イスラエル軍部隊がクナイトラジュバーター・ハシャブ村に侵入し、仮設の検問所を設置、民家への急襲と捜索を実施したのちに撤収(2025年8月31日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、6台の車輛と数十名の兵士からなるイスラエル軍部隊がジュバーター・ハシャブ村に侵入し、仮設の検問所を設置、民家への急襲と捜索を実施したのちに撤収した。

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有志連合の代表団はトルコ占領下の「平和の泉」地域内になるアルーク村(ハサカ県)に向かい、同村の揚水場を視察(2025年8月31日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャッダーディー市に設置されている米主導の有志連合の基地に、軍用輸送機が兵站物資を空輸した。

また、シリア人権監視団によると、有志連合の代表団は、技術チームや兵士らとともに8台の装甲車輛で、カスラク村の基地からダルバースィーヤ市を経由してトルコ占領下の「平和の泉」地域内になるアルーク村に向かい、同村の揚水場を視察した。

また、この視察と併せて、北・東シリア地域民主自治局の支配地を隔てる分離に面するアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、ダルバースィーヤ市近郊の農村地帯に立ち寄り、シリア民主軍とトルコ軍、シリア国民軍の戦闘の爪痕を確認した。

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スワイダー県マジュダル村周辺で新たな停戦違反:シャルア移行期政権に属する武装グループが23mm重機関銃や迫撃砲を使用して村を攻撃(2025年8月31日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、マジュダル村周辺で停戦違反が新たに記録され、アフマド・シャルア移行期政権に属する武装グループが23mm重機関銃や迫撃砲を使用して村を攻撃した。

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シリア人権監視団によると、ダマスカス・スワイダー街道の再開を受けて、人道支援物資を積載した約37台の貨物車輛からなるシリア・アラブ赤新月社の車列と、地元市場を支援するための食料品や生活必需品を積載したおよそ50台の貨物車輛からなる商用の車列がスワイダー県に向かった。

しかし、シリア人権監視団によると、このうち商用の車列は、ダルアー県ブスラー・シャーム市の通行所が閉鎖され、アフマド・シャルア移行期政権の内務治安部隊や民間防衛機構(ホワイト・ヘルメット)が撤収したために、通過できず、首都ダマスカス方面に引き返した。

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シリア人権監視団によると、過去48時間でダルアー県からブスラー・シャーム市の通行所を通過して、93世帯369人(女性、子供を含む)がスワイダー県に移動する一方、35世帯138人が同じ通行所を通じてダルアー県に移動した。

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シリア人権監視団は、ドゥルーズ派住民24人(うち女性3人)がアフマド・シャルア移行期政権の国防省と内務省の要員によって処刑されていたことを確認したと発表した。

これにより、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエルの爆撃による死者数の総計は2,014人となった。

内訳は以下の通り。
・スワイダー県出身者:725人(ほとんどがドゥルーズ派)、うち民間人162人(21人の子供と51人の女性を含む)、さらにドゥルーズ派以外の民間人12人(女性6人を含む)
・国防省および治安部隊要員:477人(ベドウィン部族出身者40人とレバノン国籍の戦闘員1人を含む)
・国防省・内務省要員:15人(イスラエルの爆撃により死亡)
・民間人3人(女性1人と身元不明2人)(イスラエルの爆撃で死亡)
・報道関係者2人(スワイダー県の戦闘で死亡)
・ドゥルーズ派住民789人(うち72人の女性、15人の子供、高齢者、スワイダー国立病院の医療従事者20人)(国防・内務省の要員によって処刑)
・ベドウィン部族出身者3人(女性1人と子供1人を含む)(ドゥルーズ派武装勢力によって処刑)

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スワイダー県では、シリア人権監視団スワイダー24によると、サルハド市やジュナイナ村で、住民が女性拉致被害者の即時解放を求める抗議集会を開いた。

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ハマー県サルハブ市で、レストランを経営するアラウィー派の40代男性が正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡、ムーリク市でも、ピスタチオ農園の管理人が正体不明の武装グループの襲撃で殺害(2025年8月31日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、サルハブ市で、レストランを経営するアラウィー派の40代男性(アイハム・ハイルビーク氏)が正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡した。

