イスラエル軍はヘルモン山(シャイフ山)山頂にヘリポートの建設と合わせて、兵站拠点を支援するための設備や仮設住居などを搬入(2025年1月29日)

シリア人権監視団は、イスラエル軍がダマスカス郊外県のヘルモン山(シャイフ山)山頂にヘリポートの建設と合わせて、兵站拠点を支援するための設備や仮設住居などを搬入しているとイスラエルの複数のメディアが伝えたと発表した。

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シリア・ヨルダン合同自由貿易区が再開:ヨルダン石油精製会社はシリアに1日500トンの液化石油ガスを輸出すると表明(2025年1月29日)

SANAによると、シリア・ヨルダン合同自由貿易区が再開された。

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ナバア・ウルドゥンニーヤ通信によると、ヨルダン石油精製会社のハサン・ヒヤーリーCEOは、シリアに1日500トンの液化石油ガスを輸出することを明らかにした。

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シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣とアブー・カスラ暫定国防大臣はラクロワ国連平和活動担当事務次長、ゴーシャUNDOF司令官を代表とする国連使節団:「外国軍の撤退を条件に国境地域の管理に関与する用意がある」(2025年1月29日)

SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣と、ムルハフ・アブー・カスラ暫定国防大臣は、ジャン=ピエール・ラクロワ国連平和活動担当事務次長、パトリック・ゴーシャ国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)司令官を代表とする国連使節団と会談した。

会談で、シリア側は、シリアが国連と全面的に協力する意思があること、そして1974年の兵力引き離し合意に基づいて、国境地域の管理に関与する用意があることが確認、その条件として外国軍(イスラエル軍)の即時撤退を求めた。 一方、UNDOFは、この問題の解決と国境および地域の安定回復に対する専念する意思を示した。

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アバーザイド暫定財務大臣はドイツ外務省使節団、EU代表部使節団と会談(2025年1月29日)

SANAによると、ムハンマド・アバーザイド暫定財務大臣はビヨン・ゲルマン氏を臨時代表が率いるドイツ外務省の使節団と会談し、財務協力開始の方途について議論した。

アバーザイド臨時財務大臣はまた、ミヒャエル・オンマハト臨時代表とフランス外交官エレーヌ・ルカルが率いるEU代表部使節団と会談し、シリアとEUの関係促進の方途について議論、シリアに対するすべての制裁を解除する必要性が確認された。

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ロシアのボグダノフ外務副大臣兼大統領特使シャルア総司令官と会談:ロシア側はシリアで進行中の変化を支援することを確認、シャルア総司令官はアサド前大統領の身柄引き渡しを要求、ロシア軍基地の処遇については交渉継続で合意(2025年1月29日)

シリア軍事作戦総司令部によると、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣兼大統領特使(中東地域担当)がシリアを訪れ、アフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)と会談した。

会談では、シリアの主権や領土の一体性の尊重など主要な問題について集中的に議論がなされた。

ロシア側は会談で、シリアで現在進行中の前向きな変化を支援することを確認した。会談ではまた、補償、復興、早期回復などの具体的な措置を通じて、シリア国民への信頼を再構築するためのロシアの役割についても焦点があてられた。

会談において、両者は、アサド体制が行ってきた野蛮な戦争の犠牲者への説明責任の保証と正義の実現に向けた移行期正義の仕組みについても議論がなされた。

シリアの新政権側は、正義、尊厳、そして主権に根ざしたシリアの未来を築くため、すべての利害関係者と原則的に対応することを確認した。

新政権はまた、関係修復には、過去の過ちに対処し、シリア国民の意思を尊重し、その利益に資する必要があると強調した。

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ロイター通信が会合に詳しいシリア筋の話として伝えたところによると、シャルア総司令官はボグダノフ副大臣に対してアサド前大統領の身柄引き渡しを求めた。

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タス通信によると、ボグダノフ外務副大臣は会談後に記者らに対して、シリア領内のロシア軍基地の処遇について、議論を続けることで合意したと語った。

