ヴォーテル米軍中央司令官「トルコとシリア民主軍の衝突を回避するための措置を試みる」(2017年3月9日)

米軍中央司令部(CENTCOM)司令官のジョセフ・ヴォーテル大将は、米上院での公聴会で、トルコ軍と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の衝突を回避に関するジョン・マケイン議員(共和党)の質問に対して、「我々はそれ(衝突)を回避するための措置を試みる」と答えた。

ARA News(3月9日付)が伝えた。

AFP, March 10, 2017、AP, March 10, 2017、ARA News, March 10, 2017、Champress, March 10, 2017、al-Hayat, March 11, 2017、Iraqi News, March 10, 2017、Kull-na Shuraka’, March 10, 2017、al-Mada Press, March 10, 2017、Naharnet, March 10, 2017、NNA, March 10, 2017、Reuters, March 10, 2017、SANA, March 10, 2017、UPI, March 10, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がラッカ市東部の戦略的要衝に位置する2カ村をダーイシュから奪取し、制圧(2017年3月9日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(3月9日付)、RA News(3月9日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ラッカ市東部の2カ村(タッル・マンハル村、クーバール村をダーイシュから奪取、制圧した。

Kull-na Shuraka’, March 9, 2017

AFP, March 9, 2017、AP, March 9, 2017、ARA News, March 9, 2017、Champress, March 9, 2017、al-Hayat, March 10, 2017、Iraqi News, March 9, 2017、Kull-na Shuraka’, March 9, 2017、al-Mada Press, March 9, 2017、Naharnet, March 9, 2017、NNA, March 9, 2017、Reuters, March 9, 2017、SANA, March 9, 2017、UPI, March 9, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はバーブ市南東部に位置する戦略的要衝ジャッラーフ航空基地をダーイシュから奪還し制圧(2017年3月9日)

スプートニク・ニュース(3月9日付)は、シリア軍前線司令官からの情報として、シリア軍がアレッポ市とラッカ市を結ぶ街道に面するバーブ市南東部の戦略的要衝のジャッラーフ航空基地をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧したと伝えた。

Kull-na Shuraka’, March 9, 2017
ARA News, March 9, 2017

ARA News(3月9日付)によると、シリア軍はこのほかにも、ハフサ町一帯の10カ村を制圧した。

AFP, March 9, 2017、AP, March 9, 2017、ARA News, March 9, 2017、Champress, March 9, 2017、al-Hayat, March 10, 2017、Iraqi News, March 9, 2017、Kull-na Shuraka’, March 9, 2017、al-Mada Press, March 9, 2017、Naharnet, March 9, 2017、NNA, March 9, 2017、Reuters, March 9, 2017、SANA, March 9, 2017、Sputnik News, March 9, 2017、UPI, March 9, 2017などをもとに作成。

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トルコのカルン大統領報道官「ラッカ市解放作戦へのトルコの参加の是非は依然協議中」(2017年3月9日)

トルコのイブラヒム・カルン大統領府報道官は、米国・ロシア・トルコの三カ国参謀長会談での協議を示唆するかたちで、ラッカ市攻略戦へのトルコ軍の参加の是非について言及、「我々の計画は極めて明白だが、交渉のプロセスは続いている…。ラッカ市に対する攻撃を誰と、そしてどのように実施するかについては、まだ最終的な決定には至っていない。クルド人武装勢力は、我々が(米国と)交わした約束に従って、シリアのマンビジュ市一帯からユーフラテス川東岸に退去せねばならない」と述べた。

AFP, March 9, 2017、AP, March 9, 2017、ARA News, March 9, 2017、Champress, March 9, 2017、al-Hayat, March 10, 2017、Iraqi News, March 9, 2017、Kull-na Shuraka’, March 9, 2017、al-Mada Press, March 9, 2017、Naharnet, March 9, 2017、NNA, March 9, 2017、Reuters, March 9, 2017、SANA, March 9, 2017、UPI, March 9, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍報道官「米国はラッカ市解放作戦へのトルコ軍の参加を認めない」(2017年3月9日)

『ハヤート』(3月10日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のタラール・サッルー報道官は、ラッカ市孤立化(そして解放)に向けたダーイシュ(イスラーム国)との戦いに関して、米国高官から「ラッカ市奪還作戦においてトルコが役割を果たすことはあり得ない…。トルコがシリア領をこれ以上占領することは許されない」と述べた。

