シャーム解放機構が主導する「攻撃抑止」軍事作戦局は、シリア軍と激しい戦闘の末にトルコとの国境に位置するカサブ町とカサブ国境通行所を制圧:ロシア軍はラタキア県とイドリブ県を爆撃(2024年12月8日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が主導する「攻撃抑止」軍事作戦局は、シリア軍と激しい戦闘の末にトルコとの国境に位置するカサブ町とカサブ国境通行所を制圧した。

一方、ロシア軍戦闘機複数機が、トルコマン山地方各所を爆撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がジスル・シュグール市近郊のナージーヤ村一帯を爆撃した。

AFP, December 8, 2024、ANHA, December 8, 2024、‘Inab Baladi, December 8, 2024、Reuters, December 8, 2024、SANA, December 8, 2024、Sham FM, December 8, 2024、SOHR, December 8, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構が主導する「攻撃抑止の戦い」軍事作戦局は首都ダマスカスを制圧(2024年12月8日)

「攻撃抑止の戦い」軍事作戦局はテレグラムの専用アカウント(https://t.me/aleamaliaat_aleaskaria/)を通じて、以下の通り発表した。
午前0時8分、ヒムス市内に進攻を始めたと発表。

午前0時30分、ヒムス中央刑務所に収容されていた3500人以上の収監者を解放したと発表。

午後0時52分、ジャウラーニー指導者がヒムス市の解放が間近であるとするビデオ・メッセージを発表。メッセージの内容は以下の通り。

我々はヒムス市解放の最後のひと時のなかにいる。この歴史的な出来事は、正義と虚偽を分ける分岐点となるであろう。我々は、以前と同様に、兄弟であるジハード戦士(ムジャーヒディーン)に対し、住民に慈悲を示すこと、武器を捨てた者を安全に保護すること、逃げた者を追跡しないよう勧告する。


午前1時13分、ハサン・アブドゥルガニー司令官はヒムス市を完全に解放したと発表。

午前2時49分、ジャウラーニー指導者が実名のアフマド・シャルアで声明を発表。

声明の内容は以下の通り。

誇り高きシリア国民へ、我々の意思は揺るぎなく、決意は崩れることはない。我々は革命の諸目的を達成するために、毅然として行動を続ける。それは、誇り、尊厳、自由、そして正義のために始まったものであり、後退する余地はない。我々は、2011年に始めた道を、どんな困難にも屈せず、最後まで歩み続けると決意している。
我々は革命の理念に忠実であり続け、偉大なるシリア国民のすべての権利を実現するまで闘いを止めない。未来は我々のものであり、アッラーの助けを借りて、勝利への道を進み続ける。


午前4時45分、首都シリアへの進入を開始したと発表。

午前4時45分、サイドナーヤー中央刑務所の抑圧の時代を終わらせたと発表。

午前6時16分、独裁者アサドは逃走したと発表。

午前6時16分、ダマスカス市は独裁者バッシャール・アサドから自由になったことを宣言する、と発表。

午前6時20分、「世界中の避難民よ、自由シリアはあなた方を待っている」と呼びかける。

午前6時24分、「バアスの支配のもとでの50年にわたる抑圧、13年にわたる犯罪、専制、強制移住を経て、長年の闘争とすべての占領勢力との戦いを続けた結果、本日2024年12月8日、この暗黒時代の終焉とシリアにおける新たな時代の幕開けをここに宣言する」、と発表。

午前6時37分、体制から離れ、支援を止めたサイイダ・ザイナブ町の住民と名士の勇敢な姿勢の価値を称えるとともに、武器を捨てたすべての者の安全を保障するとするハサン・アブドゥルガニー司令官のメッセージを発表。

午前6時39分、「ダマスカス市のすべての軍部隊へ、正式に引き渡されるまで、前首相の監督下に留まることになる公的機関に近づくことを固く禁じる。また、空砲を禁じる」とするジャウラーニー指導者ことアフマド・シャルア総司令官のメッセージを発表。

午前6時41分、ダイル・ザウル市への進入を開始したと発表。

午前7時40分、ダイル・ザウル県西部郊外に進軍していると発表。

午前8時21分、ジャウラーニーことアフマド・シャルア指導者の声明を発表。
内容は以下の通り:

自由人たる革命家同胞へ
アッラーに感謝を捧げ、その助けを借りて勝利を成し遂げられたことに感謝しなさい。ダマスカスに入る際には、額を地に付けて礼拝し、謙虚に頭を垂れなさい。家族や仲間に対しては優しさをもって接し、羽を広げるようにして彼らに守りなさい。アッラーの使徒が語ったように、最良の兵士であることを示しなさい。
公的機関とその財産を保護しなさい。それらは偉大なるシリア国民のものであり、諸君らはその守護者である。現代史において最大の革命として記録される勝利の絵を共に、完成させよう。


午後4時16分、ジャウラーニーことアフマド・シャルア指導者が首都ダマスカスに到着し、アッラーのために跪き祈る映像を公開。

**

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、アサド政権の崩壊を受けて、タルトゥース市にあるハーフィズ・アサド前大統領の銅像が倒された。

バーニヤース市では、アサド政権の崩壊を祝うデモが夜間に行われた。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、アサド政権の崩壊を受けて、ラタキア市のシャイフ・ダーヒル広場にあるハーフィズ・アサド前大統領の銅像が倒された。

AFP, December 8, 2024、ANHA, December 8, 2024、‘Inab Baladi, December 8, 2024、Reuters, December 8, 2024、SANA, December 8, 2024、Sham FM, December 8, 2024、SOHR, December 8, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がクナイトラ県、ダルアー県、スワイダー県から部隊を撤退させ、南部作戦司令室諸派と見られる地元武装集団が同地を掌握:ロシア軍も兵力引き離し地域(AOS)から撤退(2024年12月7日)

シリア人権監視団によると、シリア軍がクナイトラ県、ダルアー県、スワイダー県各所に展開させていた部隊を撤退させ、南部作戦司令室諸派と見られる地元武装集団が同地を掌握した。

シリア軍は兵力引き離し地域(AOS)に隣接する地域からも撤退、これと前後して、ロシア軍もAOSの監視ポストに駐留させていた憲兵隊を撤退させた。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市の第9師団の撤退を受けて、「南部作戦司令室」が県全域を掌握、首都ダマスカスまで20キロ弱の距離に到達した。

一方、シリア軍はサナマイン市を砲撃し、民間人6人が死亡した。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、地元武装集団がスワイダー中央刑務所に収容されていた収監者を解放した。

また、スワイダー県で活動する反体制武装勢力諸派からなる合同作戦司令室は声明を出し、同県の自治を担うと発表した。

合同作戦司令室は、尊厳の男たち運動、ジャバルの民連合、ジャバル旅団、征服者たちを名乗る組織からなる。

声明の内容は以下の通り:

