アサド大統領が中国の翟隽外務次官と会談しシリアに対する中国指導部および国民の対応を評価、一方キールー氏ら著名な無所属活動家らが「シリア民主フォーラム」と称する反体制組織を新たに結成(2012年2月18日)

アサド政権の動き

アサド大統領はシリアを訪問中の中国の翟隽外務次官と会談した。

SANA, February 18, 2012
SANA, February 18, 2012

SANA(2月18日付)によると、アサド大統領は会談で、シリアに対する中国指導部および国民の対応を評価する一方、シリア情勢に関して「国家の分割、地域における地政学的な地位と歴史的役割に打撃」を与えることが(西側の)ねらいだとの見方を示した。

一方、翟外務次官は、「いかなる外国の干渉をも排除したかたちで、すべての当事者による対話を通じた危機の政治的正常化」の必要を強調するとともに、「安定した状態においてのみ、シリアは包括的な政治改革を行える」との立場を示した。

会談には、ワリード・ムアッリム外務大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府情報顧問も同席した。

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AFP(2月18日付)はシリア当局がスウェーデンのビデオストリーミング・サイト「Bambuser」の閲覧を制限したと報じた。

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SANA(2月18日付)は、内務省のハサン・ジャラーリー民事担当次官が26日に予定されている新憲法草案の国民投票に関して、有権者数が約1,460万人に及び、投票所が全国で13,835カ所設置されると発表した、と報じた。

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『クッルナー・シュラカー』(2月18日付)は、アサド大統領が最近の治安当局高官との会合で、イスラエル国内(とりわけリクード内)米国にアサド政権存続を強く望む声があり、近くアサド政権に資するようなかたちでヒズブッラーやイランに対して直接的な行動に打って出ることを検討していることをロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣から知らされたことを明らかにしたと報じた。

国内の暴力・反体制デモ

ダマスカス県では、『ハヤート』(2月19日付)によると、マッザ区で17日(金曜日)のデモでの犠牲者3人の葬儀が行われた。

ダマスカス県・ダマスカス郊外県地元調整委員会報道官を自称するムハンマド・シャーミーを名のる人物によると、葬儀には約15,000人が参列し、衛星テレビ局での「一つ、一つ、一つ、シリア国民は一つ」と連呼する会葬者の映像が放映された。

シリア人権監視団やシャーミー氏によると、犠牲者埋葬後、治安部隊が人々に発砲し、1人が殺害され、4人が負傷した、という。

al-Hayat, February 19, 201
al-Hayat, February 19, 201

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ヒムス県では、複数の活動家によると、ヒムス市バーブ・アムル地区などに対して、軍・治安部隊が砲撃を継続した。

一方、SANA(2月18日付)によると、ヒムス市の精錬所の燃料庫が武装テロ集団の破壊工作で炎上した。また武装テロ集団はヒムス県各地、ダイル・ザウル県クーリーヤ地方南部でもガス・パイプラインや石油パイプラインに対する破壊工作を行ったという。

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イドリブ県では、SANA(2月18日付)によると、アリーハー市で武装テロ集団が治安部隊を襲撃し、兵士1人が殉死した。

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アレッポ県では、SANA(2月18日付)によると、アレッポ県議会のジャマール・バッシュ議員が武装テロ集団に襲撃され、死亡した。

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このほか、ハマー県、ダルアー県、ダイル・ザウル県でも軍・治安部隊による掃討作戦が行われたほか、イドリブ県では軍・治安部隊と離反兵が衝突し、反体制活動家によると、各地での死者は12人に及んだ。

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『クッルナー・シュラカー』(2月18日付)は、バッシャール・ジャアファリー国連大使の甥のザキー・バーヒル・ジャアファリー氏がマッザ区での反体制デモに参加し、治安部隊の銃弾で負傷したと報じた。

また、同報道はアーディル・サファル首相の妹も16日のデモ(場所は不明)で負傷したと報じている。しかし真偽は定かでない。

反体制勢力の動き

国内で反体制活動を行うミシェル・キールー氏ら著名な無所属活動家が2月16日から18日にかけてエジプトで開催し、「シリア民主フォーラム」と称する反体制組織を結成した。

参加メンバーは、シリア国民評議会、民主的変革諸勢力国民調整委員会のいずれにも参加してこなかった以下の大物活動家ら。

ミシェル・キールー、アーリフ・ダリーラ、ファーイズ・サーラ、ハーズィム・ナハール、ナースィル・ガザーリー、ハラフ・アリー・ハラフ、サミール・イータ、アフマド・マハーミード、アフマド・ミスリー、ラシャー・カッス・ユースフ、マイサー・サーリフ、ムウタスィム・スユーフィー、マフムード・カンヌ。

発足声明によると、同組織は、「国内で活動を行う政治的、市民的、民主的フォーラム」で、「シリア革命にかかわるすべての個人、組織、勢力に開かれて」おり、「民主的市民国家を建設するための抜本変革」をめざしている。

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『ハヤート』(2月19日付)は、シリア国民評議会の信頼できる消息筋の話として、同評議会が、ドーハでの会合で、平和的な反体制運動の継続を追求しつつ、外国の軍事介入、国内の武装集団の組織化・支援などを検討した、と報じた。

イラクの動き

イラクのヌーリー・マーリキー首相は、ラシード・チャンネル(2月18日付)に対して、3月に予定されているアラブ連盟首脳会議へのアサド大統領の出席を望んでいると述べた。

マーリキー首相は「我々は、連盟にシリアの加盟資格凍結…に関する決議が連盟の会議だけに関するものなのか、首脳会議にも及ぶのかを尋ねている…。もし連盟代表レベルに限られるのなら、我々は大統領であれ、その特使であれ、シリアの首脳会議への出席を望む…。しかし決議がすべての出席者に及ぶのなら、我々は連盟の一員(としてそれに従う)…。我々は参加があるべきだと思う。なぜならそれによって干渉や宗派対立とは無縁の対話のページが開かれるからだ。これ以上シリアで混乱が増しても誰も得しない」と述べた。

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イラクのヌーリー・マーリキー首相府は声明を出し、シリア領内への武器密輸、戦闘員流入を阻止するため対シリア国境の警備を強化したと発表した。

レバノンの動き

Naharnet, February 18, 2012
Naharnet, February 18, 2012

ヒズブッラーとアマル運動の南部県の幹部がスール市で会合を開き、アサド政権の改革の努力を全面支持するとの共同声明を発表した。

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進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、『サフィール』(2月18日付)に対して、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長に「アサド政権とその偽りの改革を支持する以上に、シリア国民を支持することがより重要」と伝え、アサド政権支持の再考を促したと述べた。

諸外国の動き

『ハヤート』(2月19日付)が得た情報によると、チュニジアのラフィーク・アブドゥッサラーム外務大臣は24日にチュニスで開催予定のシリアの友連絡グループ会合に、シリア国民評議会を正式に招待した。

