ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はザマルカー町を爆撃し、7人が死亡、26人が負傷した。
同監視団によると、シリア軍はマディーラー市一帯を激しく攻撃し、東グータ地方をドゥーマー市一帯と、アルバイン市、ハムーリーヤ市、アイン・タルマー市、カフルバトナー町などからなる南部一帯の二つに分断することに成功したという。
前者はイスラーム軍、後者はラフマーン軍団、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム解放機構の主要な活動地域。
一方、SANA(3月8日付)によると、シリア軍が東グータ地方のフーシュ・クバイバート村で反体制武装集団と交戦した。
また、東グータ地方で活動する反体制武装集団がハラスター市の警察病院、ダーヒヤト・アサド町近郊のバイルーニー病院を砲撃した。
このほか、シリア軍は、東グータ地方に密有されようとしていた大量の武器弾薬を押収した。
なお、シリア人権監視団によると、2月18日に激化したロシア・シリア両軍の爆撃・砲撃で、民間人900人以上が死亡しているという。
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イドリブ県では、SANA(3月8日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がフーア市とカファルヤー町を砲撃し、子供2人が死亡、住民1人が負傷した。
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ダルアー県では、SANA(3月8日付)によると、反体制武装集団が、ジャバーブ村を砲撃した。
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ヒムス県では、SANA(3月8日付)によると、反体制武装集団が、マリーミーン村とカルマス村を砲撃した。
AFP, March 8, 2018、ANHA, March 8, 2018、AP, March 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2018、al-Hayat, March 9, 2018、Reuters, March 8, 2018、SANA, March 8, 2018、UPI, March 8, 2018などをもとに作成。
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