アラビーヤ・チャンネルのインタビュー番組が「虎」(ニムル)の愛称でしられた旧シリア軍第25特殊任務師団の司令官ハサン准将の役割を検証するインタビュー番組を放映

アラビーヤ・チャンネルは、「虎」(ニムル)の愛称で知られた旧シリア軍第25特殊任務師団の司令官だったスハイル・ハサン准将の役割を検証するインタビュー番組を放映した。

インタビューに応じたのは、アサド前政権寄りと目されてきたジャーナリストのシャーディー・ハルワ氏。

インタビューでのフルワ氏の主な発言は以下の通り:

ハサン准将と知り合ったのは、彼がまだ大佐だった頃だ。その後准将に昇進した。彼は空軍情報部の士官で、革命が始まる前は空軍情報部で特殊任務を遂行していた。その後、ハマー市での抗議活動の監視や計画に関わるようになった…。
彼はアラウィー派で、(ラタキア県)ジャブラ市郊外のマアナーナ村出身だ。
彼と出会ったのはアレッポ東部郊外の丘だった。その時、彼はすでに作戦を開始していた。
彼のことを知らなかったし、ハサンも当時はテレビには登場していなかった。彼の写真もなかった「黄色い風」(ハワー・サフラー)、「虎」(ニムル)などと呼ばれていた。私はその丘を訪れ、兵士2人を伴っていた階級章を付けていない士官(ハサン大佐)を見かけ、こう尋ねた。「ハサン大佐にはどうやって会えますか?」
彼は言った「何の用だ? ハサン大佐に何の用だ?」
私は答えた。「私はシリア国営テレビの記者で取材をしたいのだ」…。
当時、いわゆる「抵抗枢軸」は…イスラーム国と戦っていた旧シリア軍の功績は、予備部隊によるものだと盛んに伝えていた。
私はハサンに…シリア国営テレビが現場にいるべきで、そうでなければ功績が他に帰されてしまう、と説明した。
彼は自分がハサンだと名乗った。彼は幾度となく私を呼び、アレッポ中央刑務所にいたる街道で一緒に仕事を始めた。当時そこはヌスラ戦線に包囲されていた。
彼は寡黙な人間で、特に初対面の相手に対しては、話すよりも聞くタイプだった。
しかし、恐ろしい、とても恐ろしい人物だった。命令の実行をためらえば、結果は悲惨なものになる、そう感じさせる存在だった。
メディアから距離を置いていた(ことが恐怖を感じさせた)。彼の神秘性。そして苛烈さ。残忍で血なまぐさい作戦だ。
シリア戦争でもっとも激しかった戦闘のいくつかを指揮したのが「虎」ことハサンだった。
焦土作戦、地域の包囲、複数の戦線からの突入。重要なのは、ハサンは旧シリア軍で唯一、上官に許可を得ずに航空部隊を動かせた士官だったということだ。
砲兵、ロケット砲、ヘリコプターが即座に投入され、エアロL-39戦闘機も出撃し、さらにはロシア軍との調整まで行い、ロシア空軍も彼の命令で出撃していた。
これは、他のどの士官、師団長、さらには参謀総長でさえ持たない特権だった。彼らでさえ航空隊を自由に動かすことはできなかった。
(彼との関係は)長くはなく、2018年頃まで続いた。最後はダイル・ザウルでの戦闘だった。
彼はあらゆるメディアの立ち入りを拒み…、シリア国営テレビ以外には、いかなる報道機関にも(取材)許可を出さなかった。
「なぜマヤーディーン、マナール、イラン系チャンネルの立ち入りを禁じるのか」という上層部の質問に対して、彼はこう説明した「私は彼らを禁じているのではない。まずは自国のテレビが取材する。その後に彼らが入るのだ。戦闘は機微なものだ」。
空軍情報部のジャミール・ハサン部長に対してもそうだった。実際、彼に影響力があったのは、ジャミール・ハサン、アリー・マムルークくらいだった。
(前政権は、スンナ派であるフルワ記者の存在を利用したことは)後になってから、2013年頃にあった。
メディアに限らず、ほぼすべての部門で、前政権はスンナ派を含むさまざまな宗派の人材を前面に出す方針をとるようになった。すべての宗派がバッシャール・アサドを支持しているというイメージを示すためだ。
この噂(ハサン准将の容姿が大きく変わったとの噂)は広く流布された。「彼は戦闘で死亡し、別人にすり替えられた」とまで言われた。だが、彼は同一人物だ。彼の私生活について少し語ることにしよう。
彼は結婚し、離婚し、子どもは1人だけだ。家族と姿を現すことはなかった。常に兵士たちと兵舎で寝泊まりしていた。
独特の性格で、父母にさえ会いたがらず、母親の葬儀にも出席しなかったほどだ。
長期間、癌を患っていたが、治療を拒み、鎮痛剤だけに頼っていた。
最終的にアサドから手術を受けるよう命じられ、肺のかなりの部分を切除した。肺癌だった。
戦場に復帰するため、大量のコルチゾンを摂取せざるを得なかった。カマール・イスマーイールという医師がいたが、何度も彼の暗殺を試み、逮捕され司法に送致された。この医師がその後どうなったかは知らない。
彼は注射を打ちすぎて、脚に注射する場所がなくなるほどだった。容姿も変わり、顎ひげをたくわえ、染めるようにもなった。
彼には直属の部隊があった。一部は正式な軍部隊だったが、大半は武装組織で、主にアラウィー派が多いハマー市郊外、ラタキア市郊外、タルトゥース市郊外、沿岸地域から集められていた。
また、2013年初めごろからは、スンナ派も加入していった。彼らは契約で給料を受け取っており、当時はブスターン事前協会が資金を提供していた。
彼への資金提供によって、多くの越権行為や不満の声が上がったことから、アサドが介入し、体制を整備した。彼は北部地区の空軍情報部支部長に任命され、1ヵ月後に准将へ昇進した。
ここで強調すべきは、ハサンは常に軍上層部から妬まれていると感じていたことだ。ファハド・ジャースィム・フライジュ国防大臣や参謀総長、各師団長らが「自分を妬んでいる」と不満を口にしていた。
彼の副官だったサーリフ・アブドゥッラー准将が先に准将へ昇進し、彼自身はその2ヵ月後に昇進した。
(ハサン准将が絶大な権限と能力を持つに至った理由は)正直に言えば、ロシアにある。
ロシアがシリアでの軍事作戦に参入した当初から、彼らはハサンの戦闘能力や苛烈さについて多くの情報を持っていた。フマイミーム航空空軍基地で会合が開かれるようになり、彼はあらゆる支援を受けることになった。私の知る限り、彼はロシア国籍も与えられた。
ロシアが資金面でも彼を支援した。彼らは彼を、容赦なく、敗北を知らず、振り返らない苛烈な軍人と見ていた。
彼のインタビューはすべて私を通して行われた。
彼は、ロシアに対しては非常に強い忠誠心を抱いていた。だが、イランの存在は嫌っており、会合を避け、同じ作戦区域で共に行動することを望まなかった。
彼はイランを「マスラハジーイーン」(利害主義者)、つまり自分たちの利益だけを追求する者だと言っていた。また宗派的な色合いが強いとも。
アレッポ市南部郊外でイランが多くの住民をシーア派に改宗させていたのを我々は実際に目にしていた。
彼は焦土作戦を採用していた。私の見立てでは、彼には二つの戦術がありました。一つは焦土作戦、もう一つは包囲し、その後に攻撃を開始するという戦術だ。
樽爆弾は発明された兵器の一種だ。しかし、ロシア軍機から投下されたものの中には、それ以上の破壊力を持つものもあった。中には半トン以上、時には1トンに達するものもあった
私はグータにいなかったので、(化学兵器攻撃についての)情報は持っていいないただ、私が目撃した戦闘において、化学兵器は見ていない。だが、樽状の爆発物は使用された。重量が1トンに達する爆弾もあった。私が見たのは500キロから1000キロ、つまり半トンから1トンの爆弾や樽爆弾だ。
その破壊半径は非常に大きかった。我々はそれを放送していた。
彼は携帯電話を持っていなかった。連絡は秘書や護衛、彼の担当記者を通じて行われた。また、情報省から支給された無線通信機があり、彼とは常に直通でつながっていた。
そう言った面(盗聴対策)もあるが、戦闘地域では携帯電波が届かない場合もあった。
一部の映像では、私がヘリコプターの中にいる姿が映り、「シャーディー・ハルワが樽爆弾投下に同行していた」と批判された。SNS上では多くの写真や動画が拡散され、コメントが寄せられた。
彼は私のために専用ヘリを送るようになった。ナイラブ航空基地からタドムル、ヒム、ハマーに私を運び、取材させた。
例えば、アレッポからハマーへ陸路で向かえば2時間半かかる。しかし彼は即座に取材を望み、電話で「ナイラブ基地へ来い、ヘリが待っている」と言ってきた。
私はダマスカスに連絡し、SNG中継車をハマーへ向かわせた。私が到着する頃には中継車も現地に到着し、武装拠点や司令部の制圧といった戦果を中継していた。
彼は、アサドに「この作戦を行っているのは自分だ」と示したかったのだ。
私が取材に現れれば、「その地域でハサンが活動している」という印になった。シリア国営テレビ、特に私がいる場所は、彼の作戦地域であると認識された。
我々は彼の発言を編集でかなり整えた。彼は哲学的な言い回しを多用し、例えばこう語ったことがある。「太陽を見つめると、そこに我が指導者であり、最初の闘士であるアサドの姿が浮かぶ」と。