また、タス通信によると、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は記者らに対して、ボグダノフ外務副大臣のシリア訪問について、「重要な訪問だった、また(新政権との)接触も重要なものだった。なぜなら、シリアとの継続的な対話を確立維持する必要があるからだ」と述べた。

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シャルア総司令官は27日の在米シリア人女性の使節団との会談で妻を披露(2025年1月28日)

1月27日のシリア軍事作戦局総司令部のアフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)と会談した在米シリア人女性の使節団に参加していたリーム・バズム氏は1月27日、Xで、シャルア総司令官とアスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣と会談できたことに謝意を示すとともに、シャルア総司令官の妻のラティーファ・シャルア氏と会えたことが光栄だったと表明した。

バズム氏はまた28日にサウジアラビアのシャルク・ニュースのインタビューに対して次のように述べた。

彼女(ラティーファ氏)は議論にはくわわりませんでした。でも、彼女は美しく、エレガントな女性でした。私たちが選挙に基づく民主的な政府を持つに至れば、彼女は第1夫人に相応しいと思いました。

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一方、同じく使節団に参加していたアブドゥルハーフィズ・シャラフ氏はフェイスブックで、使節団がシャルア総司令官の妻ラティーファ氏と会談したことを明らかにするとともに、その時の詳細を明らかにした。

それによると、会談に臨んでいた使節団に対して、シャルア総司令官は突如、妻のラティーファ氏を同席させた。

ファーティマ氏はニカーブではなく、ヒジャーブを着用した普通のシリア人の服装をしていた。
シャルア総司令官は冗談交じり、妻を紹介し、「彼女をとても愛している」と語り、自身に複数の妻がいるとの噂に関して、「本当に彼女だけで、ほかには誰もいない。SNSで聞くことは単なる噂にすぎない」と述べた。

そのうえで、次のように述べた。

私が、彼女はヒジャーブを着用しており、ニカーブはしていないと書いたのは、単なる説明のためであり、それ以上の意図はない…。
しかし、私は確信を持って、ヒジャーブやニカーブの着用、あるいはヒジャーブを着けないこと、さらには衣服の選択全般に関して、それが男性であれ女性であれ、個人の自由だと考えている。この自由は、すべての人において尊重されるべきで、国家という枠組みや法律は、このような細かな事柄に介入するべきではなく、むしろすべての人の 自由を守り、その権利を保障する ことに専念すべきだ。

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サウーディー・ニュースによると、ラティーファ氏のフルネームはファティーファ・ダルービー。

ヒムス県ヒムス市の出身で、ダルービー家はウラマーのアブドゥルガッファール・ダルービー師、元閣僚のガーズィー・ダルービー氏、作家のサーミー・ダルービー氏、元首相のアラーッディーン・ダルービー氏らを輩出した名家。

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米軍はハサカ県ハッラーブ・ジール村の農業用空港とシャッダーディー市の基地に輸送機で物資を搬入(2025年1月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機2機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

シリア人権監視団によると、米軍はまた、シャッダーディー市の基地にも貨物機1機で物資を輸送した。

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トルコ軍はアレッポ県スィッリーン町中心部を無人航空機で爆撃し、市民12人が死亡、13人が負傷(2025年1月28日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍が午前11時頃、ティシュリーン・ダム一帯を戦闘機で爆撃した。

ANHAによると、トルコ軍は午後12時頃、スィリーン町近郊のビール・ハッスー村、スィッリーン飛行場を戦闘機で爆撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午後3時頃、ティシュリーン・ダムの施設を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍は、午後4時頃、スィッリーン町中心部を無人航空機複数機で爆撃した。

ANHAによると、この爆撃で、市民12人が死亡、13人が負傷した。

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ハサカ県では、ANHAによると、トルコ軍が午前2時半頃、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のウンム・ハルマル村を戦闘機で爆撃し、子ども1人を含む3人が死亡、4人が負傷した。

