新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で53人、北・東シリア自治局支配地域で23人(2022年1月27日)

保健省は政府支配地域で新たに53人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者310人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、1月27日現在のシリア国内での感染者数は計51,177人、うち死亡したのは2,979人、回復したのは37,413人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/237933335181317

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに23人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が死亡したと発表した。

これにより、1月27日現在のシリア国内での感染者数は計37,385人、うち死亡したのは1,524人、回復したのは2,522人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性6人、女性17人。

また地域の内訳は、ハサカ県のカーミシュリー市16人、マーリキーヤ(ダイリーク)市4人、アームーダー市2人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村1人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1777312972458632

AFP, January 27, 2022、ACU, January 27, 2022、ANHA, January 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2022、Reuters, January 27, 2022、SANA, January 27, 2022、SOHR, January 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民346人と国内避難民(IDPs)114人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は745,827人、2019年以降帰還したIDPsは105,804人に(2022年1月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、1月26日に難民346人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民337人(うち女性102人、子供172人)、ヨルダンから帰国したのは9人(うち女性3人、子供5人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は745,827人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者348,428人(うち女性104,709人、子ども177,403人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,399人(うち女性119,271人、子ども202,683人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,972人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は975,107人(うち女性292,638人、子供497,008人)となった。

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一方、国内避難民114人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは114人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は114人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,804人(うち女性41,464人、子供34,092人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,400人(うち女性424,023人、子供677,858人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3146134148962653

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 27, 2022をもとに作成。

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北・東シリア自治局の渉外関係委員会はスウェーデンの使節団と会談し、スウェーデン人メンバーの子供の身柄を引き渡すことで合意(2022年1月26日)

ハサカ県では、ANHA(1月27日付)によると、北・東シリア自治局の渉外関係委員会(外務省に相当)のファナル・カイート共同副議長、同委員会運営局のナーフィヤ・ムハンマド氏、欧州局のシーワーズ・ハリール氏、女性防衛隊(YPJ)のラーナー・フサイン氏がカーミシュリー市にある渉外関係委員会の本舎でスウェーデン外務省領事市民法局高官らからなるの使節団と会談し、ダーイシュ(イスラーム国)のスウェーデン人メンバーの子供の身柄を引き渡すことで合意した。

AFP, January 27, 2022、ANHA, January 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2022、Reuters, January 27, 2022、SANA, January 27, 2022、SOHR, January 27, 2022などをもとに作成。

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OPCWは2015年にダーイシュがアレッポ県北部で米国の支援を受ける反体制派に対して化学兵器を使用したと断定(2022年1月26日)

化学兵器禁止機関(OPCW)の技術事務局は、シリアでの化学兵器使用疑惑事件に関して事実調査団(FMM)が実施した調査にかかる新たな報告書(1月24日付)を発表し、2015年9月1日と3日にアレッポ県北部のマーリア市に対して行われた砲撃に関して、目撃者へのインタビューや環境サンプルの解析の結果、1日の攻撃に関してびらん性の化学物質が使用されたと信じるに足りる充分な根拠があると結論づけた。

3日の攻撃については、使用の有無を特定する充分な根拠は得られなかったとしている。

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ドゥラル・シャーミーヤによると、2015年9月1日の攻撃はダーイシュ(イスラーム国)によるもので、マスダード・ガスを装填したとされる砲弾30発がマーリア市に撃ち込まれた。

同市は当時、ダーイシュと米国がトルコで軍事教練を施した第30(歩兵)師団(自由シリア軍)が攻防戦を繰り広げていた。

https://syriaarabspring.info/?p=22055を参照。

AFP, January 27, 2022、ANHA, January 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2022、Reuters, January 27, 2022、SANA, January 27, 2022、SOHR, January 27, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍がグワイラーン刑務所で立て籠もっていたダーイシュ・メンバー全員を投降させ、同刑務所を完全制圧、米主導の有志連合はヘリコプターでの攻撃でダーイシュ・メンバー6人を殺害(2022年1月26日)

ハサカ県では、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治するハサカ市内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)にあるグワイラーン刑務所(工業高校)でのダーイシュ(イスラーム国)メンバーの襲撃・脱獄事件に伴う戦闘と混乱は、26日に人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が刑務所の制圧を宣言し、収束の兆しが見えた。



