穀物輸送に関する協定文書の署名式に出席するためにトルコのイスタンブールを訪問中のロシアのショイグ国防大臣がアカル国防大臣と会談し、シリア情勢への対応について協議(2022年7月23日)

トルコと国連の仲介によるロシアとウクライナの穀物輸送に関する協定文書の署名式(7月22日)に出席するために、トルコのイスタンブールを訪問中のロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣はフルシ・アカル国防大臣と会談し、シリア情勢への対応について協議した。

会談で、ショイグ国防大臣は、米国がヒムス県タンフ国境地帯に違法に設置している基地などで反体制派を教練することでシリア東部の主権を侵害しており、欧米諸国による対シリア制裁が人道状況を悪化させていると指摘する一方、シリア国内で停戦を維持する必要を強調した。
RT(7月23日付)が伝えた。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、RT, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がラッカ県ラサーファ砂漠、ヒムス県イスリヤー村一帯でダーイシュの拠点に対して30回あまりの爆撃を実施(2022年7月23日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、ラッカ県ラサーファ砂漠、ヒムス県イスリヤー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して30回あまりの爆撃を実施した。

 

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、県東部の第3石油輸送ステーション(T3)とハイル油田近くに設置されているシリア軍の拠点複数カ所がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの襲撃を受け、兵士複数人が死傷した。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた4家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に政府の支配地に脱出(2022年7月23日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた4家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由してシリア政府の支配地に脱出した。

4家族のうち、2家族はヒムス県マヒーン町、1家族は同県タドムル市、1家族はアレッポ県の出身。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県、ラタキア県で砲撃戦を続ける(2022年7月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、ファッティーラ村、スフーフン村、バーラ村、カフル・ウワイド村、カンスフラ村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原一帯で砲撃戦を行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

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スワイダー県では、スワイダー24(7月23日付)によると、シャフバー町で、住民らが、地元の若者2人が軍事治安局傘下の民兵によって拘束されたことに抗議してデモを行い、主要幹線道路などを封鎖した。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022、al-Suwayda’ 24, July 23, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構がトルコ占領下のハサカ県ジンディールス町と周辺農村に設置されているシリア国民軍第3軍団の拠点複数カ所を襲撃(2022年7月23日)

アレッポ県では、ANHA(7月23日付)がトルコ占領下のアフリーン市の複数筋の話として伝えたところによると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、トルコ占領下のジンディールス町と周辺農村に設置されているシリア国民軍第3軍団の拠点複数カ所を襲撃した。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍の砲撃を受け、ロシア軍所属と思われる戦闘機がトルコ占領下のハサカ県を爆撃(2022年7月23日)

ハサカ県では、ANHA(7月23日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市近郊のアニーク・ハワー村、マフムーディーヤ村で複数回にわたって爆発が発生した。

爆発時、同地上空には所属不明の航空機複数機が飛来していたという。

シリア人権監視団によると、飛来したのはロシア軍戦闘機と思われ、シリア国民軍の拠点が狙われた。

トルコ軍が同地への砲撃を激化させたことへの対抗措置と見られる。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍はハサカ市タッル・タムル町一帯を激しく砲撃、バーブ市近郊でシリア軍拠点に対する特攻自爆(インギマースィー)攻撃を実施、ラッカ県ではシリア軍の車輌を砲撃(2022年7月23日)

ハサカ県では、ANHA(7月23日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村、ダルダーラ村、アッブーシュ村、クブール・ガラージナ村、シャイフ・アリー村を砲撃した。

この砲撃で、シリア国民軍に所属するアッシリア・ハーブール防衛部隊の戦闘員3人が負傷した。

SANA(7月23日付)によると、この砲撃で、タッル・タムル町の変電所に電気を供給する送電線が破壊され、電力供給が一時停止した。

 

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アレッポ県では、ANHA(7月23日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のウンム・クラー村、ハサージク村、ウンム・フーシュ村、を砲撃した。

また、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市とその南に隣接するシリア政府支配下ターディフ市の一帯で、シリア軍とシリア国民軍は激しい砲撃戦を行った。

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月23日付)によると、シリア国民軍傘下の変革建設運動に所属する特殊部隊が、ターディフ市とバーブ市を隔てる前線に設置されているシリア軍の拠点複数カ所に対して、特攻自爆(インギマースィー)攻撃を加え、シリア軍兵士や親政権民兵多数を殺傷、23ミリ機関砲1基を破壊した。

攻撃を行った特殊部隊は無事帰還したという。

 

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シリア人権監視団によると、シリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のカンタリー村に近いM4高速道路を移動中のシリア軍車輌を砲撃し、シリア軍兵士と国防隊の隊員4人が負傷した。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市近郊に設置されているシリア軍検問所が、同地を通過しようとした米軍の車輌5輌からなる車列の通行を阻止する一方、米軍は石油の盗奪、兵站物資の搬入を続ける(2022年7月23日)

ハサカ県では、SANA(7月23日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊のタッル・ザハブ村に設置されているシリア軍検問所が、同地を通過しようとした米軍の車輌5輌からなる車列の通行を阻止、これを退却させた。

一方、SANAがヤアルビーヤ町近郊の複数の地元筋の話として伝えたところによると、石油を積んだタンクローリー35輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。


また、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌60輌からなる車列が、イラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に侵入した。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で18人、北・東シリア自治局支配地域で10人(2022年7月23日)

これにより、7月23日現在のシリア国内での感染者数は計56,085人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,805人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid06wep2255X1D93qaZcyPp5dcCK9B1kMkESjsFeQQsVGWHYLQddBcsKPBzbMkHBzKRl

 

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに10人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、7月23日現在のシリア国内での感染者数は計38,603人、うち死亡したのは1,578人、回復したのは2,565人となった。

AFP, July 23, 2022、ACU, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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