シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから55日目となる6月25日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。
シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より23人(民間人0人、シリア軍兵士17人、反体制武装集団戦闘員6人)増えて1,930人となった。
うち、513人が民間人(女性102人、子供130人を含む)、631人がシリア軍兵士、786人が反体制武装集団戦闘員。
シリア軍戦闘機による爆撃回数は51回を記録、ロシア軍も34回の爆撃を行った。
またシリア軍地上部隊による砲撃は320発におよんだ。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、タマーニア町およびその一帯、シャイフ・ムスタファー村、マアッラト・ハルマ村、ハザーリーン村、マアッルハッタート村、アルバイーン山、カフルサジュナ村、ナキール村に対して爆撃を実施した。
ロシア軍もタフタナーズ航空基地、ナキール村、アービディーン村、ハーン・シャイフーン市、フバイト村を爆撃した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でアブー・ライーダ村、アトシャーン村一帯に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がタッル・ミルフ村、ジャビーン村、ムーリク市、カフルズィーター市、サフル村、ジャイサート村、フワイジャ村、アリーマ村、マシーク村などを砲撃した。
ロシア軍もハスラーヤー村、カフルズィーター市およびその一帯、ジャビーン村、アトシャーン村一帯を爆撃した。
またアトシャーン村、ハマーミーヤート村一帯では、シリア軍と反体制武装集団が交戦し、シリア軍側に18人の死者が出た。
一方、SANA(6月25日付)によると、ラターミナ町とカフルズィーター市で活動を続ける反体制武装集団が、シリア政府支配下のスカイラビーヤ市を砲撃、シリア軍が直ちに応戦し、ラターミナ町とカフルズィーター市を砲撃した。
シリア軍はまた、マシーク村、ズィヤーラ町、アトシャーン村にあるシャーム解放機構など反体制武装集団の拠点を砲撃した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でズィルバ村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がザンマール町一帯、ジャズラーヤー村、アレッポ市ラーシディーン地区などを砲撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカッバーナ村一帯に対して爆撃を実施した。
AFP, June 25, 2019、ANHA, June 25, 2019、AP, June 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2019、al-Hayat, June 26, 2019、Reuters, June 25, 2019、SANA, June 25, 2019、SOHR, June 25, 2019、UPI, June 25, 2019などをもとに作成。
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