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シリア民主軍の広報センターは正午に声明を出し、ダーイシュ・メンバーらが立て籠もっていたグワイラーン刑務所内にある最大区画を制圧したと発表した。

広報センターは午後1時半にも声明を出し、刑務所に立て籠もっていたダーイシュ・メンバーが相次いで投降していると発表した。

そして午後2時50分に再び声明を出し、シリア民主軍はグワイラーン刑務所でダーイシュを敗北させたとして、勝利宣言を行った。

声明の内容は以下の通り:

「人民の金槌」軍事治安作戦は、我らが部隊によるハサカ市の工業(高校)刑務所(グワイラーン刑務所)の制圧と、すべてのダーイシュ・メンバーの投降によって頂点を迎えた。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1776611925862070

シリア人権監視団によると、1,600人以上が1月26日の1日だけで新たに投降し、前日までに投降したダーイシュ・メンバーと1,100任合わせて、その数は2,500人以上に達した。

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これを受け、ANHAや北・東シリア自治局、民主統一党(PYD)などは、グワイラーン刑務所の完全制圧を、7年前の2015年1月26日のアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市での人民動員隊(YPG)と女性防衛隊(YPJ)のダーイシュによる勝利と、同市制圧と並べて称賛した。

https://www.facebook.com/QSDMEDIA/photos/a.444947369031270/1818132298379430/

また、ANHA(1月26日付)によると、ハサカ市内では、住民らが街頭でシリア民主軍によるグワイラーン刑務所制圧を祝った。

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一方、ANHA(1月26日付)によると、アサーイシュの緊急対応部隊(Hevalno Asayîşe Rojava、HAT)は、刑務所一帯地域に加えて、グワイラーン地区の南に隣接するズフール地区内でダーイシュ・メンバーを追跡・掃討を実施した。

これに関して、SANA(1月26日付)は、シリア民主軍が、逃亡したダーイシュのメンバーの追跡を口実に、グワイラーン刑務所(西グワイラーン地区)、ズフール地区の住宅地、ハサカ市の南および東に位置する村々で強制捜査を行い、住民多数を拘束、連行したと伝えた。

また、シリア民主軍が、ダーイシュのメンバーが立て籠もっているとして、グワイラーン地区の墓地(グワイラーン墓地)に面する住宅10棟を重機で破壊したと報じた。

他方、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合所属のヘリコプター1機が26日晩に、グワイラーン墓地とイスファンジュ通りの間に位置する地区でダーイシュの外国人メンバーのグループに対して機銃掃射を行い、6人を殺害した。

また有志連合所属の戦闘機複数機が、グワイラーン刑務所一帯に対して複数回のミサイル攻撃を行った。

この攻撃による死者はなかったという。

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シリア人権監視団によると、1月20日以降の戦闘による死者数は187人。

内訳はダーイシュ・メンバー130人、シリア民主軍、アサーイシュ、刑務所守衛が50人、住民7人。

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ANHA(1月26日付)によると、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域ハサカ地区の各部局は、グワイラーン地区、ズフール地区からの避難住民の救援を続けるとともに、クルド赤新月社が医療支援活動にあたった。

クルド赤新月社の支援チームのリーダーを務めるアリー・ムハンマド・イーサー氏がANHAに明らかにしたところによると、北・東シリア自治局の支配地内に設置された複数の収容センターで、798世帯約4,000人の医療ケアを行ったという。

クルド赤新月社は、ドイツ、スウェーデン、英国で慈善団体として登録している複数のNGOが1993年に統合して結成した国際NGO組織。

北・東シリア自治局の支配地域を中心に活動を行っているがシリアのNGOではなく、シリアの法律のもとに公認された慈善団体でもない。また、国際赤十字赤新月社連盟は、1カ国1組織を原則としているため、この組織を承認していない。

一方、SANA(1月26日付)によると、ハサカ県社会問題労働局がハサカ市治安厳戒地区内のサーリヒーヤ地区にあるムスタファー・モスクに7カ所目となる一時収容センターを設置した。

1月25日には、アラーディー・ハッブー地区に6カ所目の一時収容センターが設置されていた。


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このほか、ANHA(1月26日付)は、北・東シリア自治局の住民がシリア民主軍やアサーイシュに協力し、グワイラーン刑務所一帯での戦闘に参加していると伝え、武器を携帯している女性や老人の写真、映像を公開した。