シリア人権監視団によると、ムーリク市でも、正体不明の武装グループがピスタチオ農園の管理人を襲撃し殺害、兄弟らが負傷した。

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ドイツのゲルゼンキルヘン市で欧州クルディスタン・ロジャヴァ青年全国大会が開催:シリア民主軍のアブディー総司令官はビデオ・メッセージで「民主的で分権的なシリア」を主唱(2025年8月31日)


ANHAによると、ドイツのゲルゼンキルヘン市で、欧州クルディスタン・ロジャヴァ青年全国大会が開催され、ヨーロッパやカナダ各国から130人の若者、政治組織や民間団体の代表、学者らが出席した。

会議冒頭では、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官のビデオ・メッセージが披露された。

ムラースィルーンによると、メッセージのなかで、アブディー総司令官は以下の通り述べた。

・我々はあらゆる緊急事態に備えており、同時に戦争を回避するよう努めている。
・14年にわたる戦争を経たシリアは、2011年以前の状態には戻らない。我々は新しい、民主的で分権的なシリアを求める。
・我々はこの新しい段階において、政治と対話を通じて成果を維持するよう努める。
・3月10日合意はすべての人民に適した新たな枠組みであり、この合意に基づいて漸進的な政治的解決に向けて前進していく。

大会では、ロジャヴァの発展に向けた実践的プロジェクトの策定や、クルド人内部の結束を守る方策、将来の挑戦における青年の役割について協議するワークショップが行われた。

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北・東シリア地域民主自治局のはザニーニ駐ダマスカス臨時代理大使が率いるブラジルの公式代表団と会談し、ダーイシュのブラジル人メンバーの家族2人の身柄を引き渡す(2025年8月31日)


ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の渉外関係委員会は、ジョアン・ザニーニ駐ダマスカス臨時代理大使が率いるブラジルの公式代表団と会談し、ダーイシュ(イスラーム国)のブラジル人メンバーの家族2人(女性1人と子供1人)の身柄を引き渡した。

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トルコのNGO組織の人道援助基金(IHH)は、「アブシリー・ハウラーン」キャンペーンの一環として、ダルアー県のブスラー・シャーム国立病院に最新型の医療システムを備えた救急車1台を寄付(2025年8月31日)


SANAによると、トルコのNGO組織の人道援助基金(IHH)は、30日にダルアー県のブスラー・シャーム市で開幕した「アブシリー・ハウラーン」キャンペーンの一環として、ブスラー・シャーム国立病院に最新型の医療システムを備えた救急車1台を寄付した。

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アレッポ県内の大学に在籍する修士課程の学生らが、新たに発表された博士課程入試制度の修正を求めて抗議集会(2025年8月31日)


アレッポ県では、SANAによると、県内の大学に在籍する修士課程の学生らが、新たに発表された博士課程入試制度の修正を求めて抗議集会を開催した。

集会に参加した学生たちは、この入試制度の基準や条件が学生の状況を十分に考慮していないと指摘した。

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トルコ軍が無人航空機でアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯を爆撃、ハサカ県とアレッポ県でシリア民主軍とシリア国民軍が交戦(2025年8月31日)


ANHAは、8月30日深夜、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるアレッポ県のティシュリーン・ダム周辺が無人航空機による爆撃を受けたと伝えた。

また、ハサカ県タッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村一帯に「トルコ占領軍の傭兵」(シリア国民軍諸派)が潜入を試み、シリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会がこれを阻止したと伝えた。

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シリア人権監視団によると、爆撃はトルコの自爆型無人航空機によるもので、大きな爆発音が確認されたが、人的被害は報告されなかった。

同監視団によると、この爆撃と同時に、アレッポ県ダイル・ハーフィル市方面で、シリア民主軍とシリア国民軍諸派が交戦、双方が中・重火器を用いて攻撃を行った。

一方、テル・ラバン村一帯での戦闘では、シリア国民軍諸派の戦闘員少なくとも2人が負傷した。

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これに関して、SANAは、シリア軍部隊が、アレッポ県のタッル・マーイズ村に設置されている軍拠点へ侵入を試みた「クルド民兵」(シリア民主軍)を要撃、潜入を阻止したと伝えた。

