米主導の有志連合は3月16日、ラッカ市近郊などに対して12回の爆撃を実施(2017年3月17日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月16日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ラッカ市近郊(8回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、タドムル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 17, 2017、AP, March 17, 2017、ARA News, March 17, 2017、Champress, March 17, 2017、al-Hayat, March 18, 2017、Iraqi News, March 17, 2017、Kull-na Shuraka’, March 17, 2017、al-Mada Press, March 17, 2017、Naharnet, March 17, 2017、NNA, March 17, 2017、Reuters, March 17, 2017、SANA, March 17, 2017、UPI, March 17, 2017などをもとに作成。

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米空軍がアル=カーイダを攻撃するとして、アレッポ市郊外のジーナ村のモスクを爆撃し、民間人ら46人を殺害(2017年3月16日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(3月16日付)、シリア人権監視団によると、アレッポ市西部郊外のジーナ村にあるモスク(ダアワ・モスク)が所属不明の戦闘機の空爆を受け、少なくとも46人(そのほとんどが民間人)が死亡した、民間人150人あまりが負傷した。

これに関して、米中央軍(CENTCOM)は17日、米空軍がイドリブ県内でアル=カーイダに対して空爆を実施し、テロリスト数人を殺害したと発表した。

しかし、『ハヤート』(3月18日付)によると、CENTCOMはその後、空爆実施場所をイドリブ県ではなく、アレッポ県だったと訂正し、ジーザ村への空爆を認めつつ、標的としたのがジーザ村のモスクではなく、過激派が会合を開いていたモスク近くの建物だったと弁明した、という。

一方、アナトリア通信(3月17日付)は、米軍が空爆の標的としたのはタブリーグ・ワ・ダアワ協会を名乗るグループで、アル=カーイダではなかったと伝えた。

アナトリア通信によると、タブリーグ・ワ・ダアワ協会のメンバーは、ジーナ村のウマル・モスクで会合を開く旨、予め発表していたという。

AFP, March 17, 2017、Anadolu Ajansı, March 17, 2017、AP, March 17, 2017、ARA News, March 17, 2017、Champress, March 17, 2017、al-Hayat, March 18, 2017、Iraqi News, March 17, 2017、Kull-na Shuraka’, March 16, 2017、March 17, 2017、al-Mada Press, March 17, 2017、Naharnet, March 17, 2017、NNA, March 17, 2017、Reuters, March 17, 2017、SANA, March 17, 2017、UPI, March 17, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はマンビジュ市西部の4カ村をシリア軍所属のシリア国境警備隊に引き渡す(2017年3月16日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(3月16日付)がクルド消息筋の話として、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、マンビジュ市西部近郊の4カ村をシリア軍所属のシリア国境警備隊に引き渡したと伝えた。

シリア民主軍が引き渡したのは、ブーガーズ村、ミール・ワイラーン村、サーブ・ワイラーン村、クール・フユーク村で、いずれも住民はクルド人だという。

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ラッカ県では、ARA News(3月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市東部郊外のハムド・アッサーフ穀物サイロ一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を制圧した。

一方、シリア民主軍が続行する「ユーフラテスの怒り」作戦に参加するシリア・エリート部隊(アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏指揮)は声明を出し、ラッカ市北東部のカラーマ村一帯でのダーイシュ(イスラーム国)との15日の戦闘で、部隊に所属するサアドッッラー・ジャービリー大隊司令官のムハンマド・ラマダーン氏が死亡したと発表した。

AFP, March 16, 2017、AP, March 16, 2017、ARA News, March 16, 2017、Champress, March 16, 2017、al-Hayat, March 17, 2017、Iraqi News, March 16, 2017、Kull-na Shuraka’, March 16, 2017、al-Mada Press, March 16, 2017、Naharnet, March 16, 2017、NNA, March 16, 2017、Reuters, March 16, 2017、SANA, March 16, 2017、UPI, March 16, 2017などをもとに作成。

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サウジアラビアの支援を受けるイスラーム軍は15日にダマスカス県ナスル通りの裁判所とラブワ地区のレストランで発生した連続爆破テロを政権の自作自演と非難(2017年3月16日)

ダマスカス郊外県ドゥーマー市一帯を拠点とし、サウジアラビアの支援を受けるイスラーム軍は声明を出し、15日にダマスカス県ナスル通りの裁判所とラブワ地区のレストランで発生した連続爆破テロへの関与を否定したうえで、民間施設に対するこの手の大規模な爆弾テロはこれが初めてだと指摘したうえで、「二つの爆破の背後には政権がおり…、シリア革命にテロの容疑をかけ、シリア人どうしの内乱をもたらそうとしている」と非難、政権の自作自演を疑った。

Kull-na Shuraka’, March 16, 2017

 

