Monthly Archives: 3月 2012

シリア国民評議会事務局長が自由シリア軍の武装化を「国民の自衛権」に立脚するものとして正当化、国内の反体制派変革解放国民戦線が第10期人民議会選挙への参加する意思を示す(2012年3月31日)

国内の暴力 シリア人権監視団は、各地での軍・治安部隊の掃討作戦により40人が殺害された、と宣伝した。 ** ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区が軍・治安部隊の砲撃に曝され、離反兵との戦闘に … Read More

シリア各地で軍・治安部隊と離反兵の間で激しい衝突が生じるなか、シリア国民評議会に参加していたクルド人活動家24人が同評議会からの脱会を発表(2012年3月30日)

国内の暴力・反体制デモ シリア人権監視団によると、シリア各地で反体制デモが発生し、数千人が参加する一方、軍・治安部隊と離反兵がダマスカス県・郊外県、イドリブ県、ヒムス県などで衝突し、地元調整諸委員会によると45人以上が戦 … Read More

アサド大統領がBRICS首脳会議に宛てた書面のなかで同諸国の対シリア政策を称賛、バグダードで開催されたアラブ連盟首脳会議が閉幕声明のなかでアサド政権による弾圧を厳しく非難(2012年3月29日)

国内の暴力 シリア人権監視団によると、軍・治安部隊と離反兵の交戦で23人(民間人14人、軍人8人、離反兵1人)が死亡した。 また同監視団によると、軍・治安部隊からの離反も相次いでおり、過去24時間で准将3人を含む約20人 … Read More

軍・治安部隊が4日にわたる攻撃の末にサラーキブ市を制圧、またイスタンブールではシリア国民評議会と異なる反体制連合組織「シリア民主フォーラム」が発足(2012年3月28日)

国内の暴力 イドリブ県では、地元調整委員会によると、軍・治安部隊はサラーキブ市を4日にわたる攻撃の末に制圧した。 この攻撃で少なくとも50人が死亡したという。 ** ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスル・ハリ … Read More

イスタンブールの反体制勢力大会が政治綱領「未来のシリアのための国民誓約」を採択するなか、アサド大統領が視察のためヒムス市を訪れる(2012年3月27日)

国内の暴力 地元調整諸委員会によると、シリア各地で57人が殺害された。 ** フェイスブック(3月27日付)などによると、ザバダーニー市でアリー・ジャムール准将が発砲命令を拒否した兵士に射殺された。 ジャムール准将はラタ … Read More

シリア国民評議会主催のもと反体制勢力の大会がイスタンブールで開幕、独紙が「ヒムス市で反体制武装集団が住民の約20%を虐殺した」と報じる(2012年3月26日)

国内の暴力 シリア革命総合委員会は、ヒムス県、イドリブ県などで治安部隊の発砲で60人の市民が殺害され、イドリブ県、ダルアー県、ダイル・ザウル県、ダマスカス県(カーブーン区)で活動家の逮捕・摘発が行われたと主張したが、真偽 … Read More

シリア・ムスリム同胞団がアサド政権打倒後の政治プログラムを発表するなか、オバマ大統領とエルドアン首相がシリアの反体制勢力への「非軍事的支援」を行うことで合意(2012年3月25日)

国内の暴力 シリア人権監視団によると、軍・治安部隊兵士と離反兵の合わせて21人(うち軍・治安部隊の犠牲者数は11人)が各地での戦闘で死亡したが、真偽は定かでない。 ** ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市各 … Read More

自由シリア軍とシリア革命最高軍事評議会が実質的に統合、生じる「自由シリア軍事評議会」は今後「リヤード・アスアド大佐の指導のもとに活動」(2012年3月24日)

国内の暴力 イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊の掃討作戦を避けて、サラーキブ市住民の約60%が避難した。 しかしロンドンで活動する同組織が、このような統計データを正確に入手、処理できるとは思えない。 … Read More

アレッポ県やダマスカス市で「過去最大規模」の反体制デモが発生するなか、ハヤート紙は「シリア国内でジハード主義者が台頭している」と報じる(2012年3月23日)

国内の暴力・デモ 軍・治安部隊は、アレッポ県アアザール市など各地、ヒムス県、ダイル・ザウル県、イドリブ県、ダルアー県、ダマスカス郊外県などで反体制(武装)勢力の掃討作戦を継続し、地元調整諸委員会の複数の活動家によると、1 … Read More

国連人権理事会の事実調査委員会がシリアでの「人権侵害」と「人道に対する罪」に対する制裁実施の準備を開始(2012年3月22日)

国内の暴力 在外の反体制活動家らは、国内での弾圧、殺戮に関する情報の発信を再び活発化させ、西側のメインストリーム・メディアを中心に、「国連安保理議長声明採択後もシリアで殺戮は続いている」といった予定調和的な報道が目立った … Read More

国連安保理でシリア情勢に関する議長声明が全会一致で採択される、「シャームの民のヌスラ戦線」を名のるイスラーム主義組織がダマスカス県内での同時自爆テロの犯行声明を発表(2012年3月21日)