また、軍事筋がSANAに対して明らかにしたところによると、シリア民主軍の別の部隊が、ウンム・ティーナ村とダイル・ハーフィル市に集結し、要撃に遭った部隊の撤退を支援するために、タッル・マーイズ村にあるシリア軍の複数の拠点を攻撃した。

同筋によると、シリア軍側は当初は軽火器で対応していたが、クルド民主軍側の砲撃が続たため、重火器を用いて応戦、タッル・マーイズ村の拠点に増援部隊も派遣された。

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これに対して、シリア民主軍はフェイスブックを通じて広報センターの声明を発表し、SANAの報道を「完全なでっちあげ」、「単なるメディアの欺瞞」と批判、シリア民主軍の関与を否定、戦闘はアフマド・シャルア移行期政権に属する派閥間で続いている勢力争いに過ぎず、これをシリア民主軍との交戦であるかのように歪めて報道していると主張した。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣は在国連シリア代表を務めていたダッハーク氏らの本国への帰国を決定(2025年8月30日)

ムラースィルーンムドンによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、以下の外交官たちをそれぞれの派遣地からシリア本国(ダマスカスの本省)に帰国させることを決定した。

・クサイ・ダッハーク:ニューヨーク国連常駐代表部
・リヤード・フドゥール:ニューヨーク国連常駐代表部
・アブドルガッファール・グブラ:イスタンブール領事館
・ムハンマド・マフムード:イスタンブール領事館
・マラーム・ナーブルスィー:イスタンブール領事館
・ターリク・イスマーイール:イスタンブール領事館
・ムハンナド・ハイダル:イスタンブール領事館
・アブドゥルカリーム・フーワンダー:ベルリン大使館
・クサイ・ハースード:ベルリン大使館
・フサーム・マルイー:ベルリン大使館
・フサイン・アブドゥルアズィーズ:リヤド大使館
・ムハンマド・アーミル・タイヤーン:リヤド大使館
・ニダール・ムーサー・バーシャー:リヤド大使館
・アリー・ダグマーン:ベイルート大使館
・アビール・サルマーン:ベイルート大使館
・シャーディー・イブラーヒーム:ベイルート大使館
・フィラース・サーイム・ダフル:ベイルート大使館
・ムハンマド・タラーブルスィー:ベイルート大使館
・ニザール・カビーブー:ベイルート大使館

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トルコ占領下の「平和の泉」地域のハサカ県ラアス・アイン市付近で、トルコ軍憲兵隊の銃撃により、トルコ領内へ越境しようとていたシリア人1人が死亡、1人が負傷(2025年8月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域のラアス・アイン市付近で、トルコ軍憲兵隊(ジャンダルマ)の銃撃により、トルコ領内へ越境しようとていたシリア人1人が死亡、1人が負傷した。

シリア人権監視団が9月2日に発表したところによると、その後重傷を負っていた3人も死亡し、死者は4人となった。

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ダマスカス県マアダミーヤト・シャーム市の武装勢力の指導者で「アブー・フザイファ」と呼ばれる人物が、スーマリーヤ地区のアラウィー派住民に対して「本日夕方までに自宅を退去せよ」と改めて通告(2025年8月30日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マアダミーヤト・シャーム市の武装勢力の指導者で「アブー・フザイファ」と呼ばれる人物が、スーマリーヤ地区のアラウィー派住民に対して「本日夕方までに自宅を退去せよ」と改めて通告した。

同監視団によると、社会平和維持高等委員会や大統領府に近いアラウィー派の有力者の仲介で、当局が住民に対して自宅にとどまり、退去を強要された住民にも帰宅するよう呼び掛けている。

だが、住民がこのことを「アブー・フザイファ」に伝え、退去要求を取り下げるよう求めたところ、アフマド・シャルア暫定大統領や移行期政権の指導部を侮辱する罵声を浴びせたという。

