ヒズブッラーのナスルッラー書記長:「ハマースとシリア政府の関係正常化に私は個人的に関心がある」(2022年7月25日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、シリア政府とパレスチナのハマースの関係正常化を望んでいると述べた。

結成40周年を記念したマヤーディーン・チャンネルとのインタビューのなかで、ナスルッラー書記長は以下のように述べた。

ハマースとシリア政府の関係正常化に私は個人的に関心がある。その先には良い側面がある。
ハマースの兄弟たちは、アラブのどの政権も、シリア政府が与えてきたものをハマースに与えたことはないと述べている。
ハマースは、シリアの政権に背を背けることなどできないという合意に達した。なぜなら、抵抗枢軸の一部をなしているからだ。

一方、サウジアラビアとUAEとの関係については、次のように述べて、対立が思想信条ではなく、政治に起因していると述べた。

(サウジアラビアやUAE)との関係は教義や宗教に基づいてはいない。政治的な関係は、戦略的、政治的な要素と結びついている。我々の国の利益は、我々の抵抗運動の利益だ。教義、イデオロギー、宗教を背景として、消極的、あるいは積極的な姿勢をとることはない。
サウジアラビアとの関係は良好だ。在レバノン・サウジアラビア大使らと面談してきた。だが、それはイエメン戦争以前の話だ。
我々にとっての根本的な問題はイエメンから始まった。
ヒズブッラーは(イエメンとサウジアラビアの)仲介役をするつもりはない。なぜなら、アブドゥルマリク・フースィー、イエメン国民、そしてアンサールッラーとともに我々も当事者だからだ。

AFP, July 26, 2022、ANHA, July 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 26, 2022、Qanat al-Mayadin, July 25, 2022、Reuters, July 26, 2022、SANA, July 25, 2022、SOHR, July 26, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県で交戦(2022年7月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、バーラ村、ファッティーラ村、スフーフン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるダーラ・カビーラ村、ミラージャ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマクラビース村一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアイン・ハマーム村を砲撃した。

また、クルド山地方のカッバーナ村一帯で両者は砲撃戦を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原の灌漑計画地区一帯で砲撃戦を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムザイリーブ町で、ダマスカス郊外県のハーン・ドゥヌーン・キャンプ出身のパレスチナ解放軍の戦闘員1人が親戚を訪れようとしたところを正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

また、ザマーン・ワスル(7月25日付)などによると、ダルアー市ないで軍事情報局の士官に仕掛けられていた爆弾が爆発し、乗っていた士官が死亡した。

殺害されたのはムハンマド・ハワーシュ大尉。

AFP, July 25, 2022、ANHA, July 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2022、Reuters, July 25, 2022、SANA, July 25, 2022、SOHR, July 25, 2022、Zaman al-Wasl, July 25, 2022などをもとに作成。

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シリアを公式訪問中のアルジェリアのラアマームラ外務大臣がアサド大統領、ミクダード外務在外居住者大臣と相次いで会談(2022年7月25日)

シリアを公式訪問中のアルジェリアのラマターン・ラアマームラ外務大臣はファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と会談し、二国間関係発展の方途について意見を交わした。

SANA(7月25日付)によると、会談では、シリア・アルジェリア合同最高委員会を活性化し、シリア・アルジェリア事業主合同評議会を発足するための会合を年末に開催することで合意した。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/pfbid02B1mLUfpxjmEWe6xCHWtjsg14zZuyDuRRNfDxgjN2dqpD6WPS6x1dXLyPFg4dwF2Tl

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ラアマームラ外務大臣はまた、アサド大統領とも会談し、二国間関係強化について意見を交わすとともに、アブドゥルマジード・タブーン大統領の親書を手渡した。

会談で、アサド大統領は、アルジェリアの指導部と国民に対して、シリアへの誠意を常に示してくれたことに謝意を示すとともに、シリアが直面している戦争においてシリアに寄り添ってくれたアルジェリアの姿勢を国民は忘れず、アルジェリアを確固たる原則とウルーバに基づいた姉妹国としていつも思っていると述べた。

