イスラエル軍の無人航空機1機がダマスカス郊外県ディーマース町近郊のシリア軍第4師団の検問所の近くで車1台を爆撃、この車を破壊、乗っていたヒズブッラーの司令官ら2人の消息は不明(2024年5月18日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の無人航空機(ドローン)1機がディーマース町近郊のダマスカス・ベイルート街道沿線に設置されているシリア軍第4師団の検問所の近くで車1台を爆撃、この車を破壊した。

車にはレバノンのヒズブッラーの司令官と護衛の2人が乗っていたが、消息は不明。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるシリアへの攻撃は、5月に入って5回目、今年に入って39回目(うち27回が航空攻撃、12回が地上攻撃)で、これにより79あまりの標的が破壊され、軍関係者131人が死亡、57人が負傷しているという。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通り。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):21人
レバノンのヒズブッラーのメンバー:20人
イラク人:12人
「イランの民兵」のシリア人メンバー:28人
「イランの民兵」の外国人メンバー:10人
シリア軍将兵:40人

また、民間人も12人が死亡、20人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通り。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:18回
ダルアー県:13回
ヒムス県:3回
クナイトラ県:3回
タルトゥース県:1回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:1回

AFP, May 18, 2024、ANHA, May 18, 2024、‘Inab Baladi, May 18, 2024、Reuters, May 18, 2024、SANA, May 18, 2024、SOHR, May 18, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターはシャーム解放機構がロシア軍やシリア軍に対して攻撃装置を備えた無人航空機を使用した攻撃を準備していると発表(2024年5月18日)

ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は、イドリブ県のカンスフラ村やバーラ村で活動するヌスラ戦線(現シャーム解放機構)がロシア軍やシリア軍に対して攻撃装置を備えた無人航空機を使用した攻撃を準備しているとしたうえで、武力挑発を阻止するために必要な積極的な措置を講じていると発表した。

RIAノーヴォスチ通信(5月18日付)が伝えた。

RIA Novosti, May 18, 2024をもとに作成。

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米軍が違法に基地を設置しているダイル・ザウル県ウマル油田に輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2024年5月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているウマル油田に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, May 18, 2024、ANHA, May 18, 2024、‘Inab Baladi, May 18, 2024、Reuters, May 18, 2024、SANA, May 18, 2024、SOHR, May 18, 2024などをもとに作成。

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イエメンのフーシー派が紅海に向けて対艦弾道ミサイル(ASBM)1発を発射、パナマ船籍でギリシャ所有・運航の石油タンカーM/Tウィンドを攻撃し、同船は浸水によって一時、推進力と操舵力を失う(2024年5月18日)

米中央軍(CENTCOM)は午後6時20分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、現地時間18日午前1時頃、フーシー派が紅海に向けて対艦弾道ミサイル(ASBM)1発を発射、パナマ船籍でギリシャ所有・運航の石油タンカーM/Tウィンドを攻撃したと発表した。

声明によると、M/Tウィンドは最近ロシアに入港、中国に向かっていた。

攻撃による浸水で、M/Tウィンドは一時、推進力と操舵力を失った。

AFP, May 18, 2024、ANHA, May 18, 2024、‘Inab Baladi, May 18, 2024、Reuters, May 18, 2024、SANA, May 18, 2024、SOHR, May 18, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(および占領下レバノン南部)を9回攻撃(2024年5月18日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、5月18日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後2時15分、ラムサー陣地のスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。

午後1時30分、ラーミーム陣地内の一室に配置されているイスラエル軍兵士らを自爆型無人航空機(ドローン)1機で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時10分、バグダーディー陣地を自爆型ドローン1機で攻撃。

午後5時20分、占領下カフル・シューバー丘陵地帯のサンマーカ陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後6時50分、バグダーディー陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

西部地区

午前9時45分、ビラニット軍事キャンプ一帯に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後2時30分、ナークーラ岬で漁師を攻撃したことへの報復として、ナークーラ岬沖の海上陣地1ヵ所を砲撃。

午後3時25分、ラーヒブ陣地の技術システムとスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時00分、リマン大隊司令部を砲撃し、直接の損害を与える。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後1時13分、ビラニット軍事キャンプ(キブツ)に今朝、レバノン領から2回の砲撃を確認。イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が夜間、クーニーン村、ヒヤーム村地域にあるヒズブッラーの砲台1ヵ所と軍事複合施設複数ヵ所を攻撃。また砲兵部隊がハニーン村地域を砲撃し、脅威を排除。

午後7時13分、イスラエル北部に敵の航空機が侵入。またイフタ(キブツ)地域に本日早く、爆発型ドローン1機が墜落。また、イスラエル北部に多数の砲撃が確認され、一部が空地に着弾。イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が本日早く、アイター・シャアブ村、ウダイサ村、アイタルーン村、ラーミヤー村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラと軍事複合施設を攻撃。