ANHAによると、爆撃による死者数は、その後3人、負傷者は9人となった。

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ラッカ県では、ANHAによると、トルコ軍が午後1時頃、アイン・イーサー市近郊のアブド・ジュムア村を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍は午後3時頃、無人航空機でアイン・アラブ市発電所を爆撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後3時半頃、アイン・イーサー市近郊のサラーミダ村、アブド・ジュムア村、タッル・アブヤド市西のラクラクー村を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午後10時頃、アイン・イーサー市近郊のサファーウィヤ村、スルーク町近郊のマフラト村、フワイジャ村、ハミード村を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍は午後10時頃、スルーク町近郊の村々を砲撃した。

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イスラエルのカッツ防衛大臣はヘルモン山を視察、シリア領内に留まると述べる(2025年1月28日)

イスラエル公共放送協会(KAN)によると、イスラエルのイスラエル・カッツ防衛大臣は28日早朝、シリアのヘルモン山を視察、「イスラエル軍はヘルモン山頂および安全保障区域に無期限で駐留し、イスラエル国民の安全を確保する。南シリアの安全保障地域に敵対勢力が定着することは許さない」と述べた。

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イスラエル公共放送協会(KAN):「トランプ米大統領がシリアに駐留を続けている米軍兵士数千人を撤退させる意向を持っている」(2025年1月28日)

イスラエル公共放送協会(KAN)は、米大統領府(ホワイトハウス)の複数の高官が、イスラエル側の関係者に対して、ドナルド・トランプ米大統領がシリアに駐留を続けている米軍兵士数千人を撤退させる意向を持っている旨伝えてきたと報じた。

KANによると、米軍の撤退は、イスラエルで多くの懸念と不安を引き起こしているとともに、トルコの攻撃に直面しているクルド民族主義組織の民主統一党(PYD)、同組織の武装組織の人民防衛隊(YPG)を主体とするシリア民主軍、北・東シリア地域民主自治局にも影響を与えると見られるという。

米国防総省が2024年12月に発表したところによると、米軍は約2000人をシリア領内各所に駐留させている。

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シリアを訪問中の在米シリア人女性の使節団がイドリブ県北部の国内避難民(IDPs)キャンプを視察(2025年1月28日)

イドリブ県では、SANAによると、シリアを訪問中の在米シリア人女性の使節団が、県社会問題労働局長、イドリブ市警察部長とともに、県北部の国内避難民(IDPs)キャンプを視察した。

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シャラム暫定運輸大臣はバダウィー陸路海路出入国管理総局長とともに、国際投資企業のアシュアード・ギャランティ・リミテッド(AOG)の代表と会談し、港湾施設建設、鉄道網整備への投資について議論(2025年1月28日)

SANAによると、バハーッディーン・シャラム暫定運輸大臣は、陸路海路出入国管理総局のカティーバ・バダウィー総局長とともに、国際投資企業のアシュアード・ギャランティ・リミテッド(AOG)の代表と会談し、港湾施設建設、鉄道網整備への投資について議論した。

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シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の兄のマーヒル・シャルア暫定保健大臣がセーブ・ザ・チルドレンの代表、ドイツの使節団と会談(2025年1月28日)

SANAによると、シリア軍事作戦局総司令部のアフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)の兄のマーヒル・シャルア暫定保健大臣がセーブ・ザ・チルドレンの代表と会談し、医療活動発展に向けた連携と協力の方途について議論した。

シャルア暫定保健大臣はまた、ドイツの使節団と会談し、医療分野での協力の方途について議論した。

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シャルア総司令官はシャイバーニー暫定外務在外居住大臣とともに、ムスタファー・パレスチナ自治政府首相兼外務大臣と会談:ムスタファー首相「シリアに対する制裁解除に向けて全力で支援を行う」(2025年1月28日)

シリア軍事作戦総司令部によると、アフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)はアスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住大臣とともに、ムハンマド・ムスタファー・パレスチナ自治政府首相兼外務大臣を代表とするパレスチナの使節団と会談した。

パレスチナのWAFA通信https://www.wafa.ps/Pages/Details/112791によると、ムスタファー首相は、会談のなかで、シリアに対する制裁解除に向けて全力で支援を行うと述べた。