AFP, March 16, 2017、AP, March 16, 2017、ARA News, March 16, 2017、Champress, March 16, 2017、al-Hayat, March 17, 2017、Iraqi News, March 16, 2017、Kull-na Shuraka’, March 16, 2017、al-Mada Press, March 16, 2017、Naharnet, March 16, 2017、NNA, March 16, 2017、Reuters, March 16, 2017、SANA, March 16, 2017、UPI, March 16, 2017などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動は15日にダマスカス県ナスル通りの裁判所とラブワ地区のレストランで発生した連続爆破テロへの関与を否定、すべての責任は政権にあると非難(2017年3月16日)

アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、15日にダマスカス県ナスル通りの裁判所とラブワ地区のレストランで発生した連続爆破テロへの関与を否定し、「外国の手先であるシリア政府にすべての責任がある」と非難した。

Kull-na Shuraka’, March 16, 2017

AFP, March 16, 2017、AP, March 16, 2017、ARA News, March 16, 2017、Champress, March 16, 2017、al-Hayat, March 17, 2017、Iraqi News, March 16, 2017、Kull-na Shuraka’, March 16, 2017、al-Mada Press, March 16, 2017、Naharnet, March 16, 2017、NNA, March 16, 2017、Reuters, March 16, 2017、SANA, March 16, 2017、UPI, March 16, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)は15日にダマスカス県ナスル通りの裁判所とラブワ地区のレストランで発生した連続爆破テロへの関与を否定(2017年3月16日)

シャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)はテレグラムを通じて声明を出し、15日にダマスカス県ナスル通りの裁判所とラブワ地区のレストランで発生した連続爆破テロへの関与を否定した。

シャーム解放機構は、自らのテロの標的が「犯罪者体制およびその同盟者どもの治安施設や兵舎に限定される」と述べ、関与を否定した。

シャーム解放機構は、3月11日にダマスカス県バーブ・サギール地区でのイラク人巡礼者を狙った「ダブル・タップ」爆破テロ、2月25日にヒムス市グータ地区、マハッタ地区の治安機関に対する同時自爆テロへの犯行については関与を認めている。

AFP, March 16, 2017、AP, March 16, 2017、ARA News, March 16, 2017、Champress, March 16, 2017、al-Hayat, March 17, 2017、Iraqi News, March 16, 2017、Kull-na Shuraka’, March 16, 2017、al-Mada Press, March 16, 2017、Naharnet, March 16, 2017、NNA, March 16, 2017、Reuters, March 16, 2017、SANA, March 16, 2017、UPI, March 16, 2017などをもとに作成。

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トルコのイシク国防相「米、ロシアとの外交的な問題解決が失敗しなければ、マンビジュ市には進攻しない(2017年3月16日)

トルコのフィクリ・イシク国防大臣は、ハベル・チャンネル(3月16日付)のインタビューに応じ、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ県のユーフラテス川西部のマンビジュ市に関して、米国およびロシアとの外交的な問題解決の必要があるとのみ方を示すとともに、外交的な取り組みが失敗しない限り、同市への軍事的な進攻は行わないと述べた。

イシク国防大臣はまた、クルディスタン労働者党(PKK)がイラク領内のスィンジャール地方方面に進攻するのを阻止するための複数の選択肢を検討していると述べ、そのなかに、イラク・クルディスタン自治政府の武装部隊であるペシュメルガとの合同事情作戦の実施という選択肢も含まれると明言した。

ARA News, March 16, 2017

AFP, March 16, 2017、AP, March 16, 2017、ARA News, March 16, 2017、Champress, March 16, 2017、al-Hayat, March 17, 2017、Iraqi News, March 16, 2017、Kull-na Shuraka’, March 16, 2017、al-Mada Press, March 16, 2017、Naharnet, March 16, 2017、NNA, March 16, 2017、Reuters, March 16, 2017、SANA, March 16, 2017、TRT Haber, March 16, 2017、UPI, March 16, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュとの戦闘の末、タドムル市(ヒムス県)東部のマザール山地を制圧(2017年3月16日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市東部郊外の穀物サイロ地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、またシリア軍はタドムル市北部郊外の丘陵地帯を制圧した。

一方、SANA(3月16日付)によると、シリア軍がタドムル市東部郊外のマザール山地でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地一帯を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市郊外のダイル・ザウル航空基地一帯、墓地地区でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(3月16日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南西部のダイル・ザウル航空基地一帯、サルダ山、墓地地区、アッルーシュ丘、第137連隊基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, March 16, 2017、AP, March 16, 2017、ARA News, March 16, 2017、Champress, March 16, 2017、al-Hayat, March 17, 2017、Iraqi News, March 16, 2017、Kull-na Shuraka’, March 16, 2017、al-Mada Press, March 16, 2017、Naharnet, March 16, 2017、NNA, March 16, 2017、Reuters, March 16, 2017、SANA, March 16, 2017、UPI, March 16, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス県東部、イドリブ県、アレッポ県西部でシリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘続く(2017年3月16日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がティシュリーン地区一帯、バルザ地区郊外農園地帯でシャーム解放機構、ラフマーン軍団、第1旅団などからなる反体制武装集団との戦闘を続けた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マルジュ・スルターン村一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市、ヌアイマ村を空爆した。

