アレッポ県各所で「トルコの傭兵」(シリア国民軍)がクルド人住民を拉致(2025年6月11日)

アレッポ県では、ANHAによると、「トルコの傭兵」(シリア国民軍)がアレッポ市に向かおうとしたトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のバークー村で出身の若い男性1人を拉致した。

また、ANHAによると、「トルコの傭兵」はハサカ県カーミシュリー市からアレッポ市のシャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区に向かっていた2人を拉致した。

さらに、ANHAによると、アフマド・シャルア移行期政権の内務省総合治安局がトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアアザーズ市でアフリーン市に向かおうとしていたクルド人の若い青年を拉致した。

シリア人権監視団によると、拉致したのはハムザ師団とスルターン・スライマーン・シャー師団(アムシャート師団)が合同で設置している検問所の戦闘員らで、北・東シリア地域民主自治局に協力しているとの理由で逮捕された。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサーイシュはダイル・ザウル県でダーイシュのスリーパーセルの襲撃を受ける一方、シリア民主軍軍事作戦師団(TOL)が米主導の有志連合とともにラッカ県で特殊合同治安作戦を実施し、ダーイシュのメンバー2人を逮捕(2025年6月11日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は、ダイル・ザウル県で10日、バトロール部隊がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの襲撃を受けたと発表した。

シリア人権監視団によると、襲撃事件はヒサーン村で発生し、ダーイシュのスリーパーセルはアサーイシュの軍用車輛を攻撃した。

**

ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、軍事作戦師団(TOL)が米主導の有志連合とともに、ラッカ県マンスーラ村で特殊合同治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー2人を逮捕したと発表した。

逮捕されたのは、アブドゥッサッタール・アブドゥルファッターフ・ムハンマド容疑者(アブー・アミーラ)とそのきょうだいのムハンマド・アブドゥルファッターフ・ムハンマド容疑者(アブー・バラー)。

2人は即席爆弾の製造などに関与していたとされる。

また、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がジャルニーヤ町の検問所で指名手配者1人を殺害した。

**

ハサカ県では、ANHAによると、欧州議会議員やフランスのNGO「国境なき弁護士団(Avocats Sans Frontières)」の代表者らかなる代表団が、カーミシュリー市で、トルコ占領下の「平和の和泉」地域や「オリーブの枝」地域からの国内避難民(IDPs)に対応するスィリー・カーニヤ(ラアス・アイン)避難民委員会およびアフリーン社会連盟の代表らと会合を行った。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍がクナイトラ県に侵入し検問所を設置(2025年6月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の戦闘機が9日深夜から10日未明にかけて、同県とクナイトラ県の上空で旋回を繰り返し、ヤルムーク渓谷の村々の上空で照明弾を発射した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機による照明弾発射と前後して、戦車2輌からなる地上部隊がウンム・アザーム村、ムシャイリファ村、東サムダーニーヤ村に侵入した。

また、軍用車輛3輌からなるイスラエル軍部隊がラフィード町に一時侵入し、検問所を設置した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県西部でシリア民主軍とアフマド・シャルア移行期政権の部隊が激しく交戦、シリア民主軍兵士が死傷、インフラが損害を受ける(2025年6月10日

ダイル・ザウル県では、イナブ・バラディーによると、県西部のジャズラート村で、シリア民主軍とアフマド・シャルア移行期政権の部隊が交戦、機関銃やロケット弾で激しい撃ち合いとなった。

これにより、シリア民主軍の兵士1人が死亡、5人が負傷、ジャズラト・ブーハミード村の給水施設などのインフラが損害を受けた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県では米主導の有志連合と見られる無人航空機が2回の爆撃を実施し、ジハード主義者3人を殺害、内務省総合治安局は殺害されたジハード主義者の家族を逮捕(2025年6月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機1期が、ダーナー市周辺でオートバイ1台を狙って爆撃を実施し、これを破壊した。