評議会のアフマド・ラマダーン広報局長は、『ハヤート』(2月19日付)に対して、ブルハーン・ガルユーン事務局長ら運営委員会メンバーが出席し、評議会が招待されていないとの一部報道を否定した。

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米NBC(2月18日付)は、多数の米国の無人偵察機がシリア上空でアサド政権による反体制運動弾圧をフォローするために活動を行っている、と報じた。

またトム・ドニロン米国家安全保障担当補佐官が、シリア、イラン問題や地域の安全保障について意見を交換するため、イスラエルに到着した。

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「アフバール・シャルク」(2月18日付)は、ベルリンのシリア大使館内にシリアの諜報機関の本部があることをドイツの首都ベルリンの諜報当局高官が明らかにしたと報じた。

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AFP(2月17日付)は、イスラエルのカフルカーナーで48年パレスチナ人約1,000人がアサド政権に反対するデモを行ったと報じた。

AFP, February 18, 2012、Akhbar al-Sharq, February 18, 2012、al-Hayat, February 19, 2012, February 20, 2012、Kull-na Shuraka’, February 18, 2012,
February 22, 2012、Naharnet.com, February 18, 2012、NBC, February 18, 2012、Reuters,
February 18, 2012、SANA, February 18, 2012、al-Safir, February 18, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

「国連アラブ加盟国」がアラブ連盟行程表への支持、「シリア政府の国民への人道に対する罪」を停止させるための緊急行動、同問題の国際刑事裁判所への提訴を求める決議案を国連総会に提出(2012年2月13日)

国連総会の動き

エジプト、サウジアラビア、リビア、チュニジアなどからなる「国連アラブ加盟国」は、アラブ連盟行程表への支持、「シリア政府の国民への人道に対する罪」を停止させるための緊急の行動、本問題の国際刑事裁判所への提訴を求める決議案を国連総会に提出した。

SANA, February 13, 2012
SANA, February 13, 2012

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国連総会はこれを受けるかたちで、人権理事会の事実調査委員会報告の内容検討に入った。

シリア、イラン、北朝鮮代表が異議を申し立てたが却下された。

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ナバネセム・ピレイ国連人権高等弁務官は総会で、アサド政権が「民間人保護の誓約を履行することに失敗した」と非難、「シリア軍による犯罪とその規模は、2011年3月以来人道に対する罪が犯されていることを示す」と指摘した上で、国際社会に対して民間人保護のための緊急の行動を呼びかけるとともに、本件を国際刑事裁判所に提訴するよう訴えた。

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サウジアラビアのアブドゥッラー・ムアッリミー国連代表は、シリア国民の叫びに耳を傾け、流血停止と民間人保護のための行動を行うべきだと主張、アラブ・国連共同平和維持軍の発足を呼びかけた。

なおこれと合わせて、ムアッリミー国連代表は、イスラエルの占領を「より深刻なかたちで人権侵害を体現している」といった曖昧な表現で批判し、国際社会への対処を呼びかけることで、自国のダブルスタンダードを包み隠そうとした。

ムアッリミー国連代表は、安保理での対イスラエル非難決議に対して米国が38回にわたって拒否権を発動している事実については、当然のことながら言及しなかった。

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シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は、国連総会の開催に関して、総会議長が「政治的な理由」で招集したと非難し、「総会で実施されている措置に違反がある」として、招集を取り消すよう求めたが、却下された。

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ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は、国連総会で開かれたシリア情勢に関する会合で、アラブ・国連共同平和維持軍の発足・派遣構想に関して、政府と反体制勢力の停戦が先決と述べ、消極的な姿勢を示した。

またチュルキン国連大使は反体制武装集団を統制できない反体制勢力を批判するとともに、平和維持軍の派遣にはアサド政権の承認が必要になるとの見方を示した。

国内の暴力

ヒムス県など各地で軍・治安部隊による反体制武装組織の掃討作戦が継続されたが、反体制勢力、アサド政権双方の被害状況に関するプロパガンダ合戦は若干低調となった。

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ロンドンで活動する反体制組織のシリア人権監視団は、複数の活動家、目撃者らからの情報として、ヒムス県ヒムス市、ラスタン市など各地、ハマー県ハマー市などで軍・治安部隊による掃討作戦が続き、武装反対勢力(離反兵)と激しく交戦、約25人が死亡した。

うち兵士3人がラスタン市で、民間人2人がヒムス市、1人がイドリブ県で、1人がハマー市、1人がダマスカス郊外県マダーヤー町で死亡した、という。

シリア人権監視団によると、ヒムス市での掃討作戦はバーブ・アムル地区、ワアル地区を中心に行われている、という。

またこれらの消息筋によると、ダルアー県ラジャート高原では離反兵に圧力をかけるため、彼らの母4人が逮捕された、という。

一方、シリア人権監視団によるとダルアー県ダーイル町では、アレッポ市での同時自爆テロの犠牲者の葬儀に約10,000人が参列した。

アサド政権の動き

SANA(2月13日付)は、シリア政府高官の話として、シリアがアラブ連盟外相会合の決議を「あからさまな内政干渉と主権への抵触」とみなし、拒否すると報じた。

同報道によると、この高官はまた決議が一部のアラブ諸国のシリアに対する「陰謀計画」の一環をなし、シリアをめぐる問題を「国際問題化し、外国の介入を呼び込むためにアラブ連盟の役割を失わせようとしている」との見方を示した。

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工業省は、「武装テロ集団」による破壊工作によって同省管轄下の各機関が被った被害総額が1,061,000,000,000シリア・リラに達するとの評価を発表した。

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ジダール・ネット(2月13日付)は、治安当局が進歩国民戦線加盟政党のシリア民族社会党党員のマフムード・バッカール氏をダマスカス郊外県シャブアーの自宅で逮捕したと報じた。

同報道によると、バッカール氏は戦線の会合でアサド政権による弾圧を度々非難していた、という。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン事務局長は、シリアの反体制勢力を後援するジャズィーラ(2月13日付)のインタビューに応え、アラブ連盟外相会合の決議に関して、「シリア政府を絞首刑に処する死刑台への第1歩」と高い評価を下した。

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シリア革命総合委員会は声明を出し、アル=カーイダのアイマン・ザワーヒリー氏の声明に関して、「この声明、そしてアル=カーイダが我々の革命に干渉しようとするあらゆる試みを断固として拒否する」との意思を示した。

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DPA(2月13日付)は、シリア(解放)革命最高軍事評議会のムスタファー・シャイフ准将に電話取材を行い、同准将が「反体制勢力の軍事的指導部統一を妨げるものは何もない。なぜなら我々は政治勢力ではなく、軍事勢力であり、権力や政権を求めて争い合っているわけではないからだ」と述べたと報じた。

また「我々とリヤード・アスアド大佐が率いる自由シリア軍との間には何らの問題もない。単に、組織に関するビジョンや行動のありようをめぐる意見の相違があるだけだ」と付言した。

