新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で26人(2022年1月4日)

保健省は政府支配地域で新たに26人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者120人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、1月4日現在のシリア国内での感染者数は計50,390人、うち死亡したのは2,912人、回復したのは33,001人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/224101489897835

AFP, January 4, 2022、ACU, January 4, 2022、ANHA, January 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2022、Reuters, January 4, 2022、SANA, January 4, 2022、SOHR, January 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民324人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は738,350人に(2022年1月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、1月3日に難民324人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民313人(うち女性94人、子供160人)、ヨルダンから帰国したのは11人(うち女性3人、子供6人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は738,350人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者341,231人(うち女性102,546人、子ども173,737人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,119人(うち女性119,184人、子ども202,536人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,091人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は967,630人(うち女性290,388人、子供493,195人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,653人(うち女性41,388人、子供34,074人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,249人(うち女性423,947人、子供677,840人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3129770183932383

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 4, 2022をもとに作成。

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ヒムス県のT3近くでダーイシュがシリア軍の兵員輸送バスを襲撃し、5人を殺害する一方、米主導の有志連合はガーセム・ソレイマーニー司令官の命日に合わせた報復攻撃を警戒してタンフ国交通行所の基地から一時撤退(2022年1月3日)

SANA(1月3日付)は、シリア軍筋の話として、ヒムス県タドムル市近郊の第3石油輸送ステーション(T3)の東50キロに位置する地域で1月2日午後7時頃、シリア軍の兵員輸送バス1輌がダーイシュ(イスラーム国)の23ミリ機関砲による攻撃を受け、兵士5人が死亡、20人が負傷したと伝えた。

兵員輸送バスは、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市とタドムル市を移動中に狙われた。

実行犯は米国が占領するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で保護と支援を受けているテロ・グループ。

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一方、シリア人権監視団によると、タンフ国境通行所に基地に駐留する有志連合部隊は、2020年1月3日に暗殺されたイラン・イスラーム革命防衛隊のゴドス軍団のガーセム・ソレイマーニー司令官の命日に合わせた報復攻撃を警戒して、基地から一時撤退した。

AFP, January 3, 2022、ANHA, January 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2022、Reuters, January 3, 2022、SANA, January 3, 2022、SOHR, January 3, 2022などをもとに作成。

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クルド民族主義組織PYDが主導する北・東シリア自治局の支配下にあるダイル・ザウル県、ハサカ県内のモスクで窃盗や略奪が深刻化(2022年1月3日)

反体制系サイトのオリエント・ニュース(1月3日付)は、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)が主導する自治政体の北・東シリア自治局や人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるダイル・ザウル県、ハサカ県内のモスクで窃盗や略奪が深刻化していると伝えた。

シリア民主軍が犯人の追跡を十分に行っていないことが原因だという。

同ニュースの特派員によると、例えば、ハサカ市にあるウムラーン・モスクでは、12月24日、発電機や電気ケーブルが盗まれたという。

ウムラーン・モスクが窃盗被害に遭ったのは、過去18日間で3度目だという。

また12月22日には、同市内のサラーフッディーン・モスク(西ヌシューワ地区)で絨毯や拡声器が、フルカーン・モスク(アスカリー地区)でバッテリー、募金箱に納められていた募金が盗まれたという。

一方、ダイル・ザウル県でも、12月24日、サブハ町にあるイーマーン・モスクのムアッズィンの部屋に空き巣が入り、金品が盗まれ、その数日前にはハジーン市にあるアッブード・アクラ・モスクでバッテリーなどが盗まれたという。

AFP, January 3, 2022、ANHA, January 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2022、Orient News, January 3, 2022、Reuters, January 3, 2022、SANA, January 3, 2022、SOHR, January 3, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプでイラク人難民1人がダーイシュのメンバーによって銃で撃たれて死亡(2022年1月3日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第3区で、イラク人難民1人がダーイシュ(イスラーム国)のメンバーによって銃で撃たれて死亡した。

AFP, January 3, 2022、ANHA, January 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2022、Reuters, January 3, 2022、SANA, January 3, 2022、SOHR, January 3, 2022などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアアザーズ市、バザーア村、マーリア市、バーブ市で、トルコの電力会社が電気代を値上げしたことに対するデモ(2022年1月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市、バザーア村、マーリア市、バーブ市で、トルコの電力会社が電気代を値上げしたことに対するデモが発生した。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1286758591790762

AFP, January 3, 2022、ANHA, January 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2022、Reuters, January 3, 2022、SANA, January 3, 2022、SOHR, January 3, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市近郊のサーリヒーヤ村のシリア軍検問所が米軍の車列の進行を阻止(2022年1月3日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊のサーリヒーヤ村に設置されているシリア軍検問所が村を通過しようとした米軍の装甲車5輌からなる車列の進行を阻止し、これを退却させた。

