カーター次期米国務長官:「ワシントンにとって中東における最大の脅威はイランとダーイシュ」(2015年2月4日)

アシュトン・カーター次期米国防長官の指名承認公聴会が米上院軍事委員会で行われた。

カーター氏は、イラクにおけるイランの影響力拡大について懸念を表明、「イラクとシリアでのダーイシュ(イスラーム国)に対する戦争の努力と損なう」と述べた。

カーター氏はまた「ワシントンにとって中東における最大の脅威はイランとダーイシュ」と強調した。

ダーイシュ掃討については、イラクにおけるイラク治安部隊の同じように、シリアでもダーイシュを打ち負かせる兵力を組み立てることが必要だとの認識を示した。

提出した書面では、アサド政権退陣よりもダーイシュ掃討を優先させるべきだとの考えを示した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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人権団体発表(2015年2月4日)

シリア人権監視団は、2015年に入って以降、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア国内で捕虜50人を処刑した、と発表した。

同監視団によると、2015年に入って以降、シリア国内各所で捕虜・人質75人(女性4人、外国人7人を含む)が処刑されたという。

うちダーイシュによる処刑は50人、フライターン裁判所による処刑は6人、アブー・アマーラ特殊任務中隊およびアレッポシャリーア法廷による処刑は6人、シャームの民のヌスラ戦線による処刑は4人、アレッポ治安機構による処刑は4人、イスラーム主義武装集団による処刑は2人、タルビーサ市および郊外シャリーア法廷が1人、国民抵抗運動(ハムウ、親政権)による処刑は1人、だという。

なおこれに先立って、シリア人権ネットワークは3日、2014年1月の1ヶ月間で、シリア軍による「虐殺」で241人(うち子供36人)が死亡したと発表した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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EUはリシャーウィー死刑囚らの処刑に否定的(2015年2月4日)

フェデリカ・モゲレーニEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、サージダ・リーシャーウィー死刑囚とジハード・カルブーリー死刑囚に対するヨルダン司法当局の死刑執行に関して、「テロとの戦いと犯罪者の処罰に全力を尽くさねばならないが、(ダーイシュ(イスラーム国)がもたらす)危機への対応は、正義や捕虜尊重といった我々に共通の価値観と合致したものでなければならない…。死刑に反対するというEUの姿勢はこれまで通り変化はない」と述べ、否定的な姿勢を示した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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Raqq-slはダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット処刑場所確定とツイート(2月4日)

Raqqa-sl(2月4日付)はツイッターで、ヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉が処刑された場所を特定したと発表した。

ツイッターの書き込みによると、ダーイシュ(イスラーム国)が刑を執行した場所はラッカ市南部のユーフラテス川沿いのコルニーシュ街道付近で、同地は米国など有志連合による空爆で、女性30人が死亡した場所だという。

ただ、3日にダーイシュが公開したビデオの処刑シーンは合成映像であるため、同地で処刑されたか否かを断定することはできない。

Raqqa-sl (Twitter), February 4, 2015をもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット殺害へのシリアの反体制派の反応(2015年2月4日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット、ムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、アサド政権とダーイシュの打倒を進めるべきだと表明した。

ハウジャ代表は、カサースィバ中尉の死に哀悼の意を示しつつ、「この蛮行に異議を唱えるのであれば…、私は、世界の諸国民、政府に対して、(アサド)政権とその継息子であるダーイシュの双方のテロによるシリア国民の苦しみを解消するため、シリア国民を支援するよう呼びかけたい」と述べた。

ハウジャ代表はまた、米国など有志連合による空爆に関して「シリアの反体制勢力との調整、(アサド政権)とダーイシュの双方と戦う自由シリア軍への支援・強化なくしては、テロを根絶できない」と付言した。

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自由シリア軍南部戦線は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、遺族に弔意を示した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット殺害へのシリア政府の反応(2015年2月4日)

シリアの外務在外居住者省は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、遺族とヨルダン国民に哀悼の意を示すとともに、ヨルダン政府に対して「ダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線に代表されるテロとの戦いにおいて協力」を呼びかけた。