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自由シリア軍のアブドゥッサラーム・アフマド・アブドゥッラッザーク大尉はアラビーヤ(2月13日付)に対して、アサド政権がイランとロシアの専門家の監督のもと、反体制運動弾圧のために国際的に禁止された有毒ガスを使用していると語った。

だがその真偽は定かでない。

レバノンの動き

進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は党機関誌『アンバー』でアラブ連盟外相会合でのレバノン政府の対応に関して、「シリア国民に対する抑圧を停止させるための政治的、人道的、道徳的責任を敬遠した」と非難した。

イラクの動き

イラク内務省のアフマド・ハッファージー支援軍担当次官は『ハヤート』(2月14日付)に対して、「イラク治安軍は対シリア国境に重点的に展開しており、武装テロ集団のいかなる通過や潜入もない」と述べ、イラクからのテロリスト潜入に関する情報を「イラクの敵が発信した単なる嘘」と断じ、アドナーン・アサディー筆頭次官(ダアワ党)の前言を暗に批判した。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はUAEのアブドゥッラー・ブン・サーイド外務大臣とモスクワで会談した。

会談後の記者会見で、ラブロフ外務大臣はアラブ連盟外相会合の決議案に関して、「このイニシアチブを検討し、アラブ友諸国からいくつかの点に関して説明を待つ」と述べた。

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中国外交部報道官は、定例記者会見で「アラブ連盟に政治的仲介の努力継続を呼びかける…。国連の行動は、シリアの緊張を緩和し、紛争解決のための政治的対話を支持するためになされねばならない」と述べた。

またアラブ連盟の決議に関して、「中国の立場に一致する国際社会のイニシアチブについては北京はそれを支持するだろう」と答えた。

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訪米中のアフメト・ダウトオール外務大臣はヒラリー・クリントン米国務長官と会談し、24日にチュニジアで開催予定の「シリアの友連絡グループ」会合などに関して意見を交わした。

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キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表の報道官は、アラブ・国連合同平和維持軍の派遣を求めたアラブ連盟外相会合の決議に関して、弾圧を即時停止させるための「あらゆるイニシアチブも支持する…。そのなかには国連との協力のもとに現地へのアラブのさらなる展開も含む」と述べた。

またイギリス、フランス、ドイツもアラブ連盟外相会合の決議に関して支持を表明した。

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国連の潘基文事務総長は、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長に対して、アラブ・国連共同平和維持軍の発足とシリアの派遣には、安保理の許可が必要だと告知した。

事務総長報道官が声明を通じて明らかにした。

AFP, February 13, 2012、Akhbar al-Sharq, February 13, 2012、Alarabia.net, February 13, 2012、DPA, February 13, 2012、al-Hayat, February 14, 2012、Jidār.net, February 13, 2012、Naharnet.com, February
13, 2012、Reuters, February 13, 2012、SANA, February 13, 2012などをもとに作成。

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アル=カーイダのザワーヒリー指導者がシリアの反体制運動への支持を表明、アラブ連盟緊急外相会合が開催され「アラブ・国連合同平和維持軍」発足に関する決議の採択を安保理に求める閉幕声明を採択(2012年2月12日)

アル=カーイダ

アル=カーイダの指導者アイマン・ザワーヒリー氏がビデオ映像を声明を配信し、シリアの反体制運動への支持を表明した。

声明でザワーヒリー氏は、「ジハードを行う我らが勇敢なる英雄たちは日々、その力と忍耐…を増し、世俗的・宗派的体制に対する栄光と尊厳のための戦いを行っている」と反体制運動を絶賛し、シリア国民に対して「西側、米国、アラブ諸国政府、トルコ…に依存しない(よう)…。シリア国民よ、「ない袖をふれない」状態にあるアラブ連盟とそれに従属する腐敗した政府に依存するな」と語った。

Naharnet, February 12, 2012
Naharnet, February 12, 2012

また「これらの者ども(アラブ諸国)は、イスラエルに対して聖戦を行う自由で、独立した強力なシリアを望んでもいなければ、イスラエルを承認し、世界システムに迎合するような弱体化した従属的なシリアも望んでいない…。腐敗した(シリアの)政府は動揺を始めた…。蜂起と怒りを継続せよ。イスラームによって政治がなされる独立した名誉ある政府以外を受け入れるな」と述べた。

またトルコ、イラク、ヨルダン、レバノンのイスラーム教徒たちに対して「持ち得るすべのものをもってシリアの同胞を救済する」よう呼びかけた。

ザワーヒリー氏の声明は、反体制運動を支持しているという点で反体制勢力に同調するものと解釈できる一方、「ない袖は振れない」といったワリード・ムアッリム外務大臣の発言を模した点や国際社会の介入を拒否するという点でアサド政権寄りと解釈できる。

しかし、こうした両義的な姿勢は、シリアの将来に関して中長期的なビジョンを有さない西側諸国のスタンスにもっとも質的に近いと評価できよう。

アラブ連盟の動き

al-Hayat, February 13, 2012
al-Hayat, February 13, 2012

アラブ連盟緊急外相会合がカイロで開催され、「アラブ・国連合同平和維持軍」発足を求める決議の採択を安保理に求める閉幕声明(決議)を採択した。

同決議では、このほか、ムハンマド・アフマド・ダービー氏を団長とする連盟監視団の活動を終了を宣言するとともに、現シリア政府代表とのすべての外交協力関係の停止、反体制勢力との連絡経路の確保、政治的物質的支援の拡充、運動統一に向けた支援を決定した。

また1月24日にチュニジアで開催予定の「シリアの友」会議への支持も表明されるとともに、国連総会において、「国連のアラブ諸国加盟国」がアラブ連盟の行程表への支持を求める決議案を提出したことも明記された。

同決議に関して、レバノンはすべての文言への態度を保留し、反対の意思を表明した。

またアルジェリアは、国連総会に関する文言への態度を保留し、シリア問題を国連で議論することへの異議を示した。

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決議の内容は、サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣の会合での発言に沿ったもので、同外相をはじめとするGCC諸国外相は外相外交に先立って会合を開き、対応を審議していた。

シリア情勢に関して、サウード・ファイサル外務大臣は「エスニック・宗派戦争でもゲリラ戦争でもなく、シリア国民に対する集団的粛清であり、人道的、道徳的、宗教的な考慮を欠いた国家による国民の制圧」とアサド政権の暴力のみを一方的に非難した。

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外相会合閉幕後、ユースフ・アフマド連盟大使は、決議内容「全体、そして詳細を拒否する」とのシリアの姿勢を明示し、「シリアが欠席するなかで連盟から出されるあらゆる決議はシリアとは無関係だ」と非難した。

また決議内容が「カタールとサウジアラビアが主導するアラブ諸国政府が、真にスキャンダラスなかたちで、アラブの共同行動、連盟の決定を人質にとり、アラブ集団行動を改ざんしている」と酷評し、国連での外国の介入を求める決議案を廃案に追い込まれた国々の政府の「ヒステリーと混乱」が表れていると述べた。

