シリア軍ヘリコプターは東グータ住民に退去を呼びかけるためのビラを散布する一方、ドゥーマー市、ハラスター市などを砲撃、反体制武装集団との戦闘を続ける(2018年3月2日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月2日付)によると、シリア軍ヘリコプター複数機が、反体制武装集団が活動を続ける東グータ地方の市町村に対して、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに設置された人道回廊を通じて、シリア政府支配地域に非難するよう呼びかけるビラを散布した。

これに対して、反体制武装集団はワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに設置された人道回廊に迫撃砲3発を撃ち込み、同回廊を経由してシリア政府支配地域に避難しようとした住民の通行を阻止した。

SANA, February 2, 2018

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(3月2日付)によると、シリア解放戦線(シャーム自由人イスラーム運動)、ラフマーン軍団、シャーム解放機構が主導する「彼らが不正を働いた」作戦司令室は、ハラスター市一帯のシリア軍拠点に対して反撃した。

また、シリア人権監視団によると、午前9時から午後2時にかけての停戦時間中にシリア軍がドゥーマー市、ハラスター市および両市一帯を砲撃した。

AFP, March 2, 2018、ANHA, March 2, 2018、AP, March 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 2, 2018、al-Hayat, March 3, 2018、Reuters, March 2, 2018、SANA, March 2, 2018、UPI, March 2, 2018などをもとに作成。

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