アサド大統領:ベラルーシ外相と会談(2015年2月9日)

アサド大統領はシリア訪問中のベラルーシのウラジーミル・マケイ外務大臣と会談し、テロ攻撃に直面するシリアへの支持を表明するベラルーシ大統領の親書を受け取った。

SANA(2月9日付)が伝えた。

SANA, February 9, 2015
SANA, February 9, 2015

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また、アサド大統領はロシアおよびインドネシア両国の新大使の認証式に臨んだ。

SANA(2月9日付)が伝えた。

SANA, February 9, 2015
SANA, February 9, 2015

AFP, February 9, 2015、AP, February 9, 2015、ARA News, February 9, 2015、Champress, February 9, 2015、al-Hayat, February 10, 2015、Iraqi News, February 9, 2015、Kull-na Shuraka’, February 9, 2015、al-Mada Press, February 9, 2015、Naharnet, February 9, 2015、NNA, February 9, 2015、Reuters, February 9, 2015、SANA, February 9, 2015、UPI, February 9, 2015などをもとに作成。

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シリア外相:「誰であれ、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うために介入し、我々の主権を侵犯することを我々は許さない」(2015年2月9日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は記者会見で、「デミストゥラ氏のイニシアチブは基本的にアレッポ市郊外ではなく、アレッポ市に注がれてきた」と述べるとともに、「我々はアレッポ(県)の統合とアレッポ市の安定を実現し、同地に日常生活を取り戻すための合意を実行したい」と強調した。

そのうえで「デミストゥラ氏には自身のプランに関する新たなアイデアがある。我々は彼に耳を傾ける用意がある」と付言した。

ムアッリム外務在外居住者大臣はさらに「優先事項はテロとの戦いであり、政治解決にいたる手段としての国内における和解の実施である。テロの源泉を枯渇させ、シリア人どうしの対話を確たるものとすることを最優先課題とするすべてのイニシアチブにシリアは応えたい」と述べた。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、「明確に述べたい。我々は主権を守りたいと切実に考えている。誰であれ、ダーイシュと戦うために介入し、我々の主権を侵犯することを我々は許さない」と強調した。

SANA, February 9, 2015
SANA, February 9, 2015

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一方、ワリード・ムアッリム外務在外居住者省はイランのアーラム・チャンネル(2月9日付)に、レバノンのヒズブッラーの参戦に関して「テロとの戦いへのヒズブッラーの参加は賢明な決定だ」と述べた。

AFP, February 9, 2015、‘Alam News Network, February 9, 2015、AP, February 9, 2015、ARA News, February 9, 2015、Champress, February 9, 2015、al-Hayat, February 10, 2015、Iraqi News, February 9, 2015、Kull-na Shuraka’, February 9, 2015、al-Mada Press, February 9, 2015、Naharnet, February 9, 2015、NNA, February 9, 2015、Reuters, February 9, 2015、SANA, February 9, 2015、UPI, February 9, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がジャラーブルス市で約200人を一斉摘発、ハサカ県、ダイル・ザウル県でシリア軍兵士、国防隊隊員を処刑(2015年2月8日)

アレッポ県では、ARA News(2月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員多数が撤退したジャラーブルス市に、ダーイシュの大規模部隊が再展開し、通行規制を敷き、約200人を一斉摘発した。

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ハサカ県では、ARA News(2月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がフール町で、国防隊の戦闘員3人を処刑した。

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ARA News(2月9日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州広報局が、シリア軍兵士1人を処刑する映像をツイッターを通じて公開したと伝えた。

処刑されたのはガーズィー・イブラーヒーム・ハムザ大尉と思われる人物。

AFP, February 9, 2015、AP, February 9, 2015、ARA News, February 9, 2015、Champress, February 9, 2015、al-Hayat, February 10, 2015、Iraqi News, February 9, 2015、Kull-na Shuraka’, February 9, 2015、al-Mada Press, February 9, 2015、Naharnet, February 9, 2015、NNA, February 9, 2015、Reuters, February 9, 2015、SANA, February 9, 2015、UPI, February 9, 2015などをもとに作成。

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ヨルダン空軍参謀長:「有志連合の作戦により、ダーイシュ(イスラーム国)は約20%の戦闘能力を失った」(2015年2月8日)

ヨルダン空軍のマンスール・ジャッブール参謀長は、有志連合によるダーイシュ(イスラーム国)への空爆で、約7,000人の戦闘員を殺害したと主張した。

ジャッブール参謀長はまた、有志連合の作戦により、「ダーイシュは約20%の戦闘能力を失った」と付言した。

AFP, February 8, 2015、AP, February 8, 2015、ARA News, February 8, 2015、Champress, February 8, 2015、al-Hayat, February 9, 2015、Iraqi News, February 8, 2015、Kull-na Shuraka’, February 8, 2015、al-Mada Press, February 8, 2015、Naharnet, February 8, 2015、NNA, February 8, 2015、Reuters, February 8, 2015、SANA, February 8, 2015、UPI, February 8, 2015などをもとに作成。

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アレン米退役大将:「地上攻撃のため、イラク軍12旅団の準備が完了している。我々はイラクにおいてパートナーはいるが、シリアにおいてテロとの戦いのパートナーはいない」(2015年2月8日)

イラクとシリアでダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けた有志連合を指揮するジョン・アレン米退役大将は、ペトラ通信(2月8日付)に対して、有志連合の支援のもと、近くイラク軍部隊が指導するかたちでダーイシュに対する大規模な地上攻撃が行われる、と述べた。

アレン退役大将はまた、ダーイシュが制圧地域の22%を喪失したとの見方を示した。

一方、シリアでの戦況に関して、アレン退役大将は「地上攻撃のため、イラク軍12旅団の準備が完了している。我々はイラクにおいてパートナーはいるが、シリアにおいてテロとの戦いのパートナーはいない」と付言した。

