シャーム解放機構は声明でアブー・マーリヤー・カフターニー氏に弔意を示す一方、ジャウラーニー指導者はカフターニー氏の遺体に別れを告げる(2024年4月5日)

シャーム解放機構は声明を出し、4月4日にイドリブ県サルマダー市で暗殺された最高幹部の1人アブー・マーリヤー・カフターニー氏に弔意を示した。

またシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市のモスクでカフターニー氏の葬儀が行われた。

一方、シャーム解放機構の傘下にあるアムジャード広報機構は、遺体安置室でカフターニー氏に別れを告げるアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の写真を公開した。

トルコを拠点とする反体制系のシリア・テレビ(4月5日付)、イナブ・バラディー(4月5日付)などが伝えた。




AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024、Syria TV, April 5, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はフーシー派の支配下にあるイエメン領内で対艦ミサイル(ASM)1発を撃破することに成功したと発表(2024年4月5日)

米中央軍(CENTCOM)は4日午前3時28分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、現地時間午後2時20分頃、CENTCOMが、フーシー派の支配下にあるイエメン領内で対艦ミサイル(ASM)1発を撃破することに成功したと発表した。

AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県西部の砂漠地帯国防隊とシリア軍第17師団の共同陣地複数ヵ所を襲撃、国防隊メンバー5人殺傷(2024年4月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが県西部の砂漠地帯(ティブニー町とラッカ県のマアダーン町の間に位置するアウサジュ地区)にある国防隊とシリア軍第17師団の共同陣地複数ヵ所を襲撃、国防隊メンバー2人を殺害、3人を負傷させた。

シリア人権監視団によると、6日に第17師団の兵士1人が遺体で発見された。

AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024、April 6, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍によるマルジャアユーン市地域などへの攻撃でアマル運動の戦闘員ら6人死亡(2024年4月5日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、4月5日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午前0時50分、メトゥラ町入口で軍用車輛をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与え、車輛を破壊、乗っていた兵士らを殺傷。

午後4時05分、マナラ入植地一帯に展開するイスラエル軍部隊を砲撃し、直接の損害を与える。

午後5時35分、占領下カフル・シューバー丘陵地帯のサンマーカ陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

西部地区

午前0時50分、マルキヤ入植地内のイスラエル軍兵士と車輛をロケット弾と迫撃砲で攻撃、確実な損害を与える。

午後12時00分、ザルイート入植地のスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。

午後2時15分、アダミット(キブツ)内の建物に拠点を構えるイスラエル軍部隊を攻撃し、確実な損害を与える。

午後3時5分、ハドブ・ヤールーン陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、アマル運動戦闘員を含む戦闘員6人が死亡したと発表した。






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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後3時15分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、ズィブキーン村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラ、ヤーリーン村、アイター・シャアブ村地域にえる軍事複合施設複数ヵ所を攻撃した。イスラエル軍は本日早く、シャブアー農場地域にあるヒズブッラーの監視ポスト1ヵ所、カフルハマーム村地域の陣地1ヵ所を攻撃した。

午後8時52分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機は先ほど、マルジャアユーン市地域にあるアマル運動の軍事複合施設1ヵ所を攻撃した。イスラエル軍は本日早く、イスラエル北部に対してテロリストが無人航空機(ドローン)での偵察活動を行っているのを確認し、これを攻撃した。イスラエル軍戦闘機は過去数時間にわたり、カフルカラー村、ティールハルファー村地域のヒズブッラーのテロ・インフラ、マイス・ジャバル村、ブライダー村地域の軍事複合施設複数ヵ所を攻撃。

AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Qanat al-Manar, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024などをもとに作成。

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米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2024年4月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県とアレッポ県の各所でジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の釈放などを求める抗議デモ(2024年4月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるマアッラトミスリーン市、ジスル・シュグール市、サルマダー市、ビンニシュ市、バータブー村、アリーハー市、アルマナーズ市で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の釈放、刑務所開放などを訴え、抗議デモを行った。