また、この攻撃の約1時間後にも、所属不明の無人航空機がイドリブ市北のカラーマ・キャンプ群近くで自動車1台を狙って爆撃を行い、車は全焼、2人が死亡した。

また、この爆撃の在外で、旅客バス1台がフロントガラスが割れるなどの被害を受けた。

爆撃は米主導の有志連合によるものと見られ、殺害された3人はいずれもジハード主義者。

また内務省総合治安局がバータブー村で、この爆撃で死亡したジュムア・ハンムード氏の家族を逮捕した。

**

これに関して、ANHAは、爆撃が40分あまりにわたって行われたとしたうえで、米軍がフッラース・ディーン機構(の元メンバー)に対する攻撃を再開したと伝えた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県各所で「トルコの傭兵」(シリア国民軍)が住民に暴行(2025年6月10日)

アレッポ県では、ANHAによると、「トルコの傭兵」(シリア国民軍)がトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のビーバーカー村で老夫婦に暴行を加えた。

また、ANHAによると、「トルコの傭兵」はアフリーン市で、ウマイラート部族の家族に暴行を加えた。

**

ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、兵士2人が戦死したと新たに発表した。

また、ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、同軍軍事作戦師団(TOL)が5月22日、タル・クージャル郡でダーイシュ(イスラーム工)のスリーパーセルのメンバー1人で広報・宣伝部門で活動していたワッダーフ・マルワーン・タイーサーン容疑者(アウダフ)を逮捕したと発表した。

**

ANHAによると、ヨーロッパ連合議会の代表団と、フランスのNGO「国境なき弁護士団」のメンバーらが、北東シリア自治行政の渉外関係局の本部(ハサカ県カーミシュリー市)を訪問した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県タッルカルフ市近郊で内務省の治安部隊が正体不明のグループの襲撃を受け、隊員1名が死亡、3名が負傷(2025年6月10日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区に隣接する西ラッカ村のモスク前で、オートバイに乗った2人組の武装グループがシーア派の科学研究技師を殺害した。

また、SANAによると、ヒムス県タッルカルフ市近郊で内務省の治安部隊が正体不明のグループの襲撃を受け、隊員1名が死亡、3名が負傷した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループがサフィーラ市東のアブー・ドゥライハ村で旧シリア軍に協力していたとされる1人を殺害した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの縦」地域内のジャラーブルス市で、少女1人が撃たれて死亡した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スーラ町とフラーク市を結ぶ街道で、活動家のアブドゥッラフマーン・ハリーリー氏(アブー・シャーヒーン・スーラ)が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

また、ハイト村では、正体不明の武装グループが内務省の治安機関の要員1人を銃で撃ち殺害、1人を負傷させた。

さらに、サナマイン市では、正体不明の武装グループが男性1人を銃で撃ち殺害した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市北の農村地帯で内務省の治安局が前政権の関係者1人を逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍部隊がクナイトラ県スワイサ村に侵入し、住宅を強襲、複数の住民を逮捕(2025年6月9日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、複数の軍用車輛の支援を受けたイスラエル軍部隊がスワイサ村に侵入し、住宅を強襲、複数の住民を逮捕し、撤退した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)の部隊が、ジャースィム市西のマハッス丘を訪れた。

イスラエル軍の攻撃を受けた丘の状況を視察するのが目的だという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

世界スィルヤーニー評議会はヒムス県ブスターン・ディーワーン地区にあるシリア正教会のウンム・ズィナール大聖堂が8日に何者かの銃撃を受けたとして、これを強く非難(2025年6月9日)

世界スィルヤーニー評議会フェイスブックを通じて声明を出し、ヒムス県ブスターン・ディーワーン地区にあるシリア正教会のウンム・ズィナール大聖堂が8日に何者かの銃撃を受けたとして、これを強く非難した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍が占領下の「ユーフラテスの盾」地域と北・東シリア地域民主自治局の支配地を隔てる境界地帯からアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市近郊で樹木に水をやっていた農夫らに向けて発砲(2025年6月9日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍が占領下の「ユーフラテスの盾」地域と北・東シリア地域民主自治局の支配地を隔てる境界地帯から、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のクール・アリー村の農園の樹木に水をやりをしていた農夫らに向けて発砲した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県にあるパレスチナ人墓地が荒らされる(2025年6月9日)