シリア・クルドシリア左派党は、声明を出し、スーマリーヤ地区でのアラウィー派住民の強制退去を「民族・宗派浄化」だとしたうえで、シリアの国内法と国際法、人権の侵害にあたると批判した。

ANHAなどによると、国連のステファン・ドゥジャリック報道官は、日例記者会見で、ダマスカス県スーマリーヤ地区でのアラウィー派住民らへの立ち退きの脅迫について懸念を表明し、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表が状況を注視していると述べた。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、県内務治安部隊がタルトゥース市南部のラーダール地区を封鎖し、大規模な家宅捜索作戦を実施、20人以上の若者を逮捕、女性らの携帯電話を押収したほか、実弾や手榴弾を使用して住民を脅した。

これに関して、内務省は、フェイスブックを通じて、タルトゥース市入口の一つで内務治安部隊のパトロール要員が襲撃を受けて、隊員2名が死亡したことを受けて、同部隊が県内で治安作戦を開始したと発表した。

内務省のフェイスブックによると、治安作戦は、武装グループが拠点としていた複数の地点、犯行の出発点とした農場、さらに構成員の治療に用いられていた医療拠点を対象とし、武装グループとの間で銃撃戦が発生、複数のメンバーを無力化、残りを拘束、使用していた武器や弾薬を押収した。

また、シリア人権監視団によると、内務治安部隊は、バイト・アルヤーン村の農場を包囲し、若い男性2人を殺害、数人を負傷させた。

シリア人権監視団が31日に発表したところによると、内務治安部隊によるこの強襲中、通りがかった別の若い男性1人も撃たれて、死亡した。

地元住民の証言によると、内務治安部隊の隊員は、シリア人ではなく、強襲した2人のうちの1人(B.M.氏)の首を切断し、その首を車輛後部に載せて村内を回ったという。

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スワイダー県各所で「自決」を訴えるデモ:ヒジュリー師は、シャルア移行期政権がスワイダー県で行った残虐な犯罪について、独立した国際調査を開始するよう国際社会に改めて呼びかける(2025年8月30日)

スワイダー県では、スワイダー24シリア人権監視団によると、スワイダー市(カラーマ広場)、シャフバー町、サルハド市で大規模なデモが行われ、参加者らは「自決」を訴えた。

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ラースィド・ニュースによると、ムワッヒド・ドゥルーズ精神指導部のヒクマト・ヒジュリー師は、スワイダー県の住民に対してアフマド・シャルア移行期政権が行った残虐な犯罪について、独立した国際調査を開始するよう国際社会に改めて呼びかけた。

ヒジュリー師は、スワイダー県の事件が「計画的な虐殺」にあたると述べ、これらの犯罪の責任者を裁くための緊急調査の必要を強調した。

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シリア人権監視団は、7月13日以降、スワイダー県で女性を狙った誘拐や強制拘束が深刻化しており、これまでに291件の女性誘拐が確認され、そのうち42人は解放されたが、14人が殺害され、2人はダマスカス郊外県アドラー刑務所に収監されていると発表した。

現在も行方不明のままの女性は合計235人にのぼるという。

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シリア師団党の政治局はスワイダー県でドゥルーズ派住民に対して行われた虐殺に関与した人物の名簿を公開(2025年8月30日)

ANHAなどによると、スワイダー県で活動する反体制政治組織のシリア師団党の政治局は声明を出し、同党の治安機関が、7月13日以降にスワイダー県の西部農村部でドゥルーズ派住民に対して行われた虐殺に関与した人物の名簿を記録・公開したと発表した。

同党は、アフマド・シャルア移行期政権の「総合治安局」(県内務治安部隊)が、パレスチナのハマースやイスラーム聖戦機構とつながりがある作戦指令室と連携し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員だった外国人タクフィール主義者を含む武装勢力とともに、村々を襲撃したと非難、虐殺が「地元の衝突」ではなく、民家への侵入、子どもや女性、高齢者の冷血な処刑を伴う、宗派に基づく組織的な戦争犯罪であると断じた。

