トルコのエルドアン大統領は、トルコ政府がダーイシュとの石油密売買に関与しているとのロシアのプーチン大統領の批判を強く否定(2015年11月30日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、トルコ政府がダーイシュ(イスラーム国)などのテロ組織との石油密売買に関与しているとするロシアのヴラジミール・プーチン大統領の主張に対して、こうした主張が証明されれば「大統領職にはとどまらない」としつつ、「プーチン大統領に聞きたい。「あなたは職にとどまれるのか?」と付言、プーチン大統領の主張が事実に反していたら辞任すべきだと立場を暗に示した。

AFP, December 1, 2015、AP, December 1, 2015、ARA News, December 1, 2015、Champress, December 1, 2015、al-Hayat, December 2, 2015、Iraqi News, December 1, 2015、Kull-na Shuraka’, December 1, 2015、al-Mada Press, December 1, 2015、Naharnet, December 1, 2015、NNA, December 1, 2015、Reuters, December 1, 2015、SANA, December 1, 2015、UPI, December 1, 2015などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内の1カ所を爆撃(2015年11月30日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月30日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して13回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は1回、フール町近郊のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, December 1, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団:ロシア軍の爆撃による死者数は1,502人に達する(2015年11月30日)

シリア人権監視団は、ロシア軍が空爆を開始した9月30日から11月30日までの2ヶ月間で、シリア国内で民間人、戦闘員合わせて1,502人が死亡したと発表した。

1,502人の犠牲者のうち、民間人は485人(うち児童117人、18歳以上の女性74人)、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員419人、シャームの民のヌスラ戦線などの武装集団戦闘員598人だという。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末にハサカ市北東部のバースィル・ダム一帯を制圧(2015年11月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市南部および南西部郊外一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、有志連合が同地を空爆した。

ARA News(11月30日付)によると、シリア民主軍はハサカ市北東部のバースィル・ダム一帯を制圧した。

また、クッルナー・シュラカー(12月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハサカ市南部カーファー村近郊のキャンプ・アーイド地区を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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アレッポ県では、SANA(11月30日付)によると、シリア軍がアークーラ村、ラスム・アブド村、大フマイマ村、小フマイマ村、航空士官学校周辺、タッル・アフマル村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月30日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市周辺、シャーイル・ガス採掘所一帯、タドムル市西部柑橘農園一帯、採石場一帯、ウンム・サフリージュ村、マズバル・バカル村、カスル・ドゥラウィーシーヤ村、ラスム・サワーナ村、ファルハーニーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、December 1, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がハマー県、アレッポ県などで反体制武装集団との戦闘を続ける(2015年11月30日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ブワイダ村一帯で、アル=カーイダ系のジュンド・アクサー機構、イッザ旅団連合などからなる反体制武装集団がシリア軍、国防隊と交戦した。

またロシア軍と思われる戦闘機がムーリク市、ラターミナ町、ラトミーン村、ラハーヤー村などを14回にわたり空爆、マサール・プレス(11月30日付)によると、反体制武装集団はシリア軍の激しい空爆を受け、マアーン村一帯から撤退したという。

一方、SANA(11月30日付)によると、シリア軍がカフルズィータ市一帯、マアルカバ村一帯、マアーン村一帯、バッザーム丘、ブワイダ村、ズラーキーヤート村、サリーン村、ラターミナ町、ラトミーン村、ラハーヤー村、スカイク村、ムーリク市などのファトフ軍拠点を空爆、攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市南部郊外一帯を砲撃するなか、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アラブ系・アジア系外国人戦闘員とともに、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またロシア軍と思われる戦闘機が、アレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村、マクハラ村、ヒルバト・ザワーリー村、ザンマール村、バルダ村、フワイル村、ラスム・サフリージュ村、マルユーダ村などを30回にわたり空爆した。

このほかにも、アレッポ市アーミリーヤ地区でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

クッルナー・シュラカー(11月30日付)によると、バーブ・サラーマ国境通行所・アアザーズ市でのロシア軍の空爆で住民7人が死亡したという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、県北部でシリア軍と反体制武装集団の戦闘が続いた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市など東グータ地方各所でシリア軍と反体制武装集団の戦闘が続いた。

