ダイル・ザウル県でイランの支援を受ける地元武装集団、シリア軍とシリア民主軍が交戦(2024年9月22日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イランの支援を受ける地元武装集団がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のスワイダーン・シャーミーヤ村から東岸の人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のパトロール部隊を狙って機関銃やRPG弾などで攻撃、シリア民主軍の兵士1人が死亡、1人が負傷した。

また、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるブサイラ市一帯でユーフラテス川を挟んで、シリア軍とシリア民主軍が撃ち合いとなり、ブサイラ市の民家にいた女性1人が流れ弾に撃たれて負傷した。

AFP, September 22, 2024、ANHA, September 22, 2024、‘Inab Baladi, September 22, 2024、Reuters, September 22, 2024、SANA, September 22, 2024、SOHR, September 22, 2024などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県ジンディールス町にトルコ・シリア大地震での被災者を収容するための住宅300戸、太陽光発電システム、300の貯水槽、下水道網などからなる居住区が湾岸諸国の支援で建設(2024年9月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のジンディールス町に、2023年2月のトルコ・シリア大地震での被災者を収容するための住宅300戸、太陽光発電システム、300の貯水槽、下水道網などからなる居住区が湾岸諸国の支援で建設された。

AFP, September 22, 2024、ANHA, September 22, 2024、‘Inab Baladi, September 22, 2024、Reuters, September 22, 2024、SANA, September 22, 2024、SOHR, September 22, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家ら数十人が抗議デモを続け、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を訴える(2024年9月22日)

スワイダー県では、スワイダー24(9月22日付)によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家ら数十人が抗議デモを続け、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を訴えた。

AFP, September 22, 2024、ANHA, September 22, 2024、‘Inab Baladi, September 22, 2024、Reuters, September 22, 2024、SANA, September 22, 2024、SOHR, September 22, 2024、Suwayda 24, September 22, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県サルキーン市で、住民らがジャウラーニー指導者の打倒、逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴える抗議デモ(2024年9月22日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるサルキーン市で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴える抗議デモを行った。

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一方、ホワイト・ヘルメットの発表によると、シャーム解放機構の支配下にあるカッリー町の住宅で爆発が発生し、男性1人とその子供1人が死亡、男性の妻と娘が負傷した。

爆発の原因は不明。

AFP, September 22, 2024、ANHA, September 22, 2024、‘Inab Baladi, September 22, 2024、Reuters, September 22, 2024、SANA, September 22, 2024、SOHR, September 22, 2024などをもとに作成。

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民主統一党(PYD)は第10回党大会で政治綱領と内規の見直しを行い、総会の定数を大幅削減(2024年9月22日)

民主統一党(PYD)はハサカ県ハサカ市で21日に開幕した第10回党大会は、政治綱領と内規の見直しを行った。

「共に指導者アポ(アブドゥッラ・オジャランのこと)の体系的自由実現のために」というスローガンのもとに開催された党大会には、700人のメンバーが出席、最高意思決定機関にあたる総会の定数を145人から90人に削減することを骨子とする政治綱領と内規の改正を承認した。

そのうえで、総会メンバー90人を選出した。

90人の支部ごとの内訳は、中央機関(執行機関)15、自治局支部13、青年支部、南クルディスタン支部4、レバノン支部1、ダマスカス支部1、欧州支部8、アフリーン・シャフバー地区支部4、アレッポ支部4、ユーフラテス地区支部4、マンビジュ地区支部3、ダイル・ザウル地区支部2、落下地区支部2、タブカ地区支部1、ハサカ支部10、カーミシュロー支部10。

ANHA(9月22日付)が伝えた。

AFP, September 22, 2024、ANHA, September 22, 2024、‘Inab Baladi, September 22, 2024、Reuters, September 22, 2024、SANA, September 22, 2024、SOHR, September 22, 2024などをもとに作成。

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国防省は負傷した退役軍人6名の健康年金と傷害補償に関する権利が確定したと発表(2024年9月22日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、負傷した退役軍人6名の健康年金と傷害補償に関する権利が確定したと発表した。

SANA(9月22日付)が伝えた。

AFP, September 22, 2024、ANHA, September 22, 2024、‘Inab Baladi, September 22, 2024、Reuters, September 22, 2024、SANA, September 22, 2024、SOHR, September 22, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領は2024年法令第27号を施行し、軍事刑罰法が定める国内外逃亡犯罪、賄賂、偽造に関する軽犯罪、倫理道徳に反する行為、窃盗などに対する恩赦を定める(2024年9月22日)

