2014年3月29日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

クッルナー・シュラカー(3月30日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)はツイッターを通じて声明を出し、ハサカ県マルカダ町でのシャームの民のヌスラ戦線などとの戦闘の末、同村を制圧したと発表した。

しかしこの戦闘で、ダーイシュ司令官のアブドゥルファールーク・トゥルキー氏らが戦死したという。

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『ハヤート』(3月31日付)によると、ダマスカス郊外県ドゥーマー市など東グータ地方に国連の人道支援物資が搬入された。

物資は「自由シリア軍」の護衛のもとシリア赤新月社が16台の貨物車両で搬入したという。

al-Hayat, March 31, 2014、Kull-na Shuraka’, March 30, 2014などをもとに作成。

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2014年3月29日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍がフリータ市、ラアス・マアッラ町を空爆する一方、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とともにシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と両市周辺で交戦した。

またダーライヤー市、ジャイルード市、バフア村およびその周辺、バイト・ナーイム村などを軍が空爆・砲撃した。

SANA(3月29日付)によると、軍は、ヤブルード市郊外のラアス・マアッラ町、フリータ市を制圧、同地の治安と安定を回復した。

またバスィーマ町、シャイフーニーヤ村、ドゥーマー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに関して、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、AFP(3月30日付)に「たとえフリータとラアス・マアッラを制圧したとしても」、軍がカラムーン地方の数十キロにおよぶ対レバノン国境を完全に掌握することは不可能だと指摘した。

NNA(3月29日付)によると、これを受け、レバノン領内(ベカーア県バアルベック軍アルサール村一帯)にシリア人避難民約700人が流入した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市を軍が「樽爆弾」で空爆し、女性4人を含む7人が死亡した。

一方、SANA(3月29日付)によると、ダルアー市マンシヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カサブ町郊外のガマーム村、第45監視塔周辺を軍が砲撃する一方、カサブ町周辺で、国防隊とともに、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

この戦闘で、士官1人を含むシリア軍兵士4と、ジハード主義武装集団の戦闘員2人が死亡したという。

一方、SANA(3月29日付)によると、カビール山などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市東部の武器庫前の検問所で、軍と反体制武装集団が交戦、軍の兵士複数が死傷した。

一方、SANA(3月29日付)によると、ビンニシュ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、カースティールー地区、アンジャーラ村を軍が砲撃・空爆した。

またクッルナー・シュラカー(3月29日付)によると、アレッポ市ライラムーン地区で、共和国護衛隊第419大隊のクサイ・ムハンマド司令官(准将)が反体制武装集団との戦闘で戦死した。

一方、SANA(3月29日付)によると、アレッポ市ハミーディーヤ地区、サッド・アリー地区、バニー・ザイド地区、ハナーヌー地区、ライラムーン地区、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ラスム・アッブード村、フライターン市、カフルハムラ村、アターリブ市、マンスーラ村、マアーッラト・アルティーク村、カフルダーイル村、バッラース村、アナダーン市、シュハイヒナ村、アンジャーラ村、ハンダラート・キャンプ、バービース村、ワディーヒー村、マンスーラ村、カフルナーハー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月29日付)によると、ダール・カビーラ村、ラスタン市、タルビーサ市、サウラ村、ハウラ地方、バイト・カサワート村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(3月29日付)によると、ハッジャ村郊外、カフルシャムス町・アウサジュ村街道、ダワーヤ・スグラー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 29, 2014、AP, March 29, 2014、ARA News, March 29, 2014、Champress, March 29, 2014、al-Hayat, March 30, 2014、Iraqinews.com, March 29, 2014、Kull-na Shuraka’, March 29, 2014、Naharnet, March 29, 2014、NNA, March 29, 2014、Reuters, March 29, 2014、SANA, March 29, 2014、UPI, March 29, 2014などをもとに作成。

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2014年3月28日のシリア情勢:国内の暴力

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、軍がカサブ町郊外の第45監視塔周辺、ナスル山、ナブアイン村、サムラ村、ナブア・ムッル村、タシャールマー山などを砲撃、軍、国防隊、アレキサンドレッタ地方解放シリア抵抗運動が、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月28日付)によると、カサブ町郊外のスーラース村、第45監視塔周辺、サムラ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トゥウーム村を軍が砲撃、フーア市周辺で、国防隊、人民諸委員会とともに、ジハード主義武装集団と交戦し、戦闘員6人を殺害する一方、イスラーム戦線はカフラヤー村を砲撃した。

またクッルナー・シュラカー(3月28日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がフーア市を襲撃し、軍、国防隊と交戦する一方、イスラーム戦線がカフリヤー村を手製の迫撃砲などで攻撃した。

一方、SANA(3月28日付)によると、タラブ村、フータ村、タッル・サラムー村、ラーミー村、カフルシャラーヤー村、ビンニシュ市、ダイル・サンバル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ハージブ町、サミーリーヤ村を軍が空爆・砲撃した。

またイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)は、バーブ市で自爆攻撃を行おうとした男性2人を処刑した。

一方、SANA(3月28日付)によると、アレッポ市アアザミーヤ地区、ブアイディーン地区、ブスターン・カスル地区、アーミリーヤ地区、ライラムーン地区、フライターン市・カフルハムラ村回廊、ジュダイダ村、アルバイド村、ラスム・アッブード村、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ムスリミーヤ村、マンスーラ村、ハンダラート・キャンプ、カースィティールー地方、アンジャーラ村、アターリブ市、ハーン・アサル村、バッラース村、バシュカーティーン村、カフルナーハー村、フライターン市、ダイル・ハーフィル市、カフルサギール村、バービース村、マアッラト・アルティーク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ジャズア村周辺で、民主統一党人民防衛隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、戦闘員5人を殺害した。

一方、SANA(3月28日付)によると、ハサカ市グワイラーン地区で反体制武装集団メンバー16人が関係当局に投降し、その後釈放された。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が砲撃した。

一方、SANA(3月28日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市を軍が砲撃し、ジハード主義武装集団の戦闘員6人が死亡した。

一方、SANA(3月28日付)によると、マシュラファ村北部、ラアス・マアッラ町、ザバダーニー市東部山岳地帯、アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区、ドゥーマー市南東部、ハラスター市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヤルダー市では、反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、ヤルダー市、バービッラー市、バイト・サフム市の国民和解委員会委員長でモスク説教師のサーリフ・ハティーブ氏が負傷した。

さらにクドスィーヤー市およびその郊外に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、女の子1人が死亡、子供2人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(3月28日付)によると、ジャムラ村、リーシャ村、ズバイラ村、ワルダート村、ムハッジャ村、カラク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月28日付)によると、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、ガースィビーヤ村、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市カラービース地区で反体制武装集団戦闘員7人が投降した。

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クナイトラ県では、SANA(3月28日付)によると、バリーカ村・ダワーヤ・サギーラ村回廊、ハッジャ村北部、ダワーヤ・カビーラ村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、80人以上の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月28日付)によると、サアン村郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 28, 2014、AP, March 28, 2014、ARA News, March 28, 2014、Champress, March 28, 2014、al-Hayat, March 29, 2014、Iraqinews.com, March 28, 2014、Kull-na Shuraka’, March 28, 2014、Naharnet, March 28, 2014、NNA, March 28, 2014、Reuters, March 28, 2014、SANA, March 28, 2014、UPI, March 28, 2014などをもとに作成。

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2014年3月27日のシリア情勢:国内の暴力

Kull-na Shuraka', March 27, 2014
Kull-na Shuraka’, March 27, 2014

ラタキア県では、クッルナー・シュラカー(3月27日付)が、反体制活動家のヒシャーム・ハーッジ・スライマーン氏からの情報として、反体制武装集団が、カサブ町近郊のナブアイン村での作戦を指揮していたシリア軍部隊司令官のイマード・イスマーイール大佐ら数十人の将兵を殺害するとともに、カスタル・マアーフ町の一部を制圧し、シャイフ・ハサン村、バドルースィーヤ村に進軍を続けたと報じた。

これに対して、軍は、クルド山(アレッポ県)およびトルクメン山(ラビーア町一帯)の村々を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(3月27日付)によると、バイト・イブリフ村、カンタラ村、クーズ山、第587監視ポスト、第669監視ポストで、軍部隊が「テロ集団」を攻撃し、甚大な打撃を与えた。

またヒルバト・スーラーン村に対して特殊作戦を行い、武装集団に拉致されていた兵士多数を解放した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン軍事評議会(自由シリア軍)議長でハックの剣(サイフ・ハック)旅団司令官のアフマド・ナウワーフ・ドゥッラ氏が、フリータ村に対する軍の「樽爆弾」投下によって、5人の戦闘員とともに死亡した。

ドゥッラ氏とともに死亡した戦闘員のなかには、ハックの剣旅団副司令官のビラール・ハルブーシュ氏も含まれているという。

ドゥッラ氏とハルブーシュ氏はいずれも2012年2月28日にシリア軍を離反し、両名が結成したハックの剣旅団は、『ハヤート』(3月28日付)によると、自由シリア軍の枠内で結成された最初の武装部隊だという。

一方、SANA(3月27日付)によると、カラムーン地方、ザバダーニー市郊外、アーリヤ農場、アドラー市、ランクース市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタイバ町、ムカイラビーヤ市で、反体制武装集団21人が当局に投降した。

このほか、ハラスター市では反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民4人が死亡し、ジャルマーナー市でも反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民5人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がシャームの民のヌスラ戦線やアラブ系部族民兵からなる武装集団と交戦の末、ブサイラ市を制圧した。

同村は、マヤーディーン市やシュハイル村の油田地帯を見下ろすことができる戦略的要衝で、1ヶ月半前にヌスラ戦線などがダーイシュを放逐し、制圧していた。

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Kull-na Shuraka', March 27, 2014
Kull-na Shuraka’, March 27, 2014

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(3月27日付)によると、ムジャーヒディーン軍シャリーア委員会とシャームの民のヌスラ戦線がアレッポ市西部郊外にあるジュンド・シャームの拠点複数カ所を包囲、戦闘員約80人を投降させ、武器弾薬を押収した。

投降した80人はほとんどが外国人で、彼らは「一般市民への背教宣告」、「自由シリア軍襲撃」といった容疑で逮捕されたという。

一方、SANA(3月27日付)によると、ズィラーア村・バッルーザ村間、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ中央刑務所周辺、ジュダイダ村、アルバイド村、ラスム・アッブード村、クワイリス村、フライターン市、シュワイフナ村郊外、ウンム・マンスーラ村、ダイル・ハーフィル市、カフルナーハー村、ハーン・アサル村、アレッポ市ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(3月28日付)によると、アイン・アラブ(コバネ)市郊外で、民主統一党人民防衛隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、戦闘員3人を殺害した。

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Kull-na Shuraka', March 27, 2014
Kull-na Shuraka’, March 27, 2014

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(3月27日付)、SANA(3月27日付)などによると、ラッカ市のウワイス・カラニー・モスク(廟)とアンマール・ブン・ヤースィル(預言者ムハンマドの教友の一人)廟を破壊した。

またシャームの民のヌスラ戦線がツイッター(3月27日付)を通じて出した声明によると、ヌスラ戦線の同県のアミールであるフマイス・マルイー氏(アブー・ドゥジャーナ)がラッカ市で「バグダーディーの民兵」によって殺害された。

「バグダーディーの民兵」とは、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のこと。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(3月27日付)によると、ヤードゥーダ村近くの交差点で旅客バスに仕掛けられた爆弾が爆発し、女性、子供を含む乗客10人が死亡した。

一方、SANA(3月27日付)によると、アトマーン村、ダルアー市ヤルムーク学校周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月27日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月27日付)によると、ガースィビーヤト・ナイーム村、ハーリディーヤ村、サラーム・シャルキー村、タルビーサ市、シャンダーヒーヤ村、ザクルーティーヤ村、スルターニーヤ村・サラーム・ガルビー村間で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市ジャンダリー地区、カラービース地区で武装集団メンバー2人が投降した。

このほか、ヒムス市アルメニア地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民1人が死亡、11人が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(3月27日付)によると、カフルタハーリーム町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(3月27日付)によると、ハサカ県ダウワール地区で、国防隊隊員がレストランの店主の口論となり、これに軍部隊が介入、国防隊と軍が撃ち合いとなった。

軍と国防隊が交戦したのはこれが初めてだという。

またダルバースィーヤ市では、シリア・クルド国民評議会が計画したイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻撃に曝されるアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市との連帯を訴えるデモを民主統一党アサーイシュが強制排除した。

AFP, March 27, 2014、AP, March 27, 2014、ARA News, March 27, 2014、Champress, March 27, 2014、al-Hayat, March 28, 2014、Iraqinews.com, March 27, 2014、Kull-na Shuraka’, March 27, 2014、Naharnet, March 27, 2014、NNA, March 27, 2014、Reuters, March 27, 2014、SANA, March 27, 2014、UPI, March 27, 2014などをもとに作成。