彼には野心があった。それがアサドを不安にさせたのだ。ある映像で我々が「血と魂をシリアに捧げる」と叫ぶと、彼は私の手を下げさせ、「シリアとはアサドそのものだ…。血と魂をあなたに捧げる、バッシャールよ」と言った。
その映像は広く拡散された。彼は公の場で私を叱責したが、2時間後には電話をかけてきて「一緒に昼食をとろう」と言ってきた。
やがて彼は、アサドが自分を排除しようとしていると確信するようになった。
彼はルーナー(・シブル大統領府特別顧問)を嫌っていた。
ルーナーの指示で、「血と魂をあなたに捧げる、バッシャール」というスローガンを戦場で使うことが禁じられた。軍は「シリアのために戦っている」という姿を示す必要があったからだ。
ハサンが(樽爆弾を)考案した。
ただし、説明しておきたい。樽爆弾とは、いわば大型の金属タンクにTNTを詰め込んだもので、防衛産業工場で改良されたものだ。
ただし、通常の国防省部門ではなく、防衛産業の専門工場が製造した。
彼女(ルーナー・シブル)も彼(ハサン准将)を嫌っていた。
だが、ルーナーはハサンについての多くの映像公開にも同意していた。
私は記者だ。取材素材を制作し、ダマスカスのテレビ局に送るだけだ。放映するかどうかを決めるのは検閲を経た上での局側だ。私は最終決定者ではない。だが、ハサンをめぐる論争を作り出すため、ルーナーがあえて一部映像の放送を許可していたという見方もある。
私はクワイリース航空基地でハサンがアサドに電話する場面に居合わせた。包囲解除を祝う電話だった。彼はこう言った。「大統領閣下、あなたの机にある辞表を受け取らせてください。そうすれば、私はもっと自由にあなたのために戦えます」。
彼は軍の階級制度を障害だと感じており、民間人として戦いたいと言っていた。
彼はフライジュ国防大臣との通話で、こう言って電話を切ったこともあった。「私は最高司令官(アサド大統領のこと)の命令でここにいる。最高司令官の命令なく、いかなる軍事線も変更しない」。
こう言って、即座に電話を切ったのだ。准将が国防大臣に対してだ。
(アサド大統領に解任を求めたのは)完全な忠誠を示すためだ。「もっとあなたのために戦いたい。だが、軍の序列が障害だ」と伝えたかったのだ。
多くの人がそう(ハサン准将がアサド大統領の後継者になりたがっていると)言った。しかし、軍、経済界、メディアなどで権力を握り、影響力を持った者は、最終的に排除された。競争相手になり得るからだ。
ロシアの支援は彼の地位を高めたが、同時にそれがアサド政権内での警戒心を強めた可能性もあるす。
それ(ハサン准将がアサド大統領の座を狙っていたとの主張)は噂だ。しかし権力を持ちすぎた人物は、最終的に整理される運命だった。
ある時、私はルーナーの事務所にいた。その時、彼女は冗談めかしてこう言った。「彼が「閣下の地位を欲しい」って言ってるらしいわよ。あの笑い方でだ。
近しい人たちは、その意味を理解していた。
私とルーナーの関係についても話せることがある。彼女は私を通じてメッセージを送ることもあった。
(ハサン准将の資金源は)ロシアだ。加えて、彼の友人である資本家や実業家たちが資金を提供していた。彼はその資金で兵士に給料を払っていた。
(ハサン准将が運転していた高級車などは)すべて贈り物だ。実業家からの贈り物だ…。ハマーにガレージがあり、私の知る限り12〜14台の車があった。
彼の家については、新政府の人々も知っているだろう。ジャブラ市郊外に父のための邸宅を建てた。彼が何をしていたかは知らないが、彼が求めるものはすべて叶えられていた。電話一本で「1000万欲しい」と言えば届き、「車が欲しい」と言えば届く。
彼は愚かではない。記者の前で残酷さを見せるようなことはしなかった。我々は現場に入り撮影しますが、その前に彼の部下がすべてを記録していた。
アサドは文民だが、弟のマーヒル・アサドは第4師団司令官だ。ハサンとマーヒルの関係は良くなかった。彼は第4師団に強い不信感を持っていた。
(ハサン准将とマーヒルの部隊との間では)拉致事件などがあった。
私の知る限り、2018年までは(ハサンはマーヒルとは)会ったことはなかった。
その後、彼は「は自分を排除しようとしている」と気づくようになった。彼は何度もそう言っていた。
(ルーナー・シブリー、カーティルジー・グループの面々は)最終的に粛清された、ハサンは何度もそう言っていた。
また、彼は何度もこう言っていた。「自分は暗殺されると分かっている」と。ハサンは、ダイル・ザウルでの大規模な戦闘が終わった後そう語っていた。
国営テレビは、ハサンの映像もインタビューも一切流さなくなった。私自身も出演禁止の命令が来た。
私は「出演はしない」と伝えるとともに、「ただし彼(ハサン准将)にはその旨を伝えてほしい。彼が呼べば行かないわけにはいかないからだ」とも言った。だが、彼はメディアから完全に締め出されていたのだ。
特にダイル・ザウルではそうだった。私はダイル・ザウル作戦が始まる前から軍事報道を辞めたいと申し出ていた。
2020年にはテレビ局を完全に辞め、4年間の無給休暇を取った。
(ハサン准将とロシアの関係をアサド前大統領は)何も知らなかった。
アサドがプーチンと会談するためにフマイミーム航空基地を訪れた時も、ハサンがその会議にいることを知らなかった。ハサンも、会議に呼ばれたとき、アサドが来ることを知らなかった。もし知っていれば、出席を避けただろう。問題を起こしたくなかったからだ。
しかしアサドは巧妙だった。プーチンの前でハサンを称賛した。「家族を捨てて戦っている人物だ」と。
ところが、その3ヵ月後、彼の権限を剥奪し、部隊を取り上げた。新しい司令官には、(副官だった)サーリフ・アブドゥッラー准将を任命した。ハサンは特殊部隊司令部に異動となり、簡単な訓練を担当するだけの立場になった。
(マヤーディーン市でのハサン准将とロシア軍の会談について)、出席していたロシア軍士官は(ワグネルではなく)正規軍だった。ロシア人記者もいた。目的は、シリアの公式メディアから締め出されたハサンに補償を与えるためだった。彼はロシアを強く称賛した。
(アサド前大統領がイドリブ郊外を訪問した時の)砲撃や発砲は、カメラのための演出だ。攻撃された場所には何もなかった可能性もある。「民間人を殺した」と言われないために。
そしてそれを構成・演出していたのはルーナーだった。
私は彼(ハサン)との関係を完全に断っていた。だが、その後、反体制派がアレッポに入り、侵略抑止作戦が始まった頃の話だ。私は家族とともにアレッポを離れ、ダマスカスに向かった。それは金曜日のことだった。木曜の夜に航空券を予約した。
そして木曜の正午頃、ハサンの事務局長が電話をかけてきました。1回目、2回目、3回目。私は出なかった。彼が私をハマーに呼び寄せたいのは分かっていた。
しかし、私はもう決断していた。アレッポを出た後、アッラーに誓って、もうシリアに1分たりとも残らない、と決めていた。
ハサンは、政権崩壊の3日前の木曜日にハマーへ来いと連絡してきた。私は応じないと、彼の側近がメッセージを送ってきた。「司令官(ハサン准将)がお前を呼んでいる。電話に出ろ。司令官が呼んでいる。今すぐ飛べ」と。
もちろん(ハサン准将はハマーで戦っていた)。ハマーは彼にとって象徴的な場所だった。ハーフィズ・アサドの時代からだ。
だが、彼はハマー陥落後、すぐにフマイミーム航空基地に移動した。そう、関係者から聞いた。
そして、ロシアが彼をモスクワへ連れて行った。彼だけではなく、多くの士官たちもだ。
メディアではシリアの諜報関の高官はレバノンにいると言われている、それは違う。ロシアかイランだ。私を信じて欲しい。
彼(ハサン准将)だけでなく、多くの士官がその家族とともに住宅複合施設のような場所にいる。
(ハサン准将が財産をロシアに持ち出したかどうかは)分からない。ただし、彼はロシアに何度も行っていた。アサドが知っていたかどうかは知らないが。
彼が「赤いパスポート」、つまりロシア国籍を持っていることは確かだ。
我々は(そしてハサン准将も)皆、実行者だった。それが彼の職業だった。殺すこと、軍事行動、それが彼の専門だった。誰もがそれぞれの専門を持っていた。私もそうだ。
彼はかつて、アサドの側近たちが自分に対抗していると疑っていた。
私は責任を逃れはしない。彼(ハサン准将)を擁護しているわけでもない。私は裁判官でも弁護士でもない。
ただ事実として、彼は命令を実行していた。軍司令官として、アサドへの忠誠を示すために。彼の野心は「私は虎だ」という言葉に現れていた。動画でも何度もそう言っていた。彼は人を引きずり出し、連れて来い、と命じていた。
(ハサン准将がなぜ虎という愛称を選んだのかは)わからない。ただ、アサド(ライオン)、ニムル(虎)、シブル(幼獣)。まるで動物園のような体制だった。
彼は複数の人格を持つ曖昧な存在だったと思う。焦土政策を採用し、作戦が失敗すれば、地域を完全に消し去る。容赦なかった。