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イドリブ県では、SANA(11月30日付)によると、シリア軍がダーナー市にいたる兵站路上でをシリア軍が反体制武装集団の車輌を攻撃、破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月30日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、タルビーサ市一帯、ハウラ地方、キースィーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クッルナー・シュラカー(11月30日付)によると、アジュナード・シャーム・イスラーム連合のアブー・ムハンマド・ファーティフ総司令官が辞任し、司令官職をアブー・アブド氏に移譲した。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Masar Press Agency, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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YPG(主導のシリア民主軍)とアル=カーイダ系組織のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動がアレッポ県のアフリーン市一帯およびアレッポ市シャイフ・マクスード地区で戦闘を続ける(2015年11月30日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(11月30日付)がタッル・リフアト市の活動家の話として、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がマリーミーン村でのシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団との戦闘で、住民13人を殺害したと伝えた。

一方、アフリーン氏一帯での戦闘に関して、自由シリア軍マーリア作戦司令室はビデオ声明を出し、「ムジャーヒディーン」(ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など)が、シリア民主軍が制圧していたカシュタアール村、タナブ村、アナブ村、ブラーシュ村、シャワーリガ村、穀物サイロ地区を奪還した、と発表した。

また、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属部隊の革命家軍に対して、人民保護部隊との連携を解消するよう呼びかけた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とジハード主義武装集団が交戦を続けた。

ARA News(11月30日付)によると、この戦闘でシャイフ・アフマド地区住民5人が負傷した。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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ファトフ軍を指導するサウジ人のムハイスィニー氏はシリア国内の支配地域での政府樹立を主唱(2015年11月30日)

シャームの民のヌスラ戦線および同組織をはじめとするアル=カーイダ系組織などからなるファトフ軍を指導するサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏(ジハード布教者センター代表)はツイッターで、シリア国内の支配地域に政府を樹立すべきだとの見解を示した。

ムハイスィニー氏は「シリアにおける解決策とは、アッラーの法の裁定に従う政府をシリア国内に樹立し、そこに諸派が集い、そこからすべての戦闘員を糾合した軍を作ることだ」、「この政府が発足すれば、現地の運営、司法、戦闘に携わり、シャームの未来のために活動すべきだ」、「国外の暫定政府にできることと言えば、ホテルのロビーでカネを受け取り、使うことぐらいだ」などと綴った。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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シリア駐留ロシア空軍は地対地ミサイルを搭載して爆撃を実施(2015年11月30日)

ロシア空軍のイゴール・クリモヴ報道官は、シリア国内での空爆作戦に参加するロシア軍のSu-34戦闘機が任務開始以降初めて、地対地ミサイルを搭載して空爆を実施したと発表した。

24日のトルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件を受けた動き。

RT(11月30日付)などが伝えた。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、RT, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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ヒムス市内の最後の戦闘地域ワアル地区で、反体制武装集団退去などを骨子とする和平合意締結に向けた交渉開始(2015年11月30日)

ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事はAFP(11月30日付)に対して、シリア政府の代表と、ヒムス市ワアル地区で抵抗を続ける反体制武装集団の代表が30日に国連の仲介のもと、停戦交渉を行うことを明らかにした。

停戦交渉では、ワアル地区での戦闘停止、同地区に籠城する反体制武装集団戦闘員の退去、武装解除、同地区への国家機関の再構築、日常生活の回復といった合意内容の確定が予定されているという。

ヒムス県の地元情勢委員会もこの停戦交渉について認め、シリア政府と反体制武装集団の代表が国連の仲介のもと、29、30日のいずれかに数時間にわたって交渉を行うことを明らかにした。

バラーズィー知事によると、交渉は約6ヶ月前から続けられていたという。

ヒムス市では、2014年2月にアフダル・ブラヒミ国連・アラブ連盟共同特別代表のイニシアチブのもと、ジュネーブ2会議開催に合わせて、停戦が実現し、反体制武装集団が退去、シリア政府による支配が回復されたが、ワアル地区だけは反体制武装集団とシリア軍との戦闘が続いていた。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者副大臣「シリアは危機発生から今日にいたるまで化学兵器は一度たりとも使用していない」(2015年11月30日)

シリアのファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣はオランダのハーグで開催された化学兵器禁止条約(CWC)第20回締約国会議に出席し、シリア軍による化学兵器、塩素ガスの使用を改めて完全否定した。

ミクダード副大臣は「我々はここでと明言したい。危機発生から今日にいたるまで、我々は、いかなる事件においても、そしてまたいかなる作戦においても、塩素ガスをはじめとする有毒化学物質も1度たりとも使用したことはない、と」と述べた。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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ドイツ国防相「アサドには未来はない、これだけは明白だ」(2015年11月30日)

