スイスの大手セメント・メーカーはシリア領内のプラントを守るため「制裁対象となっていた武装集団」への資金援助を行っていたことを認める(2017年3月2日)

AFP(3月2日付)は、スイスの大手セメント・メーカーのラファージュホルシム(LafargeHolcim)社が、2013年から2014年にかけて、シリア国内のプラントを操業するため、複数の武装集団を「間接的」に資金得助していたと伝えた。

ラファージュホルシム社は声明で、シリアの政情悪化により、シリア国内の工場や従業員の活動や安全を守ることが極めて困難になったため、向上一帯の地域の制圧する武装集団、そして制圧を試みる武装集団に支援を行うことを決定するにいたったと釈明した。

ラファージュホルシム社は、「制裁対象となっていた当事者を含む多数の武装集団に資金援助を行ったとし、国連の制裁対象であるダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線(その後、シャーム解放機構、シャーム解放機構に改称)へも資金が流れていたことを暗に認めた。

ラファージュホルシム社のプラントはアレッポ市の北東約150キロの地点に位置し、2014年には閉鎖された。

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュによって破壊されたパルミラ遺跡の胸像2体がイタリアでの修復を終え、シリアに返還(2017年3月2日)

AFP(3月2日付)は、シリア文化省考古学当局者の話として、ダーイシュ(イスラーム国)によって破壊されたヒムス県タドムル市にあるUNESCO世界文化遺産パルミラ遺跡群から救出された貴重な胸像2体がイタリアで念入りな修復を終え、2月28日、シリアに戻されたと伝えた。

ダーイシュは、2015年5月にタドムル市一帯を制圧したのち、市内の遺跡や神殿を組織的に破壊するとともに、多数の考古学上の貴重な遺物を略奪。

シリア政府軍が奪還したこの1組の男女の胸像は紀元2~3世紀のもので、ハンマーでたたかれたとみられるひどい損傷を負っていたが、盗まれることなくパルミラから回収された文化遺産はこの2体だけとみられている。

AFPの取材に対して、シリア文化財博物館総局のマアムーン・アブドゥルカリーム総局長は「これは過激主義や蛮行に対抗するため、異なる国の人々が協調することを阻まない文化外交の一つだ…最後には、シリアの遺産は人類の遺産になる」と話したという。

AFP, March 2, 2017

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写真ギャラリAFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はUNESCO世界文化遺産パルミラ遺跡群を擁するタドムル市(ヒムス県)をダーイシュから解放し再制圧(2017年3月2日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、シリア・ロシア両軍の航空支援を受けたシリア軍が予備部隊とともにヒムス県タドムル市および同市一帯から掃討、同地を完全制圧したと発表した。

SANA(3月2日付)が伝えた。

SANA, March 2, 2017

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官も、ヴラジミール・プーチン大統領が、シリア軍がヒムス県タドムル市をダーイシュ(イスラーム国)から解放し、同地を制圧したとの戦況報告をセルゲイ・ショイグ国防大臣から受けたことを明らかにした。

シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)はタドムル市全土から撤退、シリア軍は同地を制圧するとともに、同市一帯で地雷・爆発物の撤去作業を続けているという。

ダーイシュはまたタドムル市に隣接するタドムル航空基地からも撤退した。

RT, March 2, 2017
AFP, March 2, 2017
Spuntik News, March 2, 2017
RT, March 2, 2017
RT, March 2, 2017
Reuters, March 2, 2017
AP, March 2, 2017

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同じくヒムス県では、SANA(3月2日付)によると、ヒムス市ザフラー地区をシャーム解放機構が砲撃し、1人が死亡、5人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月2日付)によると、ハラスター市郊外でシャーム解放機構が掘削した全長220メートルの地下トンネルをシリア軍が発見した。

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アレッポ県では、ARA News(3月2日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市西部のザフラー協会地区、アルド・マッラーフ地区のシリア軍拠点を砲撃した。

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

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ジャアファリー国連代表「最高交渉委員会の代表団の一部はテロ組織、一部はトルコ軍に加担」(2017年3月2日)

バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団は、ジュネーブの国連本部でスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談した。

ジャアファリー国連代表によると、会談では「テロとの戦い」への対応について意見を交わしたという。

会談後の記者会見で、ジャアファリー国連代表は、ヒムス県タドムル市がシリア軍によって完全解放されたことに言及する一方で、最高交渉委員会について「一部メディアでリヤドの反体制派の代表やメンバーが「テロとの戦い」を議題に含めることを…拒否したと読んだが…別に驚きはしない。なぜなら、リヤドの代表団の一部はテロ組織に属しており、その一部は、我が国の領土を侵略するトルコ軍の側について戦っており、一部は、イスラエルの指示を受けて動かされているからだ」と述べた。