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米中央軍(CENTCOM)は3日から12日にかけて、シリア国内でイスラーム国の標的30ヵ所以上に対して10回の爆撃を実施したと発表

米中央軍(CENTCOM)は、公式サイトを通じて、3日から12日にかけて、テロ組織ネットワークの残存勢力に対する軍事的圧力を維持するため、シリア国内でイスラーム国の標的30ヵ所以上に対して、固定翼機、回転翼機、および無人航空機による精密誘導弾での爆撃を10回にわたって実施したと発表した。

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シリア民主軍のアブディー総司令官と北・東シリア地域民主自治局のアフマド渉外関係委員会共同委員長はXでミュンヘン訪問の成果を誇示

シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は13日深夜、Xで以下の通り綴った。

 

本日、マルコ・ルビオ米国務長官およびシリアのアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者と極めて実り多い会談を行い、統合協定の実施における進展について協議した。我々は、この合意の成立を促進し、その進展を支援してきた米国の役割に感謝の意を表するとともに、我が代表団がミュンヘン安全保障会議に、包括的な国家枠組みにおけるシリア国家の代表として参加できたことを可能にした外交的努力を高く評価する。

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アブディー総司令官は14日、Xで以下の通り綴った。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領とミュンヘン安全保障会議の場でお会いする栄誉を得た。シリアにおける停戦努力と緊張緩和の推進に対する、同大統領の直接的かつ個人的な関与を感じ取った。この積極的な役割を高く評価するとともに、安定の支援とテロ対策におけるフランスの一貫した立場を重く受け止めている。我々は、この重要な局面において、地域の保護とシリア全土の安定維持に向けた我々と国民の努力を支えるため、フランスの前向きな役割が継続されることを期待している。