アサド大統領は、2024年法令第27号を施行し、軍事刑罰法が定める国内外逃亡犯罪、賄賂、偽造に関する軽犯罪、倫理道徳に反する行為、窃盗などに対する恩赦を定めた。

恩赦は、2024年9月22日以前の犯罪に対して適用され、国内逃亡犯罪については、3ヵ月以内、国外逃亡犯罪については4ヵ月以内に当局の出頭が必要となる。

また、建築法、経済犯罪、電気の窃盗、通信サービスを得るための詐欺的行為、消費者保護法に関連する軽犯罪、公共試験の運営に関する軽犯罪、森林への侵害、シリア・ポンド以外の通貨での取引に関する軽犯罪は恩赦の対象外となる。

さらに、他人の財産に対する侵害を含む軽犯罪には、被害者への賠償が条件とされ、この恩赦は個人訴訟を妨げない。

SANA(9月22日付)が伝えた。

AFP, September 22, 2024、ANHA, September 22, 2024、‘Inab Baladi, September 22, 2024、Reuters, September 22, 2024、SANA, September 22, 2024、SOHR, September 22, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはロシア空軍が過去24時間にヒムス県、ダイル・ザウル県にあるテロリストの基地4ヵ所を爆撃したと発表(2024年9月22日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、ロシア空軍が過去24時間にヒムス県、ダイル・ザウル県にあるテロリストの基地4ヵ所を爆撃したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月22日付)、タス通信(9月22日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 22, 2024、TASS, September 22, 2024をもとに作成。

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ヒムス県タドムル市およびスフナ市一帯の砂漠地帯で、ダーイシュのスリーパーセルがシリア軍士官1人を殺害(2024年9月22日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市およびスフナ市一帯の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがシリア軍部隊と交戦、士官(少尉)1人が死亡した。

AFP, September 22, 2024、ANHA, September 22, 2024、‘Inab Baladi, September 22, 2024、Reuters, September 22, 2024、SANA, September 22, 2024、SOHR, September 22, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部を11回攻撃する一方、イブラーヒーム・ムハンマド・アキール司令官、アフマド・マフムード・ワフビー司令官ら18人が死亡したと発表(2024年9月21日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、9月21日の戦果について以下の通り発表した。

午前11時10分、ジャル・アラーム陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)レバノン南部に対する攻撃への報復として、ビリヤ村の北部地区司令部の防空基地をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、ラモット・ナフタリ入植地の大631ゴラン旅団偵察部隊司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

午後2時00分、ザルイット入植地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)レバノン南部に対する攻撃への報復として、ベイト・ヒレル入植地の平原大隊司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、カイラア村の防空ミサイル司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、アダミット(キブツ)の第146師団所属第300旅団をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、ナファフ基地の第210ゴラン師団司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、アイレット・ハショハル(キブツ)のガリラヤ師団の司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

午後5時50分、占領下カフルシューバー村丘陵地帯のラムサー陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時50分、占領下シャブアー農場のザブディーン陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、20日のベイルート郊外南部郊外(ダーヒヤ)に対するイスラエルの爆撃で死亡したとされるイブラーヒーム・ムハンマド・アキール(ハーッジ・アブドゥルカーディル)司令官、アフマド・マフムード・ワフビー(ハーッジ・アブー・フサイン・サミール)司令官など、18人が戦死したと発表した。

















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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、レバノンのヒズブッラーとの戦況について以下のような発表を行った。

午後3時40分、イスラエル空軍ジェット戦闘機複数機が昨晩(金曜日)、ベイルート郊外のダーヒヤに対する精密爆撃によって、イブラーヒーム・アキール、ラドワーン部隊司令官のアブー・ハサン・サミールら15人を殲滅。

午後5時28分、上ガリラヤ地方、ゴラン高原、サファド市地域で警報が発令され、約90発の飛翔体がレバノンから飛来。イスラエル空軍はロケット弾発射装置数千ヵ所を攻撃。イスラエル軍は南部の複数ヵ所を砲撃。

AFP, September 21, 2024、ANHA, September 21, 2024、‘Inab Baladi, September 21, 2024、Qanat al-Manar September 21, 2024、Reuters, September 21, 2024、SANA, September 21, 2024、SOHR, September 21, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による55キロ地帯への侵犯を12件確認したと発表(2024年9月21日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間に、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機4機、A-10サンダーボルト攻撃機2機による領空侵犯を12件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月21日付)、タス通信(9月21日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 21, 2024、TASS, September 21, 2024をもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はフーシー派の無人航空機1機を撃墜することに成功したと発表(2024年9月21日)