サッルー報道官によると、シリア民主軍は2月のジョン・マケイン米上院議員との会合で米国側の意向を知らされたという。

AFP, March 9, 2017、AP, March 9, 2017、ARA News, March 9, 2017、Champress, March 9, 2017、al-Hayat, March 10, 2017、Iraqi News, March 9, 2017、Kull-na Shuraka’, March 9, 2017、al-Mada Press, March 9, 2017、Naharnet, March 9, 2017、NNA, March 9, 2017、Reuters, March 9, 2017、SANA, March 9, 2017、UPI, March 9, 2017などをもとに作成。

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米海兵隊第11遠征部隊400人がシリア領内某所の前線に展開:ラッカ市解放作戦へのトルコの役割については依然として協議中(2017年3月9日)

有志連合報道官のジョン・ドリアン米空軍大佐は、ダーイシュ(イスラーム国)が首都と位置づけるラッカ市攻略に向け、米軍海兵隊所属の第11遠征部隊約400人を数日前にシリア国内某所にある前線拠点に派兵、「任務実施の用意ができている」と発表した。

同部隊はM777 155mm榴弾砲(ホイッツァー)を装備し、増援部隊は最終的には500人にまで増員されるという。

al-Hayat, March 10, 2017

ドリアン報道官は、米軍主導の有志連合の後援を受けラッカ市孤立化に向け、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が続行する「ユーフラテスの怒り」作戦に関して「非常に順調に進んでいる…孤立後に市内突入が決定される可能性もある」としたうえで、「米海兵隊の派兵については、前線に投入されるのではなく、シリア国内の地元勢力(シリア民主軍を意図)とともに行動すると付言、「総勢400人からなる増援部隊の派兵は一時的なものとなるだろう」との見方を示した。

一方、ラッカ市攻略におけるトルコ軍の役割については「軍司令部レベル、そして外交レベルで依然として協議中だが…、我々は常にラッカ市解放におけるトルコの役割に開放的な姿勢を示している。

AFP, March 9, 2017、AP, March 9, 2017、ARA News, March 9, 2017、Champress, March 9, 2017、al-Hayat, March 10, 2017、Iraqi News, March 9, 2017、Kull-na Shuraka’, March 9, 2017、al-Mada Press, March 9, 2017、Naharnet, March 9, 2017、NNA, March 9, 2017、Reuters, March 9, 2017、SANA, March 9, 2017、UPI, March 9, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍がハワール・キリス作戦司令室とシリア民主軍の兵力引き離しのためマンビジュ市西部郊外に展開した「シリア国境警備隊」を砲撃し、多数が死傷(2017年3月9日)

SANA(3月9日付)は、シリア軍消息筋の話として、トルコ軍がアレッポ市西部のマンビジュ市郊外にあるシリア軍および予備部隊の拠点複数カ所に砲撃を加えたと伝えた。

トルコ軍の砲撃を受けたのは、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とロシアの合意を受けて、シリア民主軍支配地域と、トルコ軍および同軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室支配地域の間に展開したばかりの「シリア国境警備隊」の拠点。

スカイ・ニュース(3月9日付)によると、トルコ軍による砲撃はジュッブ・ハムラ村、ブーヒージュ村、ブーガーズ村、クール・フユーク村一帯におよび、シリア国境警備隊隊員多数が死亡した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月9日付)によると、トルコ軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がマンビジュ市西部郊外で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

戦闘はハムラー村、ブーヒージュ村、ブーガーズ村、クール・フユーク村一帯で激しく行われ、ハワール・キリス作戦司令室はシリア民主軍戦闘員8人を殺害、またバトゥーシーヤ村ではシリア軍兵士2人を捕捉した。

ARA News, March 9, 2017
Kull-na Shuraka’, March 9, 2017

AFP, March 9, 2017、AP, March 9, 2017、ARA News, March 9, 2017、Champress, March 9, 2017、al-Hayat, March 10, 2017、Iraqi News, March 9, 2017、Kull-na Shuraka’, March 9, 2017、al-Mada Press, March 9, 2017、Naharnet, March 9, 2017、NNA, March 9, 2017、Reuters, March 9, 2017、SANA, March 9, 2017、Sky News Arabic, March 9, 2017、UPI, March 9, 2017などをもとに作成。

