シリア外務省は首都ダマスカスでの連続自爆テロを「アンカラ、リヤド、ドーハ、その他の国に操られたテロリストや組織による報復」と非難(2017年3月15日)

外務在外居住者省は、国連事務総長および安保理議長宛に書簡を送り、ダマスカス県ナスル通りとラブワ地区での連続自爆テロ発生について報告、シリア国内でのテロが「シリア軍およびその同盟者の戦果に対する、アンカラ、リヤド、ドーハ、その他の国に操られたテロリストや組織による報復」と断じるとともに、「シリアの危機を終息させるための取り組みを妨害」しようとするもので、14~15日にカザフスタンの首都アスタナで開催された和平協議(アスタナ3会議)への出席を反体制武装集団の代表団がボイコットしたことがその証左だと主張した。

そのうえで、外務在外居住者省は国連に対して、テロ行為とそれに対する外国の支援に反対する明白な姿勢を示すよう要請した。

SANA(3月15日付)が伝えた。

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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首都ダマスカスで連続自爆テロが発生し、30人以上死亡、数十人負傷(2017年3月15日)

SANA(3月15日付)などが伝えたところによると、ダマスカス県中心街ナスル通り(ハミーディーヤ市場入口)の裁判所建物内と北西部の歓楽街ラブワ地区のレストランで午後1時半頃に自爆テロが発生し、多数の市民が死傷した。

ダマスカス県警察によると、ナスル通りでの自爆テロは、自爆ベルトを着用した男性による犯行で、この男性は軍服を着用し、軽火器、手榴弾を携帯、人混みに紛れた玄関から施設内に進入し、警察が静止しようとしたところ自爆したという。

また、ナジュムッディーン・アフマド法務大臣によると、裁判所での自爆テロでは、別の男性も自爆ベルトを着用し、2度目の自爆を試みようとしたが、現場を逃走、その後当局によって逮捕されたという。

SANAによると、この爆発で少なくとも25人が死亡、数十人が負傷した。

しかし、シリア人権監視団によると、死者は39人で、うち民間人は24人、警察、軍兵士、警備員は7人にのぼり、ディマシュク・ナウ(3月15日付)によると、死者は30人、負傷者は45人だという。

SANA, March 15, 2017
SANA, March 15, 2017

一方、ラブワ地区での自爆テロに関して、SANA特派員が複数の消息筋から得た情報によると、第2、第3の爆発が計画されていたが、当局が男性2人を逮捕し、未然に防いだという。

SANAによると、この爆発で多数の負傷が出たと報じられたが、具体的な人数については明らかにされなかった。

だが、クッルナー・シュラカー(3月15日付)によると、負傷者は24人にのぼるという。

Kull-na Shuraka’, March 15, 2017
SANA, March 15, 2017

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、Dimashq.Now, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団代表団の報道官が突如辞意を表明する一方、代表団若干名がロシア、トルコ、イランの代表団との「技術的協議」のためアスタナ入り(2017年3月15日)

クッルナー・シュラカー(3月15日付)によると、アスタナ1、2会議で、反体制武装集団の代表団で報道官を務めてきたウサーマ・アブー・ザイド氏がツイッターを通じて、代表団メンバーを辞任すると発表した。

辞任は「個人的な理由」によるもので、これに関してはいかなる声明も出さないとメディア関係者に対して陳謝した。

Kull-na Shuraka’, March 15, 2017

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インテルファクス・カザフスタン通信(3月16日付)は、カザフスタン外務省のアジア・アフリカ局長の話として、16日早朝に反体制武装集団の代表団の一部(6~7人)がアスタナを訪問し、停戦の補償国であるロシア、トルコ、イランの代表団と「技術的協議」を行うことが予定されている、と伝えた。

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Interfax-Kazakhstan News Agency, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団不在のままアスタナ3会議が閉幕:反体制派とテロ組織の峻別に向け、イランがロシア、トルコとともに停戦保証国に(2017年3月15日)

カザフスタンの首都アスタナで14日に開幕したシリア政府と反体制武装集団の代表団による和平協議(アスタナ3会議)は、反体制武装集団代表団欠席のまま閉幕した。

2日間にわたるシリア政府代表団、ロシア、トルコ、イラン各国の代表団による協議では、2016年12月末に発効した停戦の補償国であるロシアとトルコに加えて、イランが補償国として参加することが合意された。

ロシアの代表団を率いるアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使によると、今後はこの3カ国の各国が反体制武装集団とテロ組織を峻別するために地図を提示し、その調整にあたるという。

また、2日にわたる協議では、新憲法を起草するための委員会設置案が示された。

設置案では、委員会は、シリア政府代表10人、反体制派代表10人、そして双方が人選において合意する10人から構成されるという。

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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シリア軍がタドムル市東部郊外でダーイシュとの戦闘、フラー砦一帯を制圧(2017年3月15日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアーラーク油田一帯を激しく空爆、タドムル市東部郊外および北東部郊外の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(3月15日付)によると、シリア軍がタドムル市東部郊外のスフナ市一帯、アーラーク油田一帯、ジバーブ・ハマド村一帯、サワーナ町南部、でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

シリア軍はまた予備部隊とともに、タドムル市東部郊外のハラー城一帯でダーイシュと交戦し、同地を制圧した。

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アレッポ県では、SANA(3月15日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外の航空士官学校南部に位置するクトビーヤ村、ウンム・アルキーラ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、両村を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月15日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部校外のサルダ山一帯(ミーラード丘、ヒンズィール丘南部、ジャリーリー丘、アッルーシュ丘、タイスィール丘)でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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ロシア軍と思われる戦闘機がイドリブ市を爆撃し女性、子供9人が死亡(2017年3月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がイドリブ市内のクスール地区を空爆し、子供4人、女性5人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ティシュリーン地区にシリア軍が地対地ミサイル16発を撃ち込んだ。

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ダルアー県では、SANA(3月15日付)によると、シリア軍がダルアー市内、タフス市、ダーイル町東部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は3月14日、ラッカ市近郊などに対して11回の爆撃を実施(2017年3月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月14日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して25回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、ラッカ市近郊(8回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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