アイン・フラート(1月3日付)によると、米軍の車列の進行を阻止した検問所にはシリア軍第154旅団の部隊が駐留していた。

AFP, January 3, 2022、ANHA, January 3, 2022、‘Ayn al-Furat, January 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2022、Reuters, January 3, 2022、SANA, January 3, 2022、SOHR, January 3, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍の広報センターは声明を出し、2021年のダーイシュに対する「テロとの戦い」の成果を発表(2022年1月3日)

シリア民主軍の広報センターは声明を出し、2021年のダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」の成果を発表した。

その詳細は以下の通り:

  • 単独、あるいは米主導の有志連合との合同での治安作戦の総数:115回
  • 解体したテロ細胞の数:93組織
  • 無力化したテロ細胞メンバー、容疑者の数:802人
  • 作戦中の死者:8人
  • 失敗に追い込んだ作戦の数:47件
  • 未然に防いだ作戦の数:16件
  • 撤去・解体した爆発物の数:87個

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1760390150817581

AFP, January 3, 2022、ANHA, January 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2022、Reuters, January 3, 2022、SANA, January 3, 2022、SOHR, January 3, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県タッル・タムル町一帯などを砲撃(2022年1月3日)

ハサカ県では、ANHA(1月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタウィーラ村、タッル・タウィール村、ウンム・カイフ村、タッル・ジュムア村、ダルダーラ村、タッル・シャンナーン村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(1月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のファーティサ村、ジャフバル村、ナヒール休憩所、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, January 3, 2022、ANHA, January 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2022、Reuters, January 3, 2022、SANA, January 3, 2022、SOHR, January 3, 2022などをもとに作成。

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マヤーディーン市の和解センターでの指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが終了(2022年1月3日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月3日付)によると、12月19日に再開されたマヤーディーン市の和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが終了した。

1月4日からはシュマイティーヤ町で手続きが開始される予定。

AFP, January 3, 2022、ANHA, January 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2022、Reuters, January 3, 2022、SANA, January 3, 2022、SOHR, January 3, 2022などをもとに作成。

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米軍の車輌128輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラクに出国(2022年1月3日)

ハサカ県では、SANA(1月3日付)によると、米軍の冷蔵トレーラー、タンクローリー60輌、戦車・装備を積んだ貨物車輌60輌、装甲車8輌の計128輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラクに出国した。

AFP, January 3, 2022、ANHA, January 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2022、Reuters, January 3, 2022、SANA, January 3, 2022、SOHR, January 3, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、ハマー県各所に13回の爆撃を実施(2022年1月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所に対して5回、サルミーン市に対して2回、アルマナーズ市近郊の養鶏所に対して3回の爆撃を行った。

この爆撃により、アルマナーズ市近郊の養鶏所で子供複数を含む5人が負傷した。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1286623475137607

https://www.facebook.com/watch/?v=4692922300793141

https://www.facebook.com/watch/?v=5029209957165944

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市一帯を砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルミーン市に設置されているトルコ軍の拠点で、暖房機器のショートによる火災が発生し、兵士3人が負傷し、トルコ領内の病院に搬送された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村に対して3回の爆撃を実施した。

これに対し、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるトルコマン山地方、サルマー町一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タスィール町とアドワーン村を結ぶ街道で、反体制武装集団の元メンバーが何者かによって銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反2件(イドリブ県1件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反10件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3128866114022790

AFP, January 3, 2022、ANHA, January 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 3, 2022、Reuters, January 3, 2022、SANA, January 3, 2022、SOHR, January 3, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で27人、北・東シリア自治局支配地域で14人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で7人(2022年1月3日)

保健省は政府支配地域で新たに27人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者120人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、1月3日現在のシリア国内での感染者数は計50,364人、うち死亡したのは2,908人、回復したのは32,881人となった。


https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/223502236624427

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに14人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、4人が死亡したと発表した。

これにより、1月3日現在のシリア国内での感染者数は計37,203人、うち死亡したのは1,509人、回復したのは2,514人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性6人、女性8人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市2人、カーミシュリー市2人、マーリキーヤ(ダイリーク)市3人、フール・キャンプ1人、ナウルーズ・キャンプ1人、アレッポ県のシャフバー地区(タッル・リフアト市)2人、ラッカ県のラッカ市3人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1760421664147763

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月3日に新たに7人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、26人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡2人、ハーリム郡1人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡4人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計92,980人、うち死亡したのは2,336人、回復したのは67,711人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1745456415659242