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2014年3月26日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

ハサカ県では、ARA News(3月27日付)によると、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェフ)市郊外の民主統一党人民防衛隊検問所前で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、隊員2人が死亡した。

ARA News, March 27, 2014などをもとに作成。

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2014年3月26日のシリア情勢:国内の暴力

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、国防隊と「アレキサンドレッタ地方解放シリア抵抗運動」の支援を受けた軍が、シャームの民のヌスラ戦線などからなる武装集団とカサブ町、ナブアイン村、第45電波塔周辺で交戦した。

同監視団によると、ナブアイン村をヌスラ戦線などが制圧したとの情報が流れる一方、軍は第45電波塔周辺、サルマー町一帯、そしてアレッポ県のクルド山地方一帯を空爆した。

一方、SANA(3月26日付)によると、県北部で軍がテロ集団残党の追撃を続けた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アサーリー地区を軍が砲撃した。

またマッザ区で爆発音が2回聞こえた。自爆テロ、ないしは迫撃砲着弾による爆発音だという。

一方、SANA(3月26日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またルクンッディーン区、カッサーア地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民3人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市を軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(3月26日付)によると、サルハ市郊外、マシュラファ村西部、ヤブルード市北部、ルハイバ市東部、ザバダーニー市東部山岳地帯、アドラー市旧市街、アーリヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、スブフーヤ村周辺で、ジハード主義武装集団が敷設した地雷に軍部隊が触れ、6人が死傷した。

またアレッポ市ライラムーン地区に対して、軍が空爆、女性1人、子供2人を含む4人が死亡した。

さらにアレッポ市内のカラージュ・ハジャズ通行所(ブスターン・カスル地区・マシャーリカ地区間)で住民が狙撃され、男性1人が死亡、女性2人が負傷した。

このほか、軍はアレッポ市ジャンドゥール交差点地区、カルム・フーミド地区、ライラムーン地区、ズィルバ村、ウワイジャ地区、アレッポ中央刑務所周辺を「樽爆弾」などで空爆、またアズィーザ村のSyriatel地区などを制圧した。

一方、SANA(3月26日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ムスリミーヤ村、ハンダラート・キャンプ、シュワイフナ村、マンスーラ村、ハーン・アサル村、ダーラト・イッザ市、バービース村、アターリブ市、アナダーン市、フライターン市、クワイリス村、アルバイド村、ラスム・アッブード村、アレッポ市ライラムーン地区、カースティールー地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市スライマーニーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アルバイーン山周辺、アレッポ・ラタキア街道などを軍が空爆した。

一方、SANA(3月26日付)によると、サラーキブ市、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市、アブー・ズフール町、タッル・ルーズ村、ハミーマート村、カルア・ガザール村、アルバイーン山周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サイダー町一帯、アレッポ市ダム街道地区、ダーイル町周辺を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(3月26日付)によると、ダルアー市各所(ヨルダン通りなど)、サムリーン村西部、ムハッジャ村、フラーク市、西ガーリヤ村、東ガーリヤ町、カスル・ムシュミシュ村、ガバーギブ町、タッル・ジャアファル・ベク村、ガディール・ブスターン村、バッカール村、ジュバイリーヤ村、ナースィリーヤ村、カルマシュ村、ワラダート村、アトマーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジアラビア人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダルアー市内で清掃業者が反体制武装集団に狙撃され、負傷した。

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ヒムス県では、SANA(3月26日付)によると、ヒムス市ワアル地区、ダール・カビーラ村に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

またラッフーム村、ウンム・サフリージュ村、タッルカラフ市郊外、アブー・アラーヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ヒムス市ジュッブ・ジャンダリー地区、カラービース地区で反体制武装集団メンバー27人が当局に投降した。

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ハマー県では、SANA(3月26日付)によると、ムハルダ市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月26日付)によると、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、労働者住宅地区、ハウィーカ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、Syria-News(3月26日付)によると、アーシマ村・ジャアダ村間の一帯で、民主統一党人民防衛隊とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が激しく交戦した。

両者の戦闘は3日目を迎えているという。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(3月26日付)によると、ラアス・アイン市郊外でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘で、民主統一党人民防衛隊がタッル・ヒンズィール村からの撤退を余儀なくされた。

この戦闘で、人民防衛隊は多数の戦闘員を捕虜にとられたという。

またARA News(3月26日付)によると、ダーイシュが民主統一党人民防衛隊との交戦の末、タッル・タムル町郊外のライラーン村近くの検問所3カ所を奪還した。

AFP, March 26, 2014、AP, March 26, 2014、ARA News, March 26, 2014、Champress, March 26, 2014、al-Hayat, March 27, 2014、Iraqinews.com, March 26, 2014、Kull-na Shuraka’, March 26, 2014、Naharnet, March 26, 2014、NNA, March 26, 2014、Reuters, March 26, 2014、SANA, March 26, 2014、Syria-news.com, March 26, 2014、UPI, March 26, 2014などをもとに作成。

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2014年3月25日のシリア情勢:国内の暴力

ラタキア県では、シリア人権監視団が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がカサブ町郊外のサムラー村を制圧したと発表した。

Kull-na Shuraka', March 25, 2014
Kull-na Shuraka’, March 25, 2014

しかし、AFP(3月25日付)によると、シリア治安当局はこれを否定している。

また複数の活動家によると、トルクメン山(ラビーア町一帯)にある第45電波棟監視ポストにジハード主義武装集団が自爆攻撃を行い、軍兵士14人(シリア人兼監視団発表)を殺害、同ポストを制圧したという。

しかし、SANA(3月25日付)は、第45電波塔監視ポストを襲撃した「武装テロ集団」を軍が撃退したと報じた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市を軍が砲撃し、女性1人を含む4人が死亡した。

またサラーキブ市では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の司令官が武装集団に暗殺されたという。

このほか、イドリブ市東部、サルキーン村、カフルタハーリーム町、カフルフーム村周辺、フーア市周辺で、軍が反体制武装集団と交戦し、地対地ミサイルによる攻撃が行われた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市南部で、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなる武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・サイード地区、ライラムーン地区、アズィーザ村、などで、軍、国防隊、クドス旅団(パレスチナ人義勇兵)が、シャームの民のヌスラ戦線、ムジャーヒディーン軍などと交戦し、反体制武装集団戦闘員5人が死亡する一方、アレッポ市ハムダーニーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

またカフルナーハー村を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(3月25日付)によると、アズィーザ村、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ムスリミーヤ村、ハンダラート・キャンプ、カフルハムラ村、ダーラト・イッザ市、アブティーン村、ワディーヒー村、ブライジュ村、カフルナーハー村、アッザーン村、アナダーン市、アレッポ市カースティールー地区、ラスム・アッブード村、クワイリス村、ダイル・ハーフィル市、アターリブ市、フライターン市、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、ハイダリーヤ地区、サーフール地区、マンスーラ地区、ブスターン・カスル地区、マシュハド地区、サーリヒーヤ地区、ジャンドゥール地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、カダム区、タダームン区を軍が砲撃、ヤルムーク区で軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月25日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またザーヒラ地区にあるムウタスィム学校に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、子供5人、女性6人が死亡、11人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、アジュナード・シャーム・イスラーム連合が声明を出し、ムライハ市郊外の軍拠点複数カ所を制圧したと発表した。

一方、SANA(3月25日付)によると、アドラー市旧市街、同ウンマーリーヤ地区、アーリヤ農場、フーシュ・アラブ村、ランクース市、ルハイバ市郊外、ムカイラビーヤ市、ハーン・シャイフ・キャンプで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

また兵役を拒否し潜伏していたヤブルード市、マアルーラー市、ルハイバ市、ジャブアディーン町、ジャッバ市の男性34人が、当局に出頭した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民20人(ARA News(3月25日付)発表)が負傷、またムハッジャ村で軍の拷問により男性1人が死亡した。

一方、SANA(3月25日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町郊外、ナスィーブ国境通行所・ズィービーン交差点間、東ガーリヤ町、ダルアー市内(ハムザ・モスク周辺、郵便局周辺など)、アトマーン村、ヌアイマ村、ダルアー中央刑務所東部、小ダワーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月25日付)によると、マルイヤーン村、マアッラトミスリーン市、タフタナーズ市、アルバイーン山周辺、ラーミー村、バザーブー村ダイルサンバル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月25日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月25日付)によると、ジュッブ・ジャッラーフ町、ウユーン・フサイン村、フーシュ・ハッジュー村、ダイル・フール村、ダール・カビーラ村、タッル・ウマリー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市旧市街に籠城していた反体制武装集団戦闘員65人と、ハスヤー市一帯に潜伏していた96人が当局に投降した。

AFP, March 25, 2014、AP, March 25, 2014、ARA News, March 25, 2014、Champress, March 25, 2014、al-Hayat, March 26, 2014、Iraqinews.com, March 25, 2014、Kull-na Shuraka’, March 25, 2014、Naharnet, March 25, 2014、NNA, March 25, 2014、Reuters, March 25, 2014、SANA, March 25, 2014、UPI, March 25, 2014などをもとに作成。

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2014年3月24日のシリア情勢:国内の暴力

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が占拠したカサブ国境通行所周辺、サルマー町、ラビーア町一帯、さらにトルクメン山、ラタキア・アレッポ街道を軍が複数回にわたって空爆・砲撃した。

また、シャールマー山、サムラー村に通じる街道、カサブ町などで、軍、国防隊、そして「アレキサンドレッタ地方解放シリア抵抗運動」が、ヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

「アレキサンドレッタ地方」はハタイ県を指す。同地方はフランス委任統治時代にトルコが併合したが、シリアは領有権を主張している。

同監視団によると、ヌスラ戦線はカサブ町の大部分を制圧し、地中海岸に到達したが、市内での戦闘は続いているという。

この戦闘で反体制武装集団側は130人の戦闘員が死亡、またシリア側もヒラール・アサド氏らが戦死、またアルメニア教徒からなる住民のほとんどが市外に避難したという。

ウマル・ジャブラーウィーを名乗る活動家もAFP(3月24日付)に対して、カサブ国境通行所、およびカサブ町の90%」が反体制武装集団に制圧されたと述べた。

ジャブラーウィー氏はまた「軍は革命家が(地中)海に向かって進軍するのを阻止している」としたうえで、トルコ軍によるシリア軍戦闘機撃墜は、ヌスラ戦線などからなる反体制武装集団が「トルコによって支援されいることを意味する」と付言した。

しかしシリア治安筋はAFP(3月24日付)に、カサブ町での戦闘が「依然として続いており、情勢は決していない」とカサブ町喪失を否定した。

一方、SANA(3月24日付)によると、トルコから潜入しようとした「トルクメン大隊」を名乗る武装集団の戦闘員12人を軍が迎撃し、殲滅した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市を軍が「樽爆弾」で空爆する一方、ルハイバ市およびその周辺を軍が砲撃し、女性と子供を含む4人が死亡した。

またダーライヤー自由人大隊(サラーム殉教者旅団)は声明を出し、ダーライヤー市市上空で偵察活動を行っていた無人偵察機を撃墜したと発表した。

一方、SANA(3月24日付)によると、マシュラファ村、サルハ市、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャブアディーン町で兵役を拒み逃走していた8人が出頭した。

このほか、ハラスター市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾市、市民3人が死亡、子供3人を含む5人が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団、SANA(3月24日付)によると、マッザ区のフダー・モスク前の広場で爆弾が爆発した。死傷者はなかった。

一方、SANA(3月24日付)によると、ヤルムーク区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾市、パレスチナ人4人が死亡、数十人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、タバンニー地方でジハード主義武装集団がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

またムッラート村で20歳の男性の遺体が発見され、遺体には「国軍と協力したことの代償だ」と書かれた紙が添えられていたという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、シャイフ・サイード地区、ファルドゥース地区、ハンダラート・キャンプ周辺、バーシュクー村、アッザーン村、アブティーン村を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

またアレッポ市ブスターン・カスル地区に迫撃砲弾2発が着弾し、男性1人が死亡した。

さらにアレッポ市ハーリディーヤ地区に対して反体制武装集団が砲撃を加える一方、ジャンドゥール地区、タッラト・シャイフ・ユースフ地区を軍が砲撃、ナッカーリーン地区では軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月24日付)によると、ワディーヒー村、アバディーン村、ハッダーディーン村、ターディフ市、アレッポ中央刑務所周辺、フライターン市、ハーン・アサル村、マアーッラト・アルティーク村、バービース村、バシュカーティーン村、アターリブ市、クワイリス村、ラスム・アッブード村、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、アレッポ市裁判所周辺、マイサル地区、マルジャ地区、バニー・ザイド地区、ハーウース交差点、ハルワーニーヤ地区、ジャバル・バドルー地区、ジャンドゥール地区、ブアイディーン交差点、カースティールー地区、ライラムーン地区、シャイフ・サイード地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市周辺で、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、軍兵士16人が死亡した。