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シリアの日刊紙『ワタン』(2月4日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット、ムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、「アンマンが4年にわたるシリア危機を通じて、数千のサラフィー主義者の越境を…促した末に、テロ集団の火がヨルダンを焼き尽くし始めた」と論評した。

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バアス党民族指導部機関紙『バアス』(2月4日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット、ムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、「政府によるテロ支援の結果がヨルダンにもたらされ始めた」と論評した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、al-Ba’th, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015、al-Watan, February 4, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット殺害へのヨルダン政府の反応(2015年2月4日)

ヨルダン内務省は声明を出し、2005年のアンマンでの同時多発テロに関与したとして有罪判決(2006年9月21日)を受けていたサージダ・リーシャーウィー死刑囚(イラク人)の刑を執行、絞首刑に処したと発表した。

内務省はまた、ジハード・カルブーリー死刑囚(2017年3月6日に有罪判決)に対しても刑を執行、絞首刑に処したと発表した。

リーシャーウィー死刑囚、カルブーリー死刑囚ともに、ダーイシュ(イスラーム国)が殺害したヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉との「人質交換」交渉で、ダーイシュが解放を要求していたとされる人物。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)の戦況(2015年2月4日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地周辺でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員6人が死亡した。

またARA News(2月4日付)によると、ダイル・ザウル県マヤーディーン市で、ダーイシュ(イスラーム国)が、ダーイシュのメンバー以外との米ドルへの両替を禁止したことを受け、米ドルが1ドル、110シリア・リラ台から238リラに急騰した。

一方、SANA(2月4日付)によると、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、タウヒード旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(2月4日付)によると、シリア軍がハサカ市南部に位置するワトワーティーヤ村、ジャムウ村、ジャムウ農場、バーブ・ハイル村東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、同地を制圧、治安と安定を回復した。

ARA News(2月5日付)によると、シリア軍がタッル・ハミース市一帯を空爆、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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アレッポ県では、ARA News(2月4日付)によると、アイン・アラブ市南部のシーラーン町で、ダーイシュ(イスラーム国)がシャイフ・サルージー廟を破壊した。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して17回の空爆を行った。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、February 5, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員の離反・脱走続く(2015年2月4日)

アレッポ県では、ARA News(2月4日付)がアブー・ムハンマド・マンビジーを名のるマンビジュ市の活動家の話として、ダーイシュ(イスラーム国)の「日本人戦闘員」8人が車を盗んで同市から脱走、ラーイー町を経由して、トルコ領内に逃げ込んだ、と伝えた。

またARA Newsは、タッル・アブヤド市の複数の地元筋の話として、ラッカ県ラッカ市西部のタッル・アフダル村のダーイシュ(イスラーム国)司令官(アミール)が3日に離反し、トルコ領内に逃走した、と伝えた。

ARA News, February 4, 2015をもとに作成。

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アレッポ市郊外マイヤーサート高地をシリア軍が奪還、アレッポ市でシリア軍が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ジハード主義武装集団と交戦(2015年2月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とジハード主義武装集団が、シリア軍、国防隊と交戦、砲撃戦を行った。

またシリア軍は、ナイラブ航空基地に近いアレッポ市カルム・タッラーブ地区、ライラムーン地区、ザフラー協会地区、ブアイディーン地区、カースティールー街道地区、アルド・マッラーフ地区を「樽爆弾」などで空爆、砲撃、またアレッポ市サラーフッディーン地区では、シリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

『ハヤート』(2月5日付)によると、3日にシャーム戦線が制圧したアレッポ市郊外のマイヤーサート丘をめぐって、シリア軍と反体制武装集団が交戦し、双方に死傷者が出た。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(2月4日付)は、シリア軍が同地を奪還したと伝えた。

一方、シャーム軍団は、ハーン・トゥーマーン村のシリア軍哨所1カ所をMetis-M対戦車ミサイルで攻撃、シリア軍兵士2人を殺害したと発表し、その映像(https://www.youtube.com/watch?v=dgY4kWp8T3c)を公開した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル区を空爆、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とともにシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

またシリア治安当局はルクン・ディーン区で住民多数を逮捕した。

一方、SANA(2月4日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市でシリア軍が反体制武装集団と交戦し、同市一帯を空爆、戦闘員3人が死亡した。

