4月17日連合はフェイスブックを通じて声明を発表し、教育養育省が配布した2026/2027年度版教科書で、女性の登場人物へのヒジャーブの追加、彫刻や芸術作品の画像の削除・差し替えが行われていたことに関して、懸念を表明、とりわけ「5月6日の殉教者」(1916年のジャマル・パシャによる弾圧の犠牲者)に関する記述や、思想家アブドゥッラフマーン・カワーキビーの写真・略歴の削除、女性や子どもの画像の変更、市民性や民主的参加に関する授業の縮小などを問題視していると発表した。
また、前政権を賛美する内容の除去が、新たな一面的歴史観の押し付けやシリア社会の文化的・宗教的・民族的多様性の軽視につながってはならないと強調した。
そのうえで、改訂内容と根拠の公表、専門家による独立した検証、歴史的記述の正確性の確保、画像選定基準の明確化、教員や保護者、市民社会の参加を求めた。
連合は、教育課程の改革そのものには反対しないとしつつ、学術的基準と透明性に基づき、批判的思考、平等、市民性、自由、民主主義を育む教育を実現すべきだと訴えた。
**
シリア国民解放党もフェイスブックを通じて声明を発表し、国民的正統性を欠く非合法な権力である移行期政権による決定や同政権が定めた教育課程はすべて無効であると主張した。
また、教科書改訂やカリキュラムの変更について、市民権、民主的参加、人権に関する授業が削除され、女性や子どもの画像、歴史的・文化的な彫刻や絵画が改変・除去されたと批判、これらをシリアの歴史や多元的アイデンティティを歪曲する組織的な試みだと非難した。
そのうえで、こうした変更は教育改革ではなく子どもの知性と未来に対する攻撃であるとし、政治・社会勢力、教育労組、保護者に対して、現政権の打倒と自由な国民教育の実現に向けた団結を呼びかけた。
(C)青山弘之 All rights reserved.