スワイダ県における最近の情勢を受け、県の安全と安定を確保し、生活を通常の状態に戻すことを目的として、共同作戦室に属する軍事勢力は以下の通りを発表する:
予防措置:県内の治安を確保するため、一連の予防措置を講じる。これには、公的および私的財産の保護、市民の安全の維持が含まれる。
混乱対策:地元勢力は、破壊行為や混乱を引き起こすすべての試みに対処し、公的機関や私有財産に対する暴動や窃盗を行う者を拘束する。
武装解除の実施:市内の安全を完全に確保した後、スワイダー市から武装勢力の撤退を段階的に実施する。同時に、都市の治安を守り、安定を保証するための専門部隊を配置する。
市民活動の活性化:すべての市民団体に対し、統治プロセスにおける役割を強化し、さまざまな分野で市民団体を形成する必要性を訴える。
共同協力:すべての地元勢力に対し、共同作戦室を通じた協力と連携を呼びかけ、県とその住民を守るという目標の一体性を確認する。
緊急通報の受付:24時間体制で通報を受け付ける緊急電話番号を設置し、迅速な対応と安全保障の確保を図る。
宗教的・社会的禁止:宗教指導者たちは、公的または私的財産に危害を加える行為に対して、宗教的・社会的に禁止されていることを強調し、すべての人の安全と安心を守る価値観と慣習を遵守する必要性を再確認する。

**

ダマスカス郊外県では、シリア軍が首都ダマスカス南西のアルトゥーズ町、ザーキヤ町、ハーン・シャイフ町、サアサア町、首都ダマスカス北のアッサール・ワルド町、ヤブルード市、フライタ村、ナースィリーヤ村、ルハイバ市などから撤退を開始した。

一方、ドゥルーズ派宗徒多く暮らすジャルマーナー市で住民らが体制打倒を訴えてデモが発生し、政府の支配を脱した。

これを受けて、シリア軍は、ジャルマーナー市、カタナー市、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市、キスワ市、マッザ航空基地一帯、ドゥマイル航空基地一帯からも撤退した。

このほか、ドゥーマー市で反体制デモが発生、軍事情報局の要員が発砲し、若い男性1人と子ども1人が死亡した。

AFP, December 7, 2024、ANHA, December 7, 2024、‘Inab Baladi, December 7, 2024、Reuters, December 7, 2024、SANA, December 7, 2024、Sham FM, December 7, 2024、SOHR, December 7, 2024などをもとに作成。

トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県マンビジュ市一帯を激しく攻撃(2024年12月7日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下に位置するマンビジュ市近郊のアウン・ダーダート村、ダラジュ村、ウンム・ジャッルード村、サイヤーダ村をj砲撃、シリア国民軍がウンム・アダス村への進攻を試み、マンビジュ軍事評議会が迎撃した。

またアレッポ市とラッカ県のタブカ市を結ぶ街道沿線のダイル・ハーフィル市の宣戦では、トルコ軍が無人航空機で20回以上の攻撃を行った。

一連の攻撃により、マンビジュ市近郊で住民2人が負傷した。

また、アリーマ町一帯に対するトルコ軍とシリア国民軍の発砲で、若い男性1人が負傷した。

これに対して、シリア民主軍に所属するタブカ軍事評議会は、マスカナ市一帯でシリア国民軍の戦闘員27人を殲滅したと発表した。
ANHA(12月7日付)が伝えた。

AFP, December 7, 2024、ANHA, December 7, 2024、‘Inab Baladi, December 7, 2024、Reuters, December 7, 2024、SANA, December 7, 2024、Sham FM, December 7, 2024、SOHR, December 7, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「攻撃抑止の戦い」軍事作戦局を主導するシャーム解放機構のジャウラーニー指導者は実名(アフマド・シャルア)の名で初めて声明を出す(2024年12月7日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、「攻撃抑止」軍事作戦局によって制圧されたガントゥー市(ヒムス市北)をシリア軍が激しく砲撃し、住民4人が死亡した。

これに対して、「攻撃抑止」軍事作戦局は、自爆型無人航空機複数機でヒムス市内の空軍情報部の拠点複数ヵ所、シーア派住民が多く暮らすムフターリーヤ村の民兵の検問所を爆撃、またアラウィー派やシーア派住民が多く暮らすヒムス市内の街区を砲撃した。

一方、フーシュ・ハッジュー村、ヒムス市北の農業研究所一帯、ヒムス市バイヤーダ地区、ハーリディーヤ地区などではシリア軍と「攻撃抑止」軍事作戦局が激しく交戦、「攻撃抑止」軍事作戦局の戦闘員4人が死亡した。

**

「攻撃抑止の戦い」軍事作戦局はテレグラムの専用アカウント(https://t.me/aleamaliaat_aleaskaria/)を通じて、以下の通り発表した。

午前0時32分、ダルアー市が完全に解放されたと発表。

午前6時41分、ハマー市およびヒムス市の郊外、シリア南部の解放の戦闘が始まったと発表。

午後1時35分、「我らが部隊」はダルアー県のサナマイン市に突入し、これを解放、首都ダマスカスの南の入口まで20キロの距離に到達したと発表

午後1時56分、ヒムス県のカルヤタイン市からシリア軍を放逐したと発表。

午後2時53分、ダマスカス郊外県のサアサア町の軍事情報局支部を制圧したと発表。

午後3時6分、ヒムス県のカルヤタイン市一帯を制圧したと発表。

午後3時19分、首都ダマスカス包囲の最終段階に入ったと発表。

午後3時35分、特殊部隊がヒムス市内で敵の戦線の背後から特殊作戦を実行したと発表。

午後3時53分、シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者のメッセージを発表。

ジャウラーニー指導者の実名である「アフマド・シャルア指導者」の名義による初の声明。

内容は以下の通り。

自由人革命家の兄弟たちへ
諸君らは自らのジハードにおいて最善を尽くし、敵に痛撃を与えた。アッラーはその恩恵と美徳をもって諸君らに勝利と征服を授けた。捕虜たちは諸君らによって解放され、不正と専制の闇が正義と尊厳の光に変わり、虐げられたすべての人々に喜びと幸福をもたらした。世界は今や諸君らの勇気に注目している。アッラーは、その命令が完遂され、不正を行う者たちを根絶し、諸君らを勝利させることを望んでいる。
この道を進み続けよ。誇りと高潔さの最前線に向かい、解放の道を進め。捕虜を解放し、束縛を断ち切る戦いを続けよう。いまだ多くの追放者や虐げられた者たちが、諸君らの到来を待ち望んでいる。アッラーが諸君らに授けた、解放された町々を、警察や治安部隊に委ね、自らの義務を果たせ。
私は諸君らに断固として命じる。たった1発の弾丸たりとも無駄にせず、敵の胸に向けて放つことを忘れるな。ダマスカスが諸君らを待っている。


午後4時13分、南北で活動する戦闘員らに対する指示を発表。

内容は以下の通り。

北部および南部、並びに全戦線で任務に就く我らが軍が達成した進展を受け、軍事作戦局は、新たに解放された全地域に関して以下の指示を発出する。
空砲は禁止である。それは、住民を恐怖に陥れ、安心している人々の命を危険にさらす行為だからである。
すべての革命家および戦闘員は、解放された都市の中心部を速やかに明け渡し、犯罪者体制の打倒に向けた進軍を完遂するため、前線へ向かうこと。
公共施設およびその財産に手を触れることは禁止である。それらは国民に帰するものであり、我々にはそれを守り、発展させる責任がある。
いかなる家屋、住居、不動産であれ、所有権にかかわらず、掌握すること、そして私有財産に対する侵害は禁止である。
これらの指示に違反する者は、責任追及と処罰の対象となる。
アッラーに勝利と力の貫徹を願おう。