シリア軍はまたハーン・シャイフ・キャンプ郊外でもジハード主義武装集団と交戦、同地一帯を空爆した。

一方、SANA(2月4日付)によると、カラムーン地方無人地帯、ザバダーニー市一帯、ドゥーマー市一帯、ハラスター市、ザマルカー町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマスハラ村を「樽爆弾」で空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市、インヒル市、ブスラー・シャーム市、シャジャラ村を「樽爆弾」などで空爆、女性子供を含む8人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラトミスリーン市、マアッラト・ヌウマーン市などを「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(2月4日付)によると、ラッジュ村、タッル・サラムー村、マジャース村、アブー・ズフール町、サラーキブ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月4日付)によると、サアン村北部、タルビーサ市、ジュッブ・ジャッラーフ町、ジャービリーヤ村、ウンム・リーシュ村、ウンク・ハワー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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ハサカ県知事:「ダマスカスの指示」によりハサカ市で戦闘停止(2015年2月4日)

ハサカ県のムハンマド・ズアール・アリー知事は、ハサカ市北部での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、アサーイシュとシリア軍、国防隊の交戦に関して「ダマスカスの指示」により戦闘を完全に停戦したことを明らかにした。

アリー知事によると、双方の間では「一部の治安ポストをめぐって相違点が依然としてある」もの、タッル・ハジャル地区の高台は、シリア政府に随時明け渡されることになるだろう、との見方を示した。

また、ハサカ市入り口のサッバーグ検問所などに関しては、シリア軍、治安部隊と人民防衛隊が「共有」するとしながらも、いずれは人民防衛隊が撤退すると付言した。

ARA News(2月4日付)が伝えた。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局の動き:日本国民とヨルダン国民のため、ダーイシュ(イスラーム国)への報復を約束(2015年2月4日)

西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット、ムアーッズ・カサースィバ中尉殺害および日本人人質殺害に関して、「(ダーイシュが)中東に登場して以来行っている、人道を無視した一連の行為」を非難するとともに、「日本国民とヨルダン国民に犠牲者のための報復を約束する」と発表した。

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ハサカ県では、ARA News(2月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュがカーミシュリー市内で、徴兵忌避者約150人を逮捕した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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UAE:12月より、シリア領内のダーイシュ(イスラーム国)への爆撃を見合わせ(2月3日)

『ニューヨーク・タイムズ』(2月3日付)は、シリアでのダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆に参加しているアラブ諸国5カ国のうち、UAEが2014年12月以降、空爆への参加を見送っていると報じた。

同紙が、複数の高官の話として伝えたところによると、UAEは、ヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉がダーイシュに捕捉された直後から空爆への参加を見送る旨、米中央軍に通達していたという。

The New York Timesをもとに作成。

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国連事務総長報道官:「モスクワ1」継続に支持を表明(2015年2月3日)

国連のステファン・ドゥジャリク事務総長報道官は、1月末にロシアの主催のもとで行われたシリア政府と反体制派の和平交渉「モスクワ1」に関して、「このプロセスが長く、困難なものだということを皆が理解しなければならない。我々は対話に向け、真に価値のあるかたちを作り出すためのさらなる努力を求めたい」と支持を表明した。

『ハヤート』(2月4日付)が伝えた。

AFP, February 3, 2015、AP, February 3, 2015、ARA News, February 3, 2015、Champress, February 3, 2015、al-Hayat, February 4, 2015、Iraqi News, February 3, 2015、Kull-na Shuraka’, February 3, 2015、al-Mada Press, February 3, 2015、Naharnet, February 3, 2015、NNA, February 3, 2015、Reuters, February 3, 2015、SANA, February 3, 2015、UPI, February 3, 2015などをもとに作成。

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有志連合、シリア軍、YPGがハサカ県タッル・ハミース、シャッダーディーのイスラーム国(ダーイシュ)に攻勢(2015年2月3日)

ハサカ県では、ARA News(2月3日付)によると、米国など有志連合は、シャッダーディー市東部のグーナ油田近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点、クバイバ油田、クバイバ油田、ティシュリーン油田、フール油田の石油備蓄所および配給所などを空爆した。

