ロシア国防省は2日、ダーイシュとの戦闘でロシア軍兵士1が死亡したと発表(2017年3月6日)

ロシア国防省は声明を出し、ヒムス県タドムル市近郊での戦闘で、ダーイシュ(イスラーム国)が2日、ロシアの軍事顧問団が進駐していた拠点を攻撃、顧問団の護衛にあたっていたロシア軍兵士1人が死亡したと発表した。

クッルナー・シュラカー(3月8日付)が伝えた。

AFP, March 8, 2017、AP, March 8, 2017、ARA News, March 8, 2017、Champress, March 8, 2017、al-Hayat, March 9, 2017、Iraqi News, March 8, 2017、Kull-na Shuraka’, March 8, 2017、al-Mada Press, March 8, 2017、Naharnet, March 8, 2017、NNA, March 8, 2017、Reuters, March 8, 2017、SANA, March 8, 2017、UPI, March 8, 2017などをもとに作成。

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シリア軍がシリア民主軍とハワール・キリス作戦司令室支配地域間の緩衝地帯に展開するも、活動家らは展開した部隊がシリア軍の軍服を纏ったYPGだと指摘(2017年3月6日)

RT(3月5日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とロシアの合意に基づき、アレッポ県ユーフラテス川以西に位置するシリア民主軍の拠点都市マンビジュ市一帯とトルコ軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室の支配地域の緩衝地帯の6カ村にシリア軍所属の「シリア国境警備隊」が展開したと伝え、その映像を公開した。

映像ではシリア国境警備隊の司令官ハーズィム・ザーザー氏が緩衝地帯に部隊が展開したとする声明文を読み上げている。

これに関して、クッルナー・シュラカー(3月6日付)は、活動家らの話として、ザーザー氏がシリア軍の士官ではなく、人民防衛隊のアフマド・アルシュ氏だと伝えた。

アルシュ氏はシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の傘下にあるマンビジュ革命家大隊の司令官だという。

また、複数の活動家によると、ザーザー氏(アルシュ氏)の右隣りの男性もシリア軍兵士ではなく、シリア軍の軍服を纏った人民防衛隊隊員だという。

RT, March 6, 2017

AFP, March 6, 2017、AP, March 6, 2017、ARA News, March 6, 2017、Champress, March 6, 2017、al-Hayat, March 7, 2017、Iraqi News, March 6, 2017、Kull-na Shuraka’, March 6, 2017、al-Mada Press, March 6, 2017、Naharnet, March 6, 2017、NNA, March 6, 2017、Reuters, March 6, 2017、RT, March 6, 2017、SANA, March 6, 2017、UPI, March 6, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がマンビジュ市西方の1カ村をYPG主体のシリア民主軍から奪取(2017年3月6日)

クッルナー・シュラカー(3月6日付)によると、トルコ軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、マンビジュ市西方で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦し、ウーラーシャー村を制圧した。

AFP, March 6, 2017、AP, March 6, 2017、ARA News, March 6, 2017、Champress, March 6, 2017、al-Hayat, March 7, 2017、Iraqi News, March 6, 2017、Kull-na Shuraka’, March 6, 2017、al-Mada Press, March 6, 2017、Naharnet, March 6, 2017、NNA, March 6, 2017、Reuters, March 6, 2017、SANA, March 6, 2017、UPI, March 6, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ県におけるシャーム自由人イスラーム運動の主要拠点2カ所を制圧(2017年3月6日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(3月6日付)によると、シャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の衝突が5日から再び激化し、シャーム解放機構は6日、シャーム自由人イスラーム運動の主要拠点であるマストゥーマ基地とタフタナーズ航空基地をシャーム自由人イスラーム運動から奪取し、制圧した。

Kull-na Shuraka’, March 6, 2017

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シャーム自由人イスラーム運動は、ツイッターのアカウントを通じてこれまでの主な戦果を発表した。