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アブディー総司令官はまた、Xでで以下の通り綴った。

大きな栄誉とともに、ミュンヘン安全保障会議2026の場で、リンゼー・グラハム米上院議員を団長とする米連邦議会代表団と会談する機会を得た。代表団には、シェルドン・ホワイトハウス、ジャッキー・ローゼン、ピーター・ウェルチ、アンディ・キム各上院議員が参加した。
過去の期間において、グラハム議員の指導のもと、これらの尊敬すべき議員たちは、我が人民と我が部隊の権利を最も強く擁護してきた存在であった。彼らは常に我々と連絡を保ち、我々の訴えに耳を傾け、現場の変化する状況に関与してきた。
彼らは我々の大義を支えるうえで重要な役割を果たし、「クルド人を守る法」(Save The Kurds Act)を含む複数の法案や取り組みを通じて具体的支援を提供してきた。これは我々が大切にしている重要な一歩である。
この重要な時期において、地域の安定への揺るぎない支援と、シリアおよびその国民への貴重な支援を提供してくれたすべての方々に、心からの感謝を表する。彼らは正義と自由の促進において、これまでも、そして今後も重要なパートナーであり続ける。

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アブディー総司令官はさらに、Xで以下の通り綴った。

ドイツで開催されたミュンヘン会議の場で、バルハム・サーレハ国連難民高等弁務官とお会いする栄誉を得た。最近の衝突によって生じた避難民問題への支援、そして地域における人道協力と安定の強化に向けた同氏の多大な努力に対し、深い感謝の意を表明した。

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アブディー総司令官は加えて、Xで以下の通り綴った。

リンゼー・グラハム上院議員とともに「クルド人を救う法」(Save the Kurds Act)を提出したリチャード・ブルーメンソール上院議員とお会いできたことを嬉しく思う。我々の人民と我々への支援、そして迅速な行動は大いに尊敬し、感謝している。これまで取られてきたすべての措置に深く感謝するとともに、平和と正義が支配する新しいシリアの実現に向けて、今後も共に歩みを続けることを期待している。

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北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊のイルハーム・アフマド渉外関係委員会共同委員長はXで次の通り綴った。

本日、ミュンヘン安全保障会議の場で、アブディー総司令官、シャイバーニー外務在外居住者大臣同席のもと、ルビオ国務長官と会談したことは、シリアの安定を支えるための国際的な調整の重要性を示すものである。
我々は、いかなる持続可能な政治的プロセスも、責任ある対話、すべてのシリア人の権利保障、そしてパートナーシップの強化に基づかなければならず、それによって国家の統一を維持し、包括的な政治的解決の基盤を築くべきであると強調した。
我々は国家的責任と人民の犠牲を出発点とし、正義ある平和とシリアの安全な未来を実現するために、外交と相互理解を通じた取り組みを継続している。

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スワイダー県シャフバー町で住民らが「安全な通行路に代わるものはない」と銘打った抗議デモ

スワイダー県では、高等法務委員会広報局(フェイスブック)スワイダー24によると、シャフバー町で住民らが「安全な通行路に代わるものはない」と銘打った抗議デモを行った。

参加者らはイスラエルの国旗やドゥルーズ派の旗を掲げ、安全な通行路の開設、自決権、拉致された男性・女性の帰還を訴えた。

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米主導の有志連合がハサカ県シャッダーディー市の基地撤退に際して、基地内の複数の施設や物資を爆破、破壊

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合がシャッダーディー市の基地からの撤退に際して、基地内の複数の施設や物資を爆破、破壊した。

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ハサカ県ヤアルビーヤ町でアサーイシュの進駐に一部の住民が反発

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、イラク国境に面するヤアルビーヤ町で、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の進駐に一部の住民が反発し、緊張状態が高まった。

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ダマスカス郊外県カトナー市、過激思想を持つ男が聖母マリア教会に侵入し、信仰を侮辱

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カトナー市で本日、過激思想を持つ男がシリア・カトリックの救済の聖母マリア教会に侵入し、「彼らがかれ(キリスト)を殺したのでもなく、また彼を十字架にかけたのでもない。だた、彼らにはそう見えたまでである」というコーランの女性の章第157節の一節を繰り返し唱え、信仰を侮辱する発言を行い、住民の間に恐怖と不安が広がった。

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法務省は1月28日に発生した女優のフダー・シャアラウィー氏殺害事件で犯行を認めたウガンダ国籍の家政婦に対する現場検証の様子を撮影した動画を公開

法務省は、フェイスブックを通じて、1月28日に発生した女優のフダー・シャアラウィー氏殺害事件で犯行を認めたウガンダ国籍の家政婦に対する現場検証の様子を撮影した動画を公開した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジャルマーナー市で、近隣地域(サイイダ・ザイナブ町方面)からバイクに乗ってやって来た男性が住民らと口論となり、住民が武器を所持していることを発見、治安当局に身柄を引き離そうとした際、男性が銃を乱射、手りゅう弾を投げるなどして抵抗し、6人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、スール町で内務治安局の部隊が、シリア民主軍の刑務所からダイル・ザウル軍事評議会の元指導者のアフマド・ハビール氏(アブー・ハウラ)の釈放の報道を祝っていた若者らの強制排除を試み、撃ち合いとなり、シリア軍第66師団所属の兵士1人が死亡し、民間人2人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市で、旧体制期に犯罪や侵害行為に関与したとされる一部容疑者に対して行われた和解措置に抗議し、住民がデモを行た。

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フール・キャンプからイスラーム国構成員の家族数十世帯が公然と逃走

ANHAは、北・東シリア地域民主自治局からアフマド・シャルア移行期政権に移管されたハサカ県のフール・キャンプから、イスラーム国構成員の家族数十世帯が公然と逃走していることが、拡散された映像によって明らかになったと伝えた。

同サイトによると、収容所からの逃走を阻止するための移行期政権の治安部隊の存在や措置は確認されなかった。

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シリア民主軍のアブディー総司令官がジーン・シャヒーン米上院議員と会談:シャイバーニー外務在外居住者大臣とともにサウジアラビアのファイサル外務大臣と会談

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、ミュンヘン安全保障会議開催に合わせてドイツを訪問中のマズルーム・アブディー総司令官がジーン・シャヒーン米上院議員と会談したと発表した。

会談では、アフマド・シャルア移行期政権とのシリア民主軍の統合にかかる合意や包括停戦合意履行の方策、現段階における安定強化の方法が主な議題となった。

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シリア民主軍(フェイスブック)によると、アブディー総司令官が、サウジアラビアのファイサル外務大臣と、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣を団長とするシリア代表団との会談に参加した。

会談の中で、ファイサル外務大臣は、包括停戦合意の実施を支持する姿勢を確認した。

これに対し、アブディー総司令官官は、サウジアラビアの支援、制裁解除に向けた努力、包括停戦合意実現に向けた取り組みに対して謝意と賛意を表明した。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣とカバワート社会問題労働大臣がミュンヘン安全保障会議で開催された「革命後のシリアの未来」と題する対話セッションなどに出席


SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣とヒンド・カバワート社会問題労働大臣は、ミュンヘン安全保障会議で開催された「革命後のシリアの未来」と題する対話セッションに参加した。