またシリア軍も、有志連合の空爆と並行して、タッル・ハミース市一帯のダーイシュ拠点を砲撃した。

一方、ARA News(2月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、シリア軍によるタッル・ハミース市一帯への砲撃や有志連合によるシャッダーディー市一帯への空爆と合わせて、同地一帯への進軍の準備を行っているという。

他方、SANA(2月3日付)によると、タッル・ハミース市、ミールビーヤ村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(2月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)を追撃し、アイン・アラブ市郊外のアウハーン村、カルマラール村、バンダル村、アンザーン村、バスタク村、フーラーキー村、ハラービーサーン村、アイン・バット村を新たに奪還・制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地北部、ジャフラ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地一帯を空爆・砲撃した。

一方、SANA(2月3日付)によると、ジャブラ村、マリーイーヤ村、マヤーディーン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、クッルナー・シュラカー(2月3日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)のハイル州(ダイル・ザウル県)のザカート局長を務めるエジプト人アブー・ウバイド氏が、10億シリア・ポンドを横領し、逃走したと伝えた。

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ラッカ県では、SANA(2月3日付)によると、ラッカ市・タッル・アブヤド市街道沿いに位置するハズィーマ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月3日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(2月4日付)は、イラクのアンバール県の信頼できる複数の消息筋の話として、シリア領内から武装したイスラーム国(戦闘員)数百人がイラク領内に進入した、と伝えた。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回にわたって空爆を行った。

うち2回はアイン・アラブ市一帯、2回はラッカ市郊外に対して行われたという。

AFP, February 3, 2015、AP, February 3, 2015、ARA News, February 3, 2015、Champress, February 3, 2015、al-Hayat, February 4, 2015、Iraqi News, February 3, 2015、Kull-na Shuraka’, February 3, 2015、al-Mada Press, February 3, 2015、Naharnet, February 3, 2015、NNA, February 3, 2015、Reuters, February 3, 2015、SANA, February 3, 2015、UPI, February 3, 2015などをもとに作成。

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シャーム戦線がアレッポ市郊外の要衝マイヤーサート高地を奇襲、制圧(2015年2月3日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月3日付)によると、シャーム戦線がシリア軍と交戦の末、アレッポ市北部のブライジュ村郊外のマイヤーサート丘を制圧し、シリア軍兵士を殺傷、10人以上を捕捉し、武器弾薬を捕獲した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月3日付)によると、武装集団はマイヤーサート丘を奇襲し、制圧したという。

またインターネット上には、「虎の男たち」と書かれた腕章をつけた捕捉されたシリア軍兵士の写真、映像が公開された。

「虎」とはシリア軍のスハイル・ハサン大佐のこと。

Kull-na Shuraka', February 3, 2015
Kull-na Shuraka’, February 3, 2015

マイヤーサート丘は、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ中央刑務所、サイファート村、ハンダラート・キャンプを結ぶシリア軍の兵站路を見下ろす要衝。

シャーム戦線は、2014年12月25日に結成された組織で、「命じられるままに進め連合」、ムジャーヒディーン軍、ヌールッディーン・ザンキー運動、アサーラ・ワ・タンミヤ運動、イスラーム戦線などからなる。

これに関して、シリア革命反体制勢力国民連立は「自由シリア軍がマイヤーサート丘を完全制圧した」と主張した。

一方、シリア人権監視団によると、マイヤーサート丘一帯、製材所(ブライジュ村)一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線といったジハード主義武装集団と交戦した。

これに対して、シリア軍は、マイヤーサート丘一帯、ハンダラート・キャンプ一帯、アレッポ市インザーラート地区、ハナーヌー地区などを「樽爆弾」で攻撃した。

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ダマスカス郊外県では、アジュナード・シャーム・イスラーム連合に所属するシャーム大隊のアブー・ナイーム・ヤアクーブ司令官(シャイフ・アルバイン)がアルバイン市で暗殺未遂にあった。

