シリア軍はハマー県、イドリブ県でシャーム解放機構などと交戦(2019年1月19日)

ハマー県では、SANA(1月19日付)によると、シリア軍が、マアルカバ村、カフルズィーター市、ジャナービラ村方面からムハルダ市北に潜入しようとした反体制武装集団を迎撃した。

シリア軍はまた、ムーリク市一帯の農地に潜入しようとしたシャーム解放機構を迎撃したほか、ガーブ平原のジスル・バイト・ラース村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、SANA(1月19日付)によると、シリア軍がフバイト村、ウンム・ハラーヒール村、ファルジャ村のシャーム解放機構に対して砲撃を行った。

一方、カフルズィーター地元評議会はトルコ政府に宛てた書簡を発表、カフルズィーター市がロシア軍の無人航空機による爆撃やシリア軍の砲撃に晒されており、緊張緩和地帯設置合意が遵守されていないと抗議、同地には反体制武装集団の拠点はないと主張した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7 件(アレッポ県2件、ラタキア県1件、ハマー県2件、イドリブ県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を21件(ハマー県11件、アレッポ県8件、ラタキア県2件)を確認した。

AFP, January 19, 2019、ANHA, January 19, 2019、AP, January 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 19, 2019、al-Hayat, January 20, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 19, 2019、Reuters, January 19, 2019、SANA, January 19, 2019、UPI, January 19, 2019などをもとに作成。

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