ドイツのウルズラ・フォン・デア・ライエン国防大臣は、シリアでのダーイシュ(イスラーム国)との戦いに関して、公共放送局ZDF(11月30日付)に対し「シリアには、協力できる武装勢力がいる」としつつ、「アサドには未来はない。これだけは明白だ」と述べた。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015、ZDF, November 30, 2015などをもとに作成。

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サウジ外交筋は英国によるシリア爆撃を支持(2015年11月30日)

SPA(11月30日付)は、サウジアラビア外務省高官の話として、デヴィッド・キャメロン英首相が、下院でのシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆の承認をめざしていることに関して、サウジアラビアが「シリアとイラクでダーイシュとの戦いを行う有志連合発足時の同盟国」として空爆の拡大を支持していると伝えた。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、SPA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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エジプトのスィースィー大統領は、シリアの国家機関の維持とすべてのテロ組織との戦いを条件にフランスのダーイシュ(イスラーム)との戦いを支持(2015年11月30日)

エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領はCOP21参加のために訪問したフランスの首都パリで、フランソワ・オランド大統領、マニュエル・ヴァルス首相、ジャン=イヴ・ル・ドリアン国防大臣と会談し、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

『ハヤート』(12月1日付)によると、スィースィー大統領は会談で、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いが不可欠だとしながらも、「テロとの戦い」が世界を脅かす「すべてのテロ組織に対しておこなれるべき」だと述べ、そのためにフランスに協力したいとの意向を伝えた。

スィースィー大統領はまた、シリアにおける政治プロセスを支援しつつ、国家機構が維持されるべきだとの条件を示したという。

『ハヤート』(12月1日付)が伝えた。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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マケイン米上院議員「スンナ派諸国軍と米軍からなる数十万規模の多国籍軍を発足し、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する地上作戦に投入すべき」(2015年11月30日)

『ハヤート』(12月1日付)は、ジョン・マケイン米上院議員(共和党)が、中東地域の「スンナ派諸国」の軍と米軍からなる数十万規模の多国籍軍を発足し、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する地上作戦に投入すべきだと述べた、と伝えた。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内の5カ所を爆撃(2015年11月29日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月29日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して15回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は5回、ダイル・ザウル市近郊(1回)、フール町近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, November 30, 2015などをもとに作成。

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アフリーン市郊外でアル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」がYPG主体のシリア民主軍支配下の村を攻撃、制圧(2015年11月29日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(11月29日付)によると、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室が、「革命家軍」の支配下にあったアフリーン市郊外の複数の村を制圧したと発表した。

アレッポ・ファトフ作戦司令室が制圧したとするのは、カシュタアール村、タナブ村、アナーブ村、マラーシュ村。

「革命家軍」は西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加する武装集団。

これに関して、ARA News(11月29日付)は、アフリーン市郊外のマリーミーン村、アナーブ村で、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動からなる武装集団と、人民防衛隊、革命家軍が交戦したと報じる一方、アフリーン市の医療筋の話として、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団との戦闘で27、28日の2日間で、革命家軍の戦闘員9人が死亡、20人以上が負傷したと伝えた。

一方、人民防衛隊に近い複数の消息筋によると、人民防衛隊がアフリーン市郊外でのヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動との戦闘で、戦闘員4人を捕捉した。

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル県、ヒムス県、アレッポ県でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2015年11月29日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆、攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市、バイダー村、タール山北部、ルマイリーヤ地区、ミンタール・ルマイリーヤ地区、ダアーキナ丘、ムシャイリファ丘、サアン・アスワド村、フーシュ・ハッジュー村、ハラーリーヤ村、ダブール村、タドムル市郊外柑橘農園一帯および採石場一帯、ハズム山一帯、シャルキー山などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆、攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍が航空士官学校一帯、タッル・アフマル村、タッル・アイユーブ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた人民防衛諸集団とともに、ダイル・ハーフィル市でダーイシュを追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍、シリア軍はイドリブ県、アレッポ県、ラタキア県の対トルコ国境地帯での爆撃、攻撃を続ける(2015年11月29日)

イドリブ県では、ムハンマド・ジャタルを名乗る反体制活動家がトルコのアナトリア通信(11月29日付)に対して、ロシア軍がアリーハー市を空爆し、住民40人が死亡、70人以上が負傷したと述べた。