虐殺に関与した人物は以下の通り。
1. アンマール・ヒラール・アブー・フムザ:ダルアー県マハッジャ町出身、総合治安局幹部、スワイダー県侵攻の指揮官。
2. アイマン・タビーシュ(アブー・アミール):ダルアー県ラジャート地方出身、マスマイヤ検問所責任者。
3. アブドゥッラー・バイダル(アブー・ムハンマド):タビーシュの副官。
4. ムハンマド・バイダル(アブー・ファーリス):ダルアー県ラジャート地方出身、突入部隊指揮官
5. ムハンナド・ムーサー・ミクダード(アブー・アンマール):ダルアー県ブスラー・シャーム市出身、突入部隊指揮官。
6. アブドゥッラー・ナジュム(アブー・ウマル):ダルアー県ブスラー・シャーム市出身、総合治安局幹部、スワイダー県侵攻の指揮官。
7. ディヤー・カルアリー(アブー・バラー):ダルアー県カルファー村出身、イズラ分隊長、スワイダー県侵攻の指揮官。
8. イフサーン・ズウビー:ダルアー県タファス市出身、総合治安局幹部、元ダーイシュ戦闘員。
9. バラー・ズウビー(アブー・ジハード)ダルアー県タファス市出身、イフサーン・ズウビーの副官、元ダーイシュ戦闘員。
10. イマード・ファイサル・ムサーラマ:ダルアー市出身、突入部隊指揮官、元ダーイシュ戦闘員。
11. ムハンマド・サムール(アブー・ヌーフ):ダルアー県フラーク市出身、突入部隊指揮官。
12. ヤースィル・カトフ(アブー・アンマール):ダルアー県フラーク市、突入部隊指揮官。
13. ハイサム・ファッターヒー:ダルアー県ブスラー・シャーム市出身、憲兵隊幹部、部族動員者、シャームのヌスラ戦線のコブラ法廷の関係者。
14. ハイサム・サアド・ミクダード:部族指導者、自身の息子らを襲撃に送り込んだ主要扇動者。
15. スライマーン・ハッジー(アブー・ヤズィード):ダルアー県ブスラー・シャーム市出身、国防省幹部、スワイダー県侵攻の指揮官。
16. ハーミド・ハリーリー(アブー・アブドゥー):ダルアー県ブスラー・シャーム市出身、総合治安局幹部、突入部隊指揮官。
17. ムスアブ・ハリーリー(アブー・アブドゥッラフマーン):ダルアー県ブスラー・シャーム市出身、ムサイフラ分隊長、突入部隊指揮官。
18. アブー・ムスアブ・ヌサイラート:ダルアー県カラク村出身、突入部隊指揮官、治安責任者。
19. アフマド・ムスリム(アブー・ムスリム):ダルアー県カラク村出身、マスィーファラ分隊長、スワイダー侵攻指揮官。
20. ムスアブ・シャルート:ダルアー県ムサイフラ町出身、総合治安局幹部、スワイダー県侵攻の指揮官。
21. フサイン・シャルート:ダルアー県ムサイフラ町出身、総合治安局幹部、突入部隊指揮官。

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北・東シリア地域民主自治局のユーフラテス地域で、同自治局による「国勢調査」が開始される(2025年8月30日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局のユーフラテス地域で、同自治局による「国勢調査」が開始された。

調査は、2人1組で構成される4,000の調査チームがユーフラテス地域内の都市、町、村々に展開して行われている。、国勢調査が始まった。

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シリア民主軍はハサカ市でダーイシュに対する「諸人民の持続的安全」作戦を実施、51人のテロリストを逮捕(2025年8月30日)


シリア民主軍は、フェイスブックを通じて声明を出し、ハサカ県のハサカ市で、同軍の作戦司令室師団(TOL)主導のもと、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)、女性防衛部隊(YPJ)とともに、ダーイシュ(イスラーム国)のアジトやスリーパーセルを標的とした大規模な掃討作戦を開始したと発表した。

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シリア民主軍は、最初の声明発表から数時間後、第2の声明を出し、「諸人民の持続的安全」と名付けた作戦を完了したと発表した。