AFP, February 8, 2015、AP, February 8, 2015、ARA News, February 8, 2015、Champress, February 8, 2015、al-Hayat, February 9, 2015、Iraqi News, February 8, 2015、Kull-na Shuraka’, February 8, 2015、al-Mada Press, February 8, 2015、Naharnet, February 8, 2015、NNA, February 8, 2015、Petra News Agency, February 8, 2015、Reuters, February 8, 2015、SANA, February 8, 2015、UPI, February 8, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ県、ラッカ県から離散・逃走に拍車(2015年2月8日)

ARA News(2月8日付)は、アイン・アラブ市(アレッポ県)一帯でダーイシュ(イスラーム国)の放逐を続ける西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の進軍を受け、ダーイシュに忠誠を誓っていたアラブ系部族の子息多数がタッル・アブヤド市(ラッカ県)を経由してトルコ領内に避難している、と伝えた。

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またマンビジュ市(アレッポ県)の自由シリア軍匿名筋は、ARA News(2月8日付)に対して、マンビジュ市のダーイシュ(イスラーム国)戦闘員が減少、またダーイシュは戦闘員の逃亡を警戒し、同市からの戦闘員派遣を躊躇するようになっていると明かした。

同匿名筋によると、ダーイシュはアイン・アラブ市南部のアイン・イーサー市からもほぼ完全に撤退し、市内のシャリーア法廷、本部をラッカ県スルーク町に移転、また多数の戦闘員がラッカ県、トルコに逃亡しているという。

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さらに、ARA News(2月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員は、アレッポ県ジャラーブルス市からも、アミールら一部を除いてほとんどが離散し、市郊外やトルコに逃れたという。

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ラッカ県では、ARA News(2月8日付)によると、米国など有志連合がラッカ市にビラを投下し、住民に対して、ただちに退去するよう呼びかけた。

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アレッポ県では、ARA News(2月8日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、アイン・アラブ市郊外のバルフ・ブーターン村での戦闘で、ダーイシュ(イスラーム国)幹部の一人で、マンビジュ刑務所長官(アミール)のアブー・アナス・ハラビー氏を拘束した。

アブー・ウンス氏は、アイン・アラブ市で拘束した子供を拘置していた刑務所を監督する役職に就いていたという。

また人民防衛隊は、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員、北の太陽大隊の支援を受け、アイン・アラブ市から南30キロの距離を通るアレッポ市・ハサカ市街道にいたる地域からダーイシュを放逐、制圧した。

人民防衛隊が制圧したのは、ザルハク村、クームシー村、バルフ・ブーターン村など。

なおシリア人権監視団は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ラッカ革命家旅団、北の太陽大隊の支援を受け、1月24日以降、ダーイシュ(イスラーム国)から奪還したアイン・アラブ市周辺の村の数は128にのぼり、同市周辺地域の35%以上を制圧した、と発表した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月8日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、ブーウマル、ジャフラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 8, 2015、AP, February 8, 2015、ARA News, February 8, 2015、Champress, February 8, 2015、al-Hayat, February 9, 2015、Iraqi News, February 8, 2015、Kull-na Shuraka’, February 8, 2015、al-Mada Press, February 8, 2015、Naharnet, February 8, 2015、NNA, February 8, 2015、Reuters, February 8, 2015、SANA, February 8, 2015、UPI, February 8, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県などでシリア軍とジハード主義武装集団の戦闘続く(2015年2月8日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市北東部前線で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地一帯を迫撃砲、地対地ミサイルで攻撃した。

またアルバイン市一帯、ドゥーマー市各所、ザブディーン村、ドゥーマー市・ミスラーバー市間、ムライハ市、カフルバトナー町をシリア軍が空爆、砲撃し、少なくとも2人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(2月8日付)によると、ドゥーマー市での戦闘で、イスラーム軍はシリア軍士官6人を殺害したという。

このほか、ダーヒヤト・アサド町各所、アッバースィーイーン地区(バス発着所)、ジャウバル区に、イスラーム軍が撃った迫撃砲弾複数発が着弾した。

一方、ARA News(2月8日付)によると、シリア軍がジハード主義武装集団、自由シリア軍との交戦の末、ダルアー県とクナイトラ県を結ぶマルイー丘一帯を制圧した。

また、SANA(2月8日付)によると、ラアス・マアッラ町無人地帯、マシュラファ村無人地帯、ザバダーニー市一帯、ドゥーマー市、シャイフーニーヤ村、アーリヤ農場、アッブ農場で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダイル・アダス村、インヒル市、ジャースイム市・カフルシャムス町間、イブタア町、ハーッラ丘、アクラバー・ハーッラ市間街道で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

またシリア広報委員会によると、自由シリア軍南部戦線所属の第1軍が、「民間人に対する政府の虐殺」への報復として、「ダルアー県砕爪の戦い」を開始し、サナマイン市、ジャッバーブ村、カフルシャムス町などの軍治安部隊拠点を攻撃した。

これに関して、シリア人権監視団は、カフルシャムス町一帯での戦闘で、ジハード主義武装集団戦闘員11人が死亡したと発表した。

一方、SANA(2月8日付)によると、ジャースィム市、インヒル市、ダルアー市各所、カルファー村、ムサイフラ町、ヒルバト・ガザーラ町一帯、タファス市、カフルシャムス町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ジャイドゥール・ハウラーン旅団、ハムザ・アサドッラー旅団、イスラームの剣中隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市一帯、ウンム・シャルシューフ村、ガジャル村、ダフラト・カフルナーン村で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町、ザカート村をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(2月8日付)によると、南カスタル村、ハッダージュ村、ラスム・クタイシャ村、ハマーディー・ウマル村、アクラブ町、カフルズィーター市、ラターミナ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルマダー市、ダイル・シャルキー村、タフターヤー村で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月8日付)によると、ハミーマート・ダーイル村、ウンム・ジャリーン村、タッル・サラムー村、ハミーディーヤ村、アブー・ズフール町一帯、アイン・バーリダ村、マアヤーン村、カフィール村、カフルタハーリーム町、ハーン・シャイフーン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、マアッラト・ヌウマーン市では、シャームの民のヌスラ戦線によって拉致された家族の解放と同戦線の退去を求めるデモが発生し、多数の女性が参加した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区、バニー・ザイド地区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、アンサール・ディーン戦線、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地一帯を砲撃した。