AFP, January 26, 2022、ANHA, January 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2022、Reuters, January 26, 2022、SANA, January 26, 2022、SOHR, January 26, 2022などをもとに作成。

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イラク・クルディスタン地域政府支配地と北・東シリア自治局支配地を結ぶティグリス川河畔のスィーマルカー国境通行所が1カ月ぶりに再開、米軍のタンクローリー130輌がシリア領内で盗奪した石油を積んでイラクに出国(2022年1月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、イラク・クルディスタン地域政府の支配地と北・東シリア自治局の支配地を結ぶティグリス川河畔のスィーマルカー国境通行所(フィーシュ・ハーブール国境通行所)を通じた通商が約1カ月ぶりに再開し、イラク側から砂糖を積んだトレーラーがシリア領内に入った。

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一方、SANA(1月26日付)によると、シリア領内で盗奪した石油を積んだ米軍のタンクローリー130輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラクに出国した。

AFP, January 26, 2022、ANHA, January 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2022、Reuters, January 26, 2022、SANA, January 26, 2022、SOHR, January 26, 2022などをもとに作成。

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ザーミル電力大臣はレバノンのファイヤード・エネルギー資源大臣、ヨルダンのハラービシャ・エネルギー鉱物資源大臣とシリア経由でヨルダンからレバノンに電力供給することを定めた文書に調印(2022年1月26日)

レバノンを訪問中のガッサーン・ザーミル電力大臣は、首都ベイルートで、レバノンのワリード・ファイヤード・エネルギー資源大臣、ヨルダンのサーリフ・ハラービシャ・エネルギー鉱物資源大臣と、シリア経由でヨルダンからレバノンに電力供給することを定めた文書に調印した。

ファイヤード・エネルギー資源大臣によると、合意によってレバノンには1時間あたり250メガワットの電力が供給される予定。

AFP, January 26, 2022、ANHA, January 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2022、Reuters, January 26, 2022、SANA, January 26, 2022、SOHR, January 26, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍の妨害にもかかわらず、ダイル・ザウル市とサフバ町で数十人が大規模社会復帰手続きを済ませる(2022年1月26日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月26日付)によると、1月19日にダイル・ザウル市スポーツ・サロンで開設された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

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ラッカ県では、SANA(1月26日付)によると、1月12日にサブハ町に設置された和解センターで指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

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両地では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の妨害にもかかわらず、数十人が新たに手続きを済ませたという。

AFP, January 26, 2022、ANHA, January 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2022、Reuters, January 26, 2022、SANA, January 26, 2022、SOHR, January 26, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県、ハサカ県各所を砲撃(2022年1月26日)

アレッポ県では、ANHA(1月26日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北西のサイヤーダ村、ヤーランリー村、トルコ占領下のバーブ市の東に位置するアリーマ村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(1月26日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村を砲撃し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会が応戦、シリア国民軍戦闘員多数を死傷させた。

AFP, January 26, 2022、ANHA, January 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2022、Reuters, January 26, 2022、SANA, January 26, 2022、SOHR, January 26, 2022などをもとに作成。

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ロシア国防省は緊張緩和地帯で1件の停戦違反が発生したと発表、トルコ側の発表では停戦件数は7件(2022年1月26日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3145435619032506

AFP, January 26, 2022、ANHA, January 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 26, 2022、Reuters, January 26, 2022、SANA, January 26, 2022、SOHR, January 26, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で49人(2022年1月26日)

保健省は政府支配地域で新たに49人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者305人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、1月26日現在のシリア国内での感染者数は計51,124人、うち死亡したのは2,977人、回復したのは37,103人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/237330311908286

AFP, January 26, 2022、ACU, January 26, 2022、ANHA, January 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2022、Reuters, January 26, 2022、SANA, January 26, 2022、SOHR, January 26, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民339人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は745,481人に(2022年1月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、1月25日に難民339人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民329人(うち女性99人、子供167人)、ヨルダンから帰国したのは10人(うち女性3人、子供5人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は745,481人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者348,091人(うち女性104,607人、子ども177,231人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,390人(うち女性119,268人、子ども202,678人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,972人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は974,761人(うち女性292,533人、子供496,831人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,690人(うち女性41,398人、子供34,092人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,286人(うち女性423,957人、子供677,858人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3145433672366034

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 26, 2022をもとに作成。

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グワイラーン刑務所襲撃・脱獄事件に伴う混乱に対処するためロシア軍は最新鋭のSu-34戦闘機をカーミシュリー国際空港に配備(2022年1月25日)

