月別アーカイブ: 2012年2月

軍・治安部隊がヒムス市バーブ・アムル地区の掃討作戦を完了したと発表するなか、イラク首相がアサド政権主導の「上からの改革」に対し疑義を呈する(2012年2月29日)

国内の暴力 『ハヤート』(3月1日付)などによると、ヒムス市バーブ・アムル地区に対して軍・治安部隊が地上作戦を開始し、治安消息筋によると、「同地区は制圧された。軍は同地区の掃討作戦を完了した」という。 しかし複数の活動家 … Read More

アサド大統領が27日付で新憲法を施行することを宣言する一方、国連人権理事会でシリアにおける「人道的危機」の審議が行われる、シリア代表は途中退席(2012年2月28日)

アサド政権の動き バッシャール・アサド大統領は、26日の新憲法信任国民投票の結果を受け、政令第94号を発し、27日付で新憲法の施行を宣言した。 憲法全文(アラビア語)はhttp://www.sana.sy/servers … Read More

前日に行われた信任投票において新憲法が89.4%の得票を得て通過、シリア国民評議会の指導的メンバー20人が「シリア国民行動グループ」を新たに結成(2012年2月27日)

新憲法信任国民投票結果 シリア内務省は新憲法信任投票の結果を発表し、新憲法が89.4%の信任を得たことを明らかにした。 内務省発表によると、有権者総数は14,589,954人(人口約2,300万人)、投票者総数8,376 … Read More

シリア各地で新憲法の信任投票が行われアサド大統領夫妻も投票、米国務長官はシリア国内の反体制派に対する武器供与の可能性を否定(2012年2月26日)

新憲法信任国民投票 シリア各地で新憲法の信任投票が行われた。 バッシャール・アサド大統領は、アスマー・アフラス婦人とともにダマスカス県内のラジオ・テレビ機構に設けられた投票所で投票した。 投票後、「シリアが曝されている攻 … Read More

シリアの友連絡グループ会合におけるシリア国民評議会の声明内容をめぐり、同評議会とシリア・クルド国民評議会の間で不信感が高まる(2012年2月25日)

アサド政権の動き ハサン・ジャラーリー内務次官は、「ハサカ県の外国人」(クルド人)に関して、前年の法律改正に沿って、105,320人が国籍取得申請を行い、68,520人が国籍を取得したと発表した。 ** SANA(2月2 … Read More

シリアの友連絡グループ会合が開催されるも民主的変革諸勢力国民調整委員会は参加せず、シリア国民評議会は「国民の正当な代表」と承認されず(2012年2月24日)

シリアの友連絡グループ会合 チュニジアでシリアの友連絡グループ会合が開催され、西側諸国、レバノンを除くアラブ連盟加盟諸国など70カ国が参加したが、シリア国内の暴力停止と体制転換の実現に向けた有効策を事実上打ち出せないまま … Read More

ヒムス市を含む各地で軍・治安部隊による掃討作戦が続くなか、米国務長官が「シリアの友連絡グループ会合にシリア国民評議会が参加すること」が参加各国のコンセンサスだと述べる(2012年2月23日)

国内の暴力 2月22日にヒムス市の反体制勢力の「プレス・センター」に対する軍・治安部隊の攻撃で負傷した記者の一人、エディット・ブヴィエ女史(フランス人)はインターネットを通じてビデオを配信し、自身が「大腿骨を骨折しており … Read More

ヒムス市で軍・治安部隊が掃討作戦の一環として行った迫撃砲攻撃により米国人記者とフランス人カメラマンが死亡、フランスがただちにこれを非難し在ダマスカス大使を召還(2012年2月22日)

西側記者ら死亡 ヒムス県ヒムス市で反体制勢力側が「報道センター」として提供していた家屋に軍・治安部隊の迫撃砲が着弾し、米国人記者マリー・コルヴィン女史(『サンデー・タイムズ』)、フランス人カメラマンのレミー・オシュリク氏 … Read More

軍・治安部隊がヒムス市などで「もっとも激しい」砲撃を行うなか、シリア当局が24日に開催予定の「シリアの友連絡グループ」会合に参加しない意思を表明(2012年2月21日)

国内の暴力・反体制運動 反体制勢力(シリア人権監視団やシリア革命総合委員会)によると、ヒムス市などで軍・治安部隊が、これまでで「もっとも激しい」砲撃を行った。 ** ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ … Read More

アサド大統領がロシアの外交関係委員会委員長と会談するなか、シリア革命最高軍事評議会のシャイフ准将がシリア・ムスリム同胞団が指導するシリア国民評議会の重要性を否定(2012年2月20日)

反体制勢力の動き シリア革命最高軍事評議会のムスタファー・シャイフ准将は『ハヤート』(2月21日付)に対して、シリア・ムスリム同胞団には「一部で言われているのとは異なり、シリア国内に蓄えがなく、国内の反体制運動において重 … Read More