SANA(2月12日付)が伝えた。

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連盟監視団の停止宣言に関して、ムハンマド・アフマド・ダービー団長は『ハヤート』(2月13日付)に対して「私を解任する権利は彼らにある」としながらも、「誰も私に辞表提出を要請していない」と述べ、GCC諸国の独断主義への不満の意を暗に示した。

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サウジアラビア通信(SPA)(2月12日付)は、シリア外務省高官が「サウジアラビア王国の名で国連総会に対していかなる決議案も提出していない」と述べた。

同報道によると、国連のアラブ加盟諸国が、サウジアラビアの決議案を「国連のアラブ加盟諸国」の名で共同提出するか否かを検討しているに過ぎない、という。

国内の暴力

シリア革命総合委員会によると、ヒムス県ヒムス市、ラスタン市、ダルアー県、イドリブ県、ハサカ県、ダマスカス郊外県で少なくとも24人(うち子供3人、女性3人)が殺害された。

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シリア人権監視団によると、ヒムス県ヒムス市バーブ・アムル地区への軍・治安部隊の砲撃で少なくとも33人が死亡した。また同県ラスタン市では女性1人が、ダルアー県ダルアー市では子供1人が殺害された、という。

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ダマスカス郊外県では、ザバダーニー地元評議会報道官を名のる活動家が、軍・治安部隊が同市を制圧したとの一部情報を否定した。

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SANA(2月12日付)によると、ダマスカス郊外県タッル・クルディー地方で治安維持部隊が武装テロ集団と交戦し、テロリスト1人を殺害、6人を逮捕した。

このほか、各地で武装テロ集団を追い詰めて逮捕、大量の武器を押収したという。

一方、同通信社は、ヒムス市カラービース地区で、軍の大佐が武装テロ集団に誘拐された、と報じた。

アサド政権の動き

SANA, February 12, 2012
SANA, February 12, 2012
SANA, February 12, 2012
SANA, February 12, 2012

SANA(2月12日付)は、アサド大統領がシリア・アラブ共和国憲法草案準備委員会メンバーと会談し、同委員会が作成を完了した修正憲法草案を受け取ったと報じた。

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SANA(2月12日付)は、ファイサル・ミクダード外務次官は、内外の記者団を前に。、「来るべき段階で…武装テロ集団への潜伏場所を提供し、財政支援、情報提供を近隣諸国に対して、武装テロ集団メンバーの指導者の引き渡しを求めることになる」と述べた。

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SANA(2月12日付)は、政党問題委員会が、アラブ民主団結党(本部ラッカ県)を新たに認可したと報じた。

レバノンの動き

レバノン在住のシリア人らがベイルートの中国大使館前で、安保理での拒否権発動に抗議するデモを行った。

イラクの動き

エジプトのMENA(2月12日付)は、イラクのアリー・ダッバーグ内閣報道官の話として、3月にバグダードで予定されているアラブ連盟首脳会議にイラクはアサド大統領を招待しないとの方針を決め、そのことがアサド大統領を憤慨させたと報じた。

諸外国の動き

ローマ法皇ベネディクト16世はシリア情勢に関して、「暴力と流血の停止」を呼びかけるとともに、「すべての政府に対して、対話と和平の方途を選択する」よう呼びかけた。

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アナトリア通信(2月12日付)は、ハタイ県のキャンプに避難していた自由将校運動(自由将校旅団)リーダーのフサイン・ハルムーシュ大佐とムスタファー・カースィム氏がシリア当局に引き渡された件に関して、トルコの司法当局が、事件に関与したとされる容疑者5人をスパイ容疑で逮捕したと報じた。

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イスラエル国防軍は、アサド政権が事態を掌握してないとし、シリア情勢に伴ういかなる困難にも対処する容易ができていると発表し、対シリア国境の警戒を強化していることを明らかにした。

AFP, February 12, 2012、al-Hayat, February 13, 2012、Kull-na Shuraka’, February 12, 2012、MENA, February
12, 2012、Naharnet.com, February 12, 2012、Reuters, February 12, 2012、SANA,
February 12, 2012、SPA, February 12, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

シリア国民評議会の使節団がアラブ連盟の事務総長および次長と会談、また同事務総長は国連に対し連盟・国連合同監視団のシリア派遣を要請(2012年2月11日)

SANA, February 12, 2012
SANA, February 12, 2012

国内の暴力

『ハヤート』(2月12日付)によると、ヒムス県ヒムス市バーブ・アムル地区、ダマスカス郊外県ザバダーニー市に対する軍・治安部隊の掃討作戦が続き、25人(うち19人が民間人)が死亡した。

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SANA(2月11日付)によると、武装テロ集団3人が、ダマスカスハーミーシュ軍事病院に勤務する軍医のイーサー・フーリー准将を自宅から連れ出し、暗殺した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・アムル地区での軍・治安部隊の攻撃で民間人9人が殺害された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市マハッタ地区に軍・治安部隊が侵入したが、自由シリア軍の応戦を受け、撤退した、という。

また市民3人が軍・治安部隊の砲撃により死亡した。

一方、ドゥーマー市のカビール・モスクに軍・治安部隊が突入し、礼拝中の市民を逮捕した、という。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムサイフラ町で軍・治安部隊が市民5人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、アレッポ市での前日の自爆テロを受け、市内各所に治安部隊が多数展開し、厳戒態勢をとった。

アサド政権の動き

SANA, February 12, 2012
SANA, February 12, 2012

ダマスカス県ウマイヤ・モスク、聖マリア教会で、10日のアレッポ市での同時自爆テロの犠牲者を追悼する集団礼拝・ミサが行われた。

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『クッルナー・シュラカー』(2月11日付)は、ハサカ県の治安当局と関係があることで知られるH・A氏が、ラアス・アイン市で慈善団体を発足するためクルド人をリクルートしていると報じた。

同報道によると、リクルートされたクルド人の多くは、PKK系の民主統一党の支持者で、月収3,000シリア・リラを約束されているという。

また彼らは自身のIDや戸籍(の写し)をH・A氏に提出しており、これらの情報は、政党結成を計画しているとされるラーミー・マフルーフ氏によって利用される、という。

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シリア政府はチュニジア、リビア両国に対して、72時間以内にダマスカスの両国大使館を閉鎖するよう通告した。両国でのシリア大使館閉鎖に対する対抗措置。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会運営委員会の使節団がアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長および次長と会談し、『ハヤート』(2月12日付)によると、アラブ連盟のイニシアチブ、アラブ・イスラーム諸国による監視団の派遣などについて意見を交換した。

使節団はバスマ・カドマーニー報道官、アフマド・ラマダーン氏、アブドゥルバースィト・スィーダー氏、アディーブ・シーシャクリー氏、ジブル・シャウキー氏からなる。

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2月6日にシリア(解放)革命最高軍事評議会の発足を宣言していたムスタファー・シャイフ准将がシリア国民と国際社会に向けて声明を出し、「シリア解放革命最高軍事評議会は国土解放と殺人・虐殺体制の転覆…のために結成された」とその存在を改めて固持した。

