シャーム解放機構の自爆テロで死亡したハサン・ダアブール少将の後任としてイブラーヒーム・ワアリー准将が軍事情報局ヒムス支部長に任命(2017年3月2日)

ザマーン・ワスル(3月2日付)によると、アサド大統領は、2月25日にシャーム解放機構の自爆テロで殺害されたハサン・ダアブール少将の後任としてイブラーヒーム・ワアリー准将を軍事情報局ヒムス支部長に任命した。

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017、Zaman al-Wasl, March 2, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はトルコ軍の攻撃をかわすため、トルコ占領地域とロジャヴァ支配地域が隣接する地域をシリア軍に引き渡すことでロシアと合意(2017年3月2日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加するマンビジュ軍事評議会は声明を出し、同評議会が掌握しているアレッポ県ユーフラテス川以西のマンビジュ市近郊の複数の村をシリア軍に引き渡すことをロシア側と合意したと発表した。

シリア軍への引き渡しが合意されたの、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が制圧したダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市の南東部を回り込むかたちで進軍を続けて進軍したシリア軍の制圧地域と接するシリア民主軍支配地域一帯に位置する村々だという。

合意では、シリア軍部隊が、シリア民主軍(マンビジュ軍事評議会)支配地域とトルコ軍占領地域を引き離すかたちで展開し、その分離境界地域の警護にあたるという。

しかし、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、この声明に応えるかたちで「人民防衛隊がマンビジュ市から撤退しない限り、我々は攻撃する」と述べた。

『ハヤート』(3月3日付)が伝えた。

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アレッポ県では、ARA News(3月2日付)によると、トルコ軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市東部郊外に展開する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍およびシリア軍の拠点に対して攻撃を加え、トルコ軍も同地を空爆・砲撃した。

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

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スイスの大手セメント・メーカーはシリア領内のプラントを守るため「制裁対象となっていた武装集団」への資金援助を行っていたことを認める(2017年3月2日)

AFP(3月2日付)は、スイスの大手セメント・メーカーのラファージュホルシム(LafargeHolcim)社が、2013年から2014年にかけて、シリア国内のプラントを操業するため、複数の武装集団を「間接的」に資金得助していたと伝えた。

ラファージュホルシム社は声明で、シリアの政情悪化により、シリア国内の工場や従業員の活動や安全を守ることが極めて困難になったため、向上一帯の地域の制圧する武装集団、そして制圧を試みる武装集団に支援を行うことを決定するにいたったと釈明した。

ラファージュホルシム社は、「制裁対象となっていた当事者を含む多数の武装集団に資金援助を行ったとし、国連の制裁対象であるダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線(その後、シャーム解放機構、シャーム解放機構に改称)へも資金が流れていたことを暗に認めた。

ラファージュホルシム社のプラントはアレッポ市の北東約150キロの地点に位置し、2014年には閉鎖された。

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュによって破壊されたパルミラ遺跡の胸像2体がイタリアでの修復を終え、シリアに返還(2017年3月2日)

AFP(3月2日付)は、シリア文化省考古学当局者の話として、ダーイシュ(イスラーム国)によって破壊されたヒムス県タドムル市にあるUNESCO世界文化遺産パルミラ遺跡群から救出された貴重な胸像2体がイタリアで念入りな修復を終え、2月28日、シリアに戻されたと伝えた。

ダーイシュは、2015年5月にタドムル市一帯を制圧したのち、市内の遺跡や神殿を組織的に破壊するとともに、多数の考古学上の貴重な遺物を略奪。

シリア政府軍が奪還したこの1組の男女の胸像は紀元2~3世紀のもので、ハンマーでたたかれたとみられるひどい損傷を負っていたが、盗まれることなくパルミラから回収された文化遺産はこの2体だけとみられている。

AFPの取材に対して、シリア文化財博物館総局のマアムーン・アブドゥルカリーム総局長は「これは過激主義や蛮行に対抗するため、異なる国の人々が協調することを阻まない文化外交の一つだ…最後には、シリアの遺産は人類の遺産になる」と話したという。

AFP, March 2, 2017

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写真ギャラリAFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はUNESCO世界文化遺産パルミラ遺跡群を擁するタドムル市(ヒムス県)をダーイシュから解放し再制圧(2017年3月2日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、シリア・ロシア両軍の航空支援を受けたシリア軍が予備部隊とともにヒムス県タドムル市および同市一帯から掃討、同地を完全制圧したと発表した。

SANA(3月2日付)が伝えた。

SANA, March 2, 2017

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官も、ヴラジミール・プーチン大統領が、シリア軍がヒムス県タドムル市をダーイシュ(イスラーム国)から解放し、同地を制圧したとの戦況報告をセルゲイ・ショイグ国防大臣から受けたことを明らかにした。

シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)はタドムル市全土から撤退、シリア軍は同地を制圧するとともに、同市一帯で地雷・爆発物の撤去作業を続けているという。

ダーイシュはまたタドムル市に隣接するタドムル航空基地からも撤退した。

RT, March 2, 2017
AFP, March 2, 2017
Spuntik News, March 2, 2017
RT, March 2, 2017
RT, March 2, 2017
Reuters, March 2, 2017
AP, March 2, 2017

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同じくヒムス県では、SANA(3月2日付)によると、ヒムス市ザフラー地区をシャーム解放機構が砲撃し、1人が死亡、5人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月2日付)によると、ハラスター市郊外でシャーム解放機構が掘削した全長220メートルの地下トンネルをシリア軍が発見した。

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アレッポ県では、ARA News(3月2日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市西部のザフラー協会地区、アルド・マッラーフ地区のシリア軍拠点を砲撃した。

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

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ジャアファリー国連代表「最高交渉委員会の代表団の一部はテロ組織、一部はトルコ軍に加担」(2017年3月2日)

バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団は、ジュネーブの国連本部でスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談した。

ジャアファリー国連代表によると、会談では「テロとの戦い」への対応について意見を交わしたという。

会談後の記者会見で、ジャアファリー国連代表は、ヒムス県タドムル市がシリア軍によって完全解放されたことに言及する一方で、最高交渉委員会について「一部メディアでリヤドの反体制派の代表やメンバーが「テロとの戦い」を議題に含めることを…拒否したと読んだが…別に驚きはしない。なぜなら、リヤドの代表団の一部はテロ組織に属しており、その一部は、我が国の領土を侵略するトルコ軍の側について戦っており、一部は、イスラエルの指示を受けて動かされているからだ」と述べた。

SANA(3月2日付)が伝えた。

SANA, March 2, 2017

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

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アーラー駐ジュネーブ国連シリア大使は国連人権理事会定例会合で「テロとの戦い」への決意を改めて表明(2017年3月2日)

フサームッディーン・アーラー駐ジュネーブ国連シリア大使は、2月27日から開催されている国連人権理事会第34回定例会合で、「テロとの戦い」への決意を改めて表明するとともに、シリア人どうしの前提条件なしの対話を通じて、危機を政治解決し、シリアの主権、独立、統一、領土保全をめざすと強調した。

SANA(3月2日付)が伝えた。

SANA, March 2, 2017

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は3月1日、ラッカ市近郊などに対して5回の爆撃を実施(2017年3月2日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月1日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して10回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ラッカ市近郊(4回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

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