午後4時18分、ヒムス市内で敵の戦線の背後から複数の作戦を開始。

午後5時18分、シャーヒーン大隊が無人航空機からヒムス市郊外と見られる場所で爆撃を行う映像を公開。

午後6時51分、ダルアー県、スワイダー県、クナイトラ県の都市での安全確保を完了し、3県を完全に解放したと発表。

午後6時55分、ハマー市内での発砲と軍用車輛での巡回を禁止していると発表。

午後7時8分、ヒムス市周辺の第26師団基地、マシュラファ村、および13町村に進入したと発表。

午後7時8分、政府関係機関、国際機関、国連関連の事務所を保護する義務を有すると主張、シリア国民のために活動を継続するよう求める。

午後8時40分、ジャウラーニー指導者が実名のアフマド・シャルアの名で声明を発表。

内容は以下の通り:

我らが英雄的な革命家たちへ
諸君らはヒムスとダマスカスの門前に立ち、犯罪者体制の崩壊は間近に迫っている。ここで、諸君らへの忠告を繰り返す。兄弟たちよ、解放者として都市や村に入る際には、我らが住民に対し、慈悲と思いやり、柔和さをもって接さねばならない。
アサド体制の将兵へ
家に留まり、扉を閉め、言葉を慎む者は安全である。また、犯罪者体制から離反を宣言し、武器を置いて投降した者も安全である。

午後8時46分、ハマー市内のシリア軍兵士、治安機関要員、警察に対して、12月14日までに一時保護カード発行申請を行うよう求める。

午後9時31分、イドリブ県郊外、アレッポ県郊外にシリア体制関係者のための和解センターを設置したと発表。

**

ヒムス市のアラウィー派宗徒が多く暮らすザフラー地区の名士らは共同声明を出し、反体制派が同市に侵入した場合、中立を守ると表明した。

AFP, December 7, 2024、ANHA, December 7, 2024、‘Inab Baladi, December 7, 2024、Reuters, December 7, 2024、SANA, December 7, 2024、Sham FM, December 7, 2024、SOHR, December 7, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

 

イスラエル空軍がシリア・レバノン国境に設置されている国境通行所複数ヵ所を攻撃(2024年12月6日)

イスラエル軍は午前9時31分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)で、イスラエル空軍が夜間、シリア・レバノン国境に設置されている「シリアの体制」の国境通行所複数ヵ所の近くにある密輸ルートとテロ・インフラ複数ヵ所を攻撃したと発表した。

イランからの武器密輸を行うヒズブッラーの第4400部隊の能力を低下させるのが目的で、攻撃は3回実施された。

また午後3時28分には、シリア国内での戦闘激化を受けて、占領下ゴラン高原における航空部隊と事情部隊を増強、情勢を監視し、攻撃・防御の両面であらゆる事態に対処する準備を整えていると発表した。

**

SANA(12月6日付)は、タルトゥース県のアリーダ国境通行所(タルトゥース国境通行所)が夜明け前に再びイスラエル軍の攻撃を受け、利用不能となった。

**

シリア人権監視団によると、イスラエル軍が爆撃したのはジューバーニーヤ橋の通行所など。

**

シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って161回(うち135回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより300あまりの標的が破壊され、軍関係者416人が死亡、286人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:59人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):157人
「イランの民兵」の外国人メンバー:34人
シリア軍将兵:64人
身元不明者:7人
パレスチナ・イスラーム聖戦機構関係者:10人
タドムル市で死亡した外国人民兵(ほとんどがヌジャバー運動のメンバー):22人
ヒズブッラーの協力者(クサイル市一帯):2人
身元不明者(ダブースィーヤ国境通行所):3人
身元不明者(アクラバー町近く):1人
また、民間人も66人(うち子供12人、女性16人)が死亡、67人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:56回
ダルアー県:17回
ヒムス県:57回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:4回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:3回
ハマー県:4回
スワイダー県:3回
ラタキア県:2回
イドリブ県:1回

AFP, December 6, 2024、ANHA, December 6, 2024、‘Inab Baladi, December 6, 2024、Reuters, December 6, 2024、SANA, December 6, 2024、Sham FM, December 6, 2024、SOHR, December 6, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

中国新疆ウイグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党がラタキア県のトゥッファーヒーヤ村とクバイナ丘一帯に展開するシリア軍の拠点複数ヵ所を攻撃、ロシア軍がこれに対して爆撃で応戦(2024年12月6日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、中国新疆ウイグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党が、シリア政府の支配下にあるトゥッファーヒーヤ村とクバイナ丘一帯に展開するシリア軍の拠点複数ヵ所を攻撃し、交戦した。

これを受けて、ロシア軍はクバイナ丘一帯に対して6回の爆撃を実施した。

AFP, December 6, 2024、ANHA, December 6, 2024、‘Inab Baladi, December 6, 2024、Reuters, December 6, 2024、SANA, December 6, 2024、Sham FM, December 6, 2024、SOHR, December 6, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県、スワイダー県、クナイトラ県で活動を続けてきた地元の武装集団は「南部作戦司令室」を発足したと発表、「我々の向かう先はダマスカス、ウマウィーイーン広場が集結地である」として蜂起、ダルアー県のほぼ全域を掌握(2024年12月6日)

シリア南部のダルアー県、スワイダー県、クナイトラ県で活動を続けてきた地元の武装集団は、「南部作戦司令室」を発足したと発表、「我々の向かう先はダマスカス、ウマウィーイーン広場が集結地である」として反抗を開始、「専制を終わらせ、正義、尊厳、平等を実現」し、「新たなシリアを建設する」と主唱した。

HLF(12月6日付)、イナブ・バラディー(12月6日付)、ダルアー24(12月6日付)、シリア人権監視団などによると、これを受け、「南部作戦司令室」は、ダルアー市、ジュムーア丘、フドル丘、シリア軍第52旅団基地、第12旅団基地、イズラア市、イズラア中央刑務所、ナスィーブ国境通行所、ナワー市、ムサイフラ町、ウンム・ワラド村などを制圧、ダルアー県のほぼ全域を掌握した。

これと前後して、シャイフ・マスキーン市、イズラア市、ナスィーブ国境通行所などに駐留していたシリア軍は首都ダマスカス方面に撤退した。

ナワー市では、シリア軍と南部作戦司令室が各所で激しく交戦、若い男性1人が死亡した。

これに対して、シリア軍は、ジャービヤ丘、ナワー市の住宅街などを砲撃した。


また、ブスル・ハリール市では、シリア軍兵士314人が離反、南部作戦司令室に合流した。

これに対して、フラーク市郊外に対して、シリア軍によると思われる戦闘機が2回の爆撃を行った。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団、スワイダー24(12月6日付)などによると、地元武装集団が、スワイダー市および同市一帯のシリア軍の拠点や指揮所を攻撃、市内外のスワイダー中央刑務所、バアス党スワイダー支部、警察本部を制圧した。