米中央軍(CENTCOM)は現地時間の午前1時14分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM)を通じて声明を出し、過去24時間以内に、フーシー派の支配下のイエメン領内から発射されたフーシー派の無人航空機1機を撃墜することに成功したと発表した。

AFP, September 21, 2024、ANHA, September 21, 2024、‘Inab Baladi, September 21, 2024、Reuters, September 21, 2024、SANA, September 21, 2024、SOHR, September 21, 2024などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領:「我々はシリアの関係を正常化するためにアサド大統領と会いたいと言ってきた。我々は相手からの回答を待っているところだ」(2024年9月21日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、国連総会への出席に先だって、イスタンブールのアタテュルク国際空港で記者会見を開き、アサド大統領と会談する意志があると改めて述べた。

エルドアン大統領は以下のように述べた。

我々は、トルコとシリアの関係を正常化するためにアサド(大統領)と会いたいと言ってきた。我々は現在、相手からの回答を待っているところだ。

アナトリア通信(9月21日付)などが伝えた。

AFP, September 21, 2024、Anadolu Ajansı, September 21, 2024、ANHA, September 21, 2024、‘Inab Baladi, September 21, 2024、Reuters, September 21, 2024、SANA, September 21, 2024、SOHR, September 21, 2024などをもとに作成。

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アレッポ県西部でのシリア軍の無人航空機の攻撃で負傷していたシャーム解放機構所属のウスマーン・ブン・アッファーン旅団のメンバー1人が死亡(2024年9月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県西部でのシリア軍の無人航空機の攻撃で負傷していたシャーム解放機構所属のウスマーン・ブン・アッファーン旅団のメンバー1人が死亡した。

AFP, September 21, 2024、ANHA, September 21, 2024、‘Inab Baladi, September 21, 2024、Reuters, September 21, 2024、SANA, September 21, 2024、SOHR, September 21, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機ラッカ県のサブハ町、マアダーン町、ダイル・ザウル県のジャズラト・ブーハミード村の近郊の砂漠地帯でダーイシュの潜伏先を狙って爆撃(2024年9月21日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機数十機が早朝、ラッカ県のサブハ町、マアダーン町、ダイル・ザウル県のジャズラト・ブーハミード村の近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の潜伏先を狙って爆撃を実施した。

AFP, September 21, 2024、ANHA, September 21, 2024、‘Inab Baladi, September 21, 2024、Reuters, September 21, 2024、SANA, September 21, 2024、SOHR, September 21, 2024などをもとに作成。

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ハサカ県シャッダーディー市に米軍が違法に設置している基地に、輸送機2機が軍装備品や兵站物資を輸送(2024年9月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシャッダーディー市に米軍が違法に設置している基地に、輸送機2機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, September 21, 2024、ANHA, September 21, 2024、‘Inab Baladi, September 21, 2024、Reuters, September 21, 2024、SANA, September 21, 2024、SOHR, September 21, 2024などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市で、シリア政府とトルコの関係正常化、シリア政府の支配地とを結ぶ通行所再開に抗議するデモに参加して逮捕された活動家や住民らの釈放を求めるデモが発生(2024年9月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「オリーブの枝」地域の中心都市アフリーン市で、シリア政府とトルコの関係正常化、シリア政府の支配地とを結ぶ通行所再開に抗議するデモに参加して、シリア国民軍憲兵隊によって逮捕された活動家や住民らの釈放を求めるデモが発生した。

また、「ユーフラテスの盾」地域内のカフルジャンナ村では、シリア革命反体制勢力国民連立(シリア国民連合)傘下のシリア暫定内閣国防省本部前で数十人がデモを行い、シリア国民軍所属の北部の鷹旅団の解体命令をめぐる諸派の戦闘を拒否の意志を示した。

AFP, September 21, 2024、ANHA, September 21, 2024、‘Inab Baladi, September 21, 2024、Reuters, September 21, 2024、SANA, September 21, 2024、SOHR, September 21, 2024などをもとに作成。

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シリア民主軍がシリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県ドゥワイル村近くのユーフラテス川を泳いでいた住民1人を狙撃し、殺害(2024年9月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸に展開する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシリア政府の支配下にあるドゥワイル村の西岸近くを泳いでいた住民1人を狙撃し、殺害した。