一方、SANA(3月24日付)によると、タルビーサ市、ガジャル村、ダール・カビーラ村・ハーリディーヤ村間、アブー・トゥラーハ村、ファーウシャーウィーシュ村、ウンム・リーシュ村、ウユーン・フサイン村、シャンダーヒーヤ村、ダルウィーシーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市旧市街に立て籠もっていた反体制武装集団戦闘員25人が当局に投降した。

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ダルアー県では、SANA(3月24日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県、SANA(3月24日付)によると、シュグル村、カフルズィーター市、ラーミー村、アルバイーン山周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月24日付)によると、県南部で「砂漠の鷹」を名乗る武装集団を軍が殲滅した。

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ラッカ県では、ARA News(3月24日付)によると、タッル・アブヤド市の病院に搬送されていたイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員4人が死亡した。

4人はキンダール村での民主統一党人民防衛隊、クルド戦線旅団などとの戦闘で負傷したという。

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ハサカ県では、ARA News(3月24日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘が続く、マルカダ町で、アラブ系部族の一部がヌスラ戦線に忠誠を誓い、ダーイシュとの戦闘に参加した。

AFP, March 24, 2014、AP, March 24, 2014、ARA News, March 24, 2014、Champress, March 24, 2014、al-Hayat, March 25, 2014、Iraqinews.com, March 24, 2014、Kull-na Shuraka’, March 24, 2014、Naharnet, March 24, 2014、NNA, March 24, 2014、Reuters, March 24, 2014、SANA, March 24, 2014、UPI, March 24, 2014などをもとに作成。

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2014年3月23日のシリア情勢:国内の暴力

 

ラタキア県では、『ハヤート』(3月24日付)などによると、トルコ軍が対トルコ国境に位置するカサブ国境通行所一帯(シリア領空内)で、シリア軍の戦闘機1機を撃墜した。

トルコの複数の消息筋によると、トルコ軍は国境に接近したシリア軍戦闘機2機に対して警告を発し、退避を命じる一方、F-16戦闘機を緊急発進させ、警告を無視した戦闘機を攻撃、1機を撃墜したという。

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、コジャエリ県での選挙演説で、トルコ軍によるシリア軍戦闘機撃墜に関して「シリアの戦闘機が我が国の領空を侵犯した」と主張、「トルコ空軍のF-16戦闘機で撃墜した」と述べた。

また「もしお前ら(シリア政府)が我が国の領空を侵犯したら、我々の報復は厳しいものとなるだろう…。参謀長とパイロット2名を祝福する。我が空軍を祝福する」と付言した。

またアブドゥッラ・ギュル大統領やトルコ国会議長も軍の攻撃に祝辞を送ったという。

一方、SANA(3月24日付)は、トルコ領内からカサブ国境通行所一帯に潜入した反体制武装集団を軍が迎撃し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊したが、反体制武装集団を追撃していたシリア軍戦闘機1機がシリア領空内で、トルコ軍の攻撃を受け、撃墜されたと報じ、トルコ軍の攻撃を「前代未聞のあからさま侵害行為」と非難した。

なおSANAによると、戦闘機のパイロットはパラシュートで脱出降下し、無事だったという。

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Kull-na Shuraka', March 23, 2014
Kull-na Shuraka’, March 23, 2014

同じくラタキア県では、またアフマド・シャイフ・アブドゥルカーディル県知事が声明を出し、カサブ地方で、反体制武装集団の迎撃にあたっていた国防隊の司令官、ヒラール・アサド氏(アサド大統領のいとこ)が戦死したと発表した。

また『ハヤート』(3月24日付)によると、反体制武装集団が制圧したカサブ国境通行所の映像をユーチューブで公開する一方、軍、国防隊は、第45電波塔監視ポスト、サムラー村を奪還した。

一方、ARA(3月23日付)は、ハーリド・ムハンマドを名乗るラタキア市住民の話として、軍、国防隊がカサブ町から撤退し、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・シャーム大隊、シャーム・イスラーム運動からなる武装集団が同市を制圧したと伝えた。

これを受け、カサブ町の住民多数がラタキア市方面に避難しているという。

他方、SANA(3月23日付)によると、ラタキア市シャイフ・ダーヒル公園近く(シャイフ・ダーヒル地区)と3月8日通りに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、市民8人が死亡、複数が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー地区の空軍情報部周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

また反体制武装集団は、シュハイフナ山を制圧、アレッポ市ライラムーン地区に向けて進軍した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(3月23日付)は、共和国護衛隊司令官のサミーア・ユースフ・アッバース准将がアレッポ市ライラムーン地区での戦闘で22日に戦死したと報じた。

さらに、クッルナー・シュラカーによると、反体制武装集団はアズィーザ村周辺の「戦略拠点」複数カ所を制圧したという。

一方、SANA(3月23日付)によると、アレッポ市旧市街のウマイヤ・モスク東部に侵入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

またカフルハムラ村、シュワイフナ村、ICARDA周辺、バービース村、アンジャーラ村、カフルナーハー村、アターリブ市、ハーン・トゥーマーン村、ジュッブ・ガブシャ村、アレッポ中央刑務所周辺、ハーン・アサル村、マアーッラト・アルティーク村、アナダーン市、ハンダラート・キャンプ、バシュカーティーン村、ザフル・シャルファ村、カフルサギール村、マンスーラ村、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、アレッポ市旧市街、マシュハド地区、シャイフ・サイード地区、ライラムーン地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ市カースティールー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がハーン・シャイフーン市内の軍拠点複数カ所を制圧した。

一方、SANA(3月23日付)によると、イブリーン村近郊、カフルラーター村、バシーリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月23日付)によると、ヤブルード市周辺、ダーライヤー市、アーリヤ農場、アイン・タルマー渓谷、アルバイン市、フーシュ・アラブ村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アブー・ワリード・カラムーニー氏を含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマアルーラー市、ヤブルード市、ジャブアディーン町、サルハ市で、反体制武装集団33人が当局に投降した。

なお2月27日以降のダマスカス郊外県各地での投降者数は460人に達しているという。

このほか、キスワ市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数2発が着弾し、市民2人が死亡した。

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ダマスカス県では、SANA(3月23日付)によると、カーブーン区で、軍が反体制武装集団を要撃し、殲滅した。

一方、SANA(3月23日付)によると、マッザ区の高等教育省近くに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、女子学生1人が死亡、学生22人を含む25人が負傷した。

またアブー・ルンマーナ地区、アフィーフ地区にも迫撃砲弾が着弾し、4人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(3月23日付)によると、ムハッジャ村、サムリーン村、ジャニーン村、フラーク市・ナーミル村街道、ダルアー市キャンプ地区、キルク地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またブスラー・シャーム市南部に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、市民1人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(3月23日付)によると、ムーリク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月23日付)によると、タルビーサ市、ウンク・ハワー村、アブー・ハリース村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市旧市街に立て籠もっていた反体制武装集団41人が当局に投降した。

このほか、ヒムス市カラム・シャーミー地区、ハムラー地区、インシャーアート地区、ハドル地区に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、少女1人を含む市民4人が死亡した。

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ラッカ県では、ARA News(3月23日付)によると、ラッカ市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、強盗殺人の罪で青年1人を処刑した。

AFP, March 23, 2014、AP, March 23, 2014、ARA News, March 23, 2014、Champress, March 23, 2014、al-Hayat, March 24, 2014、Iraqinews.com, March 23, 2014、Kull-na Shuraka’, March 23, 2014、Naharnet, March 23, 2014、NNA, March 23, 2014、Reuters, March 23, 2014、SANA, March 23, 2014、UPI, March 23, 2014などをもとに作成。

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2014年3月22日のシリア情勢:国内の暴力

ラタキア県では、『ハヤート』(3月23日付)が、複数の反体制消息筋の話として、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線が21日にカサブ国境通行所および周辺の監視ポストを制圧したと報じたうえで、軍が奪還のため、タルトゥース県、イドリブ県ザーウィヤ山から増援部隊を派遣したと伝えた。

同報道によると、ヌスラ戦線などは第45電波塔を攻撃する一方、ナブア・ムッル村とタッラト・ナスルの支配を強化し、またカサブ町内と同市周辺の丘陵地帯で戦闘が行われたという。

またシリア人権監視団は、カサブ国境通行所での戦闘に関して、「依然として激しく行われている」としたうえで、軍、国防隊の戦闘員16人、反体制武装集団13人、民間人5人がカルサーナー村への反体制武装集団の砲撃で死亡したと発表した。

一方、SANA(3月22日付)によると、カサブ町周辺で軍が反体制武装集団と交戦し、武器弾薬庫、拠点、重火器などを搭載した車輌を破壊するなど甚大な被害を与えるとともに、アンサール・シャームを名乗る武装集団の司令官アブー・イスラーム・タミーミー氏(サウジ人)らを殺害した。

SANA特派員によると、反体制武装集団は、トルコ領内から迫撃砲で後方射撃を行う一方、カサブ国境通行所のトルコ領側から発砲を行っているという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シュワイフナ山の軍拠点をシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が襲撃したが、軍の反撃によって武装集団戦闘員13人が死亡した。

またアレッポ市ラーシディーン地区、シャイフ・ナッジャール市、同工業団地地区、ヒーラーン村、アレッポ中央刑務所周辺、ハンダラート・キャンプ周辺などを軍が砲撃・攻撃し、アレッポ市旧市街(アレッポ城、ウマイヤ・モスク付近、ライラムーン地区)、シャイフ・ナッジャール市周辺で、軍、バアス大隊、クドス旅団が、ヌスラ戦線などと交戦した。

一方、SANA(3月22日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、ジャンドゥール交差点地区、裁判所西部、サイイド・アリー地区、ライラムーン地区、アイン・ハマーミマ村、クワイリス村西部、ブライジュ村、ウワイジャ地区、ハンダラート・キャンプ、ダーラト・イッザ市、カフルサギール村、アッザーン村、ヒーラーン村、カフルハムラ村、マアーッラト・アルティーク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アルバイン市、ザマルカー町、ムライハ市、ダーライヤー市を軍が空爆・砲撃し、反体制武装集団と攻撃した。

一方、SANA(3月22日付)によると、ヨルダン国境を経由してシリア領内に潜入したシャームの民のヌスラ戦線をアドラー市ウンマーリーヤ地区で要撃、複数の殺傷、逮捕した。

またアドラー市旧市街、ハラスター市、ランクース市郊外、ラアス・アイン市郊外では、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ハラスター市で、反体制武装集団が旅客マイクロ・バスを狙撃し、運転手1人が死亡、乗客2人が負傷、またハラスター市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、住宅などが被害を受けた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、ヤルムーク区を軍が空爆・砲撃した。

一方、SANA(3月22日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月22日付)によると、バーブッラー村、アルマナーズ村、ビンニシュ市近郊で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月22日付)によると、ウンム・ワラド村、マアルバ町、ジーザ町西部、ファトヤート村郊外、ジャドル村、タスィール町、ラジャート高原周辺、ダワーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(3月22日付)によると、クルキス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月22日付)によると、ティールマアッラ村、ガントゥー市、マヌーフ村、シャンダーヒーヤ村、シャルシューフ村、サウラ村、タルビーサ市、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、ヒムス市ワアル地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市旧市街に立て籠もっていた武装集団メンバー21人が投降した。

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ラッカ県では、ARA News(3月22日付)によると、民主統一党人民防衛隊とクルド戦線旅団がタッル・アブヤド市郊外で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

クルド戦線旅団のアフマド・ハッスー報道官によると、この戦闘で、ダーイシュ戦闘員50人(チェチェン人ら)以上が死亡、20人が負傷する一方、民主統一党戦闘員35人、戦線戦闘員15人が死亡した。

AFP, March 22, 2014、AP, March 22, 2014、ARA News, March 22, 2014、Champress, March 22, 2014、al-Hayat, March 23, 2014、Iraqinews.com, March 22, 2014、Kull-na Shuraka’, March 22, 2014、Naharnet, March 22, 2014、NNA, March 22, 2014、Reuters, March 22, 2014、SANA, March 22, 2014、UPI, March 22, 2014などをもとに作成。

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最新論考「シリア:民主化なき戦い 東京外大教授 青山弘之氏」(『読売新聞』2014年2月22日朝刊)

最新論考「シリア:民主化なき戦い 東京外大教授 青山弘之氏」(編集委員が迫る/聞き手 鶴原徹也)『読売新聞』2014年2月22日朝刊。

シリア紛争は3月、3年が過ぎた。戦闘は今日も続き、死者は推計で14万人を超え、難民・避難民は900万人に及ぶ。一時は苦境に立ったアサド大統領だが、依然として政権にとどまっている。日本有数のシリア・ウオッチャー、青山弘之・東京外語大教授に情勢を読み解いてもらった。…