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シリア・ムスリム同胞団のファールーク・タイフール副監督者は、「我らが人民を支援するための国際的介入と措置を必要とするような深刻な人道的虐殺が行われている」と述べ、国際社会に人道的な介入を呼びかけた。

レバノンの動き

アドナーン・マンスール外務大臣はクウェート紙『ラアユ』(2月12日付)に対して、アラブ連盟においてシリアの安定を脅かす決定がなされた場合、沈黙せずにレバノンの立場を明示すると述べた。

マンスール外務大臣は「我々は沈黙しないだろう。率直に意見を述べる権利を持っているがゆえ、偽証者にならない…。レバノンとシリアの治安は絡み合っている。シリアが火に包まれれば、その炎はレバノンに達する」と述べた。

またGCC諸国などが大使を召還した動きに関して、「GCC諸国の問題だ。我々がしたいのは、シリアを助け解決策を見つけ出し、危機を終わらすことであって、ことを複雑にすることではない」と述べ、暗に批判した。

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ナハールネット(2月11日付)などによると、北部県トリポリ市バーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区で10日から続いていたアサド政権反対派住民と支持者住民の衝突は、国会議員らの仲介によって停戦に合意し、国軍が展開、事態は収束した。

仲介を行ったのは、アフマド・カラーミー国務大臣(団結ブロック)、サミール・ジスル議員(ムスタクバル潮流)、マイーン・マルアビー議員(ムスタクバル潮流)。

住民の武器引き渡し、国軍などへの全面協力などで合意した。

衝突では3人が死亡、23人が負傷した。

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ムスタクバル潮流の政治的見解を代弁する『ムスタクバル』(2月11日付)は、シリアからレバノンにヒズブッラーのメンバー2人の遺体が搬送された、と報じた。

同報道によると、遺体は南部県スール市の病院に搬送された、という。

同報道は、ヒズブッラーがアサド政権による反体制運動の掃討作戦に参加しているという宣伝のために流されたと思われる。

イラクの動き

イラクのアドナーン・アサディー内務次官は「イラク人ジハード戦闘員」がイラクからシリアに潜入し武装破壊活動を行っていると述べるとともに、イラク領内からシリアへ武器密輸がなされていることを認めた。

アサディー内務次官は、モスルでは、カラシニコフ銃が一丁100~200ドルだったのが、1,000~1,500ドルになるなど、武器価格が高騰しており、またモスルからルバイア国境を経由して、シリアに武器が密輸されていると指摘した。

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ラマーディー市では、宗教関係者、部族の指導者らが反アサド政権のデモを行い、約500人が集まった。

諸外国の動き

ロバート・フォード在ダマスカス・シリア大使は大使館のフェイスブックのページで、ヒムス市などの「広範な」弾圧の跡が映し出されたとされる衛星写真を公開した。http://www.facebook.com/syria.usembassy#!/photo.php?fbid=10150600575457649&set=pu.48261722648&type=1&theater

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ロバート・ケリー米上院議員(民主党)とマルコ・アントニオ・ルビオ上院議員(民主党)はバラク・オバマ大統領にシリアの民主主義への実質的転換を「物質的・技術的」に支援する決議案を議会に提出した。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は国連の潘基文事務総長に、シリア情勢を監視するための連盟・国連合同監視団の派遣を要請した。

『ハヤート』(2月12日付)によると、合同監視団の派遣は、スーダンのダルフール問題などの判例を踏まえると、国連安保理による決議、シリア政府による受け入れ承認、そして派遣団員の安全確保をクリアする必要がある。

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『ハヤート』(2月12日付)など各国メディアは、サウジアラビアが1月22日にアラブ連盟外相会合で採択されたシリア問題に関する行程表への支持を求めるための国連総会決議案を各国に回付した、と報じた。

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アナトリア通信(2月11日付)は、訪米中のトルコのアフメト・ダウトオール外務大臣が、国連に対してシリアでの弾圧の犠牲者への人道支援要請を行うだろうと報じた。

しかし、ダウトオール外務大臣は『ワシントン・ポスト』(2月11日付)に対して、人道支援が「人道回廊」の設置を意味しないと述べ、本格介入には含みを持たせている。

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マリオ・ゼナリ在ダマスカス・ヴァチカン大使は「キリスト教徒は今日までのところ、キリスト教徒だという理由で(弾圧や暴力の)標的となっていない」と述べた。

AFP, February 11, 2012、Akhbar al-Sharq, February 11, 2012、Facebook、al-Hayat, February 12, 2012、Kull-na Shuraka’, February 11, 2012、al-Mustaqbal, February 11, 2012、Naharnet.com, February 11, 2012, February 12, 2012、al-Ra’y, February 12, 2012、Reuters, February 11, 2012、SANA, February 12, 2012、The Washington Post, February 11, 2012、UPI, February 11, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

サファル内閣が政党法案を閣議承認する一方、イラクのジハード主義者たちがシリアの反体制運動を支持していると報じられる(2011年7月25日)

反体制勢力の動き

シリア・クルド人権一般的自由擁護機構(DAD)、シリア人権国民機構、シリア人権機構(Maf)、シリア・アラブ人権機構、シリア・クルド人権委員会(監視団)、シリア民主的自由人権擁護諸委員会(CDF)が共同声明を発表し、市民の無差別逮捕を非難した。

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シリア・クルド国民運動諸政党は声明を出し、各地でのデモ弾圧を非難した。

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アーディル・サファル内閣が閣議了承した政党法案に関して、反体制活動家のアンワル・ブンニー弁護士は「罠だ」と評した。

ブンニー弁護士は同法案が「シリア当局が依拠しているヘゲモニー精神に基づいて」作られたと述べ、「シリアの政治的自由の次元に何ら付け加えるものではない」と強調した。

またこの法律が「人権活動家、反体制活動家のいずれからも拒否されるだろう」と表明した。

シリア政府の動き

SANA(7月25日付)によると、アーディル・サファル内閣は政党法案を閣議承認した。

同法案は「政党活動を行う際の目的、基本原則、政党設立・認可の条件と措置、政党の収入、活動資金、権利・義務に関する規定を定めている」ものだという。

複数のバアス党筋は『ハヤート』(7月26日付)に対して、同法が現行憲法と矛盾しないと述べ、憲法第8条(「バアス党は社会と国家を指導する党である」と規定)の是非が広範な国民的議論を要すると指摘した。

一方、複数の高官は同法案に関して、複数政党制を保障すると述べた。

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クッルナー・シュラカー(7月25日付)は、「シャッビーハ」の事情に精通した消息筋の話として、「シャッビーハ」が週末のデモ弾圧への追加報酬がなければ、治安当局への協力を行わないとして、ラタキア県などに撤収したと報じた。

「シャッビーハ」のリーダーの一人によると、彼らはデモ弾圧の報酬として約2,000シリア・ポンドを得ているが、デモがもっとも激しい金曜日には7,000~1万シリア・ポンドの報酬が必要だと主張している、という。