これに関して、アジュナード・シャーム・イスラーム連合は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線が暗殺を企てたと批判し、暗殺計画に関与したメンバーの引き渡しを求めるとともに、東グータ地方で活動する武装集団に対して、事件に対する姿勢を明示するよう求めた。

Kull-na Shuraka', February 3, 2015
Kull-na Shuraka’, February 3, 2015

シリア人権監視団によると、ハラスター市一帯、ザバダーニー市一帯、ドゥーマー市、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆、アルバイン市などでジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月3日付)によると、カラムーン地方郊外無人地帯、ドゥーマー市、ザマルカー町一帯、ザバダーニー市東部山岳地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル区を空爆、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とともに、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町、カフルズィーター市、アイドゥーン村をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(2月3日付)によると、ジャッルーフ村、アドラ村、ルワイダ村、ミンタール村、ハマーディー・ウマル村などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が、スカイラビーヤ市に着弾した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、タルマナス町をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(2月3日付)によると、アブー・ズフール町一帯、タッル・サラムー村、ハミーディーヤ村、ハーン・シャイフーン市、マアッルディブサ村一帯、バヤーアート村、クマイナース村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月3日付)によると、ムシャイリファ村、ウンム・リーシュ村、マスアダ村、ウンム・サフリージュ村、ウンク・ハワー村、アブー・ジャリース村、タフハ村、マヌーフ村、アブー・タルハ村、アブー・サナースィル丘、フーシュ・ジャッブーリーン村、ハラーリーヤ村、ワアラ村、ガントゥー市、キースィーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ヒムス軍団、ファールーク大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月3日付)によると、サルマー町、マルジュ・ハウジャ村、マジュダル・ヒーハー村、キンサッバー町北部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 3, 2015、AP, February 3, 2015、ARA News, February 3, 2015、Champress, February 3, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2015、al-Hayat, February 4, 2015、Iraqi News, February 3, 2015、Kull-na Shuraka’, February 3, 2015、al-Mada Press, February 3, 2015、Naharnet, February 3, 2015、NNA, February 3, 2015、Reuters, February 3, 2015、SANA, February 3, 2015、UPI, February 3, 2015などをもとに作成。

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イスラーム軍がダマスカスを攻撃すると再び脅迫(2015年2月3日)

イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官はツイッターを通じて、「2月3日をもって首都ダマスカスを軍事作戦が展開される軍事区域とする」と発表、住民に対してシリア軍、治安機関の拠点などから退避するよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', February 3, 2015
Kull-na Shuraka’, February 3, 2015

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ダマスカス郊外県東グータ地方で活動するウンム・クラー旅団は2月2日付で声明を出し、ラフマーン軍団に合流すると発表した。

AFP, February 3, 2015、AP, February 3, 2015、ARA News, February 3, 2015、Champress, February 3, 2015、al-Hayat, February 4, 2015、Iraqi News, February 3, 2015、Kull-na Shuraka’, February 3, 2015、al-Mada Press, February 3, 2015、Naharnet, February 3, 2015、NNA, February 3, 2015、Reuters, February 3, 2015、SANA, February 3, 2015、UPI, February 3, 2015などをもとに作成。

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FireEye:ハッカーが「ハニートラップ」などを駆使して反体制派から情報収集(2015年2月2日)

米サイバー・セキュリティ会社のファイアーアイは、2013年末から2014年初めにかけてシリアの反体制勢力の戦闘員、メディア活動家、人道支援活動家を標的としたハッキングが行われたとする報告書(https://www.fireeye.com/content/dam/fireeye-www/global/en/current-threats/pdfs/rpt-behind-the-syria-conflict.pdf)を公開した。

報告書によると、反体制派から盗まれた情報がシリア政府の手にわたったか否かは不明としつつ、2013年末の反体制武装集団によるダルアー県ヒルバト・ガザーラ町一帯への攻撃に関する詳細な情報が漏洩していたという。