RusVesna(1月25日付)は、ロシア軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市のカーミシュリー国際空港(シリア政府管理下)に最新鋭のSu-34戦闘機複数機を配備したと伝えた。

配備はハサカ市のグワイラーン刑務所での襲撃・脱獄事件(1月20日発生)で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、内務治安部隊(アサーイシュ)、米主導の有志連合の戦闘が発生したのを受けた動き。

RusVesnaはSu-34戦闘機を含む増援部隊の配備について、米軍および有志連合が刑務所を襲撃・占拠したダーイシュを、米軍が各地に基地を設置し、違法に駐留を続ける北・東シリア自治局支配地から排除できないことが理由だと伝えた。

シリア人権監視団(1月28日発表)によると、カーミシュリー国際空港に配備されたSu-34は2機。

加えて、ロシア軍のヘリコプター6機が配備されている。

シリア軍の航空機は配備されていないという。




https://youtu.be/Y7QJPx0f9tI

AFP, January 28, 2022、ANHA, January 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2022、Reuters, January 28, 2022、RusVesna, January 25, 2022、SANA, January 28, 2022、SOHR, January 28, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がハマー県、ヒムス県、ラッカ県の砂漠地帯でダーイシュに対して40回の爆撃を実施、シリア軍も「樽爆弾」10発以上を投下(2022年1月25日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がハマー県イスリヤー村一帯の砂漠地帯、ヒムス県スフナ市一帯の砂漠地帯、ラッカ県ラサーファ砂漠でロシア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)に対して40回の爆撃を実施した。

爆撃にはシリア軍ヘリコプターも参加し、「樽爆弾」10発以上を投下した。

AFP, January 25, 2022、ANHA, January 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2022、Reuters, January 25, 2022、SANA, January 25, 2022、SOHR, January 25, 2022などをもとに作成。

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アサーイシュはハサカ県フール町で、ダーイシュのスリーパーセルの4グループを摘発(2022年1月25日)

ハサカ県では、ANHA(1月25日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が同自治局の支配下にあるフール町で、ダーイシュのスリーパーセルの4グループを摘発し、メンバーを逮捕、武器弾薬を押収した。

AFP, January 25, 2022、ANHA, January 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2022、Reuters, January 25, 2022、SANA, January 25, 2022、SOHR, January 25, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局は赤十字国際委員会が自治局支配下のハサカ市に支援を行っていないと非難(2022年1月25日)

北・東シリア自治局の渉外関係委員会(外務省に相当)は声明を出し、赤十字国際委員会が「ダマスカスの体制を宥めるためにハサカ市における我ら人民の苦難を政治利用しようとしている」と非難した。

声明によると、赤十字国際委員会は、シリア政府の支配下にあるハサカ市の治安厳戒地区のみで活動する政府とつながりがある機関に支援を限定しているという。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1775987622591167

ANHA(1月25日付)が伝えた。

AFP, January 25, 2022、ANHA, January 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2022、Reuters, January 25, 2022、SANA, January 25, 2022、SOHR, January 25, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はグワイラーン刑務所襲撃・脱獄事件にトルコが直接関与していたと断じる(2022年1月25日)

北・東シリア自治局は声明を出し、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治するハサカ市内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)にあるグワイラーン刑務所(工業高校)でのダーイシュ(イスラーム国)メンバーの襲撃・脱獄事件に伴う戦闘と混乱に関して、トルコが直接計画に関与していたと断じた。

声明の骨子は以下の通り:

2019年3月23日に(ダイル・ザウル県)バーグーズ村でダーイシュを軍事的に根絶して以降、この問題、そしてダーイシュの影響が国際社会の関心を集めなくなっている…。

だが、ダーイシュは依然として世界全体を脅かす脅威であり続けており、これに対して明確な措置が講じられてこなかったことは、シリア民主軍が有志連合とともに実現した軍事的成果を維持するうえでの政治的な障害になっている。

ダーイシュの戦闘員を収容する世界最大の刑務所で今月20日以降起こっていることは、信頼できる初期情報によると、トルコが安定を打ち崩し、動揺と混乱を作り出そうとして直接参加したものだ。この計画は、ダーイシュを再生させ、我ら人民が実現した成果を無に帰し、我々の地域の安定に打撃を与え、混乱を引き起こそうとするその主要な目的のなかに体現されている。