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Damas Post(7月25日付)は、信頼できる消息筋の話として、ファールーク・シャルア副大統領が、ミシェル・キールー氏、アーリフ・ダリーラ氏、カドリー・ジャミール氏、アニース・カンフー氏、タイイブ・ティーズィーニー氏ら反体制知識人と会談し、国民対話会合開催の是非などについて意見を交換したと報じた。

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SANA(7月17日付)によると、イドリブ県ジスル・シュグール市の住民255人が避難先のトルコから自宅に帰宅した。

国内の暴力

ダマスカス県およびダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ルクン・ディーン区、ハジャル・アスワド市、サフナーヤー市で治安部隊が逮捕摘発活動を行い、市民数十人が逮捕された。al-Hayat, July 26, 2011

またクッルナー・シュラカー(7月25日付)によると、弁護士組合がダマスカス裁判所内の弁護士会館でデモを行い、約300人の弁護士が参加した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市で治安部隊が逮捕摘発活動を継続、またバーブ・スィバーア地区、バーブ・ドゥライブ地区、ハーリディーヤ地区、クスール地区、バイダー地区スィッティーン通りに戦車や治安部隊車輌が結集した。

シリア革命調整連合によると、バーブ・アムル地区近くのスルターニーヤ地区、そしてバーブ・アムル地区内で機関銃による銃撃があり、ハーリディーヤ地区は治安当局の検問が増設されているという。

イラクの動き

『ハヤート』(7月26日付)は、イラクのジハード主義者たちが、シリアでの反体制運動への支持を表明していると報じた。

同報道によると、インターネット・サイトの「フナイン」上に設けられた「シリア革命」というコーナーでは、サラジハード主義者たちが、アサド政権を非難し、反体制デモに異議を唱える高位のシャイフたちに異議を唱えているという。

イブン・アルド・ナフワを名乗るイラク人は「シリアの体制は…シャーム(東アラブ地域)の地を荒廃させた」と述べている。

また「(シリアの)体制がレジスタンスを支援しているという者がいる。腐敗を蔓延させた…あいつらが支援するレジスタンスをアッラーが祝福しませんことを」と付け加えている。

また同サイトへの書き込みのなかには、イラク・スンナ派布教指導ファトワー最高委員会事務局長のマフディー・スマイダイー師が発したファトワーへの批判もある。

スマイダイー師は「シリアの支配に反対するデモを行うことはハラームである」と述べた人物である。

スマイダイー師はこのデモが「アラブ地域で起きている事態とはかけ離れた政治的・法的側面を持っているため、内乱の扉を開くことは決して許されず、イスラーム教徒は不必要な内乱を発生させてはならない」と述べた。

これに対して、アブー・ウバイダ・アッザーウィーを名乗る人物は「マフディー・スマイダイー師は優れたウラマーで、イラクの占領状態、占両政府、ジハード支援において優れた立場を持っているが…、その知識がどれほど高かろうと、間違いを犯さないわけではない」と非難している。

諸外国の動き

ドイツ外務省報道官は、ドイツ政府がダマスカスとベルリンで活動するシリアの反体制活動家と最近ベルリンで接触したことを明らかにした。

同報道官はしかし、ドイツ政府が「中東地域におけるシリアの立場、シリアがさまざまな当事者との関係において演じている多元的役割を踏まえて、シリアとの連絡を継続している」と付言した。

AFP, July 25, 2011、Akhbar al-Sharq, July 25, 2011、Damas Post, July 25, 2011、al-Hayat, July 26, 2011、Kull-na Shuraka’, July 25, 2011、July 28, 2011、Naharnet, July 25, 2011、Reuters, July 25, 2011、SANA, July 25, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制活動家・有識者の会合「民主的市民国家のもと、シリアはみんなのもの」が開催、既存の体制内における一連の改革が提案される(2011年6月27日)

反体制勢力の動き

ダマスカス県のシェラトン・ホテルで「民主的市民国家のもと、シリアはみんなのもの」と題された反体制活動家・有識者の会合が開催され、約200人が出席した。

al-Hayat, June 28, 2011
al-Hayat, June 28, 2011

シリア国営メディア、米国のCNNやNBC、英国のスカイ・ニュースなど外国のメディアが取材するなかで行われた。

ホテルのビュッフェにはフランスの外交官が現れたが、主催者は大会会場への入場を認めなかった。

またホテルの入り口では、数百人の青年がアサド大統領の写真やシリア国旗を掲げて集まった。

会合はシリア国家斉唱で開会し、大会運営者の一人で反体制活動家のルアイユ・フサイン氏が「祖国の土となった民間人および軍人の殉教者の魂」に哀悼の意を示すための1分間の黙祷を求めた。

フサイン氏は開会の辞で会合の目的が、政党に属さない出席者が一丸となって自由な市民国家へと移行する方途を検討することと「民主的市民国家へ確実に移行する青写真」を提示することにある、と述べた。

フサイン氏はまた、会合に疑義を呈する在外の反体制活動家らの批判に暗に応えるかたちで、「国家や社会を崩壊させることなく」変化を実現することが重要だと強調した。

また参加者たちが「望ましい国家への平和的移行の青写真を示そうとしており、我々は、みにくい嫌疑を向ける当局に対して自己弁護するために集まったのではない。軽率な行為や責任を非難する者に対して自己弁護するためでもない、無実を訴えるためでもない。無制限に自由な発言を行うために集まったのだ」と付言した。

反体制活動家のムンズィル・ハッダーム氏は会合の開催が重要な進展で、「シリアが変わっている」ことを示していると評価した。

そして、数ヶ月前、このような大会がダマスカスで開催でき、「我々のもとに成功以外の選択肢はない」と思っていた人がいただろうかと付言、「二つの道が描かれている。一つは我々の政治体制を平和的・確実に転換するため、すなわち民主制に向けて妥協の余地のない明確な路線をとり、国民と国を救済すること。もう一つは、未知へと路線を進め、皆が破壊に苛まれること」と述べた。

また在外活動家らの批判に対して、ハッダーム氏は「我々は国民の一部であり、国民とともに一つの未知を進むことを選ぶと決めた。我々と歩みたくないからといって、その道が地獄へ通じるわけではない」と述べた。

『ハヤート』(6月28日付)によると、会合では反体制作家のミシェル・キールー氏が移行期の諸特徴について報告を行った。

キールー氏は報告のなか、治安対策によって危機を解決することが「シリアに破壊をもたらす」と警鐘を鳴らしたうえで、危機は知性、施策、法律を通じて対処されるべきだ。シリアの危機は…深刻だ。治安対策や弾圧によっては解決しない。なぜならこの危機はその本質において治安とは関係がないからだ」と付言し、弾圧を通じた解決ではなく、失業、貧困、経済の問題の解決を呼びかけた。

そのうえでキールー氏は一連の改革措置を提案した。この改革措置は、国内で活動する非公認の政党を「合法的で、国を織りなす要素の一部とみなす」決定を下すこと、憲法を「多元的、代議的」なものとすべく、第8条を「凍結」する決定を下すことなどを骨子としていた。