SANA(3月2日付)が伝えた。

SANA, March 2, 2017

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

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アーラー駐ジュネーブ国連シリア大使は国連人権理事会定例会合で「テロとの戦い」への決意を改めて表明(2017年3月2日)

フサームッディーン・アーラー駐ジュネーブ国連シリア大使は、2月27日から開催されている国連人権理事会第34回定例会合で、「テロとの戦い」への決意を改めて表明するとともに、シリア人どうしの前提条件なしの対話を通じて、危機を政治解決し、シリアの主権、独立、統一、領土保全をめざすと強調した。

SANA(3月2日付)が伝えた。

SANA, March 2, 2017

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は3月1日、ラッカ市近郊などに対して5回の爆撃を実施(2017年3月2日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月1日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して10回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ラッカ市近郊(4回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

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シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会はアレッポ市攻防戦でシリア・ロシア両軍、反体制武装集団双方の戦争犯罪を指弾(2017年3月1日)

シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会(パウロ・セルジオ・ピネイロ委員長)は、2016年7月から12月にかけてのアレッポ市をめぐるシリア軍と反体制武装集団の戦闘などに関する報告書(A/HRC/34/64、2017年2月2日付、37ページ、https://documents-dds-ny.un.org/doc/UNDOC/GEN/G17/026/63/PDF/G1702663.pdf?OpenElement)を国連人権理事会に提出し、両当事者による戦争犯罪の実態を告発した。

報告書は、アレッポ市住民を含む291人に対するインタビュー、衛星画像データ、写真、ビデオ動画、医療記録をもとに作成され、そこでは、アレッポ市東部の病院、診察所など市民インフラを狙ったシリア・ロシア軍の空爆とそれによる民間人の犠牲、シリア軍および親政権武装集団によるアレッポ市東部への食糧・必需品配給阻止の実態を指摘、医療施設への攻撃が戦争犯罪に相当すると結論づけた。

その一方で、報告書は、アレッポ市東部、同市西部郊外、南部郊外一帯で活動を続けてきた反体制武装集団(新生ファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍、アレッポ軍などと総称されるアル=カーイダ系、非アル=カーイダ系のジハード主義武装集団および「穏健な反体制派」)が、シリア政府支配下のアレッポ市西部に無差別砲撃を行い、多くの民間人を殺害したことにも言及した。

ohchr.org, March 1, 2017

 

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合がラッカ市郊外のダーイシュの拠点都市タブカ市を爆撃し、民間人12人死亡(2017年3月1日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(3月2日付)によると、米軍主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)支配下のタブカ市を空爆し、民間人12人が死亡した。

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

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エジプトのシュクリー外務大臣は国連人権理事会定例会合で、シリア情勢をめぐる欧米諸国の人権の政治利用に苦言(2017年3月1日)

エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣はスイスのジュネーブで2月27日から開催されている国連人権理事会第34回定例会合で、シリア情勢など中東諸国への諸外交の干渉を念頭に「法の支配、文化・社会の多様性と差異の尊重」と「(人道問題の)政治化、文化的優越主義、復讐じみた対応の排除」を訴えた。

SANA, March 1, 2017

また「エジプトはシリア国民の安全と安定に特別な関心を抱いている。改めて流血停止を呼びかけるとともに、シリア国民の意思に沿った政治的解決に至る必要を強調するとともに、テロ組織への武器、資金流入に異議を唱える」と付言した。

SANA(3月1日付)、『ハヤート』(3月2日付)などが伝えた。

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エジプト外務省のアフマド・アブー・ザイド報道官は、2月28日に米英仏が提出した安保理決議案の採決をエジプトが棄権したことに関して、「化学兵器使用に関する何の証拠もないがゆえ、その使用を口実にシリアに制裁を科そうとした欧米諸国の決議を棄権した」と述べた。

『アフラーム』(3月2日付)が伝えた。

AFP, March 1, 2017、al-Ahram, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

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YPGはアレッポ市・アフリーン市街道を封鎖しようとしたシリア軍と衝突(2017年3月1日)

ARA News(3月1日付)によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区で、同地を実効支配する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とシリア軍が衝突した。

衝突は、シリア軍の部隊がアレッポ市と西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市を結ぶ街道を封鎖しようとしたために発生したという。