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ダマスカス県では、SANA(2月8日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(2月8日付)によると、ハサカ市北部一帯に展開していたシリア軍、国防隊と、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、アサーイシュの双方が、検問所などからの撤退を開始した。

AFP, February 8, 2015、AP, February 8, 2015、ARA News, February 8, 2015、Champress, February 8, 2015、al-Hayat, February 9, 2015、Iraqi News, February 8, 2015、Kull-na Shuraka’, February 8, 2015、al-Mada Press, February 8, 2015、Naharnet, February 8, 2015、NNA, February 8, 2015、Reuters, February 8, 2015、SANA, February 8, 2015、UPI, February 8, 2015などをもとに作成。

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日本:外務省がシリアに不法入国を計画していたフリーカメラマンの旅券返納(2015年2月7日)

外務省は、シリアへの渡航を計画していた新潟市在住のフリーカメラマン、杉本祐一さん(58歳)に、旅券法に基づいて旅券(パスポート)を返納させた。

杉本さんはトルコを経由してシリアに不法入国することを公言していたという。

外務省は警察とともに杉本さんに自粛を強く要請したが、渡航の意思を変えなかったという。外務省職員が7日、杉本さんに会い、命令書を渡して旅券返納を求め、これに杉本さんが応じた。

杉本さんは共同通信の電話取材に、「(ダーイシュ(イスラーム国)の)支配地域に入るつもりはない。シリア国内の難民キャンプなどの取材をするつもりだった」と話した。

さらに「取材と報道の自由どころか、言論の自由を妨げる行為だ」と述べ、政府の対応を批判した。

渡航阻止の法的根拠について、外務省は旅券の名義人の生命、身体、財産の保護という旅券法19条の規定に基づいて、緊急に旅券の返納を命じたとしている。

この規定による返納は初めて。

共同通信(2月8日付)などが伝えた。

AFP, February 8, 2015、AP, February 8, 2015、ARA News, February 8, 2015、Champress, February 8, 2015、al-Hayat, February 9, 2015、Iraqi News, February 8, 2015、Kull-na Shuraka’, February 8, 2015、al-Mada Press, February 8, 2015、Naharnet, February 8, 2015、NNA, February 8, 2015、Reuters, February 8, 2015、SANA, February 8, 2015、UPI, February 8, 2015などをもとに作成。

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マンビジュ市(アレッポ県)などで「自由シリア軍」がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、占拠されていた住居を制圧(2015年2月7日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月8日付)によると、マンビジュ市で「自由シリア軍」とダーイシュ(イスラーム国)が数時間にわたって交戦し、ダーイシュ戦闘員8人を殺害、占拠されていた住宅8棟を解放した。

「自由シリア軍」はまたマーリア市東部のフール・ナフル村でもダーイシュと交戦し、占拠されていた住宅複数棟を制圧したほか、ダービク村・スーラーン・アアザーズ町間でも交戦した。

AFP, February 8, 2015、AP, February 8, 2015、ARA News, February 8, 2015、Champress, February 8, 2015、al-Hayat, February 9, 2015、Iraqi News, February 8, 2015、Kull-na Shuraka’, February 8, 2015、al-Mada Press, February 8, 2015、Naharnet, February 8, 2015、NNA, February 8, 2015、Reuters, February 8, 2015、SANA, February 8, 2015、UPI, February 8, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県でヌスラ戦線がハズム運動(穏健な反体制派)と交戦し、司令官を殺害(2015年2月7日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(2月8日付)によると、サルマダー市でシャームの民のヌスラ戦線がハズム運動(穏健な反体制派)と交戦、ハズム運動司令官の一人ムハンマド・ハブルース氏(アブー・サティーフ・フート)を殺害した。

戦闘は、ハズム運動がヌスラ戦線の検問所を襲撃したことに端を発し、ヌスラ戦線側も戦闘員1人が死亡、2人が負傷した。

AFP, February 8, 2015、AP, February 8, 2015、ARA News, February 8, 2015、Champress, February 8, 2015、al-Hayat, February 9, 2015、Iraqi News, February 8, 2015、Kull-na Shuraka’, February 8, 2015、al-Mada Press, February 8, 2015、Naharnet, February 8, 2015、NNA, February 8, 2015、Reuters, February 8, 2015、SANA, February 8, 2015、UPI, February 8, 2015などをもとに作成。

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トルコ軍が国境地帯でシリア軍戦闘機を放逐(2015年2月7日)

ARA News(2月7日付)によると、トルコ軍は参謀長名で声明を出し、トルコ空軍のF16戦闘機2機が、ガジアンテップ県、ハタイ県の対シリア国境地帯を偵察飛行中に、領空に接近するシリア空軍のスホーイ24戦闘機1機を発見し、同機を追跡、地中海沖2.5マイルの地点に放逐した、と発表した。

AFP, February 7, 2015、AP, February 7, 2015、ARA News, February 7, 2015、Champress, February 7, 2015、al-Hayat, February 8, 2015、Iraqi News, February 7, 2015、Kull-na Shuraka’, February 7, 2015、al-Mada Press, February 7, 2015、Naharnet, February 7, 2015、NNA, February 7, 2015、Reuters, February 7, 2015、SANA, February 7, 2015、UPI, February 7, 2015などをもとに作成。