約14時間にわたる作戦には3,000人以上の戦闘員が参加し、以下の成果を収めたという。

・51人のテロリストを逮捕(民間人や治安・公共施設攻撃に関与した者を含む)。

・スィナーア地区の刑務所やフール難民キャンプへの攻撃を企図していたネットワークの解体

・武器・弾薬・兵站支援拠点を押収:
o カラシニコフ銃 50丁
o カラシニコフ弾倉 155個
o 拳銃 16丁
o 拳銃弾倉 16個
o BKC機関銃 1丁(弾薬付)
o 手榴弾 5個
o 無線機 3台
o ブルノ銃 3丁
o カラシニコフ弾薬多数
o テロ作戦用の弾帯・軍服多数

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍は、米主導の有志連合の航空支援を受けて、県東部の農村でダーイシュ(イスラーム国)のテロ細胞に対して2回の治安作戦を実施、ハワーイジュ村でシリア民主軍部隊を狙った爆発物による攻撃に関与していた3人を逮捕し、またザッル村村で2人の容疑者を逮捕した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュのスリーパーセルがハワーイジュ村にあるシリア民主軍の検問所を襲撃した。

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第62回ダマスカス国際博覧会の会場に常設の大規模礼拝所が開設:ダルアー県ブスラー・シャーム市の古代円形劇場で「アブシリー・ハウラーン」キャンペーン開幕(2025年8月30日)


SANAは、ダマスカス郊外県のエキスポシティで開催中の第62回ダマスカス国際博覧会の会場に、常設の大規模礼拝所が新たに開設されていると伝えた。

ウマル・ハッラーク博覧会企画国際協力局長によると、礼拝所の外観は博覧会の新パビリオン群に調和するよう設計され、コーランの章句やウマイヤ朝ディナール金貨を模した装飾で彩られ、面積は約2500平方メートル、男女合わせて約1,500人を収容可能で、毎日5回の礼拝および金曜礼拝が行われるという。

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ダルアー県では、SANAによると、ブスラー・シャーム市の古代円形劇場で夕方、「アブシリー・ハウラーン」キャンペーンのイベントが開幕し、アフマド・ムワッファク・ザイダーン大統領府報道顧問、ハムザ・ムスタファー情報大臣、マーズィン・サーリハーニー観光大臣、ムハンマド・ヤースィーン・サーリフ文化大臣らが参列した。

「アブシリー・ハウラーン」は、ダルアー県の開発事業を支援するため、約3,300万ドルの資金調達を目標とするボランティア型の公共サービス・地域社会キャンペーンで、学校の修復・整備と教育資材の提供、医療センターの改修と薬品・機器の補充、井戸の掘削・修繕や配水網・代替エネルギーの整備、さらに街灯・道路・清掃・インフラ関連の公共サービスの事業からなる。

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シリア人権監視団は、8月28日にイスラエル軍がダマスカス郊外県のマーニア山一帯で実施した爆撃と空挺作戦での標的の詳細を発表(2025年8月30日)

シリア人権監視団は、8月28日にイスラエル軍がダマスカス郊外県のマーニア山一帯で実施した爆撃と空挺作戦での標的の詳細を発表した。

それによると、マーニア山一帯には、以下の装備を有する戦略的拠点が点在していたという。

・第77防空旅団司令部(前政権におけるダマスカス防衛旅団)
o 改良型ペチョラ2Mミサイルを装備した4個大隊
o S-75ヴォルガ地対空ミサイル装備した4個大隊
o サム6クヴァドラートを装備した3個大隊
o ZSU-23-4シルカ対空自走砲を装備した1個大隊
o イグラSA-18携帯式地対空ミサイル備蓄庫

・第2作戦指令室(M-1司令部とハーッラ丘の偵察諜報センターS-2を結ぶ指令室)

・第1電子防衛旅団、第661大隊第1連隊
o 中国製レーダーLSS-1
o ソ連製P-14の改良版のOSS-2アブロナ(北朝鮮の協力により改良)