AFP, December 6, 2024、ANHA, December 6, 2024、HFL, December 6, 2024、‘Inab Baladi, December 6, 2024、Reuters, December 6, 2024、SANA, December 6, 2024、Sham FM, December 6, 2024、SOHR, December 6, 2024、、Suwayda 24, December 6, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県マンビジュ市一帯とハサカ県タッル・タムル町一帯への砲撃を激化させる一方、シリア国民軍はマンビジュ市一帯の住民にシリア民主軍の拠点から離れるよう呼びかける(2024年12月6日)

アレッポ県では、ANHA(12月6日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるマンビジュ市近郊のジャブラト・ハムラー村、フータ村、ジュッブ・マフズーム村、カーウカリー村、サイヤーダ村、アウン・ダーダート村、ヒサーン村、フーシャリーヤ村、ジャート村、アブー・カフフ村、マクバラ村、アブー・ミンディール村、ウンム・タマーフ村を砲撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(12月6日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のM4高速道路沿線に位置するクーザリーヤ村、ウンム・ハイル村を砲撃した。

**

シリア国民軍はテレグラムに開設した専用アカウント(https://t.me/Dawn_of_Freedom1/)を通じて、以下の通り「自由の暁」作戦の戦況を発表した。

午後7時24分、ターイハ村(=ターイハト・トゥワイマート村)、アズィーズィーヤ村、ナイーム村、カイバーン村を解放したと発表。

午後8時24分、シャイフ・アブヤド村を解放したと発表。

午後9時38分、マンビジュ市および周辺農村地域の住民に対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点から離れるよう呼びかける。

AFP, December 6, 2024、ANHA, December 6, 2024、‘Inab Baladi, December 6, 2024、Reuters, December 6, 2024、SANA, December 6, 2024、Sham FM, December 6, 2024、SOHR, December 6, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア軍がヒムス県北部各所を爆撃する一方、「攻撃抑止」軍事作戦局はヒムス市侵攻に向けて進軍を続ける(2024年12月6日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「攻撃抑止」軍事作戦局によって制圧されたタルビーサ市および同市北西の水道局一帯、同市とガントゥー市を結ぶ街道沿線、ラスタン市、ヒムス市北東部のダイル・バアルバ地区郊外を爆撃、ヒムス県北東部に「たる爆弾」2発を投下した。

ヒムス市への爆撃は同地からのシリア軍撤退を受けたものとされるが、シリア軍は撤退を否定している。

また、T4航空基地(タイフール航空基地)とシャイーラート航空基地、そしてラタキア県のフマイミーム航空基地に配備されているロシア軍も戦闘機複数機もラスタン市、タルビーサ市、ティールマアッラ村、ガントゥー市を爆撃した。

両軍の爆撃回数は17回に達し、民間人7人が死亡、6人が負傷した。

シリア軍はこのほか、タルビーサ市、ダール・カビーラ市に対して砲撃を行い、ダール・カビーラ市で一家5人が死亡した。

**

一方、シリア人権監視団によると、タドムル市に展開しているシリア軍と「イランの民兵」がT4航空基地方面に撤退した。

同基地に駐留していたロシア軍もラタキア県のフマイミーム航空基地に撤退した。

**

「攻撃抑止の戦い」軍事作戦局はテレグラムの専用アカウント(https://t.me/aleamaliaat_aleaskaria/)を通じて、以下の通り発表した。

12月3日午後12時26分
アレッポ市に残留したシリア軍兵士、治安機関要員、警察官の身柄を保証するため、一時保護カードの発行申請を開始すると発表、申請を呼び掛ける。

午後11時8分、アレッポ市で一時保護カードを申請したシリア軍兵士、治安機関要員、警察官の数が過去2日で1,624人に達したと発表。

午後1時24分、シリア軍がヒムス市郊外を爆撃していると発表。

午後2時28分、ハマー県サラミーヤ市の住民が、攻撃抑止」軍事作戦局の車列を受け入れたと発表。

午後4時33分、ハサン・アブドゥルガニー司令官のビデオ声明を配信、アリー・マフムード・アッバース国防大臣が前日のテレビ声明でハマー市外に再配置したと発表したことについて、「アレッポ市やその他の解放された諸地域が解放されたの時と同様の嘘」と非難、「体制軍にヒムス市外、首都ダマスカス外に再展開することを忠告する」としたうえで、ヒムス市制圧は「目前に迫っている」と述べた。

午後8時25分、ハマー県ムハルダ市住民および名士の残留、サービス提供、保護にかかる合意が成立したと発表。

午後11時21分、ヒムス市の境界に位置する1ヵ村を解放したと発表。

午後11時53分、アレッポ市で一時保護カードを申請したシリア軍兵士、治安機関要員、警察官の数が金曜日(6日)1日で1,183人、過去4日の申請者数が2,424人に達したと発表。

AFP, December 6, 2024、ANHA, December 6, 2024、‘Inab Baladi, December 6, 2024、Reuters, December 6, 2024、SANA, December 6, 2024、Sham FM, December 6, 2024、SOHR, December 6, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

サウト・アースィマ:「攻撃抑止」軍事作戦局所属の無人戦闘機複数機がダマスカス郊外県に飛来(2024年12月5日)

サウト・アースィマはフェイスブックで、「攻撃抑止」軍事作戦局所属の無人戦闘機複数機がダマスカス郊外県に飛来したと伝えた。

また、シリア軍防空部隊がダマスカス郊外県の科学研究センター上空でこれを迎撃したと伝えた。

サウト・アースィマはテレグラムでも、複数の無人航空機が科学センター上空、ジャルマーナー市一帯に飛来したと伝えた。

AFP, December 5, 2024、ANHA, December 5, 2024、‘Inab Baladi, December 5, 2024、Reuters, December 5, 2024、SANA, December 5, 2024、Sham FM, December 5, 2024、SOHR, December 5, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサーイシュはラッカ県各所での大規模治安作戦により、過去24時間でダーイシュのメンバー40人を逮捕(2024年12月5日)

北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)はラッカ県各所での大規模治安作戦により、過去24時間でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー40人を逮捕したと発表した。

ANHA(12月5日付)が伝えた。

AFP, December 5, 2024、ANHA, December 5, 2024、‘Inab Baladi, December 5, 2024、Reuters, December 5, 2024、SANA, December 5, 2024、Sham FM, December 5, 2024、SOHR, December 5, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県マンビジュ市一帯を砲撃し、女性2人を含む3人が死亡、女性2人が負傷(2024年12月5日)

アレッポ県では、ANHA(12月5日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のウンム・ジャッルード村、サイヤーダ村、ダンダニーヤ村、ジャッラード村、ファーラート村、トゥーリーン村、アラブ・ハサン村、アウン・ダーダート村の通行所、ブーガーウ村を砲撃した。

これにより、ファーラート村で、女性1人が死亡、女性1人が負傷し、アラブ・ハサン村でも女性1人が負傷、ブーガーズ村では若い男性とそのきょうだいの女性1人が死亡した。



AFP, December 5, 2024、ANHA, December 5, 2024、‘Inab Baladi, December 5, 2024、Reuters, December 5, 2024、SANA, December 5, 2024、Sham FM, December 5, 2024、SOHR, December 5, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構が主導する「攻撃抑止」軍事作戦局はシリア軍の撤退を受けてハマー県の県庁所在地ハマー市を制圧(2024年12月5日)