セッションのなかで、シャイバーニー外務在外居住者大臣は以下の通り述べた。

14年間にわたり旧体制は分断状態を固定化させてきたが、革命の勝利後には、武器を国家の手に限定するという理念が確立された。
我々は戦争によって疲弊した国に生きており、また旧体制から引き継いだ劣悪な統治によっても疲弊している。シリア社会は国内と国外に引き裂かれ、人道的困難やインフラ面での困難に直面している。
政府はシリア人の意思と志に依拠しており、他国が陥った過ちを避けるために地域の経験から学んできた。
国家はスワイダーおよび他地域で発生した出来事に対して責任ある対応を取り、国益を最優先に考え、明確かつ透明な説明責任の措置を講じた。
シリアにおける民族的・宗教的多様性は脅威ではなく強みの源であり、包括的なシリア国家アイデンティティがすべての人々を包摂する枠組みである…。健全な民主的生活を築くためには政治文化の強化が不可欠である。
ダマスカスは、再建とシリア人の再統合に焦点を当てた現実的路線を採用しており、現在進行中の交渉は、イスラエルが侵入した地域から撤退し、シリア主権侵害を停止することを目的としている。
対シリア制裁の解除が再建の鍵である…。だが、依然として避難民キャンプが存在し、都市や町には広範な破壊が残っている。

一方、カバワート社会問題労働大臣は、政府は分断の年を経た後の安全と安定の強化に取り組んでいるとしたうえで、国家建設におけるシリア人女性の中心的役割、および各地域における国民和解の重要性を強調した。

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SANAによると、シャイバーニー外務在外居住者大臣はまた、「中東における勢いを基盤に:約束から成果へ」と題された対話セッションにも参加し、以下の通り述べた。

「2024年12月8日以降、我々はすべてのシリア人を包摂し、またシリアにおける多様性を保障し、すべての人に機会が開かれることを担保する新たな制度の構築を基礎とする包括的な国家ビジョンを打ち立てた。
シリアは過去数年にわたりシリア人が経験してきた課題を出発点とする現実的アプローチに依拠し、理想論から離れた内的環境への現実的理解に基づき、国家と社会の間の信頼強化に重点を置きながら、着実に未来へ向かって進んでいる。
シリアの多様性は同国にとって力の源であり、新たな国家ビジョンはこの多様性を尊重し保護することに基づき、それによって包括的なシリア国家アイデンティティを強化するものである…。すべてのシリア人を包摂し、国家の未来形成に参加する機会を提供する近代的制度の構築に取り組んでいる。
シリア政府は約束したことを実行しており、安定した経済環境の整備は開発の機会を強化し、より多くのシリア人の労働市場への復帰を促すだろう。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、国際刑事裁判所の赤根智子長官と会談、シリアにおける移行期正義の諸課題、戦争犯罪の加害者の責任追及、ならびに被害者の権利保障について協議した。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣を団長とするシリア代表団は、ジーン・シャヒーン上院議員を議長とする米国議会議員団と会談、シリアおよび地域の最新情勢について協議が行われ、シリアの統一、主権および領土的一体性の維持の重要性が強調された。

また、安全と安定を実現するための政治的プロセスへの支持についても確認された。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、フランスのジャン=ノエル・バロ外務大臣と会談、二国間関係および地域情勢の進展について協議し、地域の安定実現に向けて対話と協力を強化する重要性を確認した。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、カタールのムハンマド・ビン・アブドゥッラフマーン・ビン・ジャースィム・アール・サーニー首相兼外務大臣と会談、両国間の協力とパートナーシップを強化することを確認した。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、クウェートのジャッラーフ・ジャービル・アフマド・サバーハ外務大臣と会談、両国関係強化の方策について協議した。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、オーストリアのゲアハルト・カルナー内務大臣と会談した。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、イラク・クルディスタン地域のネチルヴァン・バールザーニー大統領と会談、地域情勢をめぐる共同調整および協議の強化策について協議し、シリアの安定がイラクおよびクルディスタン地域の安定の基本的柱を成すことを確認した。

バルザーニー大統領は、シリアの統一、主権および領土的一体性への支持を表明し、2026年大統領令(政令)第13号を高く評価した。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード外務大臣と会談、二国間関係および協力共同調整の強化策について協議し、あわせて地域情勢の最新動向についても意見交換を行った。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、エリッサ・スロトキン米上院議員と会談、地域・国際政治情勢の最新動向について協議した。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、アイルランドのヘレン・マッケンティー外務大臣と会談、二国間の協力およびパートナーシップの強化の方策について協議した。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、フォルカー・テュルク国連人権高等弁務官氏と会談、シリアにおける人道状況への対応について協議した。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、
シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ミュンヘン安全保障会議の一環として、「統一を維持する――革命後のシリアの未来」と題する対話セッションに参加した。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ドイツのヨハン・ヴァーデフール外務大臣と会談、地域情勢の進展および両国間の二国間関係の強化の方策について意見交換を行った。

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国連安保理はシャルア移行期政権とシリア民主軍の包括停戦合意を歓迎するとともに、マイノリティの全面的参加を伴う包摂的な政治移行の道を歩み続けるようシリアに求める

国連安保理は、シリア情勢への対応を協議するための会合(SC/16294)を開催した。

国連の公式プレスリリース・サイトによると、会合では、アフマド・シャルア移行期政権とシリア民主軍の包括停戦合意の成立を歓迎するとともに、女性やクルド人などマイノリティの全面的参加を伴う包摂的な政治移行の道を歩み続けるようシリアに促した。

会合において、シリア国連常駐代表のイブラーヒーム・アラビー大使は、移行期政権が新たに掌握したダイル・ザウル県、ラッカ県、ハサカ県で人民議会選挙が実施されることになると述べるとともに、「シリアは言葉ではなく、行動と犠牲によってテロと戦っている」と強調、米主導の有志連合より、ヒムス県のタンフ国境通行所の基地を移管されたことを報告した。

米中央軍(CENTCOM)はシリア北東部からイラクにイスラーム国の構成員5,700人あまりを移送したと発表

米中央軍(CENTCOM)は、公式サイトを通じて、2月12日にシリア北東部からイラクへの夜間飛行を伴う移送任務を完了したと発表した。

同任務は21日に開始され、イスラーム国の拘束者が拘置施設内で引き続き安全に収容されることを確保、米軍はシリアの拘置施設に収容されていた5,700人以上のイスラーム国の成人男性の戦闘員をイラク当局へと移送することに成功した。

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イラク・ニュース通信(INA)によると、これに関して、国際司法協力国民センターが移送されたイスラーム国の構成員総数が5,704人に達したと発表した。

国別の内訳は、イラク人467人、イラク国籍以外のアラブ人4,253人(うちシリア人3,543人)、ドイツ、オランダ、ベルギー、フランス、オーストリア、スペイン、スイス、デンマーク、ポーランド、ロシア、ウクライナ、オーストラリア、カナダ、米国、南アフリカ、ニュージーランド、英国などの非アラブ系外国人983人。

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シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の航空機がダイル・ザウル県東部上空を飛行する様子が確認された。

