月別アーカイブ: 2011年9月

国連安保理での対シリア決議に関する審議がロシア・西側諸国間の対立にもかかわらず採決に向けて進行、各地で数万人が金曜礼拝後の反体制デモに参加(2011年9月30日)

離反兵との戦闘 ヒムス県ラスタン市での軍・治安部隊と離反兵との戦闘が引き続き行われ、シリア人権監視団によると、約250輌の戦車が激しい砲撃を行い、市内の複数の地区で貯水場、発電所などが破壊された。 ** ハマー県カフルズ … Read More

ダマスカス県で駐シリア米大使の車列が襲撃される、国連安保理の西側諸国はシリア政府非難決議の原案を緩和することで妥協点を模索するも米国は関心を示さず(2011年9月29日)

米大使襲撃 ロバート・フォード駐シリア米大使が乗った車列がダマスカス県内にある反体制活動家のハサン・アブブドゥルアズィーム弁護士(国民民主諸勢力国民調整委員会代表)の事務所を訪問した際、市民の襲撃を受ける。http:// … Read More

アサド大統領が政令を発し選挙法に基づく「選挙最高委員会」を新設、国連安保理ではシリアに対する決議をめぐって西側諸国・ロシア間で駆け引きが行われる(2011年9月28日)

ヒムス市での暗殺 シリア人権監視団によると、何者かが科学技術技師のアブドゥルカリーム・ハリール氏をヒムス市で暗殺した。 またSANA(9月29日付)は、ヒムス市にあるバアス大学に勤める同氏が「妻を職場に送る途中、武装テロ … Read More

ムアッリム外務大臣と潘国連事務総長との会談は「きわめて悪かった」、シリア国内では軍・武装部隊が戦車やヘリコプターなどを用いて離反兵の大規模逮捕・掃討作戦を開始(2011年9月27日)

反体制運動をめぐる動き 一般市民による反体制デモがバッシャール・アサド政権の弾圧によって低迷し、離反兵の活動が顕在化するなか、複数の住民・活動家や地元調整諸委員会によると、各地で軍・武装部隊が戦車、ヘリコプターなどを投入 … Read More

ムアッリム外務大臣が国連総会での演説のなかで「国民を保護、治安・安全を維持し、外国の介入に対抗する」必要性を強調、一方ヒムス県ではバアス大学の関係者2名が暗殺される(2011年9月26日)

反体制運動弾圧 複数の活動家・目撃者によると、軍・治安部隊は、抗議行動と軍離反者を掃討するため、ヒムス市、ラスタン市、クサイル市、ダルアー県各都市、ダマスカス郊外県各都市、イドリブ県各都市などで引き続き作戦を行った。 ま … Read More

シリア当局が原材料・穀物を除くほとんどの製品の輸入を規制するなか、シリア青年議会の主催により全国でシリア・アラブ共和国憲法をめぐる対話を行うための会合が開始(2011年9月25日)

反体制デモ弾圧 シリア人権監視団によると、24日から25日にかけてヒムス県、ハマー県で治安部隊によって13人が殺害された(うち12人がヒムスで殺害)。 イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍部隊はトルコ国境近 … Read More

EUはシリアテル社を含む6社および2個人に対する追加制裁を承認、ニューヨーク訪問中のムアッリム外務大臣が、アルゼンチン、カザフ、レバノンの外相と会談(2011年9月24日)

諸外国の動き 反体制デモの動員力が減退するなか、EUはシリアに対する追加制裁の承認を正式に発表し、発動した。 第7弾にあたる今回の追加制裁では、バッシャール・アサド大統領のいとこラーミー・マフルーフ氏が所有するシリアテル … Read More

ハヤート紙が国内の抗議行動の規模縮小に関する反体制側・政権側の見方を紹介、仏外相いわくシリアでは「宗派どうしが殺し合っている」(2011年9月23日)

反体制運動の規模縮小への反体制活動家、親政府顧問の評価 『ハヤート』(9月23日付)は、9月に入って以降、シリア国内での抗議行動の規模が低迷していることに関して、反体制側、政権側の見方を紹介した。 同記事によると、シリア … Read More

ダマスカス郊外県やヒムス県で治安作戦が強化、ベイルートではレバノン・シリア分科委員会が開催される(2011年9月22日)

反体制運動をめぐる動き 治安部隊はダマスカス郊外県の複数の都市における展開を強化し、電話、インターネットを遮断した。またヒムスでも作戦を続行し、1人を殺害した。 ** ダマスカス郊外県では、シャーム・ニュース・ネットワー … Read More