シャーム解放機構が主導する「攻撃抑止」軍事作戦局は、シリア軍がハマー県の県庁所在地ハマー市から市外に再配置したことを受けて、同市を制圧した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍はハマー県のサラミーヤ市、ヒムス県のタルビーサ市、ラスタン市近郊の工兵大隊基地、ラスタン病院などから撤退、シャーム解放機構が両市に入った。

同監視団によると、シリア軍は撤退後にタルビーサ市を爆撃、またラスタン市郊外(ラスタン橋など)を爆撃した。

**

「攻撃抑止の戦い」軍事作戦局はテレグラムの専用アカウント(https://t.me/aleamaliaat_aleaskaria/)を通じて、以下の通り発表した。

午前11時14分、ハマー市への進攻を開始したと発表。


午前11時25分、市内の複数の戦線で中心街に向かって進軍していると発表。

午後1時24分、戦闘員らに対して、アレッポ市内での武装した軍服での移動、市内の家屋、住居、不動産の無許可での占拠、市内での陣地の設営を禁じるとする指示を発表。

午後2時17分、軍・治安機関幹部らが兵士を残してハマー市から逃走したと発表。

午後2時46分、ハマー市内の複数地区を解放したと発表。

午後2時53分、ハマー中央刑務所に突入し、収監者数百人を解放したと発表。

午後2時57分、第25(特殊任務)師団を打破したと発表。

午後3時5分、シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者のイラク政府に向けたメッセージ映像を配信。

メッセージの内容は以下の通り:

我々はイラクのムハンマド・シヤーウ首相の言葉に耳を傾けている。
我々は、一部のイラクの政治化たちがシリアで起きていることがイラクに及ぶ考えていることによる多くの恐怖、あるいは幻想があるのを目にしている。
私は断固として言いたい。こうしたことは100%誤りだと。


午後3時17分、シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者のハマー市民に向けたメッセージ映像を配信。

メッセージの内容は以下の通り:

慈悲深く慈悲あまねきアッラーの御名において
吉報を伝えたい。あなた方の同志である革命家ムジャーヒドゥーンたちが、40年間シリアで続いてきたこれまでの傷を癒すため、ハマー市への進入を開始した この進軍が復讐ではなく、慈悲と慈愛に満ちた勝利となるよう、全能のアッラーに祈っている。
全世界の主であるアッラーに讃えあれ。


午後4時54分、ハマー市の警察官らに対して、シリア救国内閣からの支持を待つよう呼びかける。

午後4時57分、シャーヒーン大隊がザイン・アービディーン山頂のシリア軍車輛を攻撃する映像を公開。

午後6時44分、ハマー市を完全に解放したと発表。

午後6時50分、ヒムス県に進軍すると発表。

午後7時8分、ハマー航空基地、ザイン・アービディーン山、カムハーナ村での掃討を終えたと発表。

午後7時13分、ハマー航空基地を無力化したと発表。

**

シリア国民軍はテレグラムに開設した専用アカウント(https://t.me/Dawn_of_Freedom1/)を通じて、ハマー市の解放に祝意を示した。

AFP, December 5, 2024、ANHA, December 5, 2024、‘Inab Baladi, December 5, 2024、Reuters, December 5, 2024、SANA, December 5, 2024、Sham FM, December 5, 2024、SOHR, December 5, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターはロシア空軍の支援を受けるシリア軍が過去24時間でテロリスト120人以上を殲滅、車輛、戦車24輌、弾薬庫を破壊したと発表(2024年12月4日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、ロシア空軍の支援を受けるシリア軍が、反体制派の集結地点、指揮所などに対してミサイルと爆撃による攻撃を続け、過去24時間でテロリスト120人以上を殲滅、車輛、戦車24輌、弾薬庫を破壊したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(12月4日付)、タス通信(12月4日付)が伝えた。

RIA Novosti, December 4, 2024、TASS, December 4, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がダイル・ザウル県ブーカマール市近郊の「イランの民兵」の拠点複数ヵ所に対して爆撃と砲撃(2024年12月4日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のブーカマール市近郊のジャラー町、グブラ村、スィヤール村、ハスラート村、「グリーン・ベルト」地帯に展開する「イランの民兵」の拠点複数ヵ所に対して爆撃と砲撃を行った。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民生自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, December 4, 2024、ANHA, December 4, 2024、‘Inab Baladi, December 4, 2024、Reuters, December 4, 2024、SANA, December 4, 2024、Sham FM, December 4, 2024、SOHR, December 4, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県、ハサカ県を砲撃(2024年12月4日)

アレッポ県では、ANHA(12月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のウンム・ジャッルード村、フーシャリーヤ村、ターイハト・トゥワイマート村(ターイハ村)の通行所、アブー・カフフ村、タッル・トゥーリーン村、ヤラーニー村、ブーガーズ村、カルト・ワイラーン村を砲撃した。

一方、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、マンビジュ市郊外とタッル・ハーフィル村一帯でトルコ軍とシリア国民軍を迎撃し、シリア国民軍の戦闘員多数を殺傷した。

また、シリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会は、マンビジュ市近郊の村に侵攻しようとしたシリア国民軍を撃退した。

**

ハサカ県では、ANHA(12月4日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ジュムア村を砲撃した。

トルコ軍はまた、マーリキーヤ(ダイリーク)市近郊の洗車施設を無人航空機1機で攻撃し、住民4人が負傷した。

AFP, December 4, 2024、ANHA, December 4, 2024、‘Inab Baladi, December 4, 2024、Reuters, December 4, 2024、SANA, December 4, 2024、Sham FM, December 4, 2024、SOHR, December 4, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「攻撃抑止」軍事作戦局はハマー市に向けて進軍を続けたが、シリア軍の反撃を受けてザイン・アービディーン山制圧に失敗:シャーム解放機構のジャウラーニー指導者がアレッポ市に入る(2024年12月4日)

シリア人権監視団によると、「攻撃抑止」軍事作戦局がハマー市に向けて進軍を続けたが、シリア軍の反撃を受けて、ザイン・アービディーン山制圧に失敗した。

また、シリア軍第25特殊任務部隊などの増援部隊がハマー市周辺各所に展開した。

**

 シリア情勢監視団によると、3日夜から4日末にかけての死者は99人で、内訳は以下の通り:

民間人3人(うち1人は爆撃、1人はシャーム解放機構によるハマー市への砲撃で死亡)
シャーム解放機構戦闘員48人
「攻撃抑止」軍事作戦局に参加するシャーム解放機構以外の諸派5人
シリア軍43人(うち士官5人、民兵4人)

また、11月27日以降の死者は713人で、内訳は以下の通り:

シャーム解放機構302人
シリア国民軍59人
シリア軍および親政権民兵242人(うちシリア軍217人(士官23人を含む)、「イランの民兵」のシリア人メンバー6人、外国人メンバー15人、親政権民兵4人)
民間人110人(うち砲撃での死者1人、爆撃による死者87人、「攻撃抑止」軍事作戦局の攻撃による死者21人)

爆撃回数は446回で内訳は以下の通り:
ロシア軍105回
シリア軍戦闘機296回
シリア軍ヘリコプター45回

**

「攻撃抑止の戦い」軍事作戦局はテレグラムの専用アカウント(https://t.me/aleamaliaat_aleaskaria/)を通じて、以下の通り発表した。