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米軍が基地を設置しているハサカ県ハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2025年1月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯、スィッリーン町一帯などへの攻撃を続ける(2025年1月27日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午前10時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍は午後5時頃、ティシュリーン・ダム一帯を戦闘機複数機で爆撃した。

ANHAによると、トルコ軍戦闘機複数機が、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のスィッリーン町近郊のビール・ハッスー村、ガサク村、サブト村、ティーナ村、スィッラーン町の穀物サイロを爆撃した。

一方、ANHAによると、シリア民主軍広報センターは26日にカラ・クーザーク橋一帯に侵攻しているシリア民主軍を攻撃し、戦闘員8人を殺害、13人を負傷させたと発表した。

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ハサカ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午前11時頃、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のハドラーウィー村を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午前11時30分頃、ラビーアート村のガソリン・スタンドを狙って砲撃した。

ANHAによると、午後12時頃、トルコ軍とシリア国民軍は、アブー・ラースィーン町を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午後2時頃、スルーク町近郊のガーズィリー村、フワイジャ村、ハージュー村を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後4時頃、アイン・イーサー市近郊のサラーミダ村、タイース村、スワイディーヤ村、ムシャイリファ村、ハッジ・ハサン村を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍は午後11時頃、無人航空機1機でアイン・イーサー市を攻撃した。

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グランディ国連難民高等弁務官:50万人のシリア難民がこれまでに帰還、約60万の国内避難民(IDPs)も帰宅(2025年1月27日)

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、シリアを訪問したフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官が、シリアの再建と難民帰還に向けた大胆かつ断固たる行動をとるよう国際社会にアピールしたと発表した。

声明によると、アサド政権後に帰国した20万人を含む50万人のシリア難民がこれまでに帰還、また約60万の国内避難民(IDPs)も帰宅を果たした。

だふぁ、依然として740万人のIDPsが国内で避難生活を余儀なくされており、600万人以上のシリア難民が外国で暮らしているという。

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クナイトラ県バアス市(サラーム市)の警察本部前で、部族の代表者ら30人がイスラエル軍の侵攻に抗議するデモ(2025年1月27日)

クナイトラ県では、イナブ・バラディーによると、部族の代表者ら30人ほどが、県庁所在地があるバアス市(サラーム市)の警察本部前でイスラエル軍の侵攻に抗議するデモを行った。

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欧州連合(EU)の外務理事会会合はシリアに対する制裁を軽減するためのロードマップに合意(2025年1月27日)

欧州連合(EU)の外務理事会会合がベルギーのブリュッセルで開かれ、イスラエル・レバノン情勢、イスラエルによる国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)活動禁止措置、ガザ地区情勢、パレスチナ・イスラエル情勢、シリア情勢への対応について議論した。

シリア情勢については、会合後に発表された声明のなかで、アサド政権崩壊を、国連安保理決議第2254号に沿ったシリア人主導による国家再建を進めるための歴史的機会と位置づけ、シリアの独立、主権、領土の一体性が尊重されるべきと表明した。

また、女性の権利を含む人権の尊重、非宗派的なガバナンス、宗派・エスニック・マイノリティーの保護、文化遺産の保護などを保障する必要があると強調した。

そのうえで、すべての当事者に対して、国民統合の維持、すべての市民の保護、包括的で平和的な政治移行の条件の創出、難民の安全且つ自発的な尊厳のある帰還を確保するよう呼びかけるとともに、「テロとの戦い」の重要性を改めて強調した。

EEASによると、会合後の記者会見で、カヤ・カッラス外交安全保障上級代表は、シリアに対する制裁について以下の通り述べた。

本日、シリアに対する制裁緩和を開始するための政治合意に達した。これにより、シリア経済の回復が促進され、同国が再建へと向かう可能性がある。我々は迅速に行動することを目指しているが、状況が悪化した場合には、方針を撤回する用意もある。これと並行して、人道支援および復興努力を拡大していく。