シリア人権監視団は、ダマスカス県ヤルムーク区のヤルムーク・パレスチナ難民キャンプにある「殉教者墓地」と、第4次中東戦争中にモロッコから派遣された部隊の戦死者が埋葬されているキャンプ近くのモロッコ人(マガーリバ)墓地が何者かによって荒らされたとして映像や画像を公開した。

破壊された墓のなかには、ファタハの指導者の1人で、1988年にチュニジアでイスラエルによって暗殺されたハリール・ワズィール(アブー・ジハード)氏、パレスチナ解放人民戦線総司令部派(PFLP-GC)の創設者であるアフマド・ジブリール氏ら著明なパレスチナ人の墓も含まれているという。


(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアアザーズ市にいたる街道沿線にある結婚式場を内務省総合治安局が強襲し、花嫁とその父親を連行(2025年6月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアアザーズ市にいたる街道沿線にある結婚式場を内務省総合治安局(シリア国民軍部隊)が強襲し、花嫁とその父親を連行した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、カスラート村のユーフラテス川河畔で身元不明の女性が遺体で発見された。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダルナジュ村でオートバイに乗った正体不明の武装グループが武器密売に関与していた2人を銃で撃ち殺害した。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルは、ハリージー村にあるシリア民主軍(ダイル・ザウル軍事評議会)の検問所と軍事拠点を襲撃した。

このほか、スーサ町近郊のアルクーブ村で、若い男性1人が銃で撃たれ、その後死亡した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県、ラタキア県でキリスト教徒、アラウィー派が殺害される:ハマー県では治安部隊が子どもを虐待した人物を逮捕(2025年6月9日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、マスミヤ町で30歳代のキリスト教徒の男性1人が正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡した。

また、ブラーク村近くを通るダマスカス・スワイダー街道沿線でブワイダーン部族とマスミヤ部族が交戦し、街道が封鎖された。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市近郊でアフマド・シャルア移行期政権の国防隊の兵士1人が遺体で発見された。

遺体には拷問の跡が残っていた。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市近郊のブルジャーン村に至る交差点で、アラウィー派の住民1人がオートバイに乗った正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

**

SANAによると、ハマー県では、治安部隊が子どもを虐待した人物を逮捕した。

これに関して、ハマー県の検事総長は、検察は子どもへの虐待者に対して法的措置を講じたことを明らかにした。

また、ヒンド・カバワート社会問題労働大臣は、子どもの保護は全員に課された人道的・道義的責任であると強調した。

**

SANAによると、レバノン人密輸者を逮捕し、800kgの大麻と20万錠の麻薬を押収した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍はダマスカス郊外県でハマースのメンバーを狙って爆撃を実施(2025年6月8日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛3輌からなるイスラエル軍部隊がラフィード町に一時侵入した。

イスラエル軍部隊はまた、ジュバーター・ハシャブ村近郊の森林の一部をブルドーザーで破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の無人航空機1機がバイト・ジン村の農業近くで車1台を狙って爆撃を行し、1人が負傷した。

この男性はその後死亡した。

これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官Xで以下の通り発表した。

速報:イスラエル軍戦闘機複数機が先ほど、シリア南部のバイト・ジン村の農場地区でハマースのメンバーの1人に対して爆撃を行った。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗った2人組の武装グループがマアリーヤ村にあるイスラエル軍の拠点1ヵ所を襲撃した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団は、アサド政権が崩壊した2024年12月8日から6月6日までの3ヵ月間で、即決処刑による死者数が2,133人を記録していると発表(2025年6月8日)

シリア人権監視団は、アサド政権が崩壊した2024年12月8日から6月6日までの3ヵ月間で、即決処刑による死者数が2,133人を記録していると発表した。

月別の死者数は以下の通り:
2024年12月8~31日:141人
2025年1月:74人
2025年2月:60人
2025年3月:1,726人
2025年4月:75人
2025年5月:41人
2025年6月1~6日:16人