・北朝鮮製の衛星航法妨害用電子戦システム(第4電子戦連隊所属)

・第1・第2連隊の追加電子戦施設(少数の人員配置)

・軍事情報部の太陽光発電式監視・誘導装置

・第1戦車師団所属のZSU-23-4シルカ対空自走砲

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イスラエル軍部隊がクナイトラ県のイッシャ村、アイン・バイダー村、ウーファーニヤー村、フッリーヤ村に侵入(2025年8月30日)

クナイトラ県では、SANAシリア人権監視団によると、四輪駆動車など30台からなるイスラエル軍部隊が29日深夜、イッシャ村に侵入し、住宅複数棟を捜索、一部で金品を盗み、数時間後に占領下のゴラン高原に撤退した。

また、SANAシリア人権監視団によると、複数台の車輛からなるイスラエル軍のパトロール部隊が、偵察機を伴い、アイン・バイダー村、ウーファーニヤー村、フッリーヤ村に侵入し、道路に検問所を設け、通行人の検査を行った。

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中・西部シリア政治評議会(PCCWS)はダマスカス県スーマリーヤ地区でのアラウィー派住民らの強制移住について「宗派政策に基づく強制移住」だとして強い懸念を表明、人道的価値と国際法・国際規範に対する違反だと非難(2025年8月29日)

中・西部シリア政治評議会(PCCWS)は、フェイスブックを通じて声明を出し、ダマスカス県スーマリーヤ地区でのアラウィー派住民らの強制移住について「宗派政策に基づく強制移住」だとして強い懸念を表明、人道的価値と国際法・国際規範に対する違反だと非難した。

そのうえで、国際機関および国連シリア特使への働きかけ、現地の市民団体・地域組織との連携強化を通じた強制政策への社会的連帯の構築、同様の犯罪を阻止し、加害者を追及するため外交・政治・人道的努力の継続を主唱した。

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ダーイシュ(イスラーム国)は機関紙『ナバア』の社説で、アレッポ県バーブ市とイドリブ県アティマ村で米主導の有志連合がシャルア移行期政権と連携して実施したダーイシュ幹部を標的とした攻撃を強く非難(2025年8月29日)

ダーイシュ(イスラーム国)は、機関紙『ナバア』第510号の社説で、アレッポ県バーブ市とイドリブ県アティマ村で米主導の有志連合がアフマド・シャルア移行期政権と連携して実施したダーイシュ幹部を標的とした攻撃を強く非難した。

ダーイシュは社説のなかで、アティマ村での攻撃を「前体制による化学兵器虐殺よりも醜悪」と表現、「ジャウラーニーの虐殺」と評して、シャルア暫定大統領を名指しで非難した。

また、こうした攻撃とシャルア移行期政権の台頭を結びつけ、同政権を「イスラームの敵」、「ジハード組織を弾圧するターグート(僭主)の延長線にいる」と断じた。

さらに、「西側はジハードの環境から生まれた武装派閥を利用して新たな独裁者を作り出した」、「ターグート製造の極み」と評した。

社説は、その一方、西側が「テロの製造」という言葉を利用し、巨額の予算やプログラムをもって、ジハードのイメージを歪めようとしたと批判、ダーイシュはこれに対して「正義のテロ」で応じ、その影響は複数の大陸に及んでいると主張した。

そのうえで、「有志連合はこれ(正義のテロ)を止められなかったため、ジハード主義を背景に持つ新たなターグートを製造し、ダーイシュに立ち向かわせている」と主張した。

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バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使:「シャルア暫定大統領はイスラエルを信用していない」「私はシャルア暫定大統領を信頼している」(2025年8月29日)

トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使は、ポッドキャストのマリオ・ナウファルのインタビューに応じた。