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ヨルダン空軍によるダーイシュ(イスラーム国)爆撃続く(2015年2月7日)

ヨルダンのムハンマド・ムーマニー・メディア担当大臣は、6日のヨルダン軍のラッカ市空爆で米国人女性(カイラ・ミューラーさん)が死亡したとのダーイシュ(イスラーム国)の主張に関して、「本件は調査中であるため、現時点で多くを述べることはできない。しかし、こうした主張は非論理的だ…。彼ら(ダーイシュ)がどのようにして、上空高く飛行している戦闘機をヨルダン軍戦闘機だと認識できるのか?」と述べた。

『ハヤート』(2月8日付)が伝えた

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合が、6日に引き続き、ダーイシュ(イスラーム国)の本拠地ラッカ市内17カ所および同市北部のフルースィーヤ地区を空爆した。

ヨルダンのペトラ通信(2月7日付)によると、ヨルダン軍戦闘機が5、6日に引き続き「テロ一味ダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所に対して空爆を行い、全機無事帰還した」と伝えた。

空爆地点の詳細については不明。

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ヨルダンのペトラ通信(2月7日付)によると、シリア領内から発射された迫撃砲弾1発がラムサー市内に着弾し、住民2人が負傷した。

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UAEのWAM通信(2月7日付)は、UAE空軍所属のF16戦闘機部隊が、ダーイシュ(イスラーム国)への空爆を行うヨルダンを支援するため、近くヨルダン国内に集結する予定だと伝えた。

この決定は、アブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子の指示によるものだという。

AFP, February 7, 2015、AP, February 7, 2015、ARA News, February 7, 2015、Champress, February 7, 2015、al-Hayat, February 8, 2015、Iraqi News, February 7, 2015、Kull-na Shuraka’, February 7, 2015、al-Mada Press, February 7, 2015、Naharnet, February 7, 2015、NNA, February 7, 2015、Petra News Agency, February 7, 2015、Reuters, February 7, 2015、SANA, February 7, 2015、UPI, February 7, 2015、WAM, February 7, 2015などをもとに作成。

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YPGがダーイシュ(イスラーム国)を放逐し、アイン・アラブ市周辺の100カ村を奪還、シリア軍がダイル・ザウル、アレッポ(バーブ)、ハサカでダーイシュ拠点への爆撃を続ける(2015年2月7日)

アレッポ県では、ARA News(2月7日付)が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊広報局の話として、人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)に対する攻勢を続け、過去24時間でアイン・アラブ市周辺の28カ村を新たに奪還、解放したと伝えた。

これに関して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊広報局のヌースィージャーン・アームーディー氏は、クッルナー・シュラカー(2月7日付)に対して、アイン・アラブ市西部、東部、南部の各前線でダーイシュ(イスラーム国)を放逐、同市周辺20キロに点在する100カ村を奪還した、と述べた。

Kull-na Shuraka', February 7, 2015
Kull-na Shuraka’, February 7, 2015

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点の一つバーブ市に対してシリア軍が空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月7日付)によると、ジャフラ村、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(2月7日付)によると、ミールビーヤ村、ハマーイル町、シューラー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

 

ARA News(2月8日付)によると、米国など有志連合がタッル・ハミース市一帯を空爆する一方、シリア軍も同地に対して砲撃を行った。

AFP, February 7, 2015、AP, February 7, 2015、ARA News, February 7, 2015、February 8, 2015、Champress, February 7, 2015、al-Hayat, February 8, 2015、Iraqi News, February 7, 2015、Kull-na Shuraka’, February 7, 2015、al-Mada Press, February 7, 2015、Naharnet, February 7, 2015、NNA, February 7, 2015、Reuters, February 7, 2015、SANA, February 7, 2015、UPI, February 7, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がイスラーム軍の砲撃に対する報復爆撃を続ける(2015年2月7日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル区各所を4度にわたって空爆、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とともにシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

また旧市街、アッバースィーイーン地区、アブー・ルンマーナ地区に、イスラーム軍が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、少なくとも8人が負傷した。

一方、クッルナー・シュラカー(2月7日付)などによると、ヤルムーク区に人道支援物資1,000パックを積んだUNRWAとシリア赤新月社の貨物車輌2輌が入り、パンなどを配給するなか、シリア軍がヤルムーク区一帯に対して空爆を加えた。

他方、SANA(2月7日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市、ザマルカー町、ハラスター市一帯、ザブディーン村、ザバダーニー市各所をシリア軍が地対地ミサイルなどで砲撃、空爆する一方、ジハード主義武装集団と交戦、少なくとも戦闘員3人、住民4人が死亡した。

一方、SANA(2月7日付)によると、ドゥーマー市、アーリヤ農場、アルバイン市街道、ダーライヤー市などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市旧市街に対して砲撃を加える一方、ナイラブ航空基地に近いカラム・トゥラーブ地区、ハーリディーヤ地区などで、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区を空爆する一方、アーミリーヤ村一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月7日付)によると、タッル・アブー・サナービル、ダフラト・カフルナーン村、ガジャル・シャイフ・イブラーヒーム街道、ウンム・シャルシューフ村、マスアダ村、ウンム・サフリージュ村、ウンク・ハワー村、ドゥービーヤ村、アブー・アラーヤー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ファールーク旅団、ヒムス軍団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、バーラ村一帯、タッル・サラムー村、ハミーディーヤ村をシリア軍が「樽爆弾」で空爆、女性、子供を含む4人が死亡した。

一方、SANA(2月7日付)によると、アブー・ズフール町一帯、ウンム・ジャリーン村、フバイト村、カンスフラ村、ヤアクービーヤ村、ナフラ村、カニーヤ村、カフルラーター村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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これに関して、クッルナー・シュラカー(2月7日付)によると、自由シリア軍海岸地域第1旅団を名のる武装集団は、第45監視塔一帯のシリア軍拠点などに対して迫撃砲で攻撃を行ったと発表した。