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のアフリーン市でクルド人が相次いで逮捕される(2025年6月8日)

アレッポ県では、ANHAによると、シリア国民軍の東部自由人連合が、イード・アル=アドハー(犠牲祭)の休日中にアレッポ市からトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のアフリーン市を訪れたクルド人多数を拉致した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア国民軍に所属するハムザート師団、スルターン・スライマーン・シャー師団(アムシャート師団)が、アフリーン市でクルド人の若い男性2人を逮捕した。

2人なイード・アル=アドハー(犠牲祭)に合わせて、墓参をしていた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

武装グループがダルアー県シャジャラ町にある内務省総合治安局の分所を襲撃(2025年6月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務省の治安部隊が3月21日にマヤーディーン市で逮捕していたアブドゥッサマド・ドゥワイヒー容疑者を釈放した。

ドゥワイヒー容疑者は「ハーッジ・ジャワード」の名で知られ、「イランに民兵」の一つサイイダ・ザイナブ連隊の創設者。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、7日深夜から8日未明にかけて、車に乗った武装グループがシャジャラ町にある内務省総合治安局の分所を襲撃し、戦闘になった。

**

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、3月のアラウィー派らに対する殺害が多発した際に内務省総合治安局によって拉致されていたハムザ・スウード氏(アブー・ハーリス・カストゥーン)が殺害された。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ディヤービーヤ村でオートバイに乗った武装グループがシーア派の若者1人を即決処刑、1人を負傷させた。

また、国防省に所属の武装グループがバールーハ村の若い男性を銃で撃ち殺害した。

さらに、ヒムス市のナーズィヒーン地区では、オートバイに乗った正体不明の武装グループがアラウィー派のムルヒム家に向けて発砲、男性1人とその息子1人が死亡、女児が重傷を負った。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「シャッビーハ」と見られる男性がマアッラト・ナアサーン市で手りゅう弾を爆発させ、住民多数が負傷した。

**

ラタキア県の治安司令部は、国民和解委員会と連携し、解放作戦(「攻撃者抑止の戦い」)に際して拘束さしていたものの、有罪と判断されなかった被拘束者数十人を釈放した。

**

ハマー県の関係当局は、県知事らからなる代表団の視察中に、ハマー城内にあるカフェが子どもにシーシャ(水タバコ)を提供していた事実を発見、営業停止・封鎖処分とし、法的措置を講じた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがシリア民主軍とアサーイシュを襲撃(2025年6月8日)

ダイル・ザウル県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターが、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが7日にスブハ村の分所、灌漑用水路ステーションの警備拠点を襲撃、アサーイシュが応戦したと発表した。

また、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがスブハ村のシリア民主軍の分所、灌漑用水路ステーションの警備拠点を襲撃、またナムリーヤ村でシリア民主軍の車1台を攻撃した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ県マシュラブ地区の自宅で5月20日に逮捕されていた活動家のアフマド・ハムザ・サトム氏が釈放された。

(C)青山弘之 All rights reserved.

『ウォールストリート・ジャーナル』:バアス政権は少なくとも300人の子どもを家族から強制的に引き離し、自らが管理する孤児院に収容(2025年6月7日)

『ウォールストリート・ジャーナル』は、バアス政権が少なくとも300人の子どもを家族から強制的に引き離し、自らが管理する孤児院に収容していたことが明らかになったと報じた。

同誌が機密文書、元拘束者へのインタビュー、アフマド・シャルア移行期政権当局の関係者の証言に基づき伝えたところによると、バアス政権は、子どもを反体制派の家族に対する圧力手段として利用し、少なくとも3,700人の子どもが、家族と共に逮捕されたか、大規模な家宅捜索や一斉拘束の際に失踪し、行方不明だという。
そのなかには、2013年に夫のアブドゥッラフマーン・ヤースィーン氏が逮捕された後、自身も拘束された歯科医で元シリア代表のチェス選手ラーニヤ・アッバースィー氏の子どもたちも含まれており、その消息は今も分かっていない。