AFP, September 21, 2024、ANHA, September 21, 2024、‘Inab Baladi, September 21, 2024、Reuters, September 21, 2024、SANA, September 21, 2024、SOHR, September 21, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアレッポ県北部のハルバル村、ウンム・フーシュ村を砲撃(2024年9月21日)

アレッポ県では、ANHA(9月21日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村、ウンム・フーシュ村を砲撃した。

AFP, September 21, 2024、ANHA, September 21, 2024、‘Inab Baladi, September 21, 2024、Reuters, September 21, 2024、SANA, September 21, 2024、SOHR, September 21, 2024などをもとに作成。

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米主導の有志連合所属の戦闘機が、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)付近を飛行する無人航空機1機を撃墜(2024年9月20日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合所属の戦闘機複数機が、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)付近を飛行する無人航空機1機を撃墜した。

この無人航空機は、シリア砂漠の北西部方面からイスラエル占領下のゴラン高原に向かって飛行していた。

AFP, September 20, 2024、ANHA, September 20, 2024、‘Inab Baladi, September 20, 2024、Reuters, September 20, 2024、SANA, September 20, 2024、SOHR, September 20, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍所属と見られる無人航空機がダマスカス郊外県を攻撃し、イラク人民動員隊ヒズブッラー大隊の司令官と護衛が死亡(2024年9月20日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍所属と見られる無人航空機1機が午前5時頃、サイイダ・ザイナブ町から数キロの距離にある、ダマスカス国際空港に至る街道を走行中の車1台を攻撃、車は炎上、乗っていたイラクの人民動員隊に所属するヒズブッラー大隊の司令官1人が死亡、護衛が負傷した。

2人は、ダマスカス国際空港に至る街道沿線に設置されているヒズブッラー大隊の指揮所から、同大隊が所有する休憩施設に向かう途中に狙われた。

シリア人権監視団が得た情報によると、殺害された司令官の氏名は、ムハンマド・アリー・ハッファージー(アブー・ハイダル)、40歳代で、カルバラー県カルバラー郡アウン区出身。

シリアの砂漠地帯からイスラエル占領下のゴラン高原に対する無人航空機による攻撃作戦の責任者だという。

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イスラエル放送協会(9月20日付)も、シリアやレバノンのメディア、カタールのアルジャズィーラ・チャンネル、サウジアラビアのハドス・チャンネルなどが、ダマスカス国際空港に至る街道で「要人」1人が乗った車をイスラエル軍が爆撃、この要人と同乗していたと護衛1人が死亡、ダマスカスの複数筋はヒズブッラー大隊の司令官が殺害されたと報じたと伝えた。

また、イラクの民兵に近いニュース・サイトはシリア治安筋の話として、攻撃はダマスカス郊外県の住宅地にある司令部に対して2発のロケットで行われ、イラク人のアブー・ハイダル・ハッファジーが殺害されたと報じたと付言した。

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これに対して、スプートニク・アラビア語版はテレグラムのアカウント(https://t.me/Sputnik_Arabic/)を通じて、以下の通り報じた。

治安筋は、シリアの「スプートニク」特派員に対し、「ダマスカス国際空港に至る街道で車輛を狙ったイスラエルの攻撃に関する報道や流布されている情報は事実ではない」と述べた。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、9月に入って4回目、今年に入って67回目(うち50回が航空攻撃、17回が地上攻撃)、これにより142あまりの標的が破壊され、軍関係者211人が死亡、144人が負傷しているという。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):24人
ヒズブッラーのメンバー:43人
イラク人:19人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):59人
「イランの民兵」の外国人メンバー:17人
シリア軍将兵:46人
身元不明者:3人

また、民間人も23人(女性4人と子供1人を含む)が死亡、36人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:25回
ダルアー県:16回
ヒムス県:10回
クナイトラ県:8回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:2回
ハマー県:4回

AFP, September 20, 2024、ANHA, September 20, 2024、‘Inab Baladi, September 20, 2024、Makan, September 20, 2024Reuters, September 20, 2024、SANA, September 20, 2024、SOHR, September 20, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍は首都ベイルート郊外(ダーヒヤ)を航空攻撃し、1983年のベイルートでの米国大使館爆破事件に関与したとされ、米国が700万ドルの懸賞金をかけて指名手配していたヒズブッラーの幹部を殺害(2024年9月20日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、9月20日の戦果について以下の通り発表した。