午後12時1分、シリア軍第25特殊任務師団の兵士3人と「イランの民兵」5人をマアッルシュフール村で捕捉したと発表。

午後3時36分、ハマー市東のムバーラカート村、ラスム・バガル村、ウワイジャ村、ウユール村、カースーン・ジャバル村を制圧したと発表。

午後4時8分、シリア国防省によるアサド軍事アカデミー部隊にかかる発表を受けて、サフィーラ市一帯に進軍し、建物群から逃走した将兵らを包囲、すべての街道を封鎖し、投降のための交渉を求め、彼らの要求に従い、武器と陣地を蜂起することの見返りとして投降を受け入れたと発表。



午後4時15分、アラウィー派宗徒に対して、アサド体制から離反し、過去の過ちをただし、宗派主義を認めない未来のシリアの一員となるよう呼びかける。

午後6時33分、シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者のメッセージを発表。
メッセージの内容は以下の通り:

戦場にいる軍事作戦局の全部隊に対して、マハルダ市の住民を丁重に扱うよう命じる。私は、キリスト教徒が多数を占めるこの都市に良くするよう命じる。そして、イスラームの布教、その慈悲、そして預言者ムハンマドの教えを、住民に示すために。
また、マハルダ市の住民に私のメッセージを伝えたい。我々はイドリブやアレッポにおいてキリスト教徒の住民を丁重に扱ってきた。そして、あなた方を守り、財産を保護するよう努めるであろう。したがって、安心して、犯罪者体制が仕掛ける心理戦を拒絶するよう求める。家や村から避難しないで欲しい。


午後6時38分、ジャウラーニー指導者がアレッポ市を訪れたとして、写真を公開。

午後6時58分、ハマー市東のサアン町、サッルージュ村および同村の軍事キャンプ、シャイフ・ハラール村、マジュダル村、タッル・ビージュー村、シール村、スービーン村、ハッターブ村などを制圧したと発表。

午後8時3分、シャーム解放機構の精鋭部隊アサーイブ・ハムラー(赤い鉢巻き)部隊がハッターブ村一帯での特殊作戦で、シリア軍兵士50人以上を殺害したと発表。

AFP, December 4, 2024、ANHA, December 4, 2024、‘Inab Baladi, December 4, 2024、Reuters, December 4, 2024、SANA, December 4, 2024、Sham FM, December 4, 2024、SOHR, December 4, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米中央軍(CENTCOM)はダイル・ザウル県を爆撃し、搭載型多連装ロケット砲搭載を搭載するトラック3輌、T-64戦車1輌、装甲兵員輸送車1輌、迫撃砲を含む複数の兵器システムを破壊したと発表(2024年12月3日)

米中央軍(CENTCOM)は12月3日付で声明第20241203-01号を発表した。

声明の内容は以下の通り。

CENTCOM部隊は今朝、ユーフラテス軍事支援基地付近で、米軍と有志連合に明白かつ差し迫った脅威を与えていた、搭載型多連装ロケット砲搭載を搭載するトラック3輌、T-64戦車1輌、装甲兵員輸送車1輌、迫撃砲を含む複数の兵器システムを破壊することに成功した。この自衛攻撃は、搭載型多連装ロケット砲を搭載するトラック1輌、装甲兵員輸送車1輌、迫撃砲が米軍を攻撃したことを受けて行われた。シリアにおける米国の任務は、米国と有志連合の任務には変更はなく、イスラーム国の永続的な打倒に引き続き注力する。シリアでの地域のパートナーと作戦への継続的な支援は、シリア北西部での最近の情勢とは無関係である。CENTCOM部隊は引き続き事態を監視し、状況の進展に応じて地域の他の部隊と常に連絡を取り合っている。

AFP, December 4, 2024、ANHA, December 4, 2024、‘Inab Baladi, December 4, 2024、Reuters, December 4, 2024、SANA, December 4, 2024、Sham FM, December 4, 2024、SOHR, December 4, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍はヒムス県の国境通行所、ダマスカス郊外県を爆撃:イスラエル軍はシリアへの爆撃でヒズブッラーの幹部を殺害したと発表(2024年12月3日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍はまた、ジュースィーヤ国境通行所と、非公式の通行所が設置されているジューバーニーヤ橋とフーズ橋を爆撃した。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(12月3日付)によると、イスラエル軍がダマスカス国際空港に向かう街道沿線の警察署を爆撃した。

シリア人権監視団によると、攻撃はアクラバー町の橋の近くを移動中の車を狙ったもので、乗っていた1人が死亡、1人が負傷した。

これに関して、イスラエル軍は午後6時12分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、イスラエル空軍がダマスカスに対して攻撃を行い、ヒズブッラーの司令官の1人でシリア軍との連携を担当していたサルマーン・ニムル・ジュムアを殺害したと発表した。

**

シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って160回(うち134回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより299あまりの標的が破壊され、軍関係者415人が死亡、285人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:59人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):157人
「イランの民兵」の外国人メンバー:34人
シリア軍将兵:64人
身元不明者:7人
パレスチナ・イスラーム聖戦機構関係者:10人
タドムル市で死亡した外国人民兵(ほとんどがヌジャバー運動のメンバー):22人
ヒズブッラーの協力者(クサイル市一帯):2人
身元不明者(ダブースィーヤ国境通行所):3人
身元不明者(アクラバー町近く):1人
また、民間人も66人(うち子供12人、女性16人)が死亡、67人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:55回
ダルアー県:17回
ヒムス県:56回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:4回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:3回
ハマー県:4回
スワイダー県:3回
ラタキア県:2回
イドリブ県:1回

**

SANA(12月3日付)は、11月27日にイスラエル軍の爆撃を受けたタルトゥース県のアリーダ国境通行所(タルトゥース国境通行所)の復旧作業が進み、通行所が部分的に再開されたと伝えた。


AFP, December 3, 2024、ANHA, December 3, 2024、‘Inab Baladi, December 3, 2024、Reuters, December 3, 2024、SANA, December 3, 2024、Sham FM, December 3, 2024、SOHR, December 3, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍所属のダイル・ザウル軍事評議会がシリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸の「7ヵ村」を攻撃、米軍も各所を爆撃(2024年12月3日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月3日付)特派員によると、シリア軍と予備部隊が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川東岸のいわゆる「7ヵ村」を攻撃した人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のダイル・ザウル軍事評議会を迎撃した。

シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル軍事評議会は、サーリヒーヤ村、フシャーム町一帯に対する砲撃をもって攻撃を開始、フサイニーヤ町を制圧、それ以外の村にも砲撃を加えているという。

これに対して、「イランの民兵」とレバノンのヒズブッラーの民兵は、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地、ジュダイド・アカイダート村近郊のマアーミル山を砲撃した。

一連の戦闘で、シリア軍兵士3人とダイル・ザウル軍事評議会のメンバー3人が死亡したほか、女児1人と女性1人が死亡、シリア軍兵士と親政権民兵17人、ダイル・ザウル民政評議会のメンバー12人民間人22人が負傷した。

**

その後、「7ヵ村」の一つタービヤト・ジャズィーラ村一帯で、シリア軍とダイル・ザウル軍事評議会の戦闘が再び発生、米主導の有志連合の戦闘機がこれに介入、同地の複数ヵ所を爆撃した。

シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が「7ヵ村」やダイル・ザウル航空基地一帯を爆撃、ダイル・ザウル航空基地で共和国護衛隊第104旅団の兵士6人が死亡した。

有志連合はさらに、ブーカマール市にある「イランの民兵」の拠点複数ヵ所を爆撃した。

**

シリア人権監視団によると、2023年10月19日以降、シリア領内にある米軍基地や米軍施設が狙われるのはこれで162回目。

内訳は以下の通り:

ウマル油田の基地:36回
シャッダーディー市の基地:21回
CONOCOガス田の基地:58回
ハッラーブ・ジール村の基地:22回
タンフ国境通行所の基地:19回
タッル・バイダル村の基地:2回
ルーバールヤー村の基地:2回
カスラク村の基地:1回
ワズィール休憩所の基地:1回

AFP, December 3, 2024、ANHA, December 3, 2024、‘Inab Baladi, December 3, 2024、Reuters, December 3, 2024、SANA, December 3, 2024、Sham FM, December 3, 2024、SOHR, December 3, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「自由の暁」作戦を継続中のシリア国民軍諸派はクルド人一家を暴行、ヤズィーディー教徒の男性を殺害(2024年12月3日)

ANHA(12月3日付)は、「自由の暁」作戦を継続中のシリア国民軍諸派によって制圧されたアレッポ県のタッル・リフアト市一帯(北・東シリア地域民主自治局がいうところのシャフバー地区)で、同軍所属の第50師団のアッズー・ミスバーフを名乗る指導者が率いるグループがクルド人一家を暴行したと報じ、その様子を撮影したビデオや写真を掲載した。

また、シリア人権監視団によると、シリア国民軍に所属する武装集団が、タッル・リフアト市からアフリーン郡に向かっていたヤズィーディー教徒の老人とその妻に向けて発砲、老人を殺害、妻を負傷させた。

AFP, December 3, 2024、ANHA, December 3, 2024、‘Inab Baladi, December 3, 2024、Reuters, December 3, 2024、SANA, December 3, 2024、Sham FM, December 3, 2024、SOHR, December 3, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県ハナースィル市で「自由の暁」作戦継続中のシリア国民軍がシリア軍と交戦、マンビジュ市一帯ではシリア民主軍がトルコ軍、シリア国民軍と交戦(2024年12月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、イラクの人民動員隊の増援部隊とともに、シリア国民軍によって制圧されたハナースィル市一帯に到達、同地でと「自由の暁」作戦を継続中のシリア国民軍と交戦した。

また、シャイフ・ナッジャール市の工業団地地区では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とシリア国民軍が交戦した。

一方、ANHA(12月3日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北西のサイヤーダ村、ダンダニーヤ村に潜入しようとしたシリア国民軍を迎撃し、戦闘員10人を殺害した。

これに対し、トルコ軍はシリア国民軍とともに、アイン・アラブ(コバネ)市西のズール・マガール村、M4高速道路沿線のタルワーズィーヤ村、マンビジュ市近郊のサイヤーダ村、ダンダニーヤ村を砲撃した。

**

シリア国民軍はテレグラムに開設した専用アカウント(https://t.me/Dawn_of_Freedom1/)を通じて、以下の通り、「自由の暁」作戦の戦果を発表した。

午後12時58分、シャーム解放機構がシリア国民軍の戦闘員の捕捉、同軍制圧地の奪取と言った敵対行為を行っていると非難、シリア解放機構に対して、シリア国民軍および「自由の暁」作戦への攻撃を停止し、奪取したシリア国民軍の制圧地を返還し、「シリア革命」の敵に銃を向け、革命家諸派を脅かすような政策を止め、「攻撃抑止」軍事作戦局に参加している諸派に対してシャーム解放機構への自らの姿勢を明示するするよう呼びかける。

午後11時00分、バービーリー揚水上を解放したと発表。

AFP, December 3, 2024、ANHA, December 3, 2024、‘Inab Baladi, December 3, 2024、Reuters, December 3, 2024、SANA, December 3, 2024、Sham FM, December 3, 2024、SOHR, December 3, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「攻撃抑止」軍事作戦局によるハマー市への砲撃で民家人8人が死傷、ロシア軍によるイドリブ県ハーン・シャイフーン市爆撃で民間人2人死亡(2024年12月3日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「攻撃抑止」軍事作戦局を主導するシャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるムハルダ市を砲撃した。

シャーム解放機構はまた、ハマー市のシャイフ・アンバル地区、兵舎地区、バルナーウィー地区、タアーウニーヤ地区、アンダルス地区を砲撃、タアーウニーヤ地区の学校近くに砲弾が着弾し、民間人2人が死亡、子ども1人を含む民間人6人が負傷した。

また、前日のハマー市バアス地区に対する砲撃で重傷を負っていた子供1人も死亡した。

これに対して、シリア軍戦闘機は、「攻撃抑止」軍事作戦局が制圧したと主張するハルファーヤー村に対して6回の爆撃を実施、ヘリコプターが「たる爆弾」で4回の爆撃を行った。

シリア軍戦闘機はまた、ロシア軍戦闘機とともに、スーラーン町、ムーリク市一帯を爆撃した。

タス通信(12月3日付)によると、シリア軍はカルナーズ町、タッル・ミルフ村、ジャルマ村、ジャビーン村、ヒヤーリーン町、シャイフ・ハディード村を奪還した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が「攻撃抑止」軍事作戦局によって制圧されたハーン・シャイフーン市を爆撃、民間人2人が死亡した。

**

シリア人権監視団によると、11月27日以降の戦闘での死者は602人に達した。

内訳は以下の通り:

戦闘員498人
シャーム解放機構245人
国民軍(国民解放戦線)諸派54人
シリア軍側199人(うちシリア軍兵士178人(士官18人)、「イランの民兵」のシリア人メンバー6人、イラン・イスラーム革命防衛隊顧問1人、外国人15人)

民間人104人
砲撃による死者1人
シリア・ロシア軍の爆撃による死者85人
「攻撃抑止」軍事作戦局の砲撃による死者21人

**

「攻撃抑止の戦い」軍事作戦局はテレグラムの専用アカウント(https://t.me/aleamaliaat_aleaskaria/)を通じて、以下の通り戦果を発表した。

午後12時51分、ハマー県北部からシリア軍兵士50人以上を殺害し、スーラーン町、タイバト・イマーム市、ハルファーヤー市、マアルダス村を制圧したと発表。

午後3時26分、シリア軍士官が集結するミスヤーフ市の建物を無人航空機で攻撃したとされる映像を公開。

午後4時22分、アーミル・シャイフ司令官のビデオ声明を配信。

声明のなかで、シャイフ司令官は、避難民の帰還が作戦、腐敗と専制の支配の終焉、すべての国民のための新たなシリアの建設が目標の一つだ述べた。

午後4時49分、ラフジャーン村、マアッル・シュフール村など14ヵ町村を制圧したと発表。

午後6時8分、トルコを拠点とする反体制派系のシリア・テレビによる「攻撃抑止」の戦いの継続的な報道に謝意を表明。

**

シャーム解放機構が支配地の自治(行政)を委託しているシリア救国内閣の経済資源省は、アレッポ県内の16の国営パン工場を再開したとしたうえで、143の民営のパン工場とともに、アレッポ市にパンを供給すると発表した。

