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1.シリア軍(そしてロシア軍)の攻勢が続くなか、ファトフ軍として共闘してきたイスラーム過激派に足並みの乱れ
■ヌスラ戦線などからなる反体制武装集団は、ロシア軍と思われる戦闘機の空爆への報復としてアレッポ市各所を無差別砲撃(2016年1月1日)
■ダルアー県イズラア市のヌスラ戦線メンバーのイドリブ県への退去に関する停戦合意の内容(2016年1月1日)
■シリア・ムスリム同胞団系の武装集団シャーム軍団はアレッポでの戦闘に専念するとの理由でアル=カーイダ系のファトフ軍から脱会(2016年1月2日)
■シリア軍、ロシア軍がダルアー県シャイフ・マスキーン市一帯、アレッポ県でヌスラ戦線などからなる反体制武装集団への攻勢を続ける(2016年1月2日)
■アレッポ県、ダマスカス郊外県で、シリア軍とヌスラ戦線などの反体制武装集団の戦闘続く(2016年1月3日)
■ザバダーニー市、フーア市・カファルヤー町の停戦合意に従い、負傷戦闘員、住民約450人の移送完了(2016年1月3日)
■ヌスラ戦線などからなる反体制武装集団はアレッポ市のシリア政府支配地域、西クルディスタン移行期民政局支配地域を砲撃(2016年1月4日)
■南部戦線(自由シリア軍)の主力武装集団が相次いで離反(2016年1月6日)
■シリア軍はダマスカス郊外県南部への包囲強化をめざしてクナイトラ県で戦闘を激化(2016年1月5日)
■シリア軍、ロシア軍がダマスカス郊外県東グータ地方を激しく空爆・砲撃する一方、反体制派は首都ダマスカスを砲撃、アレッポ市ではYPGとヌスラ戦線が交戦(2016年1月6日)
■アル=カーイダ系のジュンド・アクサー機構は、アル=カーイダ系のシャーム自由人によるダーイシュ(イスラーム国)細胞の処刑に反発しファトフ軍としての活動中止を宣言(2016年1月7日)
■シリア軍、ロシア軍がダマスカス郊外県を空爆・砲撃する一方、反体制派もダマスカス郊外県、ダマスカス県を砲撃(2016年1月7日)
■シャーム自由人イスラーム運動がイドリブ県でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルを摘発(2016年1月7日)
■ロシア軍と思われる戦闘機がアレッポ県、ダルアー県、ダマスカス郊外県を空爆(2016年1月8日)
■ロシア軍と思われる戦闘機がイドリブ県、アレッポ県、ダマスカス郊外県、ダルアー県で激しい空爆(2016年1月9日)
■ロシア軍は2016年最初の10日間で311回の出撃を行い1,097カ所を空爆(2016年1月10日)
■シリア軍、ロシア軍はダマスカス郊外県、ダルアー県、ラタイカ県で反体制武装集団への空爆、攻撃を続ける(2016年1月10日)
■ヌスラ戦線が「イスラーム法に反する歌、スローガン」を放送したとして、自らを擁護するメディア活動家のアブドゥッラー氏とラジオ・フレッシュのファーリス社長を一時拘束(2016年1月10日)
2.アレッポ県で、ロシア軍、米主導の有志連合、シリア民主軍、そしてトルコ軍が連携し、ダーイシュ、ヌスラ戦線を攻撃
■米軍主導の有志連合はシリア領内で6回の空爆を実施(2016年1月1日)
■ヌスラ戦線などからなる反体制武装集団は、ロシア軍と思われる戦闘機の空爆への報復としてアレッポ市各所を無差別砲撃(2016年1月1日)
■YPG主体のシリア民主軍が「安全地帯」内の2カ村をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧(2016年1月1日)
■YPG主体のシリア民主軍がラッカ県アイン・イーサー市一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2016年1月2日)
■フランス国防省は1日にフランス軍がラッカ県内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆したと発表(2016年1月2日)
■米軍主導の有志連合はシリア領内で6回の空爆を実施(2016年1月2日)
■YPG主体のシリア民主軍がラッカ県アイン・イーサー市郊外の村をダーイシュ(イスラーム国)との激戦の末に制圧(2016年1月3日)
■YPG主体のシリア民主軍がヌスラ戦線などとの戦闘の末、アアザーズ市郊外のカシュタアール村を制圧(2016年1月3日)
■シリア・イスラーム評議会、「シャーム・イルムの民シューラー評議会」は、YPG主体のシリア民主軍を「外国勢力の支援のもとシリア分割の計画を実行しようとしている」、「アッラーに対する裏切り」と非難(2016年1月3日)
■ダーイシュ(イスラーム国)がビデオ声明で「英国への侵攻」を宣言(2016年1月3日)
■米軍主導の有志連合はシリア領内で1回の空爆を実施(2016年1月3日)
■米主導の有志連合はシリア領内で1回の空爆を実施(2016年1月4日)
■シリア民主軍はラッカ県で、シリア軍はアレッポ県東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2016年1月4日)
■ヌスラ戦線などからなる反体制武装集団はアレッポ市のシリア政府支配地域、西クルディスタン移行期民政局支配地域を砲撃(2016年1月4日)
■シリア国民連合のハウジャ代表は、YPG主体のシリア民主軍と連携する米主導の有志連合を「テロを支援することでテロと戦おうとしている」と非難(2016年1月4日)
■米主導の有志連合はシリア領内で1回の空爆を実施(2016年1月5日)
■YPG主体のシリア民主軍はラッカ県、アレッポ県で、シリア軍はハマー県でダーイシュ(イスラーム国)支配下の村・農村を奪還(2016年1月5日)