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『ワシントン・ポスト』は、米国当局者らの話として、今後数ヵ月以内に、シリアから多くの米軍部隊が撤退、場合によってはその全てが撤退する見通しであると報じた。

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アサーイシュがハサカ県のタッル・ブラーク町およびタッル・ハミース町に展開

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)がタッル・ブラーク町およびタッル・ハミース町に展開した。

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北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)はフェイスブックを通じて、ハサカ県のアームーダー市など複数の市町で無差別発砲の事例が記録され、アームーダー市では負傷者が出たとはっぴょうした。

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シャルア暫定大統領は2026年大統領令第30号を施行し、ヌールッディーン・アフマド・イーサー氏をハサカ県知事に正式に任命

SANAは、アフマド・シャルア暫定大統領が2026年大統領令(政令)第30号を施行し、ヌールッディーン・アフマド・イーサー氏をハサカ県知事に正式に任命したと伝えた。

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ANHAシリア人権監視団によると、ハサカ県のイーサー知事は、シャルア移行期政権のムサアブ・アリー保健大臣ら代表団と県庁舎で会談した。
会談には、北・東シリア地域民主自治局ジャジーラ地区のマムー・ハリール保健委員会共同議長も出席、医療物資などの不足を踏まえ、医療ニーズに対応するための協力強化の方策について協議した。

会合終了後、アリー保健大臣らはハサカ市のシャアブ病院を視察した。

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イスラエル軍はクナイトラ県で住民1人を拘束

クナイトラ県では、SANAによると、ハンヴィー車6両からなるイスラエル軍部隊が、アイン・ザイワーン村に侵入し、住宅を家宅捜索した。

SANAによると、この家宅捜索で、イスラエル軍部隊は住民1人を拘束、その後撤退した。

一方、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊が東サムダーニーヤ村に一時侵入し、検問所を設置した。

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イスマーイーリー派が多く住むハマー県サラミーヤ市で、住民らが、相次ぐ殺人事件、武器の拡散、そして治安の欠如に抗議してデモ

ハマー県では、中・西部シリア政治評議会(PCCWS)(フェイスブック)シリア人権監視団によると、イスマーイーリー派が多く住むサラミーヤ市で、住民らが、相次ぐ殺人事件、武器の拡散、そして治安の欠如に抗議してデモを行った。

一方、シリア人権監視団が14日に発表したところによると、ハマー市で正体不明の武装グループが湾岸諸国から帰国した男性を銃で撃ち殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団が14日に発表したところによると、アレッポ市シッャアール地区で正体不明の武装グループが男性を銃で撃ち、殺害した。

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シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官らがミュンヘンでルビオ米国務長官と会談:アブディー総司令官らはフランスのマクロン大統領とも会談

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、シリア民主軍のアブディー総司令官、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣、北・東シリア地域民主自治局のイルハーム・アフマド渉外関係委員会共同委員長らからなるシリア代表団が、ミュンヘン安全保障会議が開催されているドイツのミュンヘンでルビオ国防長官と会談したと発表、その動画を公開した。

フェイスブックでの発表によると、会談では、移行期政権とシリア民主軍諸派の統合問題、政治プロセスにおけるクルド人、ドゥルーズ派を含むすべての構成要素の権利保障、イスラーム国との戦いを継続することの重要性について議論された。

ルビオ国防長官は、ドナルド・トランプ米大統領がシリアの問題、統合プロセス、諸合意の履行、そしてテロ対策を最優先事項に位置付けていることを確認した。

ANHAによると、アブディー総司令官は、ルビオ国務長官との会談について、「前向きだった」と評価した。

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シリア民主軍(フェイスブック)によると、アブディー総司令官、アフマド渉外関係委員会共同議長が、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と会談した。

会談において、アブディー総司令官らは、シリアでの停戦および安定強化に向けた努力などのフランスの継続的支援に対してマクロン大統領に謝意を表明した。

また、包括停戦合意の履行およびその条項の完遂を保証、シリアにおける統合と安定の道筋に資するために、国際的支援の継続が重要であることが強調された。

これに対しマクロン大統領は、フランスがこの枠組みにおいて引き続き活動と努力を継続することを確認し、テロ対策および地域の安全と安定の強化においてシリア民主軍が果たしている役割を称賛した。

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外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣を団長とするシリアの代表団は、マルコ・ルビオ米国務長官と会談した。

会談では、国内および地域の主要な動向について協議が行われ、シリアの統合、主権、領土の保全が強調された。

ルビオ国務長官は、アフマド・シャルア移行期政権とシリア民主軍が締結した包括停戦合意、イスラーム国との戦いおけるシリア国家の努力を支持することを確認した。

また、会談では、二国間関係およびその発展の方策についても協議が行われた。

なお、外務在外居住者省の発表は、シリアの代表団のメンバーにシリア国民軍のマズルーム・アブディー総司令官らがいたことについては言及しておらず、SANA、イフバーリーヤ・チャンネルなどのシリアの主要メディアも、アブディー総司令官らの参加については報じなかった。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣はミュンヘンでドイツのドブリント内務大臣、スイスのカシス外務大臣らと相次いで会談

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、ドイツで開幕したミュンヘン安全保障会議(2月13~15日)に出席するためにミュンヘン入りしたアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、欧州復興開発銀行のオディール・ルノー=バッソ総裁氏と会談し、経済協力の強化および復興支援プロジェクトの支援の展望について協議した。

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、ドイツのアレクサンダー・ドブリント内務大臣と会談し、安全保障問題やおよび共同調整にかかる諸問題を協議した。

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は国際移住政策開発センター(ICMPD)スザンネ・ラーブ事務局長と会談し、シリア難民の問題、移住に関連する人道的状況について協議した。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、バチカンのポール・リチャード・ギャラガー大司教(国家・国際機関関係担当長官)と会談、シリアの人道問題および現在の状況について協議した。

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、スイスのイグナツィオ・カシス外務大臣と会談し、二国間関係強化の方策および両国共通の関心事項について協議した。

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、バルハム・サーレハ国連難民高等弁務官と会談し、難民・国内避難民(IDPs)の問題にかかる人道的課題における協力強化の方策について協議した。

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、バーレーンのアブドゥッラティーフ・ビン・ラーシド・ザヤーニー外務大臣と会談した。

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欧州議会はシリア北東部でのクルド人に対する人権侵害について、戦争犯罪に該当する可能性があるとして厳しく非難する決議を採択

欧州議会は、シリア北東部でのアフマド・シャルア移行期政権とシリア民主軍との戦闘に伴う暴力、とりわけクルド人に対する人権侵害について、戦争犯罪に該当する可能性があるとして、これを厳しく非難する決議を採択した。

公式サイトによると、欧州議会は、シリア北東部における民間人に対するあらゆる暴力を強く非難、すべての当事者に停戦の順守を求めた。

議員は、超法規的殺害、強制失踪、恣意的拘禁、強制移住、民間インフラへの攻撃は、国際人道法の重大な違反に該当する可能性があり、場合によっては戦争犯罪に当たる可能性があると強調した。