このうち、バータブー村では、シャーム解放機構のメンバーらがデモを阻止しようとし、参加者らと口論、もみあいとなった。



アレッポ県のアターリブ市、アブザムー町でも同様のデモが発生した。

一方、ダーナー市の市場では、息子らを殺害された2家族の若者らが、殺人犯の家族と口論の末、住居を重機で破壊した。


AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024などをもとに作成。

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トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内で、トルコ・シリア大地震の被災者を収容するためのモデル村が開村、ほとんどの住宅が武装集団メンバーの家族に支給(2024年4月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団やルダウ・アラビア語版(4月5日付)によると、トルコのNGOの一つウィファーク人道機構が、48年アラブ人(アラブ系イスラエル人)の支援を受けて、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のジャンディールス町で、「ヌール住宅プロジェクト」の名でモデル村の建設の第1段階を完了し、開村した。

第1段階は、2023年2月6日のトルコ・シリア大地震の被災者を受け入れるとして、2月初めに着工、集合住宅48戸(1戸の面積は65平方メートル)、モスク1棟、学校1校、公園1つが建設された。

48戸のうち42戸が、シリア各県から避難してきたトルコの支援を受ける武装集団のメンバーの家族に配給された。

これらの家族は、武装集団によって接収されたクルド人の住居に居住していた。

被災者に配給されたのは6戸だけだという。

AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、Rudaw, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がハマー県で自爆型ドローンによる攻撃を実施、新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・イスラームのメンバー1人と外国人戦闘員1人を殺害(2024年4月5日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村近郊で、軍用車輛1台を自爆型無人航空機(ドローン)1機で攻撃し、新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・イスラームのメンバー1人と外国人戦闘員1人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるワサータ村、カスル村一帯を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、県西部の第46中隊基地一帯でシリア軍の自爆型無人航空機(ドローン)1機を撃墜した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村の丘陵地帯を砲撃した。

AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家ら数十人が抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を要求(2024年4月5日)

スワイダー県では、スワイダー24(4月5日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家ら数十人が抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を要求した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で軍事情報局のメンバーが、元反体制武装集団メンバーの住民1人を銃で撃ち、殺害した。

また、シャイフ・サアド村でも、若い男性が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて、死亡した。

AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024、Suwayda 24, April 5, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のヒルバト・シャッアーラ村を砲撃(2024年4月5日)

アレッポ県では、ANHA(4月5日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のヒルバト・シャッアーラ村を砲撃した。

AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024などをもとに作成。

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アンサール・アッラー(蔑称フーシー派)の支配下にあるイエメンの首都サヌアで、世界クドスの日を記念して、「自由人の大洪水」と銘打った大規模集会(2024年4月5日)

アンサール・アッラー(蔑称フーシー派)の支配下にあるイエメンの首都サヌアでは、世界クドスの日を記念して、「自由人の大洪水」と銘打った大規模集会が催された。

AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024などをもとに作成。

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レバノンの首都ベイルート南部郊外で世界クドスの日を記念する大規模集会が開催され、ヒズブッラーのナスルッラー書記長がビデオ演説:「戦争を恐れてはいない…。抵抗枢軸は歴史的大勝利へと向かっている」(2024年4月5日)

レバノンの首都ベイルート南部郊外(ダーヒヤ)のサイイド・シュハダー複合施設で、世界クドスの日を記念する大規模集会が開催され、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長がビデオ演説を行った。



ナスルッラー書記長は演説のなかで以下の通り述べた。

彼らが戦争したいというのなら、歓迎する。イスラエル人たちはレバノンと戦争することが何を意味するか知っている。
我々は主力兵器を使用していないし、主力部隊も投入していない。予備役も招集していない…。戦争を恐れてはいない…。今のところはビジョンと戦略に沿って戦ってきた。
レバノン戦線における我々の姿勢は変わらない。ガザでの戦争が止めば、ここでも戦闘は止むというものだ。
抵抗枢軸は歴史的大勝利へと向かっている。
みなが、イラン領事館への攻撃へのイランの対応、そしてこの対応に対する敵シオニストの対応に注意し、万事準備をしなければならない。

