ロシア・シリア両軍はダマスカス郊外県東グータ地方、イドリブ県を激しく爆撃し、60人あまりが死亡(2018年2月6日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月6日付)によると、ロシア・シリア両軍が、東グータ地方のザマルカー町、ハムーリーヤ市、アルバイン市、カフルバトナー町、ドゥーマー市、ミスラーバー市、ハッザ町、サクバー市、マディーラー市、ハラスター市、バイト・サワー村、シャイフーニーヤ村、ジャウバル区(ダマスカス県)に対して、110回以上の爆撃を行い、民間人55人が死亡、250人以上が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤによると、前日の爆撃でも32人が死亡、200人以上が負傷しているという。

なお、シリア人権監視団によると、シリア軍が東グータ地方各所を35以上にわたり爆撃し、民間人47人が死亡、200人以上が負傷したという。

AP, February 6, 2018

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月6日付)によると、ロシア軍戦闘機がタルマラ村を爆撃し、女性と子供を含む5人が死亡した。

ロシア軍はまた、ガドファ村を爆撃し、ホワイト・ヘルメットの隊員1人が死亡した。

ロシア軍はこのほかにも、サラーキブ市、サワーミア村、ムアスラーン村を爆撃した。

一方、シャーム解放機構に近いイバー通信(2月6日付)によると、シャーム解放機構が、「侵略者撃退」作戦司令室とともに県南東部に対する反転攻勢を継続し、カルバ丘、ザハビーヤ村を奪還した。

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イバー通信(2月6日付)によると、シャーム解放機構は、拘束していたハズム運動のアブー・アブドゥッラー・フーリー司令官、第7旅団のアブドゥッラー・カンタール司令官の2人を釈放した。

両者は、シャーム解放機構(当時はシャームの民のヌスラ戦線)に敵対したために、拘置されていたという。

AFP, February 6, 2018、ANHA, February 6, 2018、AP, February 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2018、al-Hayat, February 7, 2018、Reuters, February 6, 2018、SANA, February 6, 2018、UPI, February 6, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, February 6, 2018などをもとに作成。

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