July 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2022、Reuters, July 10, 2022、SANA, July 10, 2022、SOHR, July 10, 2022などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県サラーキブ市北の「決戦」作戦司令室支配地に設置されているトルコ軍の拠点複数カ所に向けて砲撃(2022年7月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市北の「決戦」作戦司令室支配地に設置されているトルコ軍の拠点複数カ所に向けて砲弾4発を発射した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ジャッバー村に至る街道で、親政権民兵の司令官が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

ダルアー・ニュース(7月10日付)によると、殺害されたのは、アフマド・ファイサル・サーリフ(アブー・クサイ)を名乗るヒズブッラーの民兵。

https://www.facebook.com/DARAA.ALTHUWRA
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AFP, July 10, 2022、ANHA, July 10, 2022、Daraa News, July 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2022、Reuters, July 10, 2022、SANA, July 10, 2022、SOHR, July 10, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊のシャフバー・ダムを砲撃(2022年7月10日)

アレッポ県では、ANHA(7月10日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャフバー・ダムを砲撃した。

AFP, July 10, 2022、ANHA, July 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2022、Reuters, July 10, 2022、SANA, July 10, 2022、SOHR, July 10, 2022などをもとに作成。

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アサド大統領とイランのライースィー大統領がイード・アル=アドハーに合わせて電話会談(2022年7月10日)

アサド大統領とイランのエブラーヒーム・ライースィー大統領はイード・アル=アドハー(7月8日)に合わせて電話会談を行い、互いに祝意を示した。

両首脳はまた、二国間関係の発展拡大の方途、中東地域における共通の関心事、地域情勢や国際情勢の進展などについて意見を交わした。

SANA(7月10日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid02vjcd4gLgr9koJD6k2ej89TYq4wYByxemLcZqPL4UV19a8gH13h6dteNtk1Tc8yNsl

AFP, July 10, 2022、ANHA, July 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2022、Reuters, July 10, 2022、SANA, July 10, 2022、SOHR, July 10, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で2人(2022年7月10日)

保健省は政府支配地域で新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者2人が完治したと発表した。

これにより、7月10日現在のシリア国内での感染者数は計55,954人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,771人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid0snV37ZD7NFNDYP5TfWwrfEVdwCeqmMwgHbWSW9kAmbi5dz8Y42R8ShYREYN3JZqBl

AFP, July 10, 2022、ACU, July 10, 2022、ANHA, July 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2022、Reuters, July 10, 2022、SANA, July 10, 2022、SOHR, July 10, 2022などをもとに作成。

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