これに関して、シリア人権監視団は、ファトフ軍支配下のアリーハー市で、ロシア軍と思われる戦闘機の空爆により、住民少なくとも18人が死亡、40人以上が負傷したと発表した。

また同監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機はハーン・シャイフーン市も空爆し、女児2人を含む4人が死亡した。

また、ARA News(11月29日付)によると、ロシア軍は、トルコ国境に面するバーブ・ハワー国境通行所一帯、ダーナー市を空爆し、10人が負傷した。

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ラタキア県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県北部のカシュカール山で反体制武装集団を掃討、同地を制圧した。

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アレッポ県では、ARA News(11月29日付)によると、ロシア軍戦闘機がトルコ国境に面するバーブ・サラーマ国境通行所の貨物トラック用のガレージを空爆し、3人が死亡、トルコからアアザーズ市方面に物資を搬送中のトラック1台が炎上した。

一方、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がハーン・トゥーマーン村、アズィーズィーヤ村、バーシュカウィー村一帯、アナダーン市北部、アレッポ市ラームーサ地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・ハドル地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がラターミナ町、スカイク村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、サイヤード村、バッザーム丘で反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、イッザ旅団連合の戦闘員35人を殲滅した。

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ダマスカス郊外県では、シリア軍がダーライヤー市各所を「樽爆弾」などで空爆、また東グータ地方でシリア軍とジハード主義武装集団の戦闘により、後者の戦闘員4人が死亡した。

一方、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村一帯、ダイル・アサーフィール市、ドゥーマー市一帯、ダーライヤー市でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がジャウバル区でイスラーム軍によって掘削された全長350メートルの地下トンネルを発見、これを破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がファルハーニーヤ村南部でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 29, 2015、Anadolu Ajansı, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団:ダーイシュ(イスラーム国)がカリフ制宣言以降、シリアで殺害した民間人、軍人、ダーイシュ・メンバーらの数は3,591人にのぼる(2015年11月29日)

シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)がカリフ制を樹立した2014年6月29日から2015年11月29日までの17ヶ月間で、ダーイシュがシリア国内で殺害した民間人、シリア軍兵士などの数が3,591人にのぼっていると発表した。

同監視団によると、このうち1,945人は民間人(うち児童77人、18歳以上女性103人)、シャームの民のヌスラ戦線などの反体制武装集団や西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊隊員は247人、ダーイシュ・メンバー415人(スパイ罪、逃亡・離反未遂など)、シリア軍将兵および親政権民兵は975人、反体制派に属さない離反兵2人だという。

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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イランのヴェラーヤティー最高指導者顧問がダマスカスでアサド大統領と会談(2015年11月29日)

イランのアリー・アクバル・ヴェラーヤティー最高指導者顧問、ホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)はシリアを訪問し、ダマスカスでアサド大統領と会談し、二国間関係、シリアでの「テロとの戦い」への対応などについて意見を交わした。

ヴェラーヤティー最高指導者顧問らはまた、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)とも個別に会談した。

SANA(11月29日付)が伝えた。

SANA, November 29, 2015
SANA, November 29, 2015

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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トルコは撃墜後にシリアの反体制武装集団に殺害されたロシア軍戦闘機搭乗員の遺体をロシア側に引き渡す(2015年11月29日)

トルコのアフメト・ダウトオール首相は、24日にトルコ軍機が撃墜した後にシリア領内で反体制武装集団によって撃ち殺されたロシア軍戦闘機搭乗員の遺体が、「昨晩(29日)、我々に引き渡された」としたうえで、駐アンカラのロシア大使館スタッフがハタイ県で29日に遺体を受け取ったことを明らかにした。

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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イスラエルのヤアロン国防大臣「ロシア軍機がイスラエル領空を侵犯したが、ただちに航路を修正し、シリア領空に戻った」(2015年11月29日)

イスラエルのモシェ・ヤアロン国防大臣は国営ラジオ(11月29日付)で、「シリアから飛来したロシア軍機が我が国領空を1マイル(1.6キロ)侵犯したが、直ちに航路を修正し、シリア領空へ戻った」ことを明らかにした。

ヤアロン国防大臣は「ゴラン高原付近を旋回していたパイロットのミスだと思われる」としたうえで、ロシア機のシリア領空での飛行については、「ロシア軍機は我々を攻撃する意思はないので、誤解を回避するための連絡、連携」が行われていると付言した。