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http://info.yomiuri.co.jp/

2014年3月21日のシリア情勢:諸外国の動き

ヨルダン国王アブドゥッラー2世は『ハヤート』(3月22日付)のインタビューに応じ、シリア情勢に関して「(シリア)分割をもたらすすべてのシナリオが悲惨な結果をもたらす」、「(シリアの)分割や解体は、シリアの隣国の治安や人道に負担となるような脆弱な政体を作り出し、地域において危険な分離主義的傾向を強めることになる」と警鐘を鳴らした。

AFP, March 21, 2014、AP, March 21, 2014、ARA News, March 21, 2014、Champress, March 21, 2014、al-Hayat, March 22, 2014、Iraqinews.com, March 21, 2014、Kull-na Shuraka’, March 21, 2014、Naharnet, March 21, 2014、NNA, March 21, 2014、Reuters, March 21, 2014、SANA, March 21, 2014、UPI, March 21, 2014などをもとに作成。

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2014年3月21日のシリア情勢:国内の暴力

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、対トルコ国境のカサブ町周辺で、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦した。

この戦闘で、ヌスラ戦線などは、同地域一帯を迫撃砲、ロケット弾などで攻撃し、国境地帯にある監視ポスト数カ所を制圧した。

ただし同監視団によると、カサブ国境通行所は依然としてシリア政府の支配下にあるという。

しかし、クッルナー・シュラカー(3月21日付)は、ヌスラ戦線などからなる武装集団が軍との戦闘の末に、カサブ国境通行所、税関ビルなどを含むビル4棟、サフラ監視ポスト、カサブ監視ポスト、アクラア山監視ポストを制圧したと報じた。

これに関して、SANA(3月21日付)は、ヌスラ戦線などの攻撃が、トルコ領内から行われたと指摘、軍がトルコ領から潜入しようとしたテロ集団を撃退したと報じた。

この戦闘で、軍はヌスラ戦線の北部地域司令官を含む17人の戦闘員を殲滅したという。

また、バッシャール・ジャアファリー国連代表大使は、ラタキア県カサブ国境通行所一帯に対する反体制武装集団の攻撃に対してトルコ政府が、兵站支援や戦闘員の越境支援などを行っていると非難する抗議文を国連事務総長と安保理議長に提出した。

このほか、SANA(3月21日付)によると、ラタキア市ティシュリーン大学内の電気機械工学部、工業研究所近くに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市周辺で、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフルナブル市を軍が空爆した。

一方、SANA(3月21日付)によると、カフルルーマー村、サラーキブ市、クマイナース村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市郊外のワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプ、ムライハ市近郊の防空局周辺などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月21日付)によると、ハーマ町国民和解委員会のフサーム・スカーフ氏が市庁舎近くで反体制武装集団の襲撃を受け、射殺された。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区でPFLP-GC民兵と反体制武装集団が交戦した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(3月21日付)によると、ヤルムーク師団(自由シリア軍)のバッシャール・ズウビー司令官がダルアー市郊外の穀物サイロ地区を制圧したと発表した。

またユーチューブには穀物サイロ地区を制圧した武装集団の映像(http://www.youtube.com/watch?v=JXrWkusgnVM&feature=player_embedded)が公開された。

一方、SANA(3月21日付)によると、サフム・ジャウラーン村・タスィール町街道、ハッジャ村周辺、サムリーン村、ジャドル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月21日付)によると、サアン村、バイト・スワイス村、マシュラファ村、南マシュジャル村、タルビーサ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月21日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ハンダラート・キャンプ、ブライジュ村、タッル・ジュバイン村、アブティーン村、アッザーン村、カフルハムラ村、シャイフ・サイード村、アナダーン市、アンジャーラ村、シャルバア村、バービース村、クワイリス村、アルバイド村、アレッポ市ジュダイダ地区、ジャンドゥール交差点、マサーキン・ハナーヌー地区、ブアイディーン地区、旧市街、ハイダリーヤ地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、アレッポ市タラル地区、ニール通りに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、市民6人が死亡、20人が負傷した。

AFP, March 21, 2014、AP, March 21, 2014、ARA News, March 21, 2014、Champress, March 21, 2014、al-Hayat, March 22, 2014、Iraqinews.com, March 21, 2014、Kull-na Shuraka’, March 21, 2014、Naharnet, March 21, 2014、NNA, March 21, 2014、Reuters, March 21, 2014、SANA, March 21, 2014、UPI, March 21, 2014などをもとに作成。

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2014年3月20日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、『ハヤート』(3月21日付)によると、軍がカルアト・ヒスン市に突入し、総攻撃を開始した。

カルアト・ヒスン市は、ヒムス県に残された反体制武装集団最後の一大拠点で、同県各地とレバノン(ベカーア県)を結ぶ要衝の一つ。

SANA(3月20日付)などシリアの主要メディアは、同村にある古城カルアト・ヒスン(クラーク・ド・シュバリエ)を制圧し、シリア国旗を掲揚したと報じた。

SANA, March 21, 2014
SANA, March 21, 2014

シリア軍の大佐はマヤーディーン(3月20日付)に対して、クラーク・ド・シュバリエ、郊外、隣接する村落を制圧したことを明らかにした。

またAFP(3月20日付)は、カルアト・ヒスン市から敗走した反体制武装集団を軍が要撃し、戦闘員11人が死亡したと報じた。

Kull-na Shuraka', March 20, 2014
Kull-na Shuraka’, March 20, 2014

一方、SANA(3月20日付)によると、軍が、国防隊の支援のもと、カルアト・ヒスン市を制圧、同地の治安と安全を回復、クラーク・ド・シュバリエにシリア国旗を掲揚した。

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ラタキア県では、『ハヤート』(3月21日付)によると、サルマー町、ドゥワイリカ村、アーラー村街道、ラタキア・アレッポ街道各所を軍が砲撃・空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アズィーズィーヤ地区に迫撃砲弾が着弾し、複数名が負傷、またブアイディーン地区、ハイダリーヤ地区、サカン・シャバービー地区、カラム・ベク地区が軍の「樽爆弾」などによる空爆を受けた。

また軍は、ジハード主義武装集団が占拠するキンディー大学病院付近、アレッポ市カースティールー地区、アレッポ中央刑務所周辺、フライターン市などを空爆、サバーヒーヤ村周辺では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月20日付)によると、アレッポ市旧市街、サーフール地区、ジャンドゥール交差点、ジュダイダ地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、カースティールー地区、ナイラブ地区、バニー・ザイド地区、アレッポ中央刑務所周辺、アッザーン村、カフルハムラ村、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、ラスム・アッブード村周辺、クワイリス村、ファースィーン村、ザバディーヤ村、フマイマ村、マーリア市、タッル・リフアト市、バービース村、フライターン市、ウワイジャ地区、アルバイド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町一帯を軍が空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフ・キャンプ周辺、ドゥーマー市などを軍が空爆・砲撃した。

ドゥーマー市への砲撃は、同市への人道支援搬入直後に行われたという。

一方、SANA(3月20日付)によると、ヤブルード市西部のマシュラファ村、ダーライヤー市、ハラスター市、ザーキヤ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またクドスィーヤー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民3人が死亡した。

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ダマスカス県では、SANA(3月20日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月20日付)によると、イドリブ・ラタキア街道、ラーム・ハムダーン村、マアッラトミスリーン市、カフル・ヤフムール村、マアッルバリート村、ジダール・ビカフルーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(3月20日付)によると、マルカダ町でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャームの民のヌスラ戦線の拠点に対して爆弾を仕掛けた車で自爆攻撃を行った。

また同村の穀物サイロ近くでは、ヌスラ戦線、イスラーム戦線がダーイシュと交戦し、ヌスラ戦線はダーイシュ戦闘員40人以上を殺害したと発表したという。

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ラッカ県では、ARA News(3月20日付)が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がタッル・アブヤド市近郊の村々に住むクルド人の強制排除を進め、タッル・ファンダル村の住民約500人がトルコ領内に追放されたと報じた。

AFP, March 20, 2014、AP, March 20, 2014、ARA News, March 20, 2014、Champress, March 20, 2014、al-Hayat, March 21, 2014、Iraqinews.com, March 20, 2014、Kull-na Shuraka’, March 20, 2014、Naharnet, March 20, 2014、NNA, March 20, 2014、Qanat al-Mayadin, March 20, 2014、Reuters, March 20, 2014、SANA, March 20, 2014、UPI, March 20, 2014などをもとに作成。

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2014年3月19日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市近郊のラアス・アイン市を軍が国防隊、ヒズブッラー戦闘員の支援のもとに制圧した。

同市では、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などと軍の戦闘が18日から激化していた。

またクドスィーヤー市周辺、ダイル・ムクリン町・イフラ村間の街道、ザバダーニー市東部山岳地帯を軍が砲撃した。

一方、SANA(3月19日付)によると、軍がラアス・アイン市を制圧、同地の治安を回復した。

またダーライヤー市などで、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、AFP(3月19日付)によると、軍がカルアト・ヒスン市に突入し、村内の二つの地区を制圧した。

軍はまた同村周辺を砲撃した。

一方、SANA(3月19日付)によると、シュワイヒド村を軍が制圧、同地の治安を回復した。

またザーラ村、ラスタン市、ザアフラーナ村、タルビーサ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区、ジャズマーティー地区、シャイフ・マクスード地区、スッカリー地区、ハンダラート・キャンプ、アレッポ中央刑務所周辺などを軍が「樽爆弾」などで空爆した。

またARA News(3月19日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が民主統一党人民防衛隊との3日にわたる戦闘の末、アイン・アラブ(コバネ)市郊外のスィリーン村にある穀物サイロを制圧した。

人民保護部部隊司令官の一人によると、この戦闘で隊員3人が戦死、11人が負傷する一方、ダーイシュ側にも人的被害が出たという。

一方、SANA(3月19日付)によると、アレッポ市サーフール地区、シャッアール地区、ハナーヌー地区、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、ジュダイダ地区、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ハンダラート・キャンプ、シャイフ・ズィヤート村、フィーファーン村、カシーシュ村、アナダーン市、ハーン・アサル村、アウラム・クブラー町、アッザーン村、マンスーラ村、カフルハムラ村、カフルハラブ村、ダフラトアブドゥラッブ村、ハーン・トゥーマーン村、クワイリス村、ラスム・アッブード村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、民主統一党人民防衛隊がラアス・アイン市郊外でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦の末、ダーイシュ戦闘員20人を殺害、ガザール・マフウ村、ファリーサ・シャッラービーイーン村、ファリーサ・スーフィヤーン村、ファリーサ・ダシュウ村、タッル・マハー村、ブーガー村を制圧した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スンナの獅子の盾旅団などジハード主義武装集団からなる「自由シリア軍」がダルアー市中央刑務所(ガラズ刑務所)周辺での軍との2ヶ月におよぶ戦闘の末、同刑務所を制圧するとともに、刑務所に隣接する穀物サイロ地区で戦闘を続けた。

Kull-na Shuraka', March 19, 2014
Kull-na Shuraka’, March 19, 2014

『ハヤート』(3月20日付)によると、ガラズ刑務所制圧により、「自由シリア軍」は収監者数十人を解放した。

同刑務所には約300人の収監者がおり、そのほとんどが2011年3月以降の反体制デモ参加者だという。

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Kull-na Shuraka', March 19, 2014
Kull-na Shuraka’, March 19, 2014

ラタキア県では、クッルナー・シュラカー(3月19日付)によると、ラタキア市の政治治安部近くなどに「自由シリア軍」が発射した迫撃砲弾が着弾し、建物などが被害を受けた。

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イドリブ県では、SANA(3月19日付)によると、サラーキブ市、ファイルーン村、アリーハー市、ムナイズィラ村、カフルナジュド村、ラブア・ジューズ村、タッル・ハッターブ村、クマイナース村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月19日付)によると、ブー・ウマル村、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、シャイフ・ヤースィーン地区、ジュバイラ地区、工業地区、ハウィーカ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月19日付)によると、マーリキー地区のジャーヒズ公園近くに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民9人が負傷した。

AFP, March 19, 2014、AP, March 19, 2014、ARA News, March 19, 2014、Champress, March 19, 2014、al-Hayat, March 20, 2014、Iraqinews.com, March 19, 2014、Kull-na Shuraka’, March 19, 2014、Naharnet, March 19, 2014、NNA, March 19, 2014、Reuters, March 19, 2014、SANA, March 19, 2014、UPI, March 19, 2014などをもとに作成。

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最新論考「シリア紛争から3年:アサド政権と反体制勢力の暴力の応酬をめぐる「善」と「悪」(Asahi中東マガジン)