国連の動き 国連安保理で、フランスが提案したシリア情勢に関する議長声明が、若干の修正を経て、全会一致で採択された。 国連安保理議長声明の骨子は以下の通り。 1. シリア情勢の悪化に対して重大な懸念と、数千人の犠牲者への深 … Read More

自由シリア軍がダイル・ザウル市からの撤退を発表するなか、ロシアはアナン合同特使の停戦案を支持する国連安保理議長声明案を「条件付き」で支持(2012年3月20日)

国内の暴力 ダイル・ザウル革命諸委員会連合は声明を出し、自由シリア軍がダイル・ザウル市から撤退したと発表した。 同声明によると、撤退は「民間人への虐殺を回避するため」だという。 またシリア人権監視団によると、ダイル・ザウ … Read More

ダマスカス県マッザ区で離反兵と軍・治安部隊が交戦、自由シリア軍司令官は「デリケートな治安問題」として攻撃への関与を明言せず(2012年3月19日)

国内の暴力 ダマスカス県マッザ区ヴィーラート・ガルビーヤで、18日深夜から19日早朝にかけて離反兵と軍・治安部隊が交戦した。 『ハヤート』(3月20日付)によると、この交戦は、離反兵が同地区の准将自宅をRPG弾で攻撃した … Read More

前日のダマスカス県での事件に引き続きアレッポ市でも自爆テロが発生、軍を離反したクルド人兵士らがハサカ県内で「自由シリア軍アーザーディー大隊」の結成を画策(2012年3月18日)

国内の暴力 17日のダマスカス県での同時爆弾テロに引き続き、アレッポ市でも自動車爆弾による自爆テロが発生した。 テロが発生したのはスライマーニーヤ地区の国家治安局近くで、シリア人権監視団によると、このテロで少なくとも3人 … Read More

ダマスカス県内2カ所で自動車爆弾による自爆テロが発生するなか、サウジアラビアが自由シリア軍への武器・装備をヨルダン経由で供与していると報じられる(2012年3月17日)

国内の暴力 ダマスカス県内2カ所で自動車爆弾による自爆テロが発生した。 テロが起きたのは、ダウワール・ジャマーリクの刑事保安局前とカッサーア地区の空軍情報部近くにあるタフリール広場。 SANA(3月17日付)などによると … Read More

シリア各地で「外国の即時軍事介入」を求める反体制デモが発生するなか、「イラク真理ジハードの旗」がアサド政権に対する武装闘争を宣言(2012年3月16日)

国内の暴力・反体制デモ シリア各地で「外国の干渉拒否、改革支持」を訴える大規模集会と「外国の即時軍事介入」を求める反体制デモが発生した。 ** 『ハヤート』(3月16日付)によると、ハサカ県、ダルアー県、ヒムス県、ハマー … Read More

アサド政権を支持する「シリアのための世界行進」運動が各地で組織され「数百万」人が集まるなか、シリア・クルド国民評議会とシリア国民評議会の統合の是非が議論される(2012年3月15日)

アサド政権の動き 「シリアのための世界行進」運動が、3日間の予定で、シリア国内の都市、諸外国のシリア大使館・領事館前で、アサド政権の「改革支持、内政干渉拒否」を訴えるデモ・集会を組織・開催した。 SANA(3月15日付) … Read More

シリア国民評議会の主導的メンバー3人が「評議会が存在するという嘘の偽証者になりたくない」との理由で脱退を宣言(2012年3月14日)

国内の暴力 シリア人権監視団など反体制勢力は、ダルアー県などで軍・治安部隊による反体制勢力への掃討作戦が継続され、37人(うち24人が民間人、13人が離反兵)が殺害されたと、シリアでの「アラブの春」開始(2011年3月1 … Read More

アサド大統領は第10期人民議会選挙の投票を2012年5月7日に行うことを決定、一方エルドアン首相は「シリアの友連絡グループ」の第2回大会をイスタンブールで4月2日に開催すると発表(2012年3月13日)

アサド政権の動き アサド大統領は2012年政令第113号を発し、第10期人民議会選挙の投票を2012年5月7日に行うことを定めた。 ** SANA(3月13日付)は、外務省が、イスラエルによるガザ空爆を非難し、「国際社会 … Read More

ヒムス市で発生したとされる女性・子供含む47人の惨殺の責任の所在をめぐって非難の応酬がなされる、国連安保理で閣僚級会合が開かれるもロシアとアラブ連盟が合意した「五原則」についての見解は一致せず(2012年3月12日)

国内の暴力 ヒムス市カラム・ザイトゥーン地区で、女性・子供を含む惨殺遺体47体が発見された。遺体は市内の複数地区で殺害されたもの。 この事件に関して、SANA(3月12日付)によると、アドナーン・マフムード情報大臣が記者 … Read More