ハッカーは、シリアの反体制派のデータのキャッシュを入手、あるいはSkypeの会話を傍受することで、情報を入手していたという。

また、こうした高度な戦術と並行して、ハッカーは「反体制派を支持する女性」になりすまし、インターネット上のチャットやSkypeを通じて、反体制活動家に接近するなど、「ハニートラップ」を仕掛けて、情報の入手を行っていたという。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍とヌスラ戦線が、イスラーム国(ダーイシュ)に忠誠を誓った武装集団戦闘員を拘束(2015年2月2日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月2日付)によると、「自由シリア軍」部隊とシャームの民のヌスラ戦線が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓ったとされるサワーリー連隊大隊と抵抗中隊のサクバー市内の拠点を襲撃、戦闘員40人近くを拘束した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市郊外での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊による攻勢が続き、ダーイシュ(イスラーム国)は同市周辺10キロの一帯から完全に撤退した。

一方、反体制武装集団は、アフティームッラート村のダーイシュ拠点複数カ所を砲撃した。

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ラッカ県では、ARA News(2月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、ムハージリーン(外国人戦闘員)の負傷者治療のため、県内のすべての野戦病院、養護施設を接収する一方、タブカ市にあるタブカ国立病院を「背教者の資金援助を受けている」との理由で閉鎖した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハワーイジュ・ズィヤーブ村にあるダーイシュ(イスラーム国)の検問所を空爆、またダイル・ザウル航空基地周辺でのダーイシュとの戦闘で、フランス人戦闘員が死亡した。

ダイル・ザウル県では、SANA(2月2日付)によると、ジャフラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を行った。

うちアイン・アラブ市一帯への空爆は7回に及んだ。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

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シリア軍が、ダルアー、ダマスカス郊外、イドリブに対して激しい爆撃、ダルアーで親政権民兵がイスラエルのスパイを殺害(2015年2月2日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市各所をシリア軍が4回にわたり空爆し、15人が死亡、25人が負傷した。

シリア軍はまたインヒル市、サムリーン村、ダルアー市、ダリーなどにも「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(2月2日付)によると、シャイフ・マスキーン市、タイバ町、サイダー町、ヌアイマ村、ジャースィム市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、「国民抵抗運動」(ハムウ)を名のる親政権の民兵組織はビデオ声明を出し、シリア南部(ダルアー県ハウラーン地方)でイスラエルと内通するスパイ複数人を殺害した、と発表した。

『ハヤート』(2月3日付)などが伝えた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市一帯をシリア軍が6回にわたり空爆し、男性1人が死亡した。

シリア軍はまたザバダーニー市に対しても「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(2月2日付)によると、ザバダーニー市郊外山岳地帯、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、カラムーン地方無人地帯、ドゥーマー市一帯、ハラスター市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市一帯を「樽爆弾」で空爆し、11人が死亡した。

一方、SANA(2月2日付)によると、バーラ村、サルジャ村、バシャリーヤ村、ハッルーズ村、カフルラーター村、カフル・ウワイド村、アブー・ズフール町一帯、タゥウーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの鷹旅団、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラッフーム村、マスアダ村、スルターニーヤ村、東サラーム村などを砲撃、ジュッブ・ジャッラーフ町近郊で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月2日付)によると、ガントゥー市、ダイル・フール村、アイドゥーン村、ラッフーム村、ウンム・サフリージュ村、ムシャイリファ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市ハイダリーヤ地区に「樽爆弾」を投下する一方、反体制武装集団はアシュラフィーヤ地区を砲撃した。

またアレッポ市ザフラー協会地区では、シリア軍、国防隊が反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(2月2日付)によると、ハマーディー・ウマル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月2日付)によると、ワーディー村、ラビーア町、グナイミーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

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人権団体発表(2015年2月2日)

シリア人権監視団は、2015年1月の1ヶ月の間にシリア軍が行った空爆は2014回に達し、民間人271人、戦闘員190人が死亡した、と発表した。

空爆は、ダーイシュ(イスラーム国)が暗躍するハサカ県、ダイル・ザウル県の他、シャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団が活動するクナイトラ県、ダルアー県、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ラタキア県、アレッポ県、ハマー県におよび、2014回の空爆のうち1083回が「樽爆弾」による攻撃だったという。

犠牲になった民間人のうち子供は50人、女性は37人だという。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

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シャーム戦線が「アサドのシャッビーハとレバノンのヒズブッラーの傭兵」11人のうち1人を処刑(2015年2月2日)