青山弘之「シリア紛争から3年:アサド政権と反体制勢力の暴力の応酬をめぐる「善」と「悪」

Asahi中東マガジン、2014年3月18日 http://middleeast.asahi.com/report/2014031600001.html

「シリア革命」と呼ばれた反体制運動が高揚し、シリアが未曾有の混乱に苛まれてから3月15日で3年が経った。「今世紀最悪の紛争」と評されるこの武力紛争は、「政権崩壊は時間の問題」といった主張が欧米諸国や日本のメディアから姿を消して以降、大きく取り上げられることはなくなった。2013年8月のダマスカス郊外県グータ地方での化学兵器使用を受けて、シリア情勢への関心はにわかに高まりを見せたが、そこで注目されたのは、シリアそのものというよりは、むしろバッシャール・アサド政権に「懲罰的」な攻撃を行おうとした米英仏のヒステリーだった。
シリアの紛争への関心が薄れるなか、「自由を求める無垢な市民に対する独裁政権の一方的弾圧」というイメージだけが記憶にとどまり、多くの人がそれを現実だと錯覚している。だが、今日のシリアはこうしたイメージでは到底理解し得ない結末へと向かっており、実態に即した理解と対応が求められている。

* * *

「アラブの春」が波及するかたちで発生したシリアの紛争は、既存の政権(独裁政権)を「悪」、抗議行動を行う民衆を「善」と位置づけ、「悪」は滅び、その後に「善」なる「民主制」が実現する(実現せねばならない)という予定調和に沿って捉えられることが多い。しかし、拙稿(『混迷するシリア:歴史と政治構造から読み解く』岩波書店、2012年)で詳述した通り、この紛争は、争点や当事者を異にするさまざまな局面が折り重なるかたちで展開しており、重層性を無視した過度の単純化は、実態の把握を困難なものとした。
予定との調和を見せずに混迷を続けたシリア情勢は、中東政治を説明する際にしばしば引き合いに出される「宗派対立」という視点から説明されることもあった。アラウィー派政権とスンナ派からなる国民・反体制勢力の闘争、といった図式がそれである。しかし、宗派対立は、アサド政権を非難する欧米諸国と、シリアでのテロを自己正当化するアル=カーイダ系組織の言説が作り出す仮想現実だった。宗派への帰属やその教義は、…「続きはログイン・ご購入後に読めます」

2014年3月18日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市、バイト・サフム市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

また軍は、ワーディー・バラダー、アーリヤ農場、ハジャル・アスワド市などを砲撃した。

一方、SANA(3月18日付)によると、ヤブルード市南部のラアス・アイン市、アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区、アーリヤ農場、アルバイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマアルーラー市では、反体制武装集団メンバー13人が関係当局に投降した。

当局によると、3月に入って投降した武装集団メンバーの数は447人に達しているという。

このほか、ジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、4人が死亡、女性・子供を含む10人が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、ヤルムーク区で未明、軍、PFLP-GC民兵とジハード主義武装集団が交戦、軍が両地区、アサーリー地区を砲撃した。

一方、SANA(3月18日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ザブラターーニー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、1人が死亡、約10人が負傷した。

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ARA, March 18, 2014
ARA, March 18, 2014

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、軍がフラーク市、ヌアイマ村周辺、ダルアー市中央刑務所、穀物サイロ周辺などで反体制武装集団と交戦する一方、シャイフ・マスキーン市、ダーイル町で3人が軍の拷問により死亡した。

一方、SANA(3月18日付)によると、アトマーン村周辺、ラジャート高原一帯、西ガーリヤ村、東ガーリヤ町、ヌアイマ村、カラク村、ダルアー市中央刑務所(ガラズ刑務所)周辺、ハッジャ村西部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市南部で、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、ジダール・ブカフルーン市一帯に砲撃を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団(名称などは不明)がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が撤退し、シャームの民のヌスラ戦線に掌握されたダイル・ウスマーン村を襲撃し、ヌスラ戦線戦闘員5人を拘束した。

ヌスラ戦線も17人の戦闘員を捕捉したという。

一方、SANA(3月18日付)によると、アブー・ズフール町、カフルヤーヤー村、ナフラ村、クマイナース村、ムーリーン村、タッル・ディニートで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ライラムーン地区などで、軍、バアス大隊(国防隊)がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月18日付)によると、アレッポ市サイイド・アリー地区、スッカリー地区、マンスーラ村、ハンダラート・キャンプ郊外、クワイリス村、アルバイド村、ラスム・アッブード村、ジュバイラ村、ズィラーア村、自由貿易地区、ハイヤーン町、ヒーラーン村、フライターン市、バービース村、カフルハムラ村、ハーン・アサル村、アターリブ市、カフルブスィーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市の航空基地周辺を軍が砲撃、またシャームの民のヌスラ戦線が制圧するタービア・ガス採掘所を何者かが襲撃した。

一方、SANA(3月18日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハジーン市に向かっていた旅客バスが、街道に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、乗客3人が死亡、7人が負傷した。

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ハサカ県では、ARA News(3月18日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するマルカダ町郊外のサルジャ村検問所をシャームの民のヌスラ戦線が襲撃した。

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ヒムス県では、SANA(3月18日付)によると、アブー・ハワーディード村、ラスタン市、ウンム・スハイリージュ村、ラッフーム村、アルスーナ村、サラーム・ガルビー村、南マシュジャル村、イッズッディーン町・ラヤーン村街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ヒムス市インシャーアート地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、5人が死亡、25人が負傷した。

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ラタキア県では、SANA(3月18日付)によると、ズワイク村、ナバア・サームール村、アイン・ジャウズ村、シュマイサ村、カフルダルバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 18, 2014、AP, March 18, 2014、ARA News, March 18, 2014、Champress, March 18, 2014、al-Hayat, March 19, 2014、Iraqinews.com, March 18, 2014、Kull-na Shuraka’, March 18, 2014、Naharnet, March 18, 2014、NNA, March 18, 2014、Reuters, March 18, 2014、SANA, March 18, 2014、UPI, March 18, 2014などをもとに作成。

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2014年3月17日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、AFP(3月17日付)によると、ヤブルード市南部のランクース市、フライタ村、ラアス・マアッラ町で軍が反体制武装集団に対する掃討作戦を集中的に行った。

同地には、ヤブルード市から反体制武装集団が敗走しているという。

シリア軍消息筋の話として、軍の作戦は、対レバノン国境地帯を完全に制圧し、レバノンとの通行所のすべてを封鎖することにあるという。

またシリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦を続けた。

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同じくダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ザバダーニー市西方の山岳地帯、フーシュ・アラブ村を軍が砲撃した。

またSANA(3月17日付)などによると、サフナーヤー市郊外のバーリダ市3月8日郊外地区で、爆弾が仕掛けられた自動車が爆発し、市民2人、14人負傷した。

また県南部ではジハード主義武装集団戦闘員3人が何者かに殺害された。

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SANA, March 17, 2014
SANA, March 17, 2014
SANA, March 17, 2014
SANA, March 17, 2014
ARA, March 17, 2014
ARA, March 17, 2014

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区への軍の砲撃で、3人が死亡した。

またSANA(3月17日付)によると、ウマウィーイーン広場近くに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾し、市民13人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャイザル町で軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市工業地区で、軍とジハード主義武装集団と交戦し、軍の士官1人を含む3人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区を軍が空爆する一方、ハーリディーヤ地区で軍と反体制武装集団が交戦した。

またバーブ市では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の本部で爆弾が爆発し、10人の戦闘員が死傷した。

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ヒムス県では、SANA(3月17日付)によると、ヒムス市ザフラー地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、女性3人を含む6人が死亡、26人が負傷した。

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ラッカ県では、イフバーリーヤ・チャンネル(3月17日付)によると、タブカ市で軍が「特殊作戦」を行い、拉致されていた民間人、軍人48人の解放に成功した。

 

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ハサカ県では、ARA News(3月17日付)によると、アフリーン市で民主統一党アサーイシュが、麻薬栽培の容疑でアミール・グバーリー学校の女子生徒5人を逮捕した。

AFP, March 17, 2014、AP, March 17, 2014、ARA News, March 17, 2014、Champress, March 17, 2014、al-Hayat, March 18, 2014、al-Ikhbariya, March 17, 2014、Iraqinews.com, March 17, 2014、Kull-na Shuraka’, March 17, 2014、Naharnet, March 17, 2014、NNA, March 17, 2014、Reuters, March 17, 2014、SANA, March 17, 2014、UPI, March 17, 2014などをもとに作成。

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2014年3月16日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、AFP(3月16日付)などによると、国防隊、ヒズブッラー戦闘員の支援を受けた軍が、ヤブルード市を完全制圧した。

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、「一連の特殊作戦により、本日(16日)早朝、シリア・アラブ軍は、国防隊の支援のもとに、ヤブルード市に籠城していた傭兵テロリスト多数を殲滅し…、同市およびその周辺地域の治安と安定を回復した」と発表した。

SANA, March 16, 2014
SANA, March 16, 2014
SANA, March 16, 2014
SANA, March 16, 2014
SANA, March 16, 2014
SANA, March 16, 2014

声明はまた「この新たな戦果は…対レバノン国境地域の安全を保障し、ダマスカス郊外県に残留するテロリストの拠点への兵站路を絶つ…重要な成果」だと強調した。

これに関して、シリア人権監視団は、軍とヒズブッラー戦闘員がヤブルード市の「大部分を制圧」したと認めつつ、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などとの戦闘がまだ続いていると付言した。

一方、SANA(3月16日付)は、ヤルムーク市完全制圧を受け、ファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣(兼軍武装部隊副司令官)が総司令部の士官らとともに、ヤブルード市の前線を視察したと報じた。

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同じくダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、首都ダマスカスとクナイトラ県を結ぶ街道(サラーム高速道路)の要衝であるサアサア町周辺の軍拠点・検問所を反体制武装集団が襲撃、バイト・ジン市・ルハイバ市交差点検問所などを制圧した。

SANA, March 16, 2014
SANA, March 16, 2014

攻撃を行ったのは、シリア革命家戦線シャームの剣旅団キリスト旅団を名乗る組織。

反体制武装集団はまた、サアサア町内の空軍情報部施設、第168連隊基地、第137連隊基地などを砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ズバイダ村、ビイル・アジャム村を軍が砲撃した。

一方、SANA(3月16日付)によると、ダワーヤ・スグラー村、ハッジャ村、ブライカ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シャームの民の合同司令部が声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との交戦の末、ダイルナッタ村、フザーミーヤ村、マザール村を制圧したと発表した。

また、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)アレッポ州(ウィラーヤト・ハラブ)はツイッターを通じて、アレッポ州アミールのアミール、アブー・ウサーマ・マグリビー氏(モロッコ人)が戦死したと発表した。

これに先立ち、シャームの民のヌスラ戦線は16日、ツイッターを通じて、アレッポ市での戦闘で、ダーイシュ・アレッポ州のアミールであるアブー・ウサーマを殺害したと発表していた。

一方、『ハヤート』(3月17日付)によると、軍がハンダラート・キャンプ、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区を砲撃する一方、ジハード主義武装集団はアレッポ中央刑務所周辺で軍を要撃、兵士4人を殺害した。

他方、SANA(3月16日付)によると、アレッポ市カルム・マイサル地区、アンサーリー地区、ハナーヌー地区、シャッアール地区、サカン・シャバービー地区、マアスラーニーヤ地区、アレッポ中央刑務所周辺、ラスム・アッブード村、アルバイド村、クワイリス村、ブライジュ村、ハンダラート・キャンプ、カフルサギール村、ムスリミーヤ村、ファーフィーン村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、『ハヤート』(3月17日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がイドリブ県境の山岳地帯に位置するクルド人とトルクメン人の村落から撤退し、同地にシャームの民のヌスラ戦線が展開し、ダーイシュの重火器を接収した。

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ヒムス県では、SANA(3月16日付)によると、キースィーン港(ラスタン湖)、ダール・カビーラ村、サラーム・ガルビー村、サラーム・シャルキー村、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また反体制武装集団メンバー15人が、関係当局に投降したという。

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イドリブ県では、SANA(3月16日付)によると、カフルルーマー村、ビンニシュ市、アブー・ズフール町、ナリラヤー村、ラーミー村、アルバイーン山周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 16, 2014、AP, March 16, 2014、ARA News, March 16, 2014、Champress, March 16, 2014、al-Hayat, March 17, 2014、Iraqinews.com, March 16, 2014、Kull-na Shuraka’, March 16, 2014、Naharnet, March 16, 2014、NNA, March 16, 2014、Reuters, March 16, 2014、SANA, March 16, 2014、UPI, March 16, 2014などをもとに作成。

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2014年3月15日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、AFP(3月16日付)が軍消息筋の話として、ヤブルード市内東部地区で軍と反体制武装集団が激しく交戦し、市内での作戦を指揮していた武装集団の司令官13人が死亡、また多くの戦闘員も死傷したと伝えた。

SANA, March 15, 2014
SANA, March 15, 2014

また、シリア・アラブ・テレビ(3月16日付)は、ヤブルード市郊外の丘陵地に現地に特派員を派遣し、「軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるテロ集団が激しく交戦…、軍の攻撃で深刻な打撃を被り、武装集団がランクース市方面に逃走した」と伝えた。