サウジ外相と独外相がシリア情勢などについて意見を交換し「軍事的選択肢は解決策でない」と一致したにもかかわらず、西側諸国や湾岸諸国が反体制勢力の武器供与に関する「真剣な議論」を開始したと報じられる(2012年3月11日)

アサド政権の動き コフィ・アナン・シリア危機担当国連・アラブ連盟合同特使が前日に引き続き、アサド大統領と会談した。 アナン特使はシリアを去る前の記者会見で、自身の任務に関して「困難だが、我々は希望を捨ててはならない。我々 … Read More

アナン国連・アラブ連盟合同特使がアサド大統領と面会、アラブ連盟定例外相会合では露外相の出席のもと「外国の不干渉」を含む五原則が作成・合意される(2012年3月10日)

アサド政権の動き SANA(3月10日付)は、コフィ・アナン・シリア危機担当国連・アラブ連盟合同特使がシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。 会談で、アサド大統領は、「武装テロ集団が混乱を拡大させ、国家の安定を揺るがそ … Read More

ダマスカス県を含む各地で大規模な反体制デモが発生するなか、シリア国民評議会が「政治的解決」をめざすアナン国連・アラブ連盟合同特使の姿勢を非難(2012年3月9日)

国内の暴力 反体制活動家によると、イドリブ県ザーウィヤ山などに対する軍・治安部隊の掃討作戦が継続された。 また各地で金曜礼拝後に散発的な反体制デモが発生した。 死者数は約90人に達した、という。 インターネットなどでは、 … Read More

石油省の現職次官が政権離反を宣言し初の事例となる一方、米下院外交問題委員会が「シリア解放法案」を可決(2012年3月8日)

石油省次官の離反 石油省のアブドゥフ・フサームッディーン次官(イスラーム教スンナ派)が政権離反を宣言する映像をユーチューブを通じて配信した。 政権幹部の離反は、これまでがそうであったように、反体制勢力の派閥化と分裂を助長 … Read More

駐シリア中国大使がムアッリム外相らと面会し「外国のいかなる内政干渉をも拒否する」姿勢を改めて表明するなか、地元調整諸委員会が声明を出しシリア国民評議会の「再建」の必要性を主張(2012年3月7日)

アサド政権の動き 中国の李華新前駐シリア大使がダマスカスを訪問し、ムアッリム外務大臣、アフマド・アルヌース外務次官らと会談した。 SANA(3月7日付)によると、李前大使は、シリアの危機解決に向けた「六つの提案」を示した … Read More

国連安保理常任理事国とモロッコが参加する大使級会合のなかで米国による新たな対シリア決議案が審議されるも、ロシアは再び拒否の姿勢を示す(2012年3月6日)

国内の暴力 軍・治安部隊は、ダルアー県フラーク市、ヒムス県クサイル市、ラスタン市、ダマスカス郊外県各都市で反体制(武装)勢力に対する掃討作戦を重点的に行い、活動家らによると各地で少なくとも14人が死亡した。 ** ダルア … Read More

クサイル市、ラスタン市などで軍・治安部隊による掃討作戦が続くなか、サウジアラビア国王とカタール首相が会談し「シリア政府による殺戮停止に向けて努力を続ける」ことで一致(2012年3月5日)

国内の暴力 反体制活動家によると、ヒムス県クサイル市、ラスタン市などで軍・治安部隊による掃討作戦が続いた。 ** ヒムス県では、シリア革命総合委員会のハーディー・アブドゥッラーを名のる活動家によると、クサイル市に対して「 … Read More

軍・治安部隊がラスタン市とクサイル市に対して大規模な砲撃を行い数十人が死傷、一方サウジアラビア外相が記者会見のなかで反体制派による武装闘争を煽動(2012年3月4日)

国内の暴力 ヒムス県のラスタン市とクサイル市に対して、軍・治安部隊が大規模な砲撃を行い、反体制活動家らによると、数十人が死傷、数千人がレバノンへの避難を余儀なくされた。 シリア人権監視団によると、「これらの都市は中部にお … Read More

シリア革命最高軍事評議会がシリア国民評議会による軍事顧問局設置の決定への拒否を示すなか、国連事務総長は「多元的・民主的体制をもたらすような政治解決」に向けて国際社会が結束するよう呼びかけ(2012年3月3日)

国内の暴力 ヒムス市バーブ・アムル地区完全制圧後も軍・治安部隊は各地で反体制勢力に対する掃討作戦を継続、シリア人権ネットワークによると、74人が死亡した。 またSANA(3月3日付)によると、ダルアー市ダウワール・ミスリ … Read More

EUが首脳会合の結果シリア国民評議会を「シリア国民の正当な代表」として承認すると発表、プーチン首相は一部諸国による反体制勢力武装化の試みを非難(2012年3月2日)

国内の暴力・反体制デモ 離反兵が放棄したヒムス市バーブ・アムル地区で軍・治安部隊による「集団処刑」の疑惑が高まるなか、軍・治安部隊が各地で掃討作戦を継続し、死者数は反体制活動家らによると65人(うち32人がヒムス県)にの … Read More