それによると、同組織は2012年8月以降、シリア軍戦闘機19機、ヘリコプター10機を撃墜、航空基地2カ所を制圧したという。

Kull-na Shuraka’, March 6, 2017

AFP, March 6, 2017、AP, March 6, 2017、ARA News, March 6, 2017、Champress, March 6, 2017、al-Hayat, March 7, 2017、Iraqi News, March 6, 2017、Kull-na Shuraka’, March 6, 2017、al-Mada Press, March 6, 2017、Naharnet, March 6, 2017、NNA, March 6, 2017、Reuters, March 6, 2017、SANA, March 6, 2017、UPI, March 6, 2017などをもとに作成。

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イスラーム軍はシリア軍の停戦違反を理由に自作の弾道弾「イスラーム5」を発射(2017年3月6日)

イスラーム軍幹部でアスタナ会議における反体制武装集団の代表団長を務めるムハンマド・アッルーシュ氏は、カタールの衛星テレビ局アル=ジャズィーラ(3月6日付)に対し、ダマスカス県東部街区(バルザ区など)、ダマスカス郊外県東グータ地方、ダルアー県、ヒムス市ワアル地区で停戦を遵守する旨を、国連を介してロシアと改めて合意したことを明らかにした。

この停戦合意は、3月5日の深夜に発効したが、アッルーシュ氏によるとシリア軍側はこの合意を履行せず、攻撃を続けているという。

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ダマスカス郊外県のグータ市一帯を拠点とし、サウジアラビアの支援を行けるイスラーム軍の「参謀長」アリー・アブドゥルバーキー少佐は、自身のツイッターのアカウントで「血には血を、破壊には破壊を。ダマスカスの戦いを中止しても、テロの温床が守られることはない。グータ地方、ダマスカス県東部街区での虐殺への報復は、暴君どもの砦を揺るがすことになろう」(https://twitter.com/i/web/status/838694736475078657)と綴り、イスラーム軍がスカッド・ミサイルの発射準備をする写真を公開した。

「ダマスカスの戦いの中止」が何を意味するかは明言されていないが、シリア人権監視団によると、ダマスカス県カーブーン区、バルザ区、ティシュリーン地区で活動を続けてきた反体制活動家らは5日、シリア軍による同地への大規模進攻作戦に向けた動きが加速するなかで、シリア軍との和解(降伏)に応じたという。

Twitter, March 6, 2017

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また、アブドゥルバーキー少佐がツイッターの書き込みをした約4時間後、今度はイスラーム軍もこれと前後してユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=ip6cOyrWa1M&feature=youtu.be)に、ダマスカス県、ダマスカス郊外県に対するシリア軍の攻撃に対し、自作の大型弾道弾「イスラーム5」で報復を行うと発表、その映像を公開した。

Youtube, March 6, 2017

「イスラーム5」は2016年2月頃に実戦配備され、その発射映像が2月3日にユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=fgjsZ1YokUw)で公開されていた。

AFP, March 6, 2017、Aljazeera, March 6, 2017、AP, March 6, 2017、ARA News, March 6, 2017、Champress, March 6, 2017、al-Hayat, March 7, 2017、Iraqi News, March 6, 2017、Kull-na Shuraka’, March 6, 2017、al-Mada Press, March 6, 2017、Naharnet, March 6, 2017、NNA, March 6, 2017、Reuters, March 6, 2017、SANA, March 6, 2017、UPI, March 6, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市とダイル・ザウル県を結ぶダーイシュの兵站路遮断に成功(2017年3月6日)

シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、米主導の有志連合の航空支援を受け、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市とダイル・ザウル県内のダーイシュ支配地域を結ぶ主要な兵站路の遮断に成功した。

クッルナー・シュラカー(3月6日付)によると、この戦果は5日晩にシリア民主軍がラッカ県東部の6カ村(フマイシュ村、サファル村、ハシューハール村、ムナーサラ村、リダー村、ビール・フサーン・アムー村、アブー・ラフィーア村)を制圧したことを受けたもの。

シリア人権監視団によると、ラッカ市とダイル・ザルル県を結ぶ兵站支線は依然としてダーイシュの掌握下にあるが、有志連合の監視下に晒されているという。

なお、同監視団などによると、ラッカ市への包囲が厳しさを増すなか、ダーイシュはラッカ市住民に「アフガン服」の着用を命じ、民間人を「人間の盾」として利用する態勢を整えるとともに、住民に対する取り締まり、処刑、移動制限を強化しているという。

