「穏健な反体制派」と目されるシャーム戦線は、ダーイシュ(イスラーム国)メンバー捕虜への死刑免除を喧伝するビデオを公表(2015年12月8日)

アレッポ県で活動するシャーム戦線(「穏健な反体制派」と目されるジハード主義武装集団、世俗的な武装集団からなる連合組織)はビデオ声明を出し、捕捉したダーイシュ(イスラーム国)戦闘員の映像を公開した。

「犯罪者でなくイスラーム教徒」と題されたビデオ声明は、広報サイト「キファーフ広報制作機構」を通じて発表された。

映像では、オレンジ色の囚人服を着させられたダーイシュのメンバーとされる複数の男性が、シャーム戦線に捕捉されるまでの自身の「罪状」について告白、その後、シャーム戦線法務局長を名乗るムハンマド・ハティーブ氏が捕捉されたメンバーらに対して「我々は犯罪者ではなく、イスラーム教徒だ。我々は殺し、脅迫、そしてテロの素人だ」と述べ、処刑を免除すると語り、その後、メンバーにはめられていた枷が外されている。image002 image003 image0011

AFP, December 8, 2015、AP, December 8, 2015、ARA News, December 8, 2015、Champress, December 8, 2015、al-Hayat, December 9, 2015、Iraqi News, December 8, 2015、Kull-na Shuraka’, December 8, 2015、al-Mada Press, December 8, 2015、Naharnet, December 8, 2015、NNA, December 8, 2015、Reuters, December 8, 2015、SANA, December 8, 2015、UPI, December 8, 2015などをもとに作成。

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