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ダルアー県では、SANA(2月7日付)によると、カルファー村一帯、イブタア町、シャイフ・マスキーン市、ムサイフラ町、イーサー農場(ダーイル東部)、ダイル・アダス村、ラジャート高原、ダルアー市カルク地区、旧税関地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、イスラーム・ムサンナー運動の広報部門担当者は、クッルナー・シュラカー(2月7日付)に対して、シリア軍との捕虜交換により、戦闘で殺害したシリア軍兵士の遺体2体返還の見返りとして、女性3人を解放することに成功したことを明らかにした。

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クナイトラ県では、SANA(2月7日付)によると、アユーバ村、ウンム・バーティナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、フルカーン旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月7日付)によると、ファルズ村、ワーディー・シャイハーン村、ガマーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(2月7日付)によると、自由シリア軍海岸地域第1旅団を名のる武装集団は、第45監視塔一帯のシリア軍拠点などに対して迫撃砲で攻撃を行ったと発表した。

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ハマー県では、SANA(2月7日付)によると、カフルズィーター市、ラターミナ町、サイヤード村、ジャービリーヤ村、フワイジャ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 7, 2015、AP, February 7, 2015、ARA News, February 7, 2015、Champress, February 7, 2015、al-Hayat, February 8, 2015、Iraqi News, February 7, 2015、Kull-na Shuraka’, February 7, 2015、al-Mada Press, February 7, 2015、Naharnet, February 7, 2015、NNA, February 7, 2015、Reuters, February 7, 2015、SANA, February 7, 2015、UPI, February 7, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団:シリア軍将兵約4万5,000人を含む21万60人以上が紛争で犠牲に(2015年2月7日)

シリア人権監視団は、2011年3月半ばから2014年2月までの紛争により、シリア軍将兵約4万5,000人を含む21万60人以上が犠牲となったと発表した。

このうちの約半数が民間人で、子供は1万664人、女性は6,783人にのぼるという。

また反体制武装集団の犠牲者は3万5,827人であるのに対して、シリア軍兵士の犠牲者はこれより約1万人多い4万5,385人。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線などの外国人戦闘員の死者は2万4,989人にのぼるという。

またシリア政府を後援するヒズブッラー戦闘員の死者数は640人、また同戦闘員を含むイラン人、イラク人などの「シーア派」民兵戦闘員の死者数は3,000人以上にのぼるという。

AFP, February 7, 2015、AP, February 7, 2015、ARA News, February 7, 2015、Champress, February 7, 2015、al-Hayat, February 8, 2015、Iraqi News, February 7, 2015、Kull-na Shuraka’, February 7, 2015、al-Mada Press, February 7, 2015、Naharnet, February 7, 2015、NNA, February 7, 2015、Reuters, February 7, 2015、SANA, February 7, 2015、UPI, February 7, 2015などをもとに作成。

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ヨルダン人活動家:ダーイシュ(イスラーム国)によるカサースィバ中尉拘束の原因はUAE女性パイロットにあると喧伝(2015年2月6日)

ARA News(2月6日付)など複数のアラブ・メディアは、ヨルダンの活動家らが、ムアーッズ・カサースィバ中尉が搭乗した戦闘機墜落の原因がUAE空軍の女性パイロットマリヤム・マンスール少佐にあるとする情報をリークしていると伝えた。

情報のリークは、UAEがダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対する空爆への参加を見合わせたとの報道を受けたプロパガンダだと思われるが、ヨルダンの活動家によると、カサースィバ中尉がダーイシュに捕捉された日(12月24日)の有志連合の部隊を指揮していたのはマンスール少佐で、彼女が危険を知りつつ、カサースィバ少尉に対して、ダーイシュの拠点を空爆するため超低空飛行を指示したことが、墜落の原因となったのだという。

また活動家によると、マンスール少佐は、このことをパイロット救出チームはおろか、誰にも報告せず、結果として救出はなされず、1時間以上にわたりユーフラテス川に身を潜めていたカサースィバ中尉は、ダーイシュ戦闘員に発見され、捕らえられてしまったのだという。

ARA News, February 5, 2015
ARA News, February 5, 2015

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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YPGがダーイシュ(イスラーム国)脱走兵3人を拘束、ダーイシュは有志連合の爆撃を避けるため戦闘員にYPGの制服を支給(2015年2月6日)

アレッポ県では、AFP(2月6日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、トルコ領内への逃走しようとしていたダーイシュ(イスラーム国)メンバー15人のうち3人をアイン・アラブ市郊外のカッラ・ムーグ村で拘束した。

のこる12人がトルコ領内に入国後、トルコ軍の哨所に投降したという。

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ラッカ県では、ARA News(2月6日付)がタッル・アブヤド市の複数の消息筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の制服などを戦闘員に支給し、有志連合からの空爆を回避しようとしている、と報じた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所地帯の第105油田一帯でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(2月6日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月6日付)によると、ビール・カサブ区近郊で、ダーイシュ(イスラーム国)が、「東部獅子」を名のる武装集団の戦闘員1人を拘束、処刑した。

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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カサースィバ中尉の火刑に異議を唱えたサウジ人宗教関係者1人をダーイシュ(イスラーム国)が起訴(2015年2月6日)

シリア人権監視団は、ヨルダン人パイロット、ムアーッズ・カサースィバ中尉の火刑に異議を唱えたサウジ人宗教関係者1人をダーイシュ(イスラーム国)が起訴したと発表した。

このサウジ人宗教関係者は、アレッポ県バーブ市のシャリーア委員会会合の場で、カサースィバ中尉の火刑に異議を表明し、判決に関与した高官らを裁判にかけるよう求めていたという。