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内の3カ所を爆撃(2015年11月28日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月28日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して21回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回、ラッカ市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, November 29, 2015などをもとに作成。

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ロシアがトルコに対する経済制裁を発令(2015年11月28日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、24日のトルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件への制裁措置として、「国家安全保障とロシア国民の安全のため」として、トルコに対する経済制裁を発令する大統領令に署名し、即時施行された。

制裁内容は、ロシアからトルコへのチャーター便の運航禁止、旅行会社によるトルコへのツアーの販売禁止、トルコからの輸入禁止、トルコの企業や国民による経済活動の禁止・制限。

ロイター通信(11月28日付)などが伝えた。

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区をヌスラ戦線が無差別砲撃(2015年11月28日)

アレッポ県では、ARA News(11月28日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃し、住民40人以上が負傷した。

AFP, November 28, 2015、AP, November 28, 2015、ARA News, November 28, 2015、Champress, November 28, 2015、al-Hayat, November 29, 2015、Iraqi News, November 28, 2015、Kull-na Shuraka’, November 28, 2015、al-Mada Press, November 28, 2015、Naharnet, November 28, 2015、NNA, November 28, 2015、Reuters, November 28, 2015、SANA, November 28, 2015、UPI, November 28, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル県、アレッポ県東部でダーイシュ(イスラーム国)への攻勢を続ける(2015年11月28日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市各所、ダイル・ザウル航空基地でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(11月29日付)などによると、シリア軍がクワイリス航空基地東部一帯にさらに進軍し、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がカークーラ村、ラスム・アブド村、穀物サイロ地区、ダイル・ハーフィル市、ブラート村東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに対して、ダーイシュは、タッルアラン村を砲撃、子供4人を含む6人が死亡、7人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がアイドゥーン村、クライブ・サウル村、サルバ村、ジュルーフ村サラミーヤ市東部郊外でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市一帯、タドムル市郊外採石所地区、柑橘園一帯、ルマイラ山一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 28, 2015、AP, November 28, 2015、ARA News, November 28, 2015、Champress, November 28, 2015、al-Hayat, November 29, 2015、Iraqi News, November 28, 2015、Kull-na Shuraka’, November 28, 2015、al-Mada Press, November 28, 2015、Naharnet, November 28, 2015、NNA, November 28, 2015、Reuters, November 28, 2015、SANA, November 28, 2015、UPI, November 28, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍、シリア軍がラタキア県、イドリブ県のトルコ国境地帯で攻勢を続ける(2015年11月28日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が県北部ヌーバ山回廊、ジュッブ・アフマル村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団との戦闘を続けた。

またロイター通信(11月28日付)などによると、ロシア軍と思われる戦闘機がクルド山、トルクメン山各所を少なくとも17回にわたって空爆した。

これに関して、シリア・トルクメン委員会の書記長を名乗るサミール・アッルーを名乗る人物は、ロシア軍による空爆で、トルクメン人数千世帯がトルコ国境地帯への余儀なくされていると主張した。

なお『ハヤート』(11月29日付)によると、ラタキア県北部には紛争前には30万世帯のトルクメン人が暮らしていたが、現在は2万5,000世帯が残るだけだという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(シリア軍)がジャバーラー村、カンスフラ村、ハーン・シャイフーン市南部各所を空爆した。

またロシア軍と思われる戦闘機がタマーニア町一帯、マガーラ村、マアッラト・ヌウマーン市各所、ビンニシュ市各所、ナージヤ村、サラーキブ市を空爆し、少なくとも11人が死亡した。

ARA News(11月28日付)によると、ビンニシュ市での空爆では一家8人が死亡したという。

一方、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がタマーニア町、ハーン・シャイフーン市南部でファトフ軍拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がサルマーニーヤ村西部郊外で反体制武装集団との戦闘の末、ラタキア県との県境に位置する1112高地を制圧した。

シリア軍がまた、ラターミナ町、マアルカバ村でファトフ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はさらに、カフルズィーター市でイッザ旅団連合の車輌を攻撃、破壊したほか、マアーン村、バッザーム丘でシャーム自由人イスラーム運動の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が反体制武装集団の支配下にあるカーブーン区各所を砲撃し、27人が負傷した。