一方、SANA(3月16日付)によると、シリア軍がダルアー市カラク地区、スィーバ地区、バハール地区、アルバイーン地区、ハーラト・バドウ地区、ハーラト・フルン地区、ミスリー交差点一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーグーリート村、ラッジュ村、ザイズーン村、ズィヤーラ町、マシーク村を深夜から未明にかけて砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハマー県北部のガーブ平原一帯への砲撃と合わせて、ジスル・シュグール市一帯の砲撃した。

またシリア政府の支配下にあるフーア市、カラフヤー町では、シリア軍と反体制武装集団が交戦する一方、戦闘機(所属明示せず)がイドリブ市内各所を空爆した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(3月16日付)によると、アレッポ市西部郊外のジーナ村にあるモスク(ダアワ・モスク)が所属不明の戦闘機の空爆を受け、民間人200人以上が死傷した。

一方、SANA(3月16日付)によると、ジハード主義武装集団がアレッポ市マイサルーン地区を砲撃した。

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クナイトラ県では、SANA(3月16日付)によると、バアス市の住宅街をシャーム解放機構が砲撃し、子供1人が死亡、1人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(3月16日付)によると、シリア軍がタルビーサ市でシャーム解放機構の拠点を攻撃した。

AFP, March 16, 2017、AP, March 16, 2017、ARA News, March 16, 2017、Champress, March 16, 2017、al-Hayat, March 17, 2017、Iraqi News, March 16, 2017、Kull-na Shuraka’, March 16, 2017、al-Mada Press, March 16, 2017、Naharnet, March 16, 2017、NNA, March 16, 2017、Reuters, March 16, 2017、SANA, March 16, 2017、UPI, March 16, 2017などをもとに作成。

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シリア外務省は米韓の合同軍事演習のメディア・キャンペーンを非難し、北朝鮮の国民および勇敢な指導部を支持(2017年3月16日)

外務在外居住者省高官筋は、シリア・アラブ共和国が、米国および韓国による合同軍事訓練やメディア・キャンペーンなどを通じた北朝鮮への圧力を懸念しているとしたうえで、これを厳しく非難、北朝鮮の国民および勇敢な指導部を支持し、すべての当事者に対して朝鮮半島での戦争回避に向けて共に取り組むよう呼びかけた。

SANA(3月16日付)が伝えた。

AFP, March 16, 2017、AP, March 16, 2017、ARA News, March 16, 2017、Champress, March 16, 2017、al-Hayat, March 17, 2017、Iraqi News, March 16, 2017、Kull-na Shuraka’, March 16, 2017、al-Mada Press, March 16, 2017、Naharnet, March 16, 2017、NNA, March 16, 2017、Reuters, March 16, 2017、SANA, March 16, 2017、UPI, March 16, 2017などをもとに作成。

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アフマド文化大臣とバラーズィー・ヒムス県知事はUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡群を擁するヒムス県タドムル市の被害状況を視察(2017年3月16日)

ムハンマド・アフマド文化大臣とタラール・バラーズィー・ヒムス県知事は、UNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡群を擁するヒムス県タドムル市(2月末に再奪還)を訪問し、遺跡や博物館所蔵品の被害状況を視察した。

SANA(3月16日付)が伝えた。

SANA, March 16, 2017
SANA, March 16, 2017
SANA, March 16, 2017
SANA, March 16, 2017

AFP, March 16, 2017、AP, March 16, 2017、ARA News, March 16, 2017、Champress, March 16, 2017、al-Hayat, March 17, 2017、Iraqi News, March 16, 2017、Kull-na Shuraka’, March 16, 2017、al-Mada Press, March 16, 2017、Naharnet, March 16, 2017、NNA, March 16, 2017、Reuters, March 16, 2017、SANA, March 16, 2017、UPI, March 16, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は3月15日、ラッカ市近郊、ダイル・ザウル市近郊に対して17回の爆撃を実施(2017年3月16日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月15日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ラッカ市近郊(13回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

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また、シリア人権監視団によると、米軍主導の有志連合が15日深夜、ダイル・ザウル県のアシャーラ市に架かるアシャーラ橋を空爆し、その一部を破壊した。

AFP, March 16, 2017、AP, March 16, 2017、ARA News, March 16, 2017、Champress, March 16, 2017、al-Hayat, March 17, 2017、Iraqi News, March 16, 2017、Kull-na Shuraka’, March 16, 2017、al-Mada Press, March 16, 2017、Naharnet, March 16, 2017、NNA, March 16, 2017、Reuters, March 16, 2017、SANA, March 16, 2017、UPI, March 16, 2017などをもとに作成。

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シリア外務省は首都ダマスカスでの連続自爆テロを「アンカラ、リヤド、ドーハ、その他の国に操られたテロリストや組織による報復」と非難(2017年3月15日)