マリオ・ナウファルによると、インタビューのなかでのバッラク大使は以下の通り述べた。

私は彼(シャルア暫定大統領)を信じ、信頼している。彼の目標は我々の目標と一致していると確信している。
彼は、隣国との摩擦をなくし、周辺諸国との理解を築き、シリアを繁栄と安定の新しい道に戻そうとしている。
シリアには代替プランは存在しない。だからこそ我々はシャルアとそのチームを資源や説明責任をもって支援すべきだ。
ガザでの出来事以来、多くのアラブ諸国はイスラエルを信頼していない。シャルアも同様だ…。だが、彼は国益のために交渉する準備がある。
(シリアへの制裁解除を行わなければ)混乱とアサド政権時代より悪い状況に逆戻りする。
イスラエル人は(2023年)10月7日以降、サイクス・ピコに基づく国境線はもはや意味を持たないと考えており、自国を守るために自由に行動している。
(イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は)レバノンに寛容と理解の余地を与えるべきだ。誰にでも厳しく振る舞い、やりたい放題では、結局自らに跳ね返る。
全員が和平を口にしているが、依然として部族的な傷、相互不信、過去の戦争の亡霊に縛られている。

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ダマスカス郊外県ザーキヤ町で、シャルア移行期政権の刑務所に3ヵ月以上にわたり裁判を経ずに拘束され続けている子供らの釈放を訴えるデモ(2025年8月29日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザーキヤ町で、数十人の市民が抗議集会を開き、アフマド・シャルア移行期政権の刑務所に3ヵ月以上にわたり裁判を経ずに拘束され続けている子供らの釈放を訴えた。

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ダマスカス県スーマリーヤ地区で武装勢力によるアラウィー派の貧困世帯への強制退去を求める動きが続く(2025年8月29日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、スーマリーヤ地区で武装勢力によるアラウィー派の貧困世帯への強制退去を求める動きが続いた。

同地では、政権に近いとされるアラウィー派の有力者や一部実業家の仲介により、事態の沈静化と解決策が試みられていたが、武装勢力による脅迫は続いているという。

シリア人権監視団によると、同地区の入口に多数のトラックが集まり、住宅の強制退去準備が進められており、住民らは口頭で「残るか出るかは自由」と伝えられる一方で、「残れば殺害する」との脅迫も受けたという。

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米軍の貨物車輛20台からなる車列が、イラク・クルディスタン地域からシリアに入り、ハサカ県カスラク村の基地に兵站物資を輸送(2025年8月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍の貨物車輛20台からなる車列が、イラク・クルディスタン地域からシリアに入り、カスラク村の基地に兵站物資を輸送した。

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シリア民主軍がダイル・ザウル県ズィーバーン町でダーイシュのテロ細胞を摘発(2025年8月29日)


シリア民主軍広報センターは、同軍の特殊任務部隊(コマンドーズ)が未明にダイル・ザウル県ズィーバーン町でダーイシュ(イスラーム国)のテロ細胞を摘発し、武器や弾薬を押収したと発表した。
一方、シリア人権監視団によると、ズィーバーン町の幹線道路にあるシリア民主軍の検問所が、正体不明の武装グループの銃撃を受けた。

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イスラエル軍はシリア南部で夜間作戦を実施し、同軍に対するテロ活動を行おうとしていた複数の容疑者を逮捕したと発表(2025年8月29日)

イスラエル軍は、Xを通じて、シリア南部で夜間作戦を実施し、イスラエル軍に対するテロ活動を行おうとしていた複数の容疑者を逮捕したと発表した。

作戦は、第210師団指揮下の第226旅団と、諜報部門の第504部隊が参加、容疑者の逮捕とともに、武器類も発見・押収した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛複数台と戦車1輛からなるイスラエル軍部隊が、東サムダーニー村に侵入し、大規模な家宅捜索を実施した。

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ヒムス市のナズハ地区に住むアラウィー派の男性が殺害され、遺体で発見(2025年8月29日)

シリア人権監視団は、独自筋の情報として、8月25日付の大統領令(政令)により、シリア各地の判事40人以上の辞任が受理されたと発表した。

この辞任は自発的なものではなく、拒否すれば罷免や汚職容疑の捏造による処分を受けるとの暗黙の脅しのもと、強制的に提出させられたという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のナズハ地区に住むアラウィー派の男性が頭部を銃撃され死亡した状態でワアール病院内で発見された。

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