また、シリアはアルジェリアとともに両国の協力関係と両国民の同胞関係を強化するための新たな地平を切り開きたいと付言した。

そのうえで、アラブ連盟については、「アラブの現状を映し出す鏡」と位置づけたうえで、シリアにとって重要なのは、アラブの共同の取り組みの方式、レベル、結果だと強調、形式以上に内容を望んでおり、あらゆるレベルでシリアの権利を支持するアルジェリアの姿勢を高く評価していると述べた。

SANA(7月25日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid0gwSbRf6Auee8Jk15w5w3Fw3VzuuQNceb1DNTkv6uQkgXisxndm8PUPLWEpy37meEl

AFP, July 25, 2022、ANHA, July 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2022、Reuters, July 25, 2022、SANA, July 25, 2022、SOHR, July 25, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていたダーイシュのタジキスタン人家族146人の身柄がシリア政府の仲介で北・東シリア自治局からタジキスタン政府に引き渡される(2022年7月25日)

外務在外居住者省とシリア赤新月社の連携のもと、ダマスカス国際空港(ダマスカス郊外県)で、ヒムス県のフール・キャンプに収容されていたダーイシュ(イスラーム国)のタジキスタン人メンバーの家族(女性と子供)146人の身柄がズバイドッラー・ザビドフ在クウェート・タジキスタン大使を代表とする使節団に引き渡された。

身柄が引き渡されたのは、女性44人と子供102人で、フール・キャンプからハサカ県カーミシュリー市のカーミシュリー国際空港に陸路で移送されたのち、シャーム・ウィング社のチャーター機でダマスカス国際空港に移送されていた。

ザビドフ大使によると、146人をタジキスタンの首都ドゥシャンベに空路で移送されるといいう。

SANA(7月25日付)が伝えた。

 

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ANHA(7月25日付)によると、ザビドフ大使ら一行は、カーミシュリー市にある北・東シリア自治局の渉外関係局の本部で146人の身柄を引き取り、その後ダマスカス国際空港に移動した。

AFP, July 25, 2022、ANHA, July 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2022、Reuters, July 25, 2022、SANA, July 25, 2022、SOHR, July 25, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県ではトルコ軍の砲撃で住民(シリア軍兵士)1人が、アレッポ県ではトルコ軍基地に対するシリア軍の砲撃で女性1人が負傷(2022年7月25日)

ハサカ県では、ANHA(7月25日付)によると、トルコ軍がシリア国民軍とともにシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のアサディーヤ村、ハドラーウィー村、タッル・ハルマル村、タッル・ワルド村、ヒルバト・シャイール村、マズリー村、バスィース村、ダーダー・アブダール村を激しく砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、タッル・タムル町近郊のタッル・タウィール村を砲撃した。

さらに、SANA(7月25日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊のタッル・ザイワーン村および周辺の村々を砲撃し、住民1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、負傷したのはシリア軍兵士。

この他、SANAによると、ハサカ県公社は、23日のトルコ軍の砲撃によって破壊されていた送電線が復旧し、タッル・タムル町の変電所への電力供給が再開されたと発表した。

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アレッポ県では、ANHA(7月25日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・マディーク村に設置されているシリア軍の拠点を砲撃した。

トルコ軍はまたハルバル村、シャフバー・ダム、ウンム・フーシュ村、スムーカ村、タナブ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコ占領下のアアザーズ市近郊の科学研究所に設置されているトルコ軍基地の周辺を砲撃し、女性1人が死亡した。

AFP, July 25, 2022、ANHA, July 25, 2022、July 26 , 2022、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2022、Reuters, July 25, 2022、SANA, July 25, 2022、SOHR, July 25, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で52人(2022年7月25日)

保健省は政府支配地域で新たに52人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者4人が完治したと発表した。

これにより、7月25日現在のシリア国内での感染者数は計56,156人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,813人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid0deemfbZu3ZJMYbmvoqDNpbY9uL9Krx6163WLEe8PL6cbLBLDmoxF922zDJq4VZFHl

AFP, July 25, 2022、ACU, July 25, 2022、ANHA, July 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2022、Reuters, July 25, 2022、SANA, July 25, 2022、SOHR, July 25, 2022などをもとに作成。

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