外務在外居住者省は、国連事務総長および安保理議長宛に書簡を送り、ダマスカス県ナスル通りとラブワ地区での連続自爆テロ発生について報告、シリア国内でのテロが「シリア軍およびその同盟者の戦果に対する、アンカラ、リヤド、ドーハ、その他の国に操られたテロリストや組織による報復」と断じるとともに、「シリアの危機を終息させるための取り組みを妨害」しようとするもので、14~15日にカザフスタンの首都アスタナで開催された和平協議(アスタナ3会議)への出席を反体制武装集団の代表団がボイコットしたことがその証左だと主張した。

そのうえで、外務在外居住者省は国連に対して、テロ行為とそれに対する外国の支援に反対する明白な姿勢を示すよう要請した。

SANA(3月15日付)が伝えた。

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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首都ダマスカスで連続自爆テロが発生し、30人以上死亡、数十人負傷(2017年3月15日)

SANA(3月15日付)などが伝えたところによると、ダマスカス県中心街ナスル通り(ハミーディーヤ市場入口)の裁判所建物内と北西部の歓楽街ラブワ地区のレストランで午後1時半頃に自爆テロが発生し、多数の市民が死傷した。

ダマスカス県警察によると、ナスル通りでの自爆テロは、自爆ベルトを着用した男性による犯行で、この男性は軍服を着用し、軽火器、手榴弾を携帯、人混みに紛れた玄関から施設内に進入し、警察が静止しようとしたところ自爆したという。

また、ナジュムッディーン・アフマド法務大臣によると、裁判所での自爆テロでは、別の男性も自爆ベルトを着用し、2度目の自爆を試みようとしたが、現場を逃走、その後当局によって逮捕されたという。

SANAによると、この爆発で少なくとも25人が死亡、数十人が負傷した。

しかし、シリア人権監視団によると、死者は39人で、うち民間人は24人、警察、軍兵士、警備員は7人にのぼり、ディマシュク・ナウ(3月15日付)によると、死者は30人、負傷者は45人だという。

SANA, March 15, 2017
SANA, March 15, 2017

一方、ラブワ地区での自爆テロに関して、SANA特派員が複数の消息筋から得た情報によると、第2、第3の爆発が計画されていたが、当局が男性2人を逮捕し、未然に防いだという。

SANAによると、この爆発で多数の負傷が出たと報じられたが、具体的な人数については明らかにされなかった。

だが、クッルナー・シュラカー(3月15日付)によると、負傷者は24人にのぼるという。

Kull-na Shuraka’, March 15, 2017
SANA, March 15, 2017

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、Dimashq.Now, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団代表団の報道官が突如辞意を表明する一方、代表団若干名がロシア、トルコ、イランの代表団との「技術的協議」のためアスタナ入り(2017年3月15日)

クッルナー・シュラカー(3月15日付)によると、アスタナ1、2会議で、反体制武装集団の代表団で報道官を務めてきたウサーマ・アブー・ザイド氏がツイッターを通じて、代表団メンバーを辞任すると発表した。

辞任は「個人的な理由」によるもので、これに関してはいかなる声明も出さないとメディア関係者に対して陳謝した。

Kull-na Shuraka’, March 15, 2017

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インテルファクス・カザフスタン通信(3月16日付)は、カザフスタン外務省のアジア・アフリカ局長の話として、16日早朝に反体制武装集団の代表団の一部(6~7人)がアスタナを訪問し、停戦の補償国であるロシア、トルコ、イランの代表団と「技術的協議」を行うことが予定されている、と伝えた。

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Interfax-Kazakhstan News Agency, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団不在のままアスタナ3会議が閉幕:反体制派とテロ組織の峻別に向け、イランがロシア、トルコとともに停戦保証国に(2017年3月15日)

カザフスタンの首都アスタナで14日に開幕したシリア政府と反体制武装集団の代表団による和平協議(アスタナ3会議)は、反体制武装集団代表団欠席のまま閉幕した。

2日間にわたるシリア政府代表団、ロシア、トルコ、イラン各国の代表団による協議では、2016年12月末に発効した停戦の補償国であるロシアとトルコに加えて、イランが補償国として参加することが合意された。

ロシアの代表団を率いるアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使によると、今後はこの3カ国の各国が反体制武装集団とテロ組織を峻別するために地図を提示し、その調整にあたるという。

また、2日にわたる協議では、新憲法を起草するための委員会設置案が示された。

設置案では、委員会は、シリア政府代表10人、反体制派代表10人、そして双方が人選において合意する10人から構成されるという。

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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シリア軍がタドムル市東部郊外でダーイシュとの戦闘、フラー砦一帯を制圧(2017年3月15日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアーラーク油田一帯を激しく空爆、タドムル市東部郊外および北東部郊外の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(3月15日付)によると、シリア軍がタドムル市東部郊外のスフナ市一帯、アーラーク油田一帯、ジバーブ・ハマド村一帯、サワーナ町南部、でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