■マーリヤ作戦司令室はダーイシュ(イスラーム国)とシリア民主軍双方との対決を呼びかける(2016年1月5日)
■米主導の有志連合はシリア領内で14回の空爆を実施(2016年1月6日)
■シリア軍、ロシア軍がダマスカス郊外県東グータ地方を激しく空爆・砲撃する一方、反体制派は首都ダマスカスを砲撃、アレッポ市ではYPGとヌスラ戦線が交戦(2016年1月6日)
■アレッポ県各所で、ダーイシュ(イスラーム国)がYPG主体のシリア民主軍、「穏健な反体制派」、シリア軍と交戦(2016年1月6日)
■米主導の有志連合はシリア領内で3回の空爆を実施(2016年1月7日)
■ロシア軍がアレッポ県西部でヌスラ戦線などと戦うシリア民主軍を航空支援する一方、米軍は県東部のティシュリーン・ダムに駐留との情報(2016年1月7日)
■米軍主導の有志連合はラッカ市郊外のダーイシュ(イスラーム国)支配下の村を空爆し、子供8人、女性3人が死亡(2016年1月8日)
■米主導の有志連合はシリア領内で13回の空爆を実施(2016年1月8日)
■米主導の有志連合はシリア領内で11回の空爆を実施(2016年1月9日)
■米軍主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)とシリア民主軍の戦闘が続くアイン・イーサー市郊外を空爆し、住民5人が死亡するなか、シリア軍、トルコ軍、シリア民主軍がそれぞれダーイシュと交戦(2016年1月9日)
■ロシア軍は2016年最初の10日間で311回の出撃を行い1,097カ所を空爆(2016年1月10日)
■米主導の有志連合はシリア領内で14回の空爆を実施(2016年1月10日)
■シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団がアレッポ県北部の「安全地帯」で有志連合、トルコ軍の支援を受け、ダーイシュ(イスラーム国)支配下の2カ村を制圧(2016年1月10日)
3.YPGがラッカ革命家戦線に圧力をかけ、戦線に所属する部族軍を解体
■YPGは、シリア民主軍とユーフラテス火山作戦司令室に参加するラッカ革命家戦線戦闘員4,000人に対して食糧などの配給を停止し、その解体を狙う(2016年1月1日)
■シリア民主軍とユーフラテス火山作戦司令室に参加するラッカ革命家戦線はYPGの圧力に屈し部族軍を解体(2016年1月4日)
4.シリア軍もアレッポ県東部、ダイル・ザウル県、ヒムス県などでダーイシュとの戦闘を続けるなか、ダーイシュ幹部23人がトルコ、ドイツに難民などを偽って逃亡したことが判明
■シリア軍はアレッポ県東部、ダイル・ザウル市などでダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2016年1月1日)
■ダイル・ザウル県で活動していたダーイシュ(イスラーム国)の幹部23人が過去6ヶ月間でトルコ、ドイツに相次いで逃亡(2016年1月2日)
■YPG主体のシリア民主軍がラッカ県アイン・イーサー市郊外の村をダーイシュ(イスラーム国)との激戦の末に制圧(2016年1月3日)
■シリア民主軍はラッカ県で、シリア軍はアレッポ県東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2016年1月4日)
■YPG主体のシリア民主軍はラッカ県、アレッポ県で、シリア軍はハマー県でダーイシュ(イスラーム国)支配下の村・農村を奪還(2016年1月5日)
■アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動がダマスカス郊外県ジャイルード市からダーイシュ(イスラーム国)を放逐する一方、同地の武装集団を第2歩兵師団が吸収合併(2016年1月6日)
■ロシア軍がアレッポ県西部でヌスラ戦線などと戦うシリア民主軍を航空支援する一方、米軍は県東部のティシュリーン・ダムに駐留との情報(2016年1月7日)
■シリア軍がヒムス県、ダイル・ザウル県でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2016年1月7日)
■ロシア軍は2016年最初の10日間で311回の出撃を行い1,097カ所を空爆(2016年1月10日)
■シリア軍はダイル・ザウル県、スワイダー県で、石油を密輸するダーイシュ(イスラーム国)のタンクローリー車列を空爆、破壊(2016年1月10日)
5.ジュネーブ3会議に参加する反体制派統一代表団の人選をめぐってリヤド最高委員会とロシア、米国、イランが後援するシリア民主評議会が互いを牽制
■シリア民主評議会のマンナーア共同議長「YPG主体のシリア民主軍はシリア全土の16%を支配している」(2016年1月3日)
■反体制派代表団人選を担当する最高委員会のヒジャーブ元首相はサウジアラビアの意向に沿うかたちで「外国の干渉」を拒否する一方、シリア国家建設潮流のフサイン代表は委員会を脱会(2016年1月5日)
■西クルディスタン移行期民政局を主導するPYDなど3組織は民主的変革諸勢力国民調整委員会としての活動を中止(2016年1月8日)
■反体制武装集団24組織はリヤドでの反体制派合同会合最高委員会への支持を表明(2016年1月9日)
■デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がシリアを訪問、ムアッリム外相は、交渉に参加する反体制派の名簿と「テロ組織」のリストの開示を要求(2016年1月9日)
■シリア民主軍参加組織・支援組織が結成したシリア民主評議会はスイスのジュネーブで代表会合を開き、すべての当事者のジュネーブ3会議への参加の必要を確認(2016年1月10日)