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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ヨルダン軍がダーイシュ(イスラーム国)本拠地ラッカを爆撃、米国人女性が死亡か?(2015年2月6日)

ラッカ県では、『ハヤート』(2月7日付)などによると、ヨルダン軍がダーイシュ(イスラーム国)の本拠地ラッカ市内の複数カ所に対して数十回にわたり空爆を行った。

シリア人権監視団によると、有志連合による空爆でダーイシュ戦闘員30人以上が死亡したという。

またAFP(2月6日付)は、国防総省関係者らの話として、米軍のF16戦闘機とF22戦闘機がシリア上空でヨルダン軍の戦闘機の護衛にあたったほか、米軍の空中給油機と偵察機が作戦を支援したと伝えた。

これに対して、ダーイシュのラッカ広報センターはインターネットを通じて声明を出し、ヨルダン軍による6日の空爆で、戦闘員に犠牲者はなかったが、米国人女性1人が死亡したと発表した。

同声明は、空爆で死亡したこの女性の名前を「カイラ・ミューラー」としている。

『ワシントン・ポスト』(2月6日付)によると、ミユーラー氏はシリア国内で援助活動をしていた2013年8月に拘束され、家族は多額の身代金を要求されていた、という。

ダーイシュによる声明に関して、スーザン・ライス米ホワイトハウス補佐官は、「非常に心配している。現時点ではダーイシュの主張を裏付けるものはない。情報を精査している」と述べた。

またヨルダンのムハンマド・ムーマニー・メディア担当大臣も、ダーイシュの声明に関して「非常に疑わしい。悪質なプロパガンダだ」と非難した。

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『ハヤート』は、ヨルダン高官筋の話として、ヨルダン軍がダーイシュに対する空爆作戦の拡大を予定しており、すでに1日平均10回程度だった偵察飛行を数十回に増加の出撃させ、最終的には数百回の偵察を実施する見込みだと伝えた。

またダーイシュの幹部暗殺を目的としたピンポイント爆撃、ないしは降下作戦も検討していると付言した。

しかし、地上部隊の投入については、「長期的には否定し得ない」としつつ、短期・中期的にはないという。

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ヨルダンのナースィル・ジャウダ外務大臣は、ヨルダン軍戦闘機数十機が5日、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点などに対して空爆を行ったと発表したうえで、ムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に対する「報復の始まりでしかない」と強調した。

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『ハヤート』(2月7日付)は、イラクのニネベ県の複数の高官の話として、ヨルダン軍戦闘機がモスル市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、ダーイシュ・メンバー35人以上を殺害したと報じた。

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、February 8, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015、The Washington Post, February 6, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県東グータ地方に対するシリア軍の報復爆撃続く(2015年2月6日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市およびその周辺一帯に対して、シリア軍が12回にわたって空爆を行い、多数が負傷、また同地でのジハード主義武装集団との戦闘で、戦闘員2人が死亡した。

空爆は、イスラーム軍によるダマスカス県への無差別砲撃への報復とみられる。

同監視団によると5日以降の東グータ地方各所に対するシリア軍の空爆での死者は、民間人82人(うち子供18人)、反体制武装集団戦闘員15人にのぼるという。

一方、SANA(2月6日付)によると、ジャルマーナー市、ハラスター市郊外、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、14人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ブアイディーン地区、カールラク地区(旧市街)、ハラク地区、カースティールー街道地区、アターリブ市郊外第46連隊展開地域などをシリア軍が「樽爆弾」などで空爆し、子供3人、女性4人を含む26人が死亡した。

また『ハヤート』(2月7日付)によると、マイヤーサート丘、ハンダラート・キャンプ一帯で、シリア軍と反体制武装集団の戦闘が続いた。

一方、SANA(2月6日付)によると、アレッポ市ジュマイリーヤ地区、マイダーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、子供1人を含む2人が市棒、23人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール軍事基地飛行場周辺、アブー・ズフール町一帯、タラブ村、ウンム・ジャリーン村をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

またシャームの民のヌスラ戦線が支配するハッキーヤ村一帯では、武装した部族民兵がヌスラ戦線と交戦した。

一方、SANA(2月6日付)によると、ナイラブ村、マジュダリヤー村、タッル・サラムー村、マジャース村、ウンム・ジャリーン村、マアッル・タブイー村、シュグル村、カストゥーン村、ザイズーン村、サラーキブ市、クマイナース村、ハーン・シャイフーン市、アブー・ズフール町一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの鷹旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、サイヤード村、フワイジャ村、ラーシャー村、タラーミナ町をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ナブア・ムッル回廊一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、またシリア軍はサルマー町一帯を砲撃した。

一方、SANA(2月6日付)によると、ハーン・ジャウズ村、ズワイク町、サーキヤト・カルト村、マジュバル・ハッラーフィー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月6日付)によると、マハッサ地区、マヒーン町、ムシャイリファ村、マスアダ村、ドゥワイバ村、東サラーム村、タイバ村、ウンム・リーシュ村、タルビーサ市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月6日付)によると、アトマーン村・タファス市街道で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(2月6日付)によると、アブー・ルンマーナ地区、アメリカンスクール敷地内、アマーラ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、12人が負傷した。

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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シリア外務省はイスラーム軍によるダマスカス無差別攻撃への非難を国連に要請(2015年2月6日)

シリア外務在外居住者省は国連安保理議長および事務総長に宛てて書簡を送り、そのなかで5日のイスラーム軍がダマスカス県各所に対して115発以上、ラタキア市に対して6発、アレッポ市に対して9発の迫撃砲を発射し、無差別攻撃を行ったと報告、「こうしたテロ行為」に対して国連が責任をもって非難するよう求めた。