同誌は、子どもたちが「SOS子どもの村」が運営する孤児院に収容されている可能性を示す新たな証拠を得たとしている。

「SOS子どもの村」は、2014年から2018年の間に身元が分からない子ども139人をシリア国内の施設で受け入れたことを認め、その後、こうした受け入れを行わないよう当局に要請され、大半の子どもたちは当局に引き渡されたが、その後の行方は確認できていないとした。

同紙は、ラーニヤ氏の夫ヤースィーン氏の家族が今なお孫の行方を追っていることを伝え、孤児院のウェブサイトに掲載された写真や元女性囚人の証言、さらにはAIを用いた顔画像の再構築など、あらゆる手段を用いていると報じた。

また、家族はラーニヤ氏の子どもに似た少年のDNA鑑定を実施したが、結果は一致しなかったという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍戦車部隊が占領下ゴラン高原からクナイトラ県ジャッバー村郊外に侵入し、シリア領内に向けて集中砲火を浴びせ、その後撤退(2025年6月7日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦車部隊が占領下ゴラン高原からジャッバー村郊外に侵入し、シリア領内に向けて集中砲火を浴びせ、その後撤退した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団:2025年に入って以降、イスラエル軍の爆撃や砲撃により35人が死亡(2025年6月7日)

シリア人権監視団は、2025年に入って以降、イスラエル軍の爆撃や砲撃による犠牲者が6月6日の時点で35人を記録していると発表した。

犠牲者の内訳は以下の通り。
アフマド・シャルア移行期政権の国防省部隊兵士:死者9人、負傷者21人
身元不明者(レバノン人):死者2人
民間人:死者15人、負傷者3人
武装した民間人:死者9人

この間のイスラエル軍の攻撃は63回、うち航空攻撃が50回、地上攻撃が10回。

月別の攻撃回数、死傷者数は以下の通り。

2025年1月
攻撃回数:5回(すべて航空攻撃)
標的数:5ヵ所
犠牲者:民間人1人、軍関係者2人

アレッポ県:1回
ダマスカス郊外県:1回
スワイダー県:1回
ヒムス県:1回
クナイトラ県:1回(民間人1人と兵士2人死亡、1人重傷)

2025年2月
攻撃回数:13回(航空攻撃11回、地上攻撃2回)
標的数:16ヵ所
犠牲者:5人(民間人1人、作戦部所属兵2人、レバノン国籍2人)

航空攻撃
クナイトラ県:2回
ダマスカス郊外県:5回(民間人1人、正体不明2人、兵士2人死亡)
ダルアー県:2回
スワイダー県:1回
ヒムス県:1回

地上攻撃
ダルアー県:1回
ダマスカス郊外県:1回

2025年3月
攻撃回数:20回(航空攻撃16回、地上攻撃4回)
標的数:16ヵ所
犠牲者:民間人11人、兵士1人(合計12人死亡)

航空攻撃
ダマスカス郊外県:2回(うち1回はレバノン国境)
ダマスカス県:3回
タルトゥース県:1回
ダルアー県:3回(民間人4人、軍1人死亡)
クナイトラ県:1回
スワイダー県:1回
ヒムス県:4回(うち1回はレバノン国境)
ラタキア県:1回

地上攻撃
ダルアー県:2回(民間人7人死亡、他にも負傷者あり)
クナイトラ県:2回

2025年4月
攻撃回数:6回(航空攻撃4回、地上攻撃2回)
標的:6ヵ所
犠牲者:13人(うち国防省所属兵4人)

航空攻撃
ダマスカス県:1回
ダマスカス郊外県:1回
ハマー県:1回(国防省兵士4人死亡、12人負傷)
ヒムス県:1回

地上攻撃
ダルアー県:1回(地元武装勢力9人死亡)
クナイトラ県:1回

2025年5月
攻撃回数:11回(すべて航空攻撃)
標的:11ヵ所
犠牲者:民間人2人死亡、負傷者12人(うち民間人4人)

