ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が反体制武装集団の支配下にあるいわゆる「死の三角地帯」(ダマスカス郊外県、クナイトラ県、ダルアー県の県境地域)に位置する県北部のティーハ村、カフル・ナースィジュ村、アクラバー村、マール村、マール丘に対して激しい砲撃を加えた。
シリア軍はまた、同地に隣接するクナイトラ県のマスハラ村およびマスハラ丘に対して激しい砲撃を加えた。
ドゥラル・シャーミーヤ(7月15日付)によると、シリア軍は同地に対して爆撃も行った。
シリア軍が撃った砲弾の数は800発以上に達し、シリア軍はマスハラ村および同地一帯を制圧した。
一方、ハーッラ市の処遇をめぐって、ロシア軍当事者和解調整センターの仲介により、シリア政府と反体制武装集団の停戦に向けた交渉が続いた。
AFP, July 15, 2018、ANHA, July 15, 2018、AP, July 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2018、al-Hayat, July 16, 2018、Reuters, July 15, 2018、SANA, July 15, 2018、UPI, July 15, 2018などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.