同書簡において、シリア政府はイスラーム軍が、西側書庫国の支援のもと、サウジアラビアが特に武器、資金を援助している、と名指しで批判した。

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍南部戦線所属のシャーム統一戦線:「ダルアー県、クナイトラ県に、イラク革命防衛隊の「スリーパー・セル」が多数存在する」(2015年2月6日)

自由シリア軍南部戦線所属のシャーム統一戦線は、ダルアー県シャイフ・マスキーン市カフラバー検問所で捕捉したイラン・イスラーム革命防衛隊隊員に対する聴取から、シリア政府、レバノンのヒズブッラー、イラン・イスラーム革命防衛隊の密接な協力調整態勢が明らかになったとしたうえで、ダルアー県、クナイトラ県に、イラク革命防衛隊の「スリーパー・セル」が多数存在することが判明したと発表した。

クッルナー・シュラカー(2月6日付)が伝えた。

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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アレッポで活動するヌスラ戦線、ジハード主義者、自由シリア軍が共同作戦司令室を設置、YPGと連携(2015年2月6日)

シャーム戦線のアブドゥルアズィーズ・サラーマ司令官はビデオ声明を出し、アレッポ市およびその周辺で活動する武装集団が「防御から攻撃への転換合同作戦司令室」(アレッポ解放作戦司令室)を新たに設置したと発表した。

クッルナー・シュラカー(2月6日付)によると、参加を表明したのは、シャーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線、シャーム軍団、イスラーム軍、アブー・アマーラ特殊任務中隊、スルターン末裔旅団、第16師団など。

サラーマ司令官によると、この新合同作戦司令室には、すべての武装集団が「例外なく」参加し、シリア政府によるアレッポ市包囲の解除をめざすのだという。

『ハヤート』(2月7日付)などが伝えた。

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クッルナー・シュラカー(2月6日付)によると、これに先立って、アレッポ県アフリーン市一帯で活動する西クルディスタン移行期民政局(アフリーン地区)の人民防衛隊とシャーム戦線が、非軍事部門での協力調整に関する合意に調印した。

合意は、司法部門の統一、「解放区」における治安維持活動の調整、腐敗者らの摘発・処罰などを骨子とする。

Kull-na Shuraka', February 6, 2015
Kull-na Shuraka’, February 6, 2015

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線がアジュナード・シャーム・イスラーム連合、イスラーム軍幹部3人を殺害(2015年2月5日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月6日付)などによると、ハッザ町・ハムーリーヤ市間で深夜、アジュナード・シャーム・イスラーム連合のアブー・ザイド・カンナース司令官、イスラーム軍の爆弾製造の専門家「アブー・アブドゥー」、同戦線のアブー・ハリール・サアブ司令官の3人が何者かに撃たれて死亡した。

アジュナード・シャーム・イスラーム連合によると、3人を襲撃したのは、シャームの民のヌスラ戦線に所属する武装集団だという。

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ラッカ革命家旅団(自由シリア軍)司令官の一人「アブー・ダフシュ」氏がトルコのシャンウルファ市の市庁舎近くでトルコ・ナンバーのジープから発砲を受けた。

ARA News(2月6日付)が伝えた。

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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米軍はダーイシュ(イスラーム国)爆撃に参加する戦闘機墜落に備え救出チームをイラク北部に派遣(2015年2月5日)

AFP(2月6日付)は、米国防総省関係者の話として、米軍がダーイシュ(イスラーム国)への空爆に参加する有志連合の戦闘機が墜落した場合に備え、パイロットの迅速な救助を可能にするため、イラク北部に軍用機と部隊を移動させた、と伝えた。

AFP, February 6, 2015をもとに作成。

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人権団体報告(2015年2月5日)

シリア人権ネットワークは、2015年1月の1ヶ月間で「生活関連施設」43カ所が砲撃・空爆の標的となり、うち25カ所がシリア軍、3カ所が「過激派」(ジハード主義者)、11カ所が反体制武装集団による攻撃だったと発表した(http://sn4hr.org/blog/2015/02/05/3408/)。

砲撃・空爆の標的となった「生活関連施設」には、学校、病院、礼拝所、市場、救急車両などが含まれる。

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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バイデン米副大統領「シリア領内での作戦においてシリア政府とまったく調整していない」(2015年2月5日)

ジョー・バイデン米副大統領は、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)空爆に関して、欧州諸国記者団に対し「シリア領内での作戦においてシリア政府とまったく調整していない」と主張した。

また「アサドがシリア政府に残ることはできない」とも述べた。

ARA News(2月5日付)が伝えた。

AFP, February 5, 2015、AP, February 5, 2015、ARA News, February 5, 2015、Champress, February 5, 2015、al-Hayat, February 6, 2015、Iraqi News, February 5, 2015、Kull-na Shuraka’, February 5, 2015、al-Mada Press, February 5, 2015、Naharnet, February 5, 2015、NNA, February 5, 2015、Reuters, February 5, 2015、SANA, February 5, 2015、UPI, February 5, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市スーラーン町一帯から撤退か(2015年2月5日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月5日付)がスーラーン・アアザーズ町の住民からの情報として、ダーイシュ(イスラーム国)が同町からの撤退を決定したと伝えた。

撤退の理由は定かではないが、ダーイシュはラッカ市方面へ撤退するものと見られるという。

またクッルナー・シュラカー(2月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市南部郊外で、チュニジア人戦闘員を含むダーイシュ(イスラーム国)メンバー2人を捕捉した。

さらに、ARA News(2月5日付)によると、人民防衛隊はアイン・アラブ市南部のハズィーナ村、タッル・ガザール村、スーフィヤーン村、ダイブリク村、マフラジュ村、マズリー村、アイン・アラブ市東部のターシュルーク村をダーイシュから奪還、制圧した。

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ハサカ県では、SANA(2月5日付)によると、シリア軍がハサカ市東部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地の16村・農場を制圧した。