(時刻明示せず)メトゥラ町に配置されているイスラエル軍部隊を地対地ミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)レバノン南部に対する攻撃への報復として、ビルヤ村の北部地区司令部所属のミサイル防空基地をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、カイラア村の防空ミサイル司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、アリーカ兵舎の第36師団所属第188機構旅団司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、ヨアヴ兵舎のミサイル砲兵大隊本部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、ヤルデン基地のゴラン師団司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、ナファフ基地の第210ゴラン師団司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、アイェレト・ハシャハル(キブツ)の第91師団司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、アイン・ゼイティム村の北部軍団司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、ミシャル入植地にある諜報司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、メロン基地の航空管制・航空作戦管理部隊司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、ミシャル入植地にある北部軍団司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

午後8時40分、占領下カフルシューバー村丘陵地帯のルワイサート・イルム陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後8時40分、カフルシューバー村丘陵地帯のサンマーカ陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後10時26分、アブー・ダジャージュ高原に到着したメルガバ戦車1輌を攻撃し、これを破壊。

(時刻明示せず)アブー・ダジャージュ高原を砲撃。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員5人が死亡したと発表した。





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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、レバノンのヒズブッラーとの戦況について以下のような発表を行った。

午後3時4分、ゴラン高原、サファド市地域、上ガリラヤ地方で過去数時間にわたって警報が発令され、約120発のロケット弾がレバノンからイスラエル領内に発射されたのが確認され、多連装ミサイルが一部を撃破することに成功。飛翔体や破片の落下と火災が一部地域で確認される。メロン山地域、ネトゥア入植地地域で警報が発令され、約20発のロケット弾がレバノンからイスラエル領内に発射されたのが確認され、ほとんどが空き地に着弾。イスラエル軍兵士が早朝、カフルカラー村地域のテロ・インフラにヒズブッラーのテロリスト1人が入るのを確認、イスラエル空軍が同地を即座に攻撃した。イスラエル空軍はまた、アイタルーン村、カフルカラー村、マイス・ジャバル村、タイバ村、ウダイサ村、ヤールーン村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラを攻撃。イスラエル軍はまたレバノン南部の複数ヵ所を砲撃。

午後7時13分、イスラエル軍は声明を出し、レバノンの首都ベイルートの南部郊外(ダーヒヤ)を航空攻撃し、ヒズブッラーの作戦部隊の司令官を務めるイブラーヒーム・アキール氏とラドワーン部隊の司令官複数人を殺害したと発表した。

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ナハールネット(9月20日付)などによると、ベイルートの南部郊外(ダーヒヤ)の攻撃により、14人が死亡、66人が負傷した。

アキール氏は、1983年のベイルートでの米国大使館爆破事件に関与したとされ、米国が700万ドルの懸賞金をかけて指名手配していた人物。

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なお、レバノンの保健省が21日に発表したところによると、死者は38人、負傷者は68人となった。

NNA(9月21日付)が伝えた。

また、シリア人権監視団が21日に発表したところよると、この攻撃で、シリア人3人(うち女性1人、女児1人)が死亡した。

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レバノンの保健省は22日に、死者は45人に増加したと発表した。

NNA(9月22日付)が伝えた。

AFP, September 20, 2024、ANHA, September 20, 2024、‘Inab Baladi, September 20, 2024、NNA, September 21, 2024、September 22, 2024、Qanat al-Manar September 20, 2024、Reuters, September 20, 2024、SANA, September 20, 2024、SOHR, September 20, 2024、September 21, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を3件、55キロ地帯への侵犯を10件確認したと発表(2024年9月20日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を3件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機2機、A-10サンダーボルト攻撃機2機による領空侵犯を10件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月20日付)、タス通信(9月20日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 20, 2024、TASS, September 20, 2024をもとに作成。

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シリア国民軍所属のスルターン・スライマーン・シャー師団のムハンマド・ジャースィム司令官(アブー・アムシャ)が、17日と18日のレバノンとシリアでのイスラエルによるとされる一斉爆破攻撃を歓迎するため、お菓子が配る(2024年9月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のシャイフ・ハディード(シーヤ)村で、シリア国民軍に所属するスルターン・スライマーン・シャー師団のムハンマド・ジャースィム司令官(アブー・アムシャ)が、17日と18日のレバノンとシリアでのイスラエルによるとされるページャーと無線機を用いた一斉爆破攻撃を歓迎するため、住民らにお菓子が配った。