シリア軍はまた予備部隊とともに、タドムル市東部郊外のハラー城一帯でダーイシュと交戦し、同地を制圧した。

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アレッポ県では、SANA(3月15日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外の航空士官学校南部に位置するクトビーヤ村、ウンム・アルキーラ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、両村を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月15日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部校外のサルダ山一帯(ミーラード丘、ヒンズィール丘南部、ジャリーリー丘、アッルーシュ丘、タイスィール丘)でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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ロシア軍と思われる戦闘機がイドリブ市を爆撃し女性、子供9人が死亡(2017年3月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がイドリブ市内のクスール地区を空爆し、子供4人、女性5人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ティシュリーン地区にシリア軍が地対地ミサイル16発を撃ち込んだ。

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ダルアー県では、SANA(3月15日付)によると、シリア軍がダルアー市内、タフス市、ダーイル町東部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は3月14日、ラッカ市近郊などに対して11回の爆撃を実施(2017年3月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月14日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して25回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、ラッカ市近郊(8回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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水資源大臣と電力大臣がロジャヴァ支配下のマンビジュ市を非公式に訪問し、ティシュリーン・ダムの修理を協議するためマンビジュ軍事評議会と会談(2017年3月14日)

クッルナー・シュラカー(3月14日付)は、複数の親政権筋の話として、ナビール・ハサン水資源大臣とムハンマド・ズハイル・ハルブートリー電力大臣が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ県ユーフラテス川西部のマンビジュ市を非公式に訪問したと伝えた。

両大臣は、シリア軍が最近奪還したバーブ市南東部のハフサ町近郊の揚水施設(バービリー揚水場)を視察した後、マンビジュ市に入り、シリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会代表と会談し、ユーフラテス河畔のティシュリーン・ダムの修理などについて意見を交わしたという。

訪問には、複数の人民議会議員、アレッポ県副知事も同行したという。

Kull-na Shuraka’, March 14, 2017

AFP, March 14, 2017、AP, March 14, 2017、ARA News, March 14, 2017、Champress, March 14, 2017、al-Hayat, March 15, 2017、Iraqi News, March 14, 2017、Kull-na Shuraka’, March 14, 2017、al-Mada Press, March 14, 2017、Naharnet, March 14, 2017、NNA, March 14, 2017、Reuters, March 14, 2017、SANA, March 14, 2017、UPI, March 14, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァは支配地域内で活動するすべての政党・政治組織に24時間以内に公認申請を行うよう最後通告(2017年3月14日)

西クルディスタン移行期民政局ジャズィーラ地区内務委員会(内務省に相当)のカナアーン・バラカート委員長は13日声明を出し、同地区内で活動するすべての政党・政治組織に対して、2014年4月15日にジャズィーラ地区立法評議会で採択・施行された法令第5号(政党法)に基づき、24時間以内に公認申請を行うよう通達した。

しかし、ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(3月14日付)によると、登録猶予期間終了前に、アームーダー市で、西クルディスタン移行期民政局のアサーイシュに所属する特殊部隊が、シリア・クルド国民評議会、シリア・クルディスタン女性連合、クルド青年運動の事務所を閉鎖し、シリア・クルド国民評議会のアームーダー市代表を務めるアブドゥルワッハーブ・カラミー氏(シリア・クルディスタン民主党)を拘束した。

ARA News, March 14, 2017

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ラッカ県では、ARA News(3月14日付)によると、県南東部のハッス・ウジャイル村一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, March 14, 2017、AP, March 14, 2017、ARA News, March 14, 2017、Champress, March 14, 2017、al-Hayat, March 15, 2017、Iraqi News, March 14, 2017、Kull-na Shuraka’, March 14, 2017、al-Mada Press, March 14, 2017、Naharnet, March 14, 2017、NNA, March 14, 2017、Reuters, March 14, 2017、SANA, March 14, 2017、UPI, March 14, 2017などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動はトルコ軍とハワール・キリス作戦司令室の支配下にあるジャラーブルス市近郊にあるYPG主体のシリア民主軍拠点を攻撃(2017年3月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市郊外のムーサンバート村で、トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室の検問所で、車に仕掛けられた爆弾が爆発した。

またトルコ国境に面するユーフラテス河畔のジャラーブルス市郊外で、トルコ領内に越境しようとした男性1人をトルコ軍国境警備隊が射殺した。

一方、シャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、アレッポ県ジャラーブルス市郊外で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を攻撃し、戦闘員多数を殺害し、武器を捕獲したと発表した。

ARA News, March 14, 2017

AFP, March 14, 2017、AP, March 14, 2017、ARA News, March 14, 2017、Champress, March 14, 2017、al-Hayat, March 15, 2017、Iraqi News, March 14, 2017、Kull-na Shuraka’, March 14, 2017、al-Mada Press, March 14, 2017、Naharnet, March 14, 2017、NNA, March 14, 2017、Reuters, March 14, 2017、SANA, March 14, 2017、UPI, March 14, 2017などをもとに作成。

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シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会はアイン・フィージャ町の水源をシリア軍が2016年末に意図的に爆撃し、断水をもたらしたと非難(2017年3月14日)