我々は、国際社会が、ダーイシュを持続的に敗北に追い込む行動ための支援を、とりわけシリア国民軍に対して行うことが必要だと明言する。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1775687015954561

ANHA(1月25日付)が伝えた。

AFP, January 25, 2022、ANHA, January 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2022、Reuters, January 25, 2022、SANA, January 25, 2022、SOHR, January 25, 2022などをもとに作成。

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ハサカ市内の政府支配地にグワイラーン刑務所襲撃・脱獄事件の混乱を避けて住民が押し寄せるなか、北・東シリア自治局、ハサカ県知事が国際機関による人道支援を妨害していると非難(2022年1月25日)

ハサカ県では、SANA(1月25日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治するハサカ市内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)にあるグワイラーン刑務所(工業高校)でのダーイシュ(イスラーム国)メンバーの襲撃・脱獄事件に伴う戦闘と混乱を受けて、治安厳戒地区(政府支配下)に避難した住民は24日晩までに3,900世帯に増加した。

避難住民は、ハサカ県社会問題労働局が、関係機関と連携して設置した5カ所の一時収容センターに収容され、シリア赤新月社やNGOが寝具、飲料水、食糧などの物資の配給を受けた。

1月25日にはアラーディー・ハッブー地区に新たな一時収容センターが設置され、一時収容センターは6カ所となった。

国際機関による支援は今のところ行われていないという。

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一方、北・東シリア自治局の保険委員会(保健省に相当)は声明を出し、ハサカ県知事がハサカ市への国際機関による人道支援を妨害していると非難した。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1775769789279617

なお、ANHA(1月25日付)によると、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域ハサカ地区の関係機関は、ズフール地区とグワイラーン地区から避難した住民350人以上を複数の収容センターに収容し、支援物資を提供しているという。

AFP, January 25, 2022、ANHA, January 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2022、Reuters, January 25, 2022、SANA, January 25, 2022、SOHR, January 25, 2022などをもとに作成。

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グワイラーン刑務所周辺でシリア民主軍とダーイシュの戦闘が続き、米軍戦闘機が同地を爆撃(2022年1月25日)

ハサカ県では、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治するハサカ市内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)にあるグワイラーン刑務所(工業高校)でのダーイシュ(イスラーム国)メンバーの襲撃・脱獄事件に伴う戦闘と混乱は25日も続いた。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、24日晩にグワイラーン刑務所で軍事治安作戦を実施し、ダーイシュのメンバーによって捕らえられていた刑務所職員9人の解放に成功するとともに、ズフール地区と東グワイラーン地区でダーイシュのメンバー17人を新たに殺害したと発表した。

また、別の声明では、25日に23人を新たに解放したと発表した。

シリア民主軍広報センターはさらに別の声明で、25日朝にグワイラーン刑務所に立て籠もっていたダーイシュ・メンバー250人が投降、これまでに投降したダーイシュ・メンバーの数が500人余りとなったと発表した。

また別の声明で、ダーイシュ・メンバーが占拠していたグワイラーン刑務所内の収容棟8棟を制圧したと発表した。

シリア人権監視団によると、有志連合所属の装甲車複数輌が、グワイラーン刑務所内での作戦に参加するために同地に派遣されていたという。

一方、ANHA(1月25日付)によると、グワイラーン地区の外塀一帯での戦闘は小康状態が続いた。

だが、SANA(1月25日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が抵抗を続けるイスラーム国のメンバーらをグワイラーン刑務所で包囲したと発表しているにもかかわらず、シリア民主軍、内務治安部隊(アサーイシュ)とダーイシュとの戦闘は刑務所一帯で行われ、有志連合を主導する米軍戦闘機も同地に対する爆撃を実施した。

米軍の爆撃に、ユーフラテス大学経済学部技術監督者工学技術研究所が21日に破壊されたが、25日までの爆撃で経済学部関連施設、土木学部講堂、ユーフラテス大学ハサカ分校本舎、ガレージなども破壊された。

また、シリア民主軍は、グワイラーン刑務所(東グワイラーン地区、西グワイラーン地区)、ズフール地区の住宅地で強制捜査を行い、住民多数を拘束、連行した。

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シリア人権監視団によると、1月20日以降の戦闘での死者は172人。