イドリブ県、アレッポ県で活動するシャーム戦線は、ビデオ声明を出し、1月22日に捕捉した「アサドのシャッビーハとレバノンのヒズブッラーの傭兵」11人のうち1人を処刑したと発表した。

ビデオ声明のなかで、シャーム戦線司令官の一人ムハンマド・ガービー氏は、「革命家部隊との捕虜交換をシリア政府が受け入れず、交渉が失敗すれば、5日おきに1人ずつ捕虜を殺害すると約束した」と主張、処刑を正当化した。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)がラッカ市で住民6人を公開処刑(2015年2月1日)

ラッカ県では、ARA News(2月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州の広報局がビデオ声明を出し、「覚醒評議会の細胞を粛清」するとして、住民6人を公開処刑したと発表した。

ARA News, February 1, 2015をもとに作成。

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米上院議員「アサド政権打倒後にイスラーム国根絶に専念すべき」(2015年2月1日)

ビル・ネルソン米上院議員(軍事委員会)は、CNN(2月1日付)に「自由シリア軍に武器供与し、シリアのバッシャール・アサド大統領の問題を終わらせ、その体制を根絶したうえで、イスラーム国根絶に専念すべきだ」と述べた。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、CNN, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:YPG、シリア軍の攻勢続く(2015年2月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イスラーム国がアイヤーシュ村で、男性8人を「武器を隠し持ち、イスラーム国への引き渡しを行わなかった」容疑で逮捕された。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、マリーイーヤ村の一部を制圧、治安と安定を回復した。

シリア軍はまた、サルダ山、ダイル・ザウル市フワジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(2月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、アイン・アラブ市周辺のカッラ・カウィー村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、同地を制圧した。

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ハサカ県では、ARA News(2月1日付)によると、シリア軍がタッル・ハミース市のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍はダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末、ラッド・シャクラ村、ハシュファート村、マスール村、ダーウーディーヤ村、アブー・サアド農場を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(2月1日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:イスラーム軍が離反者2人を殺害(2015年2月1日)

ダマスカス郊外県では、イスラーム軍のイスラーム・アッルーシュ報道官によると、イスラーム軍が東グータ地方で離反した戦闘員2人を要撃、殺害した。

クッルナー・シュラカー(2月1日付)が伝えた。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフィール・ヤーブース村に近いドゥフール・ワルダ地区一帯、ザバダーニー市一帯を「樽爆弾」で空爆、またザバダーニー市一帯での戦闘でシリア軍将兵4人が死亡した。

さらに、タイバ村、ドゥーマー市に対しても、シリア軍が砲撃を行った。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍はシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動と交戦の末、ザバダーニー市周辺の丘陵地帯のザフラト・マルジヤート、ザフラト・ワルダ、マアダル村を制圧した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、同地をシリア軍が砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アトマーン村、サイダー町、インヒル市、フィキーア村、ヌアイマ村などをシリア軍が空爆、砲撃し、女性2人、男性1人が死亡した。

一方、SANA(2月1日付)によると、タイバ村、サイダー町、フラーク市・ガーリーヤート村街道で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区近郊、アーミリーヤ地区に、地対地ミサイルが着弾、またブライジュ村一帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員がアンサール・ディーン戦線などkジハード主義武装集団と交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(2月1日付)によると、アウラム・クブラー町で武装集団がアレッポ自由警察の警官3人を襲撃、殺害した。

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イドリブ県、クッルナー・シュラカー(2月1日付)によると、31日のシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動の交戦で前者のシャリーア学者アブー・アスヤド・ジャズラーウィー氏が死亡した一件に関して、両組織は司法委員会を設置し、事態の収拾をめざすことで合意した。

一方、SANA(2月1日付)によると、バーラ村、バシーリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月1日付)によると、ウンム・サフリージュ村、ムシャイリファ村、アイドゥーン村、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヒムス軍団、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線、ハーリド・ブン・ワリード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月2日付)によると、アブー・アマーラ特殊任務中隊が、アレッポ市ハムダーニーヤ地区で空軍情報部の士官1人を含む4人を拘束、処刑した。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、February 2, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス旧市街でレバノン人巡礼者を狙った爆弾テロ発生(2015年2月1日)