航空攻撃
ダマスカス県:1回
ハマー県:2回
ダマスカス郊外県:1回(民間人1人死亡、国防省関係者8人負傷)
ダルアー県:3回
ラタキア県:3回(民間人1人死亡、4人負傷)
タルトゥース県:1回

2025年6月1日〜6日)
攻撃回数:5回(航空攻撃3回、地上攻撃2回)
標的数:9ヵ所

航空攻撃
ダマスカス郊外県:1回
クナイトラ県:1回
ダルアー県:1回
地上攻撃
ダルラー県:1回
クナイトラ県:1回

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団:前政権崩壊から半年で犯罪や混乱のなかで7,670人が死亡(2025年6月7日)

シリア人権監視団は、前政権崩壊(2024年12月8日)から半年が経過するのに合わせて、国内での犯罪や混乱のなかで死亡した犠牲者が6月6日の段階で7,670人を記録していると発表した。

このうち5,784人が民間人で、女性の犠牲者は422人、子どもは306人にのぼっているという。

月別の犠牲者数は以下の通り:

2024年12月8日~2024年12月31日
総死亡者数:2,354人
民間人:1,894人(男性:1,839人、女性:21人、子ども:34人)
非民間人:460人

2025年1月
総死亡者数:1,122人
民間人:679人(男性:480人、女性:146人、子ども:53人)
非民間人:443人

2025年2月
総死亡者数:603人
民間人:435人(男性:347人、女性:46人、子ども:42人)
非民間人:168人

2025年3月
総死亡者数:2,644人
民間人:2,069人(男性:1,828人、女性:144人、子ども:97人)
非民間人:575人

2025年4月
総死亡者数:452人
民間人:352人(男性:287人、女性:40人、子ども:25人)
非民間人:100人

2025年5月
総死亡者数:428人
民間人:295人(男性:227人、女性:19人、子ども:49人)
非民間人:133人

2025年6月1日〜6日
総死亡者数:67人
民間人:60人(男性:48人、女性:6人、子ども:6人)
非民間人:7人

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県で「アブー・アーイシャ・イラーキー」として知られるシャーム解放機構メンバーのイラク人がオートバイに乗った2人組に銃で撃たれて死亡(2025年6月7日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のマギーラ地区で、正体不明の武装グループが商店を襲撃し、前政権とつながりがあるとされる男性1人を殺害した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アズマーリーン村で、「アブー・アーイシャ・イラーキー」として知られるシャーム解放機構メンバーのイラク人がオートバイに乗った2人組に銃で撃たれて死亡した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍部隊がクナイトラ県クードナ村に侵入(2025年6月6日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛5台からなるイスラエル軍部隊がクードナ村のアブー・クバイス地区に侵入した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍所属と見られる航空機の飛来と前後して、照明弾が発射された。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民軍がアレッポ県マンビジュ市、マリーン村の墓地を破壊(2025年6月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍の武装グループが同軍の支配下にあるマンビジュ市の墓地を破壊した。

また、ANHAによると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域のシャッラー村近郊のマリーナ村にある「殉教者ラフィークの墓地」などが、トルコ軍とその傭兵(シリア国民軍)によって破壊され続けているとして、墓地の破壊状況を撮影した画像や動画を公開した。

ラフィークとは、2018年のトルコ軍による「オリーブの枝」作戦での戦死者の1人。

**

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がスーラーニー村の住宅を強襲し、20歳代の男性1人を逮捕した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市で何者かが即席爆弾で、県の農業局の元職員の自宅を爆破し、子ども数人が負傷した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍地上部隊がクナイトラ県マジュドゥーリヤー村郊外に侵入(2025年6月5日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛7台からなるイスラエル軍地上部隊がマジュドゥーリヤー村郊外に侵入した。

また、ダルアー県のヤルムーク渓谷上空にイスラエル軍偵察機複数機が飛来した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米中央軍(CENTCOM)はイラクとシリア国内で協力部隊による作戦を支援、ダーイシュのメンバー2人を殺害、幹部1人を含む2人を拘束、武器などを押収したと発表(2025年6月5日)