また、銀行、資源、運輸といった分野に対する制裁の解除・緩和は行われるかとの記者からの質問には次の通り答えた。

もちろん、我々は、シリアに対して多くの制裁を課している。だから、これらの制裁を分類し、このロードマップを策定した。これは段階的なアプローチであり、まずは同国の初期的な再建をもっとも妨げている制裁から緩和を開始し、そこから進めていく方針である。ただし、武器や武器取引に関連する制裁は緩和しない。我々は依然として過激化の懸念を抱えており、その影響を注視している。
我々は現在、政治的決定を下し、ロードマップを策定した。そして、段階的なアプローチを進めている。つまり、適切な方向への進展が見られれば、次の制裁緩和にも応じる考えである。とはいえ、これはあくまで政治的合意であり、技術的な課題も残されている。しかし、政治的意思がある以上、これらの課題も数週間以内に解決されることを期待している。

シリアについてだが、先ほど述べたように、我々は多くの制裁を課しており、それにはさまざまなレベルがある。ヨーロッパではすべてが公開されるため、このロードマップの各段階についても公表されることになると思う。関連する資料をすべて持参したのだが、まさにこの文書だけは持ってきていない。また、すべてを詳しく説明する時間はないだろう。
つまり、我々はシリアの再建を妨げている制裁から順に緩和を開始するということだ。エネルギー分野も他の分野も含まれているが、これは段階的なアプローチである。我々としては、事態が正しい方向へ進んでいることを確認しながら進めていく必要がある。

カッラス外交安全保障上級代表はまた、会合後にXで以下の通り発表した。

EUの外務大臣らは、シリアに対するEUの制裁を軽減するためのロードマップに合意した。
迅速に行動することを目指しているが、誤った対応が取られれば制裁解除は撤回される可能性がある

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RNDによると、ドイツのアンナレーナ・ベアボック外務大臣は、シリアへの制裁解除にかかる決定について、復興と治安回復が求められるなかでシリア国民にとっても欧州諸国民にとっても良いニュースだとしつつ、それが「白紙小切手ではない」と付言、「EUは、過激派やテロ組織、あるいは新たなイスラーム主義勢力の資金提供者とはならない。アサド政権崩壊から50日が経過した今も、シリアの未来は依然として不透明である」と述べた。

リージョナル・ホイテによると、ベアボック外務大臣はまた、シリアでの国連難民高等弁務官事務所の活動を支援するため300万ユーロを供与すると発表した。

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ラッカ県、アレッポ県に対するトルコ軍の爆撃で乳児1人が死亡、16人が負傷(2025年1月26日)

ラッカ県では、ANHAによると、トルコ軍は午後1時頃、スィッリーン町一帯を戦闘機複数機で爆撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後3時頃、アイン・イーサー市近郊のサファーウィヤ村を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍は午後6時頃、アイン・イーサー市近郊のジャマース村を砲撃し、子ども2人を含む市民3人が負傷した。

ANHAによると、このうち乳児1人がその後死亡した。

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アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍が午後5時頃、ティシュリーン・ダムに「人間の盾」として留まっている住民らを狙って無人航空機1機で攻撃を行った。

ANHAによると、この攻撃で、民間人14人が負傷した。

ANHAによると、トルコ軍は午後8時頃、カラ・クーザーク橋一帯を砲撃した。

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米軍が基地を設置しているハサカ県ハッラーブ・ジール村の農業用空港に輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2025年1月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

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ハルペリン駐ロシア・イスラエル大使:「シリアに領土を要求することはなく、緩衝地帯に一時的に駐留しているだけだ」(2025年1月26日)

スィモナ・ハルペリン駐ロシア・イスラエル大使は、タス通信の取材に応じ、そのなかで、イスラエルの地上部隊がシリア領内に侵攻し、一部を占拠していることに関して、シリアに領土を要求することはなく、緩衝地帯に一時的に駐留しているだけだと述べた。

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グランディ国連難民高等弁務官を代表とする使節団がアレッポ県を訪れガリーブ県知事、ナアサーン政治問題局アレッポ事務所長と会談(2025年1月26日)

