月別アーカイブ: 2011年11月

トルコ外相は3項目を骨子とする対アサド政権制裁の内容を発表、アラブ連盟対シリア制裁実行委員会は資産凍結・アラブ諸国渡航禁止の対象となるシリア高官らのリストを承認(2011年11月30日)

アサド政権の動き SANA(11月30日付)は、シリア司法当局が「最近の事件に関与したが、その手を血で染めていない」逮捕者912人を釈放したと報じた 同報道によると、この措置は11月5日の553人の釈放、15日の1,18 … Read More

サファル内閣がアラブ連盟の対シリア経済制裁による影響への対処について審議するなか、露外相がシリアへの圧力に対し改めて反対の意思を示す(2011年11月29日)

アサド政権の動き イスラーム諸国会議機構(OIC)高官は、11月30日にサウジアラビアのジェッダで開催される執行委員会会合にシリアのワリード・ムアッリム外務大臣とイランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣が出席すること … Read More

ムアッリム外務大臣はアラブ連盟外相会議での対シリア経済制裁発動に関する決議を「経済戦争」として非難、各地ではアサド政権の改革支持や外国の干渉拒否を訴える百万人集会が開かれる(2011年11月28日)

シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記 2011年11月28日のシリア情勢 アサド政権の動き ワリード・ムアッリム外務大臣はダマスカスで記者会見を開き、アラブ連盟外相会議での対シリア経済制裁発動に関する決議を「扉 … Read More

アラブ連盟外相会議で14条の骨子からなる対シリア経済制裁決議が19カ国による承認のもと可決される、イラクおよびレバノンは採決に参加せず(2011年11月27日)

アラブ連盟の動き アラブ連盟外相会議で対シリア経済制裁決議が19カ国の承認で可決された。 カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣は、イラクが採決で態度を「保留」、制裁には加わらないだろうと述べた。 また加盟資 … Read More

アラブ連盟経済社会委員会が対シリア経済制裁決議案を審議、ムアッリム外務大臣は同連盟にあてた書簡のなかで「シリア情勢の国際化と外国の内政干渉に実質的に合意するもの」としてこれを拒否する姿勢を明示(2011年11月26日)

アラブ連盟の動き アラブ連盟経済社会委員会はカイロ空港近くのホテルで会合を開き、対シリア経済制裁決議案を審議した。 27日に外相会議で審議される対シリア経済制裁に関する提言では、人道物資や医療サービスの供給確保が必要だと … Read More

アラブ連盟事務総長が対シリア経済制裁を審議するための経済社会会合を正式に召集、会合にはトルコ経済相も参加(2011年11月25日)

親体制デモ シリア・アラブ・テレビ(11月25日付)、SANA(11月25日付)は、ダマスカス県のサブウ・バハラート広場、バーブ・トゥーマー広場、ヒジャーズ駅前、ラタキア市、タルトゥース市、バーニヤース市、スワイダー市、 … Read More

「武装集団」がタドムル・ヒムス間でアサド政権軍士官らに対する暗殺作戦を断行、アラブ連盟閣僚委員会が開催されシリアが求めていた議定書修正提案の却下を決定(2011年11月24日)

反体制勢力の動き SANA(11月25日付)は、「武装テロ集団が暗殺作戦を断行し、パイロット6人、士官4人、空軍基地に勤務する士官クラスの技術者3人を殺害した」と報じた。 同報道によると、暗殺は「タドムル・ヒムス間」で2 … Read More

シリア国民評議会使節団が仏外務省と会談し「シリア国民の代表」としての支持を取り付ける、また同評議会議長は自由シリア軍への支持を明言(2011年11月23日)

反体制勢力の動き シリア国民評議会の使節団(ブルハーン・ガルユーン理事長ら)はフランスのアラン・ジュペ外務大臣と会談した。 会談後、ジュペ外務大臣は、シリア国民評議会がイタリア、英国、ロシア、ベルギー各国政府の高官との会 … Read More

国連総会第三委員会が112カ国の賛成のもと「シリア政府の人権侵害」を非難する決議を承認、クウェート外務次官が「湾岸諸国がシリアの反体制勢力に資金と武器を援助している」との言説を否定(2011年11月22日)

国連の動き 国連総会第三委員会は112カ国の賛成で、シリア政府の人権侵害を非難する決議を承認し、民間人に対する体系的且つ身体的な侵害の停止」、アラブ連盟のワーキングペーパーの即時実施を求めるとともに、「アラブ連盟が要請し … Read More