米中央軍(CENTCOM)はXを通じて、ダーイシュ(イスラーム国)壊滅作戦の一環として、5月21日から27日にかけてイラクとシリア国内で協力部隊による作戦を支援したと発表した。

CENTCOMが支援したのは、イラク国内での5回の作戦とシリア国内で1回の作戦で、これによりダーイシュ(イスラーム国)のメンバー2人を殺害、幹部1人を含む2人を拘束、武器などを押収した。

具体的な戦果は以下の通り。

シリアでの作戦(5月21~22日):ダイル・ザウル県でシリア民主軍がダーイシュのメンバー1人を拘束。 イラクでの作戦(5月21~27日):サラーフッディーン県、キルクーク県、アンバール県(ファッルージャ郡で、イラク治安部隊が複数の拠点を掃討・破壊、小火器、弾薬、資材を押収、メンバー2人を殺害、幹部1人を拘束。

**

ラッカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)が、県内で特殊作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセル6人を逮捕した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍の特殊部隊が米主導の有志連合の支援を受けて、ハリーリー村で男性1人を逮捕した。

逮捕の理由は不明。

(C)青山弘之 All rights reserved.

前日から外出禁止令が発出されているラタキア県バイト・アーナー村とダーリヤ町で、内務省総合治安局が住宅数十軒などを強襲、若い男性2人が死亡、若い男性1人が遺体で発見され、若者複数人が逮捕(2025年6月5日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、クドスィーヤー市で、地元住民と国防省の要員の口論が銃撃戦に発展した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジッリーン村で武装グループによって若い男性2人が即決処刑され、遺体で発見された。

一方、ラジャート高原のブスターン村に対して、ベドウィンの民兵によると見られる武装グループが砲撃を行った。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、前日から外出禁止令が発出されているバイト・アーナー村とダーリヤ町で、内務省総合治安局が住宅数十軒、学校、モール、スポーツ・クラブなどを強襲、若い男性2人が死亡、若い男性1人が遺体で発見され、若者複数人が指名手配中だとして逮捕された。


また、ラタキア市では、内務省の治安部隊が、武装グループが軍の拠点1ヵ所を攻撃しようとしたとして、メンバーとされる2人を逮捕した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、数日前にヒムス市で内務省の治安部隊によって逮捕されていた若い男性1人(ハーフィズ・ユースフ・タウィールさん)が、拷問を受けて死亡した。


また、SANAによると、クサイル市において、内務省総合治安局がトラックによる武器密輸を阻止し、対戦車誘導ミサイルや30ミリ口径弾薬など、レバノン領に密輸されようとしていた武器を押収した。

運転手は逮捕され、関係司法当局に引き渡されて必要な法的措置が取られることとなった。

**

SANAによると、イード・アル=アドハー(犠牲祭)に合わせて、アレッポ県のアフリーン市、アレッポ市、ヒムス県のヒムス市などに内務省の治安部隊が治安維持と市民の保護のために展開した。


(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍はダルアー県、クナイトラ県、ダマスカス郊外県各所を爆撃(2025年6月4日)

シリア人権監視団によると、イスラエル軍は、ダルアー県のイズラア市近郊およびブスラー・シャーム市近郊の第175連隊基地一帯、マール丘一帯、クナイトラ県のシャッアール丘一帯、第90旅団基地一帯、ダマスカス郊外県のタッル・シャフム村、サアサア町郊外、カナーキル村近郊の第121旅団基地一帯に対して爆撃を行った。

また、イスラエル軍戦車部隊がダルアー県のヤルムーク渓谷に侵攻した。


イスラエル軍パトロール部隊は、その後もクナイトラ県ジュバーター・ハシャブ村の南側地区に侵入した。

さらに、アフマル丘に設置されているイスラエル軍前哨基地が、ブライカ村・クードナ村間の地域の1ヵ所を砲撃した。

(C)青山弘之 All rights reserved.