また、最近の虐待、とりわけクルド人に対する人権侵害に懸念を表明した。

そのなかには、遺体の冒涜、墓地の破壊、民間地域での無誘導弾の使用なども含まれる。

一方、シリア民主軍とアフマド・シャルア移行期政権による包括停戦合意を歓迎し、強い支持を再確認するとともに、クルド人の市民的・教育的権利の承認を支持し、すべての当事者に既存の合意を順守するよう求めた。

また議員らは、トルコを含む地域の関係主体に対し、軍事行動や武装勢力の支援によって停戦を損なうことを控えるよう呼びかけた。

加えて、移行期政権に対し、アラブ人、クルド人、スンナ派、シーア派、アラウィー派、キリスト教徒、ドゥルーズ派、ヤズィーディー派を含むすべての共同体の保護および基本的権利の保障を求めた。

イスラーム国については、北・東シリア地域民主自治局の管理を離れたシリア北東部の拘禁施設やキャンプから脱走した戦闘員や関係者がもたらす危険に重大な懸念を表明した。

また、被拘禁者の責任をイラクに移すことは、新たな不確実性を生み、第三国の能力や政治的意思に依存することになる可能性があると警告した。

そのうえで、議員は欧州連合加盟国に対し、フール・キャンプとロジュ・キャンプから自国民、とりわけ子どもたちを全員帰還させ、成人については公正な裁判で裁くよう求めた。

また、米国がシリアから部隊を撤退させる決定をしたことに遺憾の意を示し、欧州連合および加盟国、関係国に対し、イスラーム国の再台頭がシリア、地域、さらには欧州を脅かすのを防ぐため努力を強化するよう求めた。

そのうえで、議員らは、イスラーム国との戦いにおいて、女性戦闘員を含むクルド人部隊が果たした決定的役割を強調した。

決議は、賛成363票、反対71票、棄権81票で採択された。

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『ワシントン・ポスト』:シャルア暫定大統領、ハッターブ内務大臣、シャイバーニー外務在外居住者大臣は過去1年間に5件の暗殺未遂に遭遇


『ワシントン・ポスト』は、シリアのアフマド・シャルア暫定大統領、アナス・ハッターブ内務大臣、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣が、過去1年間に5件の暗殺未遂の標的となっていたと伝えた。

同紙によると、これらの情報は、国連対テロ事務所(UNOCT)が作成し、アントニオ・グテーレス事務総長によって2月4日の安保理の会合に提出された報告書に基づくもので、同報告書は、イスラーム国がシリアで依然として脅威をもたらしていることを指摘していた。

報告書によると、シャルア暫定大統領はイスラーム国の主要な標的で、アレッポ県北部とダルアー県で暗殺未遂にさらされた。

これらの未遂事件は、アンサール・スンナ連隊を名乗るイスラーム国のフロント組織によるものと見られている。

報告書は、こうした試みが移行期政権を弱体化させようとするイスラーム国の継続的意図を示す証拠だと指摘、アサド政権崩壊に伴う政治変動にもかかわらず、イスラーム国が治安上の空白に乗じているとの見方を示した。

国連専門家の推計によれば、イスラーム国は現在もシリアおよびイラクに約3,000人の戦闘員を保持しており、その大半はシリア国内に展開している。

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イスラエルのドゥルーズ派最高指導者のタリーフ師、クルド人コミュニティのベン・ヨセフ代表は、シリアのマイノリティの保護と連帯を訴える

イスラエルのドゥルーズ派の最高宗教指導者であるムワッファク・タリーフ師は、フェイスブックを通じて米議員に向けたビデオ・メッセージを公開した。

メッセージのなかで、タリーフ師は、シリアのスワイダー県が直面している苦難に言及、民間人保護およびドゥルーズ派コミュニティの尊厳維持の重要性を強調した。

また、安全と安定を保証する責任ある行動を呼びかけ、ドゥルーズ派住民が受けた侵害の承認とその責任者の追及を求めた。

さらに、スワイダー県でドゥルーズ派が受けた被害について、戦争犯罪および人道に対する罪、さらには民族的・宗教的理由に基づき少数派を標的としたジェノサイド未遂に該当するものとして公式に認定するよう米議会に求めるとともに、国際法および国際規範に基づく国際的介入を呼びかけた。

タリーフ師はまた、ドゥルーズ派住民の権利を保護・擁護するための包括的行動計画の策定を提唱し、キリスト教徒、クルド人、アラウィー派、その他迫害を受けている宗教共同体と連帯する必要性を訴えた。

さらに、国際的な人道回廊の開設、拘束者の釈放、ならびに強制失踪者の行方解明を求めた。

同時に、シリアのドゥルーズ派の自決権を強調し、存立や安全が脅かされている民族に対して国際法が保障する正当な権利であると述べた。

演説の結びにおいて、タリーフ師は議員、さらにはドナルド・トランプ米大統領に向けて、ドゥルーズ派と共に立ち、自由・少数派・迫害される民族を擁護するよう呼びかけた。

そして、ドゥルーズ派は哀れみではなく正義を求め、対立ではなく保護を求め、戦争ではなく自由で尊厳ある生活への権利を求めているのだと強調した。

最後に、ドゥルーズ派保護に貢献したすべての人々、および米国におけるドゥルーズ派コミュニティの本重要会議の成功に尽力した関係者に謝意を表した。

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ANHAによると、在イスラエル・クルド人コミュニティのユダ・ベン・ヨセフ代表は、イスラエルのギデオン・サール外務大臣と会談、クルド問題をめぐる地域・国際社会の動向について議論した。

会談のなかで、ベン・ヨセフ代表は、イスラエルがその外交的影響力を引き続き活用し、米国政権内でクルド問題への対応を主導しているリンゼイ・グラハム上院議員との協力を深化させるよう求めた。

会談ではまた、ドゥルーズ派、キリスト教徒、アラウィー派を含む地域の少数派の状況についても協議が行われ、彼らを保護するための外交的関与と活動の継続の必要性が確認された。

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シリア人権監視団:フール・キャンプに収容されていたイスラーム国の外国人構成員の妻や子供の大半がキャンプを離れる

ハサカ県では、シリア人権監視団は、人道支援団体やAFPから得た情報として、北・東シリア地域民主自治局がフール・キャンプの管理権を喪失したことを受けて、収容されていたイスラーム国の外国人構成員の妻や子供の大半がキャンプを離れたと発表した。

キャンプを離れたのは、1万5千人以上のシリア人、2,200人超のイラク人、そしてその他の外国人。

彼らの一部は「密かに」イドリブ県や他県に移送され、一部はキャンプ内のシリア人用の区画へ移ったという。

2月7日以降は、ロシア、コーカサス、中央アジア出身の女性や子供が収容されていたムハージラート区画には20世帯が残るのみだという。

シリア人権監視団によると、これを受けて、国連はフール・キャンプでの活動を停止、職員を撤収させた。

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米主導の有志連合がイスラーム国の潜伏先とされるヒムス県アムール山一帯を爆撃