シリア軍が制圧したのは、ザッラーザ村、シャンマーサ村、タッル・ムハンマド村、タブン村、ハーリド村、フワイディカ村、アークーラー村と9つの農場。

またARA News(2月5日付)によると、米国など有志連合戦闘機4機がシャッダーディー市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを空爆した。

AFP, February 5, 2015、AP, February 5, 2015、ARA News, February 5, 2015、Champress, February 5, 2015、al-Hayat, February 6, 2015、Iraqi News, February 5, 2015、Kull-na Shuraka’, February 5, 2015、al-Mada Press, February 5, 2015、Naharnet, February 5, 2015、NNA, February 5, 2015、Reuters, February 5, 2015、SANA, February 5, 2015、UPI, February 5, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合はイスラーム軍によるダマスカス無差別砲撃を支持(2015年2月5日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は、イスラーム軍によるダマスカス県への無差別砲撃に関して、「シリア政府にはもはや首都ダマスカスを防衛するための軍も持ち合わせていない」と述べた。

AFP, February 5, 2015、AP, February 5, 2015、ARA News, February 5, 2015、Champress, February 5, 2015、al-Hayat, February 6, 2015、Iraqi News, February 5, 2015、Kull-na Shuraka’, February 5, 2015、al-Mada Press, February 5, 2015、Naharnet, February 5, 2015、NNA, February 5, 2015、Reuters, February 5, 2015、SANA, February 5, 2015、UPI, February 5, 2015などをもとに作成。

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イスラーム軍がダマスカス県に対して無差別砲撃、シリア軍が東グータ地方を報復爆撃(2015年2月5日)

ダマスカス県では、SANA(2月5日付)によると、「東グータ地方のタクフィール主義テロ集団」が住宅地を砲撃し、6人が死亡、53人が負傷したと伝えた。

またシリア人権監視団によると、イスラーム軍がウマイヤ・モスク周辺の旧市街を含む各所に対して無差別砲撃を行い、63発以上の砲弾が着弾、5人が死亡、少なくとも33人が負傷、住宅、自動車など多数が損害を受けた。

イスラーム軍による無差別砲撃の被害にあったのは旧市街、アダウィー地区、ガッサーニー地区、バラームカ地区、アミーン地区、シャーグール区、アブー・ルンマーナ地区、税関地区、ムジュタヒド地区、マズラア地区、ザバダーニー地区、カッサーア地区、マッザ区、ルクン・ディーン区。

無差別砲撃が始まったのは、午前8時頃のラッシュ時間だったが、砲撃開始から数分で住民らは屋内に避難し、公立・私立学校が休校となったほか、通勤通学の足に影響が出たという。

反体制活動家らによると、迫撃砲は、マーリキー地区、ムハージリーン区、サブア・バフラート地区、マッザ86地区、税関地区の治安厳戒地区、カフルスーサ区の総合情報部、人民議会議事堂周辺、シャアラーン地区(将校クラブ周辺)、サーリヒーヤ区、アイン・クルシュ地区、バグダード通り、サウラ通り、カッサーア地区、ファイハー地区、マズラア地区、アマーラ地区、ザバダーニー地区、アッバースィーイーン地区(バス発着場)に着弾し、「治安機関拠点などが標的となった」という。

一方、SANA(2月5日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、イスラーム国のイスラーム・アッルーシュ大尉が、ラタキア市内の治安関連施設に対する砲撃作戦を開始したと発表、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)によると、ラタキア市内のラムル地区、アズハリー交差点近くなどで迫撃砲が着弾したと思われる爆発音が3回にわたって聞こえた。

一方、SANA(2月5日付)によると、ラタキア市のアズハリー地区に対して「テロリスト」が迫撃砲2発を発射し、住民2人が負傷した。

Kull-na Shuraka', February 5, 2015
Kull-na Shuraka’, February 5, 2015

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、イスラーム軍によるダマスカス県各所への無差別砲撃に報復するかたちで、ドゥーマー市、アルバイン市、カフルバトナー町、アイン・タルマー村など東グータ地方各所に対して激しい空爆・砲撃を行い、少なくとも45人(うち子供4人、女性5人)が死亡、140人以上が負傷した。

クッルナー・シュラカー(2月5日付)によると、この空爆で、ドゥーマー市に唯一あった野戦病院が完全に破壊されたという。

一方、SANA(2月5日付)によると、アーリヤ農場、アイン・タルマー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', February 5, 2015
Kull-na Shuraka’, February 5, 2015
Kull-na Shuraka', February 5, 2015
Kull-na Shuraka’, February 5, 2015

 

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、クナイトラート村、ラターミナ町をシリア軍が空爆する一方、ムハルダ市一帯、ザッリーン検問所に対してジハード主義武装集団が砲撃を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール航空基地周辺、タッルアース村、クマイナース村、ファイルーン村、カフルナブル市・ヒザーリーン村間、シャーグーリート村

をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆、砲撃した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月5日付)によると、シャイフ・アリー村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線とハズム運動が再び交戦した。

またシリア人権監視団によると、ブライジュ村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月5日付)によると、「タクフィール主義テロリスト」がアレッポ市ナイル通り地区、バニー・ザイド地区、アフュラフィーヤ地区を砲撃し、1人が負傷、住宅などが被害を受けた。

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ヒムス県では、SANA(2月5日付)によると、イッズッディーン町、サアン村、西サラーム村、ドゥワイバ村、ウンム・リーシュ村、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 5, 2015、AP, February 5, 2015、ARA News, February 5, 2015、Champress, February 5, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2015、al-Hayat, February 6, 2015、Iraqi News, February 5, 2015、Kull-na Shuraka’, February 5, 2015、al-Mada Press, February 5, 2015、Naharnet, February 5, 2015、NNA, February 5, 2015、Reuters, February 5, 2015、SANA, February 5, 2015、UPI, February 5, 2015などをもとに作成。

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