シリア軍はまた、ジャウバル区を空爆、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とともに、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月28日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方を拠点とする反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発がバーブ・トゥーマ地区に着弾し、1人が死亡、3人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ一帯を砲撃するとともに、ダーライヤー市各所、ドゥーマー市などを空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がブスル・ハリール市を「樽爆弾」などで攻撃、またアトマーン村、ズィムリーン村を砲撃した。

一方、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区などでシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がアレッポ市シャイフ・サイード地区、シャイフ・ルトフィー地区、サラーフッディーン地区、ブスターン・バーシャー地区、ハーン・トゥーマーン村、ハルサ村、ヒルバト・マアッラート村、アマーラ村、カラースィー村、ダーディーン丘、アナダーン市、ハイヤーン町、タッル・ジャビーン村でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、アターリブ市でシャーム戦線、ムジャーヒディーン軍、シャーム自由人イスラーム運動、ヌスラ戦線に対して空爆を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、ハウラ・ダム北部一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, November 28, 2015、AP, November 28, 2015、ARA News, November 28, 2015、Champress, November 28, 2015、al-Hayat, November 29, 2015、Iraqi News, November 28, 2015、Kull-na Shuraka’, November 28, 2015、al-Mada Press, November 28, 2015、Naharnet, November 28, 2015、NNA, November 28, 2015、Reuters, November 28, 2015、SANA, November 28, 2015、UPI, November 28, 2015などをもとに作成。

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シリア軍報道官「トルコ政府は最近になって、テロリストに対する支援を増加させ、彼らに武器、弾薬、装備などを売却している」(2015年11月28日)

シリア軍報道官は、トルコ政府が最近になって、テロリストに対する支援を増加させ、彼らに武器、弾薬、装備などを売却している、と伝えた。

トルコ政府から武器、弾薬、装備を購入するテロリストの資金減は、シリア領内での遺跡や石油の密売買で反体制武装集団が得た収益だという。

SANA(11月28日付)が伝えた。

AFP, November 28, 2015、AP, November 28, 2015、ARA News, November 28, 2015、Champress, November 28, 2015、al-Hayat, November 29, 2015、Iraqi News, November 28, 2015、Kull-na Shuraka’, November 28, 2015、al-Mada Press, November 28, 2015、Naharnet, November 28, 2015、NNA, November 28, 2015、Reuters, November 28, 2015、SANA, November 28, 2015、UPI, November 28, 2015などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はロシア軍戦闘機撃墜事件に関して「事件を悲しんでいる。起こらなければよかったと願っている」と発言(2015年11月28日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、24日のロシア軍戦闘機撃墜事件に関して「事件を悲しんでいる。起こらなければよかったと願っている。しかし、起きてしまった。再発しないよう願っている」と述べた。

エルドアン大統領は支持者を前に「我々とロシアの間で問題が悪化しないことを願っている。また将来に悪影響が及ばないよう願っている」と付言した。

『ハヤート』(11月29日付)などが伝えた。

AFP, November 28, 2015、AP, November 28, 2015、ARA News, November 28, 2015、Champress, November 28, 2015、al-Hayat, November 29, 2015、Iraqi News, November 28, 2015、Kull-na Shuraka’, November 28, 2015、al-Mada Press, November 28, 2015、Naharnet, November 28, 2015、NNA, November 28, 2015、Reuters, November 28, 2015、SANA, November 28, 2015、UPI, November 28, 2015などをもとに作成。

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ロシア大統領府報道官「テロ組織がシリア領の大部分を支配するなか、政治的移行について話すことは非現実的」(2015年11月28日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、「ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、そしてそのほかのテロ組織によってシリア領内の大部分が支配されている状況において、シリアでの選挙実施や政治的関係正常化について話すことは非現実的だ」と述べ、シリア紛争を解決するためには、「テロとの戦い」を和解プロセスよりも優先すべきだとの立場を示した。

ペスコフ報道官はまた、トルコによるロシア軍機撃墜を「前代未聞の挑戦」、「狂気」を非難した。

AFP, November 28, 2015、AP, November 28, 2015、ARA News, November 28, 2015、Champress, November 28, 2015、al-Hayat, November 29, 2015、Iraqi News, November 28, 2015、Kull-na Shuraka’, November 28, 2015、al-Mada Press, November 28, 2015、Naharnet, November 28, 2015、NNA, November 28, 2015、Reuters, November 28, 2015、SANA, November 28, 2015、UPI, November 28, 2015などをもとに作成。

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