これに関して、シリア人権監視団は、ヌスラ戦線司令官の一人アブー・アッザーム・クワイティー氏が軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員との交戦の末に死亡したと伝えた。

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アブー・アッザーム氏は、カラムーン地方で活動するヌスラ戦線の「ナンバー・ツー」と目されており、またクッルナー・シュラカー(3月15日付)によると、アブー・アッザーム氏は、聖タクラー修道院修道女と女性収監者の捕虜交換を統轄していた人物。

シリア国民評議会事務局メンバーのムアイイド・ガズラーン氏は、ヤブルード市の戦況に関してCNNアラビック(3月15日付)を通じて声明を出し、「革命家らは攻撃を撃退することに成功し、カーラ地方からシャッビーハとともに進軍してきた軍に甚大な被害を与え、ヒズブッラー戦闘員と政府軍の兵士数十人が死亡し、その遺体は今も回収されずに放置されたままだ」と述べた。

ガズラーン氏によると、ヤブルード市での戦闘には、カラムーン殉教者旅団、西アースィー大隊、ハック旅団、ファトフの鷹旅団、クサイル旅団などが参加しているという。

またシリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とヌスラ戦線などとの戦闘が続き、軍はヘリコプターから同市東部周辺を「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(3月15日付)によると、軍がヤブルード市南東部の丘陵地帯、聖マールーン山を制圧するとともに、市内で進軍を続け、中心街の2キロ地点まで迫った。

また軍は、レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村からの兵站路を寸断し、反体制武装集団の一部がランクース市方面に逃走したという。

さらに軍は、マアルーラー市・ジャブアディーン町街道、ワーディー・バラダー、アルバインしなどで、反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ハラスター市では、旅客バスが反体制武装集団によって狙撃され、5人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イフスィム村を軍が空爆し、子供3人を含む5人が死亡した。

またマアッラト・ヌウマーン市も軍の空爆を受け、子供2人を含む11人が死亡したという。

一方、シリア革命家戦線広報局は声明を出し、マアッラト・ヌウマーン市で戦線軍司令官のアフマド・ムシャイイル准将(アブー・フィラース)がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって暗殺されたと発表した。

他方、SANA(3月15日付)によると、タフタナーズ市、ダーマー村、ルワイハ村、カフルジャーリス村、ビンニシュ市、ビダーマー町、サルミーン市、マアッラトミスリーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ザーウィヤ山ムハージリーン旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジャッラーフ航空基地周辺を軍が空爆した。

またラーイー村では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘で、ジハード主義武装集団戦闘員3人が死亡した。

このほか、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、カースティールー地区、アンサーリー地区、カラム・ベク地区、バーブ街道地区、ダフラト・アワード地区、カルム・ジャズマーティー地区などを、軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

一方、シャームの民の合同作戦司令室は声明を出し、東部のマギーディーン村、ハラファトラ村、タッル・バッタール農場、ジャッカ村、サンダラ村を、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との交戦の末に制圧した、と発表した。

ハラブ・ニュース(3月15日付)が伝えた。

他方、SANA(3月15日付)によると、アレッポ市マルジャ地区、アシュラフィーヤ地区、ジュダイダ地区、ヒーラーン村、アナダーン市、自由貿易地区、ジュバイラ村、タッラト・マダーファ村、ラスム・アッブード村、アルバイド村、マンスーラ村、カフルハムラ村、シャルファ・スグラ村、アッザーン村、アブティーン村、クワイリス村周辺、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月15日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月15日付)によると、ラスタン市、ダール・カビーラ村、ウンム・ハーラタイン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市ジュッブ・ジャンダリー地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ハスラジーヤ村で、反体制武装集団メンバー30人が投降した。

またカルアト・ヒスン市、ザーラ村でも、反体制武装集団メンバー56人が投降した。

このほか、マズィーナ村では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、4人が負傷した。

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ハサカ県では、SANA(3月15日付)によると、ハサカ市タラーイア地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供2人が負傷した。

AFP, March 15, 2014、AP, March 15, 2014、ARA News, March 15, 2014、Champress, March 15, 2014、CNN Arabic, March 15, 2014、al-Hayat, March 16, 2014、Iraqinews.com, March 15, 2014、Kull-na Shuraka’, March 15, 2014、Naharnet, March 15, 2014、NNA, March 15, 2014、Reuters, March 15, 2014、SANA, March 15, 2014、UPI, March 15, 2014などをもとに作成。

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2014年3月15日のシリア情勢:シリア政府の動き

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(3月15日付)などによると、カーミシュリー市でアサド政権を支持するデモ行進が行われ、アラブ系住民、国防隊メンバーらが参加した。

ARA News, March 15, 2014
ARA News, March 15, 2014

デモ行進は民主統一党人民防衛隊の監視のもとで行われ、参加者は「アッラー、シリア、バッシャールだけ」などと書かれたプラカードや写真を掲げて行進した。

クッルナー・シュラカー(3月15日付)によると、デモにはハルブ部族、タイイ部族、ジュブール部族、ジャウワーラ部族などアラブ系部族が参加していたという。

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SANA, March 15, 2014
SANA, March 15, 2014

SANA(3月15日付)によると、ダイル・ザウル市ジャウラ地区で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモ行進が行われ、地元住民らが参加した。

AFP, March 15, 2014、AP, March 15, 2014、ARA News, March 15, 2014、Champress, March 15, 2014、al-Hayat, March 16, 2014、Iraqinews.com, March 15, 2014、Kull-na Shuraka’, March 15, 2014、Naharnet, March 15, 2014、NNA, March 15, 2014、Reuters, March 15, 2014、SANA, March 15, 2014、UPI, March 15, 2014などをもとに作成。

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2014年3月14日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方制圧をめざす軍は、ヤブルード市東部入り口に到達し、アカバ地区検問所を制圧した。

また同市周辺、サフル村周辺では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなる武装集団と交戦した。

これに関して、ヌスラ戦線のアブドゥッラ・アッザーム・シャーミー報道官も、軍がアカバ地区の検問所1カ所を制圧し、ここを拠点に同地区の他の拠点への攻撃を激化させたことを受け、戦線戦闘員が撤退したことを認めた。

一方、SANA(3月14日付)によると、軍がヤブルード市東部入口と北部境界線地帯を制圧した。

また軍はイフラ村郊外、ワーディー・バラダー、ハルブーン市郊外のヒスン山、ダーライヤー市、アーリヤ農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、軍がジャウバル区を砲撃する一方、治安部隊がシャーグール区に展開し、通行人らを尋問した。

一方、SANA(3月14日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カルム・タッラーブ地区、シャイフ・ナッジャール市、アレッポ中央刑務所周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

また軍は、マンスーラ村、ハーン・アサル村を砲撃した。

一方、SANA(3月14日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・カスル地区、カルム・マイサル地区、ラーシディーン地区、バーブ・ナイラブ地区、ウワイジャ地区、ハンダラート・キャンプ、ムスリミーヤ村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ヒーラーン村、クワイリス村、ラスム・アッブード村、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月14日付)によると、ハスラジーヤ村周辺の丘陵地帯、カルアト・ヒスン市に通じる街道を軍、国防隊が制圧、またカルアト・ヒスン市から闘争しようとした反体制武装集団を軍が要撃、殲滅した。

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ラタキア県では、SANA(3月14日付)によると、サルマー町、ドゥーリーン村、ダッラ村、ドゥワイリカ村、シャムスィーヤ村、ガマーム村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

また軍、国防隊が、ハムユーシーヤ村、バールーダ村、バルータ村で特殊作戦を行い、反体制武装集団が拉致していた女性市民3人を解放した。

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ハマー県では、SANA(3月14日付)によると、ハマー市クスール地区で、関係当局が住民の協力のもとに反体制武装集団のアジトに投入、メンバーらを逮捕した。

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イドリブ県では、SANA(3月14日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、サルミーン市一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月14日付)によると、ハッジャ地方で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(3月14日付)によると、ハサカ市アズィーズィーヤ地区で爆発が起きた。

またマルカダ市では、シャームの民のヌスラ戦線とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の交戦が続いた。

一方、アサーイシュは、カーミシュリー市ヒッティーン市場でシリア・クルド民主党アル・パールティが計画していた芸術展の開催を禁じた。

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シリア人権監視団は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が撤退したイドリブ県とラタキア県の拠点複数カ所をシャームの民のヌスラ戦線が掌握したと発表した。

同監視団によると、この撤退は、ダーイシュが両県での戦闘員を保護できなくなったことが理由で、数週間前から撤退を開始していたダーイシュは両県から「完全」に姿を消し、ラッカ県方面へと移動したのだという。

また同監視団によると、アレッポ市内に展開していたダーイシュの戦闘員も、ジャラーブルス市などアレッポ県東部に、またダイル・ザウル県の戦闘員もラッカ県方面に撤退したという。

AFP, March 14, 2014、AP, March 14, 2014、ARA News, March 14, 2014、Champress, March 14, 2014、al-Hayat, March 15, 2014、Iraqinews.com, March 14, 2014、Kull-na Shuraka’, March 14, 2014、Naharnet, March 14, 2014、NNA, March 14, 2014、Reuters, March 14, 2014、SANA, March 14, 2014、UPI, March 14, 2014などをもとに作成。

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2014年3月13日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市を軍が地対地ミサイルなどで攻撃する一方、同市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またワーディー・バラダー地方のイフラ村が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(3月13日付)によると、アーリヤ農場、ヤブルード市、イフラ村郊外、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、ザーキヤ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これにより、軍はヤブルード市近郊でアブダール・シャーム大隊司令官のファウワーズ・ダーリー氏の殺害に成功した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がカルアト・ヒスン市を地対地ミサイルなどで攻撃する一方、ハスラジーヤ村周辺で、軍、国防隊がジュンド・シャームなどからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月13日付)によると、アイン・フサイン村、カルアト・ヒスン市、ヒムス市カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ジュンド・シャーム機構の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク村周辺で、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、バニー・ザイド地区を軍が空爆し、男性1人が死亡、ナッカーリーン地区ではジハード主義武装集団と交戦で、軍の兵士4人が死傷した。

またシャイフ・ナッジャール市工業団地地区周辺では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

さらに、ハラブ・ニュース(3月13日付)によると、バーブ市で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が自らの住居・拠点不足を解消するためとして、「革命家」や避難民の住居約75棟を接収した。

一方、ARA News(3月13日付)によると、サッリーン村一帯で、クルド戦線旅団、シリア自由人旅団などからなる反体制武装集団が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘を続けた。

同報道によると、この戦闘で、クルド戦線旅団らは、12日にカブル・イームー村を制圧したという。

また民主統一党人民防衛隊は、アイン・アラブ(コバネ)市9キロの地点まで進軍したという。

他方、SANA(3月13日付)によると、アレッポ市旧市街、ブスターン・カスル地区、マサーキン・ハナーヌー地区、サラーフッディーン地区、ジュダイダ地区、クワイリス村、アルバイド村、ラスム・アッブード村、ワディーア村、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、カフルハムラ村、ハンダラート・キャンプ、フライターン市、カースィティールー地方、ダイル・ハーフィル市、マスカナ市、カシーシュ村、アナダーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、民主統一党人民防衛隊が声明を出し、カーミシュリー市各所で、武装集団がカッドゥール・ベク地区の税関局など人民防衛隊、シリア軍、国防隊の拠点複数カ所を襲撃し、人民防衛隊兵士1人を殺害し、武器弾薬を強奪したと発表した。

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ダマスカス県では、SANA(3月13日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月13日付)によると、サルミーン市、カフルルーヒーン村、イドリブ中央刑務所周辺、ハーリム市・サルキーン市街道、アブー・ルバイー山、ハーン・シャイフーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月13日付)によると、シャイフ・マスキーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 13, 2014、AP, March 13, 2014、ARA News, March 13, 2014、Champress, March 13, 2014、Halabnews.com, March 13, 2014、al-Hayat, March 14, 2014、Iraqinews.com, March 13, 2014、Kull-na Shuraka’, March 13, 2014、Naharnet, March 13, 2014、NNA, March 13, 2014、Reuters, March 13, 2014、SANA, March 13, 2014、UPI, March 13, 2014などをもとに作成。

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2014年3月12日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市、タルフィーター村郊外、リーマー農場、アドラー市周辺、ワーディー・バラダーを軍が砲撃する一方、リーマー農場で軍、国防隊とジハード主義武装集団が交戦し、武装集団戦闘員7人と軍・国防隊兵士多数が死亡した。

一方、SANA(3月12日付)によると、ヤブルード市、リーマー農場、ダイル・アサーフィール市郊外、アーリヤ農場、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区が軍の砲撃を受ける一方、クスール地区・ティジャーラ地区間の地区で爆発音が聞こえた。