中国の翟隽外務次官が民主的変革諸勢力国民調整委員会代表、シリア国家建設潮流代表と相次いで会談(2012年2月19日)

中国の動き 中国の翟隽外務次官は国内で反体制活動を行う民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表とダマスカスで会談した。 アブドゥルアズィーム代表は、RT(2月19日付)に対して、会談で中国側に対し … Read More

アサド大統領が中国の翟隽外務次官と会談しシリアに対する中国指導部および国民の対応を評価、一方キールー氏ら著名な無所属活動家らが「シリア民主フォーラム」と称する反体制組織を新たに結成(2012年2月18日)

アサド政権の動き アサド大統領はシリアを訪問中の中国の翟隽外務次官と会談した。 SANA(2月18日付)によると、アサド大統領は会談で、シリアに対する中国指導部および国民の対応を評価する一方、シリア情勢に関して「国家の分 … Read More

「人民抵抗の金曜日」と銘打たれた反体制デモが散発し合わせて数千人が参加、仏大統領と英首相首相が反体制勢力に対し「国際社会が支援し得るよう自らを統合するよう」呼びかけ(2012年2月17日)

国内の暴力・反体制デモ シリア革命調整連合によると、「人民抵抗の金曜日」と銘打って、金曜礼拝後に各地で反体制デモが行われ、合わせて数千人が参加、同組織を含むさまざまな反体制勢力がデモに関する情報をインターネットやアサド政 … Read More

国連総会でアサド政権への非難決議が加盟国137か国の賛成票(ロシア、イランは反対)によって採択される一方、ジュペ仏外相がラブロフ露外相とシリア情勢などに関して意見を交換(2012年2月16日)

国連の動き 国連総会で、アサド政権による人権侵害を非難し、アラブ連盟外相会議決議(行程表)を全面支持する決議が採択された。 非難決議は、加盟国193カ国中137国が支持した。 反対票を投じたのは、ベラルーシ、ボリビア、中 … Read More

アサド大統領がシリア・アラブ共和国憲法草案準備委員会が作成した新憲法草案を国民投票にかけることを決定、フランスが自国が推進する「人道回廊」構想をめぐる新安保理決議の採択をめざす(2012年2月15日)

アサド政権の動き SANA(2月15日付)は、アサド大統領がシリア・アラブ共和国憲法草案準備委員会が作成した新憲法草案を2月26日に国民投票にかけることを決定したと報じた。 同草案は、157条からなり、現行憲法(1973 … Read More

ラタキア市でアサド政権の改革支持、外国の介入拒否、「武装テロ集団」のテロ反対を訴える大規模な集会が組織されるなか、ハリーリー元首相の追悼集会で3月14日勢力指導者らが集結(2012年2月14日)

アサド政権の動き SANA(2月14日付)によると、ラタキア県ラタキア市でアサド政権の改革支持、外国の介入拒否、「武装テロ集団」のテロ反対を訴える大規模な集会が開催された。 ** SANA(2月14日付)は、シリア外務省 … Read More

「国連アラブ加盟国」がアラブ連盟行程表への支持、「シリア政府の国民への人道に対する罪」を停止させるための緊急行動、同問題の国際刑事裁判所への提訴を求める決議案を国連総会に提出(2012年2月13日)

国連総会の動き エジプト、サウジアラビア、リビア、チュニジアなどからなる「国連アラブ加盟国」は、アラブ連盟行程表への支持、「シリア政府の国民への人道に対する罪」を停止させるための緊急の行動、本問題の国際刑事裁判所への提訴 … Read More

アル=カーイダのザワーヒリー指導者がシリアの反体制運動への支持を表明、アラブ連盟緊急外相会合が開催され「アラブ・国連合同平和維持軍」発足に関する決議の採択を安保理に求める閉幕声明を採択(2012年2月12日)

アル=カーイダ アル=カーイダの指導者アイマン・ザワーヒリー氏がビデオ映像を声明を配信し、シリアの反体制運動への支持を表明した。 声明でザワーヒリー氏は、「ジハードを行う我らが勇敢なる英雄たちは日々、その力と忍耐…を増し … Read More

シリア国民評議会の使節団がアラブ連盟の事務総長および次長と会談、また同事務総長は国連に対し連盟・国連合同監視団のシリア派遣を要請(2012年2月11日)

国内の暴力 『ハヤート』(2月12日付)によると、ヒムス県ヒムス市バーブ・アムル地区、ダマスカス郊外県ザバダーニー市に対する軍・治安部隊の掃討作戦が続き、25人(うち19人が民間人)が死亡した。 ** SANA(2月11 … Read More