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米・ロシア両軍がシリア領内でダーイシュ支配地域を「無差別爆撃」、女性と子供を含む20人以上を殺害(2017年3月9日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米軍主導の有志連合と思われる戦闘機が8日深夜から9日未明にかけて、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のマタッブ村を空爆し、子供6人を含む民間人14人が死亡した。

マタッブ村はラッカ市北東部の戦略的要衝に位置し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が同地に向けて進軍を続けている。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下のマヤーディーン市を空爆し、女性1人、子供3人を含む7人が死亡した(クッルナー・シュラカー(3月9日付)によると、死者は30人)。

ロシア軍の空爆は避難民が身を寄せている学校や住宅街に対して行われたという。

AFP, March 9, 2017、AP, March 9, 2017、ARA News, March 9, 2017、Champress, March 9, 2017、al-Hayat, March 10, 2017、Iraqi News, March 9, 2017、Kull-na Shuraka’, March 9, 2017、al-Mada Press, March 9, 2017、Naharnet, March 9, 2017、NNA, March 9, 2017、Reuters, March 9, 2017、SANA, March 9, 2017、UPI, March 9, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダルアー市マンシヤ地区のシャーム解放機構などからなる反体制武装集団への攻撃を強化(2017年3月9日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(3月9日付)によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員が、ダルアー市マンシヤ地区のシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対して激しい攻撃を加えた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月9日付)によると、シリア軍がハラスター市で反体制武装集団が掘削した全長300メートル強の地下トンネルを発見した。

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イドリブ県では、SANA(3月9日付)によると、シリア軍がカフルナブル市、スフーフン村、ハーン・シャイフーン市、ブワイダ村でシャーム解放機構の拠点、武器庫などを空爆・砲撃した。

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ハマー県では、SANA(3月9日付)によると、シリア軍がブワイダ村、アトシャーン村、ラターミナ町、カフルズィーター市一帯で反体制武装集団の拠点を攻撃した。

AFP, March 9, 2017、AP, March 9, 2017、ARA News, March 9, 2017、Champress, March 9, 2017、al-Hayat, March 10, 2017、Iraqi News, March 9, 2017、Kull-na Shuraka’, March 9, 2017、al-Mada Press, March 9, 2017、Naharnet, March 9, 2017、NNA, March 9, 2017、Reuters, March 9, 2017、SANA, March 9, 2017、UPI, March 9, 2017などをもとに作成。

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シリア国民連合がトルコのイスタンブールで会合を開き政治移行の実現をめざすと改めて表明(2017年3月9日)

シリア革命反体制勢力国民連立政治委員会がトルコのイスタンブールで開かれ、アブドゥルアハド・アスティーフー副代表、ナスル・ハリーリー氏(最高交渉委員会代表団団長)、シリアの友連絡グループ各国代表が参加、シリア情勢への対応について協議した。

会談後、シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ジュネーブ合意(2012年6月)に準じた政治移行の実現を引き続きめざすとの姿勢を改めて表明した。

AFP, March 9, 2017、AP, March 9, 2017、ARA News, March 9, 2017、Champress, March 9, 2017、al-Hayat, March 10, 2017、Iraqi News, March 9, 2017、Kull-na Shuraka’, March 9, 2017、al-Mada Press, March 9, 2017、Naharnet, March 9, 2017、NNA, March 9, 2017、Reuters, March 9, 2017、SANA, March 9, 2017、UPI, March 9, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は3月8日、ラッカ市近郊、ダイル・ザウル市近郊などに対して14回の爆撃を実施(2017年3月9日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月8日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ラッカ市近郊(9回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 9, 2017、AP, March 9, 2017、ARA News, March 9, 2017、Champress, March 9, 2017、al-Hayat, March 10, 2017、Iraqi News, March 9, 2017、Kull-na Shuraka’, March 9, 2017、al-Mada Press, March 9, 2017、Naharnet, March 9, 2017、NNA, March 9, 2017、Reuters, March 9, 2017、SANA, March 9, 2017、UPI, March 9, 2017などをもとに作成。

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