またヤルムーク区では、PFLP-GCの戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月12日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、ラッカ報道局(3月12日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のティシュリーン・ダム地域のアミール、アブー・ムハンマド・ミスリー氏がラッカ革命家旅団によって殺害された。

なお、同ダム近郊には、ダーイシュが設置したティシュリーン・ダム刑務所があり、イタリア人宣教師パウロ・ダルリオ氏(ダイル・マール・ムーサー修道院修道長)が拘置されていると考えられている。

『ハヤート』(3月13日付)によると、ダーイシュとラッカ革命家師団は停戦に向けた交渉を行っているが、ダーイシュが民間人の拘置者・捕虜の釈放を拒否しているという。

一方、軍はラッカ市の国立病院一帯を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市執念を砲撃、労働者住宅地区でジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市西部のサラーム検問所周辺で、軍が、ウンマ旅団などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月12日付)によると、アブー・ズフール町近郊で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ジュンド・シャームの戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、軍がハマー市北部を砲撃する一方、ムーリク市近郊の街道にある軍の拠点を反体制武装集団が砲撃した。

またサラミーヤ市郊外のマジュバル検問所で軍、国防隊と反体制武装集団が交戦し、国防隊兵士5人が死亡した。

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ヒムス県では、SANA(3月12日付)によると、カルアト・ヒスン市、シュワイヒド村、ヒムス市カラービース地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月12日付)によると、アレッポ市旧市街、ジャンドゥール交差点、マルジャ地区、ブライジュ地区、ハナーヌー地区、サカン・シャバービー地区、ブスターン・カスル地区、ジュダイダ地区、アレッポ中央刑務所周辺、ヒーラーン村、ハイヤーン町、ハンダラート・キャンプ、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ダーラト・イッザ市、スィハール村、カフルアンマー村、マーリア市、タッル・リフアト市、ラスム・アッブード村、クワイリス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月12日付)によると、ヌアイマ村郊外、ウンム・マヤーズィン町郊外、ラジャート高原一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(3月12日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がマルカダ町東部の分岐路にあるシャームの民のヌスラ戦線の検問所に対して、爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行った。

一方、ダーイシュはシャッダーディー市郊外で、拉致していたヌスラ戦線戦闘員1人を釈放した。釈放は、2月半ばに両者が交わした捕虜交換の合意によるものだという。

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ラッカ県では、ARA News(3月12日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がタッル・アブヤド市で2ヶ月前に拉致したクルド人青年の遺体を返還した。

AFP, March 12, 2014、AP, March 12, 2014、ARA News, March 12, 2014、Champress, March 12, 2014、al-Hayat, March 13, 2014、Iraqinews.com, March 12, 2014、Kull-na Shuraka’, March 12, 2014、Naharnet, March 12, 2014、NNA, March 12, 2014、Raqqa Media Office, March 12, 2014、Reuters, March 12, 2014、SANA, March 12, 2014、UPI, March 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月11日のシリア情勢:国内の暴力

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、カーミシュリー市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員3人が自爆攻撃を行い、女性4人を含む市民7人が死亡、20人以上が負傷した(SANA(3月11日付)によると、5人が死亡、8人が負傷)。

自爆攻撃を行った戦闘員の一人は女性で、攻撃は西クルディスタン移行期民政局評議会(ジャズィーラ地区)の福祉関連事務所が入っていたハダーヤー・ホテルに対して行われたという。

『ハヤート』(3月12日付)によると、この自爆攻撃に関して、アサーイシュはダーイシュ戦闘員6人を逮捕した。

ARA News(3月11日付)によると、アサーイシュ総務局のルージュ・アーファー氏は逮捕したダーイシュ・メンバーのうちの3人に関して、エジプト人、チュニジア人、サウジ人だと発表した。

ARA News, March 11, 2014
ARA News, March 11, 2014

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がジャラーブルス市近郊のシュユーフ・ファウカーニー町を襲撃、制圧し、クルド戦線旅団やジハード主義武装集団への共謀容疑で複数の戦闘員、住民を逮捕し、戦闘員12人と住民10人を銃やナイフで処刑した。

また、アレッポ市アシュラフィーヤ地区、シャイフ・ナッジャール市、サフィーラ市で軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月11日付)によると、アレッポ市旧市街、ジャンドゥール交差点、サーフール地区、シャイフ・ヒドル地区、ジュダイダ地区、アターリブ市、ハンダラート・キャンプ、ラスム・アッブード村、アルバイド村、アレッポ中央刑務所周辺、カフルハムラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シャーム・プレス(3月11日付)によると、ラッカ市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の幹部の一人アブー・スハイブ・リービー氏が、シャームの民のヌスラ戦線などとの戦闘で死亡した。

リービー氏の他にも、ラッカ市では過去24時間でダーイシュ幹部3人(アミールのアブー・アウフ・リービー氏、アブー・マクラマ・アンサーリー氏、アブー・ワヒーブを名乗る副官)が死亡したことになるという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヒズブッラー戦闘員、国防隊の支援を受けた軍が、リーマー農場の「広範囲」を制圧した。

またヤブルード市各所を軍が「樽爆弾」で攻撃する一方、同市周辺で軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

さらにダーライヤー市、ドゥーマー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺を軍が砲撃した。

このほかザバダーニー市に迫撃砲弾が着弾し、子供2人が死亡、5人が負傷した。

一方、SANA(3月11日付)によると、ヤブルード市、ハラスター市、ルハイバ市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、ダーライヤー市、アーリヤ農場、アルバイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラームの暁旅団、カラムーン特殊任務旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備、地下トンネルを破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区を軍が砲撃する一方、ルクンッディーン区の住宅地で逮捕摘発活動を行った。

またジャウバル区では爆発が発生したという。

一方、ARA News(3月11日付)によると、軍がタダームン区を砲撃し、市民6人が負傷した。

シャーム・プレス(3月11日付)によると、これにより「タダームン区調整」の幹部1人が死亡したという。

他方、SANA(3月11日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市マルアブ地区などで軍が逮捕摘発活動を行った。

またムーリク市南部では、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月11日付)によると、タイバト・イマーム市西部、ハッターブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフルタハーリー村、アイン・ラールーズ村を群が空爆、サルミーン市では軍の拘置所で男性1人が拷問を受け死亡した。

一方、SANA(3月11日付)によると、ハーン・シャイフーン市、ハフサルジャ村、タフタナーズ市、アブー・ズフール町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、ARA News(3月11日付)によると、ダルアー市ガルズ地区の穀物サイロ検問所などで「自由シリア軍」戦闘員6人が軍との戦闘中に死亡、またナワー市郊外でも戦闘員1人が死亡した。

軍は同地区一帯を「樽爆弾」で攻撃していたという。

このほか、軍はヤードゥーダ村、ヌアイマ村、シャイフ・マスキーン市、インヒル市、フラーク市、タスィール町に対して砲撃を加えた。

一方、SANA(3月11日付)によると、カルファー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月11日付)によると、タイバ村、アブー・アラーヤー村、タッルドゥー市、ヒムス市ワーディー・ザハブ地区、ザーラ村、ハスラジーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 11, 2014、AP, March 11, 2014、ARA News, March 11, 2014、Champress, March 11, 2014、al-Hayat, March 11, 2014、March 12, 2014、Iraqinews.com, March 11, 2014、Kull-na Shuraka’, March 11, 2014、Naharnet, March 11, 2014、NNA, March 11, 2014、Reuters, March 11, 2014、SANA, March 11, 2014、UPI, March 11, 2014などをもとに作成。

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最新論考(再)「アサド政権にさらなるフリーハンド:和平会議「破綻⼨前」の裏事情」(Astand)

青山弘之「アサド政権にさらなるフリーハンド:和平会議「破綻⼨前」の裏事情(特集II・シリアの隘路)」
e-World、2014年2月26日号 https://janet.jw.jiji.com/
Astand、2014年3月10日 http://astand.asahi.com/webshinsho/jiji/eworld/product/2014030400003.html

■シリア政府に有利な戦況
■自国出身活動家の帰還恐れる西欧諸国

シリアでの紛争解決に向けた政府とシリア国民連合による初の直接和平交渉「ジュネーブ2会議」が、1月22日から2月15日にかけてスイスで開催された。2ラウンドにわたる会議は、「テロとの戦い」を優先しようとする政府代表団と、現政権を排除した形での移行期統治機関(移行期政府)の樹立を訴える「国民連合」の対立により紛糾し、今後の交渉日程についても合意できないままに閉幕した。
だが閉幕直前の12日の会合で、国民連合が政権退陣を求める文言の明記を取り下げ、また仲介者であるアフダル・ブラヒミ国連・アラブ連盟共同特別代表が13日の米ロ外務次官との協議を経て、移行期統治機関の審議を先送りにすると決断したことで、シリア政府は事態収拾のフリーハンドを得た形となった。

◇シリア政府に有利な戦況

シリアの紛争は「アラブの春」の体制転換劇からの類推で、政権退陣に解決の糸口があるようなイメージがつきまとう。しかし拙稿(「せめぎ合いのなか友好的敵対に軟着陸したシリア和平会議」Synodos、2月5日付)で詳述した通り、ジュネーブ2会議が履行を目指す2012年6月のジュネーブ合意は「現政権、反体制組織…から構成される移行期統治機関を当事者の総意の下に発足させる」と規定し、アサド政権の存続を含意していた。
このことは、昨年半ばにアサド政権が化学兵器廃棄に責任を有する「正統な代表」として、欧米諸国を含む国際社会から承認されたことで既定事実となり、今回の会議で改めて追認された。
国内の暴力についても、アルカイダ系武装集団に対する掃討作戦など軍のあらゆる行為を「たる爆弾による住宅地への無差別殺りく」と断じる一部の活動家のプロパガンダゆえ、政権の残忍さが強調されるきらいがある。しかし、ロンドンを拠点とする反体制人権団体のシリア人権監視団が発表した死者総数14万人のうち、約5万4000人が軍や親政権民兵の将兵であることは看過されるべきでない。むろん、同監視団によると、民間人(武装した市民を含む)の犠牲者も5万人弱に達するという。だが、民間人の死者数は過去2カ月でなぜか2万人も「減少」し、代わってジハード(聖戦)主義武装集団の戦闘員の死者が3万人強に急増した。武力紛争が政権の一方的暴力だとの主張はますます成り立たなくなっている。

アサド政権は昨年末以降・・・

2014年3月10日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がハウラ地方、タルビーサ市各所、ウンク・ハワー地方、ヒムス市ワアル地区を砲撃、またカルアト・ヒスン市周辺で、軍、国防隊がジュンド・シャーム大隊などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またジハード主義武装集団は、フィッラ村各所を迫撃した。

一方、SANA(3月10日付)によると、タッルドゥー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市旧市街では、反体制武装集団戦闘員19人が関係当局に投降した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カルナーズ町近郊での軍との戦闘で、ジハード主義武装集団の戦闘員10人が死亡した。

一方、SANA(3月10日付)によると、ムーリク市、シャイフ・ハディード村、カッブー丘などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、軍は、カビーラ村、ガマーム村、ワーディー・シャイハーン村、グナイマ村各所を軍が砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アドラー市旧市街、ヤブルード市各所を軍が砲撃、またリーマー農場などで軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などと交戦した。

一方、SANA(3月10日付)によると、ヤブルード市周辺、および北部、東部入り口一帯、ダーライヤー市、アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区、アーリヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマダーヤー町で、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民1人が死亡した。

このほか、スバイナ町では、同市の国民和解委員会に投降していた反体制武装集団メンバー15人が釈放された。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区、ジャウバル区を軍が砲撃した。

またシャーグール区で検問中の軍兵士による市民(サーリヒーヤ区住民)への発砲事件が発生したという。

一方、SANA(3月10日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が拠点として使用しているラッカ市のオデッサ・ホテルで爆発が起き、複数の戦闘員が死傷した。

またラッカ市のディッラ交差点で、第71旅団本部での攻防戦で捕捉されたシリア軍兵士2人を、ダーイシュが公開処刑した。

一方、タッル・アブヤド市郊外では、民主統一党人民防衛隊の狙撃手がダーイシュ戦闘員3人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルハムラ村一帯を軍が砲撃する一方、マンビジュ市近郊のハイヤ検問所周辺でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とジハード主義武装集団が交戦した。

またハラブ・ニュース(3月10日付)によると、バーブ市の政治治安部ビル前に、ダーイシュが絞首台を設置した。

一方、SANA(3月10日付)によると、アレッポ旧市街、バニー・ザイド地区、ハナーヌー地区、ジャンドゥール交差点地区、ブスターン・カスル地区、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、フライターン市、ハンダラート・キャンプ、クワイリス村、ラスム・アッブード村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、Syria-News(3月10日付)によると、バーブ・サラーマ国境通行所近くに設置されているシリア人避難民キャンプが10日の大雨で浸水した。