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省「ロシア・シリア両軍はマンビジュ市一帯のYPG主体のシリア民主軍拠点を爆撃しない」(2017年3月1日)

ロシア国防省は声明を出し、アレッポ県のユーフラテス川以西に位置する西クルディスタン移行期民政局支配下のマンビジュ市南部郊外一帯でのロシア・シリア軍によるダーイシュ(イスラーム国)との戦いにおいて、両軍が同民政局人民防衛隊主体のシリア民主軍の拠点を爆撃する可能性を米国が懸念していることに関して、米国からシリア民主軍の拠点に関する情報を得ており、両軍が爆撃を支持することはないと発表した。

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

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バーブ市南東部でシリア軍はダーイシュ支配下の1カ村を制圧する一方、同市東部ではトルコ軍の支援を受ける反体制武装集団がシリア民主軍支配下の2カ村を制圧(2017年3月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラーのエリート部隊、ロシア軍機甲大隊が、バーブ市およびターディフ市南東部(ダイル・ハーフィル市一帯)でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、1カ村を新たに制圧した。

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同じくアレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会が声明を出し、トルコ軍の支援を受けた反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)がシリア民主軍支配下の複数の村を攻撃したと発表した。

これに関して、ハワール・キリス作戦司令室は、「分離主義民兵の人民防衛隊」との戦闘の末にタッル・トゥーリーン村、カッラ村の2カ村を制圧したと発表した。

一方、シリア民主軍のフサーム・アワーク准将は声明を出し、トルコ軍の支援を受け「ユーフラテスの盾」作戦に参加する反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室に所属する武装集団)に向けて、作戦から離反し、シリア民主軍に合流するよう呼びかけた。

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス県バルザ区、カーブーン区、ティシュリーン地区を砲撃(2017年3月1日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区農園地帯、カーブーン区、ティシュリーン地区がシリア軍の砲撃を受け、バルザ区農園地帯では、シリア軍と反体制武装集団が交戦した。

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はUNESCO世界文化遺産パルミラ遺跡群のタドムル城を制圧、ダーイシュ支配下のタドムル市に迫る(2017年3月1日)

ヒムス県では、SANA(3月1日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外のヒヤール山一帯およびタール山一帯、さらには三角地帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を制圧した。

また、ヒズブッラーの戦争広報局によると、シリア軍はタドムル市西部郊外の三角地帯、タドムル城、カタール宮殿も制圧した。

シリア人権監視団によると、これにより、シリア軍は、2016年12月に喪失したUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡群を擁するタドムル市への進攻への態勢を整えた。

syria.liveuamap.com, March 1, 2017
http://www.dotmsr.com/, June 8, 2015
SANA, March 26, 2016

 

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月1日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部の墓地地区、電気保全旅団基地一帯などでダーイシュ(イスラーム国)と交戦、その拠点を空爆した。

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

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最高交渉委員会「政治的移行がジュネーブ4会議の主要な議題」(2017年3月1日)

ロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は訪問中のスイスの首都ジュネーブで、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長するシリア政府代表団と2度目の会談を行い、ジュネーブ4会議への対応などについて協議した。

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ジャアファリー氏らシリア政府代表団はまた、ジュネーブの国連本部でスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談した。

SANA(3月1日付)が伝えた。

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一方、最高交渉委員会の代表団も、デミストゥラ氏と会談した。

会談後、再校交渉委員会の代表団を率いるナスル・ハリーリー氏は記者団に対して、政治的移行がジュネーブ4会議の主要な議題になるだろうと述べた。

『ハヤート』(3月2日付)などが伝えた。

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

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観光省はアレッポ市東部旧市街の修復事業の競争入札参加者の募集を開始(2017年3月1日)

観光省は、昨年12月にシリア政府の支配下に復帰したアレッポ市東部の旧市街(UNESCO世界文化遺産)の修復に向けて、ダマスカス大学、アレッポ大学、ティシュリーン大学、バアス大学の工学部学生、卒業生、修士を対象とする修復事業の競争入札参加者の募集を開始した。

募集締め切りは3月18日で、事業案は文化省遺跡博物館局の基準、遺跡修復事業にかかる国際的基準を満たしている必要があるという。

SANA(3月1日付)が伝えた。

SANA, March 1, 2017

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は2月28日、ダイル・ザウル県などに対して11回の爆撃を実施(2017年3月1日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月28日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して21回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、ラッカ市近郊(4回)、ダイル・ザウル市近郊(7回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

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