SANAによると、フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官を代表とする使節団がアレッポ県を訪れ、アッザーブ・ガリーブ県知事、サアド・ナアサーン政治問題局アレッポ事務所長と会談し、シリア難民・国内避難民の状況、帰還の仕組みについて議論した。

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シャルア総司令官はハッターブ総合諜報機関長官とともに、シリアを訪れたカルン国家情報機構(MiT)長官を代表とするトルコの使節団と会談(2025年1月26日)

シリア軍事作戦総司令部によると、アフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)はアナス・ハッターブ総合諜報機関長官とともに、シリアを訪れたイブラヒン・カルン国家情報機構(MiT)長官を代表とするトルコの使節団と会談した。

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シリア領内に侵攻中のイスラエル軍地上部隊がクナイトラ県北部のハドル村に近い複数ヵ所で、ヘリコプター用の空港の建設を開始(2025年1月25日)

スプートニク・アラビア語は、シリア南部の名士の1人ウマル・ウクラ氏の話として、シリア領内に侵攻中のイスラエル軍地上部隊が県北部のハドル村に近い複数ヵ所で、ヘリコプター用の空港の建設を始めたと伝えた。

空港は、ヘリコプター3機の離着陸が可能な小規模なもの。

ウクラ氏によると、イスラエル軍はまた、クナイトラ県とダマスカス郊外県を一望できるヘルモン山(シャイフ山)近くの戦略拠点を選んで空港を建設したという。

また、ダルアー県西部のヤルムーク川河畔地域にも基地を建設しようとしている。

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フランスとイタリアの使節団がそれぞれ北・東シリア地域民主自治局の支配地を訪問、シリア民主軍司令部、女性防衛隊(YPJ)総司令部と会談(2025年1月25日)

ANHAによると、フランスとイタリアの議員、政党関係者、ジャーナリストらからなる使節団がそれぞれ北・東シリア地域民主自治局の支配地を訪問、シリア民主軍司令部、女性防衛隊(YPJ)総司令部と会談し、地域情勢やトルコ軍とシリア国民軍の攻撃の影響などについて議論した。

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トルコ、シリア国民軍とシリア民主軍がアレッポ県、ラッカ県で戦闘を続ける(2025年1月25日)

アレッポ県では、ANHAによると、シリア民主軍が午前11時頃、ティシュリーン・ダム一帯およびダイル・ハーフィル市一帯での戦闘で、シリア国民軍の車輛2台を破壊、戦闘員6人を殺害し、8人を負傷させた。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国人軍は午前12時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

ANHAによると、シリア国民軍は午後1時頃、ティシュリーン・ダム一帯およびカラ・クーザーク橋一帯での戦闘で、兵士4人が死亡したと発表した。

ANHAによると、トルコ軍は午後3時頃、有人・無人航空機でティシュリーン・ダム南方一帯を爆撃、また同地を砲撃した。

また同じ頃、カラ・クーザーク橋一帯に対しても爆撃を行った。

ANHAによると、トルコ軍は午後4時頃、戦闘機でアイン・アラブ(コバネ)市近郊のビール・ハッスー村を爆撃した。

ANHAによると、トルコ軍は午後4時頃、ティシュリーン・ダムに「人間の盾」として留まっている民間人を狙って無人航空機で攻撃を行った。

ANHAによると、この攻撃で民間人21人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後1時頃、スィッリーン町を砲撃した。

また、ANHAによると、トルコ軍は午後3時頃、サブト村近くにあるスィッラーン空港、ティーナ村を爆撃した。

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ロシアのラヴロフ外務大臣がカタールのムハンマド首相兼外務大臣と電話会談を行い、シリア情勢を安定化させるための国際貢献のありようについて議論(2025年1月25日)

タス通信によると、セルゲイ・ラヴロフ外務大臣がカタールのムハンマド・ビン・アブドゥッラフマーン・アール・サーニー首相兼外務大臣と電話会談を行い、シリア情勢を安定化させるための国際貢献のありようについて議論した。

会談では、シリアの主権、独立、統合、領土の一体性の維持、国際社会による事態の安定化、思想信条を問わず、すべてのシリア人のための復興促進に向けた努力が確認された。

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