ハマー県では、シリア人権監視団によると、イドリブ県との県境に位置するズィヤーディーヤ村、ラサーリーフ村、アアワル高地で、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍と交戦し、同地を奪還、制圧した。
これに関して、SANA(6月4日付)は、シリア軍がイドリブ県との県境に位置する戦略的要衝および丘陵地帯シャームの民のヌスラ戦線と交戦し、戦闘員40人以上を殲滅、複数の拠点を完全制圧したと伝えた。
シリア軍が制圧したのは、ガザール高地、アアワル高地、ズィヤーディーヤ村、サラーリーフ村。
SANAによると、シリア軍はまた、サルマーニーヤ高地一帯を空爆し、戦闘員多数を殺害、またラターミナ町でも武装集団に打撃を与えたという。
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イドリブ県では、SANA(6月4日付)によると、シリア軍がバサーミス村、ヒーラー村、ジャダーリヤー村をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、ジュンド・アクサー機構などファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーシュカウィー村、ハンダラート・キャンプ一帯で、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などと交戦、ヌスラ戦線側は、シリア軍とともに戦闘に参加していたというアフガン人戦闘員1人を捕捉した。
アレッポ市でも、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員が、ヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍などでザフラー協会地区(大使徒モスク、空軍情報部一帯)で交戦した。
一方、SANA(6月4日付)によると、アアザーズ市、アウラム・クブラー町、タッル・リフアト市、マーリア市、タラーリーン村を、シリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またラトヤーン村、アターリブ市、ハーン・アサル村、ナイラブ航空基地西部、アレッポ市旧市街で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市、タイバ村を空爆、マルジュ地区、レバノン国境に近いカラムーン地方無人地帯で、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とともに、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(6月4日付)によると、アイン・タルマー渓谷をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またマルジュ・スルターン村、カースィミーヤ町、ダイル・サルマーン町、ザマーニーヤ村、バハーリーヤ村、ビラーリーヤ村、ザバダーニー市東部山岳地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がフラーク市などを空爆した。
一方、SANA(6月4日付)によると、サイダー町、フラーク市、ブスラー・シャーム市、ラジャート高地のスーム・ダルジャ村一帯、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヤルムーク軍、シャームの民のヌスラ戦線、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊、南部タウヒード旅団、スジャイル砲兵大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、マアラカ村、ラフィード村一帯を空爆した。
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ラタキア県では、SANA(6月4日付)によると、ヌーバ山、アイドゥー村、キンサッバー町、バラードゥーン・ダム一帯、ダッラ村、ハドラー村、アティーラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、海岸自由人旅団、スルターン・アブドゥルハミード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、ARA New(6月4日付)によると、ヒムス市内のバアス大学に迫撃砲弾2発が着弾し、学生1人が死亡した。
AFP, June 4, 2015、AP, June 4, 2015、ARA News, June 4, 2015、Champress, June 4, 2015、al-Hayat, June 5, 2015、Iraqi News, June 4, 2015、Kull-na Shuraka’, June 4, 2015、al-Mada Press, June 4, 2015、Naharnet, June 4, 2015、NNA, June 4, 2015、Reuters, June 4, 2015、SANA, June 4, 2015、UPI, June 4, 2015などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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