AFP, December 3, 2024、ANHA, December 3, 2024、‘Inab Baladi, December 3, 2024、Reuters, December 3, 2024、SANA, December 3, 2024、Sham FM, December 3, 2024、SOHR, December 3, 2024、TASS, December 3, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターはシリア軍とロシア空軍がイドリブ県、ハマー県、アレッポ県に侵攻中の「攻撃抑止」作戦司令局を攻撃し、戦闘員少なくとも100人を殺害、車輛60輌以上を破壊したと発表(2024年12月2日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、シリア軍とロシア空軍がイドリブ県、ハマー県、アレッポ県に侵攻中の「攻撃抑止」作戦司令局を攻撃し、戦闘員少なくとも100人を殺害、車輛60輌以上を破壊したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(12月2日付)、タス通信(12月2日付)が伝えた。

RIA Novosti, December 2, 2024、TASS, December 2, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県CONOCOガス田に違法に設置されている米軍(有志連合)基地が砲撃を受け、米軍がシリア政府支配地を爆撃・砲撃(2024年12月2日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に違法に設置されている米軍(有志連合)基地が砲撃を受けた。

2023年10月19日以降、シリア領内にある米軍基地や米軍施設が狙われるのはこれで161回目。

内訳は以下の通り:

ウマル油田の基地:36回
シャッダーディー市の基地:21回
CONOCOガス田の基地:57回
ハッラーブ・ジール村の基地:22回
タンフ国境通行所の基地:19回
タッル・バイダル村の基地:2回
ルーバールヤー村の基地:2回
カスラク村の基地:1回
ワズィール休憩所の基地:1回

これに対して、CONOCOガスでの基地に駐留する米軍(有志連合)は、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川東岸の「7ヵ村」に含まれるフシャーム町とムッラート村を砲撃した。

また、米主導の有志連合の戦闘機複数機が、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯に設置されている「イランの民兵」の陣地1ヵ所を爆撃し、3人が負傷した。

有志連合の戦闘機はまた、同地に加えてクーリーヤ市近郊の砂漠地帯に展開する「イランの民兵」の陣地複数ヵ所に機銃掃射を行った。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)などで、アレッポ県との連帯を訴え、シリア軍による爆撃・砲撃を非難するデモ(2024年12月2日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月1日付)によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)などで、アレッポ県との連帯を訴え、シリア軍による爆撃・砲撃を非難するデモが行われた。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市では、武装集団どうしが交戦し、若い男性1人が負傷、その後死亡した。

また、イナブ・バラディー(12月2日付)では、ジャースィム市で地元武装集団の司令官2人が何者かによって殺害され、遺体で発見された。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がシリア国民軍とともにハサカ県、アレッポ県マンビジュ市一帯への攻撃を強める(2024年12月2日)

ハサカ県では、ANHA(12月2日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村を砲撃した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、タッル・タウィール村を砲撃した。

このほか、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市東の畜産資源機構近くでシリア軍の士官(少尉)1人が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡、1人が負傷した。

**

アレッポ県では、ANHA(12月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のタッル・トゥーリーン村、ブワイヒジュ村、カーウカリー村を砲撃した。

また、トルコ軍の無人航空機1機がダンダニーヤ村を攻撃したほか、サイヤーダ村を自爆型無人航空機3機で攻撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事票位階がシャリア国民軍を狙って砲撃を行い、戦闘員2人を殺害した。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民軍によるアレッポ県タッル・リフアト市一帯地域の制圧を受けて、避難民らがラッカ県に向けて避難、シリア国民軍はこれを襲撃:ロシア軍がサフィーラ市一帯を爆撃し、民間人4人死亡(2024年12月2日)

ANHA(12月2日付)によると、シリア国民軍によるタッル・リフアト市一帯地域の制圧を受けて、2018年の「オリーブの枝」作戦に伴うトルコのアフリーン郡占領を受けて、同地から北・東シリア地域民主自治局のシャフバー地区(タッル・リフアト市一帯地域)に設置された国内避難民(IDPs)キャンプに身を寄せていた避難民が同自治区支配地域への避難を開始した。

避難民の避難は、北・東シリア地域民主自治局のアフリーン・シャフバー人民評議会が住民らを虐殺から守るとして避難民らがシャフバー地区からの退去する意志があるとする声明を出したことを受けて開始された。


ANHAが最新の統計値として明らかにしたところによると、タッル・リフアト市一帯に設置されていた5つのIDPキャンプに収容されていたアフリーン郡からの避難民の数は以下の通り。

バルハダーン・キャンプ:702世帯、2,772人
サルダム・キャンプ:900世帯、3,773人
アフリーン・キャンプ:122世帯、498人
アウド・キャンプ:145世帯、584人
シャフバー・キャンプ:104世帯、466人

このうち、8,094人が旅客バスなどに分乗して、北・東シリア地域民主自治局の支配地に避難、それ以外の避難民は残留するか、アフリーン郡に帰還した。

しかし、シリア人権監視団によると、シリア国民軍は、避難民を乗せて、ラッカ県タブカ市に向かっていた車列を襲撃した。

車列は数時間前に、シリア国民軍によって制圧されたタッル・リフアト市一帯の国内避難民(IDPs)キャンプを出発していた。

またANHAが複数の住民筋の話として伝えたところによると、アフリーン郡に帰還した女性を含む避難民20人がアフリーン市東のカフルジャンナ村の検問所で拘束され、連行された。

なお、北・東シリア地域民主自治局はラッカ県タブカ市の国立競技場などに仮設キャンプを設置するなどして、避難民を受け入れ準備を行っている。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、「自由の暁」作戦を継続するシリア国民軍によって制圧されたサフィーラ市とタッル・アラン町(アクサー殉教者学校近くの民家1棟)を爆撃、子ども2人を含む民間人4人が死亡した。

死亡したのは国内避難民(IDPs)。

**

シリア国民軍はテレグラムに開設した専用アカウント(https://t.me/Dawn_of_Freedom1/)を通じて、「自由の暁」作戦の戦果を以下の通り発表した。

午前8時30分、ウンム・フーシュ村、ワフシーヤ村を解放したと発表。

午前9時3分、ジャウバ村、シャイフ・カイフ村を解放したと発表。

午後9時13分、ウンム・アマド村、タッル・ラッハール村を解放したと発表。

午前9時38分、フサーミーヤ村を解放したと発表。

午前10時8分、ジージャーン村、タッル・ジージャーン村、ハリーサ村を解放したと発表。

午前10時45分、アフラス村を解放したと発表。

午前11時9分、タッル・カッラーフ村を解放したと発表。

午後12時19分、シャフバー・ダムを完全制圧したと発表。

午後3時22分、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の歩兵学校を解放したと発表。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民軍がアレッポ市内のシーハーン交差点近くで、クルド人一家(国内避難民(IDPs))が乗った車を狙撃し、父親と息子が死亡、母親と娘が負傷(2024年12月2日)

アレッポ県では、ANHA(12月2日付)によると、「トルコの傭兵」(シリア国民軍)がアレッポ市内のシーハーン交差点近くで、クルド人一家(国内避難民(IDPs)が乗った車を狙撃し、父親と息子が死亡、母親と娘が負傷した。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.