ジュネーブの国連人権理事会(OHCHR)で、シリア国内での人道状況に関する双方向対話とシリア国内での失踪・拘束に関するパネル・ディスカッションが行われた。

シリア国内での人道状況に関する双方向対話では、シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長が報告を行い、2016年12月のダマスカス郊外県アイン・フィージャ町の揚水施設をめぐるシリア軍と反体制武装集団の戦闘に関して、シリア軍が揚水施設を意図的攻撃し、そのことが約1ヶ月におよぶ首都ダマスカスの断水をもたらしたと指摘した。

報告では、シリア軍がアイン・フィージャ町への空爆を本格化させた2016年12月23日以前には、シリア政府の主張したような貯水槽などの汚染は報告されていなかったとしたうえで、「水源に武装集団メンバーがいたことで、(揚水施設が)軍事的に標的となったものの…、住民の生活に欠かせない多くのものが攻撃を受けており、(シリア軍の)攻撃は戦争犯罪の域に達している」とシリア政府を厳しく非難した。

また、シリア国内での失踪・拘束に関するパネル・ディスカッションでは、ザイド・ラアド・フサイン人権高等弁務官が、「シリアの国土全体が拷問部屋と化してしまってった」と非難、シリア政府に対して数万人の拘置者の釈放を呼びかけるとともに、「シリア国民が和解と和平に到達した際には、その処罰、真相究明、補償を行うべき」と述べた。

パネル・ディスカッションでは、シリア国内の刑務所に拘置されていたという元逮捕者が証言を行った。

AFP, March 14, 2017、AP, March 14, 2017、ARA News, March 14, 2017、Champress, March 14, 2017、al-Hayat, March 15, 2017、Iraqi News, March 14, 2017、Kull-na Shuraka’, March 14, 2017、al-Mada Press, March 14, 2017、Naharnet, March 14, 2017、NNA, March 14, 2017、Reuters, March 14, 2017、SANA, March 14, 2017、UPI, March 14, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はバーブ市南東に位置するダーイシュの拠点都市ダイル・ハーフィル市近郊の2カ村を制圧(2017年3月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がバーブ市南部のダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市ダイル・ハーフィル市およびその周辺一帯を空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(3月14日付)によると、シリア軍はダイル・ハーフィル市東部一帯でダーイシュと交戦し、カルキーズ村、アークーラ村を制圧した。

Kull-na Shuraka’, March 14, 2017

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がウンム・サフリージュ村を砲撃、またタドムル市東部の油田地帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月15日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市郊外のダイル・ザウル航空基地一帯、電気保全旅団基地、ジャフラ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, March 14, 2017、AP, March 14, 2017、ARA News, March 14, 2017、Champress, March 14, 2017、al-Hayat, March 15, 2017、Iraqi News, March 14, 2017、Kull-na Shuraka’, March 14, 2017、al-Mada Press, March 14, 2017、Naharnet, March 14, 2017、NNA, March 14, 2017、Reuters, March 14, 2017、SANA, March 14, 2017、UPI, March 14, 2017などをもとに作成。

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ヒムス市で乗合バスに仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が死亡、5人が負傷(2017年3月14日)

ヒムス県では、SANA(3月15日付)によると、ヒムス市ワーディー・ザハブ地区で乗合バスに仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が死亡、5人が負傷した。

SANA, March 14, 2017

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市西部郊外一帯(ラーシディーン地区郊外など)、アイス村、ヒルバ村、アトシャーナ村で反体制武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ダーラト・イッザ市、ハーン・トゥーマーン村、第46連隊基地、アウザムー村、タワーマ村、ハーン・アサル村、ズィーターン村を空爆した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区一帯、バルザ区およびカーブーン区の農園地帯で、シリア軍が、シャーム解放機構、ラフマーン軍、第1旅団などからなる反体制武装集団と交戦した。

またアッシュ・ウルール地区に迫撃砲弾多数が撃ち込まれた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がムサイフラ町、サイダー町、ジーザ町、ダルアー市各所を空爆し、女性1人が死亡した。

一方、SANA(3月15日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, March 14, 2017、AP, March 14, 2017、ARA News, March 14, 2017、Champress, March 14, 2017、al-Hayat, March 15, 2017、Iraqi News, March 14, 2017、Kull-na Shuraka’, March 14, 2017、al-Mada Press, March 14, 2017、Naharnet, March 14, 2017、NNA, March 14, 2017、Reuters, March 14, 2017、SANA, March 14, 2017、UPI, March 14, 2017などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はジュネーブ4会議を3月23日に再開すると発表(2017年3月14日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は声明を出し、シリア政府と反体制派代表団による和平協議(ジュネーブ4会議)を3月23日に再開すると発表した。

SANA(3月15日付)が伝えた。

AFP, March 14, 2017、AP, March 14, 2017、ARA News, March 14, 2017、Champress, March 14, 2017、al-Hayat, March 15, 2017、Iraqi News, March 14, 2017、Kull-na Shuraka’, March 14, 2017、al-Mada Press, March 14, 2017、Naharnet, March 14, 2017、NNA, March 14, 2017、Reuters, March 14, 2017、SANA, March 14, 2017、UPI, March 14, 2017などをもとに作成。