うちダーイシュ・メンバーは119人、シリア民主軍、アサーイシュ、刑務所守衛は46人、住民は7人。

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ANHA(1月25日付)は、負傷したダーイシュ・メンバーを収容しているシリア民主軍とアサーイシュの拠点の取材に成功したと伝え、治療を受けるメンバー13人の写真と映像を公開した。

AFP, January 25, 2022、ANHA, January 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2022、Reuters, January 25, 2022、SANA, January 25, 2022、SOHR, January 25, 2022などをもとに作成。

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アサド大統領は2022年法令第3号を施行し、2022年1月22日以前に発生した国内・国外逃亡在に恩赦を与える(2022年1月25日)

アサド大統領は2022年法令第3号を施行し、2022年1月22日以前に発生した国内・国外逃亡在への恩赦を与えた。

恩赦は、軍事処罰法第100条、101条の違反者で、本法令施行から3か月以内に投降した者が対象となる。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/302574811908839

SANA(1月25日付)が伝えた。

AFP, January 25, 2022、ANHA, January 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2022、Reuters, January 25, 2022、SANA, January 25, 2022、SOHR, January 25, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府の支配下にあるアレッポ県ハーリディーヤ村、ヤーランリー村、サイヤード村を砲撃(2022年1月25日)

アレッポ県では、ANHA(1月25日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府の支配下にあるハーリディーヤ村(バーブ市東)、ヤーランリー村、サイヤード村を砲撃した。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、1月22日と23日に、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊のフーシャーン村、ハーリディーヤ村、マアラク村、ムシャイリファ村、ジャフバル村、ヒーシャ村、サーリヒーヤ村、カーディリーヤ村、ファーティサ村、アリーシャ村に対するトルコ軍とシリア国民軍の砲撃で、住民3人が死亡、11人が負傷する一方、シリア民主軍の応戦でシリア国民軍10人を殺害、2人を負傷させたと発表した。

AFP, January 25, 2022、ANHA, January 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2022、Reuters, January 25, 2022、SANA, January 25, 2022、SOHR, January 25, 2022などをもとに作成。

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ザーミル電力大臣がレバノンを訪問し、アウン大統領と会談、シリア経由でのヨルダンからレバノンへの電力供給計画について協議(2022年1月25日)

ガッサーン・ザーミル電力大臣がレバノンを訪問し、ミシェル・アウン大統領と会談、シリア経由でのヨルダンからレバノンへの電力供給計画について意見を交わした。

会談には、アリー・アブドゥルカリーム在レバノン大使、レバノンのワリード・ファイヤード・エネルギー資源大臣が同席した。

会談後の記者会見で、ザーミル電力大臣は、昨年10月6日のシリア、ヨルダン、レバノンの三カ国による合意に従い、シリアの電力網を経由して、ヨルダンからレバノンへの電力供給を行い、レバノンにおける電力のニーズの一部に対応することを改めて強調した。

SANA(1月25日付)が伝えた。

AFP, January 25, 2022、ANHA, January 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2022、Reuters, January 25, 2022、SANA, January 25, 2022、SOHR, January 25, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル市スポーツ・サロンとサフバ町で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年1月25日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月25日付)によると、1月19日にダイル・ザウル市スポーツ・サロンで開設された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

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ラッカ県では、SANA(1月25日付)によると、1月12日にサブハ町に設置された和解センターで指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, January 25, 2022、ANHA, January 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2022、Reuters, January 25, 2022、SANA, January 25, 2022、SOHR, January 25, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、ハマー県各所を砲撃(2022年1月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、ファッティーラ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムザイリーブ町とヤードゥーダ村を結ぶ街道沿いの灌漑施設を、正体不明の武装集団が襲撃し、中にいた3人を銃で撃ち殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3144612795781455

AFP, January 25, 2022、ANHA, January 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 25, 2022、Reuters, January 25, 2022、SANA, January 25, 2022、SOHR, January 25, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で46人(2022年1月25日)

保健省は政府支配地域で新たに46人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者300人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、1月25日現在のシリア国内での感染者数は計51,075人、うち死亡したのは2,974人、回復したのは36,798人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/236732041968113