AFP, January 3, 2022、ACU, January 3, 2022、ANHA, January 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2022、Reuters, January 3, 2022、SANA, January 3, 2022、SOHR, January 3, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民293人と国内避難民(IDPs)6人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は738,026人、2019年以降帰還したIDPsは105,653人に(2022年1月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、1月2日に難民293人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民287人(うち女性87人、子供147人)、ヨルダンから帰国したのは6人(うち女性2人、子供3人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は738,026人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者340,918人(うち女性102,452人、子ども173,577人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,108人(うち女性119,181人、子ども202,530人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,091人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は967,306人(うち女性290,291人、子供493,029人)となった。

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一方、国内避難民6人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは6人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は6人だった。

シリア人権監視団によると、シリア政府支配地に帰還したのは2世帯。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,653人(うち女性41,388人、子供34,074人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,249人(うち女性423,947人、子供677,840人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3128870114022390

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 3, 2022をもとに作成。

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ロシア軍のヘリコプター部隊がトルコ軍とシリア国民軍の砲撃が続くハサカ県タッル・タムル町近郊で軍事演習を開始(2022年1月2日)

ハサカ県では、スプートニク通信(1月3日付)によると、ロシア軍のヘリコプター部隊がトルコ占領下のいわゆる「平和の泉」地域に面する、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のタッル・タムル町に近い境界地帯で軍事演習を開始した。

演習は数日間を予定しているという。

同地では、トルコ軍とシリア国民軍による砲撃が激化している。

AFP, January 3, 2022、ANHA, January 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2022、Reuters, January 3, 2022、SANA, January 3, 2022、SOHR, January 3, 2022、Sputnik News, January 3, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノン・自由国民潮流のバースィール党首が同国におけるシリア人避難民の存在を「陰謀」であるとして批判(2022年1月2日)

反体制系ウェブサイト「スーリーヤ・ネット」、「ザマーン・ワスル」などによると、レバノンのジュブラーン・バースィール自由国民潮流党首は、同国におけるシリア人避難民の存在を「陰謀」と表現し、「レバノンに避難民を残留させるための陰謀はいまだ継続中である」と述べた。

同氏のFacebook公式ページに1月2日付けでアップされた演説のなかで言及されたもの。

同氏はまた、自身が「それが(シリア人避難民を帰国させる)助けになるのであれば、選挙前であってもダマスカスを訪問する準備ができている」としつつ、自身の政党が「(避)難民証を保有している全てのシリア人労働者に罰金を科すための法案」を提出する意向であると述べた。

バースィール氏は、「避難民たちは労働者身分と難民身分のうちどちらかを選択しなくてはならない」と強調し、「レバノンの法律は、難民証を有しているシリア人難民がシリアからレバノンに再び入国することを禁じている。国際法の考え方において、一度でも自国に帰った人は難民とはみなされないからである」との見解を明らかにした。

同氏はまた自身の方針を「マシュリク的選択」であるとして正当化した。

Al Souria.net, January 2, 2022、Zaman al-Wasl, January 2, 2022などをもとに作成。

(C)木戸皓平 All rights reserved.

スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにダルバースィーヤ市の住民らが参加(2022年1月2日)

ハサカ県では、ANHA(1月2日付)によると、イラク・クルディスタン民主党の部隊によって殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体引き渡しを求めて、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域の殉教者遺族機構がスィーマルカー国境通行所前の広場にテントを設置して続けている座り込みデモにダルバースィーヤ市の住民らが交代で参加、テント前で抗議行動を行った。

 

AFP, January 2, 2022、ANHA, January 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2022、Reuters, January 2, 2022、SANA, January 2, 2022、SOHR, January 2, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県、ラッカ県各所を砲撃(2022年1月2日)

アレッポ県では、ANHA(1月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が1日深夜から2日未明にかけてシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で、オートバイに乗った正体不明の武装集団が民生用の車に向かって爆弾を投げつけ、爆発が発生した。

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ラッカ県では、ANHA(1月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、アブー・ナイトゥーラ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, January 2, 2022、ANHA, January 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2022、Reuters, January 2, 2022、SANA, January 2, 2022、SOHR, January 2, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がヒムス県とハマー県の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して20回以上の爆撃を実施(2022年1月2日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がヒムス県とハマー県の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して20回以上の爆撃を実施した。

AFP, January 2, 2022、ANHA, January 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2022、Reuters, January 2, 2022、SANA, January 2, 2022、SOHR, January 2, 2022などをもとに作成。