ヒムス県、イドリブ県で軍・治安部隊による活動家の逮捕・捜索作戦が続くなか、エルドアン首相はオバマ大統領との会談のなかでシリア政府との断絶を明らかにする(2011年9月21日)

対トルコ関係 トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、バラク・オバマ米大統領と21日(現地時間20日)、ニューヨークで会談した。会談後の記者会見で、エルドアン首相は「シリア政府との連絡を絶った。このような段階に … Read More

ロシア議会の使節団がシリア訪問を終えるなか、米大統領とトルコ首相が会談しアサド政権に対する「さらなる圧力」をめぐって見解を一致させる(2011年9月20日)

反体制勢力の動き――ロシア連邦議会使節団との会談―― ロシア議会の使節団がシリア訪問を終えた。最終日には、ダルアー市、ヒムス市、ハマー市を視察し、地元の住民や代表らと会談した。またダマスカスで晩に反体制勢力の代表10人と … Read More

国連人権理事会は、治安部隊によるデモ参加者への攻撃が「激しさを増した」と断言(2011年9月19日)

反体制運動をめぐる動き 複数の活動家によると、ヒムス県、ダマスカス郊外県各地での軍・治安部隊の逮捕・捜索活動により、少なくとも9人が殺害され、ダルアー、アレッポ、バーニヤース、ラタキア、ダイル・ザウルで数十人が逮捕された … Read More

国民民主変革諸勢力国民調整委員会の呼びかけのもと開催されていた反体制派大会が閉幕、イスラーム民主無所属潮流はこうしたイニシアチブを非難し、反体制派内の分裂が浮き彫りに(2011年9月18日)

新学期(新年度)始まる 9月18日、シリアの学校の新学期(新年度)が始まった。 フェイスブックの「シリア革命2011」ページでシリア革命調整連合が「バアスの教育を打倒する金曜日」と銘打って、学生・生徒に抗議行動を呼びかけ … Read More

ロシア連邦議会使節団がダマスカスを訪問し、アサド大統領および反体制勢力代表の間の仲介プロセス開始を試みる(2011年9月17日)

反体制勢力の動き 国民民主変革諸勢力国民調整委員会大会準備委員会の複数の消息筋はAKI(9月17日付)に対して、17日、18日に、「リビアのシナリオを回避するため」、シリア政府に対して行程表を示すための大会(第2回大会) … Read More

複数の都市で数千人規模のデモや治安部隊との衝突が発生するなか、欧米諸国はシリア革命評議会発足の動きを高く評価(2011年9月16日)

反体制抗議運動 シリアの複数の都市で金曜礼拝後に数千人規模のデモが発生し、少なくとも数十人が死傷した。複数の活動家、人権活動家らによると、軍・治安部隊の発砲により、少なくとも36人が殺害された(地元調整諸委員会によると死 … Read More

イスタンブールで「シリア国民評議会」が発足し反体制勢力の統一が表明される、結成大会にはカナダ、オランダ、日本、スーダンが外交官を派遣(2011年9月15日)

フサイン・ハルムーシュ大佐の証言 SANA(9月15日付)によると、シリア・アラブ・テレビは9月15日から、自由将校運動司令官のフサイン・ハルムーシュ大佐の証言を放映した。 証言のなかでハルムーシュ大佐は離反した理由につ … Read More

新党「シリア国家建設潮流」がダマスカスで発足、「シリア国民支持支援週間」に参加していた反体制活動家がアラブ連盟に対し要求書を提出(2011年9月14日)

反体制運動をめぐる動き ルワイユ・フサイン氏、ムナー・ガーニム女史など無所属の反体制活動家は、新党「シリア国家建設潮流」がダマスカスで発足したと発表。政党法制定や国民対話開始といった状況下で、政治生活への「実質的関与」を … Read More

「シリア革命2011」がアサド政権に対するロシアの姿勢に反対するデモを呼びかける、アラブ諸国第136回定例外相会議が閉幕し発砲停止の必要性が改めて強調される(2011年9月13日)

反体制運動をめぐる動き 複数の活動家によると、シリア治安部隊がデモ抑止の新たな戦術として行っている各地での活動家逮捕・捜索活動により、昨日少なくとも8人が殺害、数十人が逮捕された。また逮捕者は殴打されるなどの蛮行を受け、 … Read More