アレッポ市で軍事情報局施設と治安維持部隊施設を標的とした自爆テロが発生するなか、シリア国民評議会はドーハで大会を開催し「シリアの友連絡グループ」への対応などを審議(2012年2月10日)

国内の暴力 SANA(2月10日付)など内外のメディアによると、アレッポ県アレッポ市で軍事情報局施設と治安維持部隊施設を標的とした自爆テロ(車爆弾)が発生し、民間人と軍人少なくとも28人が死亡し、235人が負傷した。 負 … Read More

自由シリア軍メンバーを名のる人物がダマスカス郊外県からメッセージを発信し「さらなる武器支援」を要請、国連の潘事務総長が国連・アラブ連盟による合同監視団を派遣する構想を提起(2012年2月9日)

国内の暴力 ヒムス県では、複数の活動家・目撃者によると、ヒムス市で軍・治安部隊による掃討作戦が続き、地元調整諸委員会によると110人余りが殺害されたという。 掃討作戦はバーブ・アムル地区、ハーリディーヤ地区、インシャーア … Read More

プーチン首相がアサド政権打倒に固執する西側諸国や一部アラブ諸国を「無謀」と非難する一方、英外相は自国が「シリアの友」グループにおいて主導的役割を果たす意向を示す(2012年2月8日)

国内の暴力 ヒムス県では、複数の活動家・住民が伝えたところによると、ヒムス市内の反体制勢力が占拠しているとされる複数地区を奪還するための、軍・治安部隊による大規模な掃討作戦が行われ、ロケット弾や迫撃砲による間断のない攻撃 … Read More

ロシアのラブロフ外相がシリアを訪問しアサド大統領を含む政府高官と面会、英仏を含む欧州5か国は相次いで駐ダマスカス大使の召還を発表(2012年2月7日)

アサド政権の動き ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣がシリアを訪問し、アサド大統領、ファールーク・シャルア副大統領、ワリード・ムアッリム外務大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官と会談した。 シリアを訪問した … Read More

ヒムス市で軍・治安部隊による大規模な掃討作戦が継続するなか、オバマ米大統領は「軍事的介入なしに(シリアの危機を)解決することが非常に大切だ」と語る(2012年2月6日)

国内での暴力 複数の反体制活動家・目撃者などによると、ヒムス県ヒムス市のバーブ・アムル地区など複数の地区で、軍・治安部隊による大規模な掃討作戦が継続された。 現地で取材をしていたBBC記者によると、300発以上の迫撃砲が … Read More

軍・治安部隊がシリア各地で離反兵への掃討作戦を強化するなか、西側諸国や一部アラブ諸国の首脳がロシア・中国による拒否権発動を激しく批判(2012年2月5日)

国内の暴力 国連安保理を通じた西側諸国および一部アラブ諸国のアサド政権へのバッシングが露中の拒否権発動で阻止されたことを受けるかたちで、シリア各地で軍・治安部隊が市民を巻き込んだ離反兵への掃討作戦が激化させた。 ** イ … Read More

国連安保理対シリア決議案がロシアと中国の拒否権発動によって否決される一方、ヒムス市で実施された軍・治安部隊による大規模な掃討作戦により200人以上の市民が死亡(2012年2月4日)

国内の暴力:ヒムス市掃討など シリアの複数の反体制勢力筋は、住民からの情報として、ヒムス県ヒムス市で3日晩から4日にかけて、軍・治安部隊による大規模な掃討作戦が行われ、200人以上の市民が殺害されたと発表した。 情報を発 … Read More

各地で反体制・親体制デモが散発するなか、ガティロフ外務次官が修正された対シリア安保理決議案に関し「現状において支持できない」と表明(2012年2月3日)

国内の暴力と反体制・親体制デモ シリア革命総合調整委員会、地元調整諸委員会などによると、各地で反体制デモが発生し、軍・治安部隊によって少なくとも33人が殺害された。 これらの反体制勢力によると、ダマスカス県、ダマスカス郊 … Read More

ロシアを除く安保理メンバー14か国のコンセンサスに基づく対シリア修正決議案が完成、その内容は西側諸国や一部アラブ諸国による圧力が事実上無力化されたもの(2012年2月2日)

国連の動き 対シリア決議案に関する国連安保理の非公式会合が続き、ロシアの要求に応じるかたちで、アサド政権への制裁や政権交代、外国の軍事干渉の根拠となる可能性のある文言が修正され、『ハヤート』(2月3日付)によると、安保理 … Read More

カタールのブン・ジャースィム首相が安保理諸国代表らと相次いで会談し、西側諸国と一部アラブ諸国による対シリア安保理決議案への支持を改めて求める(2012年2月1日)

国連の動き アサド政権バッシングの急先鋒であるカタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣は、ニューヨークで安保理諸国代表らと相次いで会談し、西側諸国と一部アラブ諸国による対シリア安保理決議案への支持を求めた。 ま … Read More