ダマスカス県では、SANA(2月1日付)によると、旧市街カッラーサ地区に停車中の大型旅客バスに仕掛けられていた爆弾が爆発し、レバノン人乗客6人が死亡、24人が負傷した。

シリア警察筋によると、仕掛けられた爆弾は5キロにおよび、バスの前方部分に仕掛けられていたという。

AFP(2月1日付)は、ダマスカスへのシーア派聖地巡礼ツアーを企画しているレバノン代理店の担当者の話として、爆発はダマスカス旧市街に位置するサイイダ・ルカイヤ廟近くで発生し、バスには50人以上が乗っていた、と伝えた。

乗客はすべてレバノン人巡礼者だという。

被害にあったバスは、レバノンのベイルート郊外(ダーヒヤ)のマシュラフィーヤ地区に本社がある「フサイン愛好者聖地巡礼キャンペーン」の車輌で、同社のファーディー・ハイルッディーン氏によると、乗客52人、乗務員2人のすべてがレバノン人だという。

このテロ事件に関して、クッルナー・シュラカー(2月1日付)は、現地情勢に詳しい複数の専門家の話として、シリアのムハーバラートによる自作自演で、スンナ派とシーア派との宗派対立を助長することが目的だと断じる一方、別の専門家は、イスラエルが背後におり、ヒズブッラーを牽制するのが目的だと指摘している、と伝えた。

SANA, February 1, 2015
SANA, February 1, 2015
Kull-na Shuraka', February 1, 2015
Kull-na Shuraka’, February 1, 2015

 

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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シリア外務省:イスラーム国による日本人人質2人の殺害を非難(2015年2月1日)

シリア外務在外居住者省高官は、ダーイシュ(イスラーム国)による後藤健二さん、湯川遥菜さん殺害に関して、「この野蛮な犯罪は世界全体、そして各国民にテロの危険を投げかけるもので、こうしたテロ集団への武器、資金供与、教練を行う一部の周知の国や勢力による(テロ)支援を停止させる必要がある」と述べた。

同高官はまた「シリアは犠牲者2人、そして日本国民に哀悼の意を表す。また、「テロとの戦い」が世界全体による真摯な協力を必要とすることを強調するとともに、シリアが、国連安保理決議第2170号の枠組みのなかで、国際法、国家主権、内戦不干渉といった原則を尊重しつつ、こうした危険を根絶するための努力を行うことを確認する」と付言した。

SANA(2月1日付)が伝えた。

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ワーイル・ハルキー首相は、シリア・アラブ・テレビ(2月1日付)のインタビューで、「すべてのテロリストを領内から放逐することが基本目的だ」としたうえで、「シリア政府は領内の武装集団との戦いのため諸外国と協調」する意思があると述べた。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合暫定国防大臣「6万人からなり、シリアの革命的軍事勢力が参加する統合国民軍設置に向けた行動を開始した」(2015年2月1日)

シリア革命反体制勢力国民連立のサリーム・イドリース暫定政府国防大臣(自由シリア軍参謀委員会前議長)は、「6万人からなり、シリアの革命的軍事勢力が参加する統合国民軍設置に向けた行動を開始した」と述べた。

スィラージュ・プレス(2月1日付)などが伝えた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は、トルコ国内での活動家らとの会談で、トルコ政府およびアフマド・トゥウマ暫定内閣とともに「戦略的協力評議会」を設置することに合意したと述べた。

「戦略的協力評議会」は、シリア革命反体制勢力国民連立、トルコ政府代表、暫定政府の6時間におよぶ会合の末に設置が決定され、閣僚間のハイレベルでの協調が行われるのだという。

『ハヤート』(2月1日付)が報じた。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、Siraj Press, January 27, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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人権団体発表(2015年2月1日)

シリア人権監視団は、シリア国内での戦闘などによる1月の犠牲者数が1,345人に達したと発表した。

うち883人は民間人(子供207人、女性54人を含む)、拷問で死亡した犠牲者は64人、そしてシリア軍によって殺害された戦闘員は129人におよぶという。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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