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ダルアー県では、SANA(3月10日付)によると、ダルアー市中央刑務所周辺、南東部の穀物サイロ周辺、フラーク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月10日付)によると、バラードゥーン・ダム、カスタル・アブドゥー村、フルワ村、グナイマ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(3月10日付)によると、マルカダ町周辺で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線などとの戦闘が続き、村内でダーイシュが自爆攻撃を敢行した。

AFP, March 10, 2014、AP, March 10, 2014、ARA News, March 10, 2014、Champress, March 10, 2014、Halabnews.com, March 10, 2014、al-Hayat, March 11, 2014、Iraqinews.com, March 10, 2014、Kull-na Shuraka’, March 10, 2014、Naharnet, March 10, 2014、NNA, March 10, 2014、Reuters, March 10, 2014、SANA, March 10, 2014、Syria-news.com, March 10, 2014、UPI, March 10, 2014などをもとに作成。

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2014年3月10日のシリア情勢:聖タクラー修道女解放をめぐる動き

反体制活動家のハーディー・アブドゥッラー(Hadi Homs)氏はユーチューブ(3月10日付)に、聖タクラー修道院の修道女13人ら16人(シリア人、レバノン人)が9日にダマスカス郊外県カラムーン地方(場所不明)の軟禁場所からレバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール地方の無人地帯に移送され、レバノンの総合情報総局に引き渡されるまでの映像(http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=L3ZZyRv3kSo)をアップ・公開した。

Youtube, March 9, 2014
Youtube, March 9, 2014
Youtube, March 9, 2014
Youtube, March 9, 2014

映像は3月9日付で、「アッラーの他に神なし、ヌスラ戦線」と書かれた黒旗を掲げる目出し帽の武装集団に、修道女らが連行され、シリア・レバノン国境に移送される様子、シリア当局に拘束されていた女性・子供と修道女が「捕虜交換」される映像などが写っている。

アブドゥッラー氏はAFP(3月10日付)に、シリア当局が「女性141人が釈放されたとの情報を得ている」と述べた。

この女性たちは、修道女らの到着に先だってバスでシリア・レバノン国境地帯に移送されたという。

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Naharnet, March 10, 2014
Naharnet, March 10, 2014

解放された修道女の一人ビーラージヤー・サイヤーフ修道長は記者団に対して「アッラー、私たちの主(ギリシャ正教会アンティオキア総大司教)ヨハネ10世、アサド大統領…、カタール首長に感謝しています…。また(レバノン総合情報総局)アッバース・イブラーヒーム少将に感謝しています」としたうえで、「去年の12月初めに拉致されて以降、誰一人として悪い扱いを受けることはありませんでした…。私たち16人は誰も悪し様にはされませんでした…。(シャームの民のヌスラ戦線の)対応はよいものでした。またジョルジュ・ハスワーニーを名乗る人のおかげで、私たちは建物で自由に過ごせました」と述べた。

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Kull-na Shuraka', March 10, 2014
Kull-na Shuraka’, March 10, 2014

ジョルジュ・ハスワーニー氏は、修道女釈放の交渉にあたっていたとされる人物の一人で、ヤブルード市出身のビジネスマンで、アサド政権に近い人物。

クッルナー・シュラカー(3月10日付)によると、バーニヤース精油公社副所長を務めたのち、ロシアに滞在し、石油・ガス採掘事業を開始し、ロシアの関連企業、軍との取引を行ってきたという。

ハスワーニー氏の事務所(シリア)は、娘婿のユースフ・アブラシュ氏(シリア共産党ユースフ・ファイサル派元党員)が運営し、ロシアの事務所はアムジャド・ドゥーバー氏が統轄しているという。

なお妻はロシア人。

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『ハヤート』(3月11日付)によると、修道女を拉致していたシャームの民のヌスラ戦線のカラムーン地方のアミール、アブー・マーリク・クワイティー氏は、修道女解放に際してシリア当局と取引があったことについては認めたが、身代金を受け取ったことを否定した。

またクワイティー氏は「捕虜交換」の一環としてシリア当局が拘束している女性950人の釈放を要求したが、152人しか釈放されていないと述べた。

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ジャディードTV(3月10日付)などによると、レバノン総合情報総局のアッバース・イブラーヒーム少将は、修道女解放の交渉が「女性逮捕者が釈放されたことで完了した」と述べ、これによりシリア当局が交流していた女性150人以上が釈放されたことを明らかにした。

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なお、『ハヤート』(3月11日付)によると、聖タクラー修道女の解放交渉が行われいた間、シリア軍はカラムーン地方への砲撃を中断していたという。

また『ハヤート』は修道女らがダマスカス県に移動したと付言した。

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ウムラーン・ズウビー情報大臣は、聖タクラー修道院修道女の解放に関して、「シリア国民の血で手を染めていなかった者25人」を釈放したと述べ、約150人の女性(子供)を釈放したとの反体制活動家らの主張が正しく、誇張だと反論した。

SANA(3月10日付)が伝えた。

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レバノン大統領府は声明を出し、聖タクラー修道院の修道女13人らの解放に関して、ミシェル・スライマーン大統領がカタールのタミーム・ビン・ハマド首長に謝意を示したと発表した。

AFP, March 10, 2014、AP, March 10, 2014、ARA News, March 10, 2014、Champress, March 10, 2014、al-Hayat, March 11, 2014、Iraqinews.com, March 10, 2014、al-Jadid TV, March 10, 2014、Kull-na Shuraka’, March 10, 2014、Naharnet, March 10, 2014、NNA, March 10, 2014、Reuters, March 10, 2014、SANA, March 10, 2014、UPI, March 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月9日のシリア情勢:国内の暴力

NNA(3月10日付)は、レバノンの治安筋の話として、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団に2013年12月に拉致されていた聖タクラー修道院の修道女ら13人が数日前に解放され、ベカーア県バアルベック郡アルサール村に無事移送されたと伝えた。

ジャディード(3月9日付)によると、修道女解放に向けた交渉は、総合情報総局長のアッバース・イブラヒーム少将と誘拐犯との間で行われた。

Kull-na Shuraka', March 9, 2014
Kull-na Shuraka’, March 9, 2014

また『ハヤート』(3月10日付)は、信頼できる消息筋の話として、修道女解放に向けた交渉が、カタール、トルコの仲介によってなされた、と伝えた。

LBCI(3月9日付)によると、レバノンの総合情報部交渉団が交渉のために、ベカーア県バアルベック郡のナフラ村・アルサール村郊外の無人地帯に向かい、その後、修道女ら13人を連れて交渉団はジュダイダト・ヤーブース(シリア)・マスナア(レバノン)間の国境通行所を経由して、レバノンに帰還した。

NNAによると、総合情報部交渉団にはカタールの諜報機関のスアーダ・クバイスィー長官が同行した。

マスナア村では、解放された修道女らを出迎えるため、報道関係者、ギリシャ正教会の関係者らが出迎えた。

スカイ・ニュース(3月9日付)によると、修道女ら解放の見返りとして、シリア政府は政治犯153人を釈放することに同意したという。

またミシェル・シャンマース弁護士はフェイスブックで、シリア当局がテロ法廷に起訴されている女性活動家15人を釈放したと綴った。

釈放されたのは、ルワイダ・カナアーン氏、カマル・ハティーブ氏、ランダ・ハーッジ・アワード・アブド氏、ザーヒヤ・アブドゥンナビー氏、ヤースミーン・バルシー氏、ダラール・クルディー氏、フーリーヤ・アイヤーシュ氏、ヒンナーディー・フサイン氏、マージドゥーリーン・バーイル氏ら。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、リーマー農場周辺、ヤブルード市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などと交戦し、軍兵士6人が死亡、また軍がヤブルード市周辺、バフア村などを空爆した。

一方、SANA(3月9日付)によると、ヤブルード市内およびその周辺、ザバダーニー市東部山岳地帯、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、アーリヤ農場、アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区、アシュアリー農場、ハッザ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ガーリヤ村で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民3人が死亡、2人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルアト・ヒスン市周辺を軍が空爆した。

一方、SANA(3月9日付)によると、軍がザーラ村で地雷、爆発物などの撤去作業を行った。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハイダリーヤ地区に対する軍の空爆で8人が死亡する一方、サーフール地区、ウンマーリーヤ地区、マサーキン・ハナーヌー地区などを軍が砲撃した。

またアレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ライラムーン地区で、軍と反体制武装集団が交戦した。

さらに、マンナグ村一帯では、軍が空爆を行う一方、アレッポ中央刑務所周辺では、ジハード主義武装集団との戦闘で親政権の民兵クドス旅団の戦闘員2人が死亡した。

このほか、シャームの民のヌスラ戦線は、ハナースィル市東部で、「政府軍への共謀罪」で4人を逮捕した。

一方、SANA(3月9日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、ラスム・アッブード村、ジュバイラ村、タッル・リフアト市、ハンダラート・キャンプ、バービース村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、カッラーサ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区サラースィーン通り北部を軍が砲撃、また同地区内で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が軍と交戦した。

一方、SANA(3月9日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市郊外に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾市、建物などが被害を受けた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市、フバイト村を軍が「樽爆弾」で空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市を軍が「樽爆弾」で空爆した。

またムーリク市周辺では、軍がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦する一方、アッブード検問所、ダイル・ムハルダ検問所などをジハード主義武装集団が手製の迫撃砲で攻撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ズワイク村、バラードゥーン村、ドゥワイリカ村、サルマー町などで、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

またラタキア市では、マディーナ・リヤーディーヤにロケット弾3発が着弾し、タクシー運転手1人が死亡、6人が負傷した。

クッルナー・シュラカー(3月9日付)によると、着弾したロケット弾は6発で、少なく16人が負傷したという。

このほか、シリア人権監視団によると、ティシュリーン大学医学部の学生が逮捕・連行された。

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ハサカ県では、ARA News(3月9日付)によると、マルカダ町郊外のアトシャーナ村近くにあるシャームの民のヌスラ戦線検問所に対して、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が自爆攻撃を行った。

またタッル・タムル町一帯で、民主統一党人民防衛隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

AFP, March 9, 2014、AP, March 9, 2014、ARA News, March 9, 2014、Champress, March 9, 2014、al-Hayat, March 10, 2014、Iraqinews.com, March 9, 2014、al-Jadid TV, March 9, 2014、Kull-na Shuraka’, March 9, 2014、LBCI, March 9, 2014、Naharnet, March 9, 2014、NNA, March 9, 2014、Reuters, March 9, 2014、SANA, March 9, 2014、Sky News Arabic, March 9, 2014、UPI, March 9, 2014などをもとに作成。

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2014年3月8日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月8日付)によると、ヤブルード市およびその周辺、ザバダーニー市東部山岳地帯、ダーライヤー市ドゥーマー市郊外、アーリヤ農場、アッブ農場、ハラスター市、ハッザ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、サハーバ末裔大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またカタナー市に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供2人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ジャフラ村の国防隊拠点を反体制武装集団が攻撃する一方、軍がダイル・ザウル市近郊のサルダ山でジハード主義武装集団がと交戦、同山を制圧した。

また軍はムーハサン市を空爆する一方、ダイル・ザウル市航空基地周辺で、反体制武装集団と交戦、同地一帯を砲撃した。

一方、SANA(3月8日付)によると、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、ラシュディーヤ地区、サルダ山で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦、軍兵士20人以上、ダーイシュ戦闘員8人以上が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区周辺、タッラト・ティバーラ、ザルズール村、シャイフ・ユースフ村、シャイフ・ズィヤート村などで、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などと交戦、同地一帯を軍が砲撃した。

一方、SANA(3月8日付)によると、アレッポ市スッカリー地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・カスル地区、ジャンドゥール交差点、ジュダイダ地区、クワイリス村、ラスム・アッブード村、アルバイド村、ハーン・トゥーマーン村、ハージブ町、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ブライジュ村、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(3月8日付)によると、アイン・アラブ市で民主統一党アサーイシュに逮捕されていた「コバネ・クルド」(kobanikurd.com)の管理人のムスタファー・アブディー氏が釈放された。

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ヒムス県では、SANA(3月8日付)によると、軍によって制圧されたザーラ村で、反体制武装集団戦闘員30人が軍に投降した。

また軍は、タルビーサ市、ガジャル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月8日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月8日付)によると、ダルアー市ハムザ・モスク周辺、キルク地区など、ダルアー中央刑務所周辺、ティースィヤー村、アトマーン村、サムリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月8日付)によると、ハーン・シャイフーン市、マルイヤーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(3月8日付)によると、マルカダ町一帯で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線が激しく交戦した。

AFP, March 8, 2014、AP, March 8, 2014、ARA News, March 8, 2014、Champress, March 8, 2014、al-Hayat, March 9, 2014、Iraqinews.com, March 8, 2014、Kull-na Shuraka’, March 8, 2014、Naharnet, March 8, 2014、NNA, March 8, 2014、Reuters, March 8, 2014、SANA, March 8, 2014、UPI, March 8, 2014などをもとに作成。

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