ARA News, March 6, 2017
Kull-na Shuraka’, March 6, 2017

AFP, March 6, 2017、AP, March 6, 2017、ARA News, March 6, 2017、Champress, March 6, 2017、al-Hayat, March 7, 2017、Iraqi News, March 6, 2017、Kull-na Shuraka’, March 6, 2017、al-Mada Press, March 6, 2017、Naharnet, March 6, 2017、NNA, March 6, 2017、Reuters, March 6, 2017、SANA, March 6, 2017、UPI, March 6, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はバーブ市南東部一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、18カ村と2山を新たに制圧(2017年3月6日)

アレッポ県では、SANA(3月6日付)によると、シリア軍がバーブ市南東部一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末に18カ村および2山を新たに制圧した。

シリア軍がダーイシュから奪還し、治安と安定を回復したのは、ルウーフィーヤ村、ウシャイニー村、ウシャイニー農場、グダイニー村、ファルーティーヤ村、ラスム・ハンマーム村、ウタイバ村、マンフーハ村、ウンム・マイヤール・ミーリー村、アブー・ティーナ村、マシュラファ村、イスマーイーリーヤ村、ジャルカス村、スルマ山(標高512メートル)、サルマー山(標高517メートル)など。

Kull-na Shuraka’, March 6, 2017

 

クッルナー・シュラカー(3月6日付)によると、シリア軍はこれにより、アレッポ市とラッカ市を結ぶ街道沿いに位置するジャッラーフ航空基地から約8キロの地点(ダイル・ハーフィル市西部)にまで迫った。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月6日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、ダイル・ザウル市南部の墓地地区、アッルーシュ丘でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

シリア軍はまた、サルダ山一帯、電気保全旅団基地一帯、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、工業地区、ブガイリーヤ村などでダーイシュ拠点を空爆・砲撃した。

AFP, March 6, 2017、AP, March 6, 2017、ARA News, March 6, 2017、Champress, March 6, 2017、al-Hayat, March 7, 2017、Iraqi News, March 6, 2017、Kull-na Shuraka’, March 6, 2017、al-Mada Press, March 6, 2017、Naharnet, March 6, 2017、NNA, March 6, 2017、Reuters, March 6, 2017、SANA, March 6, 2017、UPI, March 6, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダルアー市などでシャーム解放機構との戦闘を続ける(2017年3月6日)

ダルアー県では、SANA(3月6日付)によると、シリア軍はダルアー市内でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦し、市中心街の建物群複数カ所を制圧した。

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ハマー県では、SANA(3月6日付)によると、シリア軍がラターミナ町、ハウワーシュ丘一帯でシャーム解放機構と交戦した。

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イドリブ県では、SANA(3月6日付)によると、シリア軍がタッル・マルディーフ村一帯でシャーム解放機構の拠点を空爆した。

AFP, March 6, 2017、AP, March 6, 2017、ARA News, March 6, 2017、Champress, March 6, 2017、al-Hayat, March 7, 2017、Iraqi News, March 6, 2017、Kull-na Shuraka’, March 6, 2017、al-Mada Press, March 6, 2017、Naharnet, March 6, 2017、NNA, March 6, 2017、Reuters, March 6, 2017、SANA, March 6, 2017、UPI, March 6, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は3月3~5日の3日間で、YPG主体のシリア民主軍、シリア軍がダーイシュと戦うラッカ県、ダイル・ザウル県を重点的に爆撃(2017年3月6日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月3~5日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

3月3日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して11回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は7回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(5回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

3月4日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して13回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)に対して攻撃が行われた。

3月5日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して17回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ブーカマール市近郊(2回)、ラッカ市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 6, 2017、AP, March 6, 2017、ARA News, March 6, 2017、Champress, March 6, 2017、al-Hayat, March 7, 2017、Iraqi News, March 6, 2017、Kull-na Shuraka’, March 6, 2017、al-Mada Press, March 6, 2017、Naharnet, March 6, 2017、NNA, March 6, 2017、Reuters, March 6, 2017、SANA, March 6, 2017、UPI, March 6, 2017などをもとに作成。

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