AFP, May 18, 2024、ANHA, May 18, 2024、‘Inab Baladi, May 18, 2024、Qanat al-Manar, May 18, 2024、Reuters, May 18, 2024、SANA, May 18, 2024、SOHR, May 18, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブサイラ市のユーフラテス川河畔でシリア民主軍とシリア軍が砲撃戦(2024年5月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のブサイラ市に展開する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、西岸のシリア軍部隊陣地複数ヵ所を狙って砲撃を行った。

これに対して、シリア軍も応戦、東岸に対して砲撃を行った。

AFP, May 18, 2024、ANHA, May 18, 2024、‘Inab Baladi, May 18, 2024、Reuters, May 18, 2024、SANA, May 18, 2024、SOHR, May 18, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県を自爆型無人航空機などで攻撃し、8人が負傷(2024年5月18日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がクルド山地方のカッバーナ丘一帯でシリア軍の下士官(曹長)1人を狙撃し、殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村近郊で民間の自動車1台と給水車1台を狙ってミサイルで攻撃した。

シリア軍はまた、キトヤーン村で民間の自動車1台などを自爆型無人航空機(ドローン)5機で攻撃、これにより民間人3人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるタディール村を砲撃し、子供3人を含む一家5人が負傷した。

AFP, May 18, 2024、ANHA, May 18, 2024、‘Inab Baladi, May 18, 2024、Reuters, May 18, 2024、SANA, May 18, 2024、SOHR, May 18, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で女性ら数十人が抗議デモを行い、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える(2024年5月18日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市の中心街で女性ら数十人が抗議デモを行い、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴えた。


これに対して、シャーム解放機構の総合治安機関や支持者らがデモ参加者に暴行を加えた。

抗議デモはまた、ジスル・シュグール市、サルマダー市、アリーハー市、アレッポ県のアビーン・サムアーン村でも行われた。




一方、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアレッポ県バーブ市では、シャーム解放機構に対する抗議デモ支持、反体制武装集団の統合を訴えるデモが行われた。

AFP, May 18, 2024、ANHA, May 18, 2024、‘Inab Baladi, May 18, 2024、Reuters, May 18, 2024、SANA, May 18, 2024、SOHR, May 18, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴える(2024年5月18日)

スワイダー県では、スワイダー24(5月18日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市で正体不明の武装集団が住民2人を襲撃、1人を殺害、1人を負傷させた。

また、ムザイリーブ町でも正体不明の武装集団が住民1人を襲撃し、殺害した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ティールマアッラ村近くで、正体不明の武装集団が警官を襲撃し、警官1人を殺害、警部を含む2人を負傷させた。

AFP, May 18, 2024、ANHA, May 18, 2024、‘Inab Baladi, May 18, 2024、Reuters, May 18, 2024、SANA, May 18, 2024、SOHR, May 18, 2024、Suwayda 24, May 18, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア国民軍とともにアレッポ県マンビジュ市近郊とタッル・リフアト市近郊を砲撃(2024年5月18日)

アレッポ県では、ANHA(5月18日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア国民軍とともに、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北東のジャート村、トゥーハール村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、でウンム・クラー村で子供1人が負傷、その後死亡した。

トルコ軍はまた、タッル・リフアト市近郊のヒルバト・シャッアール村を砲撃した。

AFP, May 18, 2024、ANHA, May 18, 2024、‘Inab Baladi, May 18, 2024、Reuters, May 18, 2024、SANA, May 18, 2024、SOHR, May 18, 2024、May 19, 2024などをもとに作成。

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カッドゥール石油鉱物資源大臣は国立地震センターのスタッフとの会合で地震の被害を抑えるための具体的な緊急措置を講じるよう求める(2024年5月18日)

フィラース・カッドゥール石油鉱物資源大臣は国立地震センターのスタッフと会合を開き、地震の被害を抑えるための具体的な緊急措置を講じるとともに、そのための研究を発展させ、友好国と交わした協力協定を活性化し、実施段階に移行させるよう求めた。


SANA(5月18日付)が伝えた。

AFP, May 18, 2024、ANHA, May 18, 2024、‘Inab Baladi, May 18, 2024、Reuters, May 18, 2024、SANA, May 18, 2024、SOHR, May 18, 2024などをもとに作成。

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サルハブ・イドリブ県知事:「テロ組織はタルナバ村・サラーキブ市間に設置されている通行所の学生の通過を許していない」(2024年5月18日)

イドリブ県のサーイル・サルハブ県知事は、シャーム解放機構の支配地からシリア政府支配地での受験と就学を希望する初等教育と中等教育の修了者を受け入れるため、5月11日にM4高速道路沿線のタルナバ村・サラーキブ市間に設置されている通行所を開放したことに関して、テロ組織が学生の通行を許していないとしたうえで、内務省、教育省、保健省、シリア・アラブ赤新月社の学生受け入れ態勢は整っていると改めて強調した。

SANA(5月18日付)が伝えた。

AFP, May 18, 2024、ANHA, May 18, 2024、‘Inab Baladi, May 18, 2024、Reuters, May 18, 2024、SANA, May 18, 2024、SOHR, May 18, 2024などをもとに作成。

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