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アスタナ3会議開幕するも、反体制武装集団の代表団は出席をボイコット(2017年3月14日)

カザフスタンの首都アスタナで、シリア政府と反体制武装集団の代表団による和平協議「アスタナ3会議」が開幕した。

だが、反体制武装集団の代表団は、シリア・ロシア両軍による停戦違反を理由に参加をボイコットした。

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反体制武装集団の代表団の団長を務めるイスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ氏は声明を出し、アスタナ3会議への参加をボイコットすると発表した。

ヒムス市ワアル地区からの「強制移住」(反体制武装集団の退去)、ダマスカス郊外県東グータ地方、ダマスカス県バルザ区、カーブーン区などへのシリア軍の攻撃、逮捕者の拘留継続がその理由だという。

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一方、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表が団長を務めるシリア政府代表団はアスタナでロシアとイランの代表団と個別に会談した。

会談後、ジャアファリー国連シリア代表は、反体制武装集団の代表団がアスタナ入りしていないことに関して、「彼らが出席しようがしまいが、それは反体制武装集団ではなく彼らを操っているものが下した決定だ。問題は会議の保証国である3カ国に関わる政治的な問題で、そのうちの1カ国、つまりはトルコが約束を履行していないのなら…、この国が反体制武装集団に出席を要請しなければならない」と述べた。

SANA(3月15日付)が伝えた。

SANA, March 14, 2017
SANA, March 14, 2017

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、反体制武装集団によるアスタナ3会議ボイコットに関して、「停戦違反を主張することは、交渉への不参加の理由とはなり得ない。なぜなら、停戦発効後もすべての段階で違反は生じているからだ」と非難した。

しかし同時に、ロシア外務省が反体制武装集団側との連絡を取り続け、参加を説得していると付言した。

AFP, March 14, 2017、AP, March 14, 2017、ARA News, March 14, 2017、Champress, March 14, 2017、al-Hayat, March 15, 2017、Iraqi News, March 14, 2017、Kull-na Shuraka’, March 14, 2017、al-Mada Press, March 14, 2017、Naharnet, March 14, 2017、NNA, March 14, 2017、Reuters, March 14, 2017、SANA, March 14, 2017、UPI, March 14, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は3月13日、ラッカ市近郊、ダイル・ザウル市近郊などに対して12回の爆撃を実施(2017年3月14日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月13日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して20回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ラッカ市近郊(6回)、ダイル・ザウル市近郊(6回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 14, 2017、AP, March 14, 2017、ARA News, March 14, 2017、Champress, March 14, 2017、al-Hayat, March 15, 2017、Iraqi News, March 14, 2017、Kull-na Shuraka’, March 14, 2017、al-Mada Press, March 14, 2017、Naharnet, March 14, 2017、NNA, March 14, 2017、Reuters, March 14, 2017、SANA, March 14, 2017、UPI, March 14, 2017などをもとに作成。

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アサド大統領は欧州各国のメディアのインタビューに応じる「テロ支援が欧州の果たしてきた唯一の役割だ」(2017年3月13日)

アサド大統領は、シリアを訪問中の欧州議会使節団に同行する欧州各国のメディアのインタビューに応じた。

インタビューは英語で行われ、映像はSANAがYoutube(https://youtu.be/pmqlu-2h9w8)を通じて公開され、全文もSANAがインターネット(http://sana.sy/en/?p=102045、アラビア語訳http://www.sana.sy/?p=521497)を通じて公開した。

インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り:

SANA, March 13, 2017

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「シリアにいるテロリストや先日ダマスカスで行ってテロについて言うと、こうした事件は日常的に発生してきた…。シリアのどこかにテロリストがいる限り、すべてのシリア市民が危険に晒されている…。問題は、誰がこうしたテロリストを支援しているのか、ということだ。シリア危機当初から間違った道に進み、シリアに破壊をもたらし、地域にテロを拡散し、欧州諸国でのテロや難民問題を引き起こした欧州の高官に対してこの質問を提起したい。欧州、ないしは西側の役割について言うと…、今までテロリストを支援してきた、というのが唯一の役割だ。欧州は政治プロセスについて云々するだけで、いかなる政治プロセスも支援してきなかった…。一方、イランの役割はまったく異なっている。イランはテロと戦うシリアを支援し、政治的にサポートしている…。イスラエルは別の側面からテロリストを直接支援している」。

「ロシアはシリア軍とともに「テロとの戦い」で成功を収めてきた。アレッポ、パルミラなどを奪還が具体的な証拠だ…。だから(ロシアの役割に関して)意見を述べる必要などない。なぜならそれ(ロシアの役割)は事実だからだ…。シリアの問題をめぐって採られるすべての政治的措置、そして軍事的措置は、シリア政府との協議を経ねばならない…。そうしてきたのがロシアの政策であり、ロシアの振る舞いだ。ロシアの政策やシリアとの関係は二つのものを基礎としている。まず、シリアの主権…、そして第2に道徳だ。だから(ロシアによるシリアの)植民地化は生じていない」。