AFP, September 20, 2024、ANHA, September 20, 2024、‘Inab Baladi, September 20, 2024、Reuters, September 20, 2024、SANA, September 20, 2024、SOHR, September 20, 2024などをもとに作成。

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シリア軍と親政権民兵がダイル・ザウル県ヒサーン村一帯、ジーア村に展開するシリア民主軍の陣地を砲撃(2024年9月20日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と親政権民兵が、政府支配下のユーフラテス川西岸から、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にある東岸のヒサーン村一帯、ジーア村に展開する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地を砲撃、交戦した。

AFP, September 20, 2024、ANHA, September 20, 2024、‘Inab Baladi, September 20, 2024、Reuters, September 20, 2024、SANA, September 20, 2024、SOHR, September 20, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県タフタナーズ市の民家複数棟を砲撃し、子供3人が負傷(2024年9月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるダーラト・イッザ市東部のダッラ地区の住宅前に駐車中の民間の車輛1台を地対地ミサイルで攻撃した。

シリア軍はまた、第111中隊基地一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるタフタナーズ市の民家複数棟を砲撃し、子供1人を含む2人が死亡、子供5人を含む7人が負傷した。

AFP, September 20, 2024、ANHA, September 20, 2024、‘Inab Baladi, September 20, 2024、Reuters, September 20, 2024、SANA, September 20, 2024、SOHR, September 20, 2024、September 21, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家ら数十人が抗議デモを続け、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を訴える(2024年9月20日)

スワイダー県では、スワイダー24(9月20日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家ら数十人が抗議デモを続け、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を訴えた。

AFP, September 20, 2024、ANHA, September 20, 2024、‘Inab Baladi, September 20, 2024、Reuters, September 20, 2024、SANA, September 20, 2024、SOHR, September 20, 2024、Suwayda 24, Septembe 20, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、ビンニシュ市などで、住民らが金曜日午後の集団礼拝後、ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴える抗議デモ(2024年9月20日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、ビンニシュ市、アビーン・サムアーン村、アルマナーズ市、カッリー町、アリーハー市、カフルタハーリーム町、クールカーニヤー村で、住民らが金曜日午後の集団礼拝後、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴える抗議デモを行った。








また、夜間にも、タフタナーズ市で同様の抗議デモが行われた。

AFP, September 20, 2024、ANHA, September 20, 2024、‘Inab Baladi, September 20, 2024、Reuters, September 20, 2024、SANA, September 20, 2024、SOHR, September 20, 2024などをもとに作成。

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シリア民主軍はマンビジュ軍事評議会がアレッポ県マンビジュ市およびラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域でトルコ軍兵士1人とシリア国民軍の戦闘員6人を殺害したと発表(2024年9月20日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターによると、同軍所属のマンビジュ軍事評議会がアレッポ県マンビジュ市およびラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域での攻撃で、トルコ軍兵士1人とシリア国民軍の戦闘員6人を殺害したと発表した。

ANHA(9月20日付)が伝えた。

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ラッカ県では、ANHA(9月20日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のサファーウィヤ村を砲撃した。

AFP, September 20, 2024、ANHA, September 20, 2024、‘Inab Baladi, September 20, 2024、Reuters, September 20, 2024、SANA, September 20, 2024、SOHR, September 20, 2024などをもとに作成。

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外務在外居住者省は17日と18日のレバノンとシリアでのイスラエルによるとされるページャーと無線機を用いた一斉爆破攻撃に関して、欧米の軍事的・政治的な支援を受けてイスラエルが中東地域で犯罪を続けていると非難(2024年9月20日)

外務在外居住者省は声明を出し、17日と18日のレバノンとシリアでのイスラエルによるとされるページャーと無線機を用いた一斉爆破攻撃に関して、米国および西側の軍事的・政治的な支援を受けてイスラエルが中東地域で犯罪を続けているとしたうえで、シオニスト政体がこれらの犯罪を通じて、その野蛮さと国際法へのあからさまな違反していることが改めて明らかになったと厳しく非難した。

SANA(9月20日付)が伝えた。

AFP, September 20, 2024、ANHA, September 20, 2024、‘Inab Baladi, September 20, 2024、Reuters, September 20, 2024、SANA, September 20, 2024、SOHR, September 20, 2024などをもとに作成。

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