AFP, January 25, 2022、ACU, January 25, 2022、ANHA, January 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2022、Reuters, January 25, 2022、SANA, January 25, 2022、SOHR, January 25, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民320人と国内避難民(IDPs)5人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は745,142人、2019年以降帰還したIDPsは105,690人に(2022年1月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、1月24日に難民320人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民308人(うち女性93人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは12人(うち女性4人、子供6人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は745,142人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者347,762人(うち女性104,508人、子ども177,064人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,380人(うち女性119,265人、子ども202,673人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,972人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は974,422人(うち女性292,334人、子供496,496人)となった。

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一方、国内避難民5人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは5人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は5人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,690人(うち女性41,398人、子供34,092人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,286人(うち女性423,957人、子供677,858人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3143970829178985

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 25, 2022をもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市郊外の国境に近い農場で住民1人を射殺(2022年1月24日)

アレッポ県では、ANHA(1月25日付)によると、トルコ軍の国境警備隊がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市郊外の国境に近い農場で住民に発砲、1人を射殺した。

AFP, January 25, 2022、ANHA, January 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 25, 2022、Reuters, January 25, 2022、SANA, January 25, 2022、SOHR, January 25, 2022などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県でシリア民主軍と「イランの民兵」の拠点を相次いで襲撃(2022年1月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の武装グループがダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市、ズィーバーン町、ハリージーヤ村、スワル町近郊で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点に対してRPG弾などで攻撃を加えた。

ダーイシュの武装グループはまた、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯にある「イランの民兵」の拠点複数カ所を襲撃した。

AFP, January 24, 2022、ANHA, January 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 24, 2022、Reuters, January 24, 2022、SANA, January 24, 2022、SOHR, January 24, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会はグワイラーン刑務所襲撃・脱獄事件をめぐるトルコとシリア政府の対応を批判(2022年1月24日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会は声明を出し、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治するハサカ市内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)にあるグワイラーン刑務所(工業高校)でのダーイシュ(イスラーム国)メンバーの襲撃・脱獄事件に伴う戦闘と混乱に対するトルコとシリア政府の対応を批判した。

声明の骨子は以下の通り:

テロリスト・ダーイシュのメンバー多数を拘留する任務は容易なことではない。有能な大国でも不可能なことだ…。だが、シリア民主軍は、有志連合の一部の国、北・東シリア自治局の内務治安部隊とともに重責を担ってきた…。にもかかわらず、周辺諸国からの陰謀は止まない。

これらの国のうち、とりわけトルコは、ダーイシュへの支援を止めず、占領地で彼らに武器を供与し、活動させ、傭兵として育成し、北・東シリア自治局の支配地に潜入させた…。工業高校の刑務所を狙った作戦は、(ハサカ県の)ラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市や(ラッカ県の)タッル・アブヤド市で計画された。

トルコはまた、(ラッカ県の)アイン・イーサー市一帯の村々を砲撃し、民間人を狙い、刑務所での戦闘から世論の関心を反らし、我が部隊を分散させ、大規模な脱獄作戦が行われる余地を与えた。

ダマスカスの権力と挫折した反体制派の一部は、事件を人種差別、人道への罪などと評した…。だが、これらの非難はこうした勢力にふさわしく…、彼らが女性、子供、老人に対してもっとも卑劣な犯罪を行うテロリストどもを擁護することは不思議なことではない。

ANHA(1月24日付)が伝えた。

AFP, January 24, 2022、ANHA, January 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 24, 2022、Reuters, January 24, 2022、SANA, January 24, 2022、SOHR, January 24, 2022などをもとに作成。

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外務在外居住者省は国連関係機関、赤十字国際委員会、シリア赤新月社、シリア国民信託にハサカ市の避難民を支援するよう求める(2022年1月24日)

外務在外居住者省は、首都ダマスカス県カフルスーサ区にある本舎で、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治するハサカ市内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)にあるグワイラーン刑務所(工業高校)でのダーイシュ(イスラーム国)メンバーの襲撃・脱獄事件に伴う戦闘と混乱に対処するための緊急会合を開催し、国連関係機関、赤十字国際委員会、シリア赤新月社、シリア国民信託の代表と意見を交わした。

SANA(1月24日付)によると、会合では、外務在外居住者省国際機関局長が出席者に対して、米軍、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、ダーイシュ(イスラーム国)のテロと暴力行為を逃れようとして避難した住民数万人を支援するためのあらゆる措置を講じるよう求めた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3183270598626712

AFP, January 24, 2022、ANHA, January 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 24, 2022、Reuters, January 24, 2022、SANA, January 24, 2022、SOHR, January 24, 2022などをもとに作成。

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