露外相いわく西側諸国のシリア情勢への対応は「世界レベルの政治的挑発」、またサウジアラビア内閣がアサド政権に対しアラブ連盟ワーキングペーパーの完全実施を再度呼びかける(2011年11月21日)

アサド政権の動き ダマスカス郊外県ドゥーマー裁判所の第一検事は、反体制活動家のマージド・サーリフ氏(9月14日逮捕)の釈放を決定した。 反体制勢力の動き 『クッルナー・シュラカー』(11月21日付)は、ダマスカスの複数の … Read More

自由シリア軍がダマスカス県内のバアス党支部に迫撃砲攻撃を行うなか、アサド政権が発した2011年政令第108号により国民情報会議が正式に発足(2011年11月20日)

反体制勢力の動き ダマスカス県のイーマーン・モスクに隣接するバアス党支部に対して夜明け前に、自由シリア軍が迫撃砲で攻撃を加えた。 複数の住民によると、少なくとも迫撃砲2発が施設に撃ち込まれ、施設内にいた1名が負傷した。 … Read More

シリア国民評議会に属さない在外の活動家らが「反体制勢力統一のためのイニシアチブ」を立ち上げる、またその立ち上げメンバーが反体制勢力分裂の責任を負っているとしてシリア国民評議会を非難(2011年11月19日)

反体制勢力の動き カイロで反体制勢力の統合をめぐって2日にわたって協議を続けてきたシリア国民評議会に属さない在外の活動家、サーディク・ジャラール・アズム(思想家)、アブドゥッラッザーク・イード(ダマスカス国民変革宣言在外 … Read More

アサド政権を支持する市民らが危機発生以来初めて金曜日に各地で大規模な集会を断行する、トルコ外相が離反兵による武力攻撃を黙認するような発言(2011年11月18日)

アサド政権支持集会と反体制デモの発生 バッシャール・アサド政権を支持する市民が、3月の危機以降初めて反体制勢力がデモを行う金曜日に各地で大規模な集会を断行し、アサド政権の改革支持、外国の干渉拒否を訴えた。 一方、反体制勢 … Read More

軍・治安部隊が自由シリア軍による前日の空軍情報部施設攻撃への報復を行う、露外相いわく「近隣諸国からシリアへの武器密輸が増大している」(2011年11月17日)

反体制運動掃討 ダマスカス郊外県では、前日の自由シリア軍による空軍情報部施設への攻撃への報復として、軍・治安部隊によるハラスター市への攻撃が激化し、約70人が逮捕され、少なくとも民間人12人が殺害された。 ** イドリブ … Read More

自由シリア軍司令官が国際社会にアサド政権打倒に向けた「軍事的支援」を呼びかける一方、トルコ政府がシリア国民評議会への「ロジスティック支援」の提供を決定したと報じられる(2011年11月16日)

反体制勢力の動き ダマスカス郊外県などで反体制武装集団、自由シリア軍がムハーバラート施設などを襲撃した。アラブ連盟など地域・国際社会は平和的な手段によるアサド政権打倒への支援強化を検討しており、この武装闘争がどのような影 … Read More

シリア国民評議会の使節団がモスクワを訪問しロシアのラブロフ外相と会談、ロシア当局がアサド大統領の退任を呼びかけるよう求める(2011年11月15日)

反体制勢力掃討 アラブ連盟の決議に伴うシリア・バッシングの激化に伴い、反体制人権団体は14日と15日の被害を加算して報じることで、事態の深刻さを印象づけようとした。 しかし被害状況を精査すると、11月に入ってからの死者数 … Read More

ムアッリム外務大臣が記者会見のなかでアラブ連盟による決議を「違法で憲章に従っていない」として非難、また自由シリア軍が声明を出し「暫定軍事評議会」の発足を宣言(2011年11月14日)

アサド政権の動き ワリード・ムアッリム外務大臣はダマスカスで記者会見を行い、シリアでの「リビア・シナリオの再来はいかなる正当性もない」と述べるとともに、「シリアは鼓動するアラブの心臓であるがゆえ、アラブの共同行動」が必要 … Read More

アラブ連盟の決議をめぐって親・反体制勢力双方から激しい反応が巻き起こるなか、アサド政権は同連盟と緊急首脳会談の開催を求める(2011年11月13日)

反体制勢力の動き エジプトでのアラブ連盟ナビール・アラビー事務総長との会談を終えた国民民主変革諸勢力国民調整委員会など国内の反体制勢力代表からなる使節団は、カタールのドーハを訪問した。 使節団は、ハサン・アブドゥルアズィ … Read More