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が、イスラーム国が潜伏場所として利用していた洞窟などがあるタドモル市郊外のアムール山一帯に対して爆撃を実施した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合に所属するヘリコプターがハサカ市上空を飛行する様子が確認された。

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ダルアー県、ダイル・ザウル県で抗議デモ

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、セルヴィース(乗り合いミニバス)運転手らが県庁舎前で抗議デモを行い、バン型車両の公共交通路線に導入するとしたダルアー県当局の通達を既存のミニバス路線への侵害に当たると非難した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ジャウラ地区で、住民らが、簡易精製炉(ハッラーカ)の稼働を禁止したアフマド・シャルア移行期政権当局の決定に抗議するデモを行った。

シリア人権監視団によると、ジャルズィー村で、県の内務治安局部隊が、シリア民主軍による被拘束者の消息を明らかにするよう求める住民のデモを事前の許可を得ていないとして禁止した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、県の労働総連合支部の契約社員10人が11日に解雇処分となった。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ランクース市で複数の銃弾を受けて死亡した若者の遺体が発見された。

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シリア民主軍シャーミー広報センター長:「本日、フール区およびタッル・ブラーク区での再展開と撤退が行われた。シリア軍も同地から撤退すべきだ」

シリア民主軍のファルハード・シャーミー広報センター長は、ロナヒTV(フェイスブック)のインタビューに応じ、そのなかで以下の通り述べた。

過去数日間で、行政および治安に関する条項が実施され、軍事条項の適用段階に入った。
軍事条項の適用には、シリア民主軍と移行期政権の双方が対象となる。
我々の軍事部隊は都市内部から撤退する。
本日、東部地域、すなわちフール区およびタッル・ブラーク区での再展開と撤退が行われた。
我々の部隊は戦闘開始以前の基本拠点へ戻る。
内務治安部隊(アサーイシュ)はシリア民主軍が撤退した地域に展開した。
移行期政権の軍も本日中にフール区およびタッル・ブラーク区から撤退すべきである。
移行期政権側に合意条項の実施引き延ばす動きがあり、いくつかの障害も存在する。
その障害の一つは、捕虜となっている我々の戦闘員にかかる条項であり、彼らは本来ならば解放されるべきであった。
コバネ(アイン・アラブ)市一帯の村や戦闘前線からの撤退は行われておらず、同市は依然として包囲された状態にある。
ヌールッディーン・アフマド氏をハサカ県知事に任命する正式決定が出されるべきであったが、まだ実現していない。
対話は国際的仲介のもとで継続しており、すべての条項が実施され、合意が妨げられないことを望んでいる。

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イナブ・バラディーによると、ハサカ市、カーミシュリー市などで、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)に所属していたアラブ人隊員数十人が解雇された。

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内務省は、フェイスブックを通じて、2月14日から3月1日の期間、シリア民主軍に所属していた構成員に対する和解措置をイドリブ市の軍事裁判所脇に設置されたセンターで行うとする通達を発表した。

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シリア人権ネットワークは、シャルア移行期政権に対して北・東シリア地域民主自治局の管理下にあった拘禁施設での拷問などの調査を求める

シリア人権ネットワークは声明を発表し、北・東シリア地域民主自治局の管理下にあったシリア北東部の拘禁施設の管理権がアフマド・シャルア移行期政権に移管されたことについて、それが国家の調査義務を免除するものではなく、むしろ拷問などの証拠を保護・保存し、いかなる容疑者も責任追及を免れることのないよう保証する直接的な法的責任を生じさせると強調した。

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シリア人権監視団は、1月6日以降のアレッポ県、ラッカ県、ダイル・ザウル県、ハサカ県でのアフマド・シャルア移行期政権側とシリア民主軍側の戦闘での死者数が395人に上ったと発表した。

このうちの186人が移行期政権側の兵士ら。

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イスラエル軍がクナイトラ県、ダルアー県への侵入を続ける


クナイトラ県では、SANAによると、ハマー型軍用車両3台からなるイスラエル軍部隊が県南部のサイダー・ハーヌート村に一時侵入し、検問所を設置した。

また、SANAによると、7台の軍用車両からなる別の部隊が県北部のカッサーラート街道に侵入、臨時の検問所を一時設置した。

イスラエル軍はさらに、取材を行っていたイフバーリーヤ・チャンネルの特派員らに向けて発砲したが、負傷者は出なかった。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍が発砲したのは、県北部のウーファーニーヤ村で、同軍兵士が検問所の一つから報道関係者や市民を狙った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機2機が複数地域上空に飛来した。

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SANAによると、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)が、クナイトラ県南部のラッカード・ダムで爆発性戦争残存物(ERW)の爆破処理を実施した。

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アブー・カスラ国防大臣とランバート有志連合司令官が電話会談を行い、タンフ国境通行所基地の以上などについて協議

国防省はテレグラムを通じて以下の通り声明を発表した。

国防省によるタンフ軍事基地の引き継ぎについて
シリア側と米側との間の調整を通じて、シリア軍部隊がタンフ基地を引き継ぎ、基地およびその周辺地域の確保を行った。あわせて、タンフ砂漠地帯におけるシリア・イラク・ヨルダン国境沿いへの展開を開始した。
国防省の国境警備部隊は、今後数日以内に任務を引き継ぎ、同地域に展開を開始する予定である。

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米中央軍(CENTCOM)も、Xを通じて以下の通り発表した。

秩序ある移行の中でシリアの基地から米軍が撤収
フロリダ州タンパ発:CENTCOMは2月11日、シリアのタンフ駐屯地からの米軍部隊の秩序ある撤収を完了した。これは、CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)による計画的かつ状況に基づいた移行の一環である。
CENTCOMにより2014年に設立されたCJTF-OIRは、イスラーム国との戦いにおいて協力部隊に助言・支援・能力付与を行ってきた。2025年4月、戦争省(国防総省)は、2019年にイスラーム国の領土的敗北が達成されたことを受け、シリアにおける米軍拠点の統合を開始すると発表した。
CENTCOM司令官のブラッド・クーパー提督は次のように述べた。「米軍は、地域で生じ得るあらゆるイスラーム国の脅威に対応する態勢を維持している。我々は、テロ組織の再興を防ぐための協力者主導の取り組みを支援している。イスラーム国への圧力を維持することは、米本土の防衛および地域安全保障の強化に不可欠である。」
過去2ヵ月間で、米軍は350発以上の精密弾薬を用いて100以上の目標を攻撃し、50人以上のイスラーム国の戦闘員を拘束または殺害した。

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国防省は、テレグラムを通じて、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣が有志連合のケビン・J・ランバート司令官(少将)と電話会談を行い、相互に関心を有する複数の案件について協議したと発表した。

発表によると、会談ではタンフ国境通行所の基地に関する事項、ならびに同基地をシリア軍が引き継ぎ、確保する仕組みについて取り上げられ、地域の安全と安定を確保することが確認された。

両者はまた、安定の定着および双方の二国間関係の支援に資するよう、調整の継続および協力枠組みの強化の重要性を強調した。

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