また、参加者の一人ジョルジート・アティーヤさんは、「私は軍に対して大いなる敬意を表しています。兵士が命を落とすたびに、心が痛みます」としたうえで、反体制デモのなかに「武装集団がいる」との言説に同意すると発言、軍の役割を尊重すべきだと主張した。

他方、作家のナビール・サーリフ氏は在外の反体制活動家について「アンタルヤやブリュッセルで集まった人々が西側諸国の呼びかけに応え、国益に沿っていないことは明確である。我々の反体制運動こそが、疑いなく愛国的な運動である」と述べた。

また「改革は既存の体制の枠内で行う」と付言し、「改革実施の猶予」を(体制に)与えねばならないと主張した。

「数年を要する改革を数日で行うことなど不可能だ。抜本改革をしたいと考えている者もいる。部分的改革をしたいと考えている者もいる。すべての改革が必ずしもよい訳ではない。我々は変革のための変革をしたいのではない。よりよいものをめざして変革したいのだ」と述べた。

一方、移行期における有識者の役割については、ハッサーン・アッバース博士が報告を行った。

なおロイター通信(6月28日付)によると、大会に出席していたアーリフ・ダリーラ氏は、途中で退場、脱会した。

「当局が集団殺戮・逮捕を続けるなかで、大会を利用している」というのが脱会の理由だという。

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クウェート日刊紙『カバス』(6月27日付)は、在外反体制活動家筋の話として、ラタキア県カルダーハ市出身の大佐1人、中佐1人、少佐、大尉、中尉ら合わせて12人(うち少なくとも6人がアラウィー派)が軍を離反し、近く「自由将校団運動」を宣言すると報じた。

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自由シリア革命青年連立は声明を出し、「民主的市民国家のもと、シリアはみんなのもの」大会への支持を表明した。

シリア政府の動き

大統領府は声明を出し、アサド大統領が英米国会議員使節団と会談し、「人々の正当な要求」と「混沌をもたらし、安定を損ねる」ためにこの要求を利用する「武装集団」(の要求)を区別するとの立場を伝えた。

アサド大統領は昨日、デニス・クシニッチ米議員と英保守党のブルークス・ニューマーク議員とそれぞれ会談、「シリアで発生している問題の実像、現在実施中の包括的改革措置」を説明し、「制定された政令や法律を通じて国家が応えるべき人々の正当な要求と、国に混沌をもたらし、安定を損ねるためにこの要求を利用する武装集団を区別することが重要だ」と強調した。

これに対して、クシニッチ議員とニューマーク議員はともに「地域の安定の主柱とも言えるシリアの治安と安定への熱意を表明した」と述べたという。

また『ハヤート』(6月29日付)などによると、クシニッチ議員はアサド大統領との会談で「国民対話と民主的文民国家への移行をめざす政府の強い意思」を感じとることができた、とアサド大統領を称えた。

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SANA, June 27, 2011
SANA, June 27, 2011

ファールーク・シャルア副大統領が議長を務める国民対話委員会が会合を開き、20日のアサド大統領の演説に従い、包括的対話大会開催を準備する協議会の活動日程を協議した。

会合には9人の委員が出席し、7月10日を協議会開催日とすること、「すべての愛国的思想・政治勢力および個人」に会合への出席を呼びかけること、「憲法、とりわけ第8条の改正審議を日程に含めること」などを承認した。

委員会は「さまざまな次元で政治的に対処し、すべてのシリア国民に門戸を大きく開き、シリア国民の要求に沿った民主的で多元的な社会建設への参加を求める以外に選択肢はない」との立場を確認したという。

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SANA, June 27, 2011
SANA, June 27, 2011

SANA(6月27日付)によると、ヒムス市、ハサカ市、ダーライヤー市(ダマスカス郊外県)、ジャブラ市(ラタキア県)でアサド大統領の包括的改革プログラムを支持するデモ行進が行われ、多数の市民が参加した。

ラタキア市では数千人が参加し、全長2キロのシリア国旗が広げられた。

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SANA, June 27, 2011
SANA, June 27, 2011

SANA(6月27日付)によると、ダマスカス県バラダー・スポーツ・クラブで「小さな手で偉大な私の国の旗を作ろう」と銘打った企画が行われ、全長40メートル、幅1.4メートルの白い布に、絵の具で手形を押し、シリア国旗を作った。

国内の暴力

アフバール・シャルク(6月27日付)などによると、アレッポ大学学生寮で反体制デモを行い治安当局に拘束された学生約400人が、暴動煽動、大統領侮辱の容疑で起訴された。

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シリア人権監視団によると、ヒムス市、ハマー市、ダイル・ザウル市、ダマスカス県カーブーン区、バルザ区、ルクンッディーン区、ラタキア市、ジャブラ市(ラタキア県)で、反体制活動家が、ダマスカスの反体制活動家による民主的市民国家のもと、シリアはみんなのもの」大会を拒否する派の大会に反対する夜間デモを行い、政権との対話に拒否の姿勢を示した。

同監視団によると、ヒムス市では数千人、ハマー市では1万人、ダイル・ザウル市では5,000~7,000人が参加したという。

イラクの動き

イラクのヌーリー・マーリキー首相はバグダードでシリア人ビジネスマンからなる使節団と会談し、シリア情勢などについて協議した。

AFP(6月27日付)によると、会談でマーリキー首相は、シリアの治安が地域の安定と直結している、と述べ、事態の混乱への懸念を示した。

諸外国の動き

アナトリア通信(6月27日付)によると、トルコの内閣非常事態災害局は、トルコ領内に設置されたキャンプ5カ所で避難生活を送るシリア人の数が11,122人に達すると発表した。

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『ハヤート』(6月28日付)によると、イラク・クルディスタン地域で避難生活を送るシリアのクルド人数百人がアルビル市で反体制デモを行った。

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中国の温家宝首相(国務院総理)は英国を訪問し、デヴィッド・キャメロン首相と会談、シリア情勢への対応などについて協議した。

『ハヤート』(6月28日付)などによると、温首相は会談で、国連安保理での対シリア非難決議採択に難色を示し、シリア政府と反体制勢力の対話による危機解決を支持するとの姿勢を示したという。

AFP, June 27, 2011、Akhbar al-Sharq, June 27, 2011、June 28, 2011、al-Hayat, June 28, 2011、June 29, 2011、Kull-na Shuraka’, June 27, 2011、Naharnet, June 27, 2011、al-Qabas, June 27, 2011、Reuters, June 27, 2011、June 28, 2011、SANA, June 27, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

サファル内閣が「世界中のすぐれた法をもとに」総選挙のための新選挙法を準備する委員会を設置、ヒムス県では治安作戦が継続(2011年5月11日)

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(5月11日付)によると、民主統一党がハサカ県ラアス・アイン市で市民を対象としたセミナーを開催し、約300人が出席した。

