ハサカ県でトルコ軍・国民軍がシリア軍・シリア民主軍と交戦、シリア軍兵士10人以上を捕捉(2019年10月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ラースィーン町一帯でトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍およびシリア軍と交戦を続けた。

この戦闘で、トルコ軍と国民軍はタッル・タムル町とアブー・ラースィーン町の間に位置するマドバア村、バーブ・ハイル村、ジャーン・タムル村、タッル・バイダル村、アバー村、ムライキース村、タッルカルタル村など10カ村を新たに制圧した。

また、ANHA(10月29日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(10月29日付)などによると、この戦闘で国民軍は、シリア軍兵士14人を捕捉した。

国民軍のユースフ・ハンムード報道官(少佐)によると、シリア軍兵士は国民軍がタッル・ハワー村を制圧した際に捕捉されたという。

そのなかには士官(中尉)1人も含まれているという。

なお、トルコ国防省の発表によると国民軍が捕捉したシリア軍将兵は18人。

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ハサカ県では、SANA(10月29日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と人民防衛隊の合意に基づき、シリア軍が同県国境地帯への展開を続け、ダルバースィーヤ市に近いカルマーニーヤ村に進駐した。

AFP, October 29, 2019、ANHA, October 29, 2019、AP, October 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2019、Reuters, October 29, 2019、SANA, October 29, 2019、SOHR, October 29, 2019、UPI, October 29, 2019などをもとに作成。

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