マナール・チャンネル(4月5日付)が伝えた。

AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Qanat al-Manar, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024などをもとに作成。

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ダマスカス県のヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、アレッポ県のナイラブ・パレスチナ難民キャンプ、アレッポ市、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市で世界クドスの日を記念して「自由人の大洪水」と銘打った集会が行われる(2024年4月5日)

ダマスカス県では、ヤルムーク区のヤルムーク・パレスチナ難民キャンプで、世界クドスの日を記念して「自由人の大洪水」と銘打った集会が行われ、パレスチナ人民への支持、シオニスト(イスラエル)のテロ攻撃に対する抵抗への支持が訴えられた。

会場では、キャンプに居住するパレスチナ人らが抵抗枢軸諸国の国旗や抵抗組織の旗を掲げ、抵抗運動こそがイスラエルの占領を終わらせ、領土の解放、権利の回復、クドス(エルサレム)を永遠の首都とするパレスチナ独立国家の樹立を実現する唯一の方法であとするスローガンが連呼された。

また、バアス党ダマスカス支部のフサーム・サンマーン書記長、レバノンのヒズブッラーのアンマール・ムーサィー渉外関係責任者、パレスチナ人民解放戦線総司令部派(PFLP-GC)のタラール・ナージー書記長らが演説を行った。




SANA(4月5日付)が伝えた。

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また、アレッポ県のナイラブ・パレスチナ難民キャンプでも同様の祝典が行われ、パレスチナ人民と占領下クドス(エルサレム)に対するイスラエルの侵略行為、ガザ地区に対するジェノサイドに拒否の姿勢を示された。

祝典には、ナイラブ・パレスチナ難民キャンプ出身者が多く参加するクドス旅団のムハンマド・サイード司令官、パレスチナ解放戦線のムハンマド・ハッターブ・アレッポ地区メンバー、ファトフ・インティファーダのサミール・ナジーブ指導部メンバーらも出席、演説を行った。





アレッポ市のハムダーニーヤ地区でも、アラブ人部族が、シリア各地、イラク、そしてレバノンの部族の名士らとともに、パレスチナ人民との連帯を示す抗議デモを行った。

デモに参加したドゥルーズ派のシャイフ・アクルの1人ユースフ・ジャルブーウ師は、国民統合、パレスチナ支援、イスラエルの侵略拒否を訴えた。

また、スナー・ファフルッディーン人民議会議員も演説を行った。





SANA(4月5日付)が伝えた。

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ダイル・ザウル県でも、ダイル・ザウル市の無名戦士広場で、「自由人の大洪水」と銘打たれた同様の集会(主催者代表ヤフヤー・ミンディール氏)が開催され、県執行局のファーイズ・フサイン氏らが演説を行った。

SANA(4月5日付)が伝えた。

一方、シリア人権監視団は、集会がイラン・イスラーム革命防衛隊や「イランの民兵」の監督のもとに行われ、米国やイスラエルの国旗が焼かれたと発表し、その映像を公開した。

AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024などをもとに作成。

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自閉症や発達障害の児童をケアするためのアマル・ハーニー・センターがダマスカス郊外県で開設され、後援者であるアスマー・アフラス大統領夫人がセンターを訪問(2024年4月5日)

自閉症や発達障害の児童をケアするためのアマル・ハーニー・センターがダマスカス郊外県サブーラ町に開設され、後援者であるアスマー・アフラス大統領夫人がセンターを訪問し、施設を視察、スタッフや児童らと懇談した。



https://youtu.be/-fkY174nf2o




SANA(4月5日付)が伝えた。

AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、SOHR, April 5, 2024などをもとに作成。

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