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マヤーディーン市の和解センターで指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年1月2日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月2日付)によると、12月19日に再開されたマヤーディーン市の和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, January 2, 2022、ANHA, January 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2022、Reuters, January 2, 2022、SANA, January 2, 2022、SOHR, January 2, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県各所を10回あまりにわたって爆撃(2022年1月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるシャイフ・ユースフ村一帯、イドリブ中央刑務所(イドリブ市近郊)一帯、サイジャル村の給水所、アルバイーン山東部、ムサイビーン村の森林地帯、M4高速道路沿線などを10回あまりにわたって爆撃した。

シリア軍もザーウィヤ山地方一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反5件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3128193807423354

 

AFP, January 2, 2022、ANHA, January 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 2, 2022、Reuters, January 2, 2022、SANA, January 2, 2022、SOHR, January 2, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で27人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で16人(2022年1月2日)

保健省は政府支配地域で新たに27人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者122人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、1月2日現在のシリア国内での感染者数は計50,337人、うち死亡したのは2,905人、回復したのは32,761人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/222935170014467

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月2日に新たに16人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、61人が完治し、1人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡2人、ハーリム郡7人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡4人、アアザーズ郡2人。

これにより、同地での感染者数は計92,973人、うち死亡したのは2,320人、回復したのは67,686人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1744617682409782

 

AFP, January 2, 2022、ACU, January 2, 2022、ANHA, January 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2022、Reuters, January 2, 2022、SANA, January 2, 2022、SOHR, January 2, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民253人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は737,733人に(2022年1月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、1月1日に難民253人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民248人(うち女性75人、子供126人)、ヨルダンから帰国したのは5人(うち女性2人、子供3人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は737,733人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者340,631人(うち女性102,365人、子ども173,430人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,102人(うち女性119,179人、子ども202,527人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,091人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は967,013人(うち女性290,202人、子供492,879人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,647人(うち女性41,387人、子供34,070人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,243人(うち女性423,946人、子供677,836人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3128190437423691

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 2, 2022をもとに作成。

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ロシア軍がスワイダー県の砂漠地帯でシリア軍との合同軍事演習(2022年1月1日)

アラビー・ジャディード(1月1日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(1月1日付)などは、ロシア軍が12月30日からスワイダー県のシャンワーン村に近い砂漠地帯でシリア軍(第15師団)との合同軍事演習を開始したと伝えた。

合同軍事演習は1週間の予定で、米主導の有志連合が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で軍事演習を行っていることへの対抗措置と見られる。

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュに対して25回以上の爆撃を実施(2022年1月1日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)に対して25回以上の爆撃を実施した。

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプ国内避難民1人が銃で撃たれて死亡(2022年1月1日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第4区で国内避難民(IPDs)1人がダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県アブー・ラースィーン町などを砲撃(2022年1月1日)

ハサカ県では、ANHA(1月1日付)、SANA(1月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、アサディーヤ村、ハディール村などを砲撃した。

アブー・ラースィーン町に対する砲撃では、人民庁舎(町庁舎)として流用されているビルが被弾した。

ANHA(1月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルダーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(1月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦を砲撃した。

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにカルバーウィー村の住民らが参加(2022年1月1日)

ハサカ県では、ANHA(1月1日付)によると、イラク・クルディスタン民主党の部隊によって殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体引き渡しを求めて、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域の殉教者遺族機構がスィーマルカー国境通行所前の広場にテントを設置して続けている座り込みデモにカルバーウィー村の住民らが交代で参加、テント前で抗議行動を行った。

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県アブー・ハマーム市のシリア民主軍検問所がRPG弾で攻撃を受ける(2022年1月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアブー・ハマーム市でオートバイに乗った正体不明の武装集団が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の検問所をRPG弾で攻撃した。

一方、SANA(1月1日付)によると、アズバ村にシリア民主軍が米軍のヘリコプター複数機の支援を受けて突入し、住民多数を拘束、連行した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市近郊で、内務治安部隊(アサーイシュ)が、前日(12月31日)に同地に砲撃を行った実行犯の捜索活動を実施した。

シャッダーディー市近郊では12月31日、砲撃によると思われる爆発が少なくとも2回発生していた。

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ジスル・シュグール市近郊などを爆撃し、女性1人と子供2人が死亡、10人あまりが負傷(2022年1月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるジスル・シュグール市近郊のナフル・アブヤド村に設置されているテント群に対して爆撃を実施し、テントで居住していたアレッポ県からの国内避難民(IDPs)の女性1人と子供2人が死亡、10人あまりが負傷した。

ロシア軍戦闘機はまた、イドリブ市一帯、ザーウィヤ山地方各所を12回以上にわたって爆撃した。

爆撃は、「決戦」作戦司令室がイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市一帯、ハマー県ジューリーン村一帯のシリア政府支配地を砲撃したことへの対抗措置。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/videos/4441118309332889/

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

シリア政府も停戦違反を確認しなかった。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3127501474159254

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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