「シリア国民が自分たちの大統領を選ぶべきだ。国連ではなく、シリア国民が紛争や問題の責任を問うべきだ。国連には(自身の戦争犯罪を追究する)役割などない。ソ連崩壊以降、国連には政治的バランスがないことを我々みなが知っている。なぜなら、フランス、英国、米国といった一部の安保理常任理事国が国連を自分たちの政治的アジェンダのために利用し、自分たちに従わない外国政府を転覆させてきたからだ…。大統領の進退について言うと、私個人としては、シリア国民にだけ耳を傾ける。国連は関係ないし、シリア国外の高官が何を言おうと関係ない…。難民や殺戮について言うと…、その一部は欧州諸国によるものだということを知っておくべきだろう。それは直接的ではなく、テロリストへの支援を通じて行われ、今でも欧州諸国は彼らを「穏健派」などと呼んでいる。彼らが幻想に過ぎず、シリアには穏健な武装集団などいないということをしっているにもかかわらずだ。彼らはみな過激派だ…。機関銃や武器を手にして人々を殺す者は…あなたの国でも、私の国でもテロリストだ。穏健な殺人者、穏健なテロリストなどがいるなどと言えるはずもない」。

「大統領の見解と義務は区別されねばならない。大統領の義務は憲法に基づいている。シリア政府、そしてシリアのすべての高官の義務とは国を守ることだ。国を守らなければ、罪を犯したと感じることだろし、後悔すべきだろう。しかし、国を守ることで後悔することなどあろうか? 第2に、我々は民兵を含むすべてのシリア人と対話するべきだという意見を持っている…。テロリストと対話するなどと言う国の政府はどこにもない…。しかし、我々は違う。我々は、シリア人を救うためにテロリストとさえも対話をする。こうした対話をすることを後悔できるだろうか? そんなことはできない。何かを実施することで後悔するということに関しては、誰でも間違って何かを実施することはある…。しかし、それは後悔すべきことでなく、正していくべき問題だ…。私は同じ問いを欧州の首脳たちに問いたい。彼らはシリアのテロリストを支援し、彼らを穏健派と呼ぶことを後悔しているのか…? 彼らは、自分たちのプロキシが人々を殺しているのを知っていながら、シリア政府を非難してきただけだ…。彼らこそが後悔すべきだ」。

「(過去の過ちについて例をあげられるかとの問いに対して)私は自分自身を見直さねばならない…。何も思い浮かばないが、時に個人的な過ちは犯してきたはずだ」。

「シリアが戦後どうなるかについてだが、それは私のアジェンダではない。私のアジェンダとは、シリア人どうしの対話を促すということにある。なぜなら、どのような政治体制を望むかは国民的な議論だからだ…。そして政治体制…や制度は、憲法に反映されるべきだ…。それ(シリアの将来像を具体化する)には対話が必要だが、それについて話すのは時期尚早だ。もちろん、この問題について我々は議論しているが、シリア国民にとっての優先事項とはテロと戦うことだ…。また各地でテロリストを排除し、政治的和解を実現することももう一つの優先事項だ」。

AFP, March 13, 2017、AP, March 13, 2017、ARA News, March 13, 2017、Champress, March 13, 2017、al-Hayat, March 14, 2017、Iraqi News, March 13, 2017、Kull-na Shuraka’, March 13, 2017、al-Mada Press, March 13, 2017、Naharnet, March 13, 2017、NNA, March 13, 2017、Reuters, March 13, 2017、SANA, March 13, 2017、UPI, March 13, 2017などをもとに作成。

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シリア人権監視団は2011年3月以降の死者数が46万5,000人に達すると発表(2017年3月13日)

シリア人権監視団は、2011年3月半ばに「アラブの春」がシリアに波及してから7年目を迎えるのに合わせて、シリア国内での犠牲者数の最新データを発表した。

それによると、32万1,000人以上の死亡が確認されたほか、14万5,000人が死亡したことが報告されており、合計で約46万5,000人が死亡したと推計できるという。

同監視団によると、民間人の犠牲者は9万6,000人。

そのなかの8万3,500人以上がシリア軍側の攻撃、2万7,500人が(シリア・ロシア軍の)空爆、そして1万4,600人が(シリアの治安当局による)拷問、7,000人が反体制武装集団の砲撃で死亡したという。

またダーイシュ(イスラーム国)によって殺害された民間人は3,700人、有志連合の空爆で死亡した民間人は920人、トルコ軍の攻撃で500人以上が死亡したという。

今回のシリア人権監視団のデータ発表は従来と数値と死亡者の身元の分類などが大きく異なっており、典拠も明確ではない。

AFP, March 13, 2017、AP, March 13, 2017、ARA News, March 13, 2017、Champress, March 13, 2017、al-Hayat, March 14, 2017、Iraqi News, March 13, 2017、Kull-na Shuraka’, March 13, 2017、al-Mada Press, March 13, 2017、Naharnet, March 13, 2017、NNA, March 13, 2017、Reuters, March 13, 2017、SANA, March 13, 2017、UPI, March 13, 2017などをもとに作成。

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