トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がラッカ県アイン・イーサー市北西部に侵攻、IDPsキャンプと2カ村を制圧、M4高速道路に到達、事態を受けてロシア・トルコ軍が緊急協議(2019年11月23日)

ラッカ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(11月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市北西部に侵攻、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末、同市から数百メートルの距離に設置されていた国内避難民(IDPs)キャンプ、その西に位置するサイダー村、マアラク村を制圧、M4高速道路に到達した。

SANA(11月23日付)も、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が迫撃砲、無人航空機でアイン・イーサー市および同市一帯を攻撃したと伝えた。

これを受けて、ロシア軍とトルコ軍は緊急の協議を行い、国民軍をサイダー村、マアラク村の北2キロの地点まで撤退させることで合意した。

両軍はまた、アイン・イーサー市西のM4高速道路一帯からの国民軍の撤退についても合意した。

一方、ANHA(11月23日付)、SANA(11月23日付)によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民多数が死傷した(ドゥラル・シャーミーヤ(11月23日付)によると、7人死亡、数十人負傷)。

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アレッポ県では、ANHA(11月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村を、シャワーリガ砦を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団、ANHA(11月23日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市西の国境地帯で10度目となる合同パトロールを実施した。

AFP, November 23, 2019、ANHA, November 23, 2019、AP, November 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2019、Reuters, November 23, 2019、SANA, November 23, 2019、SOHR, November 23, 2019、UPI, November 23, 2019などをもとに作成。

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