セミナーで、サーリフ・ムスリム共同党首は、クルド民族主義組織の統合、クルド問題の解決を訴える一方、「行進、デモは最優先事項であり、我々はそれを信じ、いかなる犠牲をも払う用意がある」と述べ、街頭行動を活発化させる意思を表明した。

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シリア・ムスリム同胞団が声明を出し、「軍兵士に自らの戦いの義務を遵守し、国民の側につく」よう呼びかけた。

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ハリール・マアトゥーク弁護士はAFP(5月11日付)に、4月30日に「デモ煽動」容疑で逮捕された脚本家のフラース・ファイヤード氏が釈放されたことを明らかにした。

シリア政府の動き

SANA(5月11日付)によると、アーディル・サファル内閣は、「世界中のすぐれた法をもとに」総選挙のための新選挙法を準備する委員会を設置したと発表した。

委員会はナジュム・アフマド法務省次官、ハサン・ララーリー内務省市民問題担当次官(准将)、内閣法務顧問のマフムード・サーリフ氏、ダマスカス大学法学部のムハンマド・ハイル・アッカーム教授、フハンマド・ハイルルアッカーム教授、ジャミーラ・シュルバジー教授、地方自治省顧問のファウズィー・ムハースィナ氏、同事務局長のハーリド・カーミル氏からなる。

またサファル内閣は、民間人、軍人の犠牲者に関する問題を扱う特別調査委員会の権限を拡大し、最近事件が発生したすべての地区を調査対象とすると発表した。

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タイスィール・カラー・アウワード法務大臣は3月31日の決定第905号に基づき設置されたダルアー市とラタキア市でのデモに関する真相究明を任務とする特別司法委員会に関して、同決定第3条の調査範囲を修正、「すべての県」での民間人・軍人殺害に関する事件を調査対象とすることを決定した。

アクス・サイル(5月11日付)が報じた。

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ラーミー・マフルーフ氏は『ニューヨーク・タイムズ』(5月10日付)が自らのインタビューが否定的に報じられたことに関して、DP-News(5月12日付)などに声明を配信、EU諸国による制裁をシリア国民の権利と名声に敵対する行為だと改めて非難、「シリアは自らへの敵対行為に沈黙しない。シリアの安定へのいかなる敵対行為も地域全体の安定への打撃を意味しており、敵対行為へのシリアの対応を最初に受けるのはイスラエル人だ…。もし西側が我々を痛めつけたいのなら、我々だけが痛みを受けるのではないと我々が考えていることを意識すべきだ」と述べた。

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AFP(5月11日付)は、複数の外交筋の話として、シリアが国連人権委員会メンバーへの立候補とりさげたと伝えた。

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シリア・アラブ・テレビ(5月11日付)は、バーニヤース市で逮捕された「武装テロ集団」メンバーが、軍・治安部隊への攻撃や破壊行為を行ったと証言する映像を放映した。

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SANA(5月10日付)は、内務省筋の話として、各地で投降した暴動参加者の数が3,308人に達したと報じた。

投降者は投降後ただちに釈放されているという。

国内の暴力

ヒムス県では、反体制活動家のナジャーティー・タイヤーラ氏によると、軍・治安部隊が戦車を動員して、ヒムス市の住宅地区で活動家の逮捕摘発活動を続けた。

タイヤーラ氏はロイター通信(5月11日付)に対して、ヒムス市バーブ・アムル地区などが戦車や重火器の砲撃を受けているとしたうえで、この軍事作戦によって、少なくとも5人が死亡したと述べた。

al-Hayat, May 12, 2011
al-Hayat, May 12, 2011

タイヤーラ氏によると「バーブ・アムル地区とヒムス市周辺の農村では、掃討作戦が実施された3日前から治安活動が行われている」と述べ、「装甲車50輌がヒムス市近郊のジャンクション、大学事務局からバイヤーダ地区交差点にかけての市内周辺地区に配備された」と付言。

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ダルアー県では、シリア人権国民機構のアンマール・カルビー代表によると、ハーッラ市で軍・治安部隊の戦車の迫撃と銃撃により、子供1人と女性看護師1人を含む住民13人が殺害された。

一方、シリア・アラブ・テレビ(5月11日付)は、ダルアー市からのレポートで、同市の生活が徐々に正常化し始めていると報じた。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市で、当局は逮捕者300人を釈放した。

同監視団によると、不通となっていた水道、電話、電気など、同市のライフラインも復旧したが、戦車が依然として主要道路に展開し、200人が収監中だという。

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ハサカ県では、クルド人権委員会のファディーフ・ムスタファー所長によると、カーミシュリー市、アームーダー市、ダルバースィーヤ市で、治安当局が数十人の人権活動家、デモ参加者を出頭させ、デモを行わないとの誓約書への署名を強要した。

AFP(5月11日付)が報じた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団ラーミー・アブドゥッラフマーン所長によると、女性弁護士・活動家のラッザーン・ザイトゥーナ氏の夫で活動家のワーイル・ハマーダ氏が職場で逮捕された。

イラクの動き

イラク軍国境警備隊のムフスィン・カアビー大将は、シリア・イラク国境で軍と「たばこ密輸業者」が交戦し、イラク軍兵士1人が死亡したと発表した。

カアビー大将によると、この交戦にシリア軍も介入し、「たばこ密輸業者」を援護したという。

AFP(5月11日付)が伝えた。

諸外国の動き

ドイツ外務省報道官は、駐大使を召還すると発表、また「現在までのところ、デモ参加者への暴力は停止していない…。残念ながら、我々は早急に制裁の新たなステップを踏まねばならない」と述べ、アサド政権に対して弾圧停止を求めた。

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インテルファクス通信(5月11日付)は、ロシア外務省筋が「シリア情勢を安保理で議論してはならない。これは自明のことだ」としたうえで、暴力の責任がシリアの反体制派にあり、状況がリビアとは異なっていると述べたと報じた。

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ロバート・フォード駐シリア米大使はラジオ・サワー(5月11日付)に対して、アサド政権に対して、平和的な抗議デモへの暴力行使を停止し、シリア社会と反体制勢力の代表との「真の対話」を開始することで、民主化の要求に応えるべきだと述べた。

また、アサド政権によるヒズブッラーへの武器支援を非難、レバノンの主権を承認するよう求めた。

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ジョン・ケリー米上院議員は『フォーリン・ポリスィー』(5月11日付)に「シリアの体制は国内で改革を実行しようという意思がない」と批判した。

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キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、記者団に対して、シリア情勢に関して「私は寛容ではない…。シリアへの政治的圧力を最大限にする決意があると明言する」と述べた。

AFP, May 11, 2011, May 14, 2011、Akhbar al-Sharq, May 11, 2011、’Aks al-Sayr, May 11, 2011、AP, May 11, 2011、DP-News, May 12, 2011、The Foreign Policy, May 11, 2011、al-Hayat, May 12, 2011 、Kull-na Shuraka’ May 11, 2011, May 12, 2011、Naharnet, May 11, 2011、